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画家の卵 ミリィは医師 オトフリートに投票を委任しようとしましたが、解決不能でした。
音楽家 エーリッヒ は 画家の卵 ミリィ に投票した。
画家の卵 ミリィ は 工房徒弟 ユリアン に投票した。(ランダム投票)
少年 ティル は 画家の卵 ミリィ に投票した。
娼婦 イレーネ は 画家の卵 ミリィ に投票した。
召使い ユーディット は 画家の卵 ミリィ に投票した。
詩人 ハインリヒ は 画家の卵 ミリィ に投票した。
工房徒弟 ユリアン は 画家の卵 ミリィ に投票した。
医師 オトフリート は 画家の卵 ミリィ に投票した。
小説家 ブリジット は 画家の卵 ミリィ に投票した。
新妻 ノーラ は 画家の卵 ミリィ に投票した。
青年 アーベル は 画家の卵 ミリィ に投票した。
画家の卵 ミリィ に 10人が投票した。
工房徒弟 ユリアン に 1人が投票した。
画家の卵 ミリィ は村人達の手により処刑された。
青年 アーベル は、医師 オトフリート を占った。
音楽家 エーリッヒ は、召使い ユーディット を守っている。
次の日の朝、新妻 ノーラ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、音楽家 エーリッヒ、少年 ティル、娼婦 イレーネ、召使い ユーディット、詩人 ハインリヒ、工房徒弟 ユリアン、医師 オトフリート、小説家 ブリジット、青年 アーベル の 9 名。
少年 ティルは、詩人 ハインリヒ を投票先に選びました。
/*
いえ、こちらもギリギリに落としてしまいましたので(苦笑
基本合わせて動きます。エルザ襲撃。
宜しくお願い致します。
[絵に近づくと気づく、その絵の中に込められた村人全員の、顔。
そしてその右下の小さなメッセージ。
おそらく見る人全てに向けたものだろうそれを、ぼんやりと眺めて。
くるりと一周すると、後ろにも何か書いてあった。
オトフリートと、ブリジットと、そして自分に向けられたそれ。
自分の部分をじっと眺めて、文字の上から手を触れた。]
…ありがとう、ミリィ。
[呟いた言葉は、先ほどオトフリートと交わしたそれとは違い温かい。]
絶対的な善悪の問題だと思います。
……人それぞれなんて、そんな余地ない。
[肩を竦めるエーリッヒには、ちょっとだけ反論するものの、もはやそのことについて触れるつもりはなさそうで。
片手を挙げて立ち去ったアーベルに、]
誤解されたって良い相手にしか言わないのに?
[呟いて、首を傾げた。]
[エーリッヒをちらと見上げる。]
エーリッヒ様は、……アーベルを疑いますか?
娼婦 イレーネが「時間を進める」を選択しました。
[ユーディットの反論に僅か、思案の素振りを見せるものの、こちらもそれ以上は言わずに。
投げかけられた問いに軽く目を伏せつつ、ピアノの前に戻る。
鍵盤の上を滑る指が、音を一つ、紡いで]
さて、今のやり取りからは、どう見えたかな?
[問いに返すのは、どこか冗談めかした口調での、問い]
[静かな村の中を駆け、目的の場所へと辿り着く。
気配を発することなく中へと進入、感覚を研ぎ澄ませ、獲物の位置を探った。
ややあって感じ取る生の気配。
口端を釣り上げると、一つの部屋へと静かに潜り込み、そこに居た人物に背後から襲い掛かった。
手を爪へと変えて下から背を引き裂く。
短い悲鳴が相手の口から漏れそうになると、すかさずその喉を掴み上げた]
……騒いでもらっちゃ、困るんだよ。
[悲鳴はくぐもった声へと変わり、片腕で持ち上げるように力を込め。
目の前には僅かに膨らみが分かる腹部。
にぃ、と口端を持ち上げると、躊躇いなくその膨らみへと爪を減り込ませる。
肉を裂く感触を愉しみながら、その奥にある小さな命を掴み、一気に引きずり出した]
…は、ちっせぇの。
腹の足しには、なっかな。
[引きずり出したそれをロストへと見せびらかしてから口へと運び、一口で飲み下した。
当然、それだけでは足りず、女の腹を引き裂いて、その肉を喰らっていく。
その最中、不意に背後の扉が開いた]
フッ。
まだ他者に気付かれぬ程度では仕方ないでしょう。
[こちらに胎児を示してみせるエウリノへと嗤う。
新たな命を楽しみにしていた女性に向けていた感情は、そこには一切存在しない]
ですがまごうことなき命の欠片。
力の足しには…。
[風が動く。エウリノの声が響く。
扉を開けた女性が絶句している間に、灰色に染まった腕を躊躇い無くその首へと向けた]
間の悪い方ですね。
いらっしゃらなければもう少し永らえもできたでしょうに。
[鋭い爪に喉を切り裂かれ、崩れ落ちる腹部に腕を突き込む。
温かい液体が腕を伝う感触にニンマリと嗤った]
[入り口付近を探しただけでは収穫はゼロ。
諦めて鉱山から村の方へと降りていく]
……なんか無駄に時間使った気分。
[眉根を寄せながら呟いて。
暗くなった道を歩いて行った]
『私の最高の親友。イレーネと出会えて良かった!
例え、私が見えなくなっても、いつも一緒にいるよ。』
…。
[書かれていた言葉は、まるで親友が口にしたように頭に届いた。
暫く、絵と親友を交互に見ていたが、小さく息をついてベットの縁に背を預ける。そこから間近に見る親友の寝顔。
親友の死に顔は安らかで、それには胸が温かくなった。
こつりと、頭を乗せ、目を閉じた。
何かを思い出すように、あるいは―――感じ取るように。]
[外に出ると未だ日は高かった。、一度宿に戻り、昼食を口にする。
此処数日というもの、面倒をかけたくないからという理由で、上の姉の申し出を断り食事は自分で作っていた]
そう言えば、バウムさんは?
大分飲んでたけど。
[交わす会話は何時も通りのようで、何処か、距離がある。
食事を終えた後には、客が来ない中でも何時も通りの雑事。空が朱く染まりゆく頃には一通り終わり、ノーラがやって来た。
弟の姿に、昨日の言を思い出したか、心配そうな眼差しを向ける姉に笑みを返して、行き先は告げず、入れ違いの形で出かけて来ると言い残して外に出た。
――いってらっしゃい。
投げられる言葉を、背で聞いた、それが、最期]
工房徒弟 ユリアンが「時間を進める」を選択しました。
……エーリッヒ様って、最近アーベルに似てきましたよね。
[問いには、拗ねたような顔で返し]
正直言って、判りかねます。
お二人とも、言葉の投げ合いを楽しんでるような感じで……。
……そう、悪友同士、みたいな。
[あれ、っていうことはエーリッヒ様はアーベルを疑ってない? と考え込む。]
[赤い赤い世界の向こうで、命の弾ける様子が感じ取れる。
まだ人の身で、それ自体に悦を感じる事は出来ないが。
主らの満たされてゆく感覚には、微笑む。]
おいしい?
[くすと、尋ねた。]
[結果から言えば、目的は果たせず終い。
診療所まで赴くも、タイミング悪くオトフリートは不在だった。
その上、自衛団員に捕まったのは不運としか言いようがない。聞き飽きた言葉をぶつけて来る男を、普段通りの、観察するような眼差しで眺めていたのが余計に悪かった。とは言え、それも相手の不安を発散させる手段なのだろうと、好きにさせておいたが。
結局、医師の姿は見当たらず、時間だけを無益に潰して帰途に着く事となった]
全く。
使えれば、未だ楽だったんだろうけれど。
[両耳に通した丸石を弄りながら、呟く。
また小言を食らうのだろうか、そんな暢気な事を考えつつ、裏口から中に入る]
青年 アーベルが「時間を進める」を選択しました。
[引き抜いた腕の中にはまだ動いている心臓。
それをゆっくりと口にして、恍惚の表情を浮かべる]
ああ…。
[再び手を差し込んで、うっとりと呟く。
血肉の齎す甘美さに酔っていたその表情が、不意に曇った]
ッグ、ハ。
[口元を押さえて、膝を突いた。
甘美なる餌は一瞬のうちに苦い供物と化していた]
召使い ユーディットが「時間を進める」を選択しました。
[投げ捨てるように女を床へと降ろし、爪についた紅を舐め取る]
…ま、一人で逝くよりは良いかもな?
仲の良い姉と妹、あの世でも寂しかないぜ?
[既に聞こえていない姉妹へと言葉を投げかける。
その声は愉しげなもの。
ロストに「喰らっておけよ」と促した後、小さく哂いを漏らした]
ああ──もう一人兄弟がいたっけか、こいつらには。
そのうち、送ってやんねぇとなぁ。
あんな捻くれた弟を遺すのは、姉として忍びないだろうしよ。
[低い哂いはさも愉しそうで。
ゲイトから訊ねかけられると、悦に入ったような声で]
ああ……やはりこの味は最高だ。
ゲイト、お前にも味わわせてやりたいよ。
ただいま――
ノーラ姉、エルザ姉?
[村が閉ざされてからというもの、以前の騒がしさは鳴りを潜めたと思っていたが、今日は一際、静かだった。客足がないからだろうか、姉二人の姿は、厨房にも店内にも見当たらない。
訝りながら、従業員用の部屋の在る方向へと歩を進める。
気付いていた筈だった。
昨日も感じた、見えない気配に。
そして、食事ともアルコールともまるで違う臭いに。
一室の、扉を開く]
似てるって。
それは、向こうが嫌がるような気がするけれど?
[口調はどこまでも軽く。
右手の爪弾きにはやがて、ゆっくりとだが左手も添えられ、旋律が織り成される。
思案の呟きと、考え込む様子。
それに、ふ、と笑みを掠めさせ]
……俺が、覚えている限り。
嘘をつかれた事は、ないはずだから。
……と、いうのは論拠としては大分甘いが。
今、俺の目に見える要素では、アーベルの方が信は置ける、という所かな。
音楽家 エーリッヒが「時間を進める」を選択しました。
く…。
[腕を引きぬく時に触れていたのはその手首だった。
星型の蒼い痣。今は働かないものであったけれど、確かに「祝福されたもの」の印。
その心臓は人狼には一際甘く。
その血は人が啜るにはあまりにも苦い、毒]
ああ、失礼を、しました。
力ある者の血筋、だったのですね…。
[その痣をエウリノに示して見せながら。
堪えきれずに口の中に残っていた肉を吐いた]
――…あぁ、 そうか。
[一瞬ばかり、目を見開いた。
けれど、取り乱す様子はなかった。
それどころか、噎せ返るような臭いに眉を顰め、中に入り窓を開く。傍目には、異様過ぎる程、冷静な様子で。
未だ、床を濡らす色は乾き切っておらず、浅い水溜りに踏み込む感触があり、滴が微かに跳ねては、衣服を染めた。
吹き込む風に、カーテンが翻る。
月光に照らされる室内。先ほどまでは薄暗くて見え難かった光景が、よく見えた。
横たわる女の姿が、
大地を思わせる茶色の髪が、
緩やかに広がるウェーブの青が、
在るべきものを失くした身体が、
無残にも刻まれた傷跡が。
生は、其処に無い]
[こんな時でも腹は減るもので。
向かうのはやはり宿屋の方向。
途中自警団に捕まろうが常の雰囲気でどこ吹く風。
長い問答の後、諦めた自警団から解放され、ようやく宿屋へと辿り着く]
…たく、何回言えば分かるんだ、っつの。
[自警団へ悪態をつきながら、宿屋の扉を開けた。
嫌に静まり返ってる様子に首を傾げる]
…アーベルさん。
[もう一人の兄弟、には、僕にしては珍しく、不快な感情を露にした。
が、楽しそうにするエウリノにすぐに声の調子は戻り。]
そっか。よかった。
…うん。でも私が食べても、きっと二人が感じるのと同じようには味わえないからなぁ。
[悦入るヒトへ、すまなそうに答える。]
[広場に差し掛かったところで、ふと空を見上げた]
能力者の血脈、か。
[その昔、追い求めたもの。
人狼に対抗できる力。すなわち人狼を下すことのできる力]
…今はもう、欲しくも無い…。
[ミリィの家へと向かう足が止まる。
口の中の苦さに、僅か眉を寄せた]
嫌がっても、事実は事実ですからね。
[首を振って、くすりと笑う。
流れるピアノの音に、耳を傾ける。目を閉じる。]
……綺麗な音。
[世界がこれぐらい綺麗だったら良いのに、と思った。]
……ああ、昔から知ってる者同士なら。
そうですね。
いえ、ひとつのヒントにはなるんじゃないでしょうか。
……じゃあ、イレーネさんの方が怪しい?
[問い返す。]
[見せられた痣に、片眉を上げて]
…なるほどね。
あの姉弟の中でこいつだけ容疑者に上がらなかったのは、そう言う理由か。
けど力ある者は俺らにとって馳走でもある。
……何故お前は受け付けない。
[肉を吐き出すロストを見つめる。
その瞳は訝しげに細められていた]
変容に。
変容が、
重ね…… 聞、えた。……る。
ああ、――嗚呼!
――赤いモザイク!
[身体を丸めるように座り込んだまま。押さえられるのはいつしか両耳になり。指先から始まった震えが徐々に全身へ伝わっていく。声も少しずつ高さを増し、最後には叫び声となって]
さあ。
…自衛団長殿が食べでありすぎたせいですかね?
[嗤う唇は小刻みに震える]
よろしければ、こちらも貴方が、エウリノ。
渇きは十分に癒させていただきましたから。
[恭しげに示してみせるその瞳の色は、暗さを薄れさせ。
僅かに掠れる聲は言葉を裏切っていたか]
今にアイツも喰らってやる。
放っておいては危険だ。
あれは何かを知っている。
[それは本能的なもの。
不快な感情を見せるゲイトに対し、優しく包み込むような気配を向けた]
…そうだったな。
こんなに美味いものを共有出来ないとは、残念だ。
……そういう問題なのかと。
[はあ、と。零れるのはため息一つ。
鍵盤の上、織り成されるのは穏やかな旋律。
風と空を思わせるような]
ま、ある意味では腐れ縁だけどね。
……怪しい、というか。
信じるための要素が、足りん。
行動に整合性はあるが、何か……見え難いとでも、いえばいいか。
俺が、あの子の事をよく知らないのを差し引いても、ね。
馬鹿だな。
[嘲りを帯びた笑みは、何に対してか。
先ずは青い髪の女の傍に膝を突いた。
口煩くて御節介で勝気で、それでいて心配性な姉の首筋は掻き切られて、顔までもが真っ赤だった。左の掌で、袖で拭い取り、目蓋を閉じさせた。
そして、己の腹部に手を添える横たわる女の傍らに。それはまるで、喪くした子を求めるが如く。
優しい姉だった。人の醜い部分など、持ち合わせていないかのようで――だから。
待ち望んでいた子は世を見ることはなく、彼女の微笑を見ることもない。
頬を撫ぜる。
それから、彼女の左手を取った。薬指には、誓いの輪。
其処にそっと、口接けを落とす]
……ごめんね?
[嘆く事もなく。ただ。口唇は微かに、弧を描いた]
[理解していた。
狙われる可能性を。
知りながら、見殺しにした。
哀しみの感情は、湧いて来なかった。
惜しい、と思う心は存在したけれど。
――ただ、それだけ]
…あんな老いて干からびた爺のどこに喰いでがあると言うんだ。
[吐き捨て、己へ食を譲ろうとするのを聞いて、そちらへと近付く]
──……あまり我慢をすると、後がきついぞ?
[瞳を鋭くしたまま、囁くように言い。
譲られた血肉を己の胃へと収めた]
大丈夫ですか…?
[急に毒を飲んだような、そんな雰囲気を醸す主人に、心配そうに尋ねながら。]
人間から転身されたばかりだからでしょうか。
[人狼の事は人狼にというべきか、分からない理由を問うように。
エウリノと交互に見やった。]
……くッ、
[息が漏れる]
あ、はは、は、は、は、はははは――
[途切れ途切れに、それでも、笑いが込み上げた。
彼方此方は血に濡れて、酷い状態だと思った。他者が見れば如何思うだろうか。そんなことも考えはしたけれど、如何でも良かった。
嗚呼、可笑しい。
次第に呼吸が出来なくなり、噎せた。
それで漸く涙が滲むだなんて、笑い話でしかない]
…言われずとも。
[囁きに囁き返し、鋭い視線からは目を逸らす。
ゲイトへは、大丈夫というように薄い笑みの気配を向けて。
実際は酩酊感と悪寒が入り混じり、実に不快だった]
……向こうも任せきりというわけにはいきません。
私はお先に失礼させていただきますよ。
[灰色に染まった腕を戻しながら、窓へと向かう。
裏は土の地面。跡の残りにくい場所を本能的に辿りながら、診療所へと駆けて行った]
……爺は問題なく喰えたのに、今頃拒否反応か?
ふん……無くは無いか。
もしくは──何か他の要因があるのか。
[ゲイトの問いに少し考え言葉を紡ぐ]
なんにせよ、もう戻れはしない。
喰らわねば渇きが増す一方。
渇きを抑え過ごすことは、並大抵のことではない。
この俺とて…この村に来てから全く喰らわなかったわけでは無いからな。
[先に戻ると言うロストを見やりながら、ぽつりと漏らした]
…俺も一度戻り着替えるとしよう。
このままでは直ぐにバレてしまう。
[喰い散らかしはそのままに。
ロストと同じように窓から飛び出す。
大きな跳躍。
それは少し先の街路樹まで届き。
身を隠しながら一度工房へと戻った]
[ピアノの傍にやってきて、それが奏でる旋律を楽しみながら]
良いじゃないですか。
羨ましいですよ。誰かとそういう関係があるって、素敵です。
信じる要素が足りない、ですか。
確かに、そういうところはあるのかもしれません。
私がアーベルを信じかけてるのは、んー……
巧く言えませんが、人狼がこんな風に、
私だけに能力のことを教えるだとか、
それを元に色々考える、だとか、
そんな面倒なことやって何のメリットがあるのかなぁ、って。
そう思ったからで。
あと、アーベルは判り難い人ですけど……その真意は判ることが多いんです。
ですから、信じられるかな、って。
[静寂の中、声は妙に響いた。
不意に、ぴたりと収める。
表情は失せて、其処には何も無い。
立ち上がり寝台から毛布を剥ぎ取ると、二人に被せて]
... In Paradisum deducant te Angeli,
お休み。姉さん。
[小さく、小さく、囁いた]
…あぁ……
[世界はあまりに暗くて、冷たく、そして遠い。
その身に抱いて、大事に育んでいた小さな灯火も、今はもう見つからない。
膝を抱き、丸まって…小さく、小さくなってしまいたかった。]
…ごめんね。
……ごめんね。
…本当に、ごめんね。
[ひとつは、巻き込んでしまった姉へ。
ひとつは、約束を果たせなかった夫へ。
ひとつは…、産んであげられなかった、いのちへ。]
[気配に包まれ、目を細める。
主ではあるが、自分に向けられる優しさが変わらないのはとても嬉しかった。
尤も、たとえこの温もりが明日には手のひらを返されるように失ったとしても、敬愛の念は変わらないだろうが。]
…うん。せっかく貰っても、吐いたら悪いし…。
[この赤い世界で唯一、自分が人である事は、忘れてはいけない事だった。
残念と、言うエウリノに、気配が甘えるように擦り寄る。]
う……う、……嗚呼。
暗き影は、……来たり。
崩れたる塔は、地に染み渡らん。
[呻くように言いながら、ゆっくりと立ち上がり。おぼつかない足取りで広場へと向かう。入り口に着き、噴水の辺りまで来たところで一旦足を止め、耳を押さえる手の力を強めた。視線を彷徨わせ]
行かねば、
[カウンターにも誰も居らず、注文も出来ずに立ち尽くす。
厨房に居るのかと奥に声をかけようとした時だった]
……?
[宿屋の奥から微かに聞こえる笑い声。
その声は途中で噎せるものへと変わり。
一体何事かと奥を窺った。
聞こえた笑い声は聞き覚えのあるもの]
…アーベル?
[奥のどこに居るか分からないために従業員用通路へと顔を覗かせるだけにして、声の主の名を呼んだ]
[ロストの大丈夫という言葉には、それでもやはり心配そうに。
戻るという言葉には、ぺこりと一礼した。]
…お待ちしています。
ああ、そうだ。
白猫には気をつけて。
あれは、何かを見透かす目をもっているみたいだった。
[ふと、アーベルの話題で思い出したことを二人にも話しておいた。]
[口許を拭う。
既に手も染まっていたから、それは、赤を広げるだけに過ぎなかったが。
微かに、音――己の名を呼ぶ声が届く。
軋む扉を押し開け、閉めもしない侭に、薄暗い廊下へと出た。
声のした方へと、顔を向ける。幽鬼にも似た態で]
そうなんだ…全然気づかなかった。
[村に居たときから誰かを食べていたと騙るエウリノに、少し驚いたようだった。
近隣でそんな話はあっただろうか。少なくとも、人狼に襲われた人がいるという事は無かったように思う。]
あ、行ってらっしゃい。
帰り道、気をつけてね。
[着替えるというもう一人の主にそう、声をかけた。]
…ねぇミリィ。
一つだけ、謝らなきゃいけない事があるの。
[眠れる親友の傍らに顔を埋めながら、ぽつりぽつりと呟く。]
私…信用するのは二人だけ、ってユリアンに言ったんだけど。
その二人の中に、ミリィは居なかったの。
…ごめんね。
[抑揚のない声色は、傍に居ると書き残した親友に届いただろうか。]
[工房の自室、紅に濡れた服を脱ぎ捨てながら、甘えるように擦り寄ってくるゲイトの気配を感じる]
…ゲイトとは、共に在れることが悦びだ。
悦びや愉しみを分かち合う方法なぞ、いくらでもある。
[優しく言葉を返しながら、笑む気配を伝えた。
着替え終えると再び工房を出る]
……白猫を?
飼い主は、アーベルだったか。
力持つ血脈。
祝福を受けし者。
ノーラに力は感じられなかったが…アイツには可能性があるか。
[危険だと察知した本能。
今のゲイトの話。
警戒すべきだと心が警鐘を鳴らした]
[広場に踏み入り、一度奥へと視線を投げる。
昏い翠が虚ろに静寂に包まれた宿を見る]
[しかしすぐに首を振ってミリィの家へと歩き出す。
イレーネを待たせてしまっている。すぐにも騒ぎになるであろう状態で、一人のままにはしておけなかった]
そういうもの、かな。
まあ……そうなのかも知れないけど。
[繋がりに関する言葉には、曖昧な呟きを落とし]
あの子の場合は他者との接触が限られる分、表現下手なのかも知れんが、ね。
……ま、普通に考えたら、人狼がわざわざ家に来てあんな話をする必要はない。そういう視点からも、信は傾く。
[言いつつ、ふ、と手を止めてユーディットを見やり]
その評価は、同意しよう。
[最後の言葉に向けたのは、どこか冗談めいた言葉]
……さて、取りあえずは、今浮かんだ音をまとめちまうか……忘れない内に、書き留めておかないとね。
それが一段落したら、少し、外に出るから。何か、変化があったかも知れないし。
[言いつつ、再び譜面とペンとを手に取る。
後に知る『変化』の事は、未だ*知らぬままに*]
でも、ミリィが私を信じてくれてるのも、私を好きでいてくれるのも、たくさん優しいのを、あたたかいものをくれた事も、みんな嬉しかった。
嘘をついたけど、親友だと思っていたのは本当だよ。
ミリィしか、いない。私の親友、たった一人の。
大好きだった…ううん、今も大好きだよ。
[そこには真摯な響きがあった。]
だから…よかったのかもしれない。
貴女が今死んで。
何もかも真実を知る前に、私達に何も言えなくなって。
[語る言葉は小さい。内緒話をするように、小さく小さくミリィの亡骸に囁く。]
[薄暗い通路の奥で扉の開く音がした。
誰かがこちらへと歩いて来る。
ややあって、その全容が見えてくると、思わず息を飲んだ]
……お、まえ。
んだよその格好…!
[血濡れの服、赤に染まる手と顔。
尋常ではないことが起きたのは確かだった]
――や。
[挨拶は何時ものようで、
けれど、何時もの笑みは無い]
悪いね。店を開けて。
何、と言われても。
見れば解る、でも、見ない方がいいかな。
[己の歩んで来た方へと、視線を流した。
開かれた侭の扉。示した先は、明白だった]
村には居続けたかったからな。
極力足が出ないように、村から離れた場所で、後ろめたい連中を喰ってた。
こそこそ移動してる旅人とか、運悪く現れた盗賊とか。
村大して貢献してたと思うんだがなぁ?
[くく、と可笑しげな笑いが漏れた]
尤も、それも年に一・二回のことだ。
それ以外の時はずっと抑えてたさ。
[広場を抜けたところで、予想通り二人組の自衛団員と会う。
どこへ行くと尋ねられれば素直にミリィの家へと答え]
ミリィは、亡くなりました。
ああ、狼に襲われたわけではありません。
ある種の突然死…だったのでしょうか。
[静かにポツリポツリと語る。
団員達は絶句した後に、片方はついてくると言い、片方は詰め所へと走っていった]
ええ、私が看取りましたよ。
夕方様子を見に行った時には、既に倒れていたのです。
[沈んだ声は演技でも何でもない。
ミリィの家へと歩きながら、暗い表情で必要な事実だけを伝えた]
[一歩一歩と歩き出す。静かにざわめくそこへ、宿へと向かう。いつもより明らかに多くの時間をかけて辿り着くと、店を、戸を見据え、暫く耳を澄ますようにしてから]
……。
[無言のまま、その戸を開いた]
[着替えた後は様子見も兼ねて宿屋へと。
案の定、見つけたのはアーベルのようだった]
く、ははははは!
流石に姉を喰われては笑みも浮かばないか。
[アーベルの姿を見て愉しげな笑いが響いた]
[聞こえて来る囁きからは必死に意識を背けていた。
そんなことをしても無駄なこともまた知っていたけれど]
ああ、やはりアーベルですか。
ならば早いうちに片付けなければいけませんね。
[一度だけ、そんな言葉を挟んだ。
この半年、人を食べたことはまだなかった。
ただ耐え切れずに動物を生のまま食らったことは何度かある。
それでは渇きは決して癒されることがなかったけれど]
[アーベルが纏う赤。
それが何から成されているものなのか。
匂いからも嫌でも想像がつく]
…店とか、言ってる場合じゃねぇだろ、それ。
……誰の、だよ。
[纏う赤を見つめながら、短く問うた。
見れば分かると言われても、そこへ向かうには勇気が要る]
そうですよ。
そういうものは、大事にしなきゃ。
[一度狂気に陥り、全てを奪われた自分には。
もう、そういったものは残されていない。
一瞬、寂しげな声が混じった。]
イレーネさんが特に変だとか、そういったことはないんです。
でも、アーベルと比べると。
……どっちも本物なら良い話なんですけどね。
[その眼差しはどこか遠い。
同意の言葉には、くす、と笑った。]
はい、わかりました。
お邪魔してしまってすみませんでした。
……曲ができるの、楽しみにしてます。
[ちゃんと食事も摂って下さいね、と声をかけて*部屋を後にした。*]
それも、そうだね。
[微かに笑う。
薄闇に紛れて、見えるかは怪しいが]
――ノーラ姉と、エルザ姉。
[短く、はっきりと。その二つの名を、紡いだ]
[わざと音が立つように扉を開ける。
中に居るイレーネも気が付くように]
予想だけならできますけれど。
貴方もご覧になればすぐに分かりますよ。
[そう言ってミリィの部屋へと足を進めた]
イレーネ、お待たせをしました。
そうだね…エウリノと一緒だと気持ちいいし。
[笑まれると嬉しかった。いつもの不器用な小さな笑みではなかったが、そんな事は関係なかった。]
えっと…そう見ていいと思う。
[そういえばいつだったか、カインはアーベルの猫かと尋ねた時は、否定の言葉が返ってきたような。が、普段傍にいるし、あまり大差はないように思えた。
思い出す、オパールのように輝く瞳を持つ猫を。そんな猫、この世のどこにも居ない。そして探られるような感覚。
答えは易く出るようだった。]
今見たらまた衝動が沸き起こっちまうじゃないか…。
その姿を見てるだけでも、抑えるのが大変だってのに。
[仮面の下でほくそ笑む]
このままこいつも喰らってやりたいが…人が来たな。
[扉からの気配に小さく舌打ちした]
[アーベルの小さな笑いは陰により隠れて見えず。
紡がれる名を聞き、瞳に驚愕の色を宿す]
女将さんとノーラ…?
…お前…自分の姉を……?
[疑いとも取れる視線をアーベルに向けた。
身構えるように僅かに後退る]
[ミリィの手を取る。冷たいとはおもわないが、もう体温は大分少なくなってきていた。]
…絵、出来てよかったね。
おじさんとおばさん、きっと喜ぶよ。
[そう親友に、心からの微笑みを向けてから、入り口から扉を叩くような音がしたので、玄関へと向かった。
オトフリートや自警団の人間を見上げる、その顔は微かに青い。
親友を突然亡くした、哀れな少女の顔だった。]
おや、それは残念至極。
[ゲイトを実際に目の前にしつつ、届いた囁きに再び反応を示す]
急いては事を仕損じる、かもしれません。
どうぞご無理はなさらずに。
――、
やあ。諸君、今晩は。
ブリジット=フレーゲがお邪魔するよ。
[後ろ手に扉を閉めてから奥に向かって歩いていく。幾らかいったところで止まり、室内を一望して紡いだのは、状況には不似合いだろう平坦な挨拶。
...に、アーベルが告げる声は届いたか否か]
[ああ、と。そういえば近くで屯していた盗賊がいつの間にか居なくなったと、そんな話があった事を思い出す。]
あれ、エウリノのおかげだったんだ。
……ほんと、人間って…。
[馬鹿だねとはぽつり。]
よく我慢、出来たね。
[一旦喰らうとすぐ次を、貪欲に求める主らの食欲は旺盛で。
それを一年に1,2回で押さえたエウリノには感心した。]
本当にそうかは分からないが、可能性はあるだろう。
やはり、と言うことは。
ロスト、何か知ってるのか?
[挟まれた言葉に浮かんだ疑問を投げかける。
ゲイトからの言葉は心地良いものばかりで。
渇きを癒した直後もあってか、穏やかな気配が漂う]
白猫は最近見ないようだが…。
まぁどちらにせよ、アーベルは要注意人物だ。
早々に消す算段をつけるとしよう。
――奪われるより前に。
自分の手でやっておけば良かったと思うね。
[否定と、肯定よりも物騒な言葉が零れた。
距離を取るユリアンへと近づいて、その横をすり抜けて行こうと歩む。
灯りに程近い方向から、聞き慣れた挨拶が聞こえた]
あぁ、フレーゲ先生。
声は、聴こえましたか。
いや、聴こえて“いる”のかな。
お医者先生…お帰りなさい…。
[青ざめた少女は、それでも自警団の人間には憎憎しげに映るか。
乱暴に自分を押しのけミリィの部屋へと向かう彼らの後を、心配そうについていった。]
…絵、大丈夫かな。破かれたりしないかな。
[うっかりそんな事をされては、ミリィの生が無駄になる。]
…こんな時ですのに、一人にさせてしまったりして。
考えが回りませんでした。申し訳ありません。
[イレーネに謝罪して部屋の中へと入る。
自衛団員は完成された絵画を見て、完全に絶句していた。
その視線を追い、片隅に彼女の最期の言葉と同じ文句を見つける]
『みんな仲良く』
[息が詰まった。軽く喉を押さえる。
引き寄せられかけていた絵画から目を背け、手を強く握り締める]
大丈夫ですよ。
その絵を壊すことなど、彼らにだってできるはずがない。
『ああ、遺作だしな』
『だがそいつに渡すわけにも』
…だそうですが。
[イレーネを見て、説得しますか?というように首を傾けた]
──っ。
[返された言葉に絶句する。
どこか尋常ではないその思考についていけず、アーベルの動きを注視しながら横を通り過ぎるのを見やった]
……奪われるより前に、ってことは。
アーベルじゃないってことか…。
[齎された言葉を何度か反芻し、ようやくその言葉を噛み砕く。
血塗れた姿のままブリジットに挨拶する様子に、酷く眉根を寄せて]
……客対応する前に、その格好どうにかしてきたらどうだ。
[言いながら、アーベルの紡ぐ言葉にブリジットへと視線を向けた。
声が聞こえるとは如何なることか、と]
ああ、確証は取り損なってしまいましたが。
自衛団長殿の検死をした時、白猫がゲイトに擦り寄りましてね。
どうも嫌な感覚があったのです。
[ゲイトに確認を取るかのように間を空けて]
それに、彼は何かを知っていて隠している節がある。
「視る者」であるのなら、辻褄が合うというわけです。
そうしようかな。
動き難くて、敵わない。
[普段よりも、幾らか口数は少なく。
されど傍目にはさして変わりない様子で、幾らかのやりとりを交わしてから、緩やかな足取りで*その場を後にする*]
いいえ…ありがとうございました。
ミリィとたくさん、二人だけで話が出来たから。
…うん、ほんとうはいけないんだって、分かってるけど。
それでも。
[謝罪にそう返しながら、後に続く。
自警団員の様子には少しだけほっとした。
説得するかと問うオトフリートには、緩く首を振った。]
…私が貰っていいものじゃないから。
[みんな仲良くと、銘のように入れられたそれに込められた願い。それを含めて、これは誰か一人のものにするべきではないとは朧気に感じていた。
そんなことしてはいけない。
――魅入られて帰って来れなくなる。]
ああ、アーベル。
聞こえたよ。聞こえている。
ノーラが、女将が。
呼び声、だろう?
[「そこ」へ向け再び歩き出しながら、アーベルに答える。一言一言ははっきりと、しかしどこかばらけたように。自分がやっておけば、という物騒な言葉にはそちらを見るが、それ以上の反応はせず。ユリアンの方も一瞥し]
そう。重なった。
重ねたのだ。重なりは引き出した。
変容は、変容を。
時を錯誤したる増加。
呼び声は呼び声を呼ぶ。
二人相手にするくらいならどうにかなりそうだが、無理はしないでおこう。
仕損じては元も子もない。
[ロストからの忠告に頷きの気配を返し。
ゲイトの言葉に小さく笑いを漏らす]
知らずのうちに居なくなってたんだ。
運が良い程度にしか思っていないだろう。
俺だって、自分のためにやっただけだからな。
……我慢はするさ。
宝石加工の技術を身につけるため。
何より──お前の傍に居るためなんだから。
この村には、夢と希望の両方があったんだ──。
[傍にゲイトが居たならば、抱き寄せていただろう。
そんな気配を伝えながら、真摯に言葉を紡いだ]
[普段とあまり変わらない動きのアーベルに不信感が浮かぶも、姉弟の死であれでもショックを受けているのだろうか、と思うと突く言葉も失われる。
目の前から姿が消えると、赤が見えなくなったことで安堵の息を漏らした]
…呼び声は、呼び声を呼ぶ?
……先生よ、あんまり分かりにくい言葉は並べないでくれないか。
噛み砕くのに時間がかかる。
[今までブリジットの叫びや言葉は極力聞かないようにしていたため、向けられた言葉が何を意味するのか理解出来なかった]
うん、カインを抱き上げて目を合わせた時…目が、オパールみたいに色を変えたの。
すぐに変化は止まったけど…。
[ロストに同意するように、自分がカインと相対した時のことを話した。]
そうですか。
[手に触れてくる感触に、僅か目を細める。
小さく震えていた手は、やがてゆっくりと解かれる]
ミリィは容疑者だったかもしれませんが。
死者までを疑い手荒に扱うようなことはしませんよね?
…静かに眠らせてあげてください。
せめて彼女だけでも。
[自衛団員に告げて、冷たくなったミリィの手を取る。
すみません、と呟きながら手にした薬液を注ぐ]
同じです。数日ならもちます。
それだけあれば恐らく…解決するでしょう。
ふぅん、猫の目が色を変えた、か。
それが本当ならただの猫ではない。
つまり共に在るアーベルも何かしらあるかもしれない、ってことか。
何かを知ってて隠している、か。
この間ゲイトに突っかかってた時も、何か含みがあるようには感じられたな…。
真なる視る者は奴の可能性が高いわけだ。
[二人からの話にあれこれと考えて。
本能が告げた警鐘は間違っていないようだと確信する]
/*
いえ、表ではもうCOしたつもりなので。もろにじゃないですが。どうせなら引っ掻き回して「霊能ローラー」に近いことを狙ってみようかなとか。
ただ、問題は。その動機が私に薄いこと(爆
いきなり居なくなったからね。
え…。
[きょとんと見上げるような気配。]
そう、だったの?
[修行に来ていたのはもちろん知っていたが、自分の為に居てくれるという話を聞くのは初めてだった。
驚いたように目を瞬かせて。
せめてと、気配だけは傍らに添った。]
[開かれたままの扉の前。一度止まってユリアンを振り向き]
……。
私には聞こえる。残骸の欠片が。
呼び声が、影の片鱗が。
そう、例えば――自衛団長殿の声が。
[変わらず曖昧に紡ぐが、最後の呼び名は鮮明に]
御伽に伝わりし、声を聞く者。
死人の声を聞きたる者、それが私だ。
変容が起きた時には皆に結果を伝える。
自身で以て決めた通りに、伝えよう。
ノーラと女将は、死んでいる。
[相手も既知である事実と]
ミリィも、死んでいる。
/*
…ではなく。
やっぱりもっとハッキリ出さないとだめですか(汗
まあ私の行動というよりも。
一番はイレーネの「ご主人様」を否定しなかった部分から後にあったりするので。…アーベル以外にはなってない、ですね(滝汗
それなりに小出しはしているのですが。今夜中になにかやっておかないと。むむ。
……そうじゃなきゃ、何度もお前のところに足を運んだりしない。
[伝う言葉には少し照れが入っていただろうか。
普段ならば面と向かって言う事は無い。
言う必要も無かったために。
寄り添ってくる気配には嬉しそうな気配を乗せ、こちらもゲイトに対し包み込むような気配を送る]
[自警団長の声。
それは既にこの世には居ない者。
その声が聞こえるとなれば]
…死人の声を聞く者…。
[反芻するように呟き。
そして続く名前に瞳を見開いた]
ミリィ、も?
…異形じゃなくて、異形にやられたのでもなくて。
じゃあ、何で死んだんだよ…!
[誰かが手を下したとでも言うのか。
不意に浮かぶのは、ミリィと親友である少女の顔。
何事も無ければ良いのだが、その身を案じ不安が過ぎる]
[オトフリートの震えが収まったのを確かめてから、手を放した。
自警団へ彼が向ける願いは、自分の願いでもあり。
それが叶えられるようだとすれば、ほっとしたように、青い顔にやっと小さな笑みを浮かべるだろうか。
薬を塗る様子をぼんやりと、眺めながら。
数日で終わる、には果たして終わるのだろうかといった不安の色を浮かべた。]
…おじさんとおばさんと、早く会えるといいね。
[ぽつりと呟いた。]
何処で死んだかはわかる。自分の家で、だ。
何故かまではわからない。
ただ、静かだった。
それまで止められていた物を届けはしたが、……
[そこまで言うと扉の奥へと消えていき]
何故そう言えるか、ですか?
それは私も幾つかの伝承を知っているからです。
長くても10日までは掛からない。
それだけの間に起きてしまうという事件なのですよ。
空気が篭らないようにしておけば、どうにかなるでしょう。
…それに、私はミリィが人間だということは分かっています。
医者ですしね。何かの力を使われている時ならともかく、力を失って亡くなった後までも騙されはしません。
[それは嘘ではない。だが真実でもない。
本当は、真偽を最初から知っているのだから]
…すみません。少し休ませてください。
流石に…堪えてます。
[溜息というには大きい息を吐いた]
【―――日常を、いまだ持ちたるものは、非日常によって殺される。
長く生存できるのは、非日常に染まったもののみ。
されど、非日常に染まったものは、容易く日常に戻ることは許されていない。
世界とは、かくも難しけり。
世界とは、かくも悲しきもの也】
…ミリィの、家。
原因は分からない、けど、死んだのは──。
[本当なのか。
その言葉は口からは出ることなく]
静か、って。
止められてた物って…?
[訊ねるもブリジットは奥へと消えていく。
問いの答えを貰うために追いかけようと思ったが、その奥からアーベルが赤に染まって出てきたのを思い出し、思わず踏み止まった]
えっと、金銭的に安いからとか、慣れてるからとか、体の相性がいいからとか、そういう理由だと思ってた。
[何気に色々微妙な事をさらりと言うも。
照れの含まれる穏やかな声が、表で見せるものに近い気がして、それもまた嬉しく思えた。
包まれる気配はとても心地よかったが、生身のエウリノに触れたい気持ちも呼びおこす。つまりは、ちょっと物足りなかった。
それでも、空間の距離の意味をなさない赤い世界で、薄くとも触れ合える事は、以前の何倍も意味があるように思えた。]
……。
[そこにあった物を見下ろす。広がる赤。ノーラとエルザの残骸。視線は真っ直ぐそれに向きながらも、宙を見つめているように。拳を、ノートなどの束を、握り締め]
呼ぶ。それは。天からの物か。
地からの物か?
糸か穴か。どちらでも――そう、どちらでも!
呼び声には違いない。そうじゃないかい、女将。
違うかね。それも有様。
再び進み出した腐食は全身をも覆うか。
それならば。――恐ろしい事だ!
投票を委任します。
娼婦 イレーネは、工房徒弟 ユリアン に投票を委任しました。
聞こえる者、も複数いたら。
目晦ましになりますかね。
[表の意識すら侵食しそうな勢いで赤の世界が広がっていた。
それは先ほど熱を開放しきれなかったせいでもあり。
純粋に彼が疲れていることの証左でもあった]
視る者は隠れていた。
それならば聴く者も隠れていたとしても不思議は無い…?
[それがどれだけ危険なことかは知っているはずだった。
だがそれを思うこともなくただ囁いた]
/*
まあ、無駄になったらなったで、のつもりです。
襲撃としては偽であっても人間判定の出ているゲイトは吊られないというのに希望をかけてアーベルとか。
問題は今エーリッヒがアーベルに傾いているということなのですが。
いっそのこと私吊りならブリジットもありかな。
…頭働いていないですかね、中身も。
まあ、どっちにも動けるように適当やってみました。
/*
狼陣営勝利は目指したいものの一つだね。
私は表でボロ出さなかったら簡単には吊られないだろうけど…それだけっぽいのが。どうしよう。
切り札使ってエリさんと斬りあいに持ってったりしたいんだけど。RP的に勝てる気がしませn(致命的)
あ、明言こっちも把握。
わざとらしく私が反応しとこうか?www(ぇ
明日の襲撃…ええと、アベさんが動いてロスト様に絡むようなら、まとめかメモで斬り合いの旨伝えるとかかなぁ。
その場合、襲撃はあべさんと。
それ以外の場合は…どうしよ。
[ブリジットが何かまた叫んでいる。
何を言っているのかやはり意図が読み取れなかったが、死者の声を聞いているのだろうか、とは漠然と思って。
ふと、先程聞いたミリィの話を思い出す。
ブリジットは自宅での死を感じ取ったと言っていた。
彼の少女はそのことを知っているのだろうか。
また無事で居るのだろうか。
護ると決めた少女の安否が気になり、宿屋を飛び出した。
当ても無く、イレーネの姿を*探し回る*]
……最初はそうだったけど。
けど、途中からは傍に居たいから、居た。
[ゲイトの挙げた理由は否定もせず。
こうして話すうちに逢いたい気持ちが頭を擡げてきて。
今日は一度も会っていないことを思い出す。
そう思うと身体は直ぐに動いて。
ゲイトが居る場所へと駆けていた]
[何かを押さえ込むように、また何かに話しかけるようにぶつぶつと呟く。時折大きくあがった声は開いた扉の向こうにも響いただろうか。そのうちに奥から戻ってくると]
死に際は穏やかだったのだろう。
[一言、抽象的ではなく告げた。丁度飛び出していったところで、届いたかどうかはわからなかったが]
重なりあい成った形相。
赤いそれではなく……
そう、赤いそれではなく。
赤のモザイクは増え。
侵食していき。……
[また呟きながら不安定な歩調で進み始め。そのまま店を出、どこへかと*消えていき*]
小説家 ブリジットが「時間を進める」を選択しました。
聞こえる者が、複数。
ロスト、何かやってくれる気か?
[それは咎めるでもない、どこか期待を乗せた言葉]
早々に名乗りを挙げた者が真なる者とは限らない。
後から出たとて、不思議は無い。
…許されるのなら、今夜は。
ここで過ごさせていただけませんか。
ああ、ちゃんと仕事はします。
呼ばれれば戻りますし、朝になったら診療所に帰りますから。
[自衛団員達がそれを認めたのは、間違いなくミリィの絵があったからだろう。それが技巧を尽くされたものだからではなく。一番の理由は村人揃っての笑顔と、一言のメッセージ]
イレーネも、すみません。
できれば一人、いえ、二人にさせていただけませんか。
貴女は他にも心配される方がいるでしょう?
[穏やかな笑みは以前の彼のままのよう。
だがその瞳をよく見れば、昏い影があるのに*気付くだろう*]
[座り込んだオトフリートを心配げに見、ミリィの部屋に置いてあった彼女のタオルを水場で濡らし渡した。気休めにでもなればと。
そうして暫くその場に居たが、自警団員に娼館へと戻るよう告げられ(恐らく今は娼館が彼女の見張り役なのだろう)何人かの見張りの団員と共に*帰路についた。*]
/*
お休みついでに色々やっておこう。
人狼は<<工房徒弟 ユリアン>><<青年 アーベル>>
4d処刑は<<工房徒弟 ユリアン>>
4d襲撃は<<娼婦 イレーネ>>
*/
/*
アベちん襲撃は張り付いてそうで怖いんだよなー。
対決の流れ持って行けるかどうかでまず襲撃先は決まるよね。
それ以外でどうするかなんだがー…。
安牌はティル?
ええ、信用を得られるかは難しいところですが。
一晩考えてみます。
[期待の篭った聲に返すのは肯定の意志。
どこか虚ろに、だがハッキリとそう答えた]
…生き残る、ために。
[どう考えてもそれは彼の命を永らえるとは思えないものだったが]
[帰宅には若干見せた渋ったような素振りを見せたが、オトフリートに一人にして欲しいと告げられればすぐに消え、大人しく従う。
自分の、二人っきりのお別れはもう済んだし、オトフリートが同じような事をしたいと思うのは当然の事だとも思えたから。
彼の湛える瞳の影には、*透明な笑みで応えてみせた。*]
宴を盛り上げるためだ。
思うままに動くと良い。
[返した言葉は愉しげなもの。
しかし離れた場所で瞳は細められている]
(……半ば自棄のようなものかね)
[生き残るためにと言う言葉が、余計そのように思えた]
[自警団員に送り届けられ、微妙な顔つきの女将に迎え入れられ二階の自室へと戻る。
そして部屋の窓をめいっぱい開けておいた。]
/*
ロスト様お休みなさい(ぺこり
一番いいのはエリさんなんだけど、だから理由が(ry
ハインさんは、今日ハインさんにも、村にも、特に動きが無ければ吊り候補なのかも。
[エウリノの告白は、内側を擽るような感覚を呼び起こす。]
あと、えっと…うん、嬉しい…。
[こちらも言葉少なげにそう答えた。
照れたような声を発するのは、自分もあまり無いことなのでどこか落ち着かず。
さわと騒ぐ胸を押さえて、エウリノを待った。]
[何も闇雲に村を走っていたわけではない。
感覚を研ぎ澄まし、ゲイトが居た場所を的確に探していく。
自警団と遭遇しにくいように気をつけて、娼館まで駆けてきた。
いつもゲイトが居る部屋は外からでも分かる。
その場所の窓が大きく開かれていた]
………。
[二階にあるその部屋を見上げ、ぐ、と足を踏みしめる。
地を蹴ると、その身体は軽やかに宙を舞い、開け放たれた窓の枠へとしゃがんだ状態で着地する]
──……ゲイト。
[今日初めて顔を会わせる愛しい者の名を、優しい声で紡いだ]
聞こえるものが複数…。
[それは危ういものに思えた。
表で出会った彼の様子はどこか虚ろで、忠実な僕は不安を覚える。]
…それは…。
[止めた方がいいと、進言しようとしたが、主らの意思は固いように思えたので口にするのは控えた。]
…どうぞご無理をなさらぬように…。
[代わりにそれだけを紡ぐ。]
[主が近くに近づいてくるのは感じ取れて。
今居る場所は二階だったが、きっとそんな事は関係ないと思い窓を開けていた。
その枠に、全てを捧げて余りある人が来てくれたのは、ほんの数分後だったか。]
エウリノ…!
[優しい、いつもと変わらない声に、嬉しそうに駆け寄りその胸に飛び込んだ。]
会いたかった…。声だけじゃ、足りなかった。
[声が外に漏れないように、交わす言葉はやはりこちら側ではあったが。]
[飛び込んで来る華奢な身体を優しく抱き止める]
…ああ、俺もだ。
傍に居るように感じられても、こうやって直に逢うことには遠く及ばない。
[抱き止めた勢いで落ちるようなことは無く。
窓枠に腰掛ける形で抱き締める腕に力を込めた]
うん。エウリノ、あったかい。
[自分の力など、エウリノに比べれば些細なもので。
なによりエウリノは自分を傷つけるようなことはないと信じていたので勢いに加減はなく。
抱きとめてくれる腕は、いつもより大きく感じた。
さわと、胸の奥が騒ぐ。
その感じはくすぐったかったが、心地よかった。
この赤い世界を知る前と、今は少し心に変化があったようで。]
…ずっとこうして傍に居られるといいのに。
[ぽつりと呟いた。
それは以前だったら絶対に口にしなかった言葉。
叶う事がないと、願う意味もないと、そう思っていた故に。]
[ぽつ、と漏らされた言葉。
それは己も望むものであり、今となっては厳しい望みでもあり]
……何も無ければ、ずっと居られたはずだった。
今回のことさえ起きなければ──。
[悔しげに言葉が紡がれる。
己が居たために今回のことが起きたのではあるが、己自身は騒ぎを起こすことなく居るつもりだった。
そのための細心の注意は払っていたはずだった。
しかしどこからか情報は漏れ、今の状態にある]
…封鎖されていないのであれば、このまま攫っても行けたのに。
それも叶わぬか。
……ずっと共に在るためにも、ここを、村を、惨劇に染め上げないと……。
[殺されては元も子もない。
生き続けるのが絶対条件だった]
…どうしてこうなったんだろうね…。
[そもそもの原因はエウリノで、それに巻き込まれた形なのがロスト、そして村。
だけどエウリノが何をしたというのか。
そこに在るだけで排されなければならないような、そんな癌のような存在であるはずがない。
この人はこんなにも優しくて温かいのに―――
それは一族の血に流される前から、エウリノが人だと思っていた頃からずっと、感じていたものだった。]
攫って…急に居なくなったら、女将さんがびっくりするだろうね。
[くすくすと、腕を絡ませながら笑い合って。]
…そうだね。
エウリノが邪魔なんかじゃない。
村が、私達にとって邪魔なんだよ…。
[惨劇を求めるエウリノに、従順にこくりと頷いた。]
異端なる者は排除する。
それが根底なんだろう。
[どうしてと言う問いには短く答えて。
その言葉には明かしていない過去の出来事が含まれていたことだろう]
そんなの、驚かせておけば良い。
…ここを出れば、もうあんな思いし無くても良くなるし、な。
[最初の言葉はくつりと笑って。
続く言葉には僅か怒りのニュアンスが混じっていたか。
その怒りも腕を絡めてくるゲイトの行動に直ぐに掻き消える]
…そうさ、村が邪魔してきてるんだ。
先に手を出してきたのは、向こうなんだから。
[呟きながら、ゲイトの肩口へ顔を埋める。
そのままの状態で、首筋に何度か口付けを落とした]
[エウリノの、村に来る以前の事は知らない。
だが何となくその響きはリアルに聞こえた。
異端は排除される―そう、父も同じ事を言っていた。
だから隠れろと、誰にも明かすなと。
父は母にすら、己の血の宿命を告げなかった。
口伝は血をもってのみ伝えられ――
ふと母の事を思い出しかけたが、思考はエウリノの声で遮られる。]
あんな…お屋敷の事?
…うん、痛いのはちょっと、嫌だなぁ…。
[嫌だなぁで済んでいる為に、いつも自分にお鉢が回ってきていた事を彼女は知らない。姉らが嫌がった分が自分に回ってきて、そも根底が従順な娼婦が気に入られたという経緯があった。]
うん…私達は何も、してないのに…。
ん。んー…くすぐったい…。
[首筋に触れる唇と吐息、時折感じる暖かな舌を、小さく笑いながら受け入れる。
自身もエウリノの肩に唇をよせて、ぺろりと舐めた。]
ああ。
……いっそあの爺も喰っちまうか。
骨と皮だけで美味くはないだろうが。
[嫌だと漏らすゲイトの言葉に、本気の言葉が紡がれる。
紡いだ瞬間、鳶色の瞳が僅か紅く輝いた。
肩を舐められると、ぞくりとした感覚が全身を駆け巡り。
それが収まると同時に小さく息を吐いた]
…っ、は。
んー、ダメだ、我慢の限界。
[呟いてゲイトを抱え上げる。
ベッドへと運ぶと、押し倒すような形で覆い被さり、唇を重ねる]
…少し間空いたし、良いだろ?
[訊ねはするが、止めるつもりは*無い*]
/*
時間も時間なんで襲い逃げする(おま
中の人がへたれなんで、このまま暗転推奨(ぁ
そいではまた明日にでも*ノシ*
うん、でも今は…あの人達を。
[赤い瞳に見惚れる。
身を案じてくれるエウリノの言葉は嬉しかったが、それより先に殺してしまわないといけない人達がいる。
生き残り、逃げ延びる為に必要な優先事項。
それを思えば微かに震えたが、エウリノに触れられれば今はすぐ止んだ。
触れる唇はどちらも熱い。溜息に似た息が漏れた後に、訪れる浮遊感にうわぁと慌てて身を預けた。
寝台に少々乱暴に体を押さえ込まれたが、嫌だと思わないのは相手がエウリノだからで。
重ねた唇の間から交わる密の味は、エウリノが人じゃない事を知る前と変わらない。]
ん…ふ。あ、ええと、3日くらいだっけ…?
うん、ちょっと空いてる、けどっ、ぁ、ん、
[訊ねられながらも手は止まらず。唇から零れる声は甘い。
少し考えるのはシたくないから、というわけではなく。]
……あんまり音出したら駄目だよ…?
[そんなわりと切実なお願いをしたが、あまり効果は*なさそうだった。*]
/*
5時とかーどうりでうとうとしかけて。
まぁ休みだから無茶したわけですが。
期待通りさらっと軽めに暗転したよ!(ぇ?
はいはい、また昼にでも。*がんばろーねー*
[自衛団に連絡が行き渡ったのは、それより暫く後の事。
相手方にはノーラとエルザの死が、此方にはミリィの死が、情報交換のような形で知らされた。尤も、その事実自体は、ブリジットにより既に齎されていたが。
それ故に、あぁ、と納得の表情を浮かべるアーベルに、団員は訝りの眼差しを向けた。
けれど、全体的に見れば、態度は軟化しているように感じる。その理由は、未だ知らずにいた。
現場の確認と、第一発見者に対しての事情聴取が行われる。
家族を亡くしたばかりにも関わらず、常と変わらないような彼の態度は、相手方には如何映ったか]
[時間の感覚は薄かったが、解放された頃、宿の外には、妻を迎えに来た夫の姿が在った。団員から、起きた事実は聞かされているのだろう。室内から零れる灯りに照らされた横顔は、いやに白かった]
こんばんは、フランツ義兄さん。
[昔とは異なる、他人行儀な口調。その表情は暗がりに紛れて読み取り難い。嘲りを含んだ微かな笑みを浮かべていたか、それとも]
――…ノーラ姉は、死にました。
[敢えて口にした言葉は、
冷酷な現実を思い知らせるよう]
貴方は姉を愛すると言い、
神の前でその誓いを捧げた。
……容疑者と聞いて、如何思いましたか。
信じきれなかった、疑う心があった?
もし、彼女が人狼ならば――と、考えた?
いえ、人間であれば、
それは仕方の無い事だと思います。
変わらずにいるなど、出来はしない。
けれど、それなら。
誓いなど、立てなければ良かったのに。
[フランツが何を言ったか、何言おうとしたか。
一呼吸置いて、遮るようにして、続ける]
フランツ兄。
俺はお前が、大嫌いだった。
[内容とは裏腹に、気配は穏やかだった。
幼い頃から知っていた彼とは、傍目には本当の兄弟のようで、相手もそう思っていただろう。
夜の挨拶を告げて、中に入り戸を閉める。
*浮かべた笑みは、柔らかかった*]
/*
おはようございます。
…ここはお約束ですか。
「昨夜はお楽しみでしたね」
さて、色々辻褄あわせで設定を纏め上げましたが。落とすと物凄い大連投になりそうなのですよね。
Ptも馬鹿食いしそうですし、それでも完全COを兼ねて落としておくべきなのでしょうか。やるとしたら表で、ですが。
[ユーディットの声に刹那混じった寂寥の響きには気づけど、その意は図り知れず。
どちらも本物なら、という言葉には、そうだな、と頷く。
そんなに都合良くは行かないだろう、という思いは出さずに。
その後は作曲に没頭し。
今、連ねた音を旋律に形作る。
……食事の事は危うく忘れかけ、それでもぎりぎりで思い出し。
完食はできなかったが、半分程度は手をつけておいた]
……よし、と。
もう少しだな……だいぶ遅くなっちまってるし、そろそろ仕上げないと……。
[小さく呟きつつ、譜面を整え鍵盤の蓋を閉める。
集中していた時間の長さを物語るよに、空の色は、暗い]
さて、それじゃ……。
[そろそろ人の集まる頃合いだろう、と思い、話を聞きに宿へ向かうべく身支度を整えた直後。
玄関の方から扉を叩く音が聞こえてきた]
……今度はなんだよ。
[呟きつつ、部屋を出る。
銀の短剣は布に包まれ、ごく自然に懐へ。
玄関には既に、ユーディットが応対に出ていたか。
いずれにせよ、今度の来客――自衛団の顔は、余り見たいとは思わなかったのだが]
何か、ありましたか?
[気だるげな口調で、問う。
返してなされる説明――それを聞いた瞬間。
言葉が、失せた]
……ノーラ……が?
[空白の後、口をついたのは、この一言。
伝えられたのは、三人の死。
けれど、特に重たく思えたのは一人の名で]
……なん……でっ!?
[とっさ、走り出そうとする。それを引き止めた自衛団員に向けたのは、鋭い緑]
うるせぇなっ……。
今日は一日家にいて、仕事してたよ!
[どこで、何をしていたかを問う自衛団員に叩きつけるように返答し、走り出す。
滅多に感情を荒げぬ音楽家のその様子は、見る者に何を思わせたか。
そんな事などはお構い無し、と宿へと駆ける。
行ったところで、何もできはしないのは、承知の上だったけれど]
[宿の前まで来て、ふと足を止める。
目に入るのは、立ち尽くす影]
……フランツ……か?
[それがもう一人の幼馴染と気がつくのと、向こうがこちらに気づくのは、ほぼ同時か。
夜闇に紛れたその表情は見てとれず。
それ故にその心情は伺い知れず――言葉を制する事は、叶わなかった]
……なんで……どうして、傍にいてやらなかったんだよ!
俺は……お前なら、って……!
[無意識、叩きつけた言葉は幼馴染に何を思わせたか。
意を捉えたのであれば、驚きはあったかも知れないが。
ともあれ、彼が名を呼ぶ声に多少の冷静さが戻り。ため息が零れた]
……すまん。
アーベルは、中、かな。
とりあえず、今は、そっとしとくか……慰められて、素直に喜ぶヤツでもなし……。
[独り言めいた言葉に、幼馴染は何か答えたか。
確かめもせずに踵を返してその場を離れる。
それでも、真っ直ぐに帰る気にはなれず――向かったのは、村外れの丘の上。
そこに立つ木に寄りかかり、そのまま、ずるりと座り込む]
ああ。
……結局、間に合わない上に……無駄になっちまったな。
[小さく呟く声は、*風に紛れて、消える*]
[日中はそのまま何事もなく過ぎた。
その夜もたらされた凶報とは裏腹に。]
[夜分遅くに、扉を叩く音。
どんどんどんどん、と、乱暴なその音は、
ユーディットが玄関に出て扉を開けるまで続いた。]
はいはいはい、どちら様でしょうか。
[焦りの垣間見えるノック音に、嫌なものを感じながら扉の鍵を外す。と同時に、自衛団員が大きく扉を開いた。]
わ、びっくりした。
何ですかこんな時間に……。
[むっとしながら応対する。
しかし相手の顔に、怒りと畏れと、それ以外の――ある種の陰鬱さを認めて、その表情を若干変えた。
エーリッヒが出てきて相手をするのを、端に寄って大人しく聞く。]
/*
おはようございます(ぺこり
お楽しまれてきましt
いんじゃないですかね<pt馬鹿食い
飴たっぷりあるし、みんなのを食べ切るつもりで。ごうごう。
[重い声で告げられたのは、まず、ミリィの死。
ここ数日姿を見ていなかった彼女が、自分の知らぬ内に、
理由も不明なまま死んでいた、という事実に驚いた。
精一杯前向きな姿勢を見せていた、少女の笑顔を思い出す。
恋する少女。その相手は結局誰だか判らぬままだったけれど。
遣り切れなくなって、俯いた。
しかし団員の報告はまだ終わらない。
次に告げられたのは、エルザとノーラの無残な遺体について。
人狼の仕業に間違いない、という団員の台詞に、顔を強張らせた。
先に動いたのは、エーリッヒ。
自衛団員たちの横をすり抜けて走り出す。]
/*
お楽しみました!
[遅刻しかけの馬鹿者が通ります]
pt食ってもいいでしょ。
今回そんなに飴も飛び交ってないし。
/*
エウリノは大丈夫ですかと(苦笑
ありがとうございます。ではユーディットのが落ち着いたのを見計らって思いっきりやってくることにします。
ああ、エウリノの過去にも微妙に触れてはおりますが、問題ありましたら教えてください。脳内補完入れてどこかで修正しますから。
アーベルと私は今夜は飴食いまくりになりますかね…(苦笑
あ、待ってください、私も……。
[追いかけようとした刹那、団員たちに抑えられる。]
不在証明? そんなのありませんよ。
ええ、私もエーリッヒ様も一日家に居ました、
けどずっと一緒に居たわけじゃありません。
でも……仮に私がエーリッヒ様の不在証明ができたとしたって、
貴方たちは信じないんでしょう?
[無駄なこと聞いてないでそこをどいてください、と、
団員たちを押しのけようとする。
珍しく言葉を荒げた主人の心中の動揺は察せられたし、
何よりアーベルのことが心配だった。
けれど、エーリッヒに逃げられた腹いせだろうか、団員たちはユーディットを離そうとしなかった。]
っ……、そうやって、容疑者を困らせて、楽しいんですか。
何も護れてないくせに、自衛団員が聞いて呆れます!
[苛苛とした表情を、しかし、ふっと緩める。
皮肉っぽく笑った。]
……いえ、合ってるんでしょうか?
あくまで衛るのは自分だけ、ですから。
[言った瞬間、目の前に火花が散った。]
/*
過去はあんまり詳しく決めてにゃー。
異端として追い出されたことがある、ってくらいにしてた。
[無事到着したので大丈夫]
[さすがに言い過ぎた、と反省したのは、落ち着いてからのこと。
殴られて赤くなった頬に氷を当てながら、ダイニングの椅子に腰掛け物思いに耽る。
結局、家に押し込められ、玄関には見張りがついてしまった。]
もうちょっとだけ、大人しいフリ続ければ良かったのに。
馬鹿だな、私。
[自嘲するように笑う。
その笑みはすぐに引っ込められた。]
二人とも、大丈夫、かな……。
[しんとした暗闇の中、*時計の針の音だけが響いていた。*]
-娼館-
[カーテンもせず、窓を開けっぱなしで眠っていて。
風に頬を撫でられ目が覚めた。]
…んー…ぁふ。…ユリアン…?
[心地よかったので、最初は彼が撫でてくれていたのかと思ったが。隣には誰もおらず。
目を擦りながらつくのは微かな溜息。
そんなぼんやりした穏やかな時間は、荒々しい声で破られる。
対応するのは娼館の女将。その様子を窓の影からそっと盗み見る。
鼻息荒く、人狼に殺されたと、告げられた名は宿の姉妹。―末弟だけを残して。
その事実に表情は強張った。
ややあって、叩かれる扉。女将が自分を呼びに来たので、大人しく従い自警団員の前へと進み出た。]
[尋ねられるのは自分の昨日のアリバイ。
丁度というか何というか、ミリィの所に居た為に、そんなもの証明できるはずもない。
団員の凄みに酷く怯えた風に、ぽつりぽつりと語るのは昨夜の出来事。]
はい、ミリィの様子が気になって…丁度家に行ったら、お医者先生…オトフリートさんと会って。
ミリィは…亡くなってて。
二人で暫くそこに居てミリィの死を悼んでました。
ああでも、途中でオトフリートさんとは、一旦診療所に帰って自警団員の人を呼びに行くって、少しの間別々でしたけど。
時間は、ええとたしか。
[団員に告げた時間は、本当にオトフリートと別れた時間より、いくらか遅いものだった。
始めから信じてもらう気など毛頭無いし、向こうも信じないだろう。
だが、下手に疑いを増やす必要も無い。
そんな内心は表には欠片も零さない。]
ロスト様、あの時別れた時間を、少し遅らせておきました。
どうか団員に時を告げる時には、お忘れの無いように…。
[ささやかなアリバイ工作を主に報告する。]
[青く控えめに怯えたままの事情徴収はすぐに済んだ。
儚そうな少女が自警団員に何かしら強い反応を見せる事は無く、団員の意気込みは止まらなかったが、それがどこかにぶつけられる事はなかった。
これ以上ここに居ても得る物は無いと踏んだのか、アリバイが無い以上、おまえも狼である可能性はあるんだからなと、指差し念押されてから、自警団員が立ち去ろうとした時、ふいにはっとしたように顔をあげた。]
…ああ、ノーラさんを視ておいた事にします、ね。
その方が都合よさそうだから。
[表向きは、狼の真偽を見分ける事の出来る唯一の人物のはずで。
これ以上視た人を増やして、主らの隠れ場所を減らす必要は無いように思えた。]
あの、ノーラさん、人狼に殺されたのは確かなんですよね…?
[そう問いかける声には、そうだと短く、忌々しげに返される。
人狼に殺されたという事は、つまりは彼女らが人狼であるはずは無く。]
………どうしよう。
視たの、ノーラさんだったのに…。
[俯き呟く言葉は、自警団員の耳にはどう*届いたか。*]
ええ、それで良いでしょう。
エウリノには隠れ蓑となる羊も必要ですから。
[あくまでも冷静に。そう聞こえる声と内容]
私は表に出ます。
混沌の種子の花咲かせるため、可能な手を打ちましょう。
―昨夜/ミリィの家―
ありがとうございます。
[イレーネの透明な笑みに返すのは静かな微笑。
一人残されると眠るミリィの傍らへ寄る。
だが触れることはしない。触れることが出来よう筈も無かった。
翳した手の爪に残るのは僅かな緋。今しがた腕を染めてきた色。
その色に味に酔ったのは、違うことなき事実]
どうしてこう、中途半端なのでしょうね。
同じ狂うなら貴女と共に逝ければよかったのに。
[小さく呟いたそれは本音。
だが身の内に流れる血が何故かそれを許さない]
いえ、全ては私の主様の為に。
[狂気を孕んだワライはどこか危うく、主への心配は募るばかりだったが。]
はい。
…どうぞ、お気をつけて。
[表に出ると、そう静かに告げる主を心から案じ、拝した。]
全ては私が招いてしまったこと。
[失ったはずの記憶。
否、失った振りをしてきた記憶が紐解かれる]
“彼”を追ってきた私が、恐らく最初の引き金を引いた――。
[始まりは三年前。
人狼と出会って生き延びたという傭兵の話を聞いたことだった]
人の姿を保ったまま、驚異の力を持てる。
伝承の通りなら、その体力もまた然り。
…助けられる人が増えるじゃありませんか。
[冗談ではないと言われた。
人の血肉を求める化け物になりたいのかと]
そりゃ、嫌ですよ。
けれど死にゆく人をただ見ることしかできないのは辛いです。
彼らを調べたら、その仕組みも分かるかもしれない。
[力及ばず失った母と妹。同じように死んでゆく者に手が届かない事に対する悔しさ。
若くして医師となった彼は、まだ禁忌に触れることの罪深さと恐ろしさを理解していなかった]
[会ってみたい。その思いは一度沸き起こってしまえば止め難く。
それがどれだけ無謀なことかも知らず、彼は暮らしていた街を離れた。
伝承に興味を持っているという触れ込みで各地の話を聞いて歩き。
この村から少し離れた場所で、旅人の死体に行き会ったのが一年前]
獣に襲われている、というにはまた随分と。
今度こそ当たりでしょうか。
[手当たり次第に情報を探った。
人狼は長くその場に留まらないモノも多いという。
だから周囲の村も含めた人々の流れを、隠すこともせずに探って]
ええ、見つけたかもしれません。
確かめに行ってみようと思いますよ。
[隣村の酒場で、何度か出会ったことのある旅人と話した。
今思えば、同じように探すものがいるなど普通ではない。
そう。結社の人間か、領主の放つ間諜か。そうした者達でなければ]
[あの人物は太守に繋がる者だったのかもしれない。
戻らない私に疑問を抱き、危険の可能性を報告した。
この事態はそうして引き起こされたものではないだろうか]
[そして、不用意に近付き過ぎ、殺されかけたあの時]
『死ニタクナケレバ受ケ入レロ』
[絶命する直前に聞こえてきたコエ]
『薄キ血ヲ得タ濃キ血デ補エ』
[自分も遠くその血を引いていたのだとは分からなかった。
だが死にたくなかった。
だから悪魔の囁きかもしれないとは思いつつも、手を伸ばした]
( ――応 )
[承諾の意思を持った瞬間、襲い掛かってきた衝撃に意識は吹き飛ばされた]
[次に目覚めた時、最初に見えたのは少女の顔]
「目を覚ましたよ!」
[明るく元気な声。ああ死ななかったのかと思った。
それから一月の優しく穏やかな生活。
一時的な記憶喪失は後ろめたさから目を背けた結果の産物でもあった。
だがそれも徐々に許されなくなってくる]
…喉が。
[時折やってくる衝動。血肉を求める身体。
それが何であるのか、気付きながらも目を背け続けた。
生き残り手に入れた暖かな暮らし、それを失うことを恐れた。
少女の笑顔、それが見られなくなることを惜しんだ]
……苦シイ。
[耐え切れなくなると動物を襲い、そのまま食らった。
だが一度目覚めた力はそれだけで保つこともできず。
耐えられなくなる間隔が狭まってくるのと合わせるように。
時はその代償を求めて押し寄せた]
[事実の確認。それはゆるやかな絶望で彼を包む。
ギリギリで繋ぎ止めてくれた少女も去ってしまった。
押し寄せる波に耐える強さを、彼は持てなかった]
FNec possum tecum vivere, nec sine te.
[古詩の一節が口をついた。
唇は甘く苦く痺れている。
淡い微笑を浮かべて、彼は立ち上がる。
何時の間にか、夜は明けていた]
[意識に混ざる赤は少しずつ増えていた。
自覚と疲労。両者は天秤を揺らして彼の中の*混沌を深める*]
/*
よしこっちも占い先は提示出来たし満足。
エウリノもおはよー。昨日楽しみすぎたかr
遅刻しなくてよかったよかった(なでなで
/*
あ、娼館の姉さん達、今日あたり食べててもらった方がいいかな?
爺さんに売られるのは、明日でも明後日でも調整効かせ易いだろうから先に。
/*
まったく、お二人とも頑張りすぎです(苦笑
赤ログの楽しみを増やしたことにはなるでしょうけれど。
遅刻せずに済まれたのは本当に良かったです。
[耳ぱたた]
ええ、エウリノはやはりやれば出来るお方でs(殴
さて、午後は鳩からになるので、返信他は夕方以降になりそうです。鳩使うの下手なんですよ。
後はまたお二人でお好きなだけ(ぉ
こちらからも一度失礼致します。
/*
[尻尾ふさもふ]
姉さん達喰うかぁ。
何か喰う切欠無いかな。
時系列は自警団居なくなってからが妥当?
中の人はへたれで定着してるからね…(遠い目
たまには脱却を目指してみたくて(でも失敗する)
/*
>ロスト
待って待って、俺も仕事中だからwww
流石に鳩で日中に続き書き込むのは大変だよwwww
周りに不審がられる(爆
ほいさ、また後で。
/*
おk、襲撃方法考えとく。
進行ページにも一応載せる?
まぁどっちにしろ、今はちょっと難しいから、箱に戻ってからになるけど。
18時には箱繋げるかな。
宿に行くか直接来るかはお任せ。
Σ驚かれてる
普段どんだけへたれてるか丸分かりですn
/*
お仕事頑張れー。
あ、切欠は…何かつくるw
姉さんに虐めでもられてこようか。
あーでも、それだとエウリノに真っ先に疑いがかかるか。どうしようかな。
/*
と、エウリノ何かあるなら任せたほうがいいかな?
とりあえず、私は今は思いついてなk
何か私が動く事あればやるよ。
本日はほぼ一日在籍しております(途中ちょろちょろ抜けるだろうけど)
/*
表に切欠出すとバレる可能性高いから、無差別で襲撃した形にはしたいかな。
まぁPL視点じゃ既にバレてるだろうけd
切欠やるとしたら赤でかな。
襲撃の前に一旦表出るか、自警団が来た時にゲイトの部屋に潜伏するかを今悩み中。
それによって襲撃切欠変わるかも。
今考えてるのは潜伏して見つかったところを口封じ、かな。
……俺も最初はこんなに傾倒する予定じゃ無かったんだが(苦笑
どうも保護欲掻き立てられる相手に弱いらしい(爆
/*
>>*110
了解ー。んじゃ他にも生贄が必要かな?
妥当な所だと自警団員とか。
後は話を聞いて戻ってきたミリィ両親?(酷
表は…どうなんだろう。一応村人らしい振る舞いはしているように見えるよ(メモとか小技駆使しつつ)
ティルとハインさんが動けなさ過ぎだからなぁ。
とりあえず対アベさんPC視点では人間寄りに見られているのは分かった。
了解ー。潜伏発見→口封じ、なら、赤では対応出てた間に〜で、表向きには一旦外に出てから、かな?
イレーネ、基本虐げられまくってる子だからね…。
毎度のことですn(ぁ<保護欲
とても嬉しいでs(ぁぁ
/*
外に出かける前にもう一度ひょこり。
襲撃はするなら一応まとめページに書いておく方が。
時間的に来れないかもですが、一応ハインは店に行くこともあるような設定だったと思いますし。動くのに使いたいかもしれませんので。
あと、ここまでスルーしてきましたがやっぱり。
ギュンさんは「自衛団」長です(ぁ
それでは。
[こそそと箱に隠れ。耳だけ出てるとか*知らない*]
/*
………もう自警団にしちゃいなYO!(開き直り/ヤメレ)
あー、無差別やりすぎるのもマズいかな。
あんまり被害者出しても。
ゲイトが部屋に居ない間に姉さんの一人がゲイトの部屋に来て俺を発見→口封じで部屋が血の海→ゲイトが戻ってきてそれを発見(俺は逃走済み)→女将が来て追い出しにかかる
この流れだとどうだろう。
小技駆使してるつもりは無いけどw
アベちんのあれは逆、『人間らしい』から怪しい、だと思う。
毎度のこととか言うなあああ(涙ッシュ
今回は保護者じゃないもん(ぷい
/*
進行ページのはそれで良いと思う。
蛇足かも知れないけど、最初に(NPC襲撃)って入れると通常の襲撃と区別付けやすいかも。
あ、でも今襲撃描写落とすのは無理だからねwww
アベちんの言葉は含みがあるのがデフォだと思ってまs
そこの部分は『人狼も人間であるというなら、仮に人狼だったとしても同じような行動をするだろうから人間である証明にはならない』ってニュアンスに捉えてた。
エピでパーン(AA略)してやるから覚えてろ(何
全部帰ってからにさせてwwww
/*
ユーはアベちんのあの発言で、不思議そうにしてる部分あったと思うけどな。
わざわざ言うってことは、警戒を示唆してる意味を持つことがあるし。
それがユーに対する発破かけである可能性もあるけど。
[『はっぱ』の予測変換ではっぱ隊出てくるなよ…!(爆]
まぁ実際のところはアベちんにしか分からんね。
エピは必ず来るから!!
定時まで後25分。
仕事がちゃんと終わることを祈っててくれ(爆
/*
アーベルのは、私が意図を説明し損なったので確信取れずああなったのかも?などと思いつつ。
私もつい遊んでしまいましたし、相談と一緒なので悪いとは言いませんが。
中会話のし過ぎにもご注意を。
こちらの復帰までは一時間ちょっとの予定です。
[父母が亡くなったのは、未だ幼い頃の事。
今では顔も覚えていない。
葬列の際、泣いた記憶もない。
けれどそれは幼かったからではなくて、
視える所為で、見えなかったからだ]
[何時からだったろうか。
人を見るときに、奇妙な色の、靄のようなものが視えるようになったのは。
両親は忙しかったから、アーベルの面倒は姉二人が見ることが多くて、子供だけでいるうちには気がつかず、ぼやけて映ることはあっても、目が悪いだけだと思っていた。
けれど、やがて悟った。
それが、人の心の奥底に隠されたモノ――醜い真実なのだと]
[子供はその純真さゆえか靄は薄かったけれど、大人は酷かった。
年を重ねるにつれて力の使い方が解ってくると、靄に遮られて見えなくなることはなくなり、より明白に視えるようになった。
理を唱える教師も、人の好さそうな商人も、神を崇拝する司祭も、奥底には酷く淀んだ色を湛えていた。親しいと思っていた人間にも、裏は在った。
そのうちに、無邪気だった幼子の笑顔は、異なる笑みに変わっていった。
嘲りとも何ともつかない、含みを持ったものに]
[学校を出てすぐ、仕入れを理由に、村の外に赴くようになった。
外には何があるのか、胸に秘めたのは不安と、僅かな期待。
けれど得たものと言えば、結局、厭気ばかりだった。
識るにつれて、心が冷えていく気がした。
感情が薄れていく。
――嗚呼、人間とは、なんて穢いものか]
[今では、彼の力は聖別されたオパールにより、抑えられている。
力を、石に分け与えることによって。
望まなければ、用いようとしなければ、視えることはない。
されど、変わってしまったものを戻すことなど出来ず、
歪んだ彼の心は他者の存在を厭った。
視もしていないのに、
何れ変わってしまうのに、
――“信じる”など、
彼には有り得ないことだった]
[外から聞こえる声は遠い。
卓上に頬杖を突く青年の傍らには、白い猫が在った。
何物にも染まっていない毛並みは、穢れない美しさ。されどそれは、つくりものめいていた。
毛の流れに沿って手を滑らせ、猫の肢体を撫ぜれど、あたたかみは無い。
時の流れは早くも緩やかにも感じられて、
窓から射し込む光は次第に移ろいゆく]
……静かだねえ。
[――なぁ。
落とした呟きに、猫が小さく鳴く。
太陽が新しい一日の始まりを告げる頃、
青年の姿は其処に*無い*]
/*
お疲れさまです。
仕込み頑張ってください。
こちらは少しだけアーベルの反応待ちつつ。動きだけは頭の中に作ってありますが、上手く行くものかどうか。
あ、吊られる流れになったら抵抗するかは分かりませんので、そこだけはご承知下さい。流れ優先にしたいので。
/*
ロスト様もお帰りなさい。はーい、了解です<優先
流れを引き寄せるくらいに頑張ろう(厳
こっちは死体発見前後を漠然と頭に浮かべつつエウリノ待ち。
[まだ日が昇らないうちに外に出る。
扉の前には自衛団員が待ち構えていた]
…エルザとノーラが?
何故すぐにいらっしゃらなかったのですか。
[思わず不思議そうな声になった。
どうしても入れなかったと言われ、小さな苦笑が浮かんだ]
ああ、不謹慎ですよね。すみません。
けれどおかげで休むことが出来ましたよ、ありがとう。
…そのままにしてあるのでしょうか。それは流石に偲びありませんね。すぐに向かいます。
[自衛団員が畏怖しているのは分かった。ただ自分にではないと感じた。ミリィの作品にかもしれないし、立て続けの遺体発見のせいかもしれなかった]
………。
[遺体そのものは安置所に動かされた後だった。
アーベルが居るかとも思われたが、その姿は無く。
二つの遺体を前に黙祷を捧げる。神への祈りは出てこなかった]
もう、神に祈ることはしない。できない。
だが、失われた3つの魂の安寧を。
…その資格も自分には無いのだろうけれど。
[久々にゲイトを味わい。
事後の気だるい感覚の中、隣で眠るゲイトの頬を撫でる。
その手は壊れ物を扱うように優しいもので。
少し身体を起こし、ゲイトの額に口付ける。
小さく笑んだところで外の気配に感覚を研ぎ澄ます。
地を慌しく駆ける音。
それは娼館へと向かっており、まもなく辿り着こうとしているようだった。
万一を考え、静かにベッドから降り。
脱ぎ捨てた服を引っつかむと手早く身に纏う。
扉から刺客になる家具の陰に隠れ、息を潜めた]
[やや後に聞こえる荒々しい声。
起きたゲイトを娼館の女将が呼びに来る。
部屋から誰も居なくなるまでひっそりと時を待った]
[時折聞こえる荒げた声の内容を聞く限り、やって来たのは自衛団のようで。
おそらくは先程襲撃したノーラ達の話が伝わり、アリバイを確かめに来たのだろう。
窓の影に潜み、しばし話を聞く]
……俺も一度戻った方が良いかね。
あちこち探し回ってそうだ。
[アリバイを作るつもりは無いが、姿が見えないと言うのは疑いがかかりやすい。
しかしここから出るためには、自衛団員達が居なくなるのを待たねばならない。
見つからぬよう、彼らが居なくなるまでじっと待つ。
そんな折、不意に部屋の扉が開けられた。
ゲイトに用でもあったのだろうか、扉の先には娼館で働く女性の一人が立っている。
己の姿を見て、一瞬呆気に取られているようだ]
…ち。
[舌打ちをしながらその隙を見逃さず、即座に間合いを詰める。
悲鳴を上げられる前に左手で相手の口を塞ぎ、部屋へと引きずり込む。
静かに閉まる扉を確認してから、口を塞いだまま女の背後へと回り]
……間が悪い女だな。
恨むなら自分の運の無さを恨め。
[耳元で低く囁いてから躊躇い無くその首を掻き切った。
噴水のように飛び散る紅き雫。
それを恍惚とした表情で眺め、爪についた紅を舐める。
再び得た潤いに高揚し、笑い声こそ上げなかったものの、愉しげな表情を浮かべながらゆっくりと崩れ落ちる女の身体に更に傷を刻む。
部屋はあっという間に血の海へと変貌した]
……あーあ、折角着替えてきたのに。
また着替えねぇと。
[爪を手に戻すと、顔についた紅を拭い、舐め取る。
甘美なるその味に愉しげな笑みを浮かべ。
自衛団が娼館を離れたのを見計らって、窓から外へと飛び降りた。
宵闇に紛れながら工房へと直走る]
…ゲイト、また後でな。
[愉しげな声色のまま、離れ行く気配に言葉を向けた]
-娼館前・夜-
[殆どの団員が帰路につく中、何やら話しこんでいる自衛団員と女将をぼんやり見て、会話が終わるのを待っていた。
ばさばさと布が舞う音がする。風が強いように思って、ふと自分の部屋を見上げると、自室のカーテンが揺られていた。
見慣れた無地のカーテンに、見慣れない染みが見える。
何か零したっけと思ったが、次第に月明かりに照らされ見えたその色に、ぞくりと背筋が凍った。]
…赤い…。
[その呟きは女将と自衛団員にも聞こえ。慌てた様子で二階の自分の部屋へと駆け上がっていく。
部屋の入り口をあけ、彼らの足は止まった。
中は、ついさっきまで自分が居た時とは全く違うものになっていた。
赤い海、転がる死体。鼻につく血の匂い。
それらはつい最近、ギュンターのそれを見たときよりももっと近く、そして強く感じ――その場にぺたりと座り込み何度も咽た。]
/*
ちょ、赤 誤 爆 !!!!
ごめんなさいorz
ええと、とりあえずスルーの方向で…(涙
はい表には今から出る予定で、す。
-娼館前・夜-
[殆どの団員が帰路につく中、何やら話しこんでいる自衛団員と女将をぼんやり見て、会話が終わるのを待っていた。
ばさばさと布が舞う音がする。風が強いように思って、ふと自分の部屋を見上げると、自室のカーテンが揺られていた。
見慣れた無地のカーテンに、見慣れない染みが見える。
何か零したっけと思ったが、次第に月明かりに照らされ見えたその色に、ぞくりと背筋が凍った。]
…赤い…。
[その呟きは女将と自衛団員にも聞こえ。慌てた様子で二階の自分の部屋へと駆け上がっていく。
部屋の入り口をあけ、彼らの足は止まった。
中は、ついさっきまで自分が居た時とは全く違うものになっていた。
赤い海、転がる死体。鼻につく血の匂い。
それらはつい最近、ギュンターのそれを見たときよりももっと近く、そして強く感じ――その場にぺたりと座り込み何度も咽た。]
『貴様…!!』
[部屋の持ち主である自分に、自警団員が胸倉を掴んで乱暴に問いただす。お前が殺ったんだろうと。]
ち、がい、ます。
さっき、女将さんが呼びに来てくれた時には、
何もなかった…!
[怯えた目で女将を縋るように見上げると、女将がそれを同じように青ざめながらだが肯定してくれたので心底ほっとした。
同時に、下りてから自衛団員らと一緒だった事が身の保障をたて。
ちっと、舌打ちした団員に、床に叩きつけるように手を離され、ごほごほと咳き込んだ。]
そうです、これを焚いてください。
[最初に鞄から取り出したのは薄紫の乾燥花]
もっと早くに気付くべきだったのですが。
幾ら必要とはいえ、貴方達も血の臭いに囲まれて張番するのはお嫌でしょう?
私も慣れてはおりますが、気分良いとは言えませんので。
…少しでも彼女らの安らぎになれたなら、更に良いですし。
[団員たちが受け取り支度をする間に、作業も進める。
フワリとした芳香が漂い始める頃には全てを終えていた]
それでは、失礼します。
[監視の目がついてくるのは分かった。
だが頓着せずに歩き始める。探し求めるのはユーディット。
この先を推し量るのに、恐らく最良と思われる相手]
/*
連投の邪魔してしまいましたでしょうか。申し訳ない。
エウリノの言う通り、赤への誤爆なら、見ない振りで大丈夫ですし、あまりお気になさらずに(笑
[それから数刻後、再び何人かの自衛団員らが娼館へ来て、死体―自分より8つ上のまだ若い姉さんだった―をつれていく。
自身にも酷い追求があったが、結局女将と団員とが身の潔白を証明してくれていたのが功を奏し、未だ容疑者のままでいられたのは幸いだったか。
だがというか、とうとうというか。
暫く後、女将からは娼館を出て行くように言われた。
最後は目も合わせては貰えなかった。
仕方なく俯いたまま、少ない荷物をまとめて娼館を後にする。
女将は厳しく、仕事に容赦の無い人だったが、母よりはずっと優しい人だった。
だから好きだと、思っていたのに。
仕方ないと分かってはいるものの、見捨てられたように思いながら街へと歩く。
一人は危険だといわれてはいたが、これから何処にいけばいいのか。
アーベルの宿にでも行くべきだろうかと思いながら、もう夜が明けかけてきた空を見上げていた。]
─村外れの丘─
[ふ、と、途切れていた意識が繋がる。
辺りは静かで、空気が冷たい。
どこか、身体が重たい感覚に違和感を覚えて目を開いたなら、飛び込んでくるのは、緑の丘]
あ……あれ?
[数度瞬き、視界をはっきりとさせる。
何故、自分はここにいるのか、としばし思い悩み]
あー……そっか。昨夜。
[もたらされた報せに飛び出し、そして、感情を抑止しきれず。
家に帰る気にもなれずやって来たここで一夜を明かしたのだと]
……また、怒らせるなぁ……。
[ぽつり、零れたのはそんな日常的な懸念]
音楽家 エーリッヒは、詩人 ハインリヒ を投票先に選びました。
音楽家 エーリッヒは、青年 アーベル を能力(守る)の対象に選びました。
酔える場所以外での血の臭いは。
些かきつくなって参りましたから。
[声には出さないもう一つの真意]
運の悪い方も多すぎますし。
[少し前の気配を思い出して、溜息混じりの苦笑を零す]
エウリノ、大丈夫だった?
[追い出されても、一番懸念するものは主のことで。]
…姉さん、何しにきたんだろう。
ほんと、間が悪い…。
[自分の部屋で事を起こしたエウリノより、事を起こす原因となった姉の方を苦くおもったのは当然の事か。]
ああ、平気だ。
自衛団の奴らが中に入った隙に外に出たからな。
誰にも見られていない。
[答える頃には工房へと辿り着いていて]
まぁ、着替えなきゃならんのは面倒だけどな。
ご苦労様です。
[クツと嗤って歩を進める]
最良は村に来て浅いユーディットなのですが。
…おや、ご主人の方が外にいらっしゃいますか。
[歩きながら周囲に気を配っていれば、先にその人物を見つけて]
早めに切り出した方が良いですかね。
[容易に目標を変えた]
[まずは妥当にメルクーア家へ向かおうとしたのだが。
ふと足を止めると方向を違えた。
村外れ、丘となっている場所へと]
おはようございます、エーリッヒ。
[道を歩きながら、声が届くかどうかの位置で挨拶を投げた]
[左の腕を抑えつつ、ぼんやりと空を眺めていた所にかけられた声。
緑が瞬き、声の方へと向けられる]
ああ。
おはようございます。
[返す挨拶は、いつもと変わらぬ日常的なもの]
それならよかった。
…起きて居ないからびっくりしたよ。
[そこには少し拗ねたような響きが含まれていた。]
服、だいぶ汚れちゃった?お洗濯ちゃんとしないとね。
[そんな会話は日常に近く、赤い世界にはどこか似つかわしくないようにも思えた。]
少し、お話をよろしいでしょうか。
[穏やかに話しかける]
…正直、誰にしようかと思いました。
けれどお見かけしたのが貴方だったので。
早速仕掛けるのか?
ヘマしないようにな。
[ロストの言葉に、くつ、と笑いを漏らしながら声を紡ぎ。
ゲイトの言葉が聞こえると]
…足音が聞こえたんでな。
誰かに見つかると拙いし。
[すまん、と拗ねるようなゲイトに優しく撫でるような気配を飛ばす]
洗濯したって、もう着れやしないよ。
だいぶこびり付いてる。
[その日二度目の着替え。
工房で脱ぎ捨てたそれらは酸化し赤黒くなっていて。
洗っても二度と着ることは出来ないだろう]
着替えもそんなに多く無いんだがなぁ。
人の身でやるのはそろそろ止めておくか。
[もう一つの姿になってしまえば、紅に染まるのは毛並みのみ。
その姿の方が他に見られても正体が割れにくいと言うのもあった。
着替え終わると密やかに工房を出て。
再び村の中へと駆け出す]
話……?
別に、構いはしませんが。
[戸惑うように、ゆる、と傾ぐ首。
緑には微か、険しさらしきものも浮かんで]
最初に、って。
俺が丘で転寝してなかったら、余所行ってた、って事ですか。
[それでも、口調はいつもと変わらぬ軽いもの]
…お気をつけて。
[ロストの身を案じ、心配そうにその動向を見送った。]
ううん、ごめんなさい。
仕方ないのは分かってるんだけど…。
[撫でられるような気配に、目を閉じまどろむように。]
ああ、そっか。
血ってなかなか落ちないから。
[自身の体験も踏まえてそんな事を呟いた。]
心しましょう。
[クツクツという嗤いは騒乱を望むもの。
狂気とまでは言わないが、どこか安定を欠く聲]
ああ、この姿を手放してしまえば。
もっと楽にもなるのでしょうか。
[嗤いながらも、然程興味もなさそうに]
着替えが無くなったら怪しまれるね…。
…そういえば、エウリノの狼の時の姿って見たこと無いね。
[どんな格好してるんだろうと、想像して少し楽しげに笑った。]
ええ。
話しやすいとすれば、ユーディットだったでしょうか。
昨夜の事を思えば、長く村で過ごされている方ほど平静で居られないと思いますから。
…エーリッヒ。
私も声が聞こえるのだと言ったら、どうします?
…謝ることは無いさ。
[ゲイトに撫でるような気配を送り続けながら]
それで、そっちはどうなった?
流石に大騒ぎだろう。
[あれだけ派手にやったのだ。
何も無いということは無いだろう。
ゲイトに訊ねながら、ロストの言葉を聞き]
もう一つの姿になれば、理性の箍は外れ、本能のままに動く。
考える必要は、無くなるぞ。
[興味無さげではあるが、問いに対する答えを紡ぐ]
[宿屋を出てからはイレーネの姿を探してあちこち駆け巡る。
最初に娼館へ向かった時にはイレーネの姿は無く。
ならばミリィのことを知ってそっちに向かったか、と考え方向転換。
ミリィの家に向かうと、丁度中から出てくる自衛団員が見えて。
捕まえてミリィのことにについて訊ねた。
返って来たのは肯定の言葉。
更にイレーネがここに来ていて、既に帰ったことを知る。
イレーネが無事であったことに安堵しながら、無愛想に自衛団員へ礼を言い。
すぐさま娼館のある方向へと駆け出した。
早く無事な姿を見たい、そう願い駆け続けるも、途中運悪く別の自衛団に捕まった。
その自衛団員からノーラ達の死亡を聞かされ、その時の何をしていたかを訊ねられる]
…知ってるよ、宿屋行ったらアーベルが真っ赤になって出てきたんだ。
死体は……見てない。
[眉根が寄り、僅かに視線が落ち]
……宿屋に行く前?
ああ…アリバイってやつか。
日中はずっと鉱山の入り口付近で原石落ちてねぇか探してた。
暗くなってからは飯食うために宿屋に移動してたよ。
証明する奴?
居ねーよ、一人だったんだから。
鉱山にも誰も居なかったしな。
[落ちた視線を自衛団へと戻し、真っ直ぐ見つめながら言葉を紡いだ。
その態度が気に食わないのか、自衛団員は語気を強くして更に問い詰めてくる。
問い詰められても知ってることしか言えず、「違う」や「知らない」の一点張りとなり。
根負けした自衛団員は悪態をつきながらその場を去って行った]
…………。
[不機嫌そうな視線でその背を見やり、再び娼館がある方向へと向き直る。
尋問に近いことをされていたため、かなりの時間が経っていた]
平静を保てるか否かに、過ごした時間は関わりないんじゃ?
ユーディも、ノーラとは親しかったんだし。
[そういう自身は、外見的には平静に見えるだろうか。
もっとも、ここで転寝をしていた、という時点で動揺の痕跡は気取られるだろうけれど]
……声。
その聞こえる声の種類如何によっては、色々と思うところも出る……ってとこですか。
……あの姿になったら。
真に獣となるからな。
ゲイトの前では、変わりたくない。
[理性が無くなるということは、見境無く襲い、血肉を喰らうと言うこと。
ゲイトを襲ってしまう可能性があるため、彼女の前で変化するのは躊躇われた]
それはそうですが。
例えばアーベルなどを選ぶわけには参りませんし。
私だって知らぬ相手ではありませんよ。
[小さく溜息をつく。目の前の人物とて幼馴染とは聞いているが]
…その片方だったら言うわけがないでしょう。
真実を聞き分ける者。
既にそれを主張されている方が居るのも存じておりますが、私にもどうやらそうした能力があったようです。
……何も間に合いませんでしたけれどね。
[フ、と皮肉な笑みが浮かんだ]
[白い部屋。真っ白な部屋。
佇む黒い影。笑う。
「ほら、水が欲しいんだろう?」
意識する、渇き。喉がひりつく。
もう、ずっと、ずっと、何も、飲んでいない。
影が真横に手を伸ばす。
その手には、グラスがひとつ。
透明に光る水が。なみなみと。
視線がそこで固定される。
笑う影。
グラスが、ひっくり返される。]
――――――!
[声も出ないうちに、水は、緩やかに、実に緩やかに。
グラスから、下へと、落ちる、落ちる、落ちて。
ぱしゃん。
白い床に、散らされる。
「さあ、お飲みよ」
影は笑う。笑うだけ。
「喉が渇いているんだろう? 遠慮せずに。さあ。
這いつくばって、床を舐めてみせろよ」
屈辱に、身体が震えた。
けれど、生きるためならば。]
[要求はエスカレートする。
とどまるところを知らずに。
夕方の公園。
錆びたブランコの音。
「あそこにいる少女が見えるかい?」
「あの子を殺したら、水をあげるよ」
「……いっておいで?」
心など失くしてしまえ。
すべては、わたしが、いきるため。
ぱしゃん。]
[水音に目を覚ます。
気がつけば、朝の光が照らしていた。
いつの間にか眠ってしまっていたらしい。音の主は、すっかり溶けきってしまった氷嚢の氷らしかった。]
さいあく。
[ぼそっと呟いて、テーブルから身を起こした。
んん、と声を出して身体を伸ばす。
ふと気づいて、頬に手を当ててみた。]
まだちょっと腫れてる……か。
……もう、女性に本気で手をあげるなんて、ほんとどうかしてる。
[むう、と玄関先(昨夜はその扉の向こうには自衛団員がいた。今もいるだろうか?)の方角を睨んで。]
あ、……エーリッヒ様。もう帰ってるのかな。
[はっとして、部屋へと向かう。ノックをして声をかける。ドアを開けてみたが、そこにエーリッヒの姿はなく。]
アーベルのところで泊まったのかしら。
主様、今は…。
[姿を捨てようとする主に、不安気な声をかける。
声を聞く。何か変化があるようであれば、すぐに駆けつけられるように。]
あ、うん。
自衛団の人が沢山来て、姉さんは安置所に連れてかれて。
…女将さんに、娼館、追い出されちゃった。
[ぽつりと、言って苦笑した。
内には微か苦いものがあったが、それはそっと奥に隠して。]
そうですか。
なら、いざとなったら変じられるよう努めましょう。
[未だ完全なる獣姿になったことはなかった。
だがそれに近い状態なら最初の襲撃でなっている。
切欠によっては容易に変わることもできようか]
まだ今は早すぎるでしょうが。
[数の暴力に勝てないことは、理性でなら分かる]
ま……それもそうですけどね。
[小さく呟いて、しばし、瞑目する。
微かに揺らいだ感情、その波を鎮めるために。
再び開かれた緑は静かで]
聞き分ける……ブリジットの事ですか。
あなたも、同じ声が聞こえる、と。
……すぐに、名乗りを上げなかったのは、『力に気づいていなかった』から?
[最後の部分は、確かめるような響きを微かに帯びて]
大丈夫なのですか、ゲイト?
[少しだけ意識を赤の世界に多く裂く。
エウリノもいるからまず間違いはないだろうと思うのだが]
あ、そうなんだ…。
[獣へ変わっても意識はあるものと思い込んでいた為に、その言葉は以外で少し驚く。
『それでも構わない』と血がさざめいたが、それは口にしなかった。
すればおそらく、エウリノが不機嫌になるだろうと思って。]
少し残念。
[代わりにそれだけ告げた。]
いいえ。
[即座に返すのは、否]
『信じるべき相手を定められなかったから』です。
…ああ。
[軽く頭を振る]
いえ、それも間違いではありませんね。
『力があることを忘れていました』から。
ご存知でしょう?私の記憶に欠落があったことは。
[追い出された。
その言葉に気配には乗せず眉根が寄った。
ゲイトが娼館を追い出された原因が己にあるために]
……そう、か。
今、迎えに行く。
[それだけを告げ、駆け出す気配。
ロストの言葉が聞こえると]
今はまだ早いな。
だがいつでも変われるようにしておいた方が良いだろう。
あれは一種の切り札だ。
はい、平気です。
丁度女将さんと団員の人がいてくれたから…身の保障は立てられました。
[そうでなければ、まず間違いなく吊るされていた。
その事に今更だが背筋が寒くなる。
心配そうなロストの声に、勤めて平時と変わらない声でそう告げた。]
……多少の抑えは利くが、長くは続かない。
[それはエウリノが長年かけて鍛錬した結果。
今後も続けていけば、理性を保ったまま変化することも出来ようが、今はそこまで至っていない]
腕を変えるくらいの、部分的なものは出来るんだが、な。
信じるべき相手、ね。
確かに、現状それを定めるのは困難ではありますが。
[他人事のように、さらりと言って。
続いた言葉には、そう言えば、と呟く]
……つまりは、己が何者であるかを思い出した、と。
で、思い出した所で、先生はこれからどうなさるおつもりで?
[自衛団の尋問により既に空が明るみがかってきている。
時間をくったことに小さく舌打ちすると、娼館へと再び駆け出す。
しかしその途中、空を見上げる人物を見つけ、足を止めた。
それはずっと探していた少女の姿]
…イレーネ…!
[駆け続けていたために少し息が上がった状態でその名を呼んだ。
すぐさまその傍へと駆け寄る]
ええ、ですから覚悟を決めて誰かに話そうと。
[静かに頷く]
どうなさるもこうなさるも。
ここまできたら己の知っていることを告げるしかないでしょう?
狼に襲われた者達は言うまでもなく、ミリィも間違いなく人間なのです。今はそれしか答えようもありませんが。
[唇に軽く右手を触れる]
視る者の真偽は分かりません。
ブリジットの真意も分かりません。
ですがこれ以上の沈黙は事態を悪化させるだけですから。
『虚構の中に真実を隠し。
真実の中に偽りを織り込め。』
[口伝された言葉。一族が人を欺く際の教え。]
…どうぞお気をつけて。
人は聡くずるいですから。
[昨日は気がつけば日が暮れていて。何もする気になれず、そのまま家に帰る。
身体は疲れていないのに、気持ちだけが疲れていて。
その頃、宿屋で何が起きていたかもしらず、寝苦しい夜をすごした。
朝、激しくドアをたたく音で目を覚ました]
ん…何事…
[寝ぼけ眼で入り口を開ければ、自警団員の怖い顔。
そして、ミリィ、ノーラ、エルザの死を聞かされる]
マジ…かよ…
少年 ティルが「時間を進める」を選択しました。
え、あ。
ユリアン。
[宿屋に行こうか、でも金銭的な問題と、そういえばエルザさん亡くなったんだっけとか、そういう思考が足を鈍らせていたら、ふいに声をかけられ瞬いた。声の主をみかければ、沈んでいた表情は明るくなっていく。
息が少し荒いのは、随分前から走ってきたからなようで。]
どうしたの…?朝からそんなに走って。
[まさか自分をずっと探していたとは思っていない。]
一部だけなら平気?
……じゃぁ今度、エウリノの耳と尻尾を見せてほしいな…。
[物凄く期待した声になったのはいうまでも無い。]
[見つけたその姿。
駆け寄る勢いのまま、イレーネを抱き締めた]
…良かった…ようやく見つけた…。
[安堵の声が漏れる。
走っていた疲れと、見つけたことによる安堵に、抱き締める力は強くなく緩やかなものに]
医師 オトフリートは、詩人 ハインリヒ を投票先に選びました。
……で、覚悟を決めた矢先に出くわしたのが俺だった、と。
[告げられた言葉。
昨日、アーベルと、ユーディットと話した事。
過去の伝承。
そして、自身の『知識』と実体験と。
それらが綾なし、いくつかの可能性を織り上げる。
その内、正解は一つなのだろうけれど。
どれが正解と言い当てるには、まだ、全ては曖昧で]
……ま、確かに人か否かを見極めるもの、と名乗る連中は、そろって掴み所がないのは確かですか。
[あなたも含めて、と、さらり、付け加えつつ言って立ち上がる。
無理な姿勢で寝ていたためか、大分、気だるい気がした]
/*
事故防止用です。あ、でも委任はされてないか、今回の場合。
まあ多分大丈夫と思いますけれどね。本当はバファリンも考慮したくなってくるところです。お忙しい中で参加してくださっている方も多いのを知っていますから、言い出しにくいのですけれど。
うーん、こういう部分はやはりまだどうするのが一番良いのか、全然分かりません。
わ…、ぁ、ユリアン?
[出会い頭に徐に抱きすくめられて、流石に驚いて。
緩やかな力には、逆に労わるように背を抱いた。]
ええと、おはよう?
[暢気にそんな挨拶を口にしながら。]
ようやくって……私の事、探しててくれたんだ。
…何時から?
[探してくれた事に嬉しそうに微笑みながら尋ねる。]
[耳元の囁きにくすくすと嬉しそうに返すも。]
……駄目?
[息を呑む様子に、不快な事を提示しただろうかと、申し訳なさそうに少ししょんぼりした。]
そういうことです。
少なくとも貴方は、私の中では『疑いの少ない方』でしたし。
[淡い笑みを見せて]
覚悟を決めるのに時間が掛かったのは謝りますよ。
まあ、それだけでなく…色々ありましたから。
[ゆるりと村を振り返る。
顔を向ける先は、ミリィの家のある方角]
それでは、私は一度診療所の方に戻ります。
昨日から自分のことに手一杯で、放り出してしまってある仕事も幾つかありますので。
『貴方が信頼できる方』にお話されるのは構いません。
私は『疑っている人』にお話するにはまだ躊躇がありますが。
必要とあれば皆の前で告げることも致しましょう。
[それだけ言うと、頭を下げて丘を後にした]
[抱き返されるイレーネの腕が心地良い。
それも相まってか、挨拶を返してくるイレーネに少し笑いが漏れた]
…ああ、おはよう。
……昨日の夜から、ずっと探してた。
ノーラ達のことと、ミリィのこと、聞いて…。
[僅か沈んだような表情で言葉を紡ぐ。
出来るだけ詳しく言わないような言葉を選んで]
[申し訳なさそうな、しょんぼりする様子に僅か逡巡し]
……少しだけだぞ。
[やはり断ることが出来ず、承諾の意を返した]
[二人の会話に思わず吹き出しそうになる。
緊張を解してくれたと喜ぶべきか、緊張を殺いでくれたと嘆くべきか。悩んだ末に漏れるのは、苦笑]
……それはどうも。
[疑いの少ない方、という言葉に返したのは淡々とした言葉]
……覚悟なんてのは、容易く決められないからこそ、覚悟なんですよ。
[続いた言葉は、どこか自嘲の響きを帯びたが、果たして届いたかどうか。
診療所へ戻る、という背を見送りつつ、軽く、腕を組む]
……さて、これはどういう事になるのやら。
[零れ落ちるのは、小さな呟き]
[自警団員は、昨日の事を尋問してきたが。
相手が子供だからか、それともイレーネが自分の事を「人間」と言ったからか。さほど酷い扱いは受けずに開放される]
女将さん…ノーラ姉ちゃん…
[宿でいつも世話になっていた女将さん。フランツと幸せそうだったノーラ。2人の姿が脳裏に浮かぶ。そして…]
ミリィ姉ちゃん…
[正直、ミリィの事はあまり好きではなかった。それはあまりに子供じみた嫉妬心だったのだけれど。
けれど、子供にだって、お互いが好きあっていることくらいわかったのだから]
…オト先生、泣いてるかな…
[ぽつりつぶやけば、家に居る気がなくなって。そのまま家を出た]
[ロストの気配を感じれば、どこか睨みつけるような気配を飛ばす。
それはまるで「笑うな」と言っているように感じられるか]
/*
今回、初めて飴を投げた気がします。
そして、未だに飴をもらっていない事にちょっとびっくり。
まあ、このくらいの方が、心身に優しいよ、うん!
…これは失礼を。
[睨むようなエウリノの気配に笑いそのものは収めるも、まだどこか可笑しそうな気配を漂わせている]
−共同墓地−
[墓石の前に佇む。
其処に、姉は居ないと知っている。
土の下に眠るのは、顔も覚えていない父と母。
エーリッヒの前で口にしたように、墓参りにすら碌に来ていない。
しかしそれは、記憶が朧気だったが故ではない]
貴方達も、――…醜かったっけね。
[手向ける花はなく、投げる言葉は、
凡そ、両親に向けるものとは思えない]
[ノックというにはあまりにも乱暴に叩かれるドアの音。二日酔いでまだ痛む頭にその音が響き渡る。苛立たしくて思わず手元にあった枕をドアに向かって投げつけて]
うるせっ!たまには『清々しい目覚め』ってのを俺にも味合わせろっての!
[それにも怯まず『ドアを開けろ!』と殺気だった声が届く。渋々とドアを開けた先に居たのは案の定自警団の連中だった]
ああ?なんだよ?…ここに泊ったのは、さすがにあんな状況の家に戻りたくなかっただけで…はぁ?
…ノーラが殺された…?
ま、取りあえず。
今の話は、伝えておくべきか……。
[誰に、とは言わず、ゆっくりと歩き出す。
ここに留まっていても仕方ないし、というのもあるのだが]
撒かなければ育つものも育たない。
まずは上々と言ったところかな。
…ここからが本番、だろう?
[囁きにそう返し、哂う気配を送る。
可笑しそうな気配を漂わせる様子には、尚も睨む気配が漂う]
[家の扉をそうっと開けてみる。そこに自衛団員の姿はなかった。恐らくは、軽い軟禁状態にしていたのは一時の戒めだったのだろう。
もしくは、他にやるべき仕事ができたのか。
ほっと息をついて、外に出た。]
アーベル……。
大丈夫かな。今頃、どうしてるんだろう。
[急ぎ足で、道を歩いてゆく。
殴られた頬は、幸い痛むことはなかった。
と、丘から診療所に向かって、誰かが歩いていく姿が目に入る。]
先生?
え、そんなに長く。
[そういえば昨日はミリィと…もう一人の人の事に感けていた気がする。別段ユリアンの事を忘れていたわけではないが、気がつけば夜中で会うような時間ではなかった故に。]
ごめんね、昨日は…
あ…うん。そう、ミリィの所に暫く居たから。
[昨日の事、を思い出すと表情は翳る。]
…ノーラさんたちも亡くなったんだよね…。
あ、あのねユリアン、私。
[ふと思い出したように顔をあげて。]
私が昨日『視た』のは、ノーラさんだったんだけど…。
駄目、だね。亡くなった人を見ても…。
[これでは意味が無い。その事実に申し訳なさそうに顔を伏せた。]
ああ、ユーディット。
おはようございます。
[小さく頭を下げて挨拶をする]
…どうしました、それは。
[腫れの残る顔を見て眉を寄せた。
様子をちゃんと見ようと近寄る]
おはようございます。
ええと……。
[昨日のアーベルの言葉を思い出す。
気になる、という評価。
気付かれぬぐらい、ほんのほんの少しだけ、身構える。]
……ちょっと、若かったんです。私が。
[笑ってみせた。]
わ…ありがとう。
楽しみだな、何色なんだろう。
[承諾にふわと、嬉しそうな気配をまとい。
大切な人に嬉しそうに抱きついた。
とりあえずその『少し』の間に、存分に撫でて弄る気でいたりするのは自身の心の中だけに留めて。]
[ロストの楽しそうな気配には、少しだけ首を傾げたが。
内の感情が悪でない事には微かに笑んだ。]
…女将もかよ…。あぁ?気づくも何も…酒かっくらって寝ちまった時はよっぽどひでえ騒ぎにでもならねーと目が覚めねーんだよ…お前らだってそういう経験くらいあるだろが。
それともあれか?俺が犯人とでも言いたいのか?ああ、そうかもな。で?証拠はどこだ?
ねーんだろ?ならそこ退けよ。
[ドアの前に詰め寄る自警団を押しのけて宿の部屋から出る]
俺が泊った部屋調べたきゃ好きなだけ調べてろよ。
どーせ何もでやしねーんだから。
[立ち去ろうとするハインリヒの肩を自警団の一人が掴んで止めようとするが、その手をパシリと打ち払い]
…んな事より。他の奴らは無事なんだろーな。
[その言葉を聞いた自警団の顔が少しだけ歪む。そして続けて放たれた言葉は]
…ミリィもかよ。まさかテメーらが無茶したせいで自殺ってんじゃねーんだろうな。
[目に篭るのは微かな殺気]
それもそうですね。
ええ、気合を入れておきませんと。
[真面目に返しながらも、纏う気配は変わらず。
睨まれれば睨まれるほど可笑しくなってきてしまうらしい]
詩人 ハインリヒが「時間を進める」を選択しました。
[驚くような声に、ん、と短く返事をして。
続く言葉にはゆるりと首を横に振った]
いや……。
…そっか、傍に居てやったんだ、な?
[どのタイミングでミリィが亡くなったのかは分からないが、死した後にも傍に居たのだろうとあたりをつけ。
ノーラ達の話になると一つ頷く。
それから名を呼ばれ、イレーネの顔を覗き込んだ]
…ノーラ、を?
そうだったのか…。
……ノーラ達は人狼に襲われた、らしい。
となると、人でしかありえない、か…。
[申し訳なさそうなイレーネの姿に、抱き締めていた腕に力が籠る。
慰める言葉がなかなか出てこないため、その代わりであるかのように]
……、
同じ場所に逝ったのなら、逢えてるのかな。
[独り言ちるような、語りかけるような言葉。
応える声があろうと聴くことは叶わない。
感傷に浸っているにしては、言い様は淡々としていた。
眼を伏せると、踵を返してその場を去る。
足下に居た白猫が、ちらりと後ろを振り返りながらも、青年の後を追っていった]
[ともかくとして、宿を出る。ミリィの事を聞きオトフリートに会いに行こうかと考えた。]
先生さんならなにか知ってるかもしれねーしな…。
アーベルの奴も心配っちゃ心配だが。あいつはどーもなぁ…。
[宿から出たところで、一度だけ振り返りノーラとエルザの為に目を瞑り祈りを捧げた]
[僅かな動きに気付けば伸ばしかけた手を止める]
私も“容疑者”ですからね。
失礼をしました。
[苦笑と共に首を振って]
…やりそうなのは、自衛団の人達ですか。
殺気立っているとはいえ、女性に手を上げるとは。
[触れなくとも近寄れば殴られた痕であること位は分かる。
溜息をついた]
できるだけ、刺激はしない方が良いですね。
傷ついて嬉しい人はいませんし、心配をかけますよ。
[誰にとは言わない。だが後ろを一瞬振り返って]
今、エーリッヒと話してきた所です。
これから少しでも、お役に立つことができるかもしれません。
[ぶらぶらと歩いていれば、墓地の近くにたどり着いていた]
珍しいとこにたどりついちゃったなあ…
[ティルの父親の墓もここにあるが、滅多に顔を出す事もない。久しぶりである。
そして「死」を連想させる場所ということに気がつけば、3人の死に思い至り、また悲しげな表情になった]
……見てからのお楽しみだ。
[嬉しそうなゲイトに小さく笑みが浮かぶ。
約束を果たす時、何をされるのかと考えを巡らせながら、抱きついてくる愛しい人の背中を撫でた]
混乱の種が芽吹き大輪の花が咲くよう、栄養も与えなければならない。
見事な花を咲かせてくれよ?
[そうロストに返すが、相手の纏う気配は変わらず。
睨むごとに面白がられているらしいと察知し、睨む気配を消した]
――ティル?
墓参りにでも、来たのか。
未だ、皆は此処に眠っては居ないけど。
[小さな影。今の時分、村内を一人で出歩く人間と言えば限られている。
後からついてきた白猫はアーベルが止まると同時に立ち止まり、首を傾げた]
ええ、出来うる限りの美しい花を。
[相手が気配を抑えるのに応じて、こちらも笑みを収める]
舞台を彩る、絢爛な華を。
大きく咲き誇るよう見守ってください、エウリノ、ゲイト。
うん、ずっと居たのはお医者先生だったけど…。
[おそらく一晩はそこに居るだろう、別れ際のオトフリートの様子を思い出しながら。一瞬、表情が翳るも、すぐにそれはミリィの死に対するものへと重なり紛れる。]
ミリィは、よくは分からないんだけど…。
そんなに傷つかずに死ねたみたいだった。
[死因は未だ分からないが、あの最後のメッセージと安らかな寝顔は、誰かに殺されたり、苦しみぬいて死んだというような様子ではないように思った。
だから死んでいい、というわけでは勿論ないが。]
それにね、絵。ずっと描いてた絵を、ちゃんと描きおえてた。
…すごく、とっても綺麗だったよ。怖いくらいに…。
[そうミリィの死を語る時の表情は、悲しげながらもどこか嬉しそうな、親友を誇らしく思うようなものだった。]
…うん、そうなるよね。
[人である、には同意したように僅かに頷く。
力を込められた腕に体を預け、暫くの間目を閉じた。]
あ、そうだ。
ノーラさんとエルザさんが亡くなっても、宿屋って開いてるのかな…?今から行こうかと思ってたんだけど。
[暫く胸の中で癒されるようにまどろんでいたが、当初の目的を思い出し、どうだろう?と尋ねてみる。]
医師 オトフリートが「時間を進める」を選択しました。
医師 オトフリートが「時間を進める」を取り消しました。
ああ。アーベル兄ちゃん。カインも一緒か。
[声をかけられ、そちらを向く]
いいや。ぶらりお散歩中だよ。
家に一人でいてもしかたないし…宿は…
[目の前のアーベルが、女将とノーラの弟だった事に気がついて、言葉尻を濁す。]
兄ちゃんこそ、お墓参り?
あ、……すみません。
[止められた手を見れば、僅かに罪悪感を覚え、謝る。]
ええ、そうです。けど、私も悪かったので。
……ちょっと言いすぎちゃいました。
[刺激をしない方が良い、という言葉に頷く。]
わかりました、気をつけます。
[心配をかける先については、特に意識もしないまま]
エーリッヒ様とですか。
散歩でもしてらっしゃったのかしら。
……役に立つ、って?
ああ、見ていてやるよ。
楽しみにしている。
[それは愉しげな声色。
この先に待ち受けるであろう、混沌なる惨劇を望むもの]
ティルの親は、居たんだっけ。
[普段より若干、茫としてはいれど、彼に大きな変化は見えず]
あぁ。悪いね、放っていて。
俺は――そうだね、そうなるかな。
何方と言えば、再確認に来た、ってところだけど。
[何処か自己完結した台詞を吐いた]
後は、診療所にでも行こうかなって。
主様がお望みの花の色は赤いでしょうか。
楽しみにしています。
全ては主様等の心のままに。
…ですがどうぞ、お気をつけて。
[名を呼ばれ、深く深く拝した。]
はい、気をつけてください。
散歩というよりは、寝起きのようにも見えましたけれど。
[苦笑しながらサラリと教え。
最後の言葉にはじっと相手を見て]
元々は貴女に最初にお伝えしようかと思っていたのですけれどね。
私にもあったのですよ、忘れていた力が。
真実を『聞く』ことのできる力が。
[居たんだっけ?との言葉に]
うん。親父はここにいるけどね。滅多にこないよ。
[母親の事には触れずに、それだけを答え]
再確認?
[よくわからない自己完結の言葉に首をひねりつつも、診療所という言葉に反応する]
診療所?オト先生いるかな?
俺も一緒についていっていい?
[診療所の方へと歩を進めていたが、遠めに見慣れた人影を見かけ]
ありゃ…あれは…。
[手を軽く上げ会釈をする。診療所へ急ぎたい気分もあったが、どちらにせよ話をしておいた方がいいだろう。]
[取りあえず、先の事を話す宛、と言っても限られるのだが。
問題は、相手が何処にいるか、という点]
……取りあえず、宿に行ってみるか。
[思いついたのは、妥当な所で。
ゆっくり、歩みをそちらへと向ける]
……と。
[不意に、目に入ったのはこちらへ向けて手を上げる姿。
しばしの思案の後、そちらへと向かい]
や、どーも。
どうやら、そちらはご無事のようで。
[投げかけるのは、いつもと変わらぬような、挨拶の言葉]
寝起き?
え、まさか。あの人、丘で一晩過ごしたんじゃないでしょうね。
[と、思わず丘を見遣ったが。]
……真実を『聞く』。
[オトフリートに見つめられ、瞬きをした。]
聞く、というと、視る、とはまた、違うのですよね。
ブリジットさんと同じ力、という意味ですか?
[どう考えたものだろうか。
じっとオトフリートを見つめ返す。]
ブリジットさんのことは……、敵だと思いますか。
そ。
俺も、似たようなもんだけどね。
[首を捻るさまに、何でもないというように首を振る]
昨日は、いなかったな。
今日は、いるといいんだけど。
[特に嫌がる素振りも見せず、頷いて、歩みだした。
ぽつり、主語の無い疑問を零す]
しかし、なんで――だったんだろうね。
自衛団長という立場の人間なら、解るけれど。
[ずっと傍に居たのがオトフリートだと聞けば、死した者が居るからだろうか、などと見当違いな思考が過ぎる]
…苦しんだりしたわけじゃ、無いんだな。
[苦痛に苛まれなかっただけ良かったのかも、とは思うが、死が良いものではないため、口にするのは憚られ。
そう言えばブリジットもそんなことを言っていたか、と宿屋を飛び出した時の事を思い出す]
…絵、出来たのか。
ミリィの、力作なんだな。
やりたいことを、やり遂げたのか…。
[どこか誇らしげなイレーネに乗じて、ユリアンの表情も柔らかなものへと変化する。
しばらくの間そのままイレーネを抱き締め続け。
ふと漏らされた言葉に僅か首を傾げた]
…アーベルが居るだろうから、やってるとは思うが…。
何でまた?
/*
さてそろそろ22時ですが。
このままだと襲撃はティルになりそう?
あ、吊り票は今の所ユリアンに委任中。
3人合わせて投票するよね?
さて、そこまでは存じませんが。
[最初の問いにはハッキリと頷く]
そうです。
ブリジットが言っていたものと同種の力。
…残念ながら、私の知る限りでは同じ場所に同じ『真実を知る』能力を持つ者が集ったという話を聞いたことはありません。
或いはの可能性を否定もしませんが、どちらかといえば『疑わしい』ですね。もっとも。
[軽く眼を伏せる]
あの様子では『完全に疑う』のも難しいのは確かですが。
[かけられた声に歩み寄り]
あぁ。まあとりあえずは無事ってとこだな。
だからって手放しで喜べる状況ってもんでもねーが。
[死んだと告げられた人々を思い出してやや顔が歪む。とエーリッヒの様子を見て]
そっちはまるっきり無事ってわけでもねーみたいだな。…もしかして、あのねーちゃんにやられたのかもしんねーが。
[と、軽く冗談を言って苦笑する]
/*
対立が無いならティル襲撃だろうね。
問題は吊りだが…。
ハインも参加の意思はあるしなぁ。
合わせて投票は問題無いだろ。
うん、それだけは…ほんと、それだけは、よかった。
あとでユリアンも見てくるといいよ。
きっと、気に入ると思う。
…空がオパールみたいに綺麗なの。
[オパールに魅せられこの村を訪れた人なら、あの絵にもきっと感心するだろうと思いながら。]
…その、娼館追い出されちゃったから。
[ぽつりと俯いて、途方にくれた様子で苦笑した。]
[宿で二人の残骸を見てから、ただただ外を歩いていた。夜に沈んだ村の中、目的のない足取りで。青白い月の光に照らされ、無表情な顔はどこか不明瞭に浮かび上がり]
岩戸は閉ざされた。
怒りによって。
閉ざされた。しかし。
存在するは内か外か。
望むべきは内か外か。
――どちらだと思う?
[語りかける。誰に向けてでもなく。あるいは「誰か」には向けてか。ふと、ああ、と小さく叫び声をあげた。荷物を持っていない方の手で片耳を押さえ、傍の裏路地にふらりと入り込み。壁に背を付け、そのままずるずると崩れるように。
瞼が下ろされる。眠るよう、*気を失い*]
/*
私は流れから吊りをブリジットに持って行きたいと思っておりますが。委任した方が良ければそう致します。
占いは黒が出てるとほぼ確信していますよ。アーベルが診療所に拘っていますからね(笑
PLとしては早く動いてもあげたいのですが。
[何でもないと首を振る様に、それ以上気に留めず。
歩き出したアーベルの後ろについて、猫と一緒に歩きだす。
程なくして、上から降ってきた疑問の言葉に、きょろりと大きな目を上に向けた]
なんで…かなぁ…
確かにギュンターのおっちゃんは、自警団長だったから…とは思うんだけど…ノーラ姉ちゃんだけでなく、赤ちゃんも、女将さんまでって…
[言葉を選びつつ、ぽつりぽつりと返す]
狼を見つけられるって言った、イレーネ姉ちゃんならまだしも…
今の状況を手放しで喜べるヤツがいたら。
……漏れなく、痛い目にあわせてやれる自信はありますね。
[さらり、と返すのは物騒な言葉。
冗談と共に向けられた言葉には、軽く、肩を竦め]
無事といえば無事ですよ。
後からどうなるかはわかりゃしませんが。
[実際、丘で一晩、が知られたらどうなるかは想像に難くないのだが]
ま、それはさておき……これから、どちらかへ?
/*
今日このまま何もなければ、ハインさんかティル吊りになるんだよね多分…。それかロスト様。
でもロスト様は表向き吊られる意志がないような事明言してたから大丈夫かな。
じったん吊りに行ってみる?
あと2時間で流れをそこまで持ってけるならそれもあり。
上手く票がわれれば、何とかなるかもしれない。
[頭の中で、くるくるくる、と、対立する図が浮かぶ。
アーベルと、イレーネ。
ブリジットと、オトフリート。
どちらも本物。
そういう可能性は無くはない、けれども、4人とも本物という可能性はあまりに――あまりに、低い。]
そう、ですか。
でもあの後、私もイレーネさんに聞いてみましたけど……
何て言うんでしょう。
ブリジットさんは、本当に、本気で、死者の声が聞こえると言っているんじゃないかと思いました。
[個人的な感触でしかないんですけど、と付け加えて。]
……何だか複雑なことになってきましたね。
[目線を落とした。]
[顔は前に向けた侭、ティルに視線を向けることはなかったが、代わりのように白猫の白金の眸が頭上を仰いだ]
俺は逆の意見かな。
エルザ姉なら、未だ解る。
酒場の主という立場上、情報を握っているかも知れない。
けれど、ノーラ姉は?
容疑者の一人だ。人狼がこの中にいるというのなら、
何故、わざわざ、隠れ蓑を減らす必要があるのか。
[己の中で、一つの可能性は見出していながら、敢えて問うた。
他に診療所へ向かおうとしているものがいるとは知らず、また、来る方向が違ったのか、出くわす事もなく、歩みを進める]
…オパールみたいに?
[自分はオパールに魅せられてここに留まっている。
当然、その絵に興味が向いた]
そんなに綺麗なら、見てみたいな。
[ぽつりと漏らす。
しかしそれも次の言葉を聞いて直ぐに頭から消えた]
追い出された、って。
何でまた。
…何か、あったのか?
[抱き締めていた腕を放し、イレーネの両肩に手を置いてその顔を覗き込む]
……そうですか。
[ユーディットの感想については静かに頷くのみ]
どちらにしても、私は私の知るところを告げるのみです。
今、狼に襲われたとは見えない形で亡くなったのは、ミリィのみ。そのミリィが人間であることは、誰よりも私が知っている。
[真摯な声でそう告げて]
本当に、複雑になったものです。
…すみません、そろそろ診療所にも戻りませんと。
何かまだあるようなら途中でお聞きしますが。
ああ、ミリィの事は…もう聞いたか?
その絡みでオトフリートの先生さんに会って話聞こうかと思ってよ。
まあ、話聞いて何になるってのもあるし、ひょっとしたら先生さんも今はそっとしといて欲しいのかもしんねーけどな…。
[軽く伸びをした後で]
何ができるか、どうなるかもわかんねーけどなぁ。
ま、やれることやってみるしかねーだろ。な?
/*
ブリ吊りか。
出来そうならそれで合わせても良いな。
他がどう言う風に割ってくるかにかかってるか。
アベちんがロストのところに来るなら、多分占われるだろうな。
それがあるなら、アベちんはまずロスト投票にはならない。
多分今日は吊られないだろう。
ティル吊りで動いた場合は、襲撃被る可能性があるが…どちらかと言うとハイン吊りが強め?
微妙なところか。
真実を告げるのに呵責は無い。
ミリィが人間であることだけは、真実なのだから。
そうであったらどれだけ良かっただろう。
そうでなくて、どれだけ良かっただろう。
そういう意味だと、ノーラ姉ちゃんもいつもお店のお手伝いしてたから、何か情報持ってるって思われたのかもなぁ。
[ただ思いつきのまま言葉をつなげれば、ふと傍らの男の事に思い至る]
…アーベル兄ちゃんは…大丈夫だったの?
[もしかして狼じゃないかという思考に思い至り、一瞬足が止まる]
ミリィ……ああ。
一応、自衛団の連中から、話だけは。
[実は、そちらの詳細はほとんど素通りしていたのだが、それは言わず]
何ができるか、ですか。
やれる事をやってみるしかない……。
[告げられた言葉に、ふと緑は伏せられ]
その、やれる事のために、何かを選ばねばならないとしたら。
……あなたなら、何を基準にします?
[続いて投げられたのは、やや、突飛とも言える、問い]
ミリィは人間。ああ……ええ、そうでしたか。
[そうか、死者の声が聞こえるとはこういうことなのか、と改めて気付きながら。]
あ、いえお引止めしてすみませんでした。
[ぺこりと慌てて頭を下げる。]
私は宿の方に行きます。
アーベルの様子が気になりますから。
[それでは、とオトフリートと別れた。]
/*
ちょいとアベちんの動き次第かもなぁ。
向こうが対立するつもりで来てるなら、アベちんに吊り合わせで行けないか、と思ったり。
襲撃対象が難しくなるけど。
上記の場合はブリ襲撃もありかな、と。
ただし、エリがブリに遭遇するようなら襲撃通らない可能性。
きっと気に入ると思うよ。
私も始めは、時間忘れちゃうくらいに魅入ってた。
[そう微笑み、何かあったかには苦笑する。
けれど苦笑は虚勢。無理にでも笑っていれば、少し前に見たあの赤い海を忘れられると思ったが…無理だった。表情は見る間に翳る。]
…姉さんが、私の部屋で死んでたの。
人狼に、殺されて。
あ…私は丁度女将さん達と一緒だったから、疑われずには済んだんだけど。
だけど、もう、騒ぎが終わるまでは帰れない。
[顔を覗き込まれたが、視線は落ちて目は合わなかった。]
もしくは。
[少年の止まる気配に、足を止めた。
ゆるりと振り返り]
――俺が人狼で、身内を殺す訳がないと思わせたくてやったか。
[疑いを助長させるような台詞を、敢えて紡いだ]
人狼が俺に、何らかの影響を与えたかったか。
そんなところかな。
俺は外に出ていたから、人狼には出くわさなかった。
さっきも言ったけれど、
ゼーナッシェさんに会いに、診療所に行ったりしていたから。
一寸、聞きたい事があって。
[物理面については答えるも、精神面に関しては口にしなかった。
再び前へと向き直り、歩みだした。
白猫の姿は、何時の間にか消えている]
/*
…今更思いましたよ。似非ガチすぎでしょうか。
無理そうならアッサリアーベル狙っても良いのですけれどね。相打ち相打ち(ぉ
[翳る表情に絵の話は蚊帳の外]
…なん、だって…?
イレーネの部屋で……それって、イレーネが狙われた、ってことじゃないのか?
間違えて、他の人を襲ったって、ことなんじゃ…。
[両肩に乗せる手に力が籠る。
僅か震えているのがイレーネには分かったことだろう]
…疑われなかったのは、良かったけど…。
それじゃあ、確かに戻れない、な。
……なら、うちに、来るか?
と言っても、俺も工房に厄介になってる身だけど。
[落ちる視線に眉根を寄せ。
ふと思いついたことを口にする]
/*
ぬぅ。
とりあえずアベちんがどう動くか見てみようか?
そこを見ないと吊り対象が決まりにくい。
襲撃はティルでおk?
何を基準に…か。
[暫く考えるように俯いていたが、頭をボリボリとかきむしり]
んー、よくわかんねえな。そーいうのは。
誰かを此の手で殺すのかもしんねーけど。
そういうのはさ、絶対納得なんてできねーよ。うん。けど納得できなくたってやらなきゃなんねー時もあるわけだろ。
…それなら、後悔も…よくわかんねーけど罪とかも、全部背負って生きてく覚悟ができるかどうかなんだろな…。うん。
[また頭をボリボリと掻いて]
って、これじゃあ答えにはなってねえよな。
[と、苦笑した]
< なぁ。
白猫は、小さく鳴いた。
他と変わらない、それでいて、何処か違和感のある声。
白金の眸が、規則的に二度、瞬く。
それきり身動ぎすらせず、高きにある、双つ翠を見詰めた >
/*
了解致しました。では安全のためにエウリノ委任、襲撃はおまかせにしておきます。余裕があればコミットの時に自前セットも致しますが。
なんにせよ表流れ優先で。
工房徒弟 ユリアンは、少年 ティル を能力(襲う)の対象に選びました。
投票を委任します。
医師 オトフリートは、工房徒弟 ユリアン に投票を委任しました。
全てを背負って、生きる、覚悟。
[小さな呟き。
ふ、と、笑みが掠めた]
あ、いえ……俺の方こそ、おかしな事を聞いてしまってすみません。
……いつまでも引き止めてちゃ悪いし、俺も行きたい所がありますから、これで失礼します。
[それじゃ、と言いつつ一礼して、ゆっくりと歩き出す。
先に行こうと思っていた、宿の方へと]
…兄ちゃん…
[アーベルがこういう物言いをすることはある程度わかってはいるものの。
それでも狼かと怖くなって、軽く肩を振るわせる]
…そっか、兄ちゃんは出かけてたんだ…
兄ちゃんが狼じゃないんなら…兄ちゃんだけでも無事でよかった、と思うよ。
[返事をする言葉は少し震えていた]
/*
アベさんが対立もってきて、かつエーリッヒさんが診療所に来なかったなら、アベ襲撃かな。多分通る。
相撃ちした旨をまとめサイトに書いて、ロスト様と二人ではかした描写してくれれば問題ないのかも(難しい?)
< それでも尚、白猫は動かなかった。
近くなった翠を、眸に映し込む。
先日、現したばかりの、幻の空の緑に似た色。
されど、それは見る見るうちに翳りを帯びてゆく。
昏く、昏く――限りなく闇に近い、暗緑色。
蠢くように、絶えず、揺らめいている >
[辿り着いた宿はひっそりと暗く、開いている様子もなかったが。]
もしアーベルが居ても、
さすがに今日は酒場開いてないだろうしな……。
[不気味に静まり返った宿の前で、独り言をぽつり。]
アーベル! 居る? アーベル!
[とりあえず、宿の扉を叩いてみた。]
/*
さてて。
襲撃が読めない(またかい。
物理的なガードだから、近場の相手しか守れんのだけど。
この後の流れ次第でどうなるかなぁ。
そう?
俺は――俺が襲われれば良かったと思うよ。
[声の震えに気付いていながら、口調は淡々としていた。
普段の、冗談めかした笑みは、其処にはない]
……見て、みたかったしね。
/*
というかすごく赤ログが気になるなあ。
霊の声に紛れて聞こえないだろうか。
それなんて狼側能力者。
とりあえず一旦離席ー。
*/
/*
いや、相打ちの場合でもお互いで進行ページにどんな状態か書けばよくね?
相打ち希望の提案はメモですれば良いね。
[白猫の瞳が翳りを帯びてゆくのに合わせるように。
双つの翠は昏い色に、薄い色に。
そして暗紅色へと変化する]
『お見事です』
[風には乗らない、小さな小さな囁き]
[ふるふると首を振る。違う、ではなく、分からないの意を含め。
ふと微かに震える指に気づいて、片手を重ねた。]
えっと…いいの?
それは嬉しいけど、工房の人たちは……あ、今は居ないんだっけ。
[申し出には顔をあげて。
翳りはまだ取れてはいないが、表情はさっきよりいくらか上向いたものになっていた。]
[立ち去るエーリッヒに「ああ」と頷いて手を振りながら]
いや、俺も色んな奴と話しといた方がいいと思ってたしな。かまわねーよ。
[別れてから、再び診療所の方を向き]
さてっと、行ってみますかね。
[重ねられる手にほんの少し、震えが止まる。
手から伝わるイレーネの体温が身体全体へ広がるような感覚を覚えながら]
…この間から戻ってこない。
多分、避難したんだろう。
一言も言わず、書置きも無かったけどね。
来るのは、問題無いよ。
寝るスペースもあるし。
[良いのか、と訊ねるイレーネに一つ頷きを返す]
[ハインリヒと別れた後、足を向けるのは宿の方。
そちらに近づけば、聞きなれた声が耳に届き]
あれは……ユーディ?
[小さく呟いて、やや、足を速める]
< 彼がそう囁いたか、否かの瞬間。
眸から色は失われた。
次に出でたのは、
初めは中心に一点のみの薄い赤。
生まれたばかりの色は広がり、
深く、深く、
湧き出る血のように染まり、
闇の色を帯びて、
白との斑模様と化してゆく。
されど僅かに残るそれも、次第に暗紅に塗り潰された >
……居ないのかな。
[宿の周りを一周して、中の様子を窺うものの、それで何が判るわけでもない。ただ、微かに――気のせいかもしれなかったが――血の匂いが、漂っているようにも感じた。
それは、昨夜の惨劇の残り香だったろうか。]
[表に戻って、念のためにもう一度アーベルの名前を呼ぶ。
しかし、誰も出てくる気配がないのは相変わらずだった。]
申し訳ありません。
疑惑の花を育て切ることは出来なくなってしまったようで。
[嗤う聲は徐々に高まってゆく]
ですが、艶やかな華はお見せできるように。
せめても努めさせていただきますよ…。
[ゆらりゆらり。その身を焦がしてゆく、ネツ]
< ――クルルゥ、
猫には似つかわしくない声があがる。
染まった眸のきょろきょろと動く様は、
狂気めいたものを感じさせた >
[耳に、熱を感じた。
刺すような痛み。僅か、眉を顰める]
……成る程ね。
[呟いて、歩みを速める。
診療所の建物と、その傍の人影が見えた]
[伸ばしていた手で白猫を抱き上げる。
胸元まで引き寄せれば、人ではない力を篭めた]
『いらっしゃるなら、どうぞ』
[熱を孕んだ囁きがその耳に注ぎ込まれる]
ならば宴を飾る別の花を咲かせよ。
我らが好む朱の色…それを纏いし大輪の花を。
[謝罪と共に高まる嗤い声。
告げられた内容を咎めることなく、更に嗾ける]
/*
メモの返答が素っ気無くてすみません。
時間的にメモ相談の方がいいだろうと解っているのですが、
個人的には、ちょっと御話したくもある所存。
どうしますと聞かれても困るんだ!(←へたれ)
/*
相打ち持ってけそうな流れ?
どう返って来るかな。
相打ち受け入れてくれるなら確実に喰える。
そうじゃなくても、エリがアベの傍に居ないから、喰えはするかなぁ。
…そっか。
[ユリアンに何も言わずに消えてしまった事には、少し眉根を寄せむぅと行ったような表情を浮かべ。
少し考える。
宿でもよかったが、エルザらが死んだ後で部屋を借りるのは躊躇われていたのもあり。
またユリアンの傍に居られるのは、この状況下では何より有難かったので。]
…えっと、それじゃ、お邪魔していい?騒ぎの間だけ…。
[宜しくお願いしますと、ぺこり頭を下げて。
置いていた荷物を持ち、ユリアンが工房へと歩き出すならその後へと続くだろう。]
/*
えーと。
投票先は<<娼婦 イレーネ>>にしようかな。
喰われるのはやっぱり<<詩人 ハインリヒ>>だと思うな。
*/
< 白猫の形をしたモノは、痛みを感じてはいないか、
小さく唸りをあげた侭。
されどそれは警戒ではなく何かの呼応するかのように >
小説家 ブリジットは、娼婦 イレーネ を投票先に選びました。
/*
あ、それかロスト様占いで黒出しでもいいかも。
…って、吊り先占いって出来たんだっけ?
まぁRP村ならシステム面はどうでもいいか(ぁ
ふふ、フフフフフ。
『真なる視る目を持つ者』に『視られ』ましたので。
どちらにしても散りゆくならば、大華を咲かせましょう。
甘美なる紅の舞を貴方に、エウリノ。
甘美なる緋の舞を貴女に、ゲイト。
ハハハ、ハハハハハハハハ!!
[孕むは狂気。楔から解き放たれた獣のコエ]
[ノックをし、しばらく待ってみたが返事は無く。中での気配を感じ取るのは二日酔い明けの頭には荷が重かったらしく]
んー…いねえのか。まあ、こんな騒ぎの時だしな。
先生さんなら忙しいのかもしんねーな。
[忙しいのなら、その方が気がまぎれて良いのかもしれないともちょっと思い]
ヒマ人な俺は…めんどくせーことばっか考えちまうなあ。
[と、ぼやきながら再び宿へと戻り始めた]
小説家 ブリジットは、医師 オトフリート を投票先に選びました。
構わないよ。
[快く承諾し、小さく笑む。
こんな状況ではあるが、自分もイレーネの傍に居られるのはありがたいことで。
「…持つよ」と言ってイレーネの手から荷物を取ると、先導するようにして工房へと向かった]
[工房に着いてからは、生活スペースの間取りの説明をして。
休む部屋を簡単に片付けてから、そこをイレーネの部屋とした。
そうしているうちに時は流れる]
[人気のない宿の前。
そこにいたのは、予想通りの人物]
……ユーディ?
[アーベルの名を呼ぶ様子に、何となくただならぬ物を感じつつ、そう、と声をかける]
ロスト様…。
[主の熱に、緩やかに拝する。
不安が首を擡げるも、主への手出しはしない。]
…どうぞご無事で。
お帰りをお待ちしています。
綺麗な花を、持って帰ってきてくださいね。
[最後のそれは、表の自分がいうような口調で。]
来い、って言ってるように聞こえたけれどね。
[独り言ちる。
片手をポケットに突っ込みんだ侭、影へと近付いた]
どうも。御元気ですか。
辿り着かれてしまう方が先でしたね。
[暗紅色の瞳で、艶やかにアーベルへと微笑む]
こちらからも疑惑の種を撒こうと思いましたのに。
育てる時間が足りませんでした。
[声に宿るのは熱。或いは狂気と呼ばれるもの]
音楽家 エーリッヒは、召使い ユーディット を能力(守る)の対象に選びました。
元気かと問われれば。
そうですね、渇きは癒させていただきましたから。
[クツクツと嗤う]
動けないようなことはありませんよ。
あれだけヒントを出しておいて、
辿り着かない方が如何にかしているかと。
そんなに、僕の“本気”とやらが見たかったですか。
[対照的に、青年の声は酷く冷めていた。
口許には薄らと笑みが浮かぶ]
[名前を呼ぶ声に振り返り。]
エーリッヒ様。
[意外そうな顔をした。]
どこ行ってらっしゃったんですか。
丘の上で寝起きっぽい顔してた、って目撃情報が出てますけど。
[じい、とエーリッヒの目を見つめた後、宿へと身体を向け直した。]
アーベルが心配で来たんですけど……返事がなくって。
エーリッヒ様、アーベルに会われましたか?
[その声に滲むのはただ「心配」という二文字。]
それは、何より。
――ミリエッタが、死んだそうですね。
残念だ。
彼女に報せたなら、
どう反応するか、見てみたかった。
僕の事を偽者だと罵倒するか、
貴方に怯えるのか、
それとも、それでも構わないと言うのか。
……あぁ。考えたら、詰まらなさそうでした。
ああ、あれですか。
あの時はまだ確証がありませんでしたので。
そうすれば動いてくださるかな、と思っただけ、だったのですけれどねえ。
[腕の中の質量を地面へと落とす]
見せていただけるのでしたら。
喜んでお相手させていただきますよ。
青年 アーベルは、医師 オトフリート を投票先に選びました。
真なる視る目を持つ者……奴か。
良くぞ見つけたものだな。
宴を彩りし紅き華。
俺らのためにやるのも良いが、お前も愉しめよ?
[にぃ、と哂う気配。
高らかに放たれる獣の声は耳に心地よく。
同時に別の感覚を感じ取る]
(──死出の旅路に相応しき華を──)
[先日ロストを通じて感じ取った死の匂い。
今度はロスト本人から漂ってくる]
/*
は、他の皆さんの意見次第と言いながら、思わず用意していたのそのまま貼っちゃった(汗
うわぁい、皆様ごめんなさいっ!(滝汗
どこ、って。
……昨夜、頭冷やすつもりで丘に行ったら、そのまま。
[寝てた、の部分は言わずもがな、と告げず。
二つ目の問いに、微かに眉を寄せる]
アーベル、いないのか?
俺も、あいつに話があって来たんだが……。
召使い ユーディットは、医師 オトフリート を投票先に選びました。
音楽家 エーリッヒは、医師 オトフリート を投票先に選びました。
[す、とその熱が一瞬引く。空虚な瞳で青年を見詰める]
…そのおつもりでしたら。
それこそ全力で阻止させていただきましたよ。
彼女を傷つける者はなにものであれ許さない。
それが貴方であろうとも。
私自身であろうとも。
…今更、ですが。
[分かっていても離れられなかったのは、弱い自分]
[身体が震え、足が止まる
気がつけば、アーベルとははぐれていた]
兄ちゃん、どこいっちゃったんだろう。
[ただ言い様のない不安を抱えて、一人で診療所に向かって歩き出した]
見て、如何したかったんですか。
罪の意識に苛まれて、殺して欲しかった?
この力を喰らい、己の物としたかった?
それとも、力在るものと戦いたかったとでも?
天はニ物を与えず、そう言った筈です。
僕には争う力は無い。
在るとすれば――貴方を映す鏡を作るのみ。
[獣は難なく地に降り立ち、青年の傍へと寄る。
その白は白を保てず、黒へと穢れつつあった。“黒き影”のように]
それにしても、疑惑の種――ですか。
泳がせていても構わないんですけれどね。
工房徒弟 ユリアンは、医師 オトフリート を投票先に選びました。
工房徒弟 ユリアンは、青年 アーベル を能力(襲う)の対象に選びました。
[荷物を持ってくれた事には、ありがとうと礼を述べ。
連れられた工房で休む部屋を整え終え、流石に眠くなって一息ついた頃には随分時間も経っていた。]
…おなかすいたね。
ユリアン、宿屋に行ってみる?
みんな居るかもしれないし、私、視た事を言わないといけないし。
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工房徒弟 ユリアンは、医師 オトフリート を投票先に選びました。
工房徒弟 ユリアンは、青年 アーベル を能力(襲う)の対象に選びました。
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よし、準備おk
少年 ティルは、医師 オトフリート を投票先に選びました。
[ふう、とため息をつく。予感的中。]
やっぱり……。
でも、……今回は不問にしましょう。
[主人の胸中は、判っていたから。]
ただ、私は。
エーリッヒ様が人狼に襲われた、なんて知らせは、
絶対聞きたくないんです。
それだけは胸に留めておいてください。
[トーンの下がった声で言った。]
エーリッヒ様も……アーベルに会われてないんですか?
呼んでも返事はないし、気配もないみたいなんですけど……
どこ行ったんでしょう。
[心当たりありますか、と尋ねる。]
さて、自分でも分かりません。
終わらせたいと思っていたのは確かなはずなんですが。
[軽く首を傾ける。そんなところは普段の彼のように]
ふふ、鏡を見せられたら、止まれるわけ無いじゃないですか。
ならばこの熱を収める為に、お付き合いください。
…ああ、もう一つ。
「『蒼の星』の血は甘美でしたよ。」
[ゆらり、とその姿がぶれる。
初めての体験であってもそれは血が導いてゆく。
輪郭が解けてゆき、現れたのは灰色の獣]
娼婦 イレーネは、医師 オトフリート を投票先に選びました。
詩人 ハインリヒは、医師 オトフリート を投票先に選びました。
「ヒトでしたから――」
[その声は声として響いたのかどうか。
身の内を焦がす熱が求めるまま、跳躍しアーベルへとその爪を伸ばす]
[眠そうな様子にさらりと髪を撫でたりしながら]
…そうだな。
場所がちょっとあれだが……集まりやすいのはあそこだろう。
[イレーネの言葉に頷いて。
工房を出て宿屋へと向かう]
医師 オトフリートは、青年 アーベル を投票先に選びました。
医師 オトフリートは、青年 アーベル を能力(襲う)の対象に選びました。
/*
折角なので。
医師 オトフリートは、青年 アーベル を投票先に選びました。
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医師 オトフリートは、青年 アーベル を能力(襲う)の対象に選びました。
厭です。
と、言いたいんですけれどね。
[そのような言葉は、叶わないと悟っている]
俺には正義感も何も無い。
ただ、“人狼”という存在を、己の眼で見たい。
それだけでしたから。
[その姿が解ける瞬間の、相手の台詞。笑みを深めた]
……挑発の心算ですか?
それはまた、相手が悪かったと言っておきましょう。
……すまない。
でも、大分、落ち着いたから。
[不問の言葉に、返すのは苦笑めいた表情と言葉]
その報せは、俺も聞かせたくはないし、取りあえず信を置けるもののその報せも聞きたくはない、かな。
……俺に、できる事は限られている。
全てを護る事は、叶わないからね。
[ぽつり、と。
零れたその部分は、ぎりぎり聞こえるかどうか、という程度の呟き]
しかし、アーベルの行きそうな所、か……。
あいつ、神出鬼没を地で行くからなぁ……。
[獣の動きは止まらない。
肩を、脚を、胸を狙って爪が振るわれる]
[だがいつもなら真っ先に狙う首を狙わないのは何故か]
[熱に浮かされ本能に染まっていた暗紅色が、一瞬物問いたげな光を宿して、青年を見た]
/*
←不謹慎ながら、ちょっといいなー、と思いました。
にしても、みんな獣バトル好きですな。
[人の事は絶対言えません]
[迫る灰色。耳許に、手を触れた。
外す手間ももどかしい。強引に引き千切り、手の内に握る。
己の力の一部を、操る為に。
一回り小さな影が間に割り入り、爪を弾く。
その姿は、目の前の獣によく似ていた。
その色はより赤に近く、より昏かったが。
全てを弾く事は叶わず、青年の身体に幾つか、赤い筋が走った]
[訪問が空振りに終わって疲労感が出たのかため息をつきながら、宿へと戻る道を歩いていると。]
あー?ティルじゃねえか?
あいつ、何やってんだ?あんなところで。
[妙に不安そうな仕草をしているのがやや気にはなったが、軽く手を挙げてみる]
Homo homini lupus.
御存知ですか。
人にとって、何より恐ろしいのは、人だ。
貴方は力を欲していた。
けれど、こんな力――持たない方が、良かった。
形は違えど、貴方も、そう思っているんじゃないですか。
[ロストを通じ、僅かながら対する人物の言葉も聞こえる]
人狼を見たかっただけ、か。
そう言えば奴は常日頃から、己が目で見たものしか信じぬと言っていたか?
今目の当たりにし、何を思うのだろうな。
[赤に向けた意識は、相対する二人の動向を探る]
[二人で宿へと向かうと、入り口で何やら話しこんでいる二人組みをみかけて近づいて行く。]
ユーディットさん、エーリッヒさん…
中に入らないでどうかしたんですか?
[何やら不安げというか、良い気配を纏っていない二人に、微か何かあったのかと心配そうに首を傾げ尋ねた。]
無理は、なさらないでくださいね。
[落ち着いた、と言うエーリッヒの顔を見上げてそう返す。]
ええ、……出来れば誰の報せも聞きたくはないんですけど。
[そして、零された一滴の呟きが耳に入る。]
けれど、やれることはやらないと。
出来る事がある限りは。
……エーリッヒ様にも判りませんか。
広場にはいないようですけど、本当にどこに行ったんだか……。
……二人に、会いに行ったんでしょうか?
[ふと思いついて言ってみる。]
[暗紅色が揺れる。中に走る翠の光]
(どうして――)
[本能に流される意識の中、僅かに浮かぶ思考]
(それを――)
[それでも動きは止まらぬまま。
全体重をかけて上から圧し掛かる]
…。
[僕はエウリノの傍らで、強張ったような様子で静観する。
胸中に沸き起こる漠然とした不安は募る。
思わずロストの傍に駆けつけたかったが、それは今は出来なかった。]
医師 オトフリートが「時間を進める」を選択しました。
[イレーネと共に宿屋へと到着する。
宿屋の外には少し前に宿屋で痴話喧嘩していた男女。
今回は全く違う雰囲気を醸し出していたのだが]
………。
[イレーネが声をかけるのを見て、自分は何も言わずに二人へ会釈]
[普段より足が重く感じながらも歩いていれば、自分の名前を呼ぶ声がする]
ハインリヒのおっちゃん!
[軽く手を上げている姿に、なんとなく安堵を覚え、そちらに駆け寄った]
おっちゃん、アーベル兄ちゃん見なかった?さっきまで一緒にいたのに、いつの間にか居なくなってて…
[かけられた声に、顔をそちらへ向ける。]
イレーネさん。と、ユリアンさん。
[軽く会釈をした。]
いえ、入りたくても開いていないんです。
どうも、どこかに出かけてるらしくて。
[ちらと宿屋を見上げた。]
……ああ。無理はしない。
[静かに言いつつ、頷いて。
続けられた言葉に、ただ、苦笑]
ん、できるだけの事はする。
……背負う覚悟を、決めて、ね。
[静かな言葉、それと共に苦笑は解け]
ここにはいない……。
二人に……というよりは、むしろ。
自分の考えを、固めに行った可能性も、あるかも知れん。
[昨日交わした言葉を思い返しつつ、呟く。
イレーネの声が聞こえたのは、その直後か]
相手を映す鏡を作り出す──。
つまり。
相手の本質を暴き、その心中を読み取る。
そう言うことか。
[アーベルの言葉に動揺するようなロストの気配。
赤の世界を通じて聞いたアーベルの言葉を反芻し、分析。
納得したように言葉を紡ぐ]
[集中が乱れる。制御が利かない。
獣の影が形を保てず、揺らぐ。
具現化させたのは初めてなのだから、当たり前か。
そんな事を考えながらも、かかる重みに視界が移り変わり、僅か呻いた]
二人が死んで、再確認したよ。
俺は、人間が嫌いだ。
信じるなんて、幻想に違いない。
人狼の騒ぎに、皆が如何踊るか、見たかった。
お前は、お前を“信じている”人々を裏切って、如何だった。
楽しかったか、黒き獣。
[押さえつけられながらも、浮かぶのは歪んだ笑み。
自由の効かない手を滑らせて、掴むのは、隠し持った刃]
[駆け寄ってきたティルの様子を見て、声?かけたのは間違いじゃなかったようだな、と安心し]
アーベルかあ?俺は見なかったが…。
あいつも今、色々あって辛え時だろーからな。
独りになりたいのかもしんねーぞ。うん。
[そういってティルの頭をガシガシと撫でた]
もしかしたら、途中で宿に戻ってるのかもしれねーしな。俺は宿に戻るつもりだけど、お前はどーすんだ?もし戻るなら送っていってやるけどな。
[背負う覚悟。
エーリッヒの言葉は、すっ、と心の底に収まる。]
……そうですね。
[深く、頷いた。]
自分の考えを固めに……。
……ああ、
[イレーネとユリアンの視線を気にして、小さくこそりと]
……オトフリート先生のところに、ですか。
あ…開いてないのは仕方ないですよね。
あんな事があったばかりだし…。
おでかけ…ですか?
[ユーディットと同じように宿を見る。]
[エーリッヒの最後の方の言葉は丁度聞き取れたが、意味がよく分からなかったので微か首を傾げたまま。]
[浮かぶ怒気。動揺。悲哀。悔悟。
暗紅色の中に幾つもの小さな光が弾け散る]
[口の中に湧き上がる苦い味、甘い痺れ。
だから牙は使えなかった。使いたいと思わなかった]
グルルゥ!
[一声吼える。
勢いに任せてその心臓を狙い腕を突きこもうとした]
[隠し持たれた刃になど、微塵とも気付かずに]
……苦しい?
見ててやるのも良いけれど、
[この世に未練など、無かった。
その心算だった。
自分が死んだ後の事など、知らない。
ならば、この獣は生かしておいてもいい筈だ。
けれど。
ほんの僅か、脳裏に、何かが過ぎった]
――…それも、癪だね……っ!
[突き込まれる腕を避ける事はせず、
一点へと意識の注がれた一瞬、
獣の首筋に、聖別された銀の刃を突き立てる]
[囁かれた言葉に、小さく頷く]
ここにいない以上……他に、考えられる場所はない、な。
行ってみた方が、いいのかも知れん……。
[あいつも無茶するから、と。
小さく呟いて。
さて、こちらの二人にどう説明したものか、とイレーネたちを見やる]
[出かけて。
ユーディットの言葉にアーベルが居ないと言うことを知る]
…まぁ、店開けてるどころじゃないだろうね。
普通を装ってても、あれは流石に堪えるだろう…。
[昨日見たアーベルを思い出す。
紅く染まりながら、いつも通りを振舞っていたが、その口数は少なかった]
[直前までなされていたユーディットとエーリッヒの会話はさっぱり分かっていない]
/*
9>7>5>3
あと二回吊り凌がないといけないんだよね。
と、後は更新あとに。
ロスト様お疲れ様でした。
頑張ってきます…!
[左手の中に、その鼓動を握り締めるのと同時。
首筋に鋭い痛み。
そのまま全身へと駆け抜ける衝撃]
ウ、ァぁぁぁ――!!
[命の源を握る腕だけが、異形のまま。
その輪郭はヒトでも獣でもない姿へとなり。
動きを止めた]
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