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次の日の朝、盲目 テレーズ が無残な姿で発見されました。
そして、全てが始まりました。
坂道を転がり落ちるように、もう止まらない、止まれない。
今、ここにいるのは、本屋 クレイグ、給仕人 ユーリ、装飾工 メリル、看板娘 サリィ、化粧師 ノクロ、織師 ミレイユ、道具屋 エト、薬師 コレット、絵描き ミケル の全部で 9 人かしら。
看板娘 サリィは、ランダム を心の中で指差しました。
薬師 コレットは、ランダム を心の中で指差しました。
薬師 コレットは、ランダム を力(堕とす)の対象に決めました。
/*
…謀ったように初期投票がコレットってどゆこと。
わあんおばあちゃんこわいよおばあちゃん!
死神にしか見えないけど実際どれなのよ!!
あと全然絡めてない!全員に絡みたいのにうおおん俺の機動力!
給仕人 ユーリは、ランダム を心の中で指差しました。
給仕人 ユーリが時計を進めました。
本屋 クレイグは、ランダム を心の中で指差しました。
織師 ミレイユは、ランダム を力(堕とす)の対象に決めました。
織師 ミレイユは、ランダム を心の中で指差しました。
そ、か。
[『筆記者』の務めもクレイグの一部と思うが
それとは別の何かを残したいと思っているのだろう。
受け止める言葉をひとつ漏らし]
クレイグは、何を残したい?
[問い掛け一つ投げて、また口を噤む。]
いつか くるか 宵待どき
ふるか ふらぬか **のいろ
空無きせかいの そのときに
いつか こぬか おとずれは
いつまで いつまで 宵の暮れ
道具屋 エトは、ランダム を心の中で指差しました。
看板娘 サリィが時計を進めました。
化粧師 ノクロは、ランダム を心の中で指差しました。
化粧師 ノクロが時計を進めました。
─ 都市の通り ─
ん。
[もう良いと言われて>>1、指に籠めていた力を離した。
下げた分だけ服は戻り、いつもの通りに]
なぁにー? 恥ずかしがってんの?
[楽観的な思考は相手の心情を悟るには至らず、視線を逸らす様子にはそんなことを言う。
浮かべる表情は揶揄うような笑み。
自分がどんな行動をしているか自覚しているだけ性質が悪い]
まぁ、具合が悪くなるとかは無いから、影響出てるわけじゃないんだと思うけど。
……で、なーんで暗い表情してんのかしらー?
[揶揄いはするが、相手の表情の変化も見逃してはおらず。
表情が硬かったことも踏まえて聞き出そうとする構えをとる]
装飾工 メリルは、ランダム を心の中で指差しました。
装飾工 メリルが時計を進めました。
………………。
[投げられた問いに、最初に返したのは長い沈黙]
……まず、それが、わかんねぇ。
親父は……それは自分で探せ、って言ってたけど、さ。
やだなぁ、お世辞じゃないって。
[いつもと変わらぬ口調でサリィに返す。
軽い口調は癖のようなもの。
本気と取られぬ事も少なくないがさして気にした風でもない。
明るい表情がみえれば、嬉しげに口元はゆるむ。]
もっと自信もっていいと思うけどなぁ。
テレーズもおいしそうに残さずぺろっと食べちゃったよ。
[そうして笑う彼女はやはり可愛いと思うけど
言葉にはせぬまま笑みを湛えた。]
へぇ、先々代のレシピかぁ。
伝わるものをさらに伝える。
キミの親父さんも、キミも、すごいよなぁ。
それ、行ったら必ず頼むから。
[楽しみが増えたと嬉しそうな声でいう。]
―道中―
[買い物に出て、先ず最初にキノコ粉の袋を手に入れた。
ミケルの主張>>132には少しだけ問答はあったが、結局娘が折れる形となり]
あとは、木の実と甘香草の粉……
あ。ごめん。
[できるだけ歩調を合わせるようにしていても、ついミケルより先に行ってしまって慌てて止まる、ということは今までもあったが、今日はそれが特に目立った。
どことなくそわそわしているようにも映ったかも知れない]
えっと、サリィかユーリのとこに、って言ってたね。
どうしよっか。
[2人のどちらかか、それとも他の場所か。
ミケルが追いついてきてから尋ねて、答えを得てからまた歩き出した]
死神が降るのは1年に一度なのね。
何か10年に1度くらいな気がしてたけど勘違いだったわ。
じゃあ、よほど出生がその時に重ならない限り、ほとんどが一生に一度は青の花を見るということでいいのかしら。
命が捧げられない限りは、だけど。
ん。
[沈黙に僅か頭が傾く。]
ふぅん。
なんだろうなぁ。
クレイグにしか残せないものっていうと
クレイグの子供、とか。
[命を繋ぐそれを言葉にして小さな吐息を漏らした**]
道具屋 エトが時計を進めました。
─ 道具屋 ─
ううん、お話したかったのは私だもの〜。
それじゃ、またね〜。
[籠に購入品をしまうと踵を返しかけ]
エっくん、さっき私達のことすごいって言ってくれたけど〜。
エっくんだって、このお店もレーちゃんも守ってるの、すごいと思うわ〜?
[先程の言葉に、柔らかな笑みと共に自分の言葉を向けてから店を出た]
─ →都市の通り ─
─ 都市の通り ─
[購入品を入れた籠を台車の上に置いて、ぎ、と引く。
後は仕入れと、出前に使ったバスケットの回収をと考えて]
…仕入れた後だと重いし、何より近いものね〜。
レーちゃんところから行きましょ〜。
[道具屋のいとこである彼女の元へまず向かうことにした]
─ →テレーズの家 ─
─ テレーズの家 ─
レーちゃん〜、今いいかしら〜?
バスケット引取りにきたんだけど〜。
[扉を軽く叩き、声かけをしてから開ける。
それはいつも通りだったのだけれど、いつもと違ったのは]
……レーちゃん?
[迎える姿がどこにも見えない、ということ。
盲目とはいえ歩けはするのだから、外出しているだけという可能性もありはするのだが]
― 都市の通り ―
そうですね。
僕もテレーズさんのお話でしか知らないのですけれど。
きっと……とてもとても、美しいのでしょうね。
[興味を惹かれた様子のメリルに、少し遠い眼差しでそう呟く。
視線を戻せば、瞳に輝きを宿したメリルの顔。
良かったと安堵する気持ちと、胸の奥の鈍い痛みが、表情を複雑にする]
ああ、そうだ。
先程お願いしたお仕事の事ですけど……何かあったら、後回しにしてくれていいですから。
……一番大事なこと、優先した方がいいと思います。
[では、と話を打ち切るように言って、踵を返そうとする。
常と違う位置にある髪を無意識に払えば、隠れていた左の首筋が一瞬露わになる。
そこに浮かぶ炎にも似た紅紫は、相手の瞳に映っただろうか]
─ テレーズの家 ─
レーちゃん、いないのに。
なんで、レーちゃんの気配があるの…?
[テレーズの姿はみえないのに、今此処にいると確信できるほどに残る気配に困惑の色が濃くなる。
そもそも気配なんて、今まで解ることも無かったのに何でいきなり、と。
自分の身におきた変化に戸惑う女は、『刻』が動き出したとはまだ気付かない。
そもそも、天上青に関しては殆ど知識が無いに等しくて。
戸惑いに染まったまま、暫く立ち尽くしていた**]
─ 都市の通り ─
[言葉とは裏腹に表情が暗く見えるユーリ>>18。
違和感が拭えず、問いを口にしようとしたが、相手が言葉を発する方が早かった]
今んとこユーリとサリィの仕事しか入ってないから問題無いけど。
…一番大事なことねぇ。
一番なんて、決めらんないよ。
ぜーんぶ、大事なことだからね。
[さら、とそんなことを踵を返すユーリの背に返す。
その背に視線を投げた時、髪の合間から見えた紅紫。
一瞬だったけれど、彼がそんなところに色をつけているのは不思議だったから、妙に目に留まって]
ユーリ、首になんか付いてる。
[立ち去ろうとする彼を追って歩を進めて、いろの付いた首筋に手を伸ばした]
/*
サリィが霊能ね。
おばーちゃんは死神がついてる、と。
……あ、他の花ちゃんと確認してないや。
ユーリが蓮華で、ノクロが勿忘草だとは思う。
…あれ、雪割草って何色だkk [また忘れたのかお前]
ちょっと後で整理しよう。
― 都市の通り ―
……ありがとうございます。
[全部大事と、自分も含め言われた事に、今度こそ本当に微笑む事が出来た。
けれど、首筋の紅紫へ手が伸ばされるのに気付き]
あ、……これは!
[慌てたように手で多い隠す]
ちょっと、尖った所にぶつけただけなんです。
……大丈夫ですから。
[そう言い訳を重ねても、くっきりと花弁の形をしたその痣は、如何にも不自然であっただろう。
それでも、それ以上触れられたくなくて、顔に笑みを張り付けながらその場を去ろうとする]
─ 都市の通り ─
……あんたねー、ぶつけたんなら手当て必要でしょーが。
よりによって首だし。
[ユーリの言葉>>21を鵜呑みにしたとしても、捨て置けるものではなかったし、近付いたお陰で形もしっかり目にすることが出来た。
けれど隠すような仕草に、伸ばした手は引っ込めて、腰に手を当てて大きく息を吐く]
何考えてんだか知らないけどさ。
一人で溜め込んでたって苦しくなるだけだよ。
吐き出せる相手見つけて、吐き出しちまいな。
アタシにでも話せることなら聞いてやるし。
次会った時にまた様子が変だったら、正座させて聞き出してやるから覚悟しな。
[そんな宣言をしてしまえば避けられてしまう可能性があったが、彼の様子を心配してのこと。
『周期』の詳細を知らぬが故に、真っ直ぐな言葉を投げかけていた]
― 都市の通り ―
ありがとうございます、でも……
[心配されれば素直に礼を言う。
それでも固辞しようとすれば、メリルが手を引くのが見えた。
代わりに投げ掛けられる、真っ直ぐな言葉>>22]
ありがとう。本当に……
そう言って頂けて、嬉しいです。
[詰めていた息を、ゆっくりと吐き出す]
でも、もう少しだけ……待ってもらえませんか。
メリルさんに頼まれたものが、出来るまでには、考えますから。
[心配してくれる彼女に感謝するように、小さく頭を下げ。
今度こそその場を離れ、自宅へ戻る事にした。
『刻』は待っていてなどくれないと知るのは、もう少し後のこと**]
…ま、言いたくなったら言いに来るだろ。
ともあれ、仕事仕事。
[状況を理解していないため、真っ先に頭に浮かぶのは仕事のこと。
変わらぬ日常を過ごすため、足を工房へと向けた]
―道中―
[コレットの家を出てから、先導するミレイユについていく。
いつもはもうちょっとゆっくり歩く彼女は、今日は少し急ぎ気味。
内心首を傾げるが、ちくちく痛むような、右の足首も気になった。
ごめんと言われれば、首を横に振る。
それから、幾つかの言葉で悩んで、尋ねた。]
何か嬉しい?
[浮足立っているような、ミケルにはそんな風に感じられたようだ。
サリィかユーリの店、どちらを先にしようか。
尋ねられて考えていたら、ずきっとさっきよりも痛んだ気がして、右足を見る。]
[何か踏んだり、ぶつけたり、転んだりした覚えはない。
いくら鈍くてもそれくらいはわかる。
軽く首を傾げて、それでもズボンを捲ってまで確かめなくて良いかと思うから、
一度見ただけで、終わらせた。
見えない場所に咲く、淡い紅色の花の事など、今は知らず。]
どっちでも、良い。近い方、楽かな。
でも、ミレイユちゃんの行きたいところ、あるなら、そっちのほう。
[先に続けて考えていたのは、ミレイユはもしかしてどこか、行きたいのじゃないかということ。
どうだろ? と視線を向けた**]
絵描き ミケルが時計を進めました。
絵描き ミケルは、ランダム を心の中で指差しました。
/*
ふむ、ミケルが雪割草か。[色を思い出したらしい]
蓮華草:ユーリ
勿忘草:ノクロ
蒲公英:メリル
雪割草:ミケル
霊能者:サリィ
待宵草:クレイグ・エト
死神憑き:コレット・ミレイユ
記憶を頼りに精査無しで書き出しとく。
とりあえずアタシは軽薄とかそういう花言葉があるらしいので、ライトに生きていこうと思っている。
[性格からして既にそれだが意味合いがなんか違う]
/*
花言葉落とした独り言見返しつつ。
「神のお告げ」って花言葉、つまりはこれは運命って割り切ってるってことですかね!(
「真心の愛」、愛は皆に対してありますよええ。
一番はくーちゃんですが←
実は困られてても気付いていないので改善しないっていうね。[最悪]
「愛の神託」ってのは、綿毛で恋占いするからついたって話があったな。面白い。
それにしても、
言の葉とか、月のコエとか、オサレい国ですね。
企画村とかするのに、重い人気国使うよりいいのかも。
でも、国によって規約が微妙に違うので、ぶっちゃけ使い分け面倒k(ry
[返された言葉に、最初に返ったのは、長い沈黙]
確かに、それは俺にしか残せんかも知れんけど。
俺はそれよりも、甥か姪を見たい。
[沈黙の後に零れた呟きは、真剣だった]
…………そっちの方が難しい、とかいうなよ。
[ぽつり、と付け加えた後、届くのはため息つく気配]
ま、それは置いとくにしても。
もうちょい、考えてみる、時間がどれだけあるかわからんし。
[そこで一度、言葉は途切れ。
何か、物思うような間が生じる]
本屋 クレイグが時計を進めました。
本屋 クレイグが時計を進めるのをやめました。
― 洞窟奥地・苔の広場 ―
[目を伏せて動きを止めていたのはどれほどの時か。
は、と一つ息を吐き、ゆっくりと顔を上げる]
……うだうだしてても、はじまらねぇ、か。
わかんねぇならわかんねぇなりに、今、やるべき事やりゃあいい。
[零れた言葉は、自身に言い聞かせるような響き]
そうと決まれば……さっさと必要なもん採って、作業作業、っと。
[弾みをつけて立ち上がり、鞄の中から採取に使う道具を取り出す。
それを使って、広場の一画に生える苔を袋に集めた。
生命力の強いそれは、乾燥させてもすぐに枯れる事はなく。
近くにある水気を吸い寄せて再生するから、湿気取りとして使われていた]
[苔を集め終えると、寄り道はせずに帰途につく]
修繕と、リル姉のあれには手間取らんだろうから……ユーリに頼まれたのが、どこまでいけるか、かな。
[最後まで写しきりたい、とは思うけれど、『死神』の手を引き寄せる『花』を咲かせてどこまで生きられるか。
そんな思考に塞ぎそうになるのは、軽く、首を振る事で振り払い。
右の手首に開く花──待宵草を押さえ込むように、左の手でぎゅ、と握った。**]
「赤い花白い花」
中林三恵 作詞・作曲
赤い花つんで あの人にあげよ
あの人の髪に この花さしてあげよ
赤い花赤い花 あの人の髪に
咲いてゆれるだろう お陽さまのように
白い花つんで あの人にあげよ
あの人の胸に この花さしてあげよ
白い花白い花 あの人の胸に
咲いてゆれるだろう お月さんのように
赤い花ゆれる あの娘(こ)の髪に
やさしい人の ほほえみにゆれる
白い花ゆれる あの人の胸に
いとしい人の 口づけにゆれる
口づけにゆれる
http://www.akaihana-shiroihana.com/mn/index.php?option=com_content&view=article&id=153:akaihanashiroihana&catid=45:akaihanashiroihana&Itemid=18
これ使いたかったけど、著作権切れどころか作者まだ生きてるのである。
しゃーない。
創作でがんばりますか。
……お風呂ってからね。
─ →自宅兼工房 ─
[自宅へ戻り、籠を適当なところにおいて乾燥小屋へと向かう。
釉薬の乾き具合を確認すると、更に色を載せることが可能なぐらいに乾燥していた]
うん、これなら良いね。
………そーだ、この平皿に……。
[ふと頭に思い浮かんだもの。
それを実現すべく、平皿を一枚手にし工房へと入る。
細めの筆に釉薬をつけて、皿の内底に筆を走らせていった。
何本もの線が外側から中央に向けて引かれて行く。
今はまだ灰色の上に灰色を重ねているだけであるため、何が描かれているか傍目からは分からないが、作り手の頭の中では完成図が出来上がっていた]
ぃよっし。
もう一度乾燥かけてー、後はいつもの通りで良いかな。
[他の乾燥させていた器には筆で無造作に線を描き込んでいく。
一見規則性も何もないように見えるが、この不規則さがデザインとして活きてくる手法だった]
乾燥させたら本焼きっと。
その間にあっちのデザインだな。
[乾燥小屋に器を並べると、今度はその傍で粘土を捏ねて依頼されたものの作成に取り掛かる。
サリィから依頼されたボウルは大きめの石を掘って作った型枠にはめながら形を作り、そのまま乾燥させて。
型崩れしないのを確認した後、全体に釉薬を浸して乾燥、本焼きに入る、と言う工程の予定。
今は乾燥までの作業を進め、少々難題であるユーリの依頼へと取り掛かった]
単に扱いやすさを考えるなら、取っ手を広めに作れば良いだけだけど…。
[それだけでは面白くない。
デザインに合わせて如何に機能性高く作るかが常からの自分への課題だった]
もうちょっと広げながら考えてみるか。
[新たな粘土を捏ね直し、実際に形作りながら思案に入る。
集中のため、単に声をかけられるだけでは気付かない状態へと突入してしまうのだった]
─ 自宅兼作業場 ─
[帰り着くと、扉に掛けた札を外して中へ。
最初に取り掛かるのは、採取してきた苔を広げて乾燥させる事。
それが済むと、書庫へと降りた]
……『死神の降る刻』か。
[それが何かは、知識として識っている。避けられぬ『周期』、儘ならぬもの]
…………。
[書庫の一画へ向かい、適当に一冊を抜き出す。
それは、『周期』に接し、最後まで見届けた筆記者の手記。
その一画にあるのは、そんな感じで綴られたもの。
勿論、全ての代が手記を遺したわけではないし、綴る過程で記すものが消えて中途半端になってしまっているものも多い]
俺も、書いとくべき、かねぇ。
[ぽつり、呟く表情は苦笑めいて]
[しばしその場で立ち尽くした後、手にした手記は棚へと戻し。
その隣りの棚から、『周期』の出来事を綴った本を数冊抜き出して作業場へと戻る。
抱えてきた本はテーブルの上に置いて、簡単な間仕切りだけで区切った生活空間の方へ。
棚から出した強めの木苺酒を一口だけ含み、改めて作業台に向き合った]
…………。
[作業の間は、言葉を発する事はない。
けれど、唇は声なく何かを口ずさむように、微かに動いていた]
rurura rururura rururara……。
[作業中に口ずさむのは、言葉を伴わない旋律。
無意識に紡ぐそれは、響きとなって、零れて消える。
もっとも、紡ぐ当人は綴るに集中していて、旋律が零れている事自体に全く気づいていないのだが]
/*
音律は。
先に。
解析しておけ。
と、自分に突っ込む。
やはあ、久しぶりにやったら手間食った手間食ったwwww
……衰えとるな。
― 自宅 ―
[メリルと別れ、一人で自宅へ戻る。
生活スペースの椅子に、常にないほどもたれて座ると、長々と息を吐いた]
『死神』……ですか。
[首筋に咲いた蓮華草を押さえる。
メリルに明かせなかった伝承、それは花のしるしは命刈る『死神』の力を引き寄せるというもの。
彼女は天上青の話に目を輝かせたけれど、その命は花の糧として散るべき運命かもしれなくて]
あの時……全て、話すべきだったでしょうか。
せめて、悔いのないように。
[考えても、正解は見付からない。
その内、こうして悩んでいる時間こそ惜しいとも感じ始め]
一番、大事なこと。
[彼女へ示唆するように告げた言葉は、そのまま自分へも跳ね返る。
ならば自分の為すべきはと、思い浮かぶのはやはり仕事の事で]
やはり、完成させなくてはなりませんね。
少しでも、メリルさんの助けになるように。
[気合いを入れるように、椅子から勢いよく立ち上がり背筋を伸ばす。
それから試作のため、写本片手に保存室へと]
─ 自宅兼作業場 ─
[修繕の作業は、さほど手間取らずに終わった。
差し替えるための数ページの写しを終えた後、慎重に本を解体して、入れ替えてゆく。
それと同時に、見落とした傷みがないかどうかを確認して、必要そうな所はまた差し替えて。
ちゃんとそろえた書を、新しい綴じ紐でしっかりと、綴じる]
よし……仕上げ、と。
[小さく呟き、最後に同じ色の新しいカバーをかけて、は、と息を吐いた]
……お前は、これから。
どれだけの刻を、廻ってくんだろうな。
[修繕の終わった本の表紙を撫でて、小さく呟き。
それから、ふる、と首を横に振って、立ち上がる]
って、感傷に浸るのはあと、あと。
時間有限、届けに行くか!
[ふっと沈みそうになる気持ちを持ち上げるようにこう言って、修繕の終わった本を鞄に入れる。
扉にはいつものように札を掛けて、外に出た]
化粧師 ノクロが時計を進めるのをやめました。
/*
そもそもレーちゃんとこいきたい人いるか確認も忘れてたからなぁ。
なんで忘れてたんだろう…
狼さん達とかやりたかったこと潰してないといーんだけど。
潰してたらごめんよぅ。
さて、いなかった間のログ読むかー。
化粧師 ノクロが時計を進めました。
織師 ミレイユが時計を進めました。
近い方、だったら……サリィ、の、
……、
[言葉は不自然に途切れる。
それから沈黙する事、数刻]
ごめん、あの……
テレーズのとこ、寄ってもいい?
……ちょっと、気になることが、あって。
[再び振り向いた時、何処か思いつめたような顔で口にしたのは、先程コレットが出したものと同じ名前だった**]
─ 都市の通り ─
[鞄を肩に、歩く足はやや急ぎ足。
早く届けて、次を写して、と。
そんな風に、思考は急く]
……あー、わりぃ。
今、ちょっと数抱えてるから、追加は受けられねぇんだ。
[途中、呼び止められて仕事を頼まれると、申し訳なさそうにこう言って首を横に振る。
どれだけ依頼を抱えていても、待てるなら、という条件つきで拒む事のなかった青年らしからぬ物言いは、周りを戸惑わせるけれど。
それに対する説明は、曖昧にぼかしていた]
[修繕の終わった本を、持ち主に届けて。
お茶を、と誘われたけれど、次が支えてるから、と苦笑しながら断りを入れた。
珍しいわね、なんて笑われながら、それなら、と渡された菓子は鞄に入れて]
……説明すんの、簡単なよーで、難しいからなあ。
[依頼主の所を辞した後、人通りの少ない場所で立ち止まっては、と息を吐く。
視線が落ちるのは、右の手首。
目立つ大輪花は、一先ずリストバンドをつけてその下に隠しておいた]
本屋 クレイグが時計を進めました。
本屋 クレイグが時計を進めるのをやめました。
― 回想 ―
それはよかった。
[サリィの笑みに釣られるように緩む表情。
料理に対する反応にはさすが料理屋の娘だけあると思えた。
眩しげに彼女を見詰め、ゆるやかに頷く。]
ん、親父さんにも宜しく。
期待してるって伝えといて。
[そんな事を伝えずとも期待以上の料理が出てくるのだろうが
軽口じみた調子でそんな事を言った。]
話せて楽しかったよ。
[またねと手を振る彼女に返したのだが――]
――……。
[不意に向けられたサリィの言葉に動きが止まる。
一拍、二拍、数えるほどの間の後、瞬きを繰り返した。]
そんな風に言ってもらえるとは思わなかった。
[すとんと零れたのは思いそのままの言葉。]
ありがと。
お陰で此処に刺さってた棘がとれた気がする。
[心のあるとされている箇所を軽く叩いて
柔らかな笑みの彼女に照れくさそうな笑みを浮かべ見送った。]
[道具屋に一人きりになれば
込み上げるものを堪えようとするように唇を結ぶ。]
守れてるのかな。
[テレーズと、この道具屋と。
思い浮かべ、悩ましげに眉根を寄せた。*]
─ 道中 ─
あの娘の髪に 花を挿してあげようか
赤の花きっと あの娘に似合うだろう
銀の髪そっと 花と共に揺れるだろう
[手の中の彼岸花をくるくる、回しながら、
ゆっくりゆっくりと歩く。
枯れた声に、昔の張りはないけれど、その調子はどこかしあわせそうだ]
御機嫌よう。
今日は調子がいいので、お散歩ですよ。
でも、早く帰らなきゃね。
子供たちにクッキーの作り方を教えるのよ。
[住人とすれ違えば、丁寧に挨拶をして、またゆっくりゆっくりと家へ戻るのだ]
─ 自宅兼工房 ─
────………ん
…あぁいや、これだとデザイン丸っきり変わっちゃう。
……でもなぁ、これはこれで作っちゃおうかな。
[取っ手のデザインを考えてる途中で別のデザインのカップを思いついてしまい、一度は却下しかけたが、折角だしと作ってみることにする]
ひっくり返すと全貌が分かる、ってのも面白いよね。
[粘土を捏ね、先ずは基本のカップの形を作り。
その周囲に肉付けするように形作った粘土を貼り付けていく。
取っ手の部分は肉付けした部分よりも盛り上がる形になるが、持つ部分は広く、男性でも扱いやすいデザインとなっていた]
えーっと、こっちのは……こうかな。
細長くした部分を横に広げて…と。
飲み口と水平に伸ばすのも手だね。
[取っ手の広さを確保するために、少し角ばらせるように形作って、作ってあった器に貼り付けてみる。
両手でカップを持ち上げて、全体のバランスを見ながら微調整を繰り返していった]
うーん、男女兼用、って感じにはならないな…。
あっちが女性用、こっちが男性用、って感じになりそ。
とりあえずこれはこれで見てもらうことにして、と。
兼用だとやっぱりこっちになるかなぁ。
[手に取るのはスタンダードな形の取っ手。
丸みを帯びたシンプルな形状はどんなカップにも合うものの、その分個性が無くなるという欠点がある]
……あ、そうだ。
内側はいつものままで、外側だけ形状変えれば良いかも。
[手にした取っ手の外側に凹凸をつけて、外観をほんの少しだけ変えてみる。
作ってみていけそうな気がしたため、出来た取っ手をもう一つ用意していた器に貼り付けてみた]
よっし、今度はこっちを乾燥、と。
向こうはそろそろ焼きに入れるかな。
[乾燥小屋に入って状態を確認し、十分と判ずるとそれらを窯へと移動させた。
入れ替わるように今作ったカップの試作品とボウルを乾燥小屋へと並べる]
良い色に焼けろよー?
[窯に火を入れて本焼きの開始。
火の加減を見なければいけないが、続けていた集中が途切れたしと、休息を兼ねることにした。
煙草を出してきて火をつけ、煙を天井へと立ち上らせる]
あ。
しまった。
花って無いんじゃないっけ……この洞窟に……。
季節もあれじゃない……。
まあ、テレーズの化身のイメージなので季節は関係ないのだけど……。
つっこまれたら造花ってことで……(震え声
/*
ほむ。
クレくん聖痕じゃなくて共鳴かー。
花が咲いてるだけだと判別むずかしーなぁ。
コトおばーちゃんは狼確定っぽい。
んでもってユーくんが蓮華草確定で。
メーちゃんは描写見る限り待宵草じゃなくて蒲公英だよね?
ノっくんは勿忘草かなぁ。青だし。
ミっくんは淡い紅ってことだから多分雪割草とすると、これで聖痕4人揃った〜?
エっくんも花の描写してたから、ここが共鳴で良いと思うんだけど〜…
ミーちゃん狼さんとすると、今回の狼さん華やかね〜?
/*
ミーちゃんが来るなら居た方がいいかなーと思うんだけど、どうしよう…
エっくんとこに戻ってレーちゃんの行き先心当たり聞きにいくのも有りかなぁと思ったり思わなかったりするんだけど。
薬師 コレットが時計を進めました。
本屋 クレイグが時計を進めました。
本屋 クレイグが時計を進めるのをやめました。
―道中―
[たぶん。
首が傾ぐ。それから、しばらくの空白を置いて、こくりと頷いた。
これ以上、それについて聞くつもりはなくて。
それから、沈黙。考えるような彼女の間は、ミケルにとっては悪くない。
その間にたくさん、色々、考えていられるのだ。
そして出された結論に、また一つ、頷き。]
テレーズちゃんのところ、行こう。
一緒、行く。
[荷物を運ぶのもあるし。他にも取りにいかなければいけないし。
多少の寄り道なら、問題ないだろう。
それになんだか、ミレイユの様子がいつもと違うのが、気になった。
ミレイユが急くようなら、ミケルもちょっと頑張って、いつもよりも足を動かす速度がちょっと速くなるのだ**]
― 自宅 ―
[それからしばらくして。
青年の前のテーブルには、数個のカップが並んでいた。
試作品として、長期保存に適した香草を数種、配合を変えてブレンドしてみたのだが]
ううん……。
何か足りない、ような……。
[どれも決して悪い味ではないが、自信を持って出せる味とは言い難い。
時間がないと言っても、ここで妥協はしたくなかった]
ここにある香草だけでは駄目なのでしょうか。
[香草の中には危険な場所を好んで生えるものもある。
稀少なそれらは、時折採集を生業とする者から分けて貰ったりはするものの、常に取り揃えておくことは難しかった]
今から頼んでも、待っているだけの時間があるかどうか。
[ゆるく息を吐き出し。
それから何かを決心したように、写本の栞を動かすと、身支度を始めた。
来客があればそちらを優先するだろうが、ひとまずは外出するつもりだった]
─ テレーズの家 ─
[どれ程その場に立ち尽くしていたか。
戸惑いは消えることはなく増すばかりだが、いつまでもそうしてはいられない。
気配はあっても、テレーズ本人の姿が見当たらないのだから]
…エっくんに、聞いてこようかしら。
[テレーズのいとこである彼なら、彼女の行き先に心当たりがあるかもしれない。
さっきの今で店に戻れば不審に思われるかもしれないけれど、テレーズを探して姿を確認しないことにはどうにも安心できそうになくて。
それが叶わないこととは、まだ知らない故に]
─ テレーズの家 ─
…と。
これ、どうしようかしらね。
[踵をかえそうとして、テーブルの上に此処に来た目的のバスケットを見つけ。
頬に手を当て、困ったように眉を寄せた。
いつもならテレーズに断ってから、回収して行くのだが]
…うん。
ひとまず置いておくのが良いわよね。
レーちゃん戻ってきた時に、改めて取りにくればいいもの。
[目が見えない彼女にとって、自分が置いたものの位置が動いていることはきっと怖いことだから、と。
バスケットには手を触れず、そのままにしておいて]
あら……。
[微笑みはバツの悪そうな苦笑に変わった]
忘れていたわけではないわよ。
見間違えちゃっただけ。
クレイグちゃんね。「本屋」の。
覚えていますよ。目と耳が悪くなっても、記憶はしっかりしてるんですからね。
貴方がヤンチャをしては手当てに来ていたことだって、ちゃーんと覚えています。
[こんなちいちゃかったのにね、と笑いながら曲がった背で青年を見上げる]
そうなの。
お出かけしてきたところよ。
……ああ、これ?
偽物よ。
[ヒカリゴケの下でも、赤くて細い鮮やかな
はな]
[沈黙の末、返る言葉に小さく笑う。]
甥か姪……。
メリルがその気になれば相手なんざ
すーぐ見つかるんじゃないかとは思うけど。
ま、その気配は今のとこなさそうか。
メリルの一番はクレイグだろうし。
[仲の良さを知っていたからさも当然のようにそんな言葉を返す。]
そうだな。
クレイグだけの何か、みつかるといいな。
[見つけられると信じている。
残る時間を思えばその言葉も重荷になりそうな気がして
響きにならぬ言葉が浮かんで、消えた。]
― 道具屋 ―
[大事ないとこ。
テレーズが生まれる前、エトは口伝を受け継ぐ第一候補だった。
すべてを注ぎ込む心算でそれに打ち込んだ日々は
テレーズの誕生と共に終わりを迎える。
本来受け継がれるべき場所に役割が戻っただけの事だった。
実際、テレーズの方が口伝を受け継ぐに相応しいと思えた。]
――…テレーズ、何してるかなぁ。
[いとこがどのような運命を辿るか知らぬまま
特別に思う彼女へと思いを馳せた。]
─ テレーズの家 ─
…こんな顔してたら、ダメね。
エっくんまで不安にさせちゃうわ〜。
[ぱちん、と両の頬を叩いて気合を入れると、いつもの笑みを戻す。
テレーズはきっと用があって出かけたのだろう、と思おうとして外へ出て]
ミーちゃんにミっくん。
二人とも、どうしたの〜?
[程なく姿が見えた二人に、首を傾げた**]
─ 自宅兼工房 ─
………死神の降る刻、ねぇ。
そーいや、母さん達ってそれ越えてから一緒になったとか言ってたっけ。
あんまり話してもらった記憶無いけど。
[そこに籠められた意味は当時理解することが出来ず、理解しなかったが故に記憶にも残らず今に至る。
覚えていたら、今何が起きているかの推測も出来たのだろうが]
一番大事なことをするってもね。
毎回やってることを改めてやることなんてないんだよ。
[ユーリとの会話を思い出して紡がれた呟きは、軽さを含んでいたけれど、その内容は疎かにしているものではない]
短い人生、常に全力で過ごさないとねぇ。
[それは先代たる母から教えられたこと]
『一日一日を大事に、関わる全てのことを第一に。
悔いなくやろうとしても、後悔は残るものなのだから。
目の前のことに全力で取り組みなさい』
母さんの口癖だったっけ。
……死神の降る刻を経験したから、なのかなぁ、これ。
[疑問は煙と共に上っていく。
答える者の居ないそれは、天井にぶつかり四散した]
…で、死神の降る刻ってなんなんだろ。
[色んな意味で疑問は解決しなかった]
― 苔の広場 ―
[色の良いところを、少しずつ。
次の代へ残す為、決して途絶えさせぬ為。
水鳴に靴音を重ねて跳ね回れば、刻は幾つも過ぎて往く]
[広場を抜けたのは、クレイグからどれ程遅れた後だろう]
[少しだけ湿度を持った裾を揺らし、腰には布蓋を被せた小籠。
小さな鼻歌を零しつつ、歩みは一路の目的地]
― → 道具屋 ―
[程なく辿り着く店の前。
閉められていないのを確認してからここんとノック]
エトー、邪魔すんぜー。
[ひょっこり、顔を覗かせて]
――…このしるし、ってさ。
他にもあらわれてたりするのかな。
テレーズや、メリルは……
大丈夫、だよ、な。
[伝え聞いた伝承を思い返し、ゆると首を振るう。
過る不安は確かめるまで消えてくれそうにはなかった。]
ランダムがクレイグなら、ここで狼CO。
そうでないならば、普通に分かれるです。
……更新まであと2時間もあるけどどど。
/*
おばあちゃんこわい(ほめことば
ううむ、前村読み切れて無いから死神の意識の立ち位置が曖昧。
おばあちゃんは死神が前面に出てるのかなあ。
もう一人は…ミレイユしかいない、よな、多分。
[服に隠れた左肩に視線を向けて
そと触れるのは薄っすら浮かんだはなのしるし。]
……まさか、な。
[過ぎったのは伝承。
それが齎したのは不安。]
あー。
[首を振って不安を振り払おうとするが
それは消えてくれそうにはなかった。]
大丈夫だといいが。
……どちらにせよ、僕らには『ある』わけだから
会って、話し、しといた方がいいかもな。
伝えそびれてることとか、さ。
[いつ訪れるかしれぬその刻。
不安を感じぬはずもなく、神妙な声が伝う。
大丈夫だと思いたい。
クレイグの言葉はそのままエトの思いでもあった。]
─ 自宅兼工房 ─
[休息を終えれば今度は貰ってきたトカゲの骨を取り出し、汲み置きの湧水で1つ1つ丁寧に洗っていく。
同時に骨の大きさで用途別に仕分けをした。
頭などの大きな部分は依頼を受けた鏃用に、肋などの細いものは細工や装飾用に回すことになる]
…うぬ、こりゃ鏃そんなに造れないな。
まぁ出来る分だけで我慢してもらおう。
[洗い終わった大きめの骨を摘み上げ、工具で少しずつ削り始めた。
最初は大雑把に、形が出来てきたら細かく。
先が尖るように慎重に、細やかな動きで削っていった]
[その間に焼かれていく窯の中の器。
平皿には緑地に黄色い花が一輪大きく咲き、他は色とりどりの線が側面や内底で交差する。
焼き上がりにはもう少しと言ったところだろう]
……そう、だな。
姉たちになかったとしても……俺らには、『咲いて』るんだし。
[それ故に、こうして語らう術を得ているとはいえ。
この印は、そこだけを喜べるものではない]
ちゃんと、話しといた方がいいのは確かだよなあ。
― 都市の通り ―
[来客があった時のために、行き先と帰りの予定を扉の内側に貼り家を出た。
都市を歩む青年が、目指す方向は洞窟の奥地。
険しい地形のその場所に、運動が不得手な青年は余り立ち入ったことはなかった]
[しばらく歩いた所で、見覚えのある人影が目に留まる]
あれ、あそこにいるのはクレイグと……コレット、さん?
[1年を間近に控えた彼女が、ほとんど外に出歩かなくなっている事を、茶の配達で時折家を訪ねる青年も知っていた。
しかし視線の先、クレイグと向き合う彼女は。
想像していたよりも遥かに素早く見えて>>67]
コレットさん!?
[驚き発した言葉は彼女らに届いたか。
いずれにしろ、それはクレイグの大輪花が晒されるのを、止めるには至らなかった>>69]
― →テレーズ宅前―
[ミレイユの言葉に、声より先に首を振る。
態度で示すのはいつもの事。]
大丈夫。
[ちょっと早足の方が辛いなんて、絶対に言わないけれど。
そして、たどり着いた先、サリィに声をかけられる。
どうしたのに答えるのはちょっと首を傾げる仕草。
言葉の遅い自分はきっと邪魔かな、と思って、二人の会話を聞く姿勢だ。]
― 道具屋 ―
乾燥剤、もう補充の時期だったか。
ちょっと待って。
[ノクロに言いおいて静かに立ち上がる。
少し奥にある棚に手を伸ばして乾燥剤を取り出した。
いつも出すのと同じ量をカウンターに置き
ノクロに示して問題がないようなら袋にいれる。
伺うような視線と問い掛けに、はたりと瞬きをした。]
調子はぼちぼちかな。
あー…、何かというか。
ちょっと、さ、テレーズの事が気になって。
様子見に行こうかと思ってたんだよね。
[穏やかな慈愛に満ちた目で、クレイグと、ユーリとを見て]
あら。
[ふと。足元に視線を下ろして、困った声をあげた。
ゆったりと足を退けると、ぺたんこになってしまった、
あかい彼岸花]
[にせもののはな]
[やわり、と困った笑みを浮かべて、
そして]
あらやだ。
わたくしそろそろ戻らないといけないわ。
ふたりに御用がなければ、お暇させて貰いますね。
[構わない?と青年たちを見上げた]
出かけてる…?
[いない、と聞いて、また首が傾ぐ。
テレーズがいない。
どこにいったのか。
何かあったのか。
彼女の目が見えないことは、もちろん知っているから、不思議で。
ぐるぐると頭の中を思考が駆け巡り、首を傾げ……たところで、つきんとまた痛んだ。
どうしてだろうと、やっぱり自分の右足を見てみるが、今はそんなことよりもテレーズかなと、視線を外して二人の姿を見比べた。]
─テレーズ宅前─
[手を振ったりするのは、いつものことなので、言葉よりもしっかり出る。
ミレイユの様子がおかしいのは、ミケルにもわかった。
サリィが手を伸ばすし、自分は荷物を持ったまま、ミレイユの顔を見る。]
…?
なに、あった?
─ 自宅兼工房 ─
[鏃が削り終わった頃、焼きも十分時間が経ち、火を消して冷めるのを待つ段になった]
これ置いてきたら丁度良いかな、時間。
[出来上がった鏃を布で包んで、籠に入れて工房を出る。
左胸に抱いた痣は前よりも形がはっきりし、服で半分隠れていても蒲公英であると分かるようになっていた]
ああ、そっか。
うっかり周期を間違えたかと思った。
[歳かなぁ、なんて軽く己の首筋を撫でて
ノクロの頷き確認し、乾燥剤を袋に詰めて差し出す。]
消費早いのは仕事熱心な証拠か。
お疲れさん。
[ねぎらいの言葉を向けると、少し考え]
そうみえたのはちょっと考え事してたからかな。
……テレーズに用事?
ん、じゃ、一緒に行くかぁ。
今日はもう店じまいだ。
[店番用のエプロンを脱いでカウンターに置く。
ノクロに商品を示して悪戯な笑みを浮かべて]
荷物、忘れないようにな。
だな、問題ない。
けど、歳いってるとか言うなー。
[自分で言い始めたことなのに
人に言われるとやはり複雑らしい。
軽口、じゃれあいの一つと思えば
むー、と唇を尖らせて不満気に言ってみせた。]
じゃ、どっちも熱心でいいじゃん。
ノクロが頑張り屋なのは知ってるし?
[に、と笑いながら先の返しとばかりに向ける。]
あー、伝承か。
……もしかして、さ。
ノクロにもなんか印出てたりする?
[左の袖を捲り上げて、肩にうっすら浮かぶ待宵草の花を
外気に晒してみせるのは、同じしるしがある者を他に知るゆえ。]
やっぱ男の子なんだなー。
[重いはずの荷物を軽々持ち上げるノクロを見て
感心したように呟いた。]
おう、いこう。
[化粧師の彼と共に店を出て、休憩中の札を掛け
テレーズの家に向かおうと一歩踏み出す。]
[こわい。
というのに、首を傾げた。
抱きしめて、撫でている。撫でられている。そんな二人を見て。
扉を見て、首を傾げて。]
……こわい?
「何がその対象なのか。わかるはずもなくて、サリィの方を困ったように見た。」
仕入れについてとか、店のこと、
これからの為に『本屋』に纏めてもらえば良かったなぁ。
[今更、そんな事に思い至り苦い響きが過る。]
それだけでも僕が居た証になったかもしれないのに。
[何も残せないと思っていたから
放棄していたそれを零す音に自嘲が滲んだ。]
たかいタカイ山の上に
命の種は眠ったままで
くらい夜のまた向コウ
めぐりめぐるその周期
[たのしそうに静かに、小さく、口ずさみ。
自宅に戻ってきたところで、ふと、立ち止まる]
まあ。
わ す れ も の。
─ 都市の通り ─
[工房からある程度進んだところで、皿が欠けたやら何やらで人に捕まり、必要数やデザインについて聞いたりして、予定よりも少し時間を食う。
そうしていると、鏃を頼まれた狩人にも遭遇し、家に行くまでもなくその場で受け渡しすることになった]
あの数だとこれだけしか造れなくてさー。
またトカゲ取れるようになったら造るから、今はこれで我慢しとくれ。
[狩人は仕方ないと言って承諾してくれ、布ごと鏃を相手へと渡す。
そうしていると、鮮やかな色が目に付いたのか、痣についてを訊ねられた]
……ん? これ?
知らね、いつの間にか浮き出てた。
でも良い色してんでしょ。
……ははは、見せねぇよばーか。
[どんな形なのか訊ねられたが、全て見せるとなると胸を晒す事態になるため、笑いながらきっぱりと断って。
用件も終わったからと狩人とはその場で別れた]
[心当たりなんかあるはずなくて、向けられた視線に少し悩んだあと、首を横にゆっくり振った。
それから、考える。
サリィは、も、と言った。
つまり、ほかの人も何かがあったということ。
つきんと痛むのを今度こそ気になって、身をかがめて、足首のあたりを見てみる。
ズボンを少し捲ればすぐにあらわになる淡い紅色の八枚の花弁。
小さな花がそこにはあった。
こんなものなかったはずなのだ。
ミレイユとサリィの様子を、座って、右足首を抑えて、見る。
こういう事がみんないおきてるのなら、大変だなあと思って、ちょっと心配げな顔だった。]
俺のは青くて小さいのがぱらぱらしてる感じ。
つか、男なのはわかってんだろー?
[つん、と軽く唇を尖らせる様は先程と逆の様相。
本気で拗ねている訳では無いから、すぐに笑いに解けて]
[休憩中の札が掛かるのを見届ければ、
隣に並ぶ形でテレーズの家へと向かう]
[サリィの言葉を聴き、また更に首が傾いだ。
今何が起きているのか。
そんなこと、伝承もずっとちゃんと聞いていないから、わからない。
ただ、少し悩んで、小さく言った。]
わからない。
僕も、変だ。
花の形がある。
……なんだよ、引継ぎの仕様書とか、作ってなかったの?
[苦さを帯びた響きに、返すのは不思議そうな声]
ま、俺も幾つかの走り書きしか残してないけどな。
[修繕の時のコツとか、文字を書く時の感覚とか。
代々引き継がれてきた仕事内容の書の最後にページを足して、走り書いた程度だけれど]
……余裕があったら、今からでもメモとか作っとけよ。
それだけでも、先に繋がるものにはなるんだから。
俺がそれを綴れなくても、俺の役目を継ぐヤツが、繋げて綴ってくれるから。
本屋 クレイグが時計を進めました。
わかりました。覚えておきます。
……でも、僕の方も、間に合わないのかも知れないけれど。
[ぽつり、ついそんな言葉が口を突いたのは、花のしるしを持ちその伝承を知る者に、初めて会ったせいかもしれなかった]
もし、そうなったら。
[と、幾つかある心残りを口にしかけたが]
……いえ、こればかりは本人に伝えないといけませんね。
[自覚を新たにしたように、呟いた]
/*
あ、もう15分したら更新だ。
ランダムひけるかしらー(
しかしコトおばーちゃんがじんわりと怖くて良いなぁ。
ほんのりホラー。
花を、刈るって。
偽物は、みんな刈る、って……
わからない、誰かが言ってた。……言ってる。
[一度首を振って、過去形を現在形に言いなおした]
心当たりは、わからない。けど。
……さっき、ね。
テレーズが消える、ゆめを見た。
[そしてもう一つ、付け加えた]
楽しい仕事に出会えて良かったな。
[笑うノクロを見ていれば拗ねるような心は消えてゆく。
歳の差は変わらないのだから年長者としての余裕をみせねば。]
ノクロの作る色は本当に綺麗だから。
……テレーズに見せられないのがほんと残念だ。
[言葉でしか知らぬ色を語り幸せそうに笑うテレーズ。
盲目の口伝の君を思い、少し困ったように笑う。]
あー、クレイグの見たのか。
僕もまだみせてもらってないのに。
……違うかたち、そ、か。
周期──『『死神』の降る刻』が来たって事になるんだってさ。
[伝承の一部を口にしてゆれるノクロの右腕を静かに見詰めた。]
─ テレーズ宅前 ─
…レーちゃん、が…?
[ミレイユの見た夢は、現状を鑑みるにただの夢だと言えなくて。
知らず、息を飲むのも微かな震えを伴い]
エっくんの、ところ。
行きましょう。
レーちゃんを、探すの。
[探したいではなく、探す、と。
無事であって欲しい気持ちが、そう言わせた]
だって、僕の時もなぁんにも無かったし。
無くても構わないと思ってたんだよ。
[クレイグの言葉を聞いて言い訳じみた言葉を返す。
少し考えるような間の後。]
意外だな。
もっときっちり残してるのかと思った。
他の人のものを残すのも大事だけどさ
クレイグの言葉ももっと残ってるといいなーと
僕は思うよ。
メモ、ね。
ん、店番の合間にでもやってみるかな。
……僕はクレイグに綴って貰いたいと思ったんだけど、ね。
[継ぐ者の存在に自分たちに終わりがあると嫌でも知れて
チク、と痛むのは、さびしさゆえかもしれないと思う。]
[手の平、指の先の方でも隠れる程度に小さなその花の名は、雪割草。
ミレイユも、ちょっと見えただろう色。
彼女の告げる言葉に、首を傾げた。
何が偽者なのか、テレーズが消える夢とは何か。
刈るというのは、何なのか。
理解していないミケルは、サリィよりもずっと、緊張感がない。
ただ、ミレイユの言っていることは嘘ではないのだろう。
そう思ったから。口をつぐんで、二人を見ていた。]
― 都市の通り ―
[肩を竦めるクレイグ>>116に、そうか、と合点がいったように頷いた。
『筆記者』なら仕事として、伝承の記された本に触れることもあるのだろう]
それなら、待ってますよ。
……こればかりは、願うことしか出来ないですけれど。
[零された心情を、後押しするように。
微笑んで、ゆっくりと頷く。
目を細めるクレイグに、左の首筋を隠す髪を持ち上げて見せた。
紅紫は、炎にも似た花弁を形作る]
僕の仕事に、貴方の本も、きっと必要だと思うから。
……お互いのために、少しでも、長く。
[祈るような眼差しを、クレイグに向けた]
おう。天職だと思ってんぜ。
…仕事に嵌り込んで寝食忘れちまうのも、
合ってるからなんだろーとは思うんだけどなー。
[ふいに飛んだ思考は苔に囲まれ眠る姿を思い出して。
むぅ、と小さな唸りは合い過ぎるのも困りものかとの思考故]
んー?褒めても何にも出せやしませんぜ?
テレーズはなー、見えないけど、言葉に見えたら同じだと思うぜ。
それは想像に過ぎないかもしれないけど、
綺麗だと思うその光景が浮かぶんなら、充分見えてると思ってる。
[理想論だけどなー。間延びした言葉はのんびりと]
俺が見たのは偶然ー……あれ?
俺が見たのはさっきで、クレイグが気付いたのもその時、だぜ?
いつ知ったんだよ、エト。
[きょとん、と瞬いて、右腕に視線を落とす彼へと瞳を]
[祖父から聞いた話。
それを語る祖父の顔が、あまりに悲しそうだったのと。
その話自体、悲しくて─怖いと思ったから。
だから、記憶の中に沈めて。
それに伴う事柄も、避けてきたけれど。
緩やかに戻る記憶が、不安を一気に増していく。
ミレイユ達の返答を聞けば、ミレイユから離れて外に置いていた台車へと手を伸ばし。
歩き始めるのと、エト達がこちらに来るのとはどちらが早かっただろうか]
中々、ちゃんとしたの書く時間、とれなかったから。
覚書しとくくらいしか、できなかったんだよ。
[言い訳染みた言葉に返す、こちらもやや、言い訳染みたもの]
……俺の言葉、か。
ん……残せれば、いいけど。
[独り言めいて呟いた後、自分に、と望む言葉には僅か苦笑の気配が滲んだ]
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