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教師 オトフリート は、神父 クレメンス を占った。
次の日の朝、自衛団長 ギュンター が無残な姿で発見された。
……そして、その日、村には新たなルールが付け加えられた。
見分けの付かない人狼を排するため、1日1人ずつ疑わしい者を処刑する。誰を処刑するかは全員の投票によって決める……
無辜の者も犠牲になるが、やむを得ない……
そして、人間と人狼の暗く静かな戦いが始まった。
現在の生存者は、教師 オトフリート、神父 クレメンス、少女 ベアトリーチェ、少年 ティル、陶芸家 アマンダ、探偵 ハインリヒ、貴族 ミハエル、小説家 ブリジット、騎士 ダーヴィッド、シスター ナターリエ、研究生 エーリッヒ、ランプ屋 イレーネ、職人見習い ユリアン、青年 アーベルの14名。
そう、既に何人か居るだろうが、見に行かない訳にもゆくまい。わざわざ王の御手を煩わせるような事へ発展する前に、対処出来るようなら封じる。…お前と共である必要は無いが、いまはその方が何かと都合も良いか。
[流水の精を見遣って、*北へ向かう。*]
/中/
……まあ、でるとわかって占ったからねぇ。
初回呪殺だけは、絶対避けたかったから。
さて、これを俺はどう生かして行きますか。
つーかな、ランダ神。
そうまでして、えりりんを占いたいのかあんたはw
投票を委任します。
少女 ベアトリーチェは、神父 クレメンス に投票を委任しました。
なあ、ユリアン。
ベアトリーチェを寝かせておける場所はあるか?
[このまま床に寝かせておくわけにもいくまい。
ベッドかソファを借りる事が出来るといいのだが。]
…あの力は、今解き放つべきじゃない。
すべてを見捨てて一からやり直さねばならぬ時まで、眠らせておかなきゃならない。
[胸元を押さえて呟く。]
取り戻し、封じなくては。
[指環を託した者の気配を探る。
彼は隔てられた空間の先に在るようだった。
――これでよかったのだろうか?
自問。迷い。振り払うように、首を振る。
もう事は起こってしまったのだから、躊躇いは禁物だ]
[時計台の鐘が狂ったようになり響き渡る中、
ベアトリーチェをぎゅうっと抱きかかえる]
なんだよ、これ!今何が起こってるんだよ。
[叫ぶが誰も答えるものはない。
軽くパニックを起こしかけていたが、ハインリヒの声で少し冷静に]
そうだ。まずはベアトリーチェのことだね。
そこのソファーにとりあえず休ませようか。
[ベアトリーチェをそっと近くのソファーに横たわせ、毛布を上からかける]
王がどう思おうと僕は知らないけども。
それでも……こんなのほっとけるもんか。
[吐き捨てるように呟いた後、ミハエルに一瞬笑みをむけ。]
頼りにしてるよ。我が対殿。
[そうして、まっすぐ駆けてゆく。]
―東通→遺跡―
[時の移ろい。
それがもたらしたもの。
……それに感じるのは、微かな苛立ち]
まだ、世界は……そこまで停滞してはいないはずだ……。
[低く、呟いた時。
大きな力が一つ、感じられた]
[アマンダはいつの間にか集った面々を見て、立ち上がる。
片手は頭巾に爪を立てて威嚇する千花を宥め、もう片方の手で苛立たしげに前髪をかき上げて、誓うように呟く]
…封じないと。元通りの…安定に。
「ジ〜コ、チチチチチッ!」
[千花の力強い応援を受けつつ、ティルに頷く]
うん。力を貸して、欲しいな。
ダーヴィッドも。
オトは既に、やる気?
ブリジットは…もちろん、かな。
[白い指を口元に当てて見回して、大きく頷き、一言]
私と千花も、忘れずに。
[ソファに寝かせたベアトリーチェを見下ろす。]
俺達以上に、さっきの『アレ』が影響しているのかもしれんな。
……ああ、うるせえな。
頭に響くぞ、この音。
[時計台の鐘の音に対し、あからさまな不快感を示している。]
封じなければね、あれは。
[一度、二度、三度。
瞬いて。]
誰が、破った。
誰が、鍵を。
僕ももちろん、力を貸すよ。
皆で探せばきっと探せよう。
そうして封印をしなければ。
『約束を守るために――』
[くらりと感じる理由は眩暈にも似た、頭の中によく響く鐘の音だろうか]
[倒れた少女をソファへと動かすその様子を、あまりいいとはいえない表情で見やる]
[既にジャスミンティーは冷めていたし、苺アイスはすっかり溶けてしまっていた]
うん。もちろん。
あれはまだ眠っているべき物のはず。
私も頑張るから、力を貸して。
[少年の本意を知らず、彼女はアマンダとティルに肯いた。
そしてハッと顔を上げる]
[時の無い空間に、漂う]
さあ、始めよう。
さあ、終らせよう。
さあ、目覚めよう。
さあ、眠らせよう。
笑え、泣け、謳え、躍れ!
[嗤う]
―遺跡―
[幾人かの人影を見つけ、ミハエルと共に駆け寄る。]
やぁ……ってのんびり挨拶してる場合じゃないけどさ。
[少しだけ、息を切らせながらもぽつり。]
…ったく、誰が………。
「古い世界は終わりを告げ、
新しき世界が始まった、
これはその一歩。
その理の中でなら、
ベアトリーチェも、生きられる。」
[自分に言い聞かせるように、言葉を紡ぐ]
[ティルの姿が見えなくなったのを確認すると、はぁと溜息]
……私だってあれに暴走されるのは困りますわよ
まあ、ああ言った手前、追い掛けるのも格好がつかないか
[ちらりと北の方を凝視し]
……力ある方々が集結しているようですし、私まで出向く必要も無いか
[そう呟くと、身を翻し、ティルの駆けていった方向とは反対方向へと歩いていった]
わかったよ。伝える。
今こっちには僕とオジサマとエーリッヒさんとベアトリーチェとマスターがいる。
ベアトリーチェが倒れたんだけど、これも「鍵の書」の影響なんだろうか……?
ティルも気をつけて。無理と無茶はしないでね。
…ちょ。酷くないですか、オジサマ。
[は、と息を深くこぼすその表情は苦笑]
楽の音で不快になったことなんて、初めてなので。
…どうしていいか、わかんなくて。
[情けないでしょ、と小さく肩を竦めてはっきりと苦笑した]
─同時刻 Kirschbaum・庭─
[店内でベアトリーチェの異変に気を取られていたユリアンたちは、彼の移動に気づいてはいなかったらしく。
いつの間にか、その姿は庭に佇んでいた]
「……まったく」
[ぼやくような、ため息まじりの呟き。
かけていた眼鏡が外され、碧に隠されていた貴紫の瞳が表れる。
すい、とかざした左手、そこに握られるのは精霊鋼の刃]
「さすがに、あれを外部に持ち出されちゃ、かなわんからな……最低限の干渉は、させてもらうとするか」
[低い呟きと共に、刃が抜き放たれ、空を斬る。その傍らには、眷属たる精霊ヴィオレット]
[水と氷が連れ立ってやってきたのを見て、
ちらりと火を見る。]
誰が、やったのだろうね。
本当に。
……早く、封じてしまおう。
早く見つけて、封じてしまおう。
「……均衡を司り影輝の精霊、その王の名において命ずる。
影輝の力、この眠りの地を、しばし、界より閉ざせ。
……力の在り方、それの定まりしその時まで……」
[凛とした言葉、それと共に、刃の上に貴紫の光が生まれる。
影輝の王がそれを振るえば光は夜空へと舞い上がり。
上空で弾けしそれは、さながら、繭の如く鍵の町を包み込む]
「……俺の干渉は、ここまでだ。
これから先、どうなるかは……お前たち自身が決めるべき事」
[呟きは、誰に向けられたものかは定かではなく。
それから、やや大げさなため息をついた影輝の王は刀を光と変え、再び貴紫を碧で覆い。
……いつの間にか、何気ない様子で*店内へと戻っているだろう*]
「天聖なる君は申された、
この子が死ぬのも運命(さだめ)なのだと。
それが真に正しいとは私は思えなかった。」
[ベアトリーチェとは異なる万の色を宿した瞳は、揺らめく。
彼の魔の姿が、その眼に映し出された]
「ええ、全ては、……意の侭に。」
[『鍵の書』の力故だろうか、
それとも、そう願ったからだろうか。
遠い筈の生命の竜の存在は、彼女にも感じられた。
ああ、世界は繋がったのだと、心の中で思った]
いや、時計台の鐘が原因じゃねえだろ、多分。
……ただし、俺もそれ以上の事はわからん。
探知系の呪文が使えたなら、何かわかったかもしれないが。
[天を仰ぎ、苦笑い。]
/中/
いやまあ、うん。
中バレ前提じゃないとできんなー、コレは。
いやでもね、うん。
やっぱり、これだけは譲りたくなかったんだよw
……これは。
[昨日動転してしまった時にも一瞬感じた力。
今度は拡散してゆくことなく、町全体を繭のように包み込んだ]
王……。
[その力に合わせるように、宥める力を変えてゆく。
揺れる力を均すだけではなく、限定された空間でバランスを取り直すように]
大丈夫、逃げられたりはしなくなったよ。
でも急いだ方がいいのは確かだと思う。
[皆の方を振り返ってそう告げた]
─Kirschbaum─
[路地裏を去った彼女が向かったのは、影輝王のいる店
彼がこの事態にどう動くか興味が湧いたから]
こんばんわ。どうやら大変な事態が起きてしまっているようですね
――とは、言っても。
[アマンダは困ったように首を傾げる]
誰が、持ち出したのか。わからない、けれど。
[ティルの質問の後半部分に、それだけしか言えず。溜息をつく]
あれだけの、力ある存在(モノ)。
只人に、隠せるわけがないのだ…けれど……?
[言葉は半ばから力を失くし、不安げに口元を押さえる]
……これは……。
[夜空に閃いた貴紫の光。
それが何を意味するのかは、容易に察する事ができた]
……最低限の干渉……という所ですか。
やれやれ……苦労性のお方だ。
[ため息と共に、小さな呟きが零れ落ち]
こんな時間に時計台の鐘が鳴り響くのはおかしいよ。
故障したのかな?いつもより不気味な音色。
[...の不安に合わせるように、エーリッヒの手元のジャスミンティーのグラスが触れてないのにガタガタ揺れた]
おう、シスターさんじゃねえか。
何が何やらさっぱりだ。
ベアトリーチェは倒れるわ時計台の鐘は鳴りっぱなしだわ。
ワケがわからねえよ、まったく。
[不快感を抑えながら、出来るだけ冷静に事情を説明する。]
「主君がお創りになったように、
私もまた、新しい世界の創造の助力を。」
[金色の双瞳を閉じて、誓いを捧げるように紡ぐ]
[ダーヴィッドの声につられ空を見上げれば。広がりゆく貴紫の光。]
あぁこれは……。
[心の中で呟く。
"ご配慮感謝します、影輝王よ"、と。]
[影輝の力に気を取られている間に、集まってきた面々を見回す。
右手に握った無限鎖が周囲を揺らめく様は、多少、異様に見えるだろうか]
……さて。
どうやら、ここにお集まりの諸氏は、事態を把握しておられるようで……?
……これから、どうしたもんだろうかね。
[問いかける声は飄々と。しかし、紫と翠の異眸は真剣そのもの]
[微かに揺れるジャスミンティーのグラスに眉根を寄せながら]
…俺は、あまり咒文とか、そういったものに…縁がないので、わからないんです、けど。
……探査って何、美味しい?みたいな。
[は、と小さく息をこぼすもシスターの入店に感じるのは重なる不快感。
自分でもわけのわからないまま、微かに襟元を抑えて極僅かに呻いた]
だってこれ以上は。
町の人たちも困っちゃう?
[王が動くというのはそういうことのはず。
きっと彼も知っていて言っているのだろうけれど]
ミハエルさん、アーベルさん。
[変化と封印、対なす精霊がやってきたのに気が付いてそちらに頭を下げた]
[風の愛し子のコエに、苗床は頷いた。]
多分、そうだろうね。
聖なる力が感じられたから。
何かあるのかな。
……うん、僕は無理も無茶もしないよ
[微笑む。
それは既に、ウソだと、決めてしまったけれど。
まだ子どもの風の人には、伝えることはないだろう。]
……あー。
別に探知呪文は美味しくない。
ただ、俺みたいな職種の人間が扱えたら便利な呪文だな、と。
[ため息を一つ。]
ま、俺は魔術師の中でも落ち零れだからな。
呪文一個しか使えねえし。
[影の王の力は、彼女もまた感じていた]
「……面倒な。」
[柳眉が僅か、顰められる。
呼吸などしていないのだが、溜息を吐くように遠くを見た]
「彼の王も必要以上の干渉はしないでしょうが、
如何様にするつもりです?」
今、ナターリエさんが来た。
僕は何も気づいてない振りして情報を危機だそうと思うよ。
本当にしないでね?
[もう一度念を押し直す]
[氷破と流水、二人の精霊になにか掛けようとした声は、突然の力の奔流にかき消される。
けれどそれは、均衡の為の力。繭の如く包み込むそれに、アマンダはいつの間にか詰めていた息を吐いた]
ブリジ…?
うん、急ぐのは、わかるけど。王?
[零れるブリジットの呟きに、瞬く。
3年この地に居て、全然気付いていなかったらしい]
/中/
そう云えば、今のフィロメーラは最低限の存在だから、
服を纏っていないのだよね。
描写するのもなんだから、していないけれども。
それが良いね。
もしも、気づいていると知られたら、何かされないとも限らないから。
慎重に、ね。
気をつけて。
[念押しの言葉に、もう一度うん、と笑って]
そんなに心配しなくても、大丈夫だよ。
長いこと生きているのだから、自分でだいたいわかるから。
<<若…どうやら、合流出来なくなりました。>>
[従者たる灰の竜馬から、対の刻印を通しての声。
いつもより遠く、雑音混じり。]
<<街に結界らしきものが。
どうやら、ちからあるものは通れないようで。>>
>>…まぢで?<<
<<…ええ、まぢで。>>
「そうだな、いずれにせよ迷宮の力が、また鍵の書を取り戻しにくるだろう。力ある者達を、迷宮に落とせば、地上と迷宮との天秤が崩れて、影輝王の結界の安定も揺らぐやもしれぬ」
あー、確かに「探偵さん」が探査の呪文使えたら楽だよね。でもオジサマ呪文一つでも使えるんだ。
使えない人間からしてみたら羨ましいよ。
すごいな。魔術師だなんて。
ただの甘党のオジサマじゃなかったんだね。
[結構失礼]
鐘の音? ああ、これもあれの影響か
[と一人納得。彼らから説明を求められると、僅かに思案したが]
説明の前にひとつこちらからお聞きしますが
貴方たちは「鍵の書」についてはどの程度ご存知で?
誰が、あれを奪ったのか。
それが重要だね
あれの力は強いから、
きっと見つけられるだろうけれど。
巧妙に隠されては気づけまい。
[時の竜の言の葉に、悩むように。]
「……では、そのように。
書が此方にあるのなら、その力を利用する事も出来ましょう。
指環もまた、貴方の、引いては我等の願いを叶える手助けになる。」
[長い時間、ベアトリーチェと離れているのは危険が伴う。
遺跡に集う面々を見、抱く力を確認した後、彼女は其処から失せる]
[夜空に放った力の欠片の行方を追いつつ、事のついでに張り巡らされた結界の状態を確かめる]
……なるほど。
特に力在るものの通過を阻む、封印結界。
……いつぞや、界の狭間を覆ったものと、同種のもの、か。
―遺跡―
[今のは何だ。いやいやどういう事だ。]
[少しの間、呆気にに取られていた。アマンダと、アーベルへ頭を寄せて囁く。全く気付いて居なかったらしい。]
何故、いま、ここで
影輝王が………?
[ナターリエの問いに...は即答]
「鍵の書」って。「すべての英知が手に入る」とか言われてる凄いお宝でしょ?見つけたら一生遊んで暮らせるだけのお金になるってきいたよ。
あ……うん。
[思わず呟いてしまったので、どうしたものかともじもじ]
あんなに強い力、他の人じゃ無理だもの。
[とりあえず当たり障りの少なさそうな部分だけ]
力ある存在は、外からこの町に干渉することはできないよ。
同じくここから出ることも出来なくなっているはず。
だから、書を持っている存在もこの町の中にいるの。
でも、ずっとこのままというわけにもいかないから……。
[いそがなくちゃ、と続けた]
まあ、他の連中が扱う呪文と違って小技程度のモンだけどな。
[右手をポケットに突っ込む。じゃりじゃりと、小銭が音を立てる。]
……失礼な奴だな、まったく。
[続いた言葉には思わず苦笑い。]
[ティルの言葉に、一つ、頷いて]
……揺らぎを感じた時点で、力の追跡は試みたが。
どこまで追いきれるかは、正直わからん。
『……相手によっては。虚の干渉すら、退けかねんからな……』
[オトフリートの言葉に、軽く肩を竦め。]
…そりゃね。
あんだけデカい変化を起こされちゃぁ…嫌でもわかっちまうさ。
ま、取り返すしかないんじゃない?
そう簡単な事じゃなかろうけども。
あんまり知らん。
なんかヤバいものって事しか聞いてねえな。
[ユリアンの答えには顔を顰め。]
あのな。
いい加減金の話から離れろって。
−Kirschbaum・一階−
[しばらくの間を置いて、ベアトリーチェはからだを起しました。]
……お早う、 ?
[こしこしと、半分閉じかけの眼を擦ります。顔から落ちてしまったので、鼻の頭が少し赤くなっていました。金いろの髪も、くしゃくしゃです。]
[影輝、氷破、流水。そして大地。
アマンダの知ってるこの地に集った精霊が揃った様子に安堵する。
自分で思った以上に、動転していたようだ]
うん、ありがと。アーベル。
私は大地。支えねば、ね?
[微笑んで、皆に向き直る。言の葉を拾い集めていく]
わかってますよ、美味しくないのなんて。
[肩を竦めながら、それでもユリアンの意見には同意できるのか微かに頷き]
[シスターの言葉にはわけがわからないとばかりに、不快そうな表情を隠さぬまま首を横に振る]
/中/
自衛団長 ギュンター を殺害した(自衛団長 ギュンター は 村人 だったようだ)。
智狼のまともな殺害表示、初めて見たよー
能力者喰いてー(まて
お早う、フィロメーラ?
どこへ、行っていたのかな。
[その質問に答える声はないのですが、ベアトリーチェはいつものことだと思って、気にする様子もありません。
真実はなに一つとして、告げられていないのでした。]
[時の竜の説明に、頷く。]
追いきれることを祈っておくよ。
早く、しないと、大変なことになる。
過ぎた力は身を滅ぼすし、不安定な鍵は世界を滅ぼす。
その前に、見つけ、封じなければね。
[...は側にいたベアトリーチェがべちっとソファーから落ちたのを見て、慌てて抱き起こしてソファーに戻した]
ベアトリーチェ、気がついた?
さっき突然倒れてびっくりしたよ。
[落ちてぶつけた鼻の頭を撫で撫でしながら、
心配と安堵が混ざった目で見やる]
[寄せられたミハエルとアーベルに、囁き返す。見ていた事を全て。
そして、囁かれた言葉に目を丸くする]
影輝、王…
[アマンダは、瞬く事も忘れて、呆然]
まあ、あれで気づかないのは、いくらなんでも、ねぇ。
[肩をすくめるアーベルの言葉に、一つ、息を吐く]
取り戻すのは、必須。
だが、誰が何のために持ち出したのかによって、その難易度は変わるな。
……一筋縄で行く相手かどうか、それが今の所、読めん。
[『鍵の書』の危険性は、彼女も無論知っている。
それでも――そうだとしても、もう決めたのだから]
「その使い道さえ、誤らなければ。」
[揺らがぬように、紡がれる言葉]
…まー…この街が閉ざされたのはホントらしい。
相方が、中へ入れないとか言ってるし…。
外部へも逃がさぬ結界なら、街を虱潰しに探せば、なんとか…
[なるのかどうだか、ちょっと不安。]
そりゃあ、ティルは魔族で僕よりも長生きしていて、
力も比べようのないくらいに強いのかもしれないけど。
……でも心配くらいはさせてよな。
…はあ。
[腑抜けた様子で、ブリジットの言葉を聞いていたが]
[屹とアマンダを睨んで]
お前、この街へ住んで居たのだろう!
何故さっさとそんな方が居られることを言わないのか
[問題の本質から逸れつつある]
[ソファから何か落ちる音を聞き、そちらに視線を。
ベアトリーチェが起き上がった事を確認した。]
大丈夫か?
まだ気分が悪いんなら横になっとけ。
[そっけない言葉だが、それなりに心配している様子。]
[ユリアンにソファの上に戻されて、ぽすんと着地します。]
うん、大丈夫だよ、ユリアン。
[金いろの髪の人の名前は聞いていませんでしたが、おんなじように、「大丈夫だよ」と肯きを返しました。手には無限の輪を掴んだままです。]
急に、ねむくなってしまったんだ。
[単に睡っているだけなんて、他の人には思えなかったでしょうが。]
オトフリートさんはあれが追えるのね。
私は無理。動きがあればそれを見ることは出来ると思うけど。
[困ったように周囲を見渡す。
どうすればいいのかなんてわからなかった]
[3人からの返答にそう、と呟くと]
じゃあ、まずそこからですね
先に言っておきますが、残念ながらユリアンの言うような上等な代物じゃありません
一言で言い表すならば、「この世界を崩壊させる程度の混沌を齎し得る物」ってところですか
[地の精が呆然とする姿に、気づいてなかったのか、と苦笑する。
まあ仕方ないかな、と思うのは、苗床はずっと知っていたからなのだろうか。]
何のためであったとしても。
それでも僕たちは取り戻して封じなければいけまいよ。
一筋縄でいこうがいくまいが。
それよりも、封じることの方が大事だろう?
無理に破かれたものは戻さねば世界が不安定で大変なことになる。
今はかの王がなんとかしてくれているけれど。
……すぐに追いきれずとも、今のこの町を包む結界であれば……。
あれを手に出来るほどの存在は、容易には抜けられまい。
この結界、恐らくは以前──精霊珠が失われた騒動の時に、界の狭間を覆った物と同種のものだ。
影輝単独という事で、多少は弱いものかも知れんが……な。
[そのコエにはかすか、驚きを示したかもしれない。
それはやがて嬉しそうな微笑に。]
ありがとう。
うん。……心配してくれて嬉しいよ。
君は優しいね。
皆、心配性だね。
[ハインリヒの言葉にも、微笑って答えます。]
鐘が鳴ったことまでは、憶えているのだけれど。
ぜんたい、なにかあったのだろうか。
[訊ねてから、ナターリエの声が聞えて、眼をぱちくりとまたたかせました。]
[アマンダは皆の言の葉を拾い集めつつ、眉を寄せる。
いきなりの変化は苦手だから、ついていけないのかもしれない。
けれど、ブリジットの説明からわかったことが、一つ]
…そう、なんだ。
鍵の書が、もし、暴走したら。
この町(結界内)が…
[それ以上は言えずに、口元を押さえる。
急激な変化は、本当に――苦手だ。意識が霞みそうな頭を振る]
「チッ!」
[千花が咎めるように、一声鳴いた]
気の長い話だが……それしかなかろうな。
[火炎の若竜の言葉に苦笑しつつ、頷いて]
[ブリジットの言葉には、そちらを見やり。一つ、瞬く]
だが、俺もかなり当てずっぽうにぶん投げたからな……反応が返るのは、少し、遅れるかも知れない。
[その間に、追跡の輪が砕かれる可能性もある、とは、さすがに言えず]
……君も、力を辿れる……のか?
確かに結界は強いと思うよ。
それでも、影の王はこれ以上の干渉を望まないのではないかな
だからなるべく早めに見つけられるように努力しよう。
僕も努力する。
[それから、鳴き声にそちらを向いて、地の精の様子をみやる]
……大丈夫?
[ミハエルからは必死に目を逸らし続けている。
影輝の自分も目の前にしても気が付いていなかっただなんて、怒られるから絶対に言えない]
やっぱり書を手にしている人を見つけて、そこから離さないと駄目かな?
そのままにしていたら、多分……。
[ティルの言葉にはそう逆に聞いて。
続くアマンデアの言葉を聞けば困ったように語尾を濁らせた]
難易度、ねぇ……むぅ。
相手さえわかりゃぁ、ぶつかってくだけなんだけども……。
[腕組みをし、頬をぽりと掻いた所で、ミハエルの剣幕に目を丸くし。]
……ゃ、もしかして知らなかったの?
疾うに知ってると思ってたんだけど……。
[「お金は大事なんだよ!」とハインリヒにくってかかる...だが、ナターリエの言葉に息を飲み]
いまいちよくわからないけど「鍵の書」はなんかとてつもなくすごい力があるのはわかった。
(ぼそっ)……ていうか「鍵の書」って本当にあったんだね。ガセだとばかり思ってた。
……ミハエル……。
[頭を抱える様子に、苦笑して。
当代影輝王とは、ここに来て初めて言葉を交わした訳だが。
以前、影輝の竜王から聞いた、彼の人となりを思えば]
……そんなに凹まなくとも、大丈夫ですって。
[アマンダはミハエルの叱責に、気分が悪いのも忘れ両手を挙げる]
うん、私も、そう思うけど。
ほら、私が来た時には、既に色んな力が、馴染みすぎてたから…
…ごめん。
[頭を下げると、千花が落ちかかって慌てて滑空し(以下略)]
[そう、とベアトリーチェの言葉に安心したようにゆるりと席を立てばソファに座るその少女の髪を指先でととのえてやりながら]
……混沌…?
また、物騒な。何でそんなものが。
…いや、違うな。それと、この今の状況と、何の関係が?
[僅かに揺れる声音で修道女へと問い返す]
私の方からは無理。
『読む』のは苦手だし、自分を保つ自信が無いの。
でも、残滓だったら掴まえられると思う。
バランスの崩れている所を見つければいいから……。
[『均衡』に慣れ親しんできた彼女にとって、バランスの崩れた場所とは逆に分かりやすい目印となる。
力そのものに触れるのは危ないが、残滓であればこちらから手を出しても大丈夫だと思われた]
持っているほうも、危険だろうね
[影の精の言の葉に、苗床は告げる。]
キャパシティを超えてしまう力を抑えるのは、酷く辛いものがあるよ。
あまりに多すぎるとすべてが壊れていってしまう。
そして抑えきれない力は、暴走を始めるだろう。
そういうものだ。
だから見つけて、離さないとね。
/中/
初回で当てている事は、PL視点では伝わっていると思いますが。
あんまり高速展開したくないんで、PC視点ではもう少しだけ伏せさせてねー(^ ^;
開示のタイミングが難しすぎるが。
[背後からのぺしゃりという音に説明を中断し振り返るが、大事無いのを見て取ると説明を再開]
さあ、何故ここにあるかというのは私が知る範囲を逸脱していますが、成り立ちとしては北の遺跡の方が早いでしょう
考えられるのは、鍵の書を作った混沌の王ロード・オブ・カオスの眷属たちがこの街の創始者であるとか、噂を聞きつけた冒険者たちが寄り集まって作ったとかってところでしょうか
………。知らん。
[アーベルを睨んでから、深呼吸一つ。
背筋を伸ばして、襟元を正した。]
………凹んでなど居ない。それで、お前たちは鍵の書を持つ者を探知する術があるのか。
[険のありまくる顔だが、オトフリートとブリジットを見回した。]
[滑空してきたミルフィオリは、鷲掴みにした。むぎゅー。]
世界が壊れてしまう。
[ナターリエの言葉を、口の中で小さく繰り返します。]
それは、よくないよ。
とても、悪いことだと思う。
[触れる指に、少し擽ったそうに眼を細めながらも、真面目なかおをしてベアトリーチェは云いました。まだベアトリーチェは、外の世界を見ていないのに、それが壊れてしまうだなんて、考えられませんでした。]
まあそんな簡単に見抜かれていたら、
影の王とて隠れて生きているのだろうから、駄目だと思うよ。
[なんか打ちひしがれている(?)精霊たちの様子に、苦笑して。]
本来、精霊王は過剰な干渉を忌避するもの。
……影輝王にしても、これがぎりぎりの干渉だろうな。
[ティルの言葉に、一つ頷くものの。
微かな違和感]
……君は……?
[何かに焦っているような、そんな気がして。
微かに眉を寄せ]
[軽くなったはずなのに重い頭を上げれば、アーベルの微笑。
その言葉への微笑みは、揺れる意識できちんと表現できたかどうか]
うん、そうだね。調和を…
ありがと。
[頷くのは、今は止めて。小さく呟きを返すだけ]
ぶつかるだけって。
[ストレートなアーベルの言葉に、浮かぶのは微苦笑]
いずれにしろ、厳重な結界……俺も、ようやく書がある、と感知できた程度の結界をすり抜けるような相手だし、一筋縄では行かないかと。
“それでも。
この世界では、貴女は生きられないのだから。”
[そう言葉を紡ごうとしたが、途中で止めた。
少女にとって、今はまだ、何も知らないほうが良いのだ。
ベアトリーチェの口から、他者に伝わってもいけない]
[苗床の言葉に。]
手にしたものがどうなろうと知ったこっちゃないけど。
最悪を覚悟の上で、その変化を望んだろうから。
でも……望まざる変化に他を巻き込まれるのは、ね。
[こちらをきょとんと見つめるベアトリーチェにおはようと声を掛けると]
火の無いところに煙は立たないってことですよ
……そして、本題
その鍵の書の封印が誰かに破られて、その誰かが鍵の書を持ち出したようです
[目を伏せ、淡々とそう告げる]
えらく大きな話になってきたな。
……で。何かあったのか、その『鍵の書』とやらに。
[右手はポケットに突っ込んだまま、左手はこめかみに。]
……
[むぎゅって。
と思ったかもしれない。
と、言の葉の投げかけに今度は時の竜を見やる。ちょっと動きはぎこちないかもしれないが内容を聞けば、口元に微笑み。]
僕には時間がないのだよ。
こんなことになってしまったら、いつ完全に、僕が壊れてしまってもおかしくない。
その前に以前のように、安定している生活を取り戻したいんだ。
このままでは僕の崩壊はとても早く始まってしまう。
……まだ、壊れたくないよ。
[目的の理由を摩り替える。それはウソではない。
壊れるわけにはいかないのだ。]
その何者かが最悪を覚悟して居たとしても、もしその覚悟が無いにせよ、封じられていたものを破った罪は重い。
[アーベルの言葉へ続けた。]
[そもそも、影輝の精霊まで居て知らされないままとはとか内心では迷走が続いているようだ。知らず、手に力が籠もった。
さして大きくは無い手の中で、小動物の小さな声がした。]
[ブリジットの説明に、なるほど、と呟いて]
残滓を辿るだけでも、十分ヒントになり得るはず。
[それから、ミハエルを見やり]
……いや、十分に凹んで……って、ちょっと君、動物虐待は。
[一瞬、話題がそれた]
じゃ、なくて。
取りあえず、先ほどの揺らぎの時に、それに向けて虚の力を放っておいた。
上手くすれば、感知はできると思うが、ね。
[ティルの気遣う言葉には、曖昧な笑み。
アマンダ自身、よく判らないのだから嘘ではない]
…うん、早く…戻さないと、ね。
早く…『帰らないと、まずい…な…』
[そんな意識の端で聞こえる、千花の間抜け――哀れな悲鳴。
とても、タイミングが悪かった]
あー…
[上体が傾いで、優しく受け止めてくれるだろう大地へと]
[小さな手で、大きなカップを抱え込みます。ゆらゆらと立つ湯気。ナターリエに「おはよう」と云われて挨拶を返すと、そうっとくちびるを押当ててかたむけ、こくんと喉を鳴しました。あたたかさが、からだの中を巡ってゆきます。]
それはもしかすると、
いいや、もしかしなくても、
とてもとても、大へんなことだよね。
[それくらいは、ベアトリーチェにもわかりました。]
でも、なんのためにだろう。
[少女の髪をなおしてから、何となく惰性で少女の横に腰掛ける。
修道女の説明を聞く姿は膝に両肘をついて顎をその上に乗せるという怠慢極まりないニュアンス]
…わっけわっかんない。
[零れるストレートな感想]
[水の精の言の葉に、小さく頷き]
そうだね。
その人が何を望んでしたのか判らない以上、その人が滅びを迎えてもそれは僕らには関係ないね。
ただ強い力の制御は難しい。
できなかったら僕らに、強制的に変化させるだろうね。
……変わらぬままに、ただありたいだけなのに。
[オトフリートに小さく笑って]
んー……だってね。
変化を和らげるのは、僕の役目。そうでしょ?
人の世に相応しき変化を齎すモノ。
それが僕らだから。
[かしぐ地の精の身体。
はっとして伸ばそうとした手は右。
動くわけはなく、そのすきに抱きとめたのは火の竜。
ほっとして、苦笑する。その右の手を、左でそっと押さえて。]
ベアトリーチェにも、よくわからない。
[隣に座った男の人の感想に、大きく肯きました。カップを机の上にことりと置くと、なんとなく、おんなじように両の肘を突いて顎をその上に乗せました。]
なんとかしないと世界が壊れてしまう、
ということだけは、わかったよ。
時間が、ない。
[ある意味では、無限に存在する事を宿命付けられた存在故か、それが焦りとなる気持ちは、今ひとつ伝わりきらず。
紫と翠の異眸に宿るのは、微かな困惑]
……しかし、余り焦っても。
相手によっては、足元をすくわれ、更に時間を失いかねないのでは?
[問いかける声は、諭すような響きを微かに帯びて]
……ってちょっと待て!
持ち出されたのか、アレが?!
[反射的に、ナターリエに詰め寄る。]
犯人探しをしないと不味い、ってこったな。
だって、それはしっかりと隠されていたから!
[思わずダーヴィッドへのオトフリートの台詞に反応。
思いっきり墓穴を掘った。
冷汗たらり]
じゃなくて、ね。
……アマンダ!?
[倒れる彼女にビックリして。
その傍に千花がいないことに気が付いた。
慌てて見れば、それはミハエルの手の中に]
あ、駄目だよ。千花をアマンダに返してあげて!
[二人の絆を正確に感じ取っていたわけではないが。
彼女の不調にそれも関係しているのは何となく分かった]
[変わらなければ、何れは終わりが訪れてしまうから。
それを止める為に、彼女は願ったのだ。更なる力を。
破壊の後には、誕生がある。
新たな世界は、きっと、創り出せる]
簡潔な説明ありがとさん。
つまり今すっごく危険な状態というわけで……。
ていうか、そんな神話の世界みたいなお話がマジで起こってるなんて冗談だよな?
[...と言いつつナターリエがこんな時に冗談いうとは思ってないのだが]
なるほど。
流水たる君からすれば、それが自然、か。
[妙に納得しつつ、笑みをこぼして]
[倒れ掛かるアマンダを受け止めたダーヴィッドに、呆れたような視線を向ける]
……これだけ様々な力ある存在が集まっているというのに。
なんで君は気づいていなかったんですか、と。
君にはわかるまいね。
[くす、と、怪訝そうな時の竜に微笑む。]
それでも、どうせ壊れるのならば。
先に動いておきたいものではないか。
……これ以上、のんびりすると。
もし、戦うことが必要になった場合――きっとそうなると思っているのだけれどね。封印を破ってまで取ったのだから。
そうなったときに、僕は欠けている状態になってしまうのかもしれない。足手まといになってしまうよ。
そういうわけにはいくまいて。
[左の手を、右から離し。
次いだ言の葉は苗床の気まぐれ。]
どうなるか、見てみる?
[腕の中の感触は、想像していたようなやわらかいものではなく、冷たく固くつややかで。]
…ひとじゃ…ない??
[腕の中に抱いたまま、困惑中。]
……とは言っても。
まともな探知呪文が使えない以上、怪しい奴を片っ端から
当たるくらいしかねえんだよなあ。
何人いるんだよ、容疑者。
[ナターリエから離れ、深いため息をつく。]
はんにん、さがし。
[ハインリヒが「探偵」のお仕事をしていることを、ベアトリーチェは知っています。だからついつい、そちらに眼を向けました。きらきら期待に満ちた眼差しを注ぎます。]
[尋ねながらも聞こえたダーヴィッドの呟きに]
僕も人じゃないよ。さすがにわかってるだろうけど。
……僕の感覚が、ちょっと異常なのは仕方ないかもしれないけどもしかして
[火の竜って鈍いんじゃ、と思ったかもしれない。]
そう、大変なこと。下手するとこの世界……いえ、連なる別世界を含めて崩壊を迎えるかもしれません
盗んだ方の目的なんて私にはわかりませんよ
副次的に得られる膨大な魔力が必要だったのか、それともその意義のまま世界を滅ぼしたいのか
どちらにしても早く何とかしないと、碌な事にはならないでしょうね
あ………
[ブリジットから言われて、ようよう気付く。
解けた手から、少し冷えた千花がよろりと抜け出し、ダーヴィッドへ向かって(ふらつきながら)空を滑って行った。]
んぁ!?
[突然、倒れこむアマンダに思わず間抜けな声。]
[ダーヴィッドが受け止めるのを見て安堵の溜息を漏らしながらも不思議そうに。]
…なん、で?
[ユリアンからはニーミルクを受け取れば少し冷ましてから一気に飲み終えて、先程と同じ体勢に戻る。
隣の少女が自分と同じような体勢なのをちらりと覗きみ、その髪の色と瞳の色に思わず自分に妹がいればこんなかんじなのだろうかと、そんな今の状況に不似合いなことすらそっと思った]
…持ち出された理由はともかく、その…鍵の書?とやらはアブナイ人に渡っちゃったらどうなるかとか予測立つの?
[僅かに色の違う緑の双眸を修道女へとむけて]
でも、どうやって。
この町の住人や今集まっている冒険者たちの数はとても多いよ。一人一人調べてもとても多くの時間がかかる。
[ミルクを飲みながら...はハインリヒに尋ねる]
ああ。
生憎、俺にはそれは理解できない。
恐らく、『滅びを許されぬ苦しみ』を、君が理解できぬように。
[微笑むティルに、静かな口調で、こう返して]
……戦う可能性は否定しないが、それにのみ囚われるのもどうかと思うがね。
それと。
気まぐれに自分を追い詰めるのは、感心しないかな?
[背後から、ベアトリーチェの視線を感じる。]
なんか期待されてるな、俺。
……まあ、やってみるわ。
いつもの仕事とは勝手が違うだろうけどな。
[ユリアンからもらったハニーミルクを啜る。
すっかりぬるくなっていた。]
[ダーヴィッドに受け止められた身体は、糸が切れた陶磁器の操り人形。重さはヒトのそれでも、触れればわかる硬い感触。
けれども、それも瞬くほどの間]
「チィーッ!」
[ミハエルの手からひんやり千花が抜け出し、辛うじて軟着陸すれば、ヒトの身体の柔らかさへと変わる。
胸はないけど]
[突然大声を上げたブリジットへの驚きは、真顔で返されたダーヴィッドの言葉に打ち消され]
……全く……。
いや、自身の気を律する事が第一であるのは認めるが。
もう少し、周囲にも意識を向けろと……。
[この若竜は……と。
思わずため息]
……なあ、シスターさんよ。
『鍵の書』を持ち出せそうな人間は、この町に何人いるか見当付くか?
今の時点で、の話だ。
[『鍵の書』について詳しい話を知る彼女ならわかるのではないか、と。
そう判断したらしい。]
もし、そうなら、壊したかったのだろうか。
そんなに、この世界が嫌だったのだろうか。
[わからないと云われても、疑問は口をついてでました。
横からの視線に気附いて首をかたむけると、さらり、肩までの髪が揺れました。少しだけ、淡い、金のいろ。緑の眼はまた、ハインリヒに向けられます。]
うん。とてもとても、期待しているよ。
[にっこりと笑顔になりました。]
そうだろうね。
お互いに理解できないだろう。
[にこにこと微笑むままに、時の竜へと告げる。]
そうだね。もしかしたらすんなり渡してくれるかもしれない。
……そうであることを祈っているよ。
[追い詰める、という言の葉には、困ったような顔。]
別にそのような心算はないのだけれど。
雷に触れられなくば、大丈夫だろう。
雷でなかろうが触れられるのは怖い。見せるだけならば自らを追い詰めているということでもないよ。
ただの事実確認に丁度良いかと思っただけでね。
こちらはあまり情報になりそうにない。
「鍵の書が誰かに奪われた」以上のことはわからないみたい。
ティル、そちらもなにかわかったら教えてね。
うん、こちらもまだわからないよ。
ちょっと火の竜が、鈍いことくらいしか。
[それを伝えるのはどうなのだろう。
が、くすくすと笑いながら、そう伝えた。]
アマンダと千花の絆はとても強いの。
二人は一心同体っていうのかな?
そんな感じ。
……ダーヴィッドさん、アマンダも精霊、だよ?
[未だ理解していなさそうな青年には首を傾げてそう言った]
そうなんだ。火の竜は鈍いんだ。
[...は心のメモにカキカキ]
……ん?ベアトリーチェ?
[彼は意識をKirschbaumの店内に戻した]
こればかりはな。互いの、在り方の問題だから。
[ふ、と笑んで。それから、その表情は引き締まる]
それを望める相手であれば幸い……というところだが。
とはいえ、戦いになるならなるで、そのための力を備えた者は他にもいる。
必ずしも、君が戦わねばならない、とは限らない。
そんなつもりはない、か。
だが。
……俺には、他者にそれを示す事で、生き急ぐ理由を正当化しようとしているような、そんな感じがしてね。
開くもので、閉じるもので、結ぶもの。
[それはまるで、ばらばらのように思えました。]
なにを? ……世界を?
[ひとりごとのように、声を零します。]
[影の精の言の葉に、困ったように微笑んで]
辛くはないよ。
僕は、辛いとは思わないから。
ただこういうときに、こういう状態なのが、とても申し訳ないなって思って。
でも、ありがとう。
君も優しいね。
[アマンダは至近距離で掛けられた声に、再び瞬く。
(色んな意味で)悲痛な声で鳴く千花を片手で宥めつつ、現状把握。
どうやら倒れたらしいと気付くと、ダーヴィッドを見上げて]
えっと、ありがと。 …ご内密に?
[とっさに出てきた言葉は、彼がいつか言った言葉だがアマンダは気にしない。
それよりも、何とか自力で立とうとふらつきながら身を起こす]
そう。
ああ、ええと。
赤い髪のヒトだよ。
[誰だかわかってしまうだろうがそんなこと苗床は知ったことじゃない]
ベアトリーチェが、どうかした?
聖なる人の子が。
…いや、そんなこと言ったって…。
[先達の竜の言葉に、むぅ…と唸る。
力から生まれた彼とは違い、この若竜の場合はより生き物に近い存在。
魔法的な能力が発達するのは、まだまだこれからなわけで。
火気から力を得て己を満たすすべすら、きちんと身につけていないほどでして。]
[ベアトリーチェが紡いだ言葉を聞き、一時思考を止める。]
ああ、そんな伝承があったっけな。
……さて、ね。
何を開いて、閉じて、結ぶのか。
俺にはさっぱりわからん。
[そもそも、使ってはいけないモノではないのだろうか。
『鍵の書』とやらは。]
[ベアトリーチェのなぞなぞにもにた唄に]
それが「鍵の書」?
そもそも、この世界を壊されたくなかったら、
初めから「鍵の書」なんて作らなきゃいいのに?
作った人は何考えたんだろう……。
[ぽつんと呟いた声は風にも乗らず誰にも聞こえない]
……彼ら?
[誰の事だろうか。]
あ、もしかして俺達も容疑者?
[ユリアンとか、エーリッヒとか、俺とか。
場合によってはベアトリーチェも?]
[アマンダは気が付いたようだ。
ブリジットの言葉に目を伏せた。]
強い絆…。そうか、済まなかった。
しかしなんだ…鈍いな。
[三対のうちの一つを見て、溜息。
それから、アーベルを見て]
悩ましいものだな。あれがもう一対とは。
まあ……君はまだ若いし、これから発展していく訳だが。
[若竜の反論に、一つ、ため息]
自身の事にのみ囚われ、周囲を見誤れば、結果的に力の均衡を乱す事となる。
……まあ、妙な話だが、今のこの地には十四の力が全て揃い、均衡を成している。
他の中での個の在り方を知る、修行と捉えるのも、一つの手かと。
/中/
本日も暴走注意報発令中。
どのくらい動いていいのかがわからにゃい(汗)
とりあえずアマンダとダーヴィッドの、いいですね。お互いにお互いの秘密を持ち合うの。素敵だ!
在り方からだと、どうしても、分かりあえるものではないのだからね。
[時の竜に頷いた。]
そうだね。
もしも僕が最初にその犯人に接触したとしたら、君をよぼうかな。
[悪戯っぽく笑う。
しかし続いた言葉には、そうかな、と首を傾げて]
事実確認に一番手っ取り早い方法だったから、なんだよね、本当に。
百聞は一見にしかずと、言うでしょう。
[本当のことを言うのには、慣れてる。
そして間違いなく本当のことを言っていると、伝えるのにも。]
[隣に座る男の人の様子に、きょとりとしたかおになりました。]
どうか、した?
[名前を続けようとして、聞いていなかったことを思い出します。]
ベアトリーチェ。
ベアトリーチェ=ブルーメンガルデンだよ。
[頭をぽりと掻きつ、ダーヴィッドを見やり]
あー……まぁ今後チカラ使うのを見られるかも知れないし、先に言っとこっか。
僕も、人間じゃない。精霊ってヤツさ。
何の精霊か…くらいは、言わなくてもわかるよね?
[ちょっとだけ意地悪そうな笑みを浮かべて。]
[何とか立ち上がれれば、意識のない間に何があったか判らないまでも、こちらを見る視線には、大丈夫と言うように手を振る]
ああ、うん。それなりに。
ありがと。
[無理と無茶はするものだと言う持論は、賢明にも口にせず。
支えてくれるダーヴィッドに頷き、千花を胸に抱いて囁く。
千花は眠り、大地に立つ足は先程よりもしっかりとしていた。]
[火の竜の反応と、まわりのヒトならざるヒトの反応に、くすくすと小さく笑みをこぼす。]
影の王に気づいていないのも、なかなかなものだったと思うけれど。
[悪戯っぽく]
「…"も"?」って。
ダーヴィッドさん、本当に何も気が付いていないの?
三人は互いに干渉しあうものなのに。
[思わず自分のことを棚にあげて言ってしまった]
戦いになるなら、ね。
そして、その時に俺が動く事ができたなら。
[言いつつ、展開したまま無限鎖を右腕に巻きつけて]
……じゃあ、こう返そうか?
少なくとも、俺は言葉を疑うつもりはないから、無理に見せなくともいい、とね。
赤い髪の人って……まさかダーヴィトさんのこと!?
えええええっ!
一体そんな人何人ひそんでいるんだよ!
「一人いたら三十人はいる」とか?
[イニシャルGじゃあるまいし]
[伝わるコエの動揺に、思わずくすくす笑い出したけれど、
それは影の精の言の葉に笑っているようにも見えただろう]
なんで三十も。
今ここに居るひとたちは、皆、人ではないよ?
[くすくすくすと笑いながら]
そっちにも、そういうひとがいるんじゃないかな。
[闇雲に動いても、『鍵の書』を盗んだ犯人を捕まえる事は不可能。
犯人を、どこから絞り込むか。
それが問題だ。
しばし、その場で*黙考。*]
[ユリアンの激昂と時を同じくして倒れた花瓶の音にそちらに視線を向け、それからユリアンを眺めて、何事かとぼんやり思う]
…うん?
ああ、俺はエーリヒ。
エーリヒ=ライゼガング。…楽器と一緒に旅をしてる。
[名乗った少女に応えるように自分も名乗る]
…いや、ほらな?
あんたら精霊ってのは、【力】が本質で、それに付帯する【生】な訳だけど、
俺の場合はまだ、【生】が本質で、それに付帯する【力】なわけ。
あんたらとは元々前提条件とか次元が…。
[言い訳じみて聞こえるなんて、しらないったらしらない。]
[目が泳ぐ、完璧自分を棚にあげている影の精。
くすくすと笑みは止まらずに。
それから時の竜に頷き]
うん。もしも僕が、その人を見つけたのなら、無理をせずに君に連絡を入れよう。
動けなければそのときはそのときか。
少なくとも、僕とて魔族の端くれ。なんとかしよう。
[続く言の葉に嬉しそうな笑顔]
ありがとう、時の竜。
僕も君の言の葉を、疑っていないよ。
[誰かと聞かれて]
……オトフリートさん、ダーヴィッドさん、ティル、ブリジット、
ミハエル、アーベルさん、イレーネ、アマンダ、神父様、そして私
あとは……そうですね、貴方たちももしかしたら
「俺たちも容疑者」って……。
僕やオジサマ、ベアトリーチェやエーリッヒさんやマスターはずっとKirschbaumにいたじゃないか?
どうやって鍵の書を盗んだのさ。
アリバイだってばっちりなんだし。
前提条件が違う我々からは感知する事が出来たのにな。
…もし男女の心の機微に触れることになれば間違いなく苦戦するのだろう。
[アーベルへ頷き返した]
[ティルの小さな笑いは黙殺した。]
[アマンダは妙にダーヴィッドが責められている様子に首を傾げつつ、皆の話を聞く。
安定には程遠い状態は辛いが、家までは辛うじて持つはず。
違和感を感じていた人々の正体を聞けば、納得または大いに驚く。
ミハエルの謝罪には、千花が起きたらねと笑うかもしれない。
――その内、気を失っていた間の話も*聞けるだろうか*]
[机の上に突いていた肘を外すと、膝の上に置いていた輪を、小さな指に通して回します。くるくるくるり、そうすると、元から表も裏もない輪はもう、見分けがつきません。これに触れていると、やはり、なんだか安心するような、逆に不安になるような、へんな感じがするのでした。]
エーリヒ=ライゼガング。
[名前を舌の上で転がして、満足したように肯きます。]
うん、よろしく。
楽器といっしょに、旅を? それは素敵だね。
それなら、エーリヒは外の世界を知っているんだ。
[こどもの心は移りやすいもので、今の騒ぎも忘れたように、興味しんしんと云ったふうに、緑の円い眼でエーリヒを見つめるのでした。]
まあ、その辺りは、時の移ろいの結果次第。
ミもフタもないが、なるようにしか、ならんさ。
[何処か疲れたように笑んで。
それから、信じる、と言う言葉には、それはどうも、とさらりと返す]
うーん。
[精霊以外の在り方なんて、彼女も理解できているわけではなく。
でもそれを認めてしまったら、王に気がつけなかった自分はどうなってしまうんだろうか?
そう思ったら返事は頼りなくなった]
連絡。
そうだね、皆で連絡取り合わないと駄目だよね。
[ティルの言葉には肯いて、どうすればいいかなと考え始めた]
…とりあえず、戻って対策立てたほうが良いと思うんだ、うん。
[あからさまに話題を逸らしつつ、*例の店へと行くことを提案。*]
[氷の精の反応にもくすくすと笑みがこぼれ、
時の竜に、頷いて。
頷いて……
ゆれた視界。
ああ、いけないなと思ったのはほんの少し。
呼びなれた名を呼ぼうとしたけれど、根は今は力を封じている。
*そのままふらりと身がかしいだ*]
[相変わらず、口元には意地悪な笑みを浮かべたまま、ミハエルに更に頷き返して。]
前提条件が違うとは言えねぇ…。
フツーはそこから気がついちゃう訳で。
僕もイチイチ他人の正体を探るなんてしないけども。
それでもわかっちゃう訳で。
ましてや対、なのにねぇ……。
おにーさんは寂しいぞ?
……と、いうかですね、君たち?
精霊と竜族の在り方の違いとか、そういうものを論じている場合なのかと……。
[妙な盛り上がりを見せる周囲に、思わず突っ込み]
[ユリアンの言葉に]
……いえ。犯人は一人とは限らず、実行犯は一人いれば十分
扱え得る人物としてなら、貴方たちももしかするかもしれません
…仮に俺たちの誰かが犯人だとする。
犯人は常に独りなんて決まってないよ少年。
…もしかしたら、誰か共犯がいるとしたら。
それなら、ここに犯人がいたとしても盗むことはできるよ、少年。
[違う?とでも聞きたそうに首を傾げて一つの仮定を口にする]
そう、ヴァイオリンと一緒にね?
この間の音楽祭に招かれてこの町に来たんだけど…。
…そうだね、そう言われると確かに俺は外からやってきた人間だ。
[まんまるの碧眼が自分を見る様子に微かに微笑んで頷いた]
う。ごめんなさい。
[オトフリートの突っ込みには素直に謝って]
ティル!
[倒れる少年に驚いて傍に寄る。
けれど触れてもいいものなのかどうか逡巡して、周囲の顔を見た]
……っと!
[倒れかかるティルに気づいて、とっさに左腕を伸ばし、受け止める]
……やれ、やれ。
どうにも、この翠樹の御子は。
無茶をする傾向にあるようで……。
[一つ、ため息をついてから]
取りあえず……一度、Kirschbaumに戻るとしましょうか?
[右腕の無限鎖を戻しつつ、*場にいる皆に問いかけて*]
そうか……。
それならここにいる人でも「鍵の書」持ち出しに関わっている可能性があるのか……。
[...は腕を組み*いろいろ考えてこんでいる*]
別に私は気付かれずとも寂しくなど無いが、仮にも対の者が愚鈍だと思うと寂しい気持ちになる。
[指先に、小さな氷の欠片を作ってダーヴィッド向けて弾いた。*]
そうだな、オトフリート。
この場へ居ない者にも何れ会うだろう、Kirschbaumへ…いや、影輝王のもとへ…いや、兎も角向かうとするか…。
私も、それに関してはそいつに賛成だ。
不調のあるものも、影輝王のもとならば幾らか平穏だろう。
[皆の会話も聞えてはいるのでしょうが、ベアトリーチェの心はもう、見たことのない外の世界へと飛んでいます。いつもよりずっと興味が強いのは、世界が壊れてしまうなんて話を聞いたからでしょうか。]
ああ、あの音楽祭に。綺麗な音いろだったと聞いたよ。
残念ながら、ベアトリーチェは聴くことが出来なかったのだけれども。
[ほんとうにうれしそうに、微笑うのです。]
……外の世界は、どんななのだろう。
[『鍵の書』のことも一時忘れて、先程よりもいっそうきらきらと眼を輝かせながら、エーリヒにいろいろな質問を*するのかもしれません。*]
/中/
>>177
[ほんとうにうれしそうに、微笑うのです。]
聴けなかったのに微笑ってどうするんだろう、ベアトリーチェは。
「けれども後の言葉を聞くと」辺りを脳内補足するんだ。
[すっかり気を失っているティルを静かに横抱きに抱えて。]
なんだか……怯えるように感じるね。
変化は本来恐るべしモノではないのに……。
[ぽつり、*寂しげな響きを帯びて*]
[修道女とまったく内容の被ったことにはやはり不快感を覚えるもただ静かに息を吐き出すに留める]
そうかー、音楽祭には来れなかったのか。
じゃあ、今度時間があったらベアトリーチェの好きな曲を教えて?
どんな曲に興味があるのか、おにーさん知りたいな?
[陽の光を受けた宝石のように碧眼を強く輝かせながら外のあれこれを尋ねる少女に、自分がわかる範囲の、できれば少女の興味を満たせるような事象をセレクトしてその質問に答えていく。
その表情は先程よりも若干*和らいでいることだろうか*]
[コエは届いてはいなかったけれど、
朝。
目をさました苗床は、ちいさくちいさくコエを伝える]
心配、させてしまった?
ごめんね
大丈夫だよ
[*微笑んで*]
[ギュンター=ライトマイヤーは震えていた。
深夜の突然の訪問者と、彼に連れられて行った先での出来事。
それらは、彼のそれまでの日常を、完璧に覆していた。
今、彼がいるのは薄暗い場所。若い頃、冒険者として鳴らした感覚が、そこが迷宮、恐らくは地下遺跡であるのと知らせる。
今は視界に動くものはないが、遠くの方からは何かが徘徊するような物音も響いていた]
……ここは……まさか、こんな場所が……。
まだ、こんな場所が……。
全く手付かずの地下迷宮が、この地に残っていようとわあああああっ!!!!!
[……いや、そこで盛り上がるのってどうなんだ]
[とはいえ、冷静な突っ込みを飛ばすような者は、おらず。
ギュンターは意気揚々と手持ちの装備品の確認を始める。
手元にあるのは長年愛用してきた長剣と、自衛団の支給品である短剣、簡易医療キット。
彼の好物である苺飴。
そして、身に着けた鎖帷子]
……ふむ。
多少心許ないが……まあ、こう言った迷宮では、食料の現地調達はよくある事。
水さえ確保できればどうとでもなるかの。
[確保できなかったらどうする気なんだよ、という冷静な突っ込みは以下略]
[確保できなかったらどうする気なんだよ、という冷静な突っ込みは以下略]
さて……では、行くとするかのぅ!
ほっほっほ、久しぶりの冒険、血が騒ぎおるわ!
[前方に揺らめく薄暗闇を見つめつつ、実に楽しげに言うと、ギュンターは歩き始める。
……自分がなんでここにいるのか、連れて来た者が何を意図していたのか。
そんな事は明らかに、*意識の上に残っちゃいねえ*]
☆墓下『封護結界の迷宮』
では、簡単なルールアナウンスを。
迷宮内の詳細は、
『封護結界の迷宮』関連トピ
http://thukimi-houraiya.com/cgi/seirei/seirei.cgi?mode=view&tree=1125&page=1
をご参照。
団長はこんなテンションなので、ほっとくとどこまでもどこまでも突っ走って行きます。
フォローするも放置するも自由、時空の裂け目から垣間見える町の様子に一喜一憂するも、基本はお任せです。
どうしても判断つきかねる事があった場合のみ、相談板の質問・疑問トピへ書き込みをお願いいたします。
こちらでのPL発言については、/中/などの表示でPCと区別していただければ、特に使用に制限はありません。
以降ギュンターは単体では動きませんので、好きなようにいぢってOKです。
なお、一部にあからさまなコピペミスがあるのは突っ込まないように。
[ゆっくりと、ゆっくりと目を開く。
夢だったのだろうか、否、全身が記憶している。
始まった、のだ。]
…私も。
[彼女の望む事。
彼女が望む事が、わかる事。
彼女が望む事がわかったという事を知る事。]
-昨夜/町北東の森-
[月の光も届かない奥深く、木々が風にゆれてゆるやかにさざめく音を子守唄に、彼女は落ち葉を布団にして眠っていた。
が、不意にぱちりと目を覚ます。]
……。
[無言でゆるりと上半身を起こし、その場から北西-遺跡-に視線を移す。
ひとつ。生命が、消え-----消えてない?隠れた?]
[暫くまどろんだ後、ゆっくりと体を起こして立ち上がった。
詳しい事はわからない、けれど空気が変わった事は肌で感じる。
とりあえず少しの間思案した後、戻る事にした。]
→Kirschbaumへ。
[ほほえむ。]
ありがとう
[あたたかな気持ち。
苗床は、嬉しく想って決める。
*かれには心配をかけないようにしよう、と*]
[ナターリエから容疑者候補を聞き、再び黙考。]
……まあ、店にいた俺達四人は共犯がいなければ『アレ』を盗めない。
それだけははっきりしたな。
[この四人と大して親しい仲でもないマスターが目撃している以上、それは動かせない事実。]
あとは、他の面々に時計台の鐘が鳴っていた頃のアリバイを聞けばいいのか……?
[一部、まともに話をした事のない人物がいる。
聞き込みするのは骨だろう。]
―鍵の書が消えた夜・Kirschbaum―
[人外の者共と連れ立って遺跡から喫茶店へ移動してから、ミハエルは何を注文する事もせずに、カウンターの隅で水の入ったグラスを握り締めて黙っていた。唯の喫茶店の店主だとばかり思っていた相手がまさか、精霊王だとは。
見かねた店主が、「アイスティーで良いか?」と言うまでただ黙って。]
はい………。
いえ、ですが
[元々消え入りそうだった声を一層顰めて]
王のお手をそのような事に使わせる事など…
[やっぱバレるか、と苦笑混じりの店主は、片目を瞑って見せ、何か頼んで貰わないとこっちも商売あがったりだから、と嘯いた。]
では…その…失礼ながら
[ミハエルにそれ以上喋らせまいと、店主はさっさと厨房へ消えた。]
[途方に暮れたミハエルの表情は、悲嘆に暮れたつもりでも酷く不機嫌そうだった。最早八つ当たりと自覚しながらブリジットを睨んだりした。だから、戸口に下がった鐘の音がイレーネの訪れを告げたときも、張り詰めて居たといえばとても張り詰めていた。大方の面々とは違った方向で。]
……やっぱ、ギュンターのじっちゃんに聞いた方がいいか。
じっちゃんなら、怪しい奴を目撃したかもしれんし。
どう思うよ?
[その場にいる面々に、意見の是非を*問う。*]
−鍵の書が消えた夜・Kirschbaum−
[アマンダは珍しくカウンターではなくソファーに座り凭れていた。
あのまま近くの家に帰りたかったが、書の事や倒れたティルも心配で、手を借りつつも歩いてきたのだろう。大地はアマンダに優しいが、運んではくれない]
ハーヴ、いつもの…あ、
[いつも通り言いかけて、躊躇うも]
…うん。まぁ、いいか。いつもで。
[アマンダは一人納得して変わらぬ態度。相手が王でも気にしない。
ユリアンに運ばれるのは嬉しくなかったが、腕に眠る千花の事もあり、黙って受け取り口へと運んでいた。]
−鍵の書が消えた夜・Kirschbaum−
[他の皆が真面目な話をしているにも関わらず、ベアトリーチェはエーリヒの語る外の世界に夢中でした。ハインリヒの問い掛けも、遺跡に行っていた人たちがお店に来たのにも、直ぐには気附かないくらいに。金いろの髪に負けないくらい眼をきらきらとさせている様子は、ほんとうにただのこどものようなのでした。
でもイレーネが入って来た頃、ようやく周りの状況を知ったのでしょうか、それともエーリヒが会話を切り上げたからでしょうか、ともかく顔を向けました。]
こんばんわ。
[やっぱり暢気なのに、変りはなかったのですけれども。]
[書を、今の状況を受け入れた証に]
「……こんばんは。」
[彼女もまた、そう挨拶の言葉を告げた。
生命の竜が協力者ならば、連携はとっておくべきだ]
―鍵の書が消えた夜・Kirschbaum―
[ほぼ対策本部と化した例の茶店で、自分が知らされている情報を開示。
鍵の書は、ある一定以上の力を持つものにしか所持できないこと。
それと、おそらく単独では、封印を破って持ち出すのは難しいということ。]
自衛団か…。明日にでも出向いてみる?
[銀翼騎士の名を出せば、協力してもらえるかもしれない。
とか、考えながらティラミスパフェをつついていたり…。]
……?
ああ、今晩は。
[店に入ってきた面々に挨拶。
アマンダの変調にも気付いた様子。]
えらく覇気がないな。
大丈夫か?
[今日は体調不良者が多いなとぼやく。]
[遺跡側の情報提示はダーヴィッドに任せ、岩清水に目を細める。
ハインリヒの言葉には、苦笑を浮かべた]
…ん、まあ、ね。
ちょっと、疲れた…
[アマンダは目を閉じて息を吐き、また開けばハインを見つめる]
パフェは、いらないよ?
[真顔]
[ダーヴィッドからの情報開示。他の面々の言葉を聞きながら、深い溜息を吐き額に手を当てる。
強い緊張で眼の奥が加熱するような感覚をおぼえる。こういう時に人間の体は不便だ。ダーヴィッドへ頷く]
確かに、遺跡へは自警団が警邏のために多く居た。彼らへ話を訊ねるのも良いだろう。ともあれ、そろそろ眠りへ着く刻限だ。
[眠りたい訳では無いが、人の眠る時間にそうして居ない事は不審を招く、と。]
…こんばんは。
[いつもの、隅の席につく。
やけに人が多く、雰囲気もおかしい。
少しだけ遅れて人がたくさん入って来たのに、目をやった。]
―鍵の書が消えた夜・Kirschbaum―
[ティルをアーベル達と一緒に、彼をまずは二階の部屋へと運び。
降りてきたとたんにミハエルに睨まれてしまった]
えう。
[心当たりが無くも無いわけで。
八つ当たりだ何て知らないし、ちょっと涙目]
…とりあえず、倒れられちゃかなわんしな。
[ミハエルの言葉に頷き、休息をとるべき、と。
既に幾人も倒れたりなんだりしてるわけだし。
特に、存在自体が【力】に近いものは、急激に起こった領域の乱れに影響を受けやすいかも知れない。
帰るものを送り出してから、自分も自室へ戻る。]
[戸惑った様子が伝わって来る]
「ああ……
私は……そう、フィロメーラ。」
[少女に与えられた名を、紡ぐ。
それが意味する小夜啼鳥の示すように、澄んだ声。
ベアトリーチェの幼い声とは、また異なったもの]
多い? 他にも、いたの?
[ハインリヒの言葉に店内を見回せば、小さな手がこちらに伸びて]
ダメ!
[とっさに身を引く。腕の中で千花が小さな声を上げる]
[輪をポケットの中に入れると、エーリヒの隣から離れて、アマンダへと延ばした手。いつもなら、その小さなてのひらからは透明な光が溢れたことでしょう。けれども、今度はなんにも起らなかったのでした。]
あれ?
[きょとん、として、もとから円い眼が、ますます円くなりました。アマンダが身を引いたのにも、千花が声をあげたのにも構わず、じっと自分の手を見ています。]
ぁ………。
[一瞬、階上へ向かうダーヴィッドを呼び止めようとして止めた。決して共に居て(様々な意味に於いて)心地の良い相手では無いが、それでも近くへ居ると安定した。だが、そうすることをミハエルの自尊心が許さなかった。]
[降りてきたブリジットが涙目なのは構わない]
…。お前も、オトフリートも誰も感知しなかったのだ。自警団如きが何かを目撃しているとは思えないが。
[もう面倒だ。誰か説明するだろうと、丸投げ。]
[指環の方に力の大半が在る所為だと、ベアトリーチェは知らないだろう。
自分が存在し得る力しか残していない今の少女には、不安なところもあるが]
[アマンダは聖なる少女に、困った笑みを浮かべる。
千花は、均衡の力で落ち着いたか、円らな目を開いて少女を見た]
…ベア、ごめんね?
でも、私は…
[「ヒトではないから、いらない」
そう言いかけて、ミハエルの言葉が耳に届く]
『千花を見ても、変わらなかったベアはきっと、大丈夫。
だけど、ハインは…ユリアンは?』
…大丈夫、もう、落ち着いた。
[変わらぬ事を望む姿に、流水は溜息ついたかもしれない]
そんなことはないと思う。
私たちでも気がつけないことだってあるかもしれないよ?
ずっとここを見てきた人達の方が変化には詳しいかも。
[部屋へと戻るダーヴィッドにはおやすみなさいと手を振って。
アマンダの声にそちらを振り返った]
…そうか。だが彼らももう、眠りへ着いて居るだろう。
…私も戻ろう。アマンダ、もし不調が私に依るものだったのなら工房まで送らせてくれ。
[言うや、外套を羽織って外へ。
影輝王の前から早く立ち退きたかったのだ。]
[階段上がりかけたところで、ミハエルに声をかけられて振り返る。]
んー…まぁ…、確かにそれもそうだが、
犯人捜しに協力してもらうのは出来るんじゃないかな?と。
結界で囲まれたとはいえ、この街…かなり広いぞ?
[しばらく手をひっくり返したり延ばしたりと忙しかったのですが、アマンダが謝るのに、ふるふると首を左右に振りました。金いろの髪もおんなじに揺れます。]
アマンダが謝ることはないよ?
[それから、帰ってゆく皆にぺこりと頭を下げました。]
お休み、ダーヴィッド、ミハエル。
「……ええ。」
[数拍遅れて、声を返す。
淡々と、けれど柔らかに]
「私は貴女の味方となりましょう。
己が願いを叶える為に。」
そうだね、もう遅い時間だね。
一度休んで、それからまたいろいろ考えた方がいいよね。
[ミハエルが立ち上がったのに肯いて]
おやすみなさい、またあした。
ん、心配ないよ?
[ベアトリーチェが手を見つめている姿に、やはり少女も疲れているのだろうと思いつつ視線を上げれば、いつの間にかきていたイレーネと目が合い、笑って誤魔化す。
それから、ミハエルの申し出に瞬いて、頷く]
あー、うん。ありがと。
でも、ミハエルのせいじゃ、な…
「チチッ」
…えぇと、とにかく、行こうか。
[アマンダは少しへばっている千花を頭に乗せて、立ち上がる。
そのまま、残る面々に手を振り、ミハエルに付いていく]
ああ。エーリッヒが体調不良を訴えて、
ベアトリーチェが倒れた。
[簡単に事情を話す。]
自警団の連中が見たか、見ていないか。
それをはっきりさせておけば、何かとやりやすいをだよ。
あと、事後報告だとじっちゃんがうるせえのよ。
[ミハエルの問いには面倒くさげに返し。]
……。
[アマンダとベアトリーチェのやり取りを見て、ため息。]
…味方。
…………ありがとう。
私にも、何かできることがあったら、言って?
[そっと、コーヒーカップを手で包み込んで目を閉じる。
聞こえる声を、逃がすまいとするかのように。]
「いいえ。」
[感謝の言葉に柔らかく、返して]
「……とりあえずは、他者の動向には注意するように。
私達の邪魔になるようであれば、封じねばならないかもしれません。」
[力の強き者は、多い。悟られぬうちに、何とか――]
ああ、もう、こんな時間だね。
[皆が去ってゆくのに、今気附いたように云いました。カウンターの上に置いたままだった絵を手に取ると、くるくると巻いて筒のかたちにします。紙に画かれた世界は見る見るうちに隠れてしまいます。]
ベアトリーチェも、帰ることにするよ。
エーリヒ、お話の続き、また聞かせてほしいな。
[それから他の人たちに「お休み」と挨拶をすると、扉のそばで一度だけ振り返ってお辞儀をして、夜の闇の中へと駈けてゆきました。]
[窓辺にもたれて、薬煙草に火をつけながら、帰っていく小さな背中を見送る。
氷のかけらを当てられた、ややひろい額を指先で撫でる。
あれで少し冷静になれたような気がして、不快には思わなかった。]
「けれど、あまり無理はしないように。」
[本来、他者を巻き込むのは彼女の望むところではなかった。
しかし今は、そうも言ってはいられない]
「おやすみなさい。佳き夢を。」
エーリッヒさんも調子が悪いの?
[そう聞くと何となく彼の傍へ。
丁度シスターとの間に入る位置に立って]
大丈夫?あなたも無理はしないで?
[彼の気配は彼女にとって心地よく。
その動きに目を細めたかもしれないシスターにもまた、小さく笑みを送った]
―鍵の書消滅の夜・Kirschbaum―
[飛ばした輪の行方を追いつつ、Kirschbaumへ。
ティルの事は、ひとまずアーベルに任せ、自分は階下に落ち着いた。
事情の説明は周囲に任せ、ひたすら輪の追跡に意識を向けていた……のだが]
ベアトリーチェもおやすみなさい。
[暫くその位置で話を聞いていたが]
んー、私も少し疲れちゃった。
おじさま、自警団の人と親しかったら色々聞いてきてくれる?
[階段の方に向かいながら、ハインリヒを振り返ってそう聞いた]
……遠い。
[かすれた呟きがこぼれる。
輪は、恐らく確実に書を捉えている。
だが。
中々明確な位置が掴みとれなかった]
……乱されている?
だが……この俺の……虚の申し子の追跡を退けられると思うな……。
[独り言ち、ふと目を閉じるものの。
未だに前夜の疲労を残す器は、やがて魂の力に耐えかね]
……不覚っ……。
[低い呟きの後、*意識は闇へ*]
自警団のギュンター団長の事。
俺は付き合い長いからじっちゃんって呼んでる。
[血の繋がりはねえけどな、と笑い。]
ああ、マスター。
ユリアンに伝言頼むわ。
「助手一号に任命。
朝一番に自警団詰め所に向かう。」ってな。
[同じ事を記したメモも手渡し。]
[遠くはあれども、或る意味では対と云える存在の異変。
天聖の精霊たる彼女に、僅かながらもそれは伝わるか。
――時は移ろう。
小さな呟きは思念に留まり、声にもならなかった]
それじゃ、よろしくお願いしま……
[適材適所。にっこり笑ってそう答えた所で]
わっ?
[視界の片隅で一気に崩れてゆく力に気が付いた。
慌ててその傍へと近寄って]
……あなたも十分無茶してるー。
急いだ方がいいけれど、今はまだ無茶しちゃだめだと思うの。
[ティルのことをそう評していたのを思い出して。
そんなことを言いながら、彼の頭をそっと撫でた]
昼に、遺跡入り口で警護を。
仕事で寄った時に会った。
[無表情で、言葉を紡ぐ。
そして小さく歌うように付け足した。]
命が消える時は、焔が消えるよう。
そしてその焔をつかみとろうと必死になる。
[イレーネの答えを聞いて、考え込み。]
いずれにせよ、じっちゃんの消息は確かめなきゃいかん。
必ず、何か手掛かりがあるはずだ。
[それでも決意は揺らがない。
*探偵としての意地だろうか。*]
―鍵の書が消えた夜・街の通り―
そうか。
[Kirschbaumから逃げ出し、ようやくミハエルの所為では無い、と言ったアマンダの言葉へ答えた。夜風は冷たい]
兎も角、済まなかった。だが私へ向けて飛ぶな。私は止まり木では無いのだ。
[送る、と言いながら先へ先へと歩いて行く。]
その、小動物は…あなたととても関わりが深いそうだな。ブリジットが言っていた。
[興味を持ったのか、短くそう*言った。*]
[もちろん彼女では彼を運んだりはできるはずもなく。
困って顔を上げたらハーヴェイと目が合った]
……よろしくおねがいします。
[頼んでしまっていいのだろうかとは思いつつも。
でもきっとそれが一番いいとも思った]
うん、おやすみなさい。
[イレーネたちの会話を耳に入れながら。
静かに階段を上って部屋へと戻って*いった*]
[無言でハインリヒに少し首を傾げた。]
…そう。
なら、北の遺跡、入って東側に警備団の詰め所が。
私は、そこで会った。
[淡々と言い、また目をコーヒーに落とした。]
「……ああ。
彼に大した力はないようだから、
早々に悟られる事はないと思いますが……。」
[微妙に酷い扱いかもしれない。でも、きっと真実]
「……解りました、ありがとう。」
[それから、声は一旦*途切れる*]
/中/
>>232
なんという、小学生の悪戯レベルの阻止。
クレメンスと二人して、イレーネを騙している気分だよ。
フィロメーラも利用される側ではあるけれど、後々動く予定だしね。
[殆どの人がいなくなった店内で、そっと目を瞑る。
少し、背中がかゆくなった。
ふと窓の外を見ると、一瞬強い風が吹いて桜の花びらがまるで雪のように舞っていた。
思わずそっと手を伸ばして窓ガラスにつき、その演舞を眺めていた。
ひらり、くるり、ふわり。
そこに生命は感じないが、心地悪いものではなかった。]
…寝る。
[カタンと音を立てて立ち上がると、階段を上がって自室に入り、相変わらず鍵もかけずにベッドに*倒れこんだ*]
−鍵の書が消えた夜・街の通り−
[アマンダは、ミハエルの後に付いて歩く。
その足取りがゆっくりなのは、疲れているせいか、いつも通りか]
ん、そうだね。ゴメン。
ほら、千花も。急に飛ぶから、ね?
「チ…チチッ」
[アマンダは、千花の鳴き声が微妙に不満げなのも気にしない。
ついでに、開いていくその距離にも]
参ったなぁ…。
[燃え尽きた薬煙草を焼き消して、小さく嘆息。
封印の確認の方法と、万が一破られた時の再封の方法は教わったし、
その為の道具も持たされてはいるわけだが…。
実際、奪われたのははじめてだし、よりによって最大級のをやられるとは。]
…ま、なんとかせにゃ…。
[うだうだ考えてもしょうがない…と、
窓を閉めて、*寝台に横になる。*]
−翌日/中央部・教会−
[きらめくお日さまの光を浴びながら、ベアトリーチェはいつものようにお祈りをすませると、顔をあげました。昨日の『鍵の書』のことと、エーリヒから聞いた話を思い出しながら、ひとりごとのように云います。
そのそばにはもしかすると、あの黒猫が居たのかもしれませんが、気が附くことはありませんでした。]
ほんとうの世界は、どんなふうなのだろう。
神さまはどうして世界をお創りになったのだろう。
[誰かが聞いていたのかもしれませんが、応える声はありませんでした。]
[問いかけられた言葉に、目を丸くする。
けれど直に「私に依る」と言っていたのはそういう意味かと納得し]
そう…ブリジが。あの子なら…仕方ないか。
「ジッ! アンアンッ」
[夜空を仰いで、どう言ったものかと悩むと、千花が鋭く抗議の声を上げた。小動物呼ばわりが気に入らなかったらしい。
アマンダは宥めるように首輪を白い指先で撫でながら、言葉を選ぶ]
この子は、千花(ミルフィオリ)、小動物じゃ、ないよ?
千花は、私の…大切な存在(もの)。大切な相方。
分かたれてしまった、私の…
[「…欠片」という言の葉は、開いた距離と夜風にかき消される。
それとも。
未だ冷たい夜風は彼の味方で、その耳へと届けただろうか?]
そうよ、そうよ!
・・・・
だって、この身体はアマンダのだもの!
それに、小さくもないもん! 力抑えてるからだもん!
[ベアトリーチェは立ち上がりますと、くるりと方向を変えて、教会の外に出ます。そのまま広場を抜けて、東の通りを進んでゆきました。
たくさんの家、とりどりの屋根が立ち並ぶ道は、他と比べるとずっとしずかです。時おりすれ違うひとも、見知った顔ばかりでした。その裏手のあたりには、豊かな緑の森が広がっています。踏み入って大きく息を吸い込むと、すきとおった空気にからだぜんたいが満たされてゆく気がしました。]
[アマンダは、振り返ったミハエルの表情に気付かない。
ただ、いつの間にかかなり開いた距離に、その場に立ったまま待っている彼へと、ゆっくり近づいていく]
お待たせ? …行こうか。
[追いついても足は止めず、そのままゆっくりと行き過ぎる。
すぐに、隣へと追いつく気配に小さく笑う。
さほど距離を残さぬ家へと着くまで、それ以上*言葉が交わされることはなかった*]
−北東部・墓地−
[冷いいろの石の立ち並ぶその場所は、しぃんとしずまり返っておりました。人の声ひとつなくて、聞えるのは風に揺れる木の葉の音と鳥の囀りばかりです。彫られているのは、没くなった人の名前や時間、それからその人へと捧げる言葉。]
どんな世界だったのだろうか。
[ここに睡っているのは、この世界から去っていった人たちです。だからベアトリーチェは、訊ねてみました。けれども、応える声はありません。いいえ、あったのかもしれませんが、この世界に居るベアトリーチェには聞えません。]
ベアトリーチェの世界は、どんなだろう。
[それはとても狭い世界でした。朝に起きて、教会にお祈りに行って、町じゅうをお散歩して。でも、町の外に出ることはゆるされないのです。お父さんとお母さんが、そしてフィロメーラが、駄目と云うからでした。
だから、ベアトリーチェの世界は、この町そのものでした。]
−翌朝→西の桜の大樹−
[ミハエルと別れ、ベットで千花と共にしばらく横になる。
しかし、夜が明けるや否や、アマンダは工房を後にした。
いつもなら落ち着く遺跡は、鍵を失った不安定さで近寄りがたく、最も大地の力が強い場所へと、惹かれるままに歩いていく]
[やがて辿り着いたのは、西の桜の大樹。
早朝で人影のないその根元へと座り、太い根元へと頭を預ける]
うん、ごめんね?
少しだけ…眠らせて…
[アマンダは桜の根を枕に、しばらくおやすみ。
春の訪れに我先にと開いた花の欠片が降り積もるのも気にせずに]
/中/
[中の人は初演のウェンディと被らないよう、一寸必死です。]
キーワードは世界で。鍵で。
どうせ人狼をやるのなら、純粋な悪を演りたかったよ。
[小さなてのひらが、石に触れます。硬くて、冷くて、さみしい感じがしました。]
……ほんとうなら、
ベアトリーチェもここに睡るはずだったのだね。
[呟きは小さくて、しずかな中でも、人の耳に届くことはありません。]
-翌朝 Kirschbaum-
[厨房からの良いにおいで目が覚めた。
あくびをしながら体を起こし、伸びをひとつ。
熱いシャワーでさっぱりすると、着替えを済ませて階下へ降りる。]
…おはよう。
[店主の挨拶に挨拶を返し、隅の席に座る。
いつものようにコーヒーを頼んで卵を食べる。]
…今朝は、誰もまだ?
[店主に問うと、一番の客だ、と教えてくれた。]
[天の運命によって。
少女もまた、睡る筈だった。
深い深い土の下に、世界を知らずに]
[――彼女はそれに、抗った]
[ 彼女は主君より離れた。
彼女は人の身に宿った。
彼女は少女を、生かした。]
[何一つとして、恥じる事も、悔いる事もない。
後戻りなどもう出来ないのだと、疾うに知っていた。
だから、もう、迷いも揺らぎも、赦されはしないのだ]
/中/
世界を革命する力をー。
[それはいろいろといけない気がします。]
独り言増量中。主に中の人発言だけれども。
/中/
さて、『鍵の書』との接触はどうしよう。
現時点ではベアトリーチェは“知らない”のだよね。
強大な力どころか、指環がないから半減以下の状態なわけだから、今の状態のままに占われると、齟齬が出てしまいそうだ。
かと云って、クレメンスに誘惑されるのも。
どこかしらで、自力で納得しないといけないなあ。
/中/
あ、忘れない内に投票セットしないと。
話が盛り上がる方向に、か…難しいな。
というか、初回吊りカモンであちこちにちょっかいかけているのだけれど、うーん。なんだか不発っぽい?
私が居なくなって動いてくれそうなのは、町の知り合いのハイン、イレーネ、ユリアン、ベア。
精霊仲間のミハエルも千花や玉の関係で動いてくれそう。
んー、アーベル・ブリジは微妙かな?
ダーヴは玉の事もあるし、気性からそれなりに。
ティルは全体的な絡みが上手いから、臨機応変にいくだろうし。
オトはキーパーソンになりそうだから構ってみたけどスルーされたしなー、興味示してくれたらごっそり私に票集まったのにー。(そんな視点の構い方もどうかと)
シスターとエーリヒとはどうもタイミングが合わないなー。絡みたいのに…残念。
結論。更新までにもっと絡んでフラグ立ててみましょう。
―翌朝・Kirschbaum―
[意識が戻る。
自分の居場所がわからなくなり、しばしぼうっと]
「気がつかれたか?」
[投げられる、呆れたような相棒の声]
……ヴィンター?
[ぼんやりしつつ名を呼び、状況の説明を受ける。
器の限界に達して意識を失い、影輝王に部屋まで運ばれたのだと]
/中/
みなみにデフォルト投票はダーヴ。
昨日構ってくれた恩で外して置いてあげよう(笑)。
とりあえず、仮セットはベアかな…子供で皆に絡んでて居なくなったショックが大きい。影響が大きいゆえの投票。
でも天聖だしなー、ネタ仕込んでそうだしなー、悩ましいなー。
んー、だからこそ大きな力として迷宮へ封じ込まれた、もありか。
やっぱり、私でいいよー、初回投票。
私のネタは迷宮でも使えるからーらーらー。(エコー)
守護取れてたら残りたかったけど村人だからー、役職とネタ深いヒト優先で残したげたいよー。
発言少ないヒトも、機会を増やす意味で残したげたいよー。
さて、頑張って絡むかな、うん。
千花に頑張ってもらおう。うんうん。小動物は便利だ。
陶芸家 アマンダは、少女 ベアトリーチェ を投票先に選びました。
投票を委任します。
ランプ屋 イレーネは、神父 クレメンス に投票を委任しました。
[目を瞑って集中すると、色んな「生命」が感じられた。
西の商店街の二階、ご老人の焔がもう消えそう。
その向かいの小さな病院では、今まさに新たな生命が生まれたよう。
小さな焔、大きな焔。]
わかったわかった……俺が悪うございました!
[どこまで悪いと思っているのか、その物言い]
……昨夜は、確かに先走ったな。
平静を欠いてはなすべき事はなせん……少し、頭を冷やすよ。
[2日程前から。
なんだか不安定で、自分のその「生命」の属性が強く強くなっている事を感じていた。
14の属性が同じ地にとどまり、干渉しあっているのだと思う。
彼女にとって忌まわしき「生命」の力。
だがそれは、今この場では必要なものなのだと思う。
この力を、望まれている。]
―昨夜/遺跡―
[力を受け、蓄え、それを変化させ種へと与える。
苗床の体は器。
力の痕跡だけで、いつのまにか耐えられなくなっていたのだろう。
支えられた苗床は、その目尻から細いしづくの糸を垂らした。
*そのしづくは人のそれと違い、澄んだ様は闇緑の森の泉のごとく*]
/中/
ちなみに今回の中目標→【自分吊りを言わない】
妖精の時に、ネタ都合で自分吊り言っちゃったけど、むしろ狼側の目論んでいた襲撃の方が美味しかった反省から。
あと、妖精→赤崖(→終焉)と、連続自分吊り言い出してるので、盛り上げたいとはいえ引っ掻き回ししぎるのもあんまりかなーと。うん。
中身駄々漏れ失礼しました。ぺこり。
[時は流れてお日さまは澄み渡る天を回り終え、地の果てに下てゆきます。ベアトリーチェはいろの変わりゆくそらを、*黙って眺めているのでした。*]
─Kirschbaum・1階─
[返された会釈に、先に反応したのは肩の白梟。
その羽ばたきに物思いから覚め、ふ、とイレーネを振り返り]
やあ……なんと言うか、お久しぶり、ですか?
[昨夜、気絶をしっかり目撃された事なんて気づいちゃいない]
─回想・昨夜Kirschbaum─
[イレーネ、遺跡組と次々と集ってきた面々に一瞥を向ける
その後の、ブリジットの中和やオトフリートの昏倒を僅かに目を細めて見ていたが]
……私もお暇しますわ
[そう言うと席を立ち、教会へと帰っていった]
っと……そうでしたっけ。あはは……これは、失礼を。
[気づかぬ程に追跡に意識を囚われていたのか、と自分に呆れつつ]
ええ、まあ……何とか。
[投げられた問いには、曖昧な返答を]
[肩の上の白い彼の相棒に目をやり、再びオトフリートに視線を戻して少し首を傾けた。]
宿につくなり気を失うのは、無理、だと思う。
…何かあった?
……はは。返す言葉もございません。
[実際、無理をしているのは感じているので否定すべくもなく。
引きつった声を上げる彼を、白梟は呆れたように見つめていた]
ええと……昨日の騒動の事は聞いた……のかな?
それと関連して色々と調べたりしていたら、身体がちょっと追いつかなくなっただけ……なんですが。
―Kirschbaum2F・朝―
[結局眠りはしなかった。ぼんやりと窓の外を見ている]
変なの。
一見バランスは保たれているのに、綺麗じゃないの。
[その理由はまだ彼女の知る所ではなく]
やな感じ。
[ただ桜の花弁が舞い飛ぶのを目で追い続けていた]
感じましたか……。
今、この町にいる力ある者は皆、何かしら感知したようですね。
[頷きの後、投げられた問いにはやや表情を引き締めて]
調べていたのは……書の行方。
時空を渡る我が力の欠片にて、失われしその力の追跡を。
……未だ、答えは還りませんが。
ー教会・私室ー
[いつもと変わりなく、夕べのミサを終え、聖書を手に、戻ってくる]
ああ、判っている。追ってきているな。
[足下の影に現れた黒猫に、笑みを向ける]
この世ならぬ空間も跨ぎ超えるとはさすが時空の竜殿だ。しかし、まだ追いつかれるのは面白くない。
[手のひらを、黒猫にかざす]
書は、自らの意思を持たぬ存在。
それならば、何者かが持ち出した、と考えるのが、自然。
……犯人を直接追えれば一番いいんだが、何せあの時俺が捉えていたのは書、そのものの力。
それを追跡するようにと、輪には命じてある。
[それにしても、相当に撹乱されているようで、中々たどり着けずにいる訳だが]
うーん。
やっぱり私には全然わからない。
[昨日彼までもが無茶をしていたから。
何か手伝えないかと思ったのだけれど]
やめておこう。
[息を吐いて窓を閉める。
これからどうしようかと考えながら下に向かった]
−鍵の書が消えた夜・Kirschbaum−
[ブリジットと二人、ティルの部屋へと向かい、ティルをそっとベッドに横たえる。]
ふぅ……。
[一息吐いて、心配そうにティルを覗き込むブリジットに微笑み。]
しばらくは僕がついてるから、君は先に下へ行ってて?
他の人たちが何か知ってるかもしれないし、ね。
[そうしてブリジットが去っていった後、ベッド横に椅子を持ち寄り、組んだ足の上で肘を付き、視線はティルの右腕に注がれている。]
書の力を捉え、その位置を掴めれば、奪還のために動き易くなる。
……俺は、あの力は、今の世界には不要だと思っているから。
奪還して、本当に必要な時が来るまで、再び眠らせるつもり。
[それ以外にも、思う所がなくはないが。
今は、それだけを問いの答えとして、告げて]
─教会─
[夕方のミサが終わった
ミサを含めて今日一日のクレメンスの所作はいつもと変わりない
だがしかし]
……変わらなさすぎ? クレメンスなら気付いているはずですが
参拝者に不安を与えないため? それとも……
[胸に去来した僅かな違和感。それが疑惑まで結実するのも遠くないか]
[少し俯いて、独り言のように呟く。]
…持ち去られた、という事は、きっと必要な人がいた。
私は今は、そういうことだと思う。
本当に必要な時は、今なのかもしれない。
ただ…
[顔を上げて]
無理すると、彼が心配する。
[言いながら少し口の端を持ち上げて、白い梟を細い指で指した。]
−夕方/北東部・墓地−
[とつぜん、緑の眼がぱちっとまたたかれたのは、お日さまがかんぜんに隠れてしまったからでしょうか、それともなにかを感じたからでしょうか。それは定かではありませんが、とにかく、ベアトリーチェは闇に包まれてゆくそらを見つめ、じっとそこに立っていたのでした。]
必要。
[独り言のような呟きに、一つ、瞬いて]
……ああ、確かに、そうなのかも知れない。
必要ない、というのは、あくまで俺の価値観だから。
それでも。
少なくとも、俺が過去に『見聞き』した世界の停滞に比べれば、今は……とても、変化に富んでいるように思うんだ。
[静かに語る刹那、今は翠の双眸はやや、翳りを帯びたようだが。
相棒を示しながらの言葉と、その時の表情に、翳りは溶けて消える]
……はは……まあ、そうとも言いますか。
[そろそろ誰かが、訪ねてきても良さそうなものだ、と、考える]
まずはナターリエか…それとも時の竜殿か…いずれにせよ、楽しみなことだ。
[そっと、手のひらで聖書を撫でる]
―Kirschbaum1F・朝―
[下に降りればそこには既に二つの影があった]
おはよう?
もう大丈夫なの?
[どちらにともなくそう声を掛けた]
―西の桜―
[やってきたときから眠っていた地の精から離れる。
千花に木の実をやったりしていながら、ただただ、苗床は桜の花を見上げていただけだった。
花散らしの雨は降らなければ良い。
右の手をそっと押さえて、思う。
散らずにあるは花ではないと、知りつつも、知りつつも……]
誰が入れたのだろうね。
あの遺跡に。
[口に上らせる問い。]
封印のうちに。
[白梟からオトフリートに目線を戻し、無表情に見つめていたが、ブリジットの声に気がついて]
…おはよう。
彼は、大丈夫、と。
[何処かで、指環の力が用いられたのを感じ取る。
あれも、『精霊球』や『鍵の書』には及ばずとも、強大な力を持つものだ。
本来は支配の役目を持つ物。書と接する事で、衝突が起こらなければ良いが]
少し、話して来ようかな。
[呟く。
地の精の様子、千花の様子を見て、立ち上がると。]
いってこようか。
かれならば、詳しく知っていそうだから。
[またね、そう挨拶をした苗床は、中央部の教会へと足を向けた]
―→教会―
[聖書の姿をしているが、この本の真の姿は、古き魔導の書。そして、今は封印の書でもある。鍵の書は、この聖書の中に、溶け込んで沈んでいる。魔の封印と天の封印、相反する二つの封印によって『何もない』存在となって]
やあ、おはようございます。
[やって来たブリジットの方を見て、浮べるのはいつもの微笑]
ええ、俺は何とか。落ち着いてますよ。
――本当に誰が入ったんだろう?
オジサマやベアトリーチェ、エーリッヒさんは違う。
彼らは共犯者かもしれないけど、実行者ではない。
僕がずっと一緒にいたからそれは間違いない。
……。
[抱きかかえた時の違和感。右と左、確かに違った。眠りから起こさないように、そっとその右腕をめくる。]
[子供の姿には不似合いな腕に思わず目を瞠り。]
……あぁ、そういうこと、なのかな?
[すぐに終わりが始まってしまう][僕がいなくても大丈夫なように]
[彼の言葉を思い出す。頭の中でピースがかちりとはまった気がした。]
そう、よかった。
無茶はだめなんだよ?
[小さく笑ってそう言って]
今日はこれからどうするの?
[二人を交互に見ながらとりあえず聞いてみた]
シスターも実行犯ではないね。
シスターは僕が一緒に居た。
竜の二人も、地の精も、影の精も……
きっと違うと思うけれど、どうだろうな。
ほんの短時間の間に、かれらが揃うことは難しいだろう。特に、鍵の書を手に入れた後ならね。
ー教会・私室ー
[階下に苗床の気配を感じ、笑みを浮かべる]
ほう…一番乗りとは意外な…いや…そうとも言えぬか。
[低く喉を鳴らして、部屋を出る]
ー→礼拝堂へー
私は、少し散歩へ。
…では、また。
[かたりと立ち上がり、扉から*出て行く。*
そっけなくも冷たくも見えるが、彼女の常からこうだった。]
……はいはい。心がけます。
[無茶はだめ、と言う言葉に、返せたのは苦笑]
俺は、輪を追跡する。その前に時の旋律の力を借りなければならないけれどね。
[続いた問いには、今己がなすべき事を、はっきりと]
「お前がそこにいるのも十分無茶だろうが」
[今はいなくなったはずの影の声が聞こえてきそうで]
うるさいな。
[心の中に文句を返した。自分でも少しは分かっているらしい]
力、隠されてる?
無茶はしないで頑張ってね。
[オトフリートにそう答え、イレーネが出て行くのには手を振った後]
私はどうしよう?
……もう一度町を見てきておこう。
何か変化があるかもしれない?
[自分にも出来ることを考えながらそう言った]
そうだね。
鍵の書を手に入れて、それをすぐに隠して素知らぬ顔をしてみんなの前に現れるというのは無理があると思う。
鍵の書は巨大な力があるんだろう?
余程しっかりと隠さないと、すぐにどこにあるか見つかってしまいかねない。
多分短時間ではできないだろうね、そんなこと。
そう。
そうなると、一緒にいなかった人たちが、犯人なのかな。
氷と水も一緒にいたようだし……二人が共犯だとしたらわからないけど、きっと違う。
[それは昨夜の水の様子を思い出したのだろうか]
―現在/礼拝堂―
こんばんは、クレメンス。
[礼拝堂にやってきた神父に、にこり、微笑む苗床は子どものよう。]
こんな時間って言うほど、遅いかな?
ああ、そうかもしれないけど。
あんまり来たことなかったし、それに。
[シスターの言の葉に微笑む。
それは先の神父へのものとは違い、苗床本来の、歳を経た穏やかなもの。]
聞きたいこともあったのだから。
ああ、それじゃあ、また後ほど。
[出て行くイレーネを見送り。一つ、ため息]
……落ち着いたら、彼女の事も確かめんとな……。
[イレーネが同族と気づいてから、ずっと引っかかっていた事を思いだしつつ、小さく呟いて]
……無茶も無理は、しないように心がけますよ。
[影輝の力を持つ二人に、苦笑と共にこう告げる]
変化……確かに、何か変化があるかも知れない。
君も、あまり無理はしないようにね?
[苦笑から、いつもの笑みに戻しつつこう言うと。
影輝王に一礼してから、ゆっくりと外へ]
─…→外へ─
[「氷」とか「水」とか言われても彼には誰のことだかさっぱりだけど、とりあえず話を進める]
ティルがそういうならそうなんだろう。
じゃあナターリエさんが名前をあげた人から、今でた人を抜けば結構容疑者が絞れてくるね。
えーと……。
うん、気をつける。
[肯いて笑みを返して]
あ。西の桜、まだ見てないや。
[地図を見ながら手を打って]
いってきます。
[彼女もまた外へと]
─…→外へ─
ー教会・礼拝堂・現在ー
聞きたいこと、というと「鍵の書」のことですか?
[その言葉を口にした途端、教会の入り口に目に見えぬ壁が顕われる。「力を持たない者」は、その壁に触れた途端、他の用事を思い出して引き返さずにはいられないだろう]
―現在/教会 礼拝堂―
うん、鍵のこと。
[シスターの視線の動きを見ていながらも、何も気にすることなく
苗床は神父の姿を――聖なる気を纏ったかれを見る。
その壁に、気づいていたか気づいていないのか。
聖なる気の強さにも、気づいていたのかいないのか。]
クレメンスは、遺跡に入ろうと思っていた?
それとも、入ったのだろうか?
あぁ、水と氷は
[と、種族は内緒にして名前を教える。]
かれらは、火も交えて……あ、火は誰だかもう言っていたよね。
君と地、アマンダのような。
僕と雷、探偵さんのような。
そんな感じだね。
……容疑者は、絞れそう?
[己が今、誰の前に立つのかは、言わぬままに。]
[分かたれたもの。それが欠片であろうと、半身であろうと、充分に意図は取れた。
アマンダとミルフィオリ、両者の意外な関係に驚きこそすれ、ミハエルに同情や哀れみは無く、いわば力そのものである精霊のその存在が分断されたときの事を想像しようとしたが到底叶わなかった。その理由を問うこともせず、ただ黙って工房まで歩いた。]
[一つに戻りたいと思うことはあるのだろうか。]
[帰途浮かんだ問いは、夜の静寂に消え]
―南通り・宿屋の一室―
[毎晩遅くに宿へ戻ることを、主人に怪しまれる事は最近すっかり無くなった。
部屋へ入り、朝を待つ間に、驚くべきことに眠りへ落ちる。
極度の緊張の所為か、または急激な変化の所為か
ミハエルは人の器であっても眠りへ着くことは数える程しか無い。
夜が訪れるまで、目覚めずに眠り続けている。]
[どうして聖なる力が強く]
[おもう言の葉は口にもコエにもせずに、只、己が内に。]
[浮かぶは聖なる人の子ども、かの女の姿。]
[じんわりと染み入るように。]
[流してしまわないように。]
[いつもとは違う、チカラの使い方。]
[額を汗が伝っていく。]
[それでも、変わらない。]
[ゆっくりと目を開く。]
……僕のチカラではどうにもなんない、か……。
わかってはいたけども。
それでも……。
―現在/礼拝堂―
良い線までということは、何か入る方法でも見つけたの?
[それは遺跡に、ただ、入るのではない。
封印に入る、という意味を持ち。]
わざわざ入ろうと思っていたのなら、
君も、鍵が欲しかった?
否、違うな。
君は、鍵が欲しかった?
[首を傾げる。]
─広場/日中─
[Kirschbaumを出て、真っ直ぐ向かったのは広場の時計塔。
昨夜、異様な音色を奏でたというそれは、今はそんな素振りも見せず。
刻まれる旋律は心地良く、彼の本質──無限なる刻の虚無を満たした。
そのまま、しばし『記憶』の虚空を彷徨い。
その後、ゆっくりと遺跡へ足を向けた]
─…→遺跡へ─
ー教会・礼拝堂・現在ー
見つけたというか、これならばと思う方法を考えついてはいましたのでね。
[微笑む]
いいえ、欲しかったわけではありません。
[そっと袖を元に戻して。]
[そのまま糸が切れる様にベッドの上に顔を伏せ、深い眠りへと落ちていった。]
[ふわり、春の匂いを感じながら。]
─北の遺跡/夕方─
[今日も今日とて、遺跡は人で賑わっていた。
走り回る自衛団員が何やらぴりぴりとしているような気がしなくもないが、そちらに気を回す余裕はなく。
人気のない奥まった場所で無限鎖を展開し、『陣』を形作る]
―西の桜の大樹・午前中―
本当に大きいのね。
向こうの桜より少し色が強い?
[その大きさに少々圧倒されつつも近くへと歩み寄る。
するとその根元にはぐっすりと眠る人影が]
アマンダ?
……そう、大地の力強いものね。
[傍で守るようにこちらを見る千花を見て]
アマンダはお休み中なのね。
あなたにならば触ってもいいのかな?
[おそるおそる手を伸ばしてみた]
―現在/教会 礼拝堂―
どういう方法だったか、って、聞いてもいい?
もう無駄だけれどね。
[微笑みは絶やさぬままに苗床は尋ねる。
シスターが聞いていることなど、わかってはいる]
欲しかったわけじゃないんだ。
じゃあ、どうしてわざわざ探っていたのか、聞いても良い?
[嗤う]
「お前はお前の願いのために、私は私の楽しみのために、心のままに振る舞えばいい。それが、新しい世界の約束となろう。違うかね?愛しい天の子よ」
「……目的がどうであれ。
欲している手段――書を求めるは同じ。
今、共に在るのだと言う事実は変わりませんね。」
[遠回りに、心の魔の言葉を肯定する]
「貴方の言う“愛しい”は他の言うそれとは異なりそうですが。」
ー教会・礼拝堂・現在ー
[頷く]
いいですよ。確かにもう無駄ですが。
あなたならご存知でしょう、当代の精霊王の継承者を選ぶ際、界の狭間で起こったという精霊珠の暴走のこと。
あの出来事から思いついたのですよ、この世を形作る14の力、その力を全て合わせ用いれば、難攻不落の迷宮も開くやもしれぬとね。
この街には元より強い力を持つ方々が集まりやすい、その中で、これはと思う力の持ち主に協力を願って、道を開けはせぬかと思っていました。
先日オトフリートさんにお会いして、いよいよ叶うかと思ったのですが、ねえ…
[心底残念そうなため息を漏らす]
[時空を超える、探査の輪。
それは刻を見通す紫の瞳を与えられし、虚の申し子たる彼の力の分身。
今は、皇竜の刻印によりその力の大半は抑えられているものの。
その輪を阻める、或いは害せるものなどは、そうは存在しないはず──だったのだが]
……なっ……!?
[不意に、白い焔が『視えた』
真珠を思わせる聖らかな……それでいて、どこか異様なものを感じさせる、焔。
それは空間を舞う輪を飲み込み]
……打ち消しただとっ!?
―今朝・ハインリヒの自宅兼事務所―
[...はドンドン扉を叩くが誰も出てこない]
オジサマ、自分から「朝一番で自警団のところに行く」と言っておきながら、寝坊とかないよー
隊長、起ーきーろー!
[いつの間にか「オジサマ」から「隊長」に呼び方が変わり、「探偵と助手」というよりは「探検隊」と成りつつある。
ハインリヒが起きて扉を開けると、半分膨れ面で座り込んでいる...の姿が見れることだろう]
[小さな前足を出されて、一瞬きょとんとする。
だがすぐに笑って]
おはよう、千花。
あなたが元気なら、アマンダもきっと元気になるね。
でも、せっかくゆっくりと休んでいるのを起こしちゃいけないから、私はもういくね。
[ひとしきりその頭を撫でてから、そっと立ち上がると千花に手を振って、町の方へと歩き始めた]
ー教会・礼拝堂・現在ー
探していたのは、封じ直すため…いや、いっそ消滅させても良いかと思っていましたよ。
何しろ、迷惑きわまりないものですからね。アレは。
−午前・西の桜の大樹−
[アマンダはやってきた少女にも気づかず、昏々と眠る。
千花は影輝の精霊を無害と判断したのか、友好的に見つめている]
「チチッ」
[千花は気遣いを見せて去る少女を、円らな目で見送った]
んぁ……。
[大きなあくびと共に目を覚ませば、ベッドは既にもぬけの空で。]
だぁ……やっぱ慣れないコトはするもんじゃないな。
…無理しなきゃいいんだけども……。
焦りたくなるキモチはわからないでもないけど、ね……。
[ぽつり、呟いた後、重い身体を引きずるようにシャワーへと向かった。]
……あり得ん……いや……確かに、天聖の力を用いれば、時空の力に干渉し、打ち消す事もできる……が。
[焔に飲まれて消えた無限の輪。それを思い返しつつ、低く、呟いて]
だが……いかに封じられ、制されているとはいえ……この俺の力を打ち消せるだけの天聖の力を操れるものなど……。
[そうは、いないはず。
そして、無限の輪が何であるか、知っている者となれば、自ずとそれは限られ]
……まさか?
いや…………考えられなくはない、な。
彼の属の領域、それが示すのは……。
―現在/教会 礼拝堂―
あぁ、あのときのことだね。
知っているよ。わざわざ見に行こうとは思わなかったのだけれどね。
[思うは影の王の姿か。しかし苗床はすぐにそれを消し、話の内容を聞き始める。]
確かにすべての属性で行えば、封も解けよう。
だが、それにもかなりの力を使うだろうね。
そのとき、封が解けた書を封印するなどと、君にはできると思っていたのかい?
少なくともそれはとても危険だと、言わざるを得ないね。
―夜・南通りにある宿屋の一室―
[眠りに落ちていたという事に驚いて、暫し呆然としていた。人間で言えば”寝惚ける”という感覚にあたるのだろう。
既に陽は落ち、気温が下がったのも手伝って室内には冷気がわだかまって居た。睡眠中の力の統制が取れて居なかったようだ。]
[身支度を整え、部屋を出る。
これまで朝の早かったミハエルが夜まで部屋へ居た事に、宿の主人はまた驚いていたようだ。]
クレメンスさんが厄介なの?
[...の知っている『クレメンス』は懺悔を親身になって聞いてくれる人気の神父のものだから。「厄介」という単語には繋がらなくて]
……さて、どうしたものか。
確証は、ない。全ては状況からの推測。
その上……。
[茜から、色彩を変え始めた空を見上げ]
……真面目に問い詰めようとしても、するするするするかわすのだきゃあ上手いからな、あの愉快人。
[愚痴る瞬間、思いっきり素が出た]
……
[問いかけに何と答えようか、少し悩んで。
苗床は、ポツリ、とこぼす。]
ふるい、付き合いだから。
挨拶だけであれど、僕はかれを知っているからね。
君も、気をつけた方が良いよ。
シスターの方がまだかわいいものだ。
[クレメンスとティルの問答を静かに聞いていたが]
……では、神父様にはあれを消滅させる算段もあったと?
[その視線は刺し貫くように鋭く]
―中央広場・現在―
[あれから町の中をまたぐるぐると歩き回り。
見れなかったのは一箇所。北の遺跡。
ちょうどそちらへ行こうとした時には自警団員がいて、少女の姿を見ると来てはいけないと追い払われたのだ。
仕方がなしにそのまま森の方へと抜けたのだけれど]
何かあったのかな?
おじさまに聞けば分かるのかな?
[彼の仕事場は南通りにあったのだったか。
この後Kirschbaumで会えればその時に教えてはもらえるだろうが]
どうしようかな?
[水路の石段に腰掛けて、ぼんやりとそんなことを考えている]
−現在/北東部・墓地−
[さすがに夜ともなると、肌寒くなってきます。くしゅん、と嚔が零れました。]
ずいぶんと、時間が経ってしまったようだ。
[春とは云っても、お日さまが沈んだ後まで居ては、からだが冷てしまいます。小さなてのひらに、はあっと息をかけました。くるんと向きを変えると、服がふわり風に揺れました。いつもなら、「Kirschbaum」に行くか家に戻るのでしょうが、今日はどちらの気にもなれなくて、ひとりで道をあるいてゆきます。]
ー教会・礼拝堂・現在ー
[危険、という言葉には肩をすくめる]
そうでしょうか?
[それから、くすくすと笑う]
いや、実は、一度、混沌の王や秩序の王の気配に触れてみたかったという好奇心があったというのも事実ですが。
そうですねえ、もし危険であれば、誰か強い力のある人間でも一人か二人、そのまま封印に使ってしまえば何とかなるのではないかと思っていましたよ。
[浮かぶは、魔の笑み]
「……“神”が人の界をお創りになったように?」
[彼女が知っているのは、精霊界と、人間界ばかり。
魔界の事は殆ど知らなかった]
…………んあ?
[扉を叩く音。
ソファから飛び起き、懐の懐中時計で時間を確認。]
寝過ごした!
[慌ててドアを開け、入口のユリアンにひたすら平謝り。]
すまん、マジにすまん。
……どうも、昨夜のアレが影響していたらしい。
[ベアトリーチェやエーリッヒ、アマンダと違って自分自身には
影響がないものと思っていたのだが。
地味に痛いタイムロスだ。]
うん。わかった。気をつける。
出来るだけクレメンツさんには近づかないようにする。
[魔族のティルがいうのだから。
警戒レベルは最大限にした方がいい。
きっと無力な彼の命などあっさり消し飛ぶくらいの『危険』だろうから。]
[シャワーで調子を整えた後、階下へと。]
[ラム入りのアイスコーヒーを飲みながら、自分がいなかった間に話された事をマスターから聞き。]
……さぁて。どうすっかな。
戻ってくるのを待つか、それとも……。
[思案にくれながら、ぼんやりと庭先の薄紅を眺めていた。]
―広場・現在―
[広場まで出て、漸く様々な事を思い出す]
嗚呼、そうだ。書が………奪われて。
[安直に、遺跡を目指すことにした。北通りへ、ふらりと足を向ける。人波は既にまばらだ。]
「そうだ、天を堕ちた光の子が、魔界を魔界と成したのだ。天界と魔界が対なるは、それが故…我等は兄妹とも言えるのだよ、愛しい天の子」
−午後・西の桜の大樹−
[アマンダの力が幾分か回復した頃には、千花も少しうたた寝していただろうか?]
「…アン?」
[やがて掛けられた柔らかな声に、千花が糸みたいな寝ぼけ眼で見つけたのは、小さな翠樹の姿。
アマンダは彼が来て喜ぶ樹の気が心地よいのか、深い眠りのまま。
彼の手から木の実を貰ったりしつつ、桜の樹を見上げる姿を一緒に眺めたりしていただろうか。
やがて彼が去った後。
心地よい気が消えたからか、アマンダもゆっくりと*瞼を開ける*]
/中/
ええと。飴二つもらって、んで、残ptが……。
…………orz
まあ、明日は帰りがリアルタイムで遅いから。
誰かに追い抜かれるさ、きっと。
……って、確認してなかったけど。
俺、多分1日目90は越してたんだよ……な、発言数。
……なんでやろ(汗)。
―今朝・ハインリヒの事務所―
[やっと出てきたハインリヒに]
この借りは昼食おごってもらいますよ、隊長。
早く行こうよ!
[...というなりハインリヒを引っ張りながら走り出す。若い疾風にハインリヒがついていけるか知らない]
―…→自警団詰め所―
まったく、君らしいと言えばいいのかな。僕は。
[一人か二人、という言の葉に、呆れたような顔をする。]
好奇心は猫をも殺す、というだろうに。
君が知らないわけはないだろうに、君も滅びに惹かれるのかい?
乃至、変化、混沌に。
そこまで惹かれるようなものかい?
世界は変わらぬままにあればこそ美しいものであろう?
君一人の我侭で、ひとを封印に使うなど、非道いことを言うものだね。
まあそこが君らしいのかもしれないね。
なあ、ユリアン。
お前は大丈夫か。何も影響してないか?
昨夜のアレ、何か後遺症があるかもしれんぞ。
[何もなければそれでいいが。]
……しまったな。自警団での聞き込みの後、『別の場所』にも
行く予定だったんだけどな。
先越されてるか、そろそろ?
[ぶつぶつと、少々大きな独り言。]
/中/
わんこさん'S起動。
あ、なんとなく、俺の中ではゆりりんとりひさんはわんこの印象が(笑)。
いや、キャラ絵的になんだけど。
ちょ、ちょっと待て。
つか俺は隊長じゃねえ!その呼び方だと探検隊みたいじゃねえか!!
[抗議の声を上げながら、自身も自警団詰め所に。]
―…→自警団詰め所―
それが良いよ。
かれは、とても危険だからね。
……シスターなら君を守ってくれるかもしれないから、シスターがいるときなら平気かもしれないね。
[かなり曖昧ながらも、コトバを選んで。]
−北部・門の前−
[辿り着いたのは、やはり遺跡へと、そして外の世界へと続くその場所。夜ともなると人通りは少ないようでした。そう云えば、いつも見回りをしているお爺さんの姿が見えません。ぐうぜん、今日は合わないだけでしょうか。]
……あれ、オトフリート?
[そんなことを考えていると、門を潜り抜ける見知ったかおがありました]
君は変化を望むのか?
[静か、静かな森のような。
くらいろの森を思い出させるような。
泉の色の瞳は、ふかい、くらみどりのいろに。]
退屈などと。
変わらずとも、世界は変わっているというのに。
ー教会・礼拝堂・現在ー
[次の瞬間、声をあげて笑う]
しかし、全ては夢想。
鍵の書は奪われ、私は寂しく取り残されたというわけです。
[...は普通の人間から見たらかなり速いスピードで走りつつ]
「アレ」の影響?
……正直、身体がいつもより重く感じるよ。
きっとこれが「アレ」の影響かな?
自警団の他にもどこか行く予定なの?
ますます「探偵ごっこ」みたい!
[おめめきらきら]
なあ、ユリアン。
[詰め所に向かう道中、唐突に問いかける。]
お前、誰が『鍵の書』盗難に関わってると思ってる。
いやむしろ、俺が誰かの共犯かもしれない、とか考えてるか?
[まあ、それを言ってしまうときりがないのだが。
こちらを信頼しているか否か、聞いておきたかった。]
「……御上手な、口説き文句ですね。」
[平静を装って、短く応える。
天界と魔界とが対になっている事は知っていたが、
そのような事を聞くのは初めてだった]
あれ、ミハエルさん?
[ふらりと北へ向かう姿を見つけ、小さく声を上げた。
小さな声だった故に、彼は気が付いたか気が付かないか]
どうしたんだろう?
[小さく首を傾げた]
─北部・門近辺─
[あれやこれやの考え事は、名を呼ぶ声と、それに答えるような相棒の羽ばたきに遮られ]
……っとー。
[足を止め、翠の双眸で瞬き一つ]
やあ。こんばんは。
[挨拶と共に向けるのは、いつもの微笑]
……そうだな。今のうちに言っておく。
『容疑者』のトコだよ。
一人で行ったら、下手打つと『消される』かもしれないからな。
助手が欲しかったところだ。
[冗談めかしてはいるが、目が笑ってない。]
[身体が重いのは、書の影響というよりは、
むしろ束縛を嫌う彼の本質が、鍵の町という名の「牢獄」に縛り付ける影輝王の結界に耐えられないということの方が大きいのだが]
/中/
>>*69
天界と魔界は対になっているけれども、フィロメーラは天聖の精霊(=天聖界の住人)であって、天界に住む魔族ではないから、この返しはおかしいだろうか。
まあ、天界は「天聖の力の均衡をはかるために発生する、言わば出先機関」だそうだから、まあいいのかな?
[こんがらがってきました。]
―広場・現在―
[少し進んでから、振り返った。声というよりも気配の方を察知したのだが一瞬、影輝王を思い出して慌てた。
振り返って見れば、そこへ居たのは首を傾げたブリジットなのだが]
…何だ。
こんばんわ、オトフリート、ヴィンター。
[ベアトリーチェもにっこりと微笑い返します。]
遺跡に行っていたの?
もう書は、
[ないのに、と云おうとして、自分の口を押えました。周りに聞かれたら大へんかもしれない、と途中で思いついたからです。]
/中/
教会に行くのがなんか襲撃フラグっぽくなっている件について(笑)。
うーん、俺としては対決したいんだけど、タイミングがねぇ……。
ところで。
残りの赤組はどこですかとか。
予測はついてなくもないがちょっとひやりとしているとかなんとか。
そして例によって、守護はどこだ、守護は(笑)。
まだ誰が「鍵の書」を盗んだか全くわからない。
でも隊長が犯人じゃないと思ってるよ?
だって初めから隊長は「鍵の書」に関わりたくないと思っていたの知ってるし。
隊長こそ、僕が犯人一味とは思わないのかな?
真犯人は側にいるって、推理小説の王道だよ?
[逆に問い返す]
ううん、用事ってわけじゃないの。
どこにいくのかなって。
[彼の王とはかけ離れたのほほんとした声で答える。
知った姿を見かけたからつい声を上げてしまっただけなのだが。
ついでにいうと一回りしてしまったので暇なだけ]
[つ、と少女の視線の先に意識を向ける。
時空の竜の姿が、其処にあった。
厄介な存在ではあれど、対とも言える属性を失う事には不安が残る]
[今は様子を見るべきか、と考えた]
ああ、ちょっと気になる事がありまして。
[微笑したまま、頷いて。
口を押さえて止めた言葉に、微笑はやや、苦いものを帯びる]
……ええ、わかっていますよ、それは。
……ああ。
ユリアンが犯人だったら、どっちかってと実行犯じゃねえかなと思ってる。
…………黒幕ってガラじゃねえだろ、お前さん。
[さりげなく酷いことを言っている。]
ま、そのうち見解が変わるかもしれんが。
今のところ、俺はそう思ってる。
………脅かすな。
北へ。遺跡へ向かおうと思っていた。手掛かりがあればと。お前も、暇なら少しは探る努力をしてみたらどうだ。王に任せきりのつもりもあるまい。
[探しているのは冒険者達が求めているような、在るはずの物の手掛かりではなく既に失われた物の]
[わかっているとの言葉に、こくこくと肯いて、口から手を外しました。呼吸まで止めていたらしく、ぷはぁっと大きく息を吐き出します。]
……気になること?
僕が「鍵の書」を盗んだ犯人ではもちろんないけど。
ハインリヒさんに、イレーネさんやクレメンツさんのアリバイの無いことを話したらどうなるんだろう……?
いや、やめておこう。
多分それは僕とハインリヒさんの身に危険が迫るだけだろう。
おう、騎士のにーちゃんもか。
[ダーヴィッドに気付き、手を上げて挨拶代わり。]
ああ、例のアレ。
ちっとばかし寝坊しちまったけどな。
[面目ないよなあ、と頭をかきかき。]
そんなのあたりまえ。だから今日は町を見て回ってたの。
でも遺跡は昼間行こうとしたら追い払われちゃったんだもん。
[そう言うとぴょこんと立ち上がって]
ねえ、一緒に行ってもいい?
[クレメンスの答えにふぅんと呟くと]
人柱ねぇ……
それで可能なのは、せいぜい再封印までだと思っていましたが
そもそも、私はあまりそういうことは好みませんし
[そう呟く彼女の脳裏に浮かんでいたのは、彼女の知る最大級のイレギュラー、ベアトリーチェのことであった]
……そんなにしっかり息まで止めなくても……。
[大きく吐き出された息に、思わず呆れたような声を上げて]
失われたものはどこに行ってしまったのか。
そして、それは何のために失われたのか。
……恐らく、みんなも気にしている事ですけどね。
まあ「ただの人間」の僕には「鍵の書」を盗む以前に前にたどり着くこともできないよ。だって凄い迷宮なんでしょ?北の遺跡は。
[クレメンツが言っていた話を思い出す。
そして『容疑者』という単語に超反応]
……もう容疑者わかったんだ!すごい!名探偵だ!
ただの甘党のおじさんじゃないんだね!
[もっと失礼な子がここに]
……ああ。そうだ。
昨夜、イレーネから気になる事を聞いた。
今のうちに伝えておく。
[かくしかで、イレーネから聞いたことを話す。
昼間に遺跡入口で会ったらしいという事、そして。
『もう会えない』らしいという事。]
……ま、会えないにしても手がかりくらいはあるだろうと思って
ここに来たんだけどな。
か、まわないが………
私と行っても得になる事は無いだろう。もしまだ自警団が見張って居るのなら、子供の姿ではどうせ追い返される。
[そしてお前がついて来ても得は無い、と言いたげに先へ立って広場から北通りへ。]
……あー、いや。
わかった、というかちょっと気になることがあってな。
本人に直接会って再確認したいところだな、と。
[あくまで『容疑者』である旨は伝えておく。
放っておくと先走りかねない。]
ついつい、止めてしまったよ。
[呆れを帯びた声にも、ふにゃりと気の抜けた笑みを返すばかりです。]
ああ、うん。
とても気になっていたよ。
ぜんたい、どうやったら捜せるのだろう。
[腕を組んで首をかたむけ、考え込むようなかっこうになりました。]
…もう、会えない?
[まさか…と、僅かに表情が曇る。]
巻き込まれたりしたのだろうか?
[詰め所は妙に騒然としているように思えた。]
あ、待って。
[一人じゃちょっと心細かっただなんて内緒だ。
慌ててこちらも動こうとするが]
……?
[一瞬だけ教会の方を振り向いた。
何かの力というか違和感を感じたような。
けれど既にいつものような天聖の力が働いているように見え]
『うーん?』
[内心首を傾げたが、すぐに小走りになってミハエルを追いかけた]
ああ……考え込んでたってしゃーないや。
[グラスに残るコーヒーを一気に飲み干し、立ち上がり]
マスター、ご馳走様っと。
[ポケットから取り出したコインをカウンターに置き、ふらり出て行った。]
ま、お前さんも単独行動は出来るだけやめといた方が
いいんじゃねえか?
……本気で『消される』かもしれんし。
[もっとも、ハインリヒの言う『消される』は推理小説やら
犯罪小説にありがちな『口封じ』の意味らしいが。]
ー教会・礼拝堂・現在ー
[ナターリエの言葉に笑う]
ああ、あなた方は、誇り高き一族だったね。
人柱というと、確かに少々聞こえは悪いかもしれぬ。
しかし、世界が滅び去るかもしれぬという瀬戸際には、自ら身を投げ出す美しい心の持ち主が一人や二人は現れるものだよ。
人間というのは随分と、崇高な生き物だとは思わないかね?
つい、って。
[返される言葉と笑みに、つい、こちらも気が緩むのを感じつつ]
……方法……は、ない訳ではないけれど、ね。
[一つ目の輪は消滅したが、ある種の手応えを残した。
ただ、確証を得るために新たに輪を飛ばして、それで同じ事ができるかどうか。
それは、彼にも自信はなく。
そんな思いがあるためか、その言葉は掠れた呟きとなって、こぼれるに止まった]
今の、なんだったんだろう?
一瞬過剰な力を感じたような気がしたのに。
変ね。気をつけておこう。
[心の中で呟きながら走る]
…あぁ、気を付ける。
[頷いて、詰め所の中へ。
まともに戦うのならば、大抵の相手には遅れをとらぬ自信はある。
だが、不可解な力を相手にしては、流石に自分でも無事では済まないだろうし…。]
まあ、なんだ。
じっちゃんがいるにせよ、いないにせよ。
無駄足ではないと思ってる。
[『会えない』とは聞いたがくたばったとは聞いてないしな、
と笑いながら。
自警団詰め所へずかずかと。]
研究生 エーリッヒは、少女 ベアトリーチェ を能力(守る)の対象に選びました。
ついは、ついだよ。仕方のないことなんだ。
[腕を組んだまま、ひとりでうんうんと肯いて納得していましたが、オトフリートの声の調子が下がったのに眼を挙げます。]
ベアトリーチェにはよくわからないけれど、
それはずいぶん、難しいことのようだね。
[たむろする冒険者の波を縫って北門を目指す。そもそも一緒に行動しているという意識が希薄だったから、ブリジットの一瞬立ち止まった事には気付かなかった。]
オトフリート、ベアトリーチェ。
お前たちも遺跡の様子を見に?
君が、取り残される、ね。
それは随分とヘマをやったものだ。
[そんなことはありえないだろう、と思っているのがやすやすとわかるような口調で、揶揄う。
シスターの好まぬ、という言の葉は、随分とまともに思えた。]
再度封印をしたとして、また斯様なことが起きないという保証もあるまい。
君は、何を考えているの、クレメンス?
ふるい付き合いだ、教えてほしいと思うよ。
[もっとも、挨拶だけだけれど、と。
言の葉は小さな笑みとともに。]
−南通り・商店街−
[アマンダは、目を覚ましてから商店街の方へと移動していた。
千花がティルから木の実をもらったと言う話を聞いて、そろそろ食料を補給しないと怪しまれる事に気付いたから]
「はい、まいど! アマンダは小食だねー。
そんなんじゃ成長しないよ! ほら、おまけだ!」
ん、ありがと。またね。
[日持ちしやすい果物を多めに買って、一度帰路に着く。
千花は定位置で、おまけしてもらった不揃いの苺を一つ齧っている]
…さて、どうしようか。
自警団はハインが、遺跡は…オトやブリジが行きそうだ。
…木を隠すなら森、石を隠すなら土。
書を隠すなら…図書館でも、行くかな?
[苺で口いっぱいな千花の返事は期待せず、一度工房へと向かう]
−Kirshburm:店内−
[二階から降りてきたその表情はえらくぐったりとしたもの。
昨日からの歪みの影響は人間の自分にはあまりにも大きく、今日に限っては楽器を手にする気力もないらしい。
とりあえずカウンターに陣取れば、べしゃりと上半身をカウンターに預けながらアイスジャスミンティをハーヴェイに所望する]
難しい……そうですね。
それを行なう事には、慣れているのだけれど……今は、そのための力は抑えられていますから。
[こちらを見上げる眼を、困ったような色彩を宿した翠の双眸で受け止めて]
っと……やあ、ミハエル。それにブリジットも。
も、という事は、君たちも?
ああ、そうだ。
[ポケットから輪を取り出そうとしたのですが、それは後ろからかけられた声に止まり、顔だけをそちらに向けます。金いろと、茶いろの髪が眼に入りました。]
ミハエル、ブリジット、こんばんわ。
ベアトリーチェは外に行ってはいけないのだけれど、
オトフリートとヴィンターが見に行ってきたそうだよ。
み、ミハエルさん、足はやいのー。
[小走りのままついてきた。
どちらかというと彼女が遅いのにも問題があるのだが]
あ、こんばんは。オトフリートさん、ベアトリーチェ。
何か見つかりましたか?
[オトフリートがここにいるということは、と期待をしながら聞いてみた]
……へ?
いついなくなったか判らない?
[おいおい、冗談だろとぼやいた。
自警団の団員が団長の行き先を知らない等という事は、
ありえないはずなのだが。
まあ、昨日の昼頃までは無事だったのだろうと思う。
イレーネの言葉が正しければ、だが。]
うん。うかつなことはしない。
[...はダーヴィットの姿を見て]
ちょっと鈍い、火の竜。
[ぽつり声にならないコエで呟く]
そうだ。
お前は遺跡へ入れたのだな。
[オトフリートへ頷いた。
ブリジットを振り返る。遅い、とは言わないが言わないだけ。彼女の質問への答えを半ば期待して、オトフリートを見ている。]
……?
[途切れたベアトリーチェの言葉にきょとん、としたのも束の間。
ブリジットの問いに、翠の双眸はわずかに翳り]
……なんといえば、いいのやら。
[とっさに口をついたのは、こんな一言]
だってだって。
[目は口ほどにものを言う。特にその手のは伝わりやすい。
反論しようとしたけれど、先にオトフリートの言葉が届き]
何かあったの?
[きょとんとして聞き返した]
ー教会・礼拝堂・現在ー
[笑みを浮かべたまま、ゆっくりと、背にした祭壇に両の肘をついてもたれかかる]
かつて、一人の吟遊詩人が、魔界の奥、堕ちたる光の王の座所に迷い込んだ。
王は彼に謎をかけた。
「我が恐れるものを謡ってみよ、見事に謡いきれば望みを叶えよう。しかし適わねば、その魂を永遠の闇に繋ごう」
詩人は、竪琴を取り、謡った。
そして、望みのものを手に入れた。
……で。
ありうると思うか、これ。
[ユリアンとダーヴィッドに聞いてみる。]
俺はありえないと思ってる。
こりゃ本格的に『消された』か……?
[首を掻き切る、物騒な仕草。]
行方不明か…。
[自衛団は、団長捜索に大わらわで、とてもじゃないが、鍵の書探しに協力を願えるような状況ではないようで。]
えぇ、見かけたらお知らせします。
[逆にこっちが頼まれる始末。]
―詰め所・今朝―
ギュンターさん、家にも帰ってないの?
――無断欠勤なんてギュンターさんらしくない。
あの人はそういうの一番嫌いだから。
『これってやっぱり「消された」のかな……?』
[最後の言葉は自警団の人には聞こえないようこっそりと]
……何か、というのは、俺自身が聞きたくてね。
追跡のために飛ばした輪……ブリジットは、確か見ていたかな。あれが、消された。
[何に、どのように、とは、今は口にはしなかった。
そして、それから導き出された一つの説も。
それは、たどり着いた先の強大さを知るが故の忌避か。
……単に、往来のど真ん中で話せるような事でもないから、というのもあるのだが]
−工房−
[アマンダは工房へと戻り、食料を仕舞う。
人を装う為の食料は、人気のない時間に森で動物達に分け与える。今は、まだしないけれど。
再び出て行こうとして、置かれたままの仕事用の油に目を留める。上質のそれは、イレーネが持ってきてくれたもの]
そう言えば…代金が、まだ。
先に、寄って行こうかな。情報があるかも、だし。
「チッ」
[アマンダの呟きに、千花は口元を前足で拭いつつ鳴いたのだった]
…。
[口元へ指をあてて、オトフリートの言を聞く。
彼の竜の追跡を”消した”という事実を、反駁しながら]
つまりは、追跡しきれなかったのだな。
それは、我々も”消される”可能性が多分にあるな。
…相手が人間の子供へどういう対応を示すか解らないが。
[ベアトリーチェをちらと眺め]
輪?
[首をかしげたまま、今度こそ輪を取り出しました。無限のかたちをした、不思議な輪。てのひらに収まるくらいの大きさです。これとおんなじものだろうかと考えます。]
……だよなあ。
[二人の言葉を聞き、嘆息。]
じっちゃんは犯人と関わった線が濃厚、か。
証拠固めが出来りゃいいんだが、『鍵の書』の形状すら
知らない始末だしなあ……。
[腕を組んで思案中。]
あの時のが?
[思い出すのは昨日の夜。少しだけ身震い]
それって……
[流石にそれを口にするのは避けた。
ここにいるのは自分達だけじゃない。何も知らない冒険者達もいるのだから]
いやな感じ。
[最近何度と無く呟いた言葉を再び呟いた]
/中/
多分、悩んでいるな!
いや、だってほら、この人デフォで狂気の主だし(・・)
こんなんとまともに話し合おうとする方が無理よ?
―今朝・詰め所―
僕はギュンターさんが遺跡の見回り中に何かを目撃してしまったんじゃないかと思うよ。「鍵の書」を盗んだ犯人の姿とか……。
[大丈夫かと尋ねるマスターの言葉に大丈夫と答えながらシロップを入れて、ストローでくるりとまぜて一口]
[ふと、いつになく店が静かだと思う]
…ああ、そうか。
『少年や少女やオジサマの姿が見えないからだ』
[まだ中天に昇りきらない午前の太陽を窓越しに何気なく見上げて]
人間だからとか、関係ないんじゃないかな。
だって特にベアトリーチェの力は。
[強いし何だか普通と違うし、というのは流石に本人の前で言葉にすることが出来ず。もごもごと口の中で]
気をつけないといけないのね?
[どう気をつければいいのかは分からなかったけれど]
―現在/教会 礼拝堂―
僕の心は君にやるものではない。
僕の心は既にただ一人にやった。
その意味はわかっていよう?
君は僕にその歌を歌わせようというのか?
歌えば君が持つ情報を、教えるとでも?
[ほのえみ浮かべ かれに近づく。
シスターを一度、見ただろうが。
しかしその暗緑の瞳は、すぐにその姿を映すのをやめる。]
一度、やってしまったものを、君にやるなどできぬこと。
君とてそのようなものはほしくあるまい。
それともそれで、契約を成すか?
ああ、そうだろうな。
[ユリアンの意見を肯定する。]
……まあ、『魔法使い』ならじっちゃんを消すくらいわけないよなあ。
容疑者絞りきれんな、おい。
[腕組みを解き、頭を抱える。]
完全な形での追跡は、できなかった。
そして……その可能性は、捨てられん。
[消される可能性、と言うミハエルの言葉に頷き。
それから、その視線を辿って]
っと、それ……。
[ベアトリーチェの手の上の無限の輪に、一つ、瞬く。
以前、少女の放った天聖の力を閉じ込めた輪。
既にその力はそこにはなく、ただ、彼自身の虚の気が残るのみだが]
あのな。
『鍵の書』って名前だからと言って、本だとは限らんの。
世の中、盾と名の付いた剣やら剣と名の付いた盾やらが実在する。
……本型じゃなかったらお手上げだな、こりゃ。
[仮に本であったとしても、デザインがわからない限り探しようがない。
魔力探知が出来るなら別だが。]
形状なぁ…。
[むぅ…と、難しい顔をして。]
あれは、手にしたものに合わせて、形状もそれに相応しく変わるんだ。
だから、こんな本見ませんでしたか?って聞き回るのは多分無駄だと思う。
一応……
[分類は人間になるのじゃないか、と言いかけてブリジットと同様に口の中でもごもごした。]
…相手が何を目的としているかは解らないが。
もしひとを害するつもりがあるのならば、子供は狙い易いだろう。
[あの時の、というブリジットの言葉にああ、と頷き]
そう。
正直、俺としてもあれがああいう事になったのは……初めてでね。
……いい感じは、確かにしないかな。
[呟かれた言葉に、やや、疲れたようにこう返して]
ー教会・礼拝堂・現在ー
[苗床の瞳を見つめ、元のように背筋を伸ばす]
いや、結構。
そもそも、なぜ、私が鍵の書を持ち出したと思ったのですか?
[穏やかに問い返す]
神父 クレメンスは、少年 ティル を能力(襲う)の対象に選びました。
[オトフリートの声を聞いて少女が持つものにやっと気が付き]
あれ、力消えてる?
[そこに移されたはずの天聖の力が無いことに目をぱちくり]
[...は二人の反応にがっくり]
本じゃないんだ……。
じゃあもしかしたら目の前に「鍵の書」があっても全くわからなかったりするんだ。
何か姿形が変わっても、これだけは変わらない!という、「鍵の書」特有の印とかそんなのもない感じなのかな?
[ダーヴィットに向かって訪ねてみる]
[なにかを云いかけて止めたブリジットとミハエルに首をいったんはかしげましたが、気をつけなければいけないのはなんとなくわかったので、こくんと肯きます。とは云っても、どうしたらいいのかはさっぱりなのですが。]
ああ、持ったままだったから。
返したほうがいいのかな、貰ってしまっていいのかな。
[くるくると輪を指の先に引っかけて回しながら、訊ねます。]
/中/
神父の中で、苗床の死にフラグが立ちました。
心を渡したというのは、神父にとって、興味を持てない存在=ただ邪魔なだけ、になったので。
なんか、皆さん、吊る気満々に見えるし、一緒に吊られたら、墓下で、結構不毛な探検隊だなあ(しょぼーん
−北通り→北門前−
[アマンダは何やら真剣に話している一団の都合なんて気にしない。
のんびり近づいて、声を掛ける]
やあ、こんばんは。
どうして、こんな所で…何か、あった?
[茶色の目で、一団を見回す]
―現在/教会 礼拝堂―
[くすっと小さく笑う。
先までの雰囲気はふっと消える。]
人のものなど貰っても、嬉しくもないものね。
うん?
君はそのとき、いなかっただろう。
だから、どうも気になったのだよ。
君なら見に行っても可笑しくないと思っていたしね。
[『もう一つ』、の理由は、心の中に。]
持ち出していないというなら、僕には何も言うことなどないね。
君がそう言うものをわざわざ探そうとはできない。もし君がそれを持っていたとて、ね。
……君とはふるい付き合いだから、少しばかり甘いのかな?
……まあ。
地道にアリバイなんかも聞きこまないといかんよな、最悪。
[いかに魔術が関わっているとはいえ、『鍵の書』を遠隔で
持ち出すことは不可能ではないのか。
そう思っている。
ならば、アリバイを探れば何らかの手がかりになるかもしれない。]
「天の子よ…苗床は、魔だ。心を渡して失ったのなら、他の者の心も命もその中には存在せぬ。そのこどもの命よりも、己の望む安定を取るだろう」
[静かに、諭すような、声]
[声を掛けられればそちらを振り向いて小さく笑い]
こんばんは、アマンダ、千花。
もう元気いっぱいね?
[そんな挨拶を返して]
うん、ちょっといろいろあったみたい……
[オトフリートへと視線を向けた]
[くるくると回る無限の輪に、しばし、思案の素振りを見せ]
ん……そうですね。
よろしければ、そのままお持ちください。
お守りくらいには……なると、思いたいですし。
[それから、笑みと共にこう返す]
……で。
『鍵の書』は遠隔で、ぶっちゃけた話『そういう魔法』で
持ち出せるほどちゃちな代物なのか?
[おそらくそうではないだろうと当たりをつけ、ダーヴィッドに聞く。]
手にする資格がある者の手に渡れば、その者にはそうだと分かるらしい。
一定の基準以上の属性力を帯びた者ならば、最低限の資格はあるらしいが。
[こっちも、教えてもらったが実物見てないので、自信なさげ。]
『もし君があれを持っているのだとして、
君が何かを望んでいるのだとしたら。
きっと僕には止められまいよ。
あれは封じるべきものだけれど、
あると変化がおきてしまうけれど。
もし君がそれを起こす気ならば、“ ”くらいは守って欲しいというのは、
あまりに虫の良い願いかな』
[口唇を震わすもののその声は、とても小さく、距離の近い心の魔にも、なんとか聞こえる程度だったろうか]
ー教会・礼拝堂・現在ー
[やれやれと肩を竦める]
居なかったと言われましても、私は、常と同じに過ごしていたに過ぎませんし。
そもそも、私一人の力では、鍵の書を奪い、己も無事でいることは出来ませんよ。出来るなら、とうの昔にやっている。
恐らく私よりも強く、私よりも己の気配を隠すに長けた者が他に居たのでは?
もっとも、それほどの力を持つ者ならば、混沌の王を呼び出すような真似はしないと思いますけれどねえ。
こんばんわ、アマンダ、千花。
[ブリジットとおんなじように挨拶すると、オトフリートの言葉にわかった、と小さく頭を上下に揺らしました。]
これを持っていると、
ほっとするような、ぞわりとするような、
不思議な感じがするんだ。
[それが属性の影響故だとは、ベアトリーチェは知らないのでしょうが。]
[ティルのクレメンスへの返答でふと気になったのか]
ああ。そう言えば、あの時神父様はどちらに?
確か昨日は私が先に出掛けましたので、神父様の行動は存じ上げておりませんし
差し支えなければ、答えていただきたく
[ブリジットに笑って頷く]
うん。少し、寝すぎたけど。
さっきは、ごめんね?
[謝るのは、寝ていた事か、気遣ってもらった事か。
それから、彼女の視線を追って、オトを見る]
よくないこと?
[良い事ではなさそうと、首を傾げる]
「……ええ、そうでしょうね。」
[それは奇しくも、彼女が少女を想うように。
その障害となるのならば、誰であっても、]
ー教会・礼拝堂・現在ー
[ナターリエの言葉に、笑みを向ける]
実を言えば、一人で鍵の書の気配を探っていました。そこへ、あの騒ぎです。流れた力を捉えようとしたところが適わずに…ああ、その時ロザリオを壊してしまったのですよ。
おかげで、気の調節が面倒です。
[アマンダはベアトリーチェの挨拶に、手を振る]
うん、ベアも。こんばんは。
「チッ」
[茶色の瞳のアマンダは、特にその手の上の品(輪)を気にしない。
千花は、少しだけ警戒風。]
やあ、こんばんは。
……体調は、良さそうですね?
[アマンダの声にそちらを振り返り、挨拶と共にこんな問いを投げ]
不思議な感じ……ですか。
[ベアトリーチェの言葉には、微苦笑を。
時空と天聖。対を持たぬが故に、対となるもの。
その感触は、確かに言葉にて言い表せるものではなくて]
―現在/教会 礼拝堂―
そうだろうね、君なら出来ることがわかったらすぐにやるだろう。
[とてもまじめに頷いて、しかし苗床は続く言葉には口元に笑みを刻むばかり。]
さあ。
君より強いなどというと、なかなか居ないと思うけれど。
此処は人の町であるしね。
まあ、だいぶ、色々居るけれど。
[闇の質問を耳に入れ、苗床の瞳がかの女を写す。]
『それこそ、契約となりそうだけどね。』
[その言の葉で、終わりというように、口唇をつぐんだ。]
……なるほど。
じゃあ、アリバイ確認は無駄じゃないって事か。
[満足げに頷き。]
……そういや、『鍵の書』ってのはそもそも何処にあるものなんだ?
遺跡だったっけか?
[ガキの頃に遺跡を探検した事はあるが、あまり深いところまで入った覚えはない、と付け足して。]
/中/
契約の条件となるのは「心」が絡むことなのでー
「何をしていたか」は別にどうでもいいのでした。なので、嘘もへーきでつきますw
「何を考えている」が、NG。
[アマンダはオトフリートにも頷く]
うん、もう大丈夫。
大地が、癒してくれたから。
[アマンダはオトフリートが倒れたなんて知らないから、気遣うことなく、そのままミハエルを見る]
やあ。昨夜は、ありがと。
[茶色の瞳には、悲壮さなんて欠片もなく]
あぁ、この遺跡は元々、封印のために作られたもの。
それを奉り、守るために人が住み、
人が集まり、街となり、
そして、遺跡の意味を忘れてしまったらしい。
ずっとずっと、昔の事だが。
[首をかしげたのは、鳴き声をあげた千花に対してだったでしょうか。
ともかく輪を手に持ったままに、苦笑いを浮かべるオトフリートを見上げると、明るいベアトリーチェの髪とは対照的な虚を思わせる深いいろの髪や、ベアトリーチェの緑より濃いいろの眼を眺めます。]
オトフリートも、感じるのだろうか。
―今朝・詰め所―
「鍵の書」はわかる人にはわかるってわけか……。
そして封印は直接解かないとダメってわけね。
[...は腕組みをして一端の探偵気取り]
「鍵の書」は確かに北の遺跡にあったって聞いたよ。
僕も小さいときは遺跡で遊んでいたけど、危ないからって奥は立ち入り禁止立ったはず。実際、昔行方不明になった子がいたみたいだし。
―泉―
[己も飛び込みたい衝動を我慢して、傍らにひざをつき、短剣をそっと浸す。]
[しばらく後、引き上げた短剣をかざして。]
……おぅけい、っと。
とりあえずはこれで凌げる。
[短剣をシースに収め、そのまま北へと向かう。]
[どうやら、すぐ傍にある違和感に気づかなかったようだ。]
[クレメンスの「気の調整が面倒」という言葉に]
そうなんですか? その割には今日の神父様の気配は十分安定していたと思いますが
[ティルがこちらを見ているのに気付くと]
? どうかしましたか?
それは何より。
[大地が癒した、というアマンダの言葉に、ほっとしたような声を上げる。
その後の呟きには、何も言わずに]
……そうですね。
不思議な感じ……落ち着くような、不安なような。
でも。
この感触が失われたら、きっと、寂しく思うのでしょうね。
[自分を見上げる少女の言葉には、静かにこう返す]
ー教会・礼拝堂・現在ー
[ナターリエの言葉に、手にしていた聖書を掲げて見せる]
勿論対策は講じています。この聖書でロザリオの代用に天聖の気を補っているのですが、古いものだけに、力が強いのは良いものの、なにしろ、ロザリオと違って持ち歩くのが「面倒」で。
[ためいき]
魔法が絡んでいるとはいえ、一定の法則はあるみたいだな。
[再び腕を組み。]
なあ、騎士のにーちゃん。
あんた、『アレ』が無くなった時は何処にいた?
他に誰かいたって言うんなら、そいつの名前を挙げてもいい。
[早速、アリバイ確認。]
[アマンダへ首肯して]
進展が無いのだったら、無いのだとしても遺跡を見て来よう。では。
…オトフリート、何か掴んだら一人で追わず報せろ。
[抗魔銀の腕輪の位置を直す仕草、一行から離れ、門をくぐる]
ううん?
なんでもないよ、シスター。
君がどういう質問をするのか、気になったんだ。
[それから、神父へ向けた言の葉に、確かに、と頷いた。]
……あ。
[呼びかけにそちらを見やった時には、ミハエルは既に門を潜っていた]
……掴んだら、ね。わかりましたよ。
[動き出す前には、と。
続けた小さな呟きは、氷破の精霊に届いたか]
『俺の場合は、単独の方が動き易いんだが……な』
[ついでに、言ったが最後総突っ込みを食らいそうな呟きを、心の奥底でぽつり、と。
勿論、それが無謀である可能性は見てはいる……つもりだが]
えっ、ねえ。一人で行っちゃったら危なくない?
[スタスタと歩き始めるミハエルに驚いて]
どうしよう?
[周囲の人々の顔を見回した。
遺跡には何だか奇妙な気配が漂っていて、積極的に追いかける気にはなれなくて]
―→北門―
[遠くに見える一団に、小さく手を振り歩み寄る。]
やぁ。皆さんお揃いで。
何か動きはあったかい?
後……ティルは見かけなかったか?
寂しくなるの、オトフリート?
ベアトリーチェには、よくわからない。
[またたきもしない緑の眼はじっとオトフリートを眺めていましたが、声に顔を逸らすと、門をくぐってゆくミハエルの後ろ姿を見えました。まっ暗な天には星がきらきらと輝いて、薄ぼんやりと世界を照らしています。]
遺跡へ。いってらっしゃい、ミハエル。
[――いいなあ。そう呟いた声は、とても小さいものでした。]
[ベアトリーチェに鳴いた千花を片手で宥めつつ、オトフリートの声に笑う]
うん。大地は、優しいから。
[それから。ミハエルの言葉と行動を見送って、頷く]
そう、よい進展が、ないなら。私も、私なりに。
「チチッ」
もちろん、千花も。
…またね。
[アマンダは皆に手を振り、遺跡には近寄らずに踵を返した]
[くるん、振り払うように回って、声のしたほうを見ます。]
こんばんわ、アーベル。
ティル?
ううん、見ていないよ。
[ふるふると首を振りました。きのう、運ばれてゆくのをちらりと見たきりです。]
……うーん……どうしたものか。
[ブリジットの問いに、僅かに眉を寄せる。
ミハエルの実力は知っているつもりなので、通常の危険はないとは思うのだが。
などと、悩んでいた所に、今消えた少年と対なる者の声]
っと……やあ、こんばんは、アーベル。
あったといえば、あったと言えるけれど。
芳しいとは、言えず、ですね。
ティル……は。俺は、見ていないかな。
あっ、アーベルさん。こんばんは。
動きは……あったというか、なんというか。
[そちらに気を取られている隙にミハエルは奥へと行ってしまい]
あー、うーん。
[困ったような笑みを浮かべることになった]
ティル?ティルとは今日は会ってないよ。
[最後の問いにはそう答えた]
わかりませんか。
俺も、なんで寂しいのかは、わからない。
[少女の言葉には、どこか曖昧に返して]
はい、また後ほど。
[またね、と言って立ち去るアマンダの背に、こんな言葉を投げかける]
[数歩離れた所で、アーベルに気付いて目を瞬く]
やあ、アーベル。
ティル…?
「チチッ! チッ!」
ああ、そうだった。
西の桜で、千花がティルに。
誰かに、会いに?
[最後の一言は、今気付いたように呟く]
ー教会・礼拝堂・現在ー
[微笑む]
古きものの力を侮ってはいけませんよ、苗床。ロザリオは、私が造り出し、ここに来る人々の祈りから十年の間に力を込めたもの。
しかし、この聖書は数百年の時を祈りの内に過ごしたものです。
自ずと込められた力の深さが違う。
―現在/教会 礼拝堂―
そうだね、ふるいものはとても強いものが多い。
あまりにふるすぎると、もろくもなっているけれど。
きっとそれは大切に、聖なる力で満たされていたのだろうね。
持つのは面倒なんだろうけど、よく似合っているよ、クレメンス。
……それとも、神父様、とでも呼ぼうか?
[今更そのようなことを言って、くすりと苗床は笑った。]
[遠ざかる対の気配を感じながら、オトフリートとブリジットの言葉に軽く舌打ちし]
まー、流石に一筋縄には…ってヤツかね。
しゃーないんだろうけども。
[立ち去ろうとしていたアマンダの言葉に振り返る。]
……誰か、って誰?
[ブリジットを黙殺して――だが危険が無いと断じるのは難しいだろう。北門をくぐって遺跡へ。]
[オトフリートへ”報せろ”と言ったのは、己が動くために他ならないのだが、それを察されていようといまいと構わない。もとより協調性を求めた一団ではなく、ゆきずりの要素が強いのだから。
彼が一人で動きたがるであろうとは、想像に難くはないが。]
[ベアトリーチェの小さな呟きは届かず]
[夜の遺跡は、何人かの自警団員がかれらの団長の捜索を細々と継続しているだけで、静かだった。
にわかな星明かりに照らされながら、崩れた神殿の柱の上へのぼる。]
アマンダは帰るのね。またね?
[そう声を掛けた所で彼女は振り返ってアーベルに答えていた]
誰かに?
[アーベルの言葉も聞こえてきていたので]
ティル、元気ないままどこかに出かけたの?
[自分の中で纏めてみた。ちょっと早とちりかもしれない]
そうなんだ。
……不思議だね。
とても、不思議だね。
[曖昧なオトフリートの云いようには、おんなじ言葉を二度、繰り返しました。]
ああ、そうだ。
ベアトリーチェは、買い物をして来ようと思うよ。
お店が閉まっていないといいのだけれども。
[皆にそう云って「お休み」と挨拶をすると、立ち去ろうとしていたアマンダを追い越して、通りをまっ直ぐに過て行ったのでした。]
あっ、ベアトリーチェも。おやすみなさい。またね?
[どんどん遠ざかっていくその背に声を掛けて。
とりあえずアーベルの方を見てみた。わずかに首を傾げたまま]
―今朝・詰め所―
[ダーヴィットの話を聞きつつ探偵手帳(実際ただのメモ帳)に真剣な眼差しでいろいろ書き込んでいた..だが、お腹がぐーとなった]
隊長、お腹空いたー!
ここらでいったん引き上げ、腹ごしらえしましょう!
[もはや「探偵もの」の影も形もなし]
―現在/教会 礼拝堂―
どちらにせよ今更か
でもよく似合っているよ、本当に。
[くすくすと笑って、クレメンスを見る。
其の目は再度、少し真剣になっていたかもしれない]
君と、対立しないことを、願うよ。
[シスターには届いただろうか、それとも届かなかったろうか。
抑えた声は、感情を封じていた。]
ええ、本当に不思議です。
[不思議、という言葉に、小さく呟く。
惹き合うわけでも、反するわけでもない力同士だと言うのに、と。
その部分は言葉にはしなかったけれど]
……お休みなさい、気をつけて。
[走り去る背に、小さく呟いて]
……さて、と。ここで立ち尽くしていても、仕方ない訳だが。
どうしたものか……。
[ベアトリーチェに"気をつけて、ね?"と手を振った後、バツが悪そうに頭を掻きながらブリジットを見やり。]
や……僕が目を覚ました時には疾うに何処かに出かけちゃってて、ね。
[アマンダは足を止めて、困ったようにアーベルを見る]
ん…、ごめん。詳しくは、わからない。
かれ…らしいけど、私は、聞いてないから。
[白い指が千花を撫でる。千花は円らな目でアーベルを見つめた]
ふらついたりは、してなかった? みたい。
[ブリジットに返す声も、あまり自信はなさそうだ]
そうだな。そろそろメシ食いに行くか。
……俺はしがない探偵なんだ。
奢ってやるとは約束したが、あまりたかるなよ?
[一時、Kirschbaumまで戻る事にした。]
騎士のにーちゃんも、腹ごしらえの時間じゃねえの?
―現在/教会 礼拝堂―
そうだね。
[くすっと笑う。
本当のところ、あれを葬りたいと思っている苗床は、
きっと力あるものたちに咎められることにはなろうが――
それを口にすることもなく。]
まあ、何はともあれ、早く見つかると良いものだね。
君が置いていかれたというのなら、なおのこと。
あんまり暴れるな。
お前が暴れると台風が起こる。
[問題発言をさらりとかましながら、Kirschbaumへ。]
―自警団詰め所→Kirschbaum(時間軸移動 朝→夜)―
[ぱたぱたと忙しなく駈け抜けて、南の通りまで辿り着きますと、ベアトリーチェはある閉まりかけのお店で買い物を済ませす。それからお腹の虫がきゅるきゅると騒ぐので、そう云えばきちんと夕ごはんを食べていなかったと思いながら、桜のいろをしたお饅頭を買いました。
こどもひとりで歩くには遅い時間。けれどもいつものことだからでしょうか、怯えた様子もなんにもなく、今度は広場まで戻ると泉のそばで立ち止まりました。]
−現在/中央部・広場(泉)−
そう?それならいいんだけど。
[アーベルの困った顔には困った顔を返したけれど、続くアマンダの言葉にホッとしたようにそう言って]
ねえ、やっぱり気になるの。
ミハエルさん追いかけてみる!
[殆ど闇に消えかかっている彼の背中を追いかけ始めた。
彼女が行っても足手纏いだなんて気がついちゃいない]
[...は「おごり」という言葉に目をランラン]
なんか今日すごくお腹空いた。
いつもよりは倍食べれそう!
[探偵業の懐事情なんて...は知らない。
うきうきとした足取りでKirschbaumに向かう]
[クレメンスの言葉にジッと聖書を見ていたが]
ああ、確かにそれからは大きな力を感じますね
相当な代物なようで
[ティルの言葉には]
ええ、私も面倒事は勘弁
まあ。もう巻き込まれていると言っても過言じゃありませんが
[そう言って軽く肩を竦める]
……おやおや。
[走って行ったブリジットの姿に、くすり、と笑みを漏らして]
仲良きことは、美しきかな……ですかね?
[誰に言うでなく、ぽつりと呟いた]
かれ……?
[口の中、小さく繰り返して。]
まぁ……ふらついてないだけマシ、なんだろうけども……。
[それでも、何故だかわからない胸騒ぎを感じて。]
[眼の見えるところには教会がありまして、耳の聞えるところには時計塔があります。落ち着くような、揺らいでしまうような、へんな感覚がありました。
柔かなお饅頭の一つに、大きく口を開けて齧りつきます。もぐもぐと口を動かすと、頬がハムスターかなにかみたいに膨らんでしまうのですが、そんなことを気にするベアトリーチェではありませんでした。至って暢気なものです。]
ー教会・礼拝堂・現在ー
そうですねえ、早く見つかるといいのですが。
まあ、私も何とか、探してみることにしましょう。
では、そろそろ失礼しますよ。
明日の準備がありますのでね。
[一礼する]
―現在/教会 礼拝堂―
うん、おやすみなさい、クレメンス。
僕も僕で探すけれど。
[ひら、と左の手を振って。]
君も見つけたら教えてくれると嬉しいよ。
……また、明日かな?
[ふ、と笑み。]
まって。ねえ、まってー!
[必死に追いかける。
視覚よりも既に気配そのものを頼りにしながら]
やっぱり、ミハエルさん、足はやいよー!
あ、行くの? 気をつけて。
私は、ダメだから。
[アマンダはミハエルの背を追うブリジットを見送る。
書が無くなった不安定な遺跡には、まだ近寄りたくない。
それから、アーベルの「かれ」という言葉に首を傾げる]
もしかして、ハーヴかも?
今から寄るし、聞いてみる、ね。
…あ、図書館、閉じてる?
[今更]
―遺跡―
[崩れかけ、天をむけて斜めに立つ柱の上に片膝をつく。
半ば目を閉じ、出来得る限りの探査。探る事にはひたすら不得手だが、力があれば恐らく感じ取れまいかと、意識を澄ませ―――]
…………煩い!
[集中は呆気なく乱された。修行が足りません。]
……とりあえず、一度、Kirschbaumに戻りますかね、俺は。
取りあえず、追跡の結果を話しておきたい相手もいるし……。
[とはいえ、その相手にもどこまで話して大丈夫なのかと。
何故か不安を感じるのだが]
[嫌な気分を振り払いながら気配を追い続けて
そんな風に走っていれば、もちろん]
きゃう!
[石に躓いて思いっきり転んでしまうのだった]
うー、痛いー。
[そもこの姿にだって慣れていないのだ。
不安定なまま走ればあたりまえのことだった]
シスターはどうする?
[軽く首を傾げて]
僕は何かを食べにゆこうと思ってはいるのだけれど。
『食べる、といっても……まぁ普通の食事とは違うけれどね』
影の王のところなら、おいしいもの食べられるかもね。
―Kirschbaum―
[...は昼ご飯はさすがに食欲魔神の二人には及ばないものの、宣言通りにいつもの二倍食べた。ハインリヒが支払いが終わった後、財布の中を見て嘆いたとか...にとって全く関係ない話]
―夜・Kirschbaum―
……昼飯どころか晩飯まで奢らせるか、普通。
[すっかり軽くなった財布を懐にしまい、嘆息。]
で、遺跡に行けばいいんだったか?
アリバイ確認もしておきたいところなんだが。
いたいー。
[半べそになりながらも怒られれば]
だって、一人は危ないと思うのー!
[言い返してからはたと気が付く。
自分が来たからどうなるというのだろう?]
あぁ……んじゃま、僕も一旦Kirschbaumへ行くかな?
もしかしたら、ティルも帰ってきてるかもしんないし。
……流石に図書館は閉まっちゃっただろね、うん。
[くす、と小さく笑った。]
―遺跡―
[ミハエルは頭を抱えた。
自警団員に見咎められたらどうするのかと。
不用意だと。
ていうか転ぶなよと。
言いたいことは山ほどあったが、どれも口にのぼらなかった。多すぎて。]
[柱の上から、ブリジットの隣へ飛び降りた。]
お前に心配されるようでは問題だ。とても。
良いから立て!
<PL>
え、これってラブコメ展開ですか。
でそこへおとぼけ集団がなだれ込んできたら美味しい。(何
あかん、いよいよブリジットが可愛く見えてきた…!
[アマンダはオトフリートの苦笑に、苦笑を返す]
ん、やっぱり?
寝すぎたね、ほんと。
[溜息を吐いて、気を取り直す]
そっちは、明日に。
今は、Kirschbaumに、行くよ。
オトも、一緒かな?
[アマンダはそう言って、先に立って歩き出す。
千花は鼻先を高く上げて、夜風の花の香りに目を細めた]
え、うん。
[こちらに来てくれた彼をきょとんとみて、慌てて立ち上がる。
誰かに見られてるとかそんなことはこれっぽっちも考えてない]
一人よりは二人のほうが良くない?
探し物するにもきっと効率いいよ、うん。
[いかにも今考えましたという答えを返してみた]
―夜・Kirschbaum―
[流石にこの量をおごらせるのは気が引けて、
ちゃんと自腹切りつつ、いつもどおりの量をぱくつく。]
んー、とりあえず…ココに泊ってる連中とかなら、戻ってくるんじゃないのかね?
戻ってこなかったらこなかったで、怪しいし…。
[真剣な目で言っても、フォーク咥えながらじゃ説得力皆無。]
[ティルの言葉に、ふむと僅かに思案していたが]
……そうですね
食事は結構ですが、この時間なら人も集まってるでしょうね
さっさと解決した方が面倒も少ないでしょう
情報収集も兼ねて私も行きますわ
そうですね、ティルもあそこに泊まっていますし、戻っているかも知れない。
[アーベルの言葉に、一つ頷き]
ええ、戻りますよ。
……今の内は、ちゃんと休んでおいた方が、良さそうですしね。
[呟く刹那、翠の双眸はやや険しい色彩を宿し]
―夜・Kirschbaum:1F―
[静かだなぁ、と思っているうちにカウンターで寝こけていたのを見かねたらしいマスターによって動かされたソファーの上で目がさめる。
まぁ、何が起こったのかよくわかっていないのは当たり前の話で]
…あー…?
[寝癖のついた髪をなおしながら状況把握中]
[先に立ったまま、肩越しに振り向いて笑う]
うん、アーベルも一緒。
図書館は…ね、残念。
[千花の真似をして、上を向いて歩く。
ブリジットと違い、大地はアマンダを優しく支えてくれる]
―Kirschbaum・夜―
[...はかなり満足した。デザートのバニラアイスカルーアかけをもぐもぐ]
夜に遺跡は行かない方がいいと思うよ。
……ギュンターさんが「消えた」の、多分夜の遺跡だと思うから。犯人に見つかったら、きっと僕たちも「消されて」しまうから。
……なるほどな。
わかった。ここで人を待つか。
[夜の遺跡なんてぞっとしないしな、とぼやきながら
懐をがさがさ探る。
その度に、じゃりじゃりと金属音がする。]
[お饅頭はまだ残っていたのですが、とりあえずそれは横に置いておいて、ベアトリーチェは泉のそばに腰をおろしました。すっかり人の少なくなった広場は墓地ほどではないにせよしずまり返っていて、泉には銀の月が映り込んでいます。
ポケットの中から、さっき買ったばかりの細い鎖紐と、お守りにと云われた無限を示す輪を取り出しますと、曲りくねった輪に鎖をそうっと通します。]
じゃあ、僕も行こう。
森にはあとでもいけるだろうし
それにシスターを一人でこんな暗い中、いかせるわけにはいかないよね
[くすっと悪戯っぽく笑って]
―教会→外へ―
/中/
精神の神父様にもなのですが。
自分と関わり深い陽光の音楽家さんや月闇の修道女さんに上手に絡めないのが悲しい今日この頃。
いや自分の特攻体質のせいなんですけれどね?(苦笑)
―遺跡―
この状況を見る限り、そうとは思えない。
取り敢えず、勤務熱心な自警団員から閉め出されたくなければ物陰にでも隠れていろ。
[眉間に深い皺]
[ブリジットの肩あたりを掴んで、ぐいと引っ張る。]
[何かの祭壇のあとだったのだろう、割れかけた巨きな石の後ろへ]
それで、何か宛てがあって来たのか。
ま、何もつかめないうちから無茶やってちゃぁ、いざって時にぶっ潰れて動けなくなっちゃうし?
[ちら、と一瞬だけオトフリートに視線を投げ、元来た道を戻っていく。]
−→Kirschbaumの途中にある中央部・広場(泉)−
[アマンダは上を見たまま、二人がついてきてるかどうか確かめずに歩く。目的地は一緒。
けれど、千花はそうではなかったらしい。
アマンダは急に軽くなった肩に気付いて、声を上げる]
千花!? なに…!
[千花が滑空する先には、先程おやすみの挨拶をした少女の姿。
遠目では、その手に何があるのかまでは判らない]
ごめん。ちょっと、寄り道。
[後ろに一声かけて、千花の後をゆっくりと追う]
えっ、えーと。
[宛なんか何もなかったけれど。
ここまできてそんなことは言えない]
うん、私もちゃんとここで探ってみようかなって。
昨日はそれどころじゃなくなっちゃったし。
[そう言うと引き寄せられた巨石の後ろで膝を突いて目を閉じた]
<PL>
で、playerからみかんの歌が出し抜けに流れてきて
ちょっと意識が飛んでた。ごめん、ブリジット。
本当は一言でも多く話したいんだ。
ファイアアアみかん!みかん!みかん!
ここの気配はとてもつよいの。
バランスが崩れているわけじゃないのだけれど。
何かいやな感じがするの。
でも。
逃げてても何もわからないよね?
[集中。集中。集中]
……ま、そういう事ですね。
[アーベルの言葉に頷いて、自分もゆっくりと歩き出す。
追跡の結果をどう説明したものか、と考えていたためか、*翠の瞳は僅かに翳りを帯びて*]
…………。
[集中して気配を探る]
……?
[何かが引っかかった]
何だろう?
[そのままでは探ってもわからなそうだった]
うーん。
[少しだけ悩む。それ以上探るには……]
[手を首の後ろに回して鎖を留めようとしても留められず、ちたちたちたちたと足を動かしていましたが、声をかけられてぴたりと動きを止めました。]
ティル、ナターリエ、こんばん……
[わ、と続けようとしたのですが、どこからか飛んで来たなにかが眼の前を通り過ぎたので、声も途中で止まってしまいました。]
―遺跡―
…。
[実は自分も明確な宛てがあって遺跡へ来たわけでは無いので、黙ってブリジットのする事を見ている。伏せた睫が、星明かりの影を頬へ落としていた。]
[辺りの気配が微かに揺れ続けている。
結界が破られ、書が持ち出され、いま尚不安定な力が漂う状態のようだ。]
[視線の先、千花が飛んでゆく。
シスターがかの女に目を向けている。
かの女のこんばんは、の途中で止まった挨拶に、苦笑しながら]
こんばんは。
うん。一つくらいなら。
[きっと大丈夫、と呟いて。
左手の鎖細工の鎖を一本だけ緩めた。
すると彼女の気配が少しだけ変化して]
……やっぱり、そう。
これってば、さっきの広場で感じた違和感と一緒。
でもどこにあるかまではわからないな……。
[左手を差し伸べるように持ち上げて]
一つの気配じゃないみたいな感じ。
それにこんな強い気配、町の中じゃ見なかったもの。
[目を閉じたままそう告げて]
うーん、これ以上はむり……?
[そう言って息を吐いた]
ティル、そっちはどうだい?
[ギュンターが失踪したこと、鍵の書についてなど知り得たことをコエを使って届ける]
[時たま「痛てっ!」などの雑音が入るのはふわもこに噛みつかれたりされているせいか]
[突如飛来するなにか。何かと思って目を凝らすと]
……千花? ということは
[千花の飛んできた方を見遣ると、予測通りこちらへ歩いてくるアマンダの姿。それを確認すると、ベアトリーチェに向き直り]
こんばんわ。ベアトリーチェ
[にっこり挨拶を返す]
こっちは
[クレメンスとの会話を語る。
それは自分に関する部分を巧妙に抜いてあったかもしれない。]
まあ、やっていないというのなら。
……もし彼だとしてもしばらくは動かないだろう。
違うのだとしたら、どうにか探さないとね。
あのね。
さっき広場で変な感じがしたの。
一瞬だけ何かの力が膨れ上がったような。
それと同じような気配がね。
やっぱりこの遺跡のどこかにあるの。
だから多分、町の中に書を持ち出した人がいるんじゃない、かな?
[とはいえ確信などは無く]
多分、なんだけどね。
……あれ?
[そのまま立とうとして。膝に上手に力が入らない]
[そう、ナターリエの云った通り、それは千花だったのでした。つまみあげられてちたちたとしている様子は、さっきのベアトリーチェを思わせるかもしれません。手にはしっかり饅頭を掴んだままのあたりは、さすがと云えます。]
千花はお饅頭が欲しいのだろうか。
あげてよいのかな。
成る程……。
流水、時空、それと天聖……か。
広場の近くで感じるものは。
[ぐらぐらと、足元が揺れるような錯覚。
揺らぎ続ける場に、次第に酔うような感覚。]
強い気配…それは、何者かがまだ此処へ居るという事か。それとも、まさかまだ書は此処に…。
[石へ背をもたせ]
そもそも、影輝王の結界が、略奪者の脱出を阻んでいる筈で…今度はなんだ。
[千花が摘み上げられるのを見つつ、アマンダはベアトリーチェと、その向こうのティルとナターリエに手を振る。
ティルの無事な姿に目を細めてから、千花に視線を移し呆れ顔]
やあ、こんばんは。いい夜だね。
ごめんね、ベア。千花…おいたは、ダメ。
[小さな両前足にしっかりと、自分の顔サイズの桜色の饅頭を抱えて離さない千花の額を、白い指先でつつく]
ああ、そうだ。
よかったら、留めてくれるとうれしいな。
[空いているほうの手で首飾りを掴んで、こちらを見る二人に差し出しました。自分では、上手く留められなかったからです。]
オジサマ、また裏メニュー頼んで。
金欠じゃあなかったの?
[ハインリヒにとって今日一番の貧乏神がしれっと笑う。でもそんなこといいながら、練乳の量が当社比1.5倍のパフェを作ってあげるのだが]
えーっと、えーっと。
す、すぐに立つから。ちょっとまって……?
[必死になってじたばたじたばた。
このままじゃ結局足手纏いになってしまう]
うん、だから。
広場の近くになにかある、かも?
[最後は疑問系のままだった]
[飛んでいく千花、それを追って駆けていくアマンダ、その向こう…感じ取った気配。]
あぁ、僕も行くわ。
[少し遅れて駆けていく。]
[アマンダはベアの言葉に、千花を見る。
円らな目と茶色の瞳が、目と目で通じ合う何かがあったりなんだり]
…本当は、ダメだけど。
もう、触ったから。
[既に他の人には食べさせられないと、仕方なく許可]
んじゃ、俺はブルーベリー×ラズベリーのツインタワーを…。
[また無茶なもの注文して、ぺろりと平らげる頃には、誰かが戻ってくるだろうか?]
[つかまれている千花を見てはいるものの、苗床はかれらに近づこうとはしない。
地の精の姿に、言の葉に、頭を下げて。]
良い夜だね。
うん。
昨日はごめんなさい。
もう大丈夫だよ。
[そう言うと、視線を北東へと向ける。
と、地の精の後ろの気配。
あ、と動きを止めて。]
虐めてないよ…コミュニケーションとってる、だけ。
あれ?なんだ…か、とて、も眠……い…
今日いっ、ぱ…い動い から、かな
[*途絶えた*]
そうか…。広場の近く。
[目を閉じて息を吸い、自分の中の、揺らされている力を、鎮め封じてゆく。揺らがぬように。揺らされぬように。]
[司るものは封印。]
…。それだけ解れば、続きは明日で良いだろう。
引き上げるぞ。立てるか。
[目を閉じたまま]
……お休み、ユリアン。
風のいとし子。
寝ることは大切だから、ゆっくりと寝るといい。
良い夢を、見て
[微笑みと、そんなコエを*投げかける*]
ありがとう。
[にっこりと微笑って、アマンダにお礼を云います。月の光を受けても、胸元の輪は、なぜだかきらめくことはありませんでした。]
えっ、えーっと、その。
……ごめんなさい。
[まだ動けないのはもう隠せなくて。
少しだけしゅんとした様子でそう答えた]
[少しだけ休めば動けるぐらいにはなる*だろうか*]
昨日は、たくさん迷惑をかけたでしょう。
ごめんなさい
よく、眠れた?
[少し心配そうに問いかける。]
僕は、大丈夫だから。
でも、ありがとう。
[ちらりと右の手に目をおろして、それからアーベルを見て、微笑む。]
[アマンダは、ちゃっかりものの千花に呆れ顔。
食べ終わるまでは動けないだろうと、泉の傍に腰掛ける]
[ティルの言葉には一つ頷いて、アーベルとの様子にただ微笑んだ]
虫歯になっても、しらないよ…?
[千花はそんな言葉など何処吹く風。幸せそうに、*頬張っている*]
………。
[器の内側から少しずつ、結界を広げる。
やがて辺りを小さく覆う程度の、結界。
ブリジットが立って、宿へ戻る事が出来るようになるまで。完全にとはいかないまでも、ある程度の揺らぎを遮断する為に。地面には薄く、*霜が降りたように。*]
[ベアトリーチェがもきゅもきゅと饅頭を頬張っているのを見るとスッと目を細め、彼女の頭を*ぽんぽんなでなでするだろうか*]
[困った顔をしてるティルの目線にあわせるように、軽く上体を屈め]
まぁ、それなりに眠れたかな?
君が出てくのもぜんぜん気づけなかったし。
迷惑とは思わないけども……心配だから。
知らないところで倒れられちゃうのはヤだから。
[そうして、つられるように*微笑んだ。*]
/中/
[ぴんぽんぱんぽん。]
悩んだけれども、少し中の人発言入れさせて貰うね。
現状だと、イレーネが寡黙吊り候補に入っている気がするよ。
他者との絡みの薄さも考慮して。
なので一層、表でもっと狂人っぽく振舞って好いと思う。
現状だとクレメンスが途中で吊られそうだから、ベアトリーチェは潜伏続行かな。
それからティル襲撃予定のようだけれど、天魔だと思うから、それを考慮した上の襲撃であるのなら何も云わないよ。阻止させるのならRP上でしたかったのだけれど、時間が合うか解らなかったから。
*返答はなくて構わない。*
[夜の間、苗床は北東の森の中へ。
いつもの樹のそば、立ち止まり、その樹の中に招き寄せられ]
……あ、はな。君はかれのところにいっておいで。
疲れているのだろうから、君の香りで少しくらい、楽にしてあげてほしいよ
[半分ほど樹に混じった苗床の額から、ふわり、舞い上がる薄紅の三ツ花。それはほんのわずかな隙間から、風の子の部屋を目指すだろう。]
[そうして苗床は、その姿を見えなくする。
眠りではなく、意識はそこにあり、
夜が白むころには*Kirschbaumに戻るだろう*]
─広場─
[Kirschbaumへ向かう途中の広場での、妙に和やかな一幕に、安堵を感じつつ。
ふ、と。視線を教会へと向ける]
…………。
[数日前にここで交わした言葉。
それがふと、蘇った]
俺の推測が正しいとして……。
[現状では、輪を打ち消した者──書を手にした者が何者であるかは、他には考え難いのだが]
……何を、求めている……あなたは?
[険しい面持ちのまま、*低く呟いて*]
─Kirschbaum─
[練乳苺パフェを平らげながら、ぶつぶつと呟く。]
直接封印を解いて、持ち出した奴はあの夜にアリバイの
なかった奴。それは間違いないな。
……あとは……
[単独犯か、複数犯か。
『鍵の書』が消えた夜に、ナターリエが口にした事を思い出す。]
……旅の学者さんに、騎士のにーちゃん、ティル、
ブリジット、ミハエル、アーベル……誰だっけな、このの三人……、
ランプ屋の姉さん、姐さん、神父サマ、シスターさんに……
あとは、俺達四人が容疑者、か。
[ダーヴィッドから話を聞くまではアリバイのない奴は十人。
聞いた後は、何人だっけか。
とにかく、何人かはアリバイが確保されている。]
……で。
[複数犯だった場合。
そいつはアリバイがあるんじゃないのか?]
……そうなると……
[封印を破った実行犯よりも、『そいつ』をとっ捕まえた方が
近道じゃないのか。
そう思えた。]
…………んー。
[気取られないかどうか。それが問題だ。]
/中/
ティルが天魔なのは承知。
現状で神父に特攻してくるのは、襲撃上等なのだろうな、というのと、あれだけまっすぐ疑いをかけられて襲撃対象にしないほうが変だろう、という考えがあります。
あと、悲劇しょってらっしゃるので残るより襲撃されることで場が動くキャラかな、とも。
でも、神父の予定に過ぎないので、他に候補が現れたり変更の可能性は、ありあり。
イレーネは、私も危ないように思うので、頑張れー!
[封印を破った奴と、ブツを隠した奴が分かれている場合。]
逆に……
[アリバイのある奴が怪しい。
それも『鉄壁のアリバイ』を確保している奴が、だ。]
……慎重にやらんとな。
[伝える相手を間違えたらアウトだ。
……どうしたものか。
パフェを喰う手を止め、ぼんやりと考え込む。]
誰も帰って来やしねえ。
……おお?!
[ぼんやりと、視線を特大練乳苺パフェに。
そこでようやくパフェが溶けかけている事に気付き、
慌てて平らげる。]
―広場―
[しばし、教会を見つめていたものの。
せめて火炎の若竜には伝えておくべきか、と思いたち。
賑やかな面々に、先に行くから、と声をかけ一足先にKirschbaumへ]
/中/
時間のずれはやっぱり難しい所ですね。
時制を動かすと確かに混乱する。演劇村でもそうでしたね。
昨日は多重展開でも上手に行った気がするけれど、今日は更新時間の問題もあるから少し不安です。
ここはオトさんとおじさまに任せて時制を動かしちゃうのが一番良さそうですよね、うん。
/中/
おはようございますー。
すみません、夜発言がどうしても2時すぎてしまって…
表でCOしておきます!すみませぬ…
んあ?
[ようやくパフェを食べ終わったようだ。顔を上げる。]
ここが甘味処なのは今に始まった事じゃねえって。
[からから笑う。]
で、どしたんだ学者さん?
えらく遅いご帰宅じゃねえか。
―Kirschbaum―
……そうなんですか。
[この人が言うと、妙に説得力があるな、と思いつつ]
ああ……色々と。
気になる事を調べていたら、こんな時間に。
[問いに答えつつ、いつものように紅茶を頼み]
気になる事?
[何だろうか。]
良ければ、何を調べていたのか聞きたいんだが。
構わんか?
俺も、ちょこちょこと調べていた所だ。
[大して成果は上がっていないけどな、と付け加えて。]
[硝子の器の底のクリームを、銀色のスプーンですくって口に運びつつ、
戻ってきた先達の竜に軽く挨拶。]
自衛団の団長が行方不明らしい。…巻き込まれた可能性が高いと思うんだが…。
あ、いや……。
[大した事では、と言いかけて。
しばしの思案]
鍵の書の行方について、俺なりの方法で。
[彼が書を追跡していた事と、それが阻まれた事は、数人に伝えている。
又聞きになるよりは、話せる内に。
そんな思いがよぎっていた]
[若竜の言葉に、一つ、瞬き]
団長さんが、行方不明?
……自衛団の妙な慌ただしさは、そのせいか。
失踪する理由がないなら……巻き込まれた可能性は高い……な。
失踪した日の昼頃、ランプ屋の姉さんと会ったらしいぜ。
それ以降の足取りは不明。
十中八九、巻き込まれたんじゃねえかな。
[ダーヴィッドの説明に、補足を。]
……なあ、学者さん。
『鍵の書』を盗難した犯人、単独犯だと思うか?
[率直に聞いてみる事にした。彼の見解はどうなのだろう。]
こっちの進展はそんくらい…。
まぁ、見かけたら自警団に知らせてやるといいと思う。
[無事じゃなさそうな気もするけど…と、肩を竦めつつ。]
で、何か手がかりつかめた?
/中/
私の待機も心配かけているのでしょうか。
中の人性能で、納得いかないと動きにくいのですよ。
今なら本当はアマンダが動いてくれると楽。でも彼女も忙しそうだから、動けるように頑張って考えます。
魔法とは、ちょっと違うんですが。
[説明するとややこしくなるので、ひとまず以下略し]
単独かどうか……ですか。
難しい所ですが……。
[自分の推論が正しければ、単独のような気はするが]
……複数も、在りうるのではないかと。
[彼の存在に行動を起こさせた契機となり得る者。
それが、いないとも言いきれなかった]
-昨日:朝-
[Kirschbaumから出て、町をブラつく。
目的があるわけでもなく、ただブラつく
特に行きたい所等なかったが、自然と足は森の方へと向いた。
墓場の手前、ふと見上げるとあの黒猫が木の根元から覗いていた。]
…おいで。
[そっと手を伸ばすと、黒猫はゆっくりとしなやかな動作で寄ってきた。
彼女は黒猫をそっと自分の胸元に抱き寄せると、ゆっくりと歩く。]
[墓場まで来ると、チチ、と鳥が遊んでいるのが見えた。
誰かがお供えしたものを食べているのだろうか。]
……
[黒猫がするりと彼女の腕から飛び降り、横に立つ。
すっと目を閉じ、ゆっくりと息を吐いて呼吸を落ち着かせる。
そのままゆっくりと足を踏み出し、鳥のほうへと近づいた。
全く警戒を見せずにお供えを食べる鳥へと、そっとそっと手を伸ばす。]
「…チ、ヂッ」
[その手が触れた瞬間、短く鳴いて鳥は絶命した]
―北の遺跡―
えっ?
……ありがとう。
[ミハエルが氷の結界を張ってくれたのに驚いて声を上げる。
揺らぎを封じられた空間になれば、自身の均衡を取り戻すのも格段に楽になった。
それでも多少の時間を要してしまったけれど]
うん、もう大丈夫。
「ならさっさと戻るぞ」
[まだ少しふらつきつつも、どうにか動けるまでは回復して。
ミハエルと二人で自警団員達を避けながら町へと戻った]
/中/
あっ、アマンダ動くかな?
でも良く考えたら今の私達は広場を避けようとするかもしれないということに気が付いた。
まぁそこは適当に解釈できるということで。こっちも出よう。
……掴めたと言えば、掴めたが。
余計に訳がわからん。
[若竜の問いに、ため息混じりに返し]
……相手は、俺の力の具象である輪を、消した。
一筋縄では、行きそうにない。
[続いた部分は、同族にのみ届く言葉で届けられ]
騎士 ダーヴィッドは、研究生 エーリッヒ を投票先に選びました。
……なるほど。
[オトフリートの見解を聞き、頷く。]
最初は単独犯だと思っていたんだがな。
ちょっとそこのにーちゃんから『鍵の書』の事や封印の性質を聞いた。
で、俺の見解。
封印を解いた主犯と、『鍵の書』をそいつから受け取って隠す奴。
二人いるんじゃないかと考えた。
))…うわ、そいつぁ……。
確かに、相当に手強いな…。((
[表情がぴくりと固まったのは、他のものにも判ってしまっただろうか?]
))逆探知でバレてたりしたら、やばいと思うんだが…。((
あまり、単独で踏み込みすぎると、無事じゃ済まないとおもう。
何かあったら相談して欲しいかな。
−昨夜・中央泉−
[オトフリートが一足先にKirschbaumへと歩み去った後。
アマンダは千花の抱えた桜色の饅頭が消え、はらぼてになっていく様子を微妙な目で眺めていた。ちょっぴり切ない。
やがて、満腹満足な千花を肩に乗せ、のんびりと歩き出す]
…ハインは何か、掴んだかな?
[アマンダはハインリヒが探しもの(猫とか)が上手いので、少し期待しているかもしれない]
/中/
>クレ
いただきます!がんばるーヽ(`Д´)ノ
あ、ティルは私も天魔だと。オトフリートが相方にも見えてきました。
すると占霊はブリジット以外わからない…
解く者と、隠す者。
[それは、彼の考えとは、また違ったものではあるけれど]
確かに、分業というのは、有り得ますね。
[書の力の強大さを思えば、単独で御すのは難しいとも言える。
……やってのけそうな気も、しなくはないが]
封印を解くには、直接触りに行く必要があるって言ってたろ。
つまり、アリバイのない奴が怪しい事になる。
ここまではわかるよな。
[遠距離から持ち去る手段が取れない以上、そうなるはずだ。]
ここからが本題。
隠す方の奴なんだが。
逆に、アリバイのある奴が怪しい。
しかも『鉄壁のアリバイ』がある奴だ。
……誰だか、わかるか?
[彼女下を向いて肩を震わせるとと、黒猫を再び腕に抱き、*森の中へと消えていった*]
-→Kirschbaumへ-
[カラロン、と鐘を小さく鳴らして扉から入って来る。
人がたくさん集っている事に、驚きはしなかった。]
逆探知も何も……。
時空に対する唯一の力をぶつけてきた時点で、特定はされているだろうな。
[一瞬だけ浮かぶ、自嘲の笑み]
……わかってる。俺一人でどうこうできる事じゃないからね。
[それでも。
事を構えるとなれば、他者の介入を許すかは定かではないのだが]
−Kirschbaum−
[アマンダはタイミングなんて気にせず扉を開ける。
ドアベルの音が高く響く]
やあ、どうも?
[中の人々に手を振って、いつもの席でいつもの調子でいつものを]
―Kirschbaum―
[まだどこか足元がおぼつかない様子のまま扉を開けて]
ただいま、なの。
[一番手近にある席にそっと腰掛けた]
『大して親しくもない第三者が、その人物を目撃している』
アリバイの基本はこうだ。
……で。
にーちゃん達のアリバイは完璧とは言えない。
知り合いにしか出くわしていないかもしれんし、そもそも
待ち合わせをしていたわけでもないだろ?
[ここで、一呼吸置く。]
で、俺とユリアン、ベアトリーチェ、エーリッヒはここにいた。
知っての通り、この店にはマスターが常駐している。
……ようするに、だ。
『共犯がいた場合。それは封印が解かれた際、この店にいた四人のいずれか』
と言うこった。
/中/
指環がないとどうなるか、メモ。
・魔法がほぼ使えない
・自己治癒能力の低下
・町の中でしか存在出来ない
・食欲が通常のこども並みに(←どうでもいい)
[からりとドアベルが鳴り、アマンダが入ってくるのに目を向けて、]
…丸い……。
[食べ過ぎてコロコロな小動物に目をぱちくり。]
[中に人がたくさんいる事には驚かなかったが、どんどん人が集まってくるのを見て少し目を瞬かせた。
いつもの隅の席に座ってコーヒーを頼む。
耳は自然とハインリヒの言葉へ。]
正確には、『マスターの視認範囲にいた四人』だな。
ま、俺視点からだと三人になるんだが。
[そこまで信用されてないよな、俺は。と苦笑い。]
[アマンダは岩清水を飲みつつ、ブリジットとミハエルに手を振る。
それから、ハインの言葉に眉を上げた]
店にいた、四人の?
[アマンダは、つい反発心のあるユリアンへと視線を向けた]
−Kirschbaum・一階−
[ハインリヒの話が出れば、めい探偵の活躍に期待するベアトリーチェが飛びつかないはずもありませんでした。帰るのもやめて、アマンダにくっついて「Kirschbaum」の扉を開くと、ちょうどベアトリーチェの名前が聞えてきたのでした。]
ベアトリーチェがどうかしたのだろうか。
[近くに寄って、こてん、と首をかしげます。鎖に通した無限の輪が、わずかに揺れました。]
[アマンダの肩で、糸のように目を細めて前足を舐めていた千花は、聞こえてきたダーヴィッドの言葉に猛抗議]
「ジ〜コ〜! アンアンッ!」
[それでも滑空していかないのは、重力に負ける自覚があるから?]
俺が言いたい事は以上だ。
明日辺り、調査がてらにちょっくら『仕込み』はするかもしれんな。
[俺も『消される』かもしれんし。
その言葉は飲み込んで。]
…ふむ。
[あんだけ満腹なら餌付けは無理だな、と…残念がりつつ、探偵の言葉に頷く。]
難しいとこだな。
余所から来たものの方が、書を手に入れる目的の為に来たっぽいから、ってのは短絡的?
/中/
色々と了解したよ。
オトフリートは動きからしてクレメンスを占ったのではないのかな。でなければきっと、あそこからクレメンスの存在に辿り着かないと思うよ。
もう一人の天魔はよくわからないね。
なんだか、ハインリヒがとても消して欲しそうに見える。
フィロメーラはフィロメーラで襲撃対象選んでしまいそうだけれど、流れに合わせることにするよ。
……まあ、そんな奴もいるだろうが。
『鍵の書』を盗もうとする奴が、そう短絡的な行動に出るかどうか。
仮に他所から来た奴が犯人だったとしても、町の中に協力者がいるんじゃねえか?
マスター、特大練乳苺パフェ追加でもう一つ!
[まだ喰うのか。]
ああ、そうそう。
一つだけ言っておくが。
アリバイを主張したのは俺だけじゃない。ユリアンもだ。
[思い出したように、宣言。
イレーネの言葉が聞こえていたのか、いないのか。
それはわからないが。
あっさり言い放ってから、パフェが来るのを待つ。]
[話がよく飲み込めないので、ベアトリーチェは首をかしげたままです。かおにはたくさんの疑問符が浮かんでいたかもしれません。でもそれも、ハーヴェイに出されたジュースを受け取れば、消えてしまうでしょうか。]
「迷探偵なのだか、名探偵なのだか。」
[人の理で推理しようとしている限り、早々辿り着ける筈もないが。
『鍵の書』は、彼女の――ベアトリーチェの手にはないのだから]
「下手に動けば、余計にベアトリーチェが疑われる。」
[結界に落とそうかとも考えたが、それも危うい。
少なくとも、今は静観するべきだ。泳がせても、証拠は出ない]
うーん?
[基本と言われても、圧倒的に経験の浅い身ではわかるはずもなく。首を傾げたまま話を聞き続けた]
あー。
[パフェの注文を聞けば一瞬羨ましそうにするものの。
流石に今夜は頼みはしなかった。今の状態では下手に口にするとまた危ないことになってしまう]
[お饅頭を二つばかり食べたせいか珍しくお腹いっぱいらしく、しばらくしずかに皆の話を聞いてから、*家へと帰ることでしょう*]
[生命の竜の動揺が伝わる]
「……大丈夫。
貴女は今、ひとりではないのだから。」
[優しく、幼子を宥める慈母の響き]
ま、あれだ。
共犯がいるなら確率四分の一ってこった。嬢ちゃん。
単独犯かもしれないが、『鍵の書』相手に危険な橋を渡るとはどうしても思えなくてな。
[未だに名前を覚えていないらしい。]
[声が届き、肩の力が抜ける。]
…えぇ、ありがとう。
[欲しいモノが手にはいる嬉しさは、それを無くす事の恐ろしさと背中合わせだ。]
[ハインリヒの言葉を窓の外辺りに目を向けながら聞いていたが、不意に飲み終わったコーヒーをコトリと置いた。]
…疲れた。
続きは、明日に聞きたい。
[相変わらず飲み終わったコーヒーカップは厨房まで運んだ後、階段を上がって*自室へと戻っていった*]
[千花は一通り抗議した後、また前足で毛繕い。
ちなみに餌付けされ具合は、ハインリヒがダントツだ。
アマンダはアリバイとか、あちこちで零れる名に眉をしかめて黙考]
『アリバイ…のある者、ない者?
余所から来た…書を手に入れる、目的の為?』
[揃ったと呟かれた、14属性。
普通なら出くわすとも思えない、揃うはずのない、時空。
そして…ブリジットは、なんと言っていた?]
ブリジは…オトが、いたからって…
…オトは、あそこで…何をして…た?
『偶然、でなければ、必然。
会ったのは、偶然。そこに彼が居たのは…、必然?』
[アマンダの茶色の瞳は、翠の双眸鋭いオトフリートを見つめる。
千花は再び糸の目になり、定位置で*うたた寝を始めていた*]
うーん?よくわからないけれどわかった。
共犯がいそうなのはなっとくしたよ。
[本当に分かっているのかいないのか。
誰かが呆れ混じりに彼女の名前を呼ぶかもしれない。
そのまま大人しく水だけを*飲んでいた*]
さて、俺は事務所に帰る。
マスター、そこで寝てるユリアンに伝言。
「明日も探検する気があるなら事務所前集合」
って言っといてくれや。
[特大練乳苺パフェを食べ終え、代金を払ってから店を*出て行く。*]
[彼女は更に何か呟いてクスクス笑う。黒猫はそれをじっと見る。
暫く見詰め合った後、満足げな表情をして、彼女は*ベッドに入った*]
─自宅兼事務所─
[朝。
二度寝しそうになるが、なんとか持ちこたえ。
気だるげに身を起こす。]
さて。
やれる事はやっとかないと、な。
[程なく来るはずのユリアンを待つことなく、施錠して事務所を出る。
入口には張り紙。
『野暮用を済ませてくる。ちゃんと待つ事。
Heinrich Neumann』]
─自宅兼事務所→図書館─
−Kirschbaum・庭−
[ベアトリーチェは花びらを散らす木を見上げています。胸元には今日も、無限を象徴する輪。けれども、服の下に円い指環はありません。
はらはら、はらはら、薄紅いろの欠片はあおい虚空を舞ってゆきます。花の命は短いものと、ぜんたい誰が云ったのだったでしょうか。それでも眼の前の桜は惜しみなく、一生けん命に咲いているのでした。]
-Kirschbaum:朝-
[大きく伸びをして起き上がる。
日差しがやや高い角度から入ってくる。…昼前まで寝てしまったようだった。]
…仕事ないから、いいけど。
[言い訳のように呟き、支度を整えて*階下へ*]
<PL>
嗚呼、何か私の中で曖昧になっていた
力の定義が見えてきたよ。(ェッ今まで適当だった?!)
ありがとうブリジット
[金髪の少女ににっこりと笑まれ、小さく手を振る。
そして、その胸に跳ねる輪に目線が行く。]
あれは…?
[呟いて、眉間に皺を寄せて凝視する。
窓越しでよく見えない、と思って扉から出て自らも外へ出た。]
…おはよう。
─図書館─
[入るなり、予約カウンターへ行く。]
すまんが、ちょっと特殊な予約を頼まれてくれ。
学者っぽい兄ちゃんか髪の長い旅人のお嬢ちゃん、でなきゃ赤毛の兄ちゃんがここに来る。
そいつに、俺の予約した本を手渡して欲しい。
他の奴には渡すなよ。頼むから。
[このうち何人かは、敵ではないと思う。
それならば、『伝言』も無駄にならないはず。]
予約用の帳面貸してくれ。
自分で書き込む。
[司書から帳面を借り、予約を書き込む。
本のタイトルは『アクロイド殺し』]
さて、と。
事務所に戻りますか。
んじゃ、よろしく頼むな。
[ふらりと図書館を出て、事務所に*戻る。*]
─図書館→自宅兼事務所─
[イレーネが出て来たのに、ますますうれしそうにします。]
花は綺麗だね。
ただ咲いて、ただ散ってゆくから、
尚更に綺麗なのだと思うよ。
「それはベアトリーチェの焔。
私がいなければ、消えてしまう小さな焔。
……消してはならない、消したくはない。」
[もう片方の焔には、宿る意志の強さ]
[言われて、頭上を仰ぎ見る。
少しの風にも、はらはらと花びらが散るのが見えた。
ベアトリーチェの髪についた、花びらを取ってやる。]
…うん、綺麗。
尚更に綺麗だけれど…少し、悲しい。
散りたくはないだろうに。
貴方が消したくないのならば…
私も、消したくない。
[少し、ほんの少しだが。
触れた頬に、自分の出来うる限りの生命の力を流し込む。
それは本当に微々たる物だけれど。]
うん、そうだね。
[お日さまを映した金いろの髪も風に揺れて、触れる手に緑の眼を柔かく細めました。]
でも、咲いて、散ることに存在する意味があるのだと思う。
もし、散らないのなら、咲く以外の意味があるのかもしれないね。
[ベアトリーチェみたいに。そう紡ぐ言葉は、まるで謎かけでした。]
[大地の癒しとは異なり、純然たる生命の力は、小さな焔の輝きを強くする。
しかしそれも僅かに一瞬で、力を上手く受け付けられないように、焔は揺らぐ]
「ありがとう、
……けれどもこの子は、とても不安定だから。」
[済まなさそうに、彼女は言う。
焔はよく見れば、天聖の白い火と混じり合っていると気付くだろうか]
「この世界では、……不安定過ぎる。」
―昨夜、遺跡から戻って・Kirschbaum―
[夜の遺跡で。ブリジットが大丈夫と言うと直ぐに結界を解き、辺りで夜通しの捜索を続けていた(のちにKirschbaumで、彼らが何を捜していたのかを知ることになる)自警団員に見咎められることなく街へ戻った。そのまま何故かやはり、ここ数日の通りにKirschbaumへ向かい、アイスティーを頼む。
店内には既に何人かの姿があり、興味深い事を話す者も居た。]
共犯、か。面白い事を考えるのだな。
[人間は――と続けようとして、止めた。]
ブリジット、解ったのか分からないのか…。
[それ以上何か言うのも、止めた。]
[船をこぐダーヴィッドを一瞥し]
[代金を払って、宿へ戻る。]
[広くはない宿の一室で、夜が明けるのを待つ。
冷やされた空気が、床の辺りで静かに伏せていた。]
[少しの間を置いて、ベアトリーチェは自分の小さなてのひらに眼を落します。花びらが一枚、そこに乗りました。]
ベアトリーチェは、もっと小さい頃に、
死んでしまうはずだったんだそうだ。
けれども今、天のめぐみのおかげで、
ベアトリーチェはこうして生きている。
[はらり、欠片は地面へと落ちてゆきます。]
それにはきっと、なにか意味があると思うんだ。
ベアトリーチェは、生きる意味を捜しているんだ。
…私の力が、もっと強ければ。
竜としての力がちゃんと使えれば…あるいは…
あぁ、でも何かが違う。
白い…他と、違う焔。
[悔しそうに、悲しそうにその目を伏せる。]
「いいえ、貴女の所為じゃない。
……仕方の無い事なのです。
天の運命に、此の世の理に逆らっているから。」
[彼女の声も、何処か沈んで聴こえただろうか]
「だから、変えなくてはならない。」
…意味を考えたことはない。
でも、貴方の生命の白い炎はとても綺麗。
[か細いけれど、と言い足してふわりと身を翻し、そのまま外へと*出て行った*]
[ぱちぱち、きょとり。イレーネは不思議な言葉を残して去ってゆきます。
はらはら、ひらり。ベアトリーチェは舞う花びらを*眺めておりました。*]
/中/
みんな、全力疾走だねぇ……。
さて、どうしようか、投票先は。
いなくなって美味しいのは誰でしょね。
占先もなー。
とりあえず、ティルとイレーネ除外。
ランダムチェイスのロールを入れて、このままで行ってみるか……。
−現在・工房−
[あれから、ほとんど言葉を交わすことなく工房へと帰った。
お腹の上に文字通り満腹の千花を乗せ、ぼんやりと考える。
この町に来た時の事。
短くも穏やかだった3年という時間。
そして――無邪気に「一生遊んで暮らせるお宝」だと口にしていたらしい、疾風の彼。
【自由】を司り、変化を恐れない、人の青年――]
うん、確かめないと、ね。
違ってたら…いい、な…
「チ…」
[苦手であっても、嫌いなわけではない。
なんだかんだいって、千花におまけしてくれたりしていたからだけではない、とアマンダは思う。
そんなこんなで、夜は明けた]
―Kirschbaum・夜―
[途中から黙り込んで、周囲の話に耳を傾ける。
挙げられた名は全て、人。人の身故に、書を求める可能性は捨てきれない……が]
……考えれば考えるだけ、泥沼だな。
[呟いて、ふと周囲を見回せば、転寝をする若竜が目に入り]
……だから、君は無防備に過ぎると……。
[ため息をついていると、小さく名を呟く声が聞こえた。
それと、やや険しい視線。
それがどこから向けられているかに気付いて戸惑うも、今はそれを追及する気にはなれず。
場にいる面々に挨拶をして、3階の部屋へと戻った]
[部屋に戻っても、すぐには休まず。
窓を開け、空を見上げる]
書のもたらす、終焉。
俺は……いくつ、視たんだっけかな……。
[かすれた呟き。
不安げに視線を向ける相棒に、心配するな、と笑いかけてから、窓を閉め。
*やがて訪れる眠りの淵に、沈み込む*]
−→北東の森−
[アマンダは目覚めた千花を左肩に乗せ、食料を手に朝焼けの森を目指す。隠匿の為の食料を土に還すことは簡単だけど、せっかくの恵みは森へと還したいから。
ついでに千花に運動させようと言う目的も、無きにあらず]
…ん、緑の匂いが…濃いね。
ティルが…居てた?
[葉と土の間の大地を踏みつつ、ゆっくりと歩く。
千花は重たげながらも、短い距離を滑空しながら、先を行く]
―朝/Kirschbaum―
[...はソファーの上で目を覚ます。
うつらうつら作戦会議の話し合いを聞いていた記憶があるが、いつソファーに移動したかまでは覚えておらず]
あれ……は、な?
[寝ぼけた声でぼんやり呟く]
[開いた窓からひらひらと舞い込む桜の花びらたち]
―再び北通り―
[遺跡へと続く北通りは、今日も冒険者で賑わっている。
昨夜、ブリジットと遺跡へ行ったおりに感じたものは、未だ不安定に揺らぎ続ける場と、揺れだけでなく、引き寄せられる感覚。引き込もうとする力。
――何処へ向かって?]
[書を失ったことに関わりがあるのか、結界が破られたことによる反動か。]
[奪われたものを取り戻そうとしているのか。]
それとも―――
[略奪者の、意図か。]
[なんであれ、あの遺跡にはまだ何かが存在している事は間違いないだろう。]
[ベアトリーチェと別れ、そのままふらりと散歩に出た。
あぁ、西の通りでお年寄りの焔が今にも消えそう。
その少し南の方には、新しい生命が誕生する。
神経を研ぎ澄まし、町中の生命を感じながら、ゆったりと散歩をする。
自然と足は、北東の森と墓場の方へと向かっていた。]
→北東の森・墓場へ
[アマンダは所々で立ち止まり、幾つかの果物を残していく。
前と同じ場所には置かない。餌付けしているわけではないから。
森の入り口に戻る頃には荷も無くなり、千花のお腹もそれなりに?]
さて、図書館に、行こ…あ。…忘れてた。
[アマンダはやってくる人影に瞬いて、代金未払いを思い出す]
[ユリアンの手のひらの薄紅の欠けらが再び風に舞い、ふんわりと窓から飛び出していった]
[しばらくぼうっとしていたが、ハインリヒの伝言を聞いて、事務所に向かう]
[ただなんとなくその前に、桜がとても見たくなって、西の外れまで行き、桜の木の上に登って*ぼんやり*]
[静かな風に髪を撫でさせていると、森の入り口あたりに見覚えのある一人と一匹の影が見えた。]
こんにちは。
[相変わらずの無表情で挨拶をする。
アマンダはちょっと前に見た時よりも、幾分か元気そうに見えた。]
―北通り―
広場で。変な感じ。
………それだけで分かるのは犯人くらいしか居るまい。
[冒険者向けの酒場、通りに面したテラス席で、往来を眺めながら思索に耽る。
夜ともなれば屈強な酔漢と野卑な笑い声、冒険談が溢れる酒場だが、昼は精々が喫茶店の趣だ。]
[アイスティーのグラスの中、ストローで押して四つ切りのレモンを沈めた。氷が押し上げられた。]
…同じような気配が遺跡の何処かに。
手掛かりになるようで、全くならん。
全く…。
「チッ」
[千花はイレーネの姿を見て、定位置を離れ飛んで行く。
アマンダは照れくさそうな気まずそうな曖昧さで手を上げて挨拶]
や、どうも。
ごめんね、代金。忘れてた。
[懐の財布から、銀貨を幾つか取り出して、渡そうとする]
/中/
ユリアンとぶつかりたいけど、ハインが先に目をつけてるしなー。
お邪魔はいけない。うん。
そして何気にイレーネとのデート。朴訥な友情。美味しい。
[銀貨を見て、首を振った。]
コレは、爺が纏めて集金に行くから。大丈夫。
[千花にそっと手を伸ばそうとする、が。]
…?焔が。
[首を軽く捻って伸ばしかけた手を一瞬止める。
が、再び手を伸ばしてみる。]
[千花は上手に着地して、伸ばされる手を円らな目で見る。
逃げようとはしない。けれど、生物としての命の焔は無い。
あるのは精霊としての純粋な力。
それは、首輪の透明なとんぼ玉に封じられた小さな欠片達と、腹部の袋の中の一際大きな何か。
それはアマンダの首飾りの玉の中の欠片と、同じ存在(モノ)]
ううん、持ってて?
渡せるか…わからない、から。
焔?
[アマンダは曖昧な笑顔で、銀貨を渡そうとする。
その手の先、千花を見て、イレーネを見て…ただ瞬くのみ]
[詰め所が近いこともあってか、自警団員が何度も目の前を通り過ぎていった。自警団の長は未だ行方が知れないらしい。]
放蕩者では無いようだから、巻き込まれた可能性があるのか。
その人間も。
[書が奪われるより前、イレーネと遺跡で会ったときにはそこに大勢の自警団員が居た。その中へ、件の団長も居たのだろうか。]
[氷が崩れ、グラスに当たる。]
[彼女はちょっと困ったように眉毛を潜めたが、アマンダの「渡せるか分からないから」との言葉でひとつうなづいて、銀貨を握り締めた。
そしてその問いに]
うん、焔が。
見えない。千花。
自分で使わないと決めた生命の力を、使うと決めたら。
世界はこんなに生命に満ちていたのか、と改めて知る。
そんな中、千花に焔が見えないのは気になった。
[もう一度千花に手を伸ばし、その手から生命の暖かい気がじんわりと出る。
が、千花の前でパチンと静電気のように、はぜた。]
焔は、生命の焔。
…生きて、いない?
−中央部・学校−
[イレーネを見送ったベアトリーチェは、賑やかな広場から少し外れたところにある、古ぼけた建物をフェンス越しに見ていました。それはシュリセルの小さな学校です。ここからも時計塔はよく見えて、時にはチャイムの代りにもなるのでした。
幾人かのこどもたちが、校庭で遊んでいるのが見えます。そのうちの一人がこちらをちらりと見たので、ベアトリーチェをにこっと笑いました。以前に通っていた時のクラスメイトです。けれどもその子は、なんにもなかったように顔を背けたのでした。皆はひとっところに集まって、なにごとかを話し始めたようでした。
春の風が、頬を撫ぜてゆきました。]
[アマンダは銀貨を手渡して、イレーネの言葉を反芻する。
焔。千花。…生命の、力]
…ああ。命の?
[納得して、頷く。
アマンダは、少し困った顔で口を開く。友情は、壊れるだろうか]
…ん、そうなの。ごめんね?
[謝罪は、黙っていた事か、命が無い事か]
…そう。
[アマンダの返事に、納得して少し安堵じみた表情をもらした。
自分の感じた事は、間違っていなかった、という安心。]
…生命を、入れる事は大変だから…
生み出す事、は。
[じっと千花を見て、手を伸ばす。そっと頭を撫でながら、思い出したように首を傾けてアマンダに視線を戻す。]
…何故、謝るの?
「ジッ!」
[千花が目の前で弾けた生命の気に、目を丸くして鳴く。
毛が逆立っているのは、驚いたためか、静電気かはわからない]
ね、イレーネ。
平気に…なった、の?
[この町でほぼ同時期にやってきて、3年。
あまり生命の気を好んでいなかった風な気がして、尋ねる。
ありのままの自分を受け入れる事は、安定に繋がる。
悪い変化ではないはずなのに、微かな違和感]
[千花は撫でられて落ち着いたのか、毛並みも落ち着いていく。
単に静電気が逃げただけではない、とアマンダは思う]
入れる…生み出す? …ああ。
[僅かな感嘆。
空っぽの器に命をと、思ってくれたのだろうか]
ん、千花は…大丈夫。だから、心配しないで?
[首を傾けられての言葉には、首を振る。きっと、大丈夫]
ううん、なんでもない。
気にしないなら。そのままに。
[アマンダは、嬉しそうに笑う]
[アマンダの笑みに、こちらも少しだけ口の端がほころぶ。が、質問の意味が分からず、首を捻る。]
平気…?何の事?
私は、いつでも何でも平気。やっていける。
[口の端が綻ぶだけの、微かな微笑。
時々しか見られないけれど、いつもと変わらないそれに安堵する]
…ん。平気なら、いい。
きっと、私の思い過ごし。
[アマンダは目を細めて、イレーネの頭に手を伸ばす。
千花がイレーネにされたように、イレーネの頭を撫でようと]
[その体に触れたならば、今までよりもずっと生命の気にあふれている事に気がつくだろう。
ふわり、と風が銀の髪を揺らす。]
…そう、平気。
[クス、と声を出して笑った。]
[アマンダは硬そうに見えて艶やかな銀の髪に触れ、そこから伝わる生命の気の大きさに目を見張った。
風が吹いて、手が離れる]
…イレーネ? 何か…あった…
[小さな笑い声。聞いた事があっただろうか。
アマンダは答えが欲しいのかわからぬまま、*小さく小さく呟いた*]
―北通り―
[上着胸のポケットから、玉を取り出し眺める。
思索は行き詰まって居る。指先で転がす。
水晶の意匠が晴れた冬の日の雪のように煌めく、小さな玉。]
[グラスの中でレモンの果肉が潰れる。]
[冒険者の一団がテラス席へ現れ、ミハエルの思索は中断された。鎧、つるぎ、金気の多さに辟易する。溜息。]
[代金を置いて、その場から逃げるように席を*立った。*]
[風が髪をひっぱり、顔が隠れる。目が、鼻が、口がチラチラと髪の間から見え隠れする。
その顔は、笑っているのだろうか、僅かに肩が揺れているようにも見える。]
…何か?いいえ、何も。
むしろ、これから。
貴族 ミハエルは、研究生 エーリッヒ を投票先に選びました。
[少し呆然と立つアマンダをその場に残し、くるりと後ろを向いてその場を立ち去った。]
これから。
[呟きながら、木々の間を、ぬっていく。
その口はずっと何かを呟いている。小さく、声が漏れる。
それはまるで呪文のよう。]
[木々の間を歩きながら、遠い記憶を思い出す。
500年前。もう、かすかだけれど、他のどの記憶を捨てようともこの記憶だけは捨てなかった。
形見も何も残っていないけれど、この記憶だけは。]
…ふふ。
[またひとつ笑って木々の間を抜けていく。]
─喫茶室─
[ガバッと身を起こし、寝ぼけ眼であたりを見回す。]
……ぁ?
[苦笑いを浮かべた店主から、コーヒーを受け取って、
ぼんやり啜る。]
/中/
えーと、まず先に謝っておこう。
ハーヴに絡みまくりでごめんなさい。だって好きなんです。
第一演のログ読みの時に惚れ込んだんです、うん。
なのでついつい…許してくださいね?(汗)
―Kirschbaum・昨夜遅く―
[皆が帰っていくのをいつものように見送って。
何人かの潰れている人を見渡しながら水を飲んでいた。
まだ立ち上がらないのはふらつきが治まらないからで]
あっ。
[目の前に水のおかわりが置かれた。
にこやかに笑って見えるその人の]
「何をやったんだ?」
[視線がとても痛かった。
そのまま前に座られてしまえば逃げようは無く。
もちろん何をしたのかも全部白状させられた]
「それで、その場で外したと?」
は、外したわけじゃないです。
一本くらいなら緩めても大丈夫かなと思ったので……。
[語尾がどんどん小さくなる。視線が痛い痛い痛い]
えう、ごめんなさいー。
[がっくりと項垂れた。間違いなく自分が悪かった]
「あのな。今からそんなで均衡が崩れ始めたらどうするんだ」
均衡が、崩れる?
ちょっと出かけてくる…。
[革鎧の上にマントを羽織り、花びらを散らす…彼には少し寒く感じる…風の中へ出て行く。]
『…何故、今破られたのか…が、問題?
奪う為にここに来たとしたら、旅人の仕業だが…。
人が集まってきて、地元の人間も興味を持ったってのもあり得るし…。
もしかして、揃ったから封印が解けたとか?
それならだれがそうでもありうるか…。』
[ぐるぐる考えごとをしながら、自衛団詰め所まで来たが、やはり団長は見つかってないらしい。]
「ああ、書を使おうとすればおそらくはな。
持ち出した連中は俺の張った結界を破ろうとするだろうし。
そうでなくても封護結界がそろそろ動きかねん」
[そういうと一つ溜息をついて]
「そういう時にこそ必要とされるのが影輝の力だろうが。
だが俺はそうそう手を出せない」
[干渉は出来る限り避けないとな、と続き]
「今から揺れてたら、お前自身が取り込まれるぞ」
[息を呑んだ。もちろんそこまで考えていなかった]
「だからもっと気をつけろ?」
[それだけ言うと彼はカウンターの向こうへと戻っていった。
彼女はそのまま受け取った水をゆっくりと飲んで]
……おやすみなさい。
[部屋に戻ると寝台に上がってすぐに休んだ。
一刻も早く落ち着くために]
/中/
影輝王ハーヴのキャラを掴みきれている自信なぞありませんから、できるだけ表で会話はしないようにと思っていたのですけれど……どうしてもこれがやりたくなっちゃって。
らしくなかったらごめんなさい。特にたすくさんには念入りに!
私もこういう格好いいキャラがサラリとできるようになりたいなぁ。
[遺跡の方を見て、行くべきか迷う。]
…オトさんが調べてわかんないなら、俺ごときにゃみつけらんないよなぁ…。
[だったら、どうしよう…と、考えながらとりあえず、*街の中へ。*]
/中/
解釈が間違っていなければ、ユリアンだね。
ハインリヒを襲撃して、疑いを持っていこうかな。
今夜の動向を見守るとしよう。
[深い森。高い針葉樹林が並び、その中を彼女は歩く。
たまに鳥や小さな動物が前を横切るが、彼女には見向きもしない。
だいぶ歩いたところ、大きめの木の前で立ち止まる。そしてすっと腕を出し、 ふい、と木に手を触れる。
そっと抱きつき撫でさすると、しゅわり、とまるで干上がったかのように枯木へと朽ちた。]
…使える。
[誰に聞かせるでもなく呟いて、彼女は自分の手を見た。
ゆうるりと、力が満ちているのが分かる。
まるでその温かみが空中へ霧散するのを止めるかのように、ぎゅっと手を握り締めた。]
/中/
こっそり白状すると、実はちと風邪っぽいのです。
そして何だか熱っぽくなってきたので…(ぁ
少し休んで体調整えてきます。中の人も。
/中/
ん〜ひとりごとを使わない予定だったのだけれど一言
わからないし調べるつもりもない。
しってる人としらない人で格差が出る、というか…しらない人は調べねばならないというようなネタふりがひつじさん多いと思います
申し訳ないのだけれどこの世界にアガサがいるのかとか、思ってしまう中の人です。
よんでいる本とかそういうのって必ず人によって違うものだし、できることなら出さないでほしいなとか…
選ばれたネタだと感じてしまう
村の間に調べてなんかいられない。
自分で最後まで説明するのなら良いと思いますが謎かけはちょっと…と。
まあそういう村なら良いとは思いますが…
ちょっとしか言わないで濁されるのが、4村でも思いましたがとても苦手です。ごめんなさい
とりあえず調べる気はありません。
そういうネタでこの村を演りたくないと思ったので
−中央部・広場(泉)−
[ちゃぷ、ぱしゃり。ベアトリーチェは泉のそばに座り込んで、膝を濡してします。駈け出したときに転んでしまったらしく、そこには擦むいた痕があったのでした。
当の本人は、変らずぼんやり、なにもなかったようなかおをしているのですけれども。]
─Kirschbaum・3階─
[眼が覚めてから、何となく外に出る気になれぬまま。
ただ、ぼんやりと、部屋の中で過ごしていたものの]
……籠ってても、どうにもならん訳だが……。
[これからどうするか。そして、探査の輪を再び飛ばすかどうか。
いや、飛ばすとして『何を』目的として飛ばすか、それが問題で]
……書、その物の力を辿れば、また消されるのは目に見えているしな……無駄な事で時間を費やしても仕方ない。
なら、方向性を変える……として。
/中/
まあ、俺も鳩で見て「何の事ーっ!?」と焦ったけどね。
(みすてりーは読まんからなー、中のねこ)
まあ、後はそれってこの世界にあるんかい!? とか。
突っ込みだすとキリがないけど。
ところで、全く関係ないんだけど。
……雹が降ってますな……(汗)。
/中/
ああ書きはしたけれども、ハインリヒは今夜行動を起すのだろうから、さして気にしていない。
もし伝わらなくても、困るのはベアトリーチェではないしね。
―明け方/Kirschbaum2F 東の部屋―
[ゆうるり、つめたな空気をまとい、
苗床はそっとKirschbaumに入る。
眠っているひとの姿。
かすかに笑いて、桜をみやる。
その額に三ツ花痣の消えてあるのを、だれもみることはなかったろうか。
それは眠りの後にも未だかえることなく、
しかし苗床は呼び戻すこともなく。]
……力がもっと少なければ君を待つこともできたろね。
それともあれを僕が持てば、君に次の生を与えられたろか。
でも君はとめるのだろうね、“ ”
だから僕はこちらを ――選んだ。
その筈だったのにまだ迷うのだよ。
……まったくもって、情けのないこと
[散歩を十分に堪能した後、ゆったりと町へと向かった。
広場にさしかかると、泉にしゃがみこむ金髪の少女が見えたが、あまりに一生懸命に見えたので、声はかけなかった。
近く、時計台の裾に座り込み、往来の人々と少女をなんとなくぼんやりと眺めている。]
[力有るが故に少女は他とは異なり]
[力無ければ少女は生きられはせず]
[然し少女には痛みも悲しみもなく]
[蕾が綻び花咲くように笑うばかり]
[かれの元気のなさが心配に想うから、苗床は花にコトノハ渡す。
身のうちへと伝えるそれと、かれへ伝えるそれは、似て非なる質を持つ]
『かれのそばにいてあげて。はなは、落ち着くから』
−中央部・広場(泉)−
[白いハンカチを取り出すと手を拭きまして、ブリジットが前にして呉れたように、怪我した膝に巻きつけます。赤がほんのり移りましたが気にせず、上手く結べたのに満足そうなかお。鐘の音がながくながく鳴り響いておりました。]
[はなもひらひらひらりと舞う]
[かれのまわりをふわふわひらり]
[花は、カであり、風のちからの強きもの。]
[きっと*かれから離れまい*]
―中央部・広場―
[自警団員に少し話を聞いたところによると、彼らの団長はまだ行方が知れないようだった。こちらの事を詮索されても都合が悪いので、それだけ聞くとミハエルは通りを街の中心へ戻り]
[少女の膝に結ばれた白いチーフと、そこへ滲む色に目を留める]
−森→図書館−
[イレーネが謎めいた言葉を残し、森の奥へと消えた後。
アマンダはその後を追う気になれず、図書館でぼんやりしていた。
「むしろ、これから。」
書が失われ、おそらく団長も消えたのに。
言いようの無い不安が過ぎる]
何が、起こると、言うの…
[彼女は…何か、知っているのだろうか?
アマンダの呟きは、忙しなく行きかう冒険者の間に落ちて消える。
やがて、図書館を後にする。ここに居ても、何も始まらないと]
[金髪の少女がこちらを向いたので、少し表情を和らげる。
と、その時もうひとり、髪だけでなく色々な箇所がキラキラと光らせながらミハエルがベアトリーチェに近づくのを見て、手は挙げずに座ったひざにひじを置いて、眺めている。]
―桜の大樹の木の上―
[...は幹にもたれ掛かり、空を見つめる。
光を浴びて、髪は亜麻色に透き通り]
[花もひらひらひらりと舞う。
彼の周りをわふわひらり]
[人がいたら、彼が風を操って桜の花びらを
蝶のように躍らせているように見えることだろう]
「ええ、こんにちは。」
[問い掛けには僅か、沈黙]
「……大丈夫だと、思います。」
[指環が手許に無い今は、少女の自己治癒は人並みか、
それ以下なのだが、それを伝える事は無く。
……ベアトリーチェにも、書に触れさせるべきだろうか
─教会・自室─
[宵闇に染まる頃、ナターリエは自室で昨日のことを回想しつつ、推理に没頭する
今回の騒動、少なくとも実行犯は一人。そして共犯がいるとしたら、それは果たして何人か]
イレーネ。
[こんばんわ、と声をかけようとして、もう一つの視線に気が附きます。ぐるり、眼を巡らせると、薄闇にも映える金の髪が見えました。]
ミハエルも、こんばんわ。
[立ち上がって、ぱたぱたとスカートを払います。]
−→西の桜の大樹−
[アマンダはぼんやりしたまま、泉付近の一団に気付かず通り過ぎる。
夕刻の人込みに、目立たぬ容姿は紛れていただろうか。けれど精霊の気配は名残を残していたかもしれない。
夕日を浴びた満開の桜は、その色を濃くして美しかった。
その枝にある気配を、ほんの瞬く間とはいえ、気付かせぬほどに]
……ユリアン?
[アマンダは、樹の真下から上を見上げ、迷うことなく声を掛ける。
そう、ここへは彼の気配を辿って――話をする為に来たのだから]
[ふと外を見ると、金髪の少女と少年、そして少し離れた場所に銀髪の女性がいるのを確認すると]
……ちょうどいい
[そう呟き、階下に下り、外の広場へ向かう]
[同位体たる少女は氷破の精霊を見ているが、
彼女自身は生命の竜を視て――感じている]
「ありがとう。貴女も、何かあれば。」
[言って欲しい、と付け加え。穏やかな声]
―広場―
嗚呼…イレーネも居たのか。
[視線を巡らせた。アマンダが通り抜けて行った。鐘の音が学校の終業の合図だったのだろうか、子供たちの一団が笑い合いながら走り抜けて行った。]
[人波の向こうにナターリエの姿を見掛けたが一瞥するのみで]
[再び少女の膝へ視線を落とした。
転んですりむきでもしたのだろうか。そういえば昨日も転んでいた奴が居た、と思い出す。]
ベアトリーチェ、それは?
[一瞬誰が何を言っているのかがわからなかった。
今までその声が彼の名を呼んだことはなかったから]
[だけど、現実には彼女が彼の名を口にしていて]
…アマンダ、さん?
[彼は桜の木の真下にいる、彼女の名を呟く]
[その言葉を口に出した瞬間、突風が西通りを通り過ぎた。桜の木と彼と彼女をめがけて]
[教会の扉を開け、広場に出ると]
こんばんわ。ベアトリーチェ、ミハエル。それにイレーネ
[にっこりと笑顔。そこで、ベアの足に巻かれたほんのり赤く染まったハンカチーフに気付くと]
あら? ベアトリーチェ、その怪我どうしたの?
[アマンダが過て行ったのは知らず、イレーネに今度こそ「こんばんわ」とご挨拶。こどもたちの一団からも眼を背けていました。]
駈けた拍子に、転んでしまったんだ。
手をついたから、顔は大丈夫だったのだけれど。
[ミハエルへと答えます。てのひらのほうには、大した傷はないようでした。]
イレーネも、ミハエルも、お散歩?
<PL>
すまんベアトリーチェ。今頃怒濤の展開(?)に慌ててるだろうに。まあ前進あるのみなんで許してくれ。
シスターと離脱ランデブーしようかな。
―西の桜の大樹―
[風は平等に皆に吹き荒れた。
――勿論、不安定な枝の上に座っていた彼にも]
うわっ!…っ!
[枝から落とされ地面へ落下しそうになりながらも、
彼は条件反射的に枝につかまり、重力を振り切り。
風が収まるまでぶら下がる]
[そっと枝から手を離し、アマンダの隣に着地した]
珍しいね。アマンダさんが僕を呼ぶなんて。
[桜舞い散る中、不思議そうに首をかしげた]
[いきなり駆け抜けた突風。
心穏やかで居られぬ対立属性のそれに、とっさに左腕で千花を庇う。包帯の下、直されぬままだった亀裂が深くなる]
[蝶のように舞う花弁は既に無い。
けれど、人影のまばらに残るその場所で、言葉を選びつつ口を開く]
聞きたい事が、あるの。
君は、鍵を持って……ないよね…?
[否定的な聞き方をしたのは、否定をして欲しかったからだろうか。
覆された、穏やかな日々。
何処か違って見えたイレーネ。
そして――疑わずにはいられない自分。
これ以上、アマンダの知ってる平穏のピースの欠片が壊れる事を厭うように、茶色の目は鋭かった。強く疑っていると、誤解されるかもしれない程に]
─Kirschbaum・3階─
[唐突に吹き抜けた風に、ふと我に返る]
今のは……。
[しばし、訝るものの、何となくそれを引き起こしたものは理解できた]
……俺も、籠ってても仕方ない、な。
外に出るか、契機良く。
[軽い口調で言って、周囲を見回す。
辺りに人通りがない、と確かめると、そのまま、窓から飛び出した。
ばさり、と。
翼が羽ばたくが如き音が、風に乗って響いたやも知れず]
[隣に降りた姿に、千花は円らな目を向ける。
夕日の名残を受けて、その瞳は赤みを帯びて見えただろうか]
…ん、まあ…ね。
[珍しいと言う言の葉には、小さな苦笑。
きっと、この件が無ければ、呼ぶ事などなかった気がした]
[彼女の問いに目をしばしば。きょとん]
「鍵」って「鍵の書」のこと?
そんなの僕が持ってるわけないじゃないか。
びっくりした。アマンダさんがそんなことを言い出すなんて.。いきなり呼ばれたから、愛の告白でもされるのかと思っていたよ。
[笑いながらそう答える彼はどこにでもいる普通の少年の姿]
[昼間よりずっと強い癒しの力が、流れ込む。]
…せめて、血が止まれば。
[無理かもしれないけれど、と思いはしたが、何かしたかった。]
調べ物。
[その言葉を繰り返して、こくんと肯きました。]
昨日も遺跡に行っていたものね。
……遺跡とはどんなところなのだろう。
暗くて、迷路みたいで、複雑なのかな。
[その場所を想像しながら、訊ねるのでした。]
ベアトリーチェはお散歩しながら探してみたけれど、
見つかりはしなかったよ。
[彼女に気づかれないように、吹き飛ばされた三羽蝶を見やる]
ごめんね。はな。
…もしかして、これが僕の「風」の影響なのかな?
[店の前に着地すれば、咎めるような声が聞こえた。
ほんの少しだが、力を使ったのを察知されたらしい]
……はは、まあそう硬い事を言わず。
息抜きですよ、軽い息抜き。
[店から出てきて呆れたようにこちらを見る碧の瞳に、悪戯っぽい笑みで返して。
その姿が再び店内に消えると、遅れてやって来た相棒と共にぐるり周囲を見回す]
さて……どこへ行きますか。
「……考えておらなんだか」
まあな。
[さくっと肯定]
見付からなかったか。
…遺跡は暗くは無い。
もしかしたら、何処かに迷路のようなものが存在することもあるだろうが、私はそれを見たことがない。
お前はこの街へ住んでいるのだろう。
遺跡へ行ったことは無いのか。自警団の話によると、時折子供が遊びに来ている事もあるそうだったが。
[触れる手に、きょときょとと緑の眼をまたたかせます。強い癒しの力もベアトリーチェのからだは不思議と受け附けないようでしたが、血だけはぴたりと止まったのでした。]
……ありがとう、イレーネ。
[にっこりと微笑って、ぺこりと頭を下げました。]
でも、ベアトリーチェは人より怪我の治りが早いんだ。
だから、心配せずとも、大丈夫だよ。
[ユリアンの答えに、アマンダと千花は、同じ顔をした。
意外すぎて理解不能というか毒気を抜かれたというか…つまり唖然]
…いや、その。
だったら、どうした…じゃなく、うん、そっか…
[ペースを乱されて、言葉が続かない]
[顔を上げると、ミハエルに向き直ります。]
ベアトリーチェは、
町の外に出たらいけないのだって。
そう云われているんだ。
私は、平気。
…でも、まだ加減が分からない。
ずっと、つかってなかった力だから。
[ふと、アマンダにも同じ言葉を言った事を思い出した。]
―現在/Kirschbaum2F 東の部屋―
[窓の桟で眠っていたらしい苗床は、吹き抜けた風に目を覚ます。
困ったような顔をして、外を見る。
あおの瞳が捕らえたは、開いた窓の向こう側。
翼と、ふわり、舞い落つる細い――髪。]
「使って、いなかった?」
[癒しの力、それは生命の属性に最も強きもの。
意外に思って、つい、問いを重ねてしまった]
―桜の木の下―
アマンダさんでもそんな顔をするんだ。意外。
[..は彼女と千花の顔を見てにこり。
しかしすぐに真剣な顔つきをして]
アマンダさんこそ、鍵を持ってないよね…?
[同じ問いを彼女に返す]
[ベアトリーチェもやはり首をかしげました。]
よく、わからない。
でも、駄目なのだと云っていたよ。
お父さんもお母さんも、 も。
ねぇ、ティル。
僕はずっと桜の木の上で
キミからの宿題を考えていたよ。
『僕はどうしたいのか』
そしてやっと答えがでたよ。
昨日ギュンターさんがいなくなった。
そしてこれからもきっと誰かが「消される」
今回「鍵の書」が封印されたとしても、
きっと誰かがまた持ち出して悲劇を繰り返すだろう。
僕はただの無力な人間だし。
結局何もできないかもしれないけど。
できる限りのことは頑張ってみたいと思うよ。
[はなに、そして樹の言の葉を持つ少年に向かって、
コエを伝える。誰にも覆すことなどできない決意を]
[ユリアンの笑みに見惚れていたわけではない、とアマンダは思う]
「ジッ、アンアン!」
あ、うん。そうだね…
[それでも千花の励まし?に、気力を建て直す。
真剣な顔で返される質問に、大きく頷く]
そう、私は持たない。だから、探している。
…君は、欲しいと。そう、言ってた。
君の本質は、自由。束縛を、嫌うもの。安定との、対比。
さっきの風、もう、判るだろ?
【疾風】
[その言葉と共に、ユリアンの足元の土が、否、岩の結晶――鉱石が、絡め固定するべく這い上がろうとする]
生命の力は…キライだったから。
欲しくなんか、なかったから。
…でも、望まれるならば、使う。
暫くはうまく使えないと思うけれど…
望まれる事を、望んだのは私。
─Kirschbaum・前─
さて、取りあえず……。
[言いつつ、ふと空を見上げて、気づく。
自分の部屋の、下の部屋。そこの窓が開いている事に]
おや。これは、『聞かれた』かな?
[困ったような呟き。聞かれた、と称したのは、姿を見せずに用いたあるもののの音]
うん、そうだね。
それが君の答え、なのだね。
――僕も、あれはあってはいけないと思うのだよ。
[その理由は違えど、口にすることもコエにすることもなく。]
誰が……
[三人の名前が挙げられたようだが聞きとれず、益々不思議そうに、少し困って眉を顰め]
そうか。
自警団の者も、本当は子供は遺跡へ来てはいけないと言っていた、本当は親から禁止されているのだろう。ゆきたいと思うのならば、往けば良いだろうにお前は父母の教えをよく護るのだな。
「……そう。」
[静かに生命の竜の声を聞く。
母が子の語る言葉を耳にするように]
「貴女がそう望むのならば、
私も貴女を望みましょう。
貴女の力を、貴女の存在を。」
[優しくも何処か哀しげに]
―Kirschbaum2F/東部屋―
[それは一瞬の見間違えだったのか。一度瓶から手を離し、そっとそっと、窓に近づく。
窓に足をかけ、迷うようにしながらも。
ふわり、その身を躍らせる。
その背からしなやかな蔦が伸び、苗床の落ちるのを止め、
そっと地面におろした]
こんばんは。
やあ、こんばんは。
[降りてきたティルに、返すのはいつもと変わらぬ挨拶]
……驚かしたなら、申し訳ない。
[それから、悪戯っぽく笑ってこう付け加え]
君が無力な人間だというのなら、僕の力を使えばいい。
君ならば、はなを通じてでも使えるよ。
きっと、きっと。
[とめねばならないだろうか。
それを違うといわなければならないのだろうか。
思うものの、迷いは零れず、コエはただ、優しくやわらかく。]
それに僕も、あれをいらないものだと思うのだから、
一緒に、あれを探して――
皆が封じようとするときに、あれを、こわしてしまおう。
とうぜんのことだよ。
だって、ベアトリーチェを生んで呉れたのだもの。
そうして、ベアトリーチェを生かして呉れたのだもの。
[なんの迷いもなく、微笑って云うのです。金の髪は月の雫にきらきらと輝いていました。]
ミハエルは、違うのだろうか。
別に僕は驚いていないよ、時の竜。
[ざわ、と蔦が同意するように脈打つ。
その額にはいまだ三ツ花は咲かず。]
君のそれは僕のつたたちとは違い、特別なものだろう?
あまり使うと怒られるのではない?
/中/
さて、そろそろ吊り占セットの時間なのですが。
うーん。
赤の考えが、ちょっと読めないなあ……。
こんな急速展開にしてどうするのかっていうか、こんな早い
タイミングで力の過剰暴走ネタしてどーすんだ、イレさん。
それはどー考えても、掴まりますよ。
PL視点の知識による事になるが、まあ、ログ上でもそれを示唆すれば、自然になるかな。
……ところで例によって守護はどこだと。
少年 ティルは、ランプ屋 イレーネ を投票先に選びました。
驚かれなかったのなら、よかった。
[くす、と笑んで。
続いた言葉には、軽く、肩をすくめる]
まあ……確かに。
本来の在り方の力を、多少用いているので、色々と。
[軽く答える、その右の瞳はいつの間にか紫に。
うっすらと、銀の紋章も浮かんで見えるだろうか]
教師 オトフリートは、ランプ屋 イレーネ を投票先に選びました。
僕は確かに欲しいといった。
でも、そこまで渇望しているわけじゃない。
――身の丈にあわない巨大な力は、逆に鎖となって縛り身を滅ぼす、……ってえええええ!何だ!これ!
アマンダさんも、「人ならざるモノ」なのか!
[アマンダの声、そして足元に絡みつく鉱石。何よりも束縛しようとする力に鳥肌が立つ]
一瞬、見えた気がしてしまったけれどね。
君の翼はきっと立派なのだろう。
[つた、戻って。
その言の葉に、蔦は従い、しゅるっと身のうちへと潜む。
わずかばかり顔はゆがむも、そのようなものは慣れているというように、
見間違いかと疑うだろうほどに苗床は微笑む。]
ああ、君の姿が綺麗、と言い換えて置いた方がいいかな。
竜族とはほとんど会うことはないのだけれど、ここで三人にも会えて嬉しいものだよ。
ながく生きているというのに、情けのないことだね。
─森─
…これは……。
[異様な光景に、唖然と立ち尽くす。
新緑の色を保ったまま、カサカサに萎びて立ち枯れた巨木。
こんな事が自然に*起きるはずがない。*]
―Kirschbaum2F・西の部屋―
んー。
[寝台の上でのびをする。
それからしばらく動きを止めて]
よし、大丈夫。
[さほど疲労が残っていないことを確認した。
立ち上がった所で窓の外で気配が動いた。
少し経ってから追いかけるようにまた一つ]
なにやってるんだろう?
[首を傾げながら窓に近づいた]
………。
[口元に手を当て少し悩む。
イレーネとナターリエを見て]
構わないか。
私には特に父母という概念が無い。敬う相手は居るが、それは一般に言う父母を慕うような気持ちとはまた別物である筈だ。
つまり、私には分からない。
[ゆるく、首を左右に振った]
[アマンダは、無事に拘束できた事に、安堵の息を吐く。
すぐ傍に固定された彼に両手を伸ばして、探ろうとしつつ答える]
そう、強大すぎる力は、身を滅ぼす理。
けれど、人の子は、君の気性は。
それすらも、踏み越える…かも、しれない。
[抵抗されなければ、仮面のように照れもせずボディーチェック]
[ミハエルの言葉に、少し息を呑む。無表情なその顔の、目が少し見開かれた。]
…父母がいない。
それは…辛い、こと。
[そっと、ミハエルの頭を撫でようと、手を伸ばした。]
私も、父はいないけれど。
母ももう、いないけれど。
「居た」という思い出が…私には大事。
[きゅ、と両手を胸の前で握り締めた。]
立派……なのかな。
養母は、翼が美しいと。
養父は、竜鱗が美しいと。
そして魂の父は、瞳が美しいと。
色々と言われはしたけれど。
俺自身は、どうにも実感がなくてね。
[苦笑めいた面持ちで言って]
……竜は、滅多に外界に関与しないから、それも仕方ない。
特に、俺のように使命も何もなく、ただ放浪するものなど、限られているから。
神父 クレメンスは、研究生 エーリッヒ を投票先に選びました。
[ミハエルの云った言葉にほんの少し眉を寄せました。真似するように、口もとに小さな手を当てます。]
そういう、ものなんだ。
ベアトリーチェにも、それはわからない。
[けれども首を左右に振られたので、ベアトリーチェはなんとなく上下に揺らしたのでした。]
[でもほんとうは、それと肖たような話を聞いたことはありました。誰からと云うのは、ベアトリーチェとフィロメーラだけの秘密なのですけれども。]
[窓の向こうの影の精に、ふらついたのは悟られぬようにか、すぐに微笑を向ける。
しかしそれも肩を支えられてしまえば、意味はなかろう。
困ったような顔で、時の竜を見上げた苗床は]
ううん。別にどうもしないよ。
[ほんの少しの蔦の無理、とは言わなかった。
蔦が一番、彼から力を吸収してゆくものなのだ、などは、かれに言う必要もあるまい。]
立派だと思うよ。僕は、とても。
そこから見たときに、とても綺麗な翼が見えた気がしていたし、
君のその目の色もとてもとうとい色であろう。
鱗を見たことはないから、わからないのだけれど、
君の髪も、とても綺麗だった。
実感してしまったらナルシストになってしまうのではない?
[くすくすと笑う]
まぁ、放浪が楽しいのならそれでよいのではないかな。今度僕の森にも行くといい。静かな良い場所だよ。
ー教会・告解室ー
[最後の告解者を見送り、ワイングラスを手に取る]
ふむ、少々薄味に感じるな。
[呟いて、傍らに現れた黒猫を見る]
愛し子は、元気なようだな…さて、今夜のこともそろそろ考えねば。
[笑う]
……あ。
[オトフリートがティルの肩を支えたのには少しびっくりして]
えーと、おはよう?
じゃなかった、こんばんは?
[どうも気が付かれたみたいなので窓から挨拶をしてみた]
[じたばたとするも身体が動かず。
しばらく彼女のボディチェックを大人しく受けるが、
アマンダの目の前にふわり桃色の光が現れて注意がそれる]
[その隙を見て、彼は渾身の力を込めて、
無理やり地面を蹴りつける。
すると彼の身体が拘束を解き、宙を舞う。
――桜の木のてっぺんよりも高く]
……へっ!ち、ちょっと待て!なんだよこれ!
[大絶叫]
思い違いをするな。
私は…
[決してそれは悲しい事でも辛いことでも無いのだ]
[続く筈だった言葉を、伸ばされた手が遮る。始めはイレーネの動作の意図が分からなかったが、頭へ触れた彼女の手を払おうとして、動きを止めた。
それから緩くその手を払い除け]
…お前は幾つも記憶を捨てても、それを忘れずに居るのだな。
/中/
ああ、そういえば。投票どうすればいいのでしょう?
PL視点からだと、やっぱり手がかりを随所に残してくれているおじさまになるのかしら。後々活用しやすそうだし。
…今日だけは残りたいなぁ。結果を見ての霊能RPもしてみたいです。どうやるかまではまだ決めてませんけど。
―西通り・宿の自室―
[簡素なベッド。その上で彼は寝転がったまま。]
[飾り気の無い部屋を、窓から差し込む夕焼けが朱に染めていく。]
混沌の海、か……。
溺れない自信があるのか、それとも溺れたいのか……。
んー……どっちにしろそれなりにチカラがなきゃあんなの持ち出せっこないよなぁ……。
[ゆっくりと、この町で出会った人たちを思い返して。]
んぁ……なーんかしっくり来ないんだよな。
なんだろ?
[しばらくそのまま物思いに耽っていたが、ふいに身体を起こし、違和感を抱えたままふらり、外へと。]
[既に朱は薄れゆき、夜の気配が侵食をはじめていた。]
[綺麗にふんわりと地面に着地と行かず、半分転びかけだったのだが、怪我がなかったのは偏に彼の身体能力のおかげか?]
[彼を追いかけようとする彼女を、桜吹雪が襲い。
再び静けさが取り戻した後には、もはや彼の姿は*なかった*]
親……か
[彼女の脳裏によぎるのは、2つの「親」
彼女という存在を作った2つの「親」
片や愛され愛し殺された「両親」、片や愛され憎み殺した「親」
向けられた感情は同じでも、向けた感情は全くの真逆であったな]
[自嘲]
……なら、いいが。
[どうもしない、という言葉に違和感を感じるものの、それは追及せず]
ナルシストか、確かに。
そして、それはいくらなんでも性に合わないから、止めておこう。
[悪戯っぽく笑んで、こう返す]
放浪が楽しい……というか。
俺にとっては、この世界のあるがままを、あるがままに感じる事。
それが……大きな意味を持っているというべきかも知れない。
[一転、静かに言った後、森に、という誘いにはああ、と頷いて]
「鍵の書には力がある…迷宮から封印の魔法は追って来ているが、この力を使えば、それを逸らす事も出来る」
[易々とはいかぬ、だが、それも一興と、笑みを零す]
「さて、やはり苗床を落とそうか?それとも、小賢しい人の子を?或いは、無限の力を操る竜を?」
[まるで、夕食のメニューを選ぶかのように、楽し気に]
[ミハエルに向ける瞳は、少し微笑んでいただろうか、悲しそうだったろうか。
自覚の無い複雑な目線をミハエルに向けた後、俯いた。]
―どこかの道―
早速はなの力を借りてしまった…。
アマンダさん、怖いよー
[半泣きで走る彼の姿。髪の毛には*三つ葉の蝶が*]
[イレーネ、ミハエル、ナターリエ。
それぞれの様子を、ベアトリーチェは首を横に倒して、どこか不思議そうに見るのでした。]
……無理は、しないように?
[離れるティルに、かける言葉は静かなものだが。
いつの間にか翠の双眸に戻っている瞳は、やや険しいかもしれなかった]
君がナルシストになったら、とてもハマりすぎている気もしなくもないけれど。
[離れてから、苗床は可笑しそうにそう言って]
君の存在としてはそういうものなのか。
僕は竜族に詳しいわけではないからね。一ツ目カラスが教えてくれた、その情報ばかりだよ。
君は君の思うとおりに、居ればいいのではないかな。
きっと森は君を歓迎しよう。
[その時、自分はいないだろう。それを苗床自身が口にすることはない。]
ここの森にも、実は繋がっているんだ。昨夜も行ってきたのだけれど、闇緑の森には戻れなかったけれどね。
……まだ戻る心算はないけれど。
「……翠樹の魔と雷撃の子は対なるもの。
片方を落とせば、もう片方も揺らぎましょう。」
[時空の竜を落とすのは、些か気が進まなかった。
それは少女の属性が故なのだが、それは口にはしない]
「どちらが落とし易いかと言えば、……人の子でしょうか。
それは、魔の暴走にも繋がるかもしれませんが……
彼等の目を向ける事は出来るかもしれません。」
[何時かの“界の狭間”での出来事と違って、此処は人の世だ。
対を失って何かが起こるとも限りはしまいが]
「……今の時点では、それ以上は。」
ー広場ー
[教会を出ると、異なる光彩に彩られた者達の姿が目に留まる。しかし、笑みを浮かべただけで、近付こうとはせず、そのまま足を西通りに向ける]
うん、無理はしていないよ。
こればかりは仕方ないんだよ、僕にとって。
君の存在が放浪を求めるように、僕の身体は破滅をもたらす力を受けては渡すものなのだから。
これでも壊れないように、気をつけているよ。
[時の竜に笑い。]
……それは、どういう意味なのかと。
[ハマりすぎ、という言葉に、怒ったように眉を寄せるも]
俺は、普通に生まれた竜じゃないから。
そして、生まれてから初めて降り立ったのが、この世界だった。
この世界は、虚だった俺に、そのままでは得られなかったものを、いくつも与えてくれた。
……だからこそ……虚として視て来た世界のようには、したくない……。
[静かな言葉の最後の部分は、どこか独り言めいて]
ああ。訪れる時を、楽しみにしている。
[なんとなく、雰囲気が重くなったようにも感じてしまいました。なにかいけないことを訊いてしまったのでしょうか、ううん、と首をかたむけます。]
?
[クレメンスが通り過るのはベアトリーチェの眼には入らなかったはずなのですが、天聖の気配につられたのでしょうか、きょろきょろとわずかに眼を動かしたのでした。]
[肩と腕と、巧妙に隠された気配が無いかと探ろうとして、目の前を過ぎった桃色の光に、一瞬注意が逸れた]
…あ! しまっ…
[高く跳躍したユリアンに対し、アマンダは身を落とし右手を大地に。着地点を狙い――かけて、気付く]
『あ、桜が…!』
[ユリアンが逃げようと力を振るえば、桜が散ってしまう。
未だ覚醒してない青年が、桜を避けてくれるとは思えない]
ユリアン!
[着地しようとした彼が足を取られたのは、アマンダが捕らえようとした名残か、それとも受け止めようとしたせいか。
アマンダは、思わず引きとめようと、ひび割れた左手を伸ばす。
けれど疾風が積もる花弁を舞い上げて、一人と一匹だけを残した]
―中央・広場―
[向けられた曖昧な、それでいて複雑な視線にまた戸惑い]
[眉間に皺を寄せて困った表情は、端から見れば睨み付けているようなのだろう。]
[一人の神父が教会から現れ、西へと向かった事には気付かず、用も無いのに時計を見上げた。]
[身体は遠ざかりながら、心は、近付き、語りかける]
「今は未だ、力を貯めておおき、愛しい生命の子。直に、お前の力が必要な時が来る…ああ、そうだ、出来ればナターリエを引き止めておいておくれ、その娘は色々と煩いのでね」
[くすくすと笑う]
「そう、二つのうち、一つ…しかし、人間の力は弱い、さて、迷宮の力を引き寄せる事が適うか否か…」
/中/
時間も少ないので、中会話ばかりですみません。
あれだけ消える消える言ってると、ハインリヒに吊り票が来る可能性もあるんでは、と悩み中。
死にフラグは、吊りを呼び込むことがあるので。
[砕かれた鉱石に、アマンダは困ったような泣きそうな表情を浮かべた。その目に涙は無いけれど]
……ん、わかってる。乱暴だって。
でも…でも、持ってたら、絶対言わない。
だから、調べる。それしか、わからない。出来ない…から…
[「ゴメン」と零れた呟きは、彼に届くことなく*風に溶けて消えた*]
/中/
あったら、エピローグで皆にハリセンするくらいにないと思うのだけれども。
それに、吊り襲撃被ったらティル襲撃だった事にして誤魔化せば(ry
[こどもはいつもいい加減です。]
[庭で話す二人の会話は聞き取れるものではなく。
挨拶を返してもらえばにこにこと手を振り返して。
そのまま二人の様子をなんとなく眺めていた]
え。そんなの君が色男の姿だと言っているだけだよ
[くすくす笑いながら、時の竜に言う。]
この世界をどのようにするも、それは今ここにいるひとたちが決めることかもしれないね。
君も含め、僕も含め。
鍵の書、の存在が、そう思わせるよ、ほんとうに。
[そして、楽しみに、という言の葉には微笑みだけを返す]
お互いに、色々無理には気をつけたほうがいいんだろう。
それじゃあ、無理をしないために、森へ行こうかな。
力を補給しに。
/中/
だから暴走警報出しましょうね、中の人に。
折角のシーンを邪魔しようとしちゃいけませんでしたね、うん。
対立する二つの力が大きく働いたら気になるかなとは思ったのですが。やりすぎ注意ですよと。
[顔をミハエルのほうに戻すと、こてんと頭を倒します。怒ったようなかおをしていたように見えたのは、気のせいでしょうか。]
おかしな気配? よくわからない。
[ううんと考え込みます。ベアトリーチェは、そう云ったものには疎いのでした。]
鍵の
[云いかけて、前とおんなじように口を押えて、外します。]
あれと、なにかしら関係があるのだろうか。
[ふと、思い出したように]
「そういえば…あの探偵は、ギュンターと親しいのだったな。送ってやるのが親切か」
[笑う]
……それはどうも、と答えるべきなのかな?
[ため息まじりに言って]
世界の行く末は、一部の力ある者が決めていいものじゃない。
そこに住まう者たち。
その意思によって、行く先を定めるもの。
[静かに静かに、言った後。森、という言葉に、肩の相棒がばさりと羽ばたいた]
……ああ、悪い悪い、相棒殿。
そっちの食事を忘れてたな?
[苦笑しつつ、白梟を撫で]
……森に行くなら、『送ろう』か?
俺も、行かなければならないし。
神父 クレメンスは、探偵 ハインリヒ を能力(襲う)の対象に選びました。
─朝・自宅兼事務所─
……まだ来てない、よな?
[急いで事務所まで戻ってきた。
あとは、朝飯食いに行くとでも言えばいい……か?]
―南通り→広場―
[通りには昨日よりも自衛団の姿が目に付いて。]
["自衛団長が消えたのがアレのせいなら、普通のヒトじゃぁどうにもなんないだろうに…"などと思いながら。]
[やがて広場へ差し掛かれば、見慣れた姿に手をふり歩み寄る。]
やぁ、こんばんわっと。
褒め言葉の心算ではあるのだけれど、君にとってはそう聞こえなかったかな?
[くすくすと笑って。
影の精は降りてこないのだろうか、そう思って一度そちらを向くも]
そうだね。
だから、誰にもあれを奪わせたままにはしておけないのだから。
[苗床の目は、くらいあお。
羽ばたくふくろうを見て]
うん?
送る?
歩いてもほんのすぐだけれど……そんなことをして君は、かれに怒られない?
[ちらり、影の王のいるだろう方を向く。]
おかしな気配ですか? それは鍵…あれに関することで?
[ふむ、と考えるが]
……先日、遺跡で大きな力の解放があったことを除いてはこれと言うものは
よっぽど巧く隠しているのでしょうね
と言いますか、今のここはイレギュラーの巣窟ですからね
広場の近く。
いつも不思議な感じがするのは、教会くらいだけれど。
[それが自分の属する天聖の力があるためだと、ベアトリーチェは気附いてはいないのですが。今朝、お祈りに行ったときはどうだったろうと考えていましたが、]
こんばんわ、アーベル。
[アーベルに手を振られて、おんなじように振り返しました。]
[「ここにいる全員」だとか「イレギュラーの巣窟」だとかいう単語に疑問符が次々と浮かびました。こどもはまだよく状況を理解していないようです。]
シスター ナターリエは、研究生 エーリッヒ を投票先に選びました。
全員…確かにそうだが。そうだな。
広場のあたりと言っていたから、天聖や時空、流水に関わることだと思っていたが
[アーベルを振り返る]
…今まで休んでいたのか。暢気なことだな。
[苗床と、時の竜の気配がする。他にも幼い影輝の精霊の気配]
まったくもって面白い。
[鼻歌でも歌いだしそうに、見えただろうか]
/中/
しまった、時間軸をメモ時間と混乱してた…あああ orz
ハインは朝から始める気だったんだね。悪い事をした…
んー。私もお庭に行こうかな?
[ティルと目が合えば何となくそんなことを思い。
窓を閉めて部屋を出ると、ぱたぱたと階段を下りていった]
残念ながら、ね。
[ふっ、と笑う、その様子はどこか冗談めかして]
……ああ、取り戻さなければ。
書の力を制するという事は、それを手にしたものが思うほどに楽ではなく。
そして、手にした者はそれに自身が溺れる事に気づかん。
俺は……虚として、そうやって自滅した連中を、幾度となく視てきた。
……そんな連中の同類になるやも知れん奴らに、この世界を壊されたくはないんでね。
[呟く刹那の翠の双眸は、険しさを帯びていたが]
……なに。
怒られるのには、そろそろ慣れた。
[問いに答える時には、その表情にはいつもの微笑]
おかしな、か……。
よくわからないけども、なんだかこう……違和感は感じるんだよね。
[暢気の言葉に軽く肩を竦め]
いざって時に動けないと困るから。
今のうちにゆっくりしておこうかなー……、なんて、ね。
/中/
道のつもりが、描写不足で庭になっていたが、そんな事は気にしちゃいけないよ(何。
さて、ここから上手く動けるかーっ!
ま、迷宮行くかもしれんけどね。
それは残念なことだなぁ。
[苗床の表情は明るくも、次いだ言葉にはすぅと笑みが引き]
あれは力の塊のようなものだろう。
過ぎる力は滅ぼすというのに手を出すおろかなものだね。
そういうものはどこにでもいるのだろう。
尤も、最初は僕もそれをしようかと、とてもとても悩んでいたのだけれどね。
[冗談めかして言うけれど、それが本気だったと時の竜は気づくだろうか。
左の手は知らず、小瓶へと触れる。]
慣れてしまっては、影の王が呆れるのではないかな。
まったく、かわいそうなことだよ。
手加減してやればよいものを。
[くすくすわらって、ながくを生きる時に、そんなことを。]
そう云えば、昨日はクレメンスを見なかった。
どこかに行っていたのだろうか。
[黒猫の姿を見た憶えはあるのですが、町にひとりの神父は居なかったような気がしたのでした。]
/中/
ええと、せっかく神父様と絡む機会なのですが。
ここで絡むと消されてしまいそうなのはきのせいでしょうか!?
ちょっとがくぶるだったりw
―ハインリヒの事務所―
[身体中に桜色の花びらをつけて、凄い勢いで...が登場]
隊長!遅れてすみません!
ここに来るまで野を越え山を越え、空を飛んだり敵に捕らわれたりいろいろ危機を乗り越えていたら、遅くなりました!!
[何故かびしっっとハインリヒに向かって敬礼]
[残念がる事か、と呆れたように呟くものの、それ以上は言わず]
純粋すぎる力、それ故に、恐れねばならぬもの。
俺の王は、そう言っていた。
……それはまた……よほどの決意のようで。
[冗談めかした言葉には、こちらも冗談めかして返し。
かわいそうな、の言葉には、そうかな? と首を傾げて見せる]
まあ、とにかく、行くならば早めに行った方がいいんじゃないかな?
[軽い口調で言いつつ、右手首の腕輪から輪を一つ、弾き出して]
[剣呑に、アーベルを見た]
いざという事が起こる前に動いておく方が賢明だと私は思うが。
クレメンスか。この街へ来たときに一度会ったがそれ以来は会ったことが無い、な。この街の教会にはそれこそおかしな者たちが棲んでいるようだから。…それを取り違えたのかも知れない。
[それから、一見するとシスターの、その実コイフを着けた魔族を見た。]
ああ、いいって。気にしてねえ。お相子だろ、これで。
……うわ。なんだその花びら。
[こっそりと張り紙を処分したところでユリアンがやってきた。
遅れてきた事云々よりも、花びら塗れの格好に唖然。]
[髪にとまっていた花は、払われるのをおそれてか、その首うしろにぴとり。
そんなこと知らずに苗床は、地の精のことを思い出す。]
君にとってかの女が怖いと思うのは、
かの女にとって気味が怖いということと同じだよ。
だから少し、落ち着くと良いのだよ。
[少女の言葉に]
クレメンス、って……あぁ、神父様、だったっけ?
[ちら、と一瞬教会を見やり]
教会にもいらっしゃらないのかな?
やはり具体的なことを言える者は居ないのだな。
では、私はそろそろ失礼しよう。
[一同を見回して、西通りへ足を向けた。
街灯の光が地面に長い影を作っている。]
恐れねばならないというより、僕が思うに恐れざるを得ないものだったような気がするね。
あれは。
うん、自分が壊れてしまうと思っていても、とてもとても考えて悩んでいたのだよ。
ただそれは、酷く、間違いだ。
かの女はそれを望まないだろう、そう思ったから――封じることにしようと思ったのだよ。
[本当は、滅ぼす、つもりであれど。]
ああ、うん。そうだね。
動けなければ困る。
[いつのまにか影の精は居らず。]
おかしな者たち?
[ミハエルの言葉に、ナターリエを見ました。ナターリエは人ではなくて、その上少女を襲う通り魔だなんてことは知りません。
続いて、アーベルの言葉にはこくんと小さく肯きます。]
うん、神父さまだよ。
ミサのときには居たのかもしれないけれど、
ベアトリーチェは朝のお祈りにしか行かなかったから。
ー桜の前ー
おやおや、これはまた…
[僅かに目を見開く]
翠樹の気配は解るとして…いや、大地の気配も解らんではないが、強過ぎる…それにこれは、疾風か?しかも、あの人の子の?
[笑う]
ずいぶんと、面白いことが起きたようだな…見ていたのか?
[桜の幹を撫でる]
[...は服についた桜の花びらを払いながら]
まあ、桜の下でちょっとね……。
[実はかくかくじかじかと真面目に説明し始める...
ただし彼の説明は「びゅーんと」とか「がしっ」とかやたらに擬音語が多いので、ハインリヒにうまく状況がつかめたかは知らないが]
[対の言葉に頭をぽりと掻きつ]
はいはい、わかってんだけどね……。
どっから手をつけりゃぁいいのか、って感じでね。
ん、また、ね。
[立ち去る背中に手を振った。]
……まあ、なんだ。なんかあったのだけはわかった。
[こめかみを軽く押さえつつ。
とりあえずトラブルに巻き込まれたことだけは判った。]
そうそう。
俺、まだ朝飯喰ってねえんだ。
探検前に、Kirschbaumで腹拵えしねえか?
[昨日みたいな喰い方しないなら奢ってやるよ、と笑う。]
さて……どうなのか。俺の王の言葉は、常に謎かけだからね。
[さらり、と言いつつ。
『かの女』という言葉には、ほんの少し疑問を感じるものの、特に追及する事はしない。
己が存在を知るが故に、他者を求めぬ彼には、翠樹の魔の思いは的確に捉えられぬやも知れぬから]
それでは、行くとしますか。
[言いつつ、手にした輪を空へ向けて投げる。
時空が僅かに歪み、後に残るは、桜花の乱舞]
─…→森林へ─
[桜の幹から強い翠樹の力を感じ取り、それを少しばかり掠め取る。雷撃の力を持つ者を迷宮に落とす、その助けとするために]
えっ、本当に?
僕、今とってもお腹空いてるんだ。
昨 日 以 上 に ね 。
[「わーい、奢り奢り♪」と歌までつけて、
..は軽い足取りでKirschbaumへ]
謎かけ、ね。
王というのはそれが好きなものではないのかな
[くすっと笑って、頷く。
時空のゆがみの中へと、苗床も時の竜と共に……]
―→森林へ―
あっ、いってらっしゃいー。
[庭への扉を開けばちょうど二人が消える所で。
時空の力で移動してゆく二人をのほほんと見送った。
でも振り返れば溜息をついている人がいて]
あ。
[見送ってる場合じゃなかったかと、困ったように笑って]
えーと、私もいってきます?
[それからふと違和感を感じた方向に目を向ける。
頭を下げると桜の大樹の方へ向かった]
─…→西の桜─
/中/
ええと。
……補給入ってから、これで、いくつめ?
ええと、雷、樹、氷で、三つ目ですかそうですか……はははorz
更新前も結構もらったよなあ……。
なんですかこの飴喰い竜。
……。
言うんじゃなかった。
[軽くため息をついてから、ユリアンに続いてKirschbaumへ。]
―自宅兼事務所→Kirschbaum―
「怖い」と「気持ち悪い」は同じ意味?
[彼はいきなり拘束しようとしてきた彼女を「怖い」とは思ったものの「気持ち悪い」とは露にも思ってなかったために、首を傾げた]
[ぺたんとしゃがみ込むと、ぱしゃり、泉の水を掬います。
その向う側に、黒い闇に紛れるようにして猫が座っているのが見えました。その眼はとても深いいろをしていて、まるで吸い込まれてしまいそうに思えます。]
……こんばんわ?
[にこっと笑いかけますが、猫はくるくると顔を洗うばかりです。]
青年 アーベルは、研究生 エーリッヒ を投票先に選びました。
―西通り―
[Kirschbaumへ向かう。店の裏手に僅かな時空のゆがみを感じたが、それは知るものだったので訝しむ事無く、店内へ。]
[影輝王の結界があるうちは、もし何か企んで居たとしても街からは出られない筈。底の知れない存在ではあるが、そもそも悪事を企んでいるとも思わない。]
[それから、店から出てくる姿を見て]
[暫くそれの行く先を目で追って居た。通りの外れということは桜を見にゆくのだろうか]
─北東部・森林─
[時間の流れに干渉しつつ、空中を『渡って』森林へと飛ぶ。
いつもなら特に気を使う事はしないが、今回は連れがいる事もあり、展開や速度を気遣いつつ。
そうやって、抜けた、時空の道の先で]
……これは?
[目の前にあるそれが、一瞬なんだか分からずに。
瞬き、一つ]
[コエのニュアンスを少し、間違えてしまったのは、
時の竜と話していたからだろうか。]
対の属性には、気持ち悪いと思うひともいると聞いたことはあるけれどね。
好印象ではないのだろう。もともと。
君がかの女に思うのと同じように、かの女も君に好印象を抱けないでいると思うんだ。
[花に伝えるときより、慎重にコトバを紡ぐ]
―Kirschbaum―
[...はモーニングセットを二人前もぐもぐ。
一応遠慮して一番安いメニューにしてみたらしい]
ところでさ(もぐもぐ)
今日はどこに(もぐもぐ)
聞き込みにいくの?(もぐもぐもぐごくごく)
ん……普通、神父様なら朝のお祈りには出られる、よね?
まさか……。
[続く言葉は口の中で微かな呟きと消え。]
[その後に視線をナターリエに投げ。]
貴方は、神父様をお見かけした?
―Kirschbaum―
おっす、いつも通り邪魔しに来たぜ。
[マスターに向かって挨拶。]
カルボナーラ大盛り……いや、普通の大盛り。
騎士のにーちゃんが喰うような量はいらんから。
あとはブラックコーヒー。
[さっさと定位置に座り、注文を終える。]
[感じた違和感は、昨日とは違う気配で。
ここにはそれほど無かったはずの疾風の気配が、舞い落ちる桜の花弁にまだ強く残っていた]
なにかあったのかな?
[大樹の周囲には普段以上に強くなっている大地の気配]
バランス、ずれてる?
[そのままにしておくべきか少しだけ悩んで。
けれど少しでも本来の形に近い方が今はよさそうだと思った]
落ち着いてね。
[ふわふわと舞う桜の花弁に手を伸ばしつつ、そっと力を出す。
無理には動かさない。本来の状態に戻る手助けだけ。
ひらひらと舞う桜の花弁に合わせて、舞うように手を動かしながら歩いてゆく]
…………あー。
それなんだよ、問題は。
[食いながら喋るなよ、とツッコミつつ。
ようやく、オーダーした品物がやってきた。]
……とりあえず、遺跡調査行っとく?
[聞き込みする気あるのかと。]
ああ、そうそう。
マスター、ちょっと伝言頼まれてくれ。
学者の兄ちゃんか、パフェ食って倒れた嬢ちゃんか、騎士のにーちゃん宛てな。
『図書館の本、取りに行っておいてくれ』
これだけでいい。
[これで『仕込み』は完了。
……まあ、『保険』のようなものだが。]
―北東部/森林―
[今までに感じたことのない感覚。
それを抜けた先、違和感を覚える。
少し、息を落ち着けて、見やる見やるはくらみどり。]
……え?
[困惑の声。
それからふらり、近づいた。
それは決して、苗床の力のある樹ではなかったけれど。
枯れたそれに、触れる左の指先。
そこからぷくり、生み出された小さな小さな種は――
その樹の根元に、*次々へと落ちてゆく。*
――苗床の生命を、削って。]
[頭に響くコエに一瞬食事の手が止まる]
アマンダさんは悪い人じゃないんだ。
……それはわかっている。
むしろ他人にむけるその人柄とかは僕の好きな部類の人なんだけど。
でも――
[鉱石に足を掴まれた時の感触が蘇る
ごつごつした物理的な痛みではなく、
彼の自由を奪い去ろうという精神的な意志を]
もっとティルみたいに大人になれば、アマンダさんに不快感を与えずつきあうことができるのかな……。
まあ、アリバイの聞き込みが主になるとは思う。
思うんだが。
[歯切れが悪い。]
…………誰が何処にいるかわかりゃしねえ。
[がくっと肩を落とす。]
それが、わかっているのなら大丈夫だよ
[しかしそのコエは最後に、ゆるり、苗床の意識はそこにない。
*苗床はどこかかなしげに、身を引きちぎるような痛みの中に*]
「先日は、封じた空間の中での術だったが、今宵は違う、相反する力がせめぎあえば、全ての属性に負荷がかかろう。そのこどもには負担に過ぎるやもしれぬ」
あれ?
[ふわりふわりと歩いてゆくと、大樹の傍には人影が]
えーと、こんばんは?
[力を収めて近づいてゆく。最初に感じるのは天聖の気配]
[ふいっと顔を挙げて、しゃがみ込んだままにアーベルを見ます。]
お仕事は、きちんとしているのではないだろうか。
そうでなかったら、今頃きっと噂になっているもの。
[胸元の、曲りくねった輪を指先でいじりながら云うのでした。]
貴族 ミハエルは、探偵 ハインリヒ を投票先に選びました。
指環がないと、不思議な感じがする。
[ほんとうならそこにあるはずのものは、今はクレメンスの手もとにあるのでしょう。フィロメーラがそのことに触れないのが、少し不思議ではあるのですけれども。]
まあ、教会の神父サマ辺りなら大体居場所は固定だろうし。
……答えてくれるかどうかは微妙だけどな。
[他の面々は、ころころ移動するからわかりにくいんだ。とぼやく。]
一体何が……。
[ありえない現象。
ありえない姿で立ち枯れた巨木。
それに呆然とするのも束の間の事]
……っ!?
ティル、何を!?
[純粋な翠樹の力。
零れ落ちる種に気づいて、慌てて駆け寄る]
それは、その力は、君の……!
何もしないうちに、消滅する気か!
[鋭い声を上げる。届くかどうかは、わからないけれど]
[「教会」という単語に食事の手がぴたっと止まる]
「教会」ということは……クレメンツさんのところに行くの?
[何故かとても渋る顔をして]
[……彼の言葉に、沈思黙考。
指環を手渡した今となっては、少女を護る力は弱まっていた。
しかし睡りに落として彼女と少女とが離れれば、属性の影響は薄くなる]
「――解りました。忠告、感謝します。」
−工房−
[あれから、アマンダは左の手を直す為に工房へと篭っていた。
解かれた包帯の下、手加減を知らぬ対立の力を受けた左は、いつ砕け落ちてもおかしくない状況で。彼の潜在の力を思い目を細める]
「アンアアンッ! アンッ!」
……はい、うん、私が悪かった、うんうん。
とりあえず、手当するから、ね?
[非常にご機嫌斜めな千花に謝りつつ、細かな金剛石を取り出す。
最も硬い、鉱石の欠片達を]
―西の桜の大樹―
[町で少しだけ見かけた気もするけれど、確か話をするのはこれが初めて。
なのに先に名前を呼ばれてしまった]
ええと。はじめまし、て?
[数歩の距離を開けて止まる。少しだけ警戒。
ここまで近づくと違和感の正体は分かった。
天聖の力に隠されるように、精神の力を感じる]
…………。
[少しだけ、怖いと思った]
クレメンツさん……。
本当はできるだけ近づかない方がよいよね。
ティルがはっきり「要注意人物」と言うのだから。
ん?ティル?……通じない?
[コエが聞こえない。でも繋がっている感覚はある]
[干渉すべきか否か、悩む。
だが、強引に止めようとすれば、翠樹の魔に宿るものに阻まれるだろうか。
それをさせれば、余計な消耗をさせるだろう]
ええい、まったく、面倒なっ……。
大体、なんだってんだ、この状況は!
[苛立たしげに、吐き捨てる。
口調が完全素に戻っている辺りに、その苛立ちの程が伺えた]
[少女の言葉に]
あぁそっか……そうだよね。
自衛団長さんがいなくなっちゃった後に、神父様まで…だと大騒ぎんなっちゃうよね……。
ん……。
[腕組みをし、なにやら考え込み。]
―西通り―
[Kirschbaumの扉へ手を伸ばしかけて止めた。
通りの先、ゆけば桜の在る方を見てからそちらへ向けて歩き出した。まだ、見に行った事の無い場所には何か在るのではないかという、思いこみに似た予感と]
[一人より二人が良いとは思わなかったが一人だとろくな事を起こさないだろうという予感のもと]
[通りを更に西へ]
ー西の桜ー
[笑みのまま頷く]
はい、はじめまして。自衛団と教会には、この街に訪れた人の事は皆知らされることになっているのですよ。
それに、あなたは、Kirschbaumの主殿に縁のある方でしょう?
良く存じています。
……俺も実の所行きたくねえ。
つーか下手打つと消されそう。
[つられて本音がぽろっと。どんなイメージを持っているんだか。]
誰か、聞いてねえかな。神父サマのアリバイ。
[他力本願。]
[樹に、手を触れる。
眼を閉じる]
……刻の記憶を。
お前に、何が起きたのかを。
俺に、示せるか?
……いや……それもそれで、消耗に繋がるか……。
[どうしようもない悪循環。
募るのは、苛立ち]
……ギュンターは居なくなってしまったんだ?
[ベアトリーチェはその辺りのことを、きちんと聞いていなかったのでした。緑の眼をまん円くして問いかけます。けれども考え込むふうなのを見ると、邪魔をしないほうがよいのかな、と思いました。]
…待ってくれ。
[息吹の新芽を送り続ける、苗床へと声をかける。]
空も地も、まだこいつに占められたままだ。
今植えても新芽たちは枯れてしまうよ。
[少し迷って、彼に頼む。]
荒っぽくなってしまうかもしれないが、こいつを弔ってもいいかい?
[言葉の前半にはきょとんとしつつもホッとして]
そうだったの。
[浮かびかけた笑みは後半に続いた台詞に固まり]
……知っているひと、なの?
[じっと見つめた。
隠されていてそのままでは分からない種族を見極めようと]
[...は大分書き込まれた「探偵手帳」を開いて情報整理]
……クレメンツさんのアリバイ、見事にないんだよね。
僕、この前バスケやったときに手が滑って教会の窓ガラス割ったの、そのまま逃げて来ちゃったんだよなー だから会いたくないんだよね。
[そんな理由なのか?]
[逡巡。しかし、ゆっくりと言の葉を紡ぐ]
「……そのうちに、この子にも、力を。
今の出来事を教えるかは、まだ迷っていますが。」
[結界の影響を幾度も受けるようでは、存在すら危ぶまれるかと]
[若竜の声にふと我に返り、閉ざしていた目を開く]
君も、いたのか……。
[気づかぬほどに、動転していたのか、と自嘲しつつ]
……このままでは、悪循環になるだろうね。
多少の強攻策も、已む無しじゃないか?
[せめて、その生命の雫を、無駄にせぬようにと。
そんな思いから、こう呟くように]
子供か、お前さんは……いや。子供か。
[ぼそっと呟き。]
んじゃ、教会には俺一人で行ってきてもいいぞ。
ま、俺になんかあったら屍は拾ってくれや。
[物騒な事をさらりと言う。]
[...はハインリヒの言葉に大賛成]
そうだね。遺跡探しは昼間の方がよいね。
クレメンツさんは後回しにしよう!
[こうして遺跡探検に]
神父様ですか?
今日もいつも通りお勤めをされていましたが
……そう、いつも通り。鍵の書のことを気に病むでもなく
[最後の言葉は聞き取れるか聞き取れないかな独り言]
ー西の桜ー
[くすくすと笑う]
教えて差し上げてもいいのですが、あなたのような若い方にはそれでは修行にならないでしょう。
ご自分で、探り当ててごらんなさい?
んじゃ、行くか。
[カルボナーラを片付け、代金を支払い。
いざ、遺跡探検へ!]
―Kirschbaum→遺跡→教会(時間軸:朝→夜)―
/中/
困った(何。
占先が決まらない。
展開的に、オト視点でもイレ占い無効なんだよ!!!
ハインの意見は聞いて揺らいでるけど、うん。
……このまま、エリ占い行くか。
上手く、理屈をつけられればいいけどね。
ま、占結果の反映にこだわりすぎるよりは、展開重視ですよ、うん。
できるだけクレメンツさんと対峙しない方向に……。
でももしハインリヒさんがクレメンツさんと話をしたいといったら……僕一人で逃げるわけにはいかない。
[...は首の後ろにいる三つ羽に、というよりは自分自身に言い聞かせるように]
―西通りのはずれ・桜の木―
[通りをゆくほど、花の香りが強くなる。
咲き誇る、命のかおりだと思う。]
[冬の終わりを告げる香りだ]
[大樹へは近付くまいと思ったのだから、これ以上行ったものかと、遠巻きに桜を見上げる。樹の下に、二人の人影。会話を交わしているのだろうか。片方はブリジット、もう片方は黒い影としか見えなかった。]
[じーっと見つめる。それこそ穴が開きそうなほどに]
精霊じゃ、ないの。
[自分達とは明らかに異なる力の気配]
人間、でもないの。
[隠されてはいても身体に馴染んでいる大きな力を感じる]
竜族でも、ない気がするの。
[同じ宿に泊まっている3人。
彼らの気配ともやはり違うものを感じた]
[火炎の気を感じて、翠樹の魔をそっと、抱えるようにして樹から引き離す。
少年を象った器に宿るものたちが抗うかも知れないが]
……君たちの力を、無為にしないためにも。
誕生へ続く、破壊を受け入れるんだ。
[諭すような呟きが、紡がれる]
[アマンダの工房に、代わりの腕はないし、作れない。
陶磁器は多くの木を必要とするから、アマンダは自然の不要な枝が十分に集まった時にしか窯を開かない]
[千花はアマンダの頭上に張り付き、円らな目で見守る。
小さな小さな煌く破片が、右手の平から左の手首へと降り注ぐ]
おねがい、おねがい、一つに融けて。
硬く、白く、滑らかに。
[焔は無い。
けれど、煌く欠片達はアマンダの左手へと融けて一つになっていく]
[やがて、左の手の表面は、硬く、白く、滑らかに。
されど金剛石は、硬くも砕ける。仮初めの腕は、一度持つか否か]
…………。
[あと彼女が会ったことがあるのは。
同じく宿にいる翠樹の少年と、親しみと違和感とを感じる月闇のシスターの二人]
……魔族?
[低く呟くように訊ねた]
−中央部・広場(泉)−
そうだったんだ。
[数日前、北の通りで顔を合わせたときのことを思い出します。「なにかがあるんだ」。ほんとうにその通りになってしまったのでした。]
……うん、気をつけるよ。
[けれども、ぜんたいどうしたらよいのでしょう。
ふっと顔を泉の向うに戻すと、黒猫はもう、闇に溶け込んでしまっていました。]
職人見習い ユリアンは、研究生 エーリッヒ を投票先に選びました。
[けれどそれ以上のことは分からなかった。
ティルやナターリエからはもっとはっきりした気配も感じたのに]
でも、よくわからないの。
[素直にそう続けた。
強い力を持っているという以上のことが感じ取れない]
あなたは、だあれ?
[肯定されてもそう訊いた。
なんとなく不安が強くなってきていた]
/中/
りひさんめも>
取りあえず、俺の渾身ハリセンの行方は確定しています(何。
そして、そっちにゃ飛ばしません、多分(ぇ。
[一つ、種が零れ落ちると、
ぱきり、右の手の音がする。
一つ、種が生み出されようとすると、
ぴしり、なにかが砕ける音。
静止の言の葉に動きはとまれど、進んだ時間は戻らない。
右の腕は力に耐え切れずに、崩壊を選ぶ。
でもそれはまだ、ぎりぎりに保たれて――
水のように落ちてゆく、その雫が止まったのは、
弔い、の言の葉に、だっただろうか
時の竜に離されても、何も抗うことはない。
それは種が――それを望んでいるという証拠。]
/中/
ハイン渾身の死にフラグを受けて、投票しようかなー?
なんだか楽しそうな気がしてならない、うん。
けれど、あえて生き残らせたくもある。
普通(?)の人間が頑張って、解決できたら素敵だよねー?
―西通りのはずれ・桜の木―
[大地と翠樹、強い自然の力を感じることの出来る場所だ。
アマンダやティルは、此処を訪れることがあるのだろう。きっと彼らにとっては安らげる場所だ。]
[影輝の精霊によって宥められていたから、些細な違和感すら無く、自然に調和がとれており]
[寧ろ、様子が不自然なのは樹のしたで話す人影だった。
何か具体的におかしなところがある訳では無かったが、不穏な空気が漂っているようで]
―現在・教会―
[遺跡を探索し終えたが、何も見つからず。
まあ、最初から何も期待しちゃいなかった。]
……で、教会に来たわけなんだが。
おーい、神父サマ。いるかい?
[おそらく背後にいるであろうユリアンを尻目に、
遠慮なく教会入口の扉をノックする。]
[ああ、コエは聞こえるけれど、とても遠い。
それはきっと滅びが一歩近づいたからだろう。
思うものの、今は、コエを伝えられそうになく。
ただただ、受けるが唯一。]
─北東・森林─
[零れる種が止まっているのに気づいて、安堵の息をもらす。
だが、右腕から伝わっていた、音。
それが、今の短い時間がもたらしたものを感じさせ。
翠の双眸には、やや、険しい色彩が浮かぶ]
にしても……こんな事ができるのは……。
[呟きの後、軽く、唇を噛みしめて]
[しばらくノックするが、誰も出ない。]
……いないのか、居留守か。まあいずれにせよ、出てきそうにないな。
良かったなユリアン。
神父サマと鉢合わせしなくて済んだぞ。
[そういう問題かと。]
……さて。本日の調査は切り上げようか。
[ひらりと、何処からか桜の花びらが飛んでくる。]
……桜でも見に行かねえか?
夜桜見物も、オツなもんだぞ。
[教会を後にして、桜を見に行く事にした。]
―教会→西通りのはずれ・桜の木―
[アマンダは満足そうに頷いて、千花を頭に乗せたまま工房を出る。
作業台の上に残されたのは、解かれた包帯と特別な油壺のみ]
−→北の遺跡−
[クレメンスの声に振り返る。
そこには昨日も助けてくれた氷破の精霊が]
ミハエルさん。
こんばんは。
[そちらへと一歩近づいた。
あからさまにホッとした表情で。
少しだけ手が震えていたかもしれない]
[教会の戸を叩く人間の存在を感じ取り、ひっそりと微笑む]
「自分から、私の領域に飛び込んできてくれるとは、ご苦労なことだ」
陶芸家 アマンダは、探偵 ハインリヒ を投票先に選びました。
だれだろうね
[呟く言の葉はくらかろう]
こんなことができるのは
[焔を見る目はただただふかい、緑の色]
あぁ……
[くらい、くらい緑の色と]
ひとりしかいないね
[ふかい、ふかい、悲しみの色]
うん。そうしよう!
朝も桜見てきたけど、綺麗だったよ。
夜桜もきっと素敵だろうね。
[朝合ったことも忘れたのか...の足取りは軽い。
すぐに後悔するなどとは露知らず]
―教会→西の桜―
―西通りのはずれ・桜の木―
[軽く会釈を返した]
クレメンスといったか。
お前の姿を見掛けない、と言っている者達が居たが、何処かへ消えた訳では無かったのだな。
[クレメンスとブリジットを見比べて、彼女の表情を訝しんで見た。]
[胸元から溢れる、青い光。
周りをなるべく燃やさぬように、慎重にその樹を炎で包む。]
亡骸は、炎にて灰になり
灰は、風にて大気に散らされ
水は雨となりて、灰と共に
地へと染み渡り、命の礎となる
[燃え尽き、白い灰へと変わり、
ちらちらと雪のように、花のように降り注ぐ。]
―西通りのはずれ・桜の木―
先客、か?
[桜の木の近くに、人影がちらほらと。]
誰だ、あれは。
[暗くてよく見えない。
無遠慮に、ずかずかと近付いていく。]
[解き放たれる火炎の気、それが樹を灰へと還す様子に、眩しげに目を細めつつ]
……どうやら、同じ考え……らしいな。
[悲しみを宿したティルの呟きに、こちらも小さな声で呟く]
……歪んだ……『輪転』……。
お方様。
探しものはどうやら、とんでも無い事になっているようだ。
[低い呟きは、どこへ向けて投げられたのだろうか]
[桜の群舞にまぎれて、はなが...の側からとんでいく。ふんわりふわふわ]
……はな。なんかさっきより元気がない?
[樹のコエが聞こえない不安も相まって顔を曇らす]
[燃えてゆく樹を 舞い上がる雪のような灰を 花を――]
かなしい、ね。
くやしい、ね。
ああ。
[森が悲しみに包まれる。
それとも苗床が引きずられているのだろうか]
ー西の桜ー
[ミハエルに微笑む]
ええ、桜を見に来たのですよ。昼間は勤めが忙しくて、花見にも来られませんからねえ。
私を探していたというとシスターですか?
それではそろそろ教会に戻った方が良いかもしれませんねえ。
シスターを怒らせると、怖いですから。
[肩をすくめる]
[一人で相対するのには、クレメンスの力は大きすぎて。
種族を読み取ろうとしたことも含めて、過度に緊張していたのだ]
ん?
[足音も高くこちらに近づいてくる人影が二つ]
こんばんは?
[こちらの気配は分かりやすかった。
ハインリヒとユリアンだ]
[花はわずかに躊躇ったのか、ふわふわふわり。
しかし苗床は、コエをかけることなどできるわけもなく。
ただ、悲しませないためか。
花はぴとりと、風の子の額にくっついた。]
―夜/西の桜―
[桜の木の下にいる人物を見た瞬間]
あ゛……。
[回れ右をしたくなったが、ハインリヒが近づいていったのを見て、おそるおそる後ろをついて行く]
−中央部・広場(泉)−
[アーベルの微笑みに、ベアトリーチェもにこりと笑い返します。]
わかった、約束しよう。
[それから、その印にと、小指を差し出すでしょうか。]
ああ。
哀しい……な。
[それはティルに応えると言うよりも。
多分に、独り言めいていて]
……しかし。
力を抑えられているはずなのに、ここまでの事ができる、とは……。
…………干渉…………か。
[小さな声で、ぽつりと]
―北東/森林―
そう、同じ考えなのだね。
ならば君はとめないだろか。
[右の腕で再び音がする。
悲しみに引きずられ何が目覚めた?
暗緑の葉が、ゆらゆら、ふわり。
花のように、苗床の手に、痣を浮かばせる。]
ん?
また珍しい取り合わせだな。
[そこにいたのは、ブリジットとクレメンス。]
今晩は、嬢ちゃん。
……デートの相手は選んだ方がいい。
年齢が釣り合わんだろ。
[冗談なんだか、本気なんだか。]
シスター、か。
誰が自分を捜していたかくらいはお前なら分かりそうなものだ。
[狸だな、と呟いて、ブリジットの見たほうを振り返る。風と雷の気配を纏った人間が二人。一人のほうは”だだ洩れ”といったところか]
[ブリジットへ目を戻して]
…ところでお前は一体何をしていたんだ。
そう、桜は綺麗ね。
お花見は素敵。
[ようやくクレメンスへも普通に話せるようになり]
ここの桜も綺麗だけれど。
Kirschbaumの桜も素敵なの。
[そういえばこの人はあまりあそこでは見かけないなと。
そんなことを思いながら口にした]
−北の遺跡−
[アマンダは誰にも止められることなく、北の門をくぐる。
自衛団の人間は、アマンダが遺跡に足を運ぶ事など当たり前すぎて気にしない。ただ、団長の行方を知らないか訊ねられ、知らないと答えた事だけが当たり前ではなかったろうか]
…っ、やっぱり、きついね…
[遺跡の近くは、やはり力の均衡が大きく乱れたまま。
アマンダは気を抜かないよう、慎重に歩く。
やがて、あの夜オトフリートが居た場所へと辿り着いた。
あの夜と同じく、空には月が冴え冴えした光を放ち、星が煌く]
……ここだ、ね。うん。
ねえ、聴かせて…?
[大地に膝を着き、直った左の手の平を当てる。
人の子である疾風と違い、只者とは思えぬ時空は、直接調べてもきっとわからない]
……考えは同じでも、取ろうとする手段如何によっては、介入するかも知れないが?
[力のざわめきには気づきつつ、静かに告げる]
……とはいえ、ここまで大きな力を振るえば。
『封護結界の迷宮』そのものが反応しても、何らおかしくはないだろうが。
こんばんは。クレメンツさん、ブリジット、ミハエルさん。
そうですよ。男二人で夜桜見物。
しかし、そちらも変わった組み合わせですね。
いつの間にか仲良くなったんですか?
[覚悟を決めたのか...の口調はいつも通り]
[苗床の口元にうすくうすく笑み浮かぶ。
それは、かなしげで、くるしげで、
魔の本質か――どこか愉しげで。]
かの女に
何をしようか。
[右の小指はぱきりと落ちた。
手袋の中に受け止められた。
完全に枯れた、枝のようなそれは、そのうち粉へと変わるだろう。]
[組んでいた腕を解き、少女の頭をぽむりと撫でて。]
ん、良い子だ。
それじゃぁ……。
[少女の高さに合わせる様に少し身をかがめて。]
[そうして、小指を差し出し微笑んだ。]
デート?誰と?
[そんなつもりはまったくなかったから。
きょとんと首を傾げてそう答えて]
私は違和感があったから来たんだよ。
ここの空気が疾風と大地に偏りかけてたの。
[ミハエルにはそう答えた。
そういえばその原因の一つは疾風の力だったと。
たまに風を感じるユリアンの方をちらりと見た]
少年 ティルは、研究生 エーリッヒ を投票先に選びました。
桜の下には……いや、なんでもない。
[死体が埋まってる、などと口にしたらそこの神父サマに
埋められかねない。
……ような気がする。]
ああ、そうそう。ちょっと聞きたいことがあるんだよ。神父サマ。
[今までの会話はツカミ。
……いよいよ本番、か?]
何日か前にさ、時計台の鐘がうるさく鳴ってた日、あるだろ。
あの日、あの時。
誰かと一緒にいたかい?
[賽は投げられた。]
大きな力など使えるわけはないよ。
[目尻からしづくはもう零れはしない。]
僕とて、君とて。
では何ゆえに、この樹は
この子は……こうなってしまうたのだろう
[うれしそうに眼を細めて、差し出されたアーベルの小指に、自分の指を絡めます。それから、ベアトリーチェは、約束の証の歌を口遊び始めました。]
[ユリアンの言葉に、笑みを向ける]
ここで桜を見ていたら、ブリジット嬢と出くわしてね、ご挨拶をしていたのだよ。あまり顔を合わせる機会が無かったものだからねえ。
[ぱきり、という音を、微かに捉え。
僅か、眉を寄せる。
それから、自身の右手首の腕輪に、そっと左手を触れて]
エターナル・ロンド。
記憶を。
森の記憶を。
辿って、俺に届けろ……。
[静かな言葉に応じるように。
ふわり。
煌めく無限の輪が一つ、宙に舞って、消えた]
[昏い夜の天盤にはしずかに佇む、細い月。それは見るひとによって、研ぎ澄まされた銀いろにも、變厄を予期させる黄いろにも、すっと蒼褪めたいろにも、黒い處があるようにも思えたでしょうか。周りに集った小さな星たちもおんなじに、さまざまないろを宿しています。それはさながら、十四の属性を思わせるように。]
教師 オトフリートは、ランプ屋 イレーネ を能力(占う)の対象に選びました。
[ハインリヒの言葉に小さく笑う]
ああ、アリバイならありませんよ、探偵さん。
同じようなことを昨夜、ティルも聞きに来ましたが、私は「鍵の書」を持ち出してはいません。
……ん?
俺は大地属性の術も、疾風属性の術も使えないぞ?
[狐につままれたような表情。]
そもそも、なんで属性が偏るんだよ。
誰かがここでドンパチやらかした、ってか?
[静かに、楽し気に言葉を繋ぐ]
そもそも、人ならぬ術で封印された「鍵」でしょう?持ち出した者も無事では済まないと思いますがねえ。
そうか。疾風と大地に偏って…
[疾風。御しきれていない、というよりも己の力を律するつもりも無い様子に見える、確かKirschbaumの給仕。
自覚を持っていないのだろうか。大地と相対する疾風。彼が此処を訪れれば何かが起こっても仕方がないと思う。]
特に…何も無かったのだな。
[見上げた月は細い]
[少しでも、力の影響を受けぬよう、逃れられるよう。
幾度も繰り返していては、怪しまれてしまうだろうか。
けれど今は、対策を講じるには時間が無かった]
[最後のほのおの輝きを写し、その瞳は一度、閉じられた。
それから膝をついた火の竜に、そっと近づいて]
ヨウ、出ておいで。
かれの回復を助けてあげてくれないか
[呟くような声に、葉がひらりと手の甲から抜け出す。
それが地に落ちると、そこから細い糸のように、
回復を促進するような、補助するような、
そんな樹のちからが、火の竜に向かうだろうか]
確かに、大きな力は振るえないな。
だが、俺は時空の者。
虚の申し子。
短い時間にあった出来事を辿る事は、今の力でもできる。
[飛び立った鎖を見送りつつ、呟いて。
それから、膝を突く若竜に気づき、そっとティルを離して、そちらへ駆け寄る]
……大丈夫か?
やっぱり何かあったのね?
[そう小さく呟くいたが、ハインリヒの声に注意を引かれて。
ユリアンにそれを問いかけるのは中断された]
[アマンダは、大地の声に耳を傾ける。
異質な気配の痕跡が残っていないかと、問いかけながら。
――けれど、遺跡の【場】は乱れに乱れ、大地の声は擦れて遠く。
影輝ですら探れなかった答えは、大地にももたらされる事は無い]
……やっぱり、無理か。
乱れすぎて、聞こえない…
[茶色の目を閉じて、溜息を一つ。
ふと、イレーネの言葉が、耳の奥に蘇る。
「むしろ、これから。」
――ならば、起こる前に、止めないと。
再び開かれた時には、その瞳に迷いは無く]
ねえ、代わりに、支えるから。落ち着いて…?
[【安定】を司る大地の力で、失われたモノに代わり*支えようと*]
アリバイなし、ね。
おーけい、よくわかった。
[手元のメモ帳にその旨を書き込み。
その紙片をわざと切り取り、足元に落とす。]
……まあ、持ち出したかどうかはこの際問題じゃないんだ。
神父サマ。
『封印を解くチャンスがあったかどうか』。
これが、問題。
……共犯者がいるなら、後から回収してもらえばいい。
違うか?
大地の気を持つものも、疾風の気を持つものも居るという事だ…。何も気付いていないようだが、今は律されているのだから、構うまい。
[ハインリヒへ。調和がとれている状態であれば、誰が何であろうとそれは関係の無いことだから。]
[あの夜とおんなじように、ベアトリーチェの緑の眼は目蓋の裏に隠されています。こどもは、ただしずかに、睡っているようでした。けれどもまるで、生命のない人形みたいでもありました。]
[皆がそちらに注目し直せば。
再びユリアンへと視線を向けた]
でも桜は傷ついていなかったの。
[もう一つ、気が付いたことを告げながら]
[倒れようとするベアをスッと抱きかかえるアーベルと見ていたが、スッと空を見上げ]
……嫌な空気。どこかに綻びが起きようとしている
……何処? 誰?
[目をぱちくりさせつつ。]
ぁーぇー……なん、で?
[ひとまずは、静かに横抱きに抱えて。]
[こんな場面に遭遇するのは何度目だろう、などとつい頭を過ぎっていった。]
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