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ヴィクトールは アリョールに投票を委任しています。
フィグネリア は ニキータ に投票した。
ベルナルト は ニキータ に投票した。
イヴァン は ヴィクトール に投票した。
ヴィクトール は ニキータ に投票した。
タチアナ は フィグネリア に投票した。
アリョール は ニキータ に投票した。
ニキータ は ヴィクトール に投票した。
アレクセイ は ニキータ に投票した。
フィグネリア に 1人が投票した。
ヴィクトール に 2人が投票した。
ニキータ に 5人が投票した。
ニキータ は村人達の手により処刑された。
タチアナ は、 イヴァン を占った。
次の日の朝、 イヴァン が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、 フィグネリア、 ベルナルト、 ヴィクトール、 タチアナ、 アリョール、 アレクセイ の 6 名。
/*
縁故同時落ちってのが残念でなりません。
悲しんでもらえない、悲しめない…!
まあ、PT半分くらいそれに使っちゃいそうだがな(
―広間―
[嘆息を吐いた。話し合いは平行線に近い。
動いた方が早いだろうと思う程度には]
――…大切な者を喪うよりは、せめて。
[すっと壁から背を離し、服の内側で握るのは与えられたナイフ。
広間の入口…ニキータの方向へと向かって]
[ニキータが二階で何をしていたのか。
他に疑わしくないと言われた者は誰だったか。
――疑い合って、全滅したら。
そんな話も耳に入ってはいたが、今は意識は向かない。]
――…君がさっき、言っていたこと。
[ショールを纏うタチアナもまた、此方に身を寄せてきた。
はにかむだけの気力も無いまま掛ける言葉は
彼女にしか届かぬ程小さな声。
といっても、内密に問う為、というよりは
単に力の籠った声を出せそうになかっただけだった。]
何故。
ニキータさんは違うと思ったんだい。
[小さな声を聞き取るためにベルナルトへと意識を向けていたから。
広間の動きには気づかなくて。
届いた声にゆるりと瞬き]
――分かるから……としか、いえないわ――……
アタシには、そうだとわかるの、それだけ……
[根拠もなにもない。
御伽噺のように証拠になるものもない。
ただの感覚でしかなくて。
だからこそ、明確に声を挙げることはしなかった。
――その結果を、これから知ることになるのだけれど]
―広間―
[躊躇う事は無かった。
人を刺そうと言うのに、何の躊躇いも。
ニキータがこちらを見ていたかは、長い前髪に隠れて見えなかった]
――…っ!
[一息で、ナイフを抜き去り、ニキータの身体に差し込む。
それに呼応するように、ニキータの手元が動き、そこからナイフが引き出される。
構わず、深く抉る様にナイフを動かすけれど、その間にこちらも手傷を負う。
互いの血が滴る。
利き腕に鋭い痛みが走る。
踏鞴を踏んで後ろに下がったとき、ニキータが崩れるのが見えた。
長い様で、ほんの一瞬の短い出来事]
[誰を。
誰を選ぶにしても今の自分には手を掛けられない。
ナイフは部屋に置いたままだ。
アリョールが動いたのが視界に映って、はっとした]
……!
[飛び散る赤が、アリョールが手にかけたのだと言うことを示していて、持っていたカップをテーブルに落す。
はっとしてイヴァンを見た。
彼は、信用していたから。]
アリョール!
ニキータ!
[ アリョールのナイフがニキータの命を奪いさる。]
!
[ 崩れ落ちるニキータに一番早く駆け寄ったのは、誰だったろうか。
ヴィクトールも駆け寄るも、直ぐにもう亡くなっていることには気付いただろうし、先に駆け寄った者がいればそちらからも知らされる。]
―広間―
[僕が、という声が聞こえる。
周りを見ていた視線が、ヴィクトールに固定された。
何を言っているのだろう、と。
そんな事はさせないと、ぎりっと奥歯をかみ締める]
俺がやる
[引き継ぐように言葉を受ける。
だからか、アリョールの動くのに気付くのが遅れた。
ベルナルトとタチアナの話も、殆ど耳に入っていない]
――…アリョール
[ニキータが崩れ落ちる。
血のにおいが広がる。
何か言おうとして言葉にならなかった]
[崩れ落ちたニキータは、もうそれほど長くないことが知れた。
ふと頭の中に甦るのは、母の言葉。
「覚えていて」
「死んだ人狼からは甘い果物の匂いがするのよ」
何度か聞かされた言葉。幼くて忘れてしまっていた。
ニキータの体からは、そんなものは匂わない。
アナスタシアと同じ、血臭だけだ]
―広間―
[ニキータと話していたイヴァンが誰よりも早くこちらへ駆けつけたようだった。
その気配を、利き腕を抑え、荒い息を吐きながら感じ取る。
若干意識がはっきりしない分、それが本当だったかは分からないが。
駆けつけた誰かが、ニキータの死を示したようであれば、掠れた声で呟く]
守りたい、相手が居るのなら――…早く、覚悟を決めた方が良い。
自分で動かないのなら、
他人の選択肢、に。
巻き込まれるだけだ――…。
[崩れたニキータへと、視線を一度向ける。
動かないのだろう。もう死んだのだろう。
それをちらと確認すると、アリョールの方へと彼は近付いた]
……大丈夫か?
[問いかける声は、少し、最初だけ掠れた]
ニキータ、さん……。
死んでしまったの?
[真っ先に駆けたのはイヴァンで。
フィグネリアはその場から動けなかった。
ヴィクトールが走り寄るのも視界に映る]
……ニキータ、さんは……人狼じゃ、ないわ。
たぶん。
[理由を問われたら。納得してくれそうな理由は何もない。
匂いがしないと言ったところで、わかっては貰えないのだ。
何より、自分自身でもその言葉が本当だったのかどうかわからないのだから]
ヴィクトールは、 タチアナ を投票先に選びました。
ヴィクトールは、 フィグネリア を能力(襲う)の対象に選びました。
ヴィクトールは、 タチアナ を能力(襲う)の対象に選びました。
[その「もしかしたら違うのでは」、を口に出す前に。
その場に響く叫び声と、迸ったものの香りに気付く。
顔を向ければ確かに其処には、染める血の色と
地に崩れ落ちたニキータの姿があって――。]
…………、
[脚は、動かない。駆け寄ることはできない。
その惨状から咄嗟に目を逸らし、息を吐いて。
近くに居る筈のタチアナへと、暗い色帯びた瞳を向けた。]
―広間―
[吐く息が微かに熱い。
痛む右腕を持ち上げて、唇を指で叩く。
生温い血液が、唇に付いた]
痛い、が。
動くなら、大丈夫なん…だろう。
[少し、血溜まりから離れ、壁を背に腰を下ろす。
気怠げに視線を上へ向け、アレクセイを見る]
――…頭が、大丈夫か、ということなら。
それについては、君自身で判断してくれ。
[頭を撫でる手を思い出す。
自分が眠ってしまった事を証明する、その動作。
もしその後、彼がどこかにいっていたとして、自分は気付けなかっただろう。
死者を判ずる者が、フィグネリアなら。
そしてタチアナのあの言葉は。
アリョールは、違うのではないかと思っていた。
誰が人狼なのかの答えは、すぐ傍にある]
[ベルナルトに、小さく頷きを返した時に、血の匂いを感じて。
イヴァンの声と、血の匂いに視線を向ければ]
――っっ
[倒れたニキータの姿に、口元を抑えた。
アリョールが怪我をしているのを見れば、なにがあったのかはなんとなく判って]
どう、して……
[もっと、ちゃんと言えばよかったのかと、蒼冷めた顔でただ、その様子を見ていた]
[偽善者は嫌いだ。
そうだと感じたから害意を向けた相手。
近くあれどナイフは持ってきてはいなかった。
無論、ナイフなど無くとも死に至らしめる方法は知っているから
持ち歩かずとも良いだろうと思っていたのもある]
……。
[アレクセイの声が聞こえて、はっとする。
彼が大事とする相手と知りながら
害意を抱いた事に対して苦いものがこみ上げる。
嫌いなのは自分自身。
村で生きる為に波風たてぬよう偽善的にいきていた己が嫌いだった]
[ やがてニキータの遺体はシーツに包まれることになる。
遺体を地下室へ運ぶ段階になれば、恐らくはイヴァンが名乗り上げただろうか。
もし一人でと言えば見送り、
数人でとなるなら、後程運ばれただろう。]
――ニキータ、は……ちがう、のに……
[うめくように、呟く。
もっとちゃんと、言っておけば。
――そうすれば、なにか違ったのだろうかと。
イヴァンへと視線を向け。
ふるりと首を振った時に、ベルナルトの視線を感じて瞳を向けた]
……――わかっていても、意味なかった、わね……
[口元に、皮肉な笑みが浮かぶ]
[動けぬままニキータへと視線を向ける。
彼のいるはずの場所に、アリョールの姿が見えた]
―――…、な、…
[何を、とあげた声は広間のざわめきに掻き消される。
崩れるニキータの、長い髪が遅れて落ちるが見えて
駆け寄りその身体を支えようと手を伸ばす]
ニキータ…っ、嘘、だろ。
[アリョールのナイフが抉った傷口からは
命の源である赤が流れ出していた。
くらりと目眩を感じるのは、その色が苦手だから。
両親の死と己の生への否定を、思い出すせいだ。
堪えるようにきつく眉を寄せた。
血が溢れるのを止めようとその手は傷口へと宛てがわれる。
あたたかな感触、傷は思いのほか深いのか手の隙間から零れるばかり]
―広間―
怪我だ、馬鹿。
[頭が、なんていうのに、一言で返す。
見上げてくるアリョールの視線を、しっかりと合わせて]
――手を出せ。手当てする。
使えなくなったら、本を読むのにも障る。
[イヴァンにかける言葉も今はなかった。
ニキータに対しての感情は、何を言ってもかわるものはないのだろうから。
深入りしないほうが良い。
そうでなければ、
誰も殺せなくなってしまう]
[拳で小突かれたような軽さを感じた時には遅かった]
[さらりと視界を流れて行く長い髪と、明瞭な顔立ち。
誰に何をされたのか、今更に理解する。
しくじったな、と他人事のように過る思考。
視線はアリョールよりもイヴァンを捉えて
――口の中にひどく苦みを感じる。
彼の目の前で無抵抗に死ぬわけにはいかない。
焼けるような熱さが、血の気と共に引いて行く中、
繰ったナイフは彼女に手傷を負わせるくらいはできたろうか]
[ これで良かったのだと自分を納得させるしかなかった。]
フィグネリア、
大丈夫かい。
[ イヴァンとニキータから離れ、この場では一番不安がそうに見える彼女に話しかけながら、膝をつき目線を合わせ肩に手を置く。]
[ニキータからは、「人狼」のような匂いはしなかった。
それが全員に匂うわけでないのは、母の言葉から何となくわかっていて。
それからタチアナを見る。
最初にニキータを人狼でないといったのは彼女だった。イヴァンの言葉もあったけれど。
タチアナに聞くかどうか迷って、やっぱり口にする]
タチアナさんは、ニキータさんを人狼じゃないと言っていたけど……ただ近しいからの信用というわけじゃないのなら、他に、そう思う方はいらっしゃいますか?
[意味がない、と言う言葉が聞こえて少し俯いた]
―広間―
馬鹿、とは、失礼な。
[向けた視線にも、言葉にも棘は無い。
すう、と、深く呼吸をするも肺に入るのは血の薫りばかり]
すまないが、頼めると有難い。
――…気にするのは、そこなのか。
[らしい、とは思いつつも、指摘せずにはいられなかった。
ふっと一度、顔を伏せて、唇の血を舐めとる。
その時の表情は、きっと誰にも見えない。
それから、手当てを頼むためアレクセイに素直に右腕を差し出した]
[駆け寄るイヴァンの方へ倒れ込むのが精一杯だった。
受け止めてくれた肩の固さや体温を、
感じる事さえ血と共に零れ失せて行く。
ごめん。
言葉は音になっただろうか。
さいごに、
血に塗れたイヴァンの手を握ったことしか覚えていない*]
ヴィクトールさん……。私は、大丈夫です。
驚きはしたけど、……それだけで。
[肩に置かれる手に小さく首を振って]
タチアナさんが言ったように、私もニキータさんが人狼ではない、と思うから。もっと早くに確信が持てれば、止められたかも知れないのに。
……。
[死んだ後でわかったところで、何になるというのか。
頭を振った拍子に落ちた髪が俯いた顔を隠す]
[微かに零れる、熱混じりの聲]
アレクセイは、狙わない。
――…本当に惜しいけれど。
[少なくとも、ヴィレムが居る間には、と。
その点については聲に乗せない]
タチアナは、 ベルナルト を能力(占う)の対象に選びました。
タチアナは、ランダム を投票先に選びました。
……、
僕は確信が持てなかった。
イヴァンの言葉に説得力はあったけれど。
僕の方が君より村に居て長いのに。
本当は誰も疑いたくないのに。
……、
君の方が、聡いみたいだね。
[ 村の人間を知っている分、疑いを向けきれないのもあった。]
[ イヴァンを選んだのは理由がなかった訳ではない。
強く飢えを感じる相手として三名がいた。
アレクセイ
タチアナ
そして、イヴァン。
このうち、アレクセイと、そしてタチアナもまた殺したくないという気持ちがあったために、イヴァンが選ばれた。]
言われたくないなら、阿呆な事を言うな。
――せっかくの客をそんな事で失うのは惜しい。
[軽口めいた言葉。
差し出された右手を見て、ここに来た時、使った救急箱の方へと視線をやった。
アリョールの動作は見ていたけれど、それを気にする事はなく]
少し待ってろ。
消毒する。
[そう言って、救急箱を取りにいく。
持ってくると、その場で消毒し、それから包帯を巻きつける。
痛いだの言われても手加減なんてするつもりはなく。
ただ治療を終える時、小さく、彼女にだけ囁いた**]
お前に背負わせた、ごめん。
もしアレクセイを狙えば、
君の命もないものと思ってほしい。
[ 暗に告発すると聲に含ませる。]
イヴァンを選んだが、
襲うのはどうするんだ。
[ 昨晩のマグダラの襲撃の様子は見たが。
襲う相手を選んだだけで終わるとは流石に楽観していない。]
/*
まあアレクセイは、本当に村人でいいんだろうかと疑いつつ、むしろ狼の目を多く見つつ、それでもそこを知らん振りで生かそうとしてるので、それでいいか。
[項垂れたままの男は泣きそうな顔をしていた。
鼻の奥につんとしたものを感じるが
泣くのを堪えるように、すん、と小さく鼻を鳴らす。
生気を失ったニキータの眸に映り込む己の情けない顔。
他の誰にも見せずにいたから
其れを知るのは、傍に在る彼のみで]
謝るのは俺の方だ。
ニキータ。
[微かな音がそう囁く。
一縷の望みが捨てられぬのか脈を取るため
ニキータの首筋に手を宛がう。
そうして漸く、彼の双眸に手を翳し
おやすみの言葉と共に其れをそっと閉じさせた]
―広間―
馬鹿の次は、阿呆か。
なんだか散々な言われ様だな。
[手当てを受ける頃になり、漸く周囲を見回せる余裕が生まれる。
幾つか漏れ聞こえてくる話の断片を聞きつつも、口を挟めるまでの余裕はまだ無い。
ただ、垣間見えるタチアナの表情と声音に少しの後悔を覚えるだけだ]
――…。
[抗議の声ひとつ上げず、無言でアレクセイを見遣る。
一つだけ、彼には聞いてみたい事があった。
けれど、それを口にする前に小さな囁きが聞こえてしまって。
少しだけ胸が苦しくなり、聞く機会を逃してしまった。
代わりにぽつりと零すのは]
君が、謝る必要など、無いんだ。
[聞こえるかどうか定かでないほどに本当に本当に小さな声]
……その通り、だね。
それでも人狼ではないと確信出来る相手はいるよ。
アレクセイだ。
彼は僕を昨晩ずっと看病してくれていた。
彼が狼なら僕を襲えた筈だ。
[ ヴィクトールは、
フィグネリアの額にかかった金糸を指で寄せた。]
君も狼でなければ良いと思ってる。
[ 眸の奥を見る。]
[ヴィクトールからシーツを受け取る。
顔を上げて、ありがとう、と礼を言うが
それは小さすぎて彼に届かなかったかもしれない。
赤に濡れた手が触れた箇所から、白は染まってしまう]
――……。
[沈む心に呼応するように重い息が吐出された。
丁寧な手つきでニキータの身体をシーツに包む。
そうして、アナスタシアの時と同じように
イヴァンはニキータを地下へと運んだ*]
アレクセイさんを信用しているのは、付き合いが長いから?
……人狼であることに意識が薄いのなら、見知った相手を、仲がいい相手を襲いたくはない気がする……から。
――ごめんなさい。アレクセイさんを疑っているわけではないのだけど。
[髪に触れる指にヴィクトールの方を見て。
こちらを見てくる視線に向けるのは翡翠色]
私は、人狼じゃ、ない。違うわ。
[言葉で否定したところで、何になるというのか。それから目を一度伏せて]
それで構わないとは言っただろう?
それに――…、命と引換にでも口にするのはタチアナと決めている。
[静かに笑う響き。
"彼女"はあんなにも切ない表情をしているというのに]
イヴァンは、あの様子だ。
そんなに難しいことでもないだろう。
[下手をすれば、一晩中でも地下室に居るのではないだろうかとそう推察して]
[痛みが強いのか、苦しそうな、或いは切なそうにも取れる表情。
眼差しを伏せて、しばし広間に居る。
今度は、地下室に遺体を運ぶ役目は出来ない。
話しかけられれば応じもするだろうが、体力が戻るまで2階に戻ることは*ないだろう*]
君が死ぬことがあるなら、
タチアナを襲ってからであれば良いな。
[ 口喧嘩にしては下手な言葉で。
もしマグダラが死ぬことがあるなら、
タチアナも共に死んでいる状況なのかもしれないと振る。
そんな状況が可能であるかは分からない。]
僕の場合は御免被るが。
……、
僕一人でやれと。
[ 質問とも確認とも取れぬ聲。]
[受け止める手に掛かる力が酷く重く感じられたのは、
タチアナが気絶していた所為であり、自身の腕が細い所為。
目を逸らさずに胸元を確かめれば、きちんと上下して見えて、
眠っているだけだとは察したから、安堵の息を吐く。]
………僕は彼女を、部屋で休ませてくる。
[それでもベルナルトの顔色は優れない。
それでも、己一人でも、彼女を抱き上げて階上へと向かう。
記憶を頼りにタチアナの部屋までなんとか辿り着いて、
ベッドにその身を横たえた。]
そうだね。
アレクセイとは家族包みの付き合いをしてきたんだ。
小さい頃から、まるで本当の兄弟みたいに。
彼の両親にもとてもお世話になった。
[ 束の間、遠くを見る眼差しになった。]
ごめん。
僕のも勘でしかないんだ。
でも、確信出来る勘だ。
[ 翡翠色の眸に烏羽色の眸が微笑んだ。]
こちらを見て。
僕の眸を。
[ 一度伏せたきり上がらない視線に、
フィグネリアに声をかける。]
兄弟……。そう。だからあんなに気安く見えるのね。
私そういった人がいたことないから、良くわからないの。
[ヴィクトールの視線が遠くを見る。
微笑みに、応える笑みは微かに。
それから伏せた眼は、ヴィクトールの声に再び開いて彼の眼を見た]
そうだな。
そうでなければ、俺は死んでも死にきれない。
[御免被る。
その言葉に、憐れむように呟く]
――…耐えるのは、かなり難しいと思うがな。
この香がある限り。
[反論が返るだろう事は予想しつつも口に出さざるを得なかった]
ふむ。
逆に聞くが、怪我人にやらせる気なのか?
まぁ、手伝いはするし、喰らいもする気ではある。
―二階/タチアナの部屋から―
[扉を閉ざせば血の香りは遮られ、代りに感じる香草の匂い。
疲弊もあって微睡みそうになるのを、辛うじて堪えた。]
僕がもし人狼だったなら。
このまま、彼女を喰らってしまうのかな――。
[ふっと低く零れ落ちた声。
けれど己の鼻を擽る空気に満ちるさまざまな香は、
この身に何の飢えをも、渇きをも齎すことは無い。]
…………。
[それでも、タチアナのショールを畳んで枕元に置いた時、
露わになって見えた肌を前に、微かに息を零していた。
やがて男は何も言わずに、彼女の部屋を後にした。
自室のベッドに倒れ込めば、意識は直ぐに落ちていく。**]
[ 翡翠色の眸から視線を離さず真っすぐ見つめ告げた。]
君を信じてみたいと思う。
[ 信じると押し付けるのでもなく、
信じろと信用を強制するのでもなく、
信じてみたいと告げる。]
[ フィグネリアの額の上に唇を触れさせ立ち上がる。
無論、払いのけようとすれば*可能な速度で。*]
…………。
[ マグダラの予想に反し反論は返らなかった。
自分が死ぬその時に、
アレクセイが自分に襲われていないとは言いきれない。
可能性は潰しきれないのを理解しながらも、今は無事を願う。
全ては、その時にならなければ分からない。
自分がその状況を選べるか分からないなら特にだ。
沈黙に疑問の聲があがる前に、聲を返す。]
怪我は深いのかい?
[信じてみたい、と言うヴィクトールの言葉に見つめる翡翠が揺らぐ]
私、何かしたわけでも、ないわ……。
人を襲わないことは、約束出来るけど――――
[触れる唇に指先がぴくりと動く。
払いのけなかったのは、意識が追いつけなくて。
なぜ、と言う気持ちの方が大きく、離れれば指先で唇が触れた場所に触れる。
少し間が空いてから、、立ちあがったヴィクトールを見上げて、ありがとうございます、と礼の言葉を*かけた*]
[――…彼も薄々は気付いているのだろう、と。
返った沈黙に想いはすれど、指摘はしなかった]
怪我は――…。
アレクセイが言うところの、本を捲る位は出来る。
[ニキータには、あの様相からは分からなかったが、襲撃への備えが有った。
それが"彼"と"彼女"の傷を深くした]
人を喰らう分には、時間は掛かっても支障は無いだろう。
だから。
ヴィレムが準備をしたくないのなら、昨日と同じ様に頃合いを図って呼び出す事にするが?
[それでも問題ないのだと、何事も無いかのように口に*した*]
重症じゃないか。
………、
[ 黙っているのは素直に傷を案じられないからだった。
旅人の騒動がなければこんな事態にもならなかったが、かといって責めるのも違うように感じている。
やり場のない気持ちに蓋をすることもなく、かといって出す訳でもなく。]
― 自室 ―
[倒れる間際によぎったのは心配をかけてしまうと言うこと。
後でイヴァンと話そうと思った事。
重い身体は自らの意思では動けなくて、そのまま闇へと落ちる。
だからベルナルトが運んでくれたことも知らないまま。
くったりと力の抜けた身体をまかせることとなり]
――ん……
[ゆるゆると意識がもどったころには自室の中。
霞む視界を瞬かせてぼんやりと視線を彷徨わせる]
……あら……
[自室にいることに気づいて、一つ瞬き]
[身を起こせば着衣に乱れはなく、枕元に置かれたショールが見える]
誰が運んでくれたのかしら……
[ゆるりと瞬き。
ショールを手に取れば意識が途切れる寸前までを思い返して]
……ああ、ベルナルトかも。
――そうだとしたらお礼をいわないとね。
[小さく呟いて、ゆっくりと動き出そうとしたとき。
廊下が酷くざわめいている気がしてそっと、顔をだす**]
―朝―
[今日もまた、目覚めてから目許を指で拭った。
ぼんやりと視線が赴いた先、鏡に映る己の姿。
夢の中で綺麗だと撫でられた髪が、くしゃりと乱れていた。
目を伏せ、また何時ものように身支度を整える。]
………イヴァン、
[間接的にとはいえ、己もニキータの死に関わっている。
一瞬でも彼への疑いを抱いてしまったのも事実。
だから言い訳も、下手な慰めも、考えてはいない。
ただ、先日までのニキータに対するイヴァンの姿を見て
漠然と思い抱いていたことがある。]
共に居たのは、彼だったの、かな。
[ナイフを腰のポケットに収めてから、もう一つだけ。
ふたつの人影映す月夜の湖を描いたスケッチブックを
片腕に抱え、廊下へ出る扉をキィと開けた。]
[昨日と変わらず、二階の空気は生臭い。
否、昨日よりも更に濃い色にさえ思われた。
自室より少し離れた、昨日よりも近い処から伝う
鉄錆に似た匂いに、胸がとくりと鳴っていた。]
まさか、……
[その匂いの元は、訪ねようとしていた人の部屋の前。
息を呑み――扉に手を掛け、開け放つ。]
――――…、イヴァン。
[あかいいろ。動くことなくそこにあるもの。
スケッチブックが、ぱさりと床に落ちる。
男はその場に膝を突き、ただひたすら茫然として
その場の惨状を、言葉も無く見詰めていた。**]
/*
ベルナルトが発見してくれ、た…!
ありがとう。
そうそう、ベルナルトとのイベント未回収ふたつもあったんだよね。昨日のうちに料理イベントおこしとけばよかった。
/*
そういえば、今日もデフォ投票先がヴィクトールです。
なんと言うか、美味しくない(襲撃できない)からって吊る必要は無いと思うんだ。
仲間なんだし。
[冷えた双眸が血色に染まる男を見下ろす。
アナスタシアと同様に無残なものとなった男の肉体。
一目見て死んでいると知れる損傷。
見下ろす男の容姿と瓜二つの其れが動くことはもうない]
覚えてないのは幸いだな。
[犯人の顔も。
痛みも苦しみも。
魂だけとなった男の記憶にはなく]
――――――……。
[何時死んでも仕方ない。
親不孝な己への報いなのだと思ってきた男は
己の死に大して感慨は抱かないのだけれど]
約束、守れなかったな。
[ニキータとの、約束。
ベルナルトとの、約束。
それが心残りなのか死してなおこの場所に囚われる。
不意に扉の開く音がして、男はゆっくりと顔をあげた。
名を呼ぶのはベルナルトで――]
カッコ悪いとこみつかっちまったな。
[軽く肩を竦め、わらう。
ぱさりと音立てて落ちたスケッチブックを見れば
片眉を持ち上げて]
大事なものだろ。
――…、なあ、ベルナルト。
[入り口で呆然とある彼に歩み寄り
足元に落ちたスケッチブックを拾おうと腰を折る。
けれど其れを掴む事は出来ずすり抜けてしまう]
[それからその日は広間を掃除し、アナスタシアがいた部屋の片付けをしたりと時間は過ぎていった。
夜には湯を沸かして身体を拭き、やはり埃臭いままのベッドで睡眠を取る。
気が張り詰めていたのか、その日は夢を見ずにすんだのだけれど]
――?
[鼻を掠める血臭。嫌な予感がしてベッドから降りる。何かの落ちる音がした。
扉を開けると、廊下に立ったままのベルナルトの姿。
その部屋は誰の部屋だったか知らない]
死んだんだから当然か。
[目的を果たせぬまま
スケッチブックの前でしゃがみこんだ]
仕方ないとはいえ
不便だよなぁ。
こんな姿じゃ何も出来ない、か。
[やれやれと肩を竦めて戯けるような仕草をみせる。
そろりとスケッチブックの輪郭を指先がなぞる。
質感感じられぬまま生者にとっては空気のような存在が
小さく溜息をつき、頭を垂れた**]
ベルナルトさん……?
まさか、また――。
[その近くまで歩いていく。近づけば血臭は増して扉の向こうの光景に足を止めた]
イヴァン、さん……。
[小さく首を振る。タチアナが、彼は人だと言っていた。もちろん今も、甘い匂いなど少しもなく。
思い出されるのは昨日厨房で見せた笑顔]
[フィグネリアの声にしゃがんだままの姿で見上げる。
彼女がみるのはスケッチブックの前にいる己ではなく
自身の血に塗れた男の躯]
――――… は。
[かわいたような短い笑いが漏れた]
ほんと、かっこわるい。
[見ないように彼女の双眸を覆う事も出来ない。
彼女の作ったスープの優しい味を思い出し
それも二度と口に出来ないのだと思えば淋しさのようなものを覚える]
[唇から舐めとったニキータの血液は、甘い。
けれど、その程度では、香によって齎される餓えを治める事など出来はしない。
寧ろ、より一層煽られるだけだ。
さして近しくも無い相手でさえ、こうも甘いのに]
――…
[近しい相手の事を想えば、微かな笑みが零れ落ちる。
抑え込もうにも抑え切れない、激しい欲求。
夜になれば、きっと、今よりは満ち足りるはずだ。
次の狙いは決まっているのだから]
[深夜、頃合を見計らう]
ォ――…
[歌の様に、遠吠えの様に。
同族へのみ伝わる呼び声。
手負いの獣で有る事を感じさせないどころか、いっそ、上機嫌の聲。
或いは只、香と熱に浮かされているだけなのかも知れなかったが]
[イヴァンの部屋の前。
ふとヴィレムへと聲で問いかける]
殺してみたい、とは。感じるか?
――…強制する気はない。
ただ、感じるのなら、想うままにすればいい。
[方法を問われても、声を出されることだけ無い様にしろと告げるだけ。
それ以上の助言はする気は無い]
感じないのならば、今日も"俺"がする。
見ていればいい。
[マグダラは選択肢を示すだけ。
何度目かの決断を*委ねて*]
[指先を重ねていたスケッチブックがフィグネリアの手におさまる。
一瞬視線が交われど、彼女がそれに気付くことはない]
フィグネリア。
[ぽつり、名を呼ぶ。
生ける者には届かぬ死せる者の声は鉄錆の匂い満ちる部屋にとけた*]
―回想/広間―
そういわれても仕方のないことを言った、自分の責任だとは思わないのか。
[そんな風に言いながらも、手当をしていく。
何か言いたげな様子には気づいていたものの、自分から問う事はなかった。
小さな声は耳に入ってきて、その表情を伺おうと視線を向けた]
……お前は本当に馬鹿な奴だな。
[頭を一度、ぽふ、と撫でて。
救急箱をしまいに離れる。
タチアナが倒れたのを見て、ベルナルトが運ぶというのに頷いて]
任せる。
[見送った後、遺体を運ぶというのに協力はしなかった。
ただしっかりとその姿を目に焼き付けて]
戻れるか?
[まだ座ったままのアリョールに問いかけるのは、その後の事。
戻れないと言うのなら、暫く付き添うつもりではあった。
そして、その日は部屋に戻り、机の上のナイフの刀身を布で巻いた。
隣室におやすみ、なんて声をかけた後で、眠りに落ちていった]
―朝―
[目が覚める。
一番最初にしたことは、ナイフの確認だった。
刃はしっかりと保護してある。身支度を整えて、それを服の内側のポケットに入れた]
……。
[ドアを開けると、確かに匂う、昨日と同じ血のにおい。
またか、と。呟きはせずに視線を巡らせ、そこに居るフィグネリア、そして座り込むベルナルトを見つけると、歩を進めた]
――…イヴァン。
[中の光景を伺う事は出来た。
名を呟く声は掠れる。
友人、だった。食事の時の事を思い出し、目を伏せる。短い時間、アナスタシアよりも長い時間。
次に目を開けた時は、感情の波を抑えて]
ベルナルト、フィグネリア、広間に行っていろ。
周りに知らせて、地下に運ぶ。
お前らは休んでるんだ。
[二人に声を投げて、部屋をノックして回る。
イヴァンが死んだことを伝えるために。
冷静ぶった表情は、ヴィクトールの前だけでは僅かに剥がれる。
口唇をかみしめて、それでも自分は大丈夫だと、はっきりとした声で言った**]
―回想/自室―
[ 自室へ戻ると、扉に背をつけて荒く息を吐いた。
今更になって身体が震える。
アレクセイを殺さない為とはいえ、手を汚す覚悟もしたとはいえ、本当に最善だったかなど、今となっては分かりはしなかった。
そのまま、滑り落ち扉に背をつけ頭を預け、立てた膝に腕をかけ、もう片手で顔を覆う。
どれくらい経った頃だろうか。]
「おやすみ。」
[ ヴィクトールはアレクセイの声を聞く。]
ああ、おやすみ。
[ 返事を返す。
こんな状況でよく眠るようになどと言い出すことも出来ず、出来るだけ声で想いを込めることでその代わりとする。]
["彼"を抑える事も、切り捨てることも出来ず。
アレクセイの大切な相手を堕として。
何も告げず、割り切った振りでしか生き延びていくことのできない]
"私"は、本当に愚かだ――…。
[ベルナルトが運んでいくタチアナに向ける視線は、痛みのせいかどこかとろりとしていた。
緩く頭を振る。
運べるのなら、タチアナは自分で運びたいとも想ったが、無理だと解っていたので口には出さなかった。
きつく巻かれた包帯の下、傷口が熱を帯びる。
フィグアリアが広間の掃除をするのを見遣り、これも出来ない、と今更ながら怪我をしたことへの後悔が浮かぶ]
――…大丈夫だ、戻れる。
[>>52アレクセイの問いかけに答えるも、立ち上がる気配は見せず。
それを察してか、付き添う様子のアレクセイに、シンプルな謝罪と礼を述べて。
ひと時が過ぎれば、自力で2階へ戻っていく]
―朝・2階客室―
[寝台の上、満ち足りた表情で眠る様子は、扉に隔てられ誰に見えることも無い。
緩やかに目覚めた後、ノックの音に気付き、扉を開ける。
寝乱れたのか、解け掛けた包帯を逆の手で押さえ、アレクセイの話を聞く]
そうか。
[ぽつり呟く声の感情は乏しい。
白かった筈の包帯に滲む血の色の方が、余程鮮明だった**]
/*
アリョールとヴィクトールとか俺どうあがいても狂人じゃないですかやだー これは殺されるべき(けっこうまじめに)
まあ生き残っても死ぬ未来しか見えないんだけど。
[アリョールの部屋に行った時、彼女の様子に、眉が寄った。
昨日もいつもと調子が違ったのはわかっている。
こんな状況によるものなのか、それとも他の理由があるのか。
伝えなければならないことを伝える。
答えを得る。
更に眉間に皺が寄った]
後で傷口をもう一度見せろ。
手当をするぞ。
[不機嫌そうな様子でそう言った**]
[ベルナルトの手にスケッチブックを取らせて、膝をついたベルナルトの肩にそっと手を置いた]
ベルナルトさん、大丈夫です……か?
[声を掛けたところでアレクセイの姿が見えた。
広間にと言う声に頷いてから]
アレクセイさんも、無理はなさらずに。
……ベルナルトさん、立てますか?
[立ち上がれないなら肩を貸そうとして]
[ナイフはポケットに入っている。
未だ誰かを差すだけの決意はもてないが、護身用だと言い聞かせて。
ベルナルトと共に広間に辿り着くと、椅子に座らせてからお茶を入れる。
湯が沸くまでの間、ちらちらとベルナルトの様子を気に掛けた。
フィグネリア自身ショックは大きいが、動けないほどではない。
けれど、厨房に立てばどうしても先日のことが思い出されて、気は重くなる。
下ろした方が良いと言われた金糸を垂らし、スカーフは肩に掛けて。
滲んだ涙を手の甲で*拭った*]
[ 自室で束の間の休息をとると、上着を脱いだ。
昨日の様に身体が悲鳴をあげることはなかった。
細胞一粒一粒が辛いと要求することは。
タイを外し、首元を緩める。]
…………、
[ 喚び聲こそが人としての理性を狂わせるものだと感じる。
暗闇の中、深紅が宿った。]
[ 足音も立てずに再びマグダラの元に現れれば、
意外な聲に眉を顰める。]
てっきり、今日は僕が殺すのだとばかり。
[ 計り知れないものを感じマグダラを伺う。]
イヴァンは、村の一員だぞ。
[ 殺してみたいかとの問いに返事をなすも、
沈黙後、言い換えて聲で囁いた。]
……、
喰べたいとは感じる。
[ 喉を鳴らしマグダラの負傷を見る。
何処かマグダラの負傷を言い訳にしようとしているのだろうか。
未だ、血に濡れていない両手に視線を落とした。]
[ 無言でイヴァンの室内に入ると、
左手の爪をそろりと伸ばした。
ごくりと再び喉が鳴った。
恐怖ではなく飢えの為に。
その後は素早かった。
イヴァンの口元を右手で掴み抑え、
左手で心臓をひと突きにしようとした。
幾らか逸った所為もあってか、人狼の膂力により、
イヴァンの首元からごきりと骨が折れる音がした。
心臓は残念ながら上手く刺せなかったようで、
イヴァンの首が折れたのも手に伝わってか、
心臓から手を離すと頭蓋を割り、肋骨に両手をかけ割り開こうとし始める。
マグダラに止められれば、正気付いたように蹌踉めいただろう。]
――……
[もう、あたたかさのかけらもない冷たい頬へと手を伸ばす。
乾き始めた血がスカートの裾を濡らす事すら気にしないまま]
人狼、を……みつけなきゃ、ね……
[見つけられなくて、御免ね、とぽつりと呟き。
冷たい頬を撫でて、しばしそのままでいた]
[ 止められなければ、そのまま作業を続け、
先ずは"脳味噌"に舌をつけようとしただろう。
どちらにせよ
マグダラにまるで譲るかのように、
血の溢れる林檎のような緋色には手をつけなかっただろう。]
― 2階廊下 ―
[イヴァンの身体を運ぶだけの力はないから、ため息を一つおとして立ち上がる。
墓守である友人の手を借りればなんとかなるかとも思いながら。
けれど昨夜、ニキータへとむかったアリョールを思い返し]
――……大丈夫、だったのかしら。
[人を手に掛けたことも、怪我をしたらしいこともすこし聞こえてはいたから。
気に掛けるように呟き。
けれど、彼女の部屋がどこかは分からず。
アレクセイがまだそこにいない限りは気づけない]
―自室―
[ 昨晩のことを思い返す。
口にしてしまったとは言え、
灰色のそれは人が食べるものではない。
しかし口にすると共に、断片ながらも自分のものではない記憶と感情が流れ込んで来た。]
……、
[ 人の記憶は酷く甘い。
ニキータが死んだ時の感情の発露が、
遅れてニキータが死んだ時の に繋がった時には、
戸惑いと恐怖と、 を知った。]
タチアナは、 アリョール を能力(占う)の対象に選びました。
……ベルナルトさんは、誰が人狼だと、思いますか?
人狼だと思える人を、殺せますか?
[自分は、殺せるだろうか、とポケットに入れたナイフを布越しに触る。
昨日のアリョールのように、迷いなく刺せるだろうか、と自問して、小さく溜息をついた]
私は、「処刑」される人がどちらでも、刺せるかわかりません。
それが自分のためでも、誰かのためでも。
その時が来てみないとわからないけど。
だけど、誰かに任せてばかりでも、いけないと思うから。
[ ヴィクトールには、元々人狼としての自覚はあった。
亡き母は人狼であり、白い毛並みの美しい狼だった。
しかしヴィクトールは聲を響かせることも人を襲う術も持たずに、人間として生きてきた。
この村の人間達を愛し郷土を愛し、血は繋がらないものの唯一の家族と言っても過言でもないアレクセイを愛していた。
その灰色を口にしたのは本能によるものだろう。
そう喩えば、タチアナのハーブ煙草に興味を示したことにも繋がるような、好奇心と探究心の片鱗でもある。
喰べることでその人物の知識を得ること、それが人狼の細かい差を知っているものからすれば、"智狼"と呼ばれるそれであることを実感しながら、アレクセイの来訪を受けていた。]
アレクセイ、
無理はするな。
[ アレクセイ>>54からイヴァンの死を伝えられた時、
ヴィクトールが沈痛な表情だったのは罪悪感があったからだ。
心を鎧おうとするアレクセイを窘めるように緩く首を振る。]
……、
アレクセイ。
あとで話がある。
[ アレクセイが去る間際にはそう伝え、
ヴィクトールもまた広間へと降りていこうとしただろう。]
[淡い溜め息。
若干の不自由さを感じつつも、支度を整える]
――…すまない。
[誰に聞こえる事も無い独り言を、室内で呟く。
視線を上げれば、ほぼ普段と変わりない、感情の希薄な表情。
廊下に出たその先、タチアナの姿が見えた]
おはよう。
大丈夫だったか?
[自分の事を、完全に棚に上げ、気遣う言葉]
[廊下で考え込んでいれば、探していた人の姿が見えて、ほっと吐息を零す]
おはよう。
――ええ、アタシは、大丈夫よ。
[アリョールへと近づけば、血に濡れたスカートが足に張り付くけれどそれは気にせず]
アリョールこそ、大丈夫?
[ちらりと向けた視線の先、怪我をした手を見れば柳眉を寄せた]
[アリョールの部屋は、それなら良いと去り。
それから、ヴィクトールの部屋を訪ねたときのこと。
沈痛な表情の理由がわかるわけもなく、それでも無理はするなと言われれば、微かにわらって、頷いた]
ありがとう。
……話?
[聞いた言葉をオウム返しして。でももちろん嫌だなど言うわけなく。
全員に伝えたら、自分もまた広間におりていった**]
[ 広間へと降りると、
既にベルナルトとフィグネリアが話していた。]
やぁ。
……、
[ 床に染み込んだニキータの血痕を一瞥し、
ソファに近づき、手頃な場所に腰掛けようとする。]
[タチアナの安堵の表情を、じっと見詰める。
怪我をした利き腕を持ち上げ、唇を指でこつこつと叩く。
ニキータの事があれど、自分への対応の変わらない彼女に驚いている様だった。
大丈夫か、問われれば自分でも視線をそこに向け]
痛むが、まぁ…動く。
大丈夫だ。
[口調に揺らぎは無い]
――…この位の代償なら、安いものだ。
―広間―
[席を共にするフィグネリア>>68に、視線は未だ俯いたまま
それでもぽつり、ぽつりと答えていた。]
そうだ、ね――。
君も、辛かったはずだと、思う。
[言葉を詰まらせる様にまた小さく目を伏せて。
カップの紅茶を一口含んでから、再び口を開く。]
あぁ。
彼を――…彼とアナスタシアを殺した、
人狼を、殺さないと、いけない。
[といっても、誰が殺した、に繋がる手掛かりは
未だ頭の中に浮かんでは来ない。
厳密に言えば、わかる、と告げてきたタチアナも、
そして今、目の前に居る彼女に関しても、
人狼でないという確証を持っている訳では無かった。]
そう、ならよかったわ……
[ゆるりと瞳を伏せる。
代償ときけばニキータを思って唇を噛んだ。
アリョールを責めることはできない。
狼ではないときちんと皆に知らせていたわけでもないのだから。
証拠もなにもないのに信じろと言うのも無理だろう]
……人狼がみつからなかったら、みんなしんじゃうのかしらね。
[ため息をついて、小さく首を振る]
――アリョールは、……今日は、大人しくしておいたほうがいいわ。
その手じゃ……
[誰かを殺すのかどうか、まだ考えないまま。
タチアナのナイフは、部屋に置かれたままだった]
ヴィクトールは、 ベルナルト を投票先に選びました。
[ゆらり、立ち上がる]
アナスタシアと、ニキータ。
二人も、俺と同じように、居るのかな。
――…未練残して漂ってるのは、俺だけ、なのかな。
[かり、と短い後ろ毛を掻く。
また吐き出される息。
どちらを望んでいるのだろう。
囚われる事なく自由に先をゆくことか。
それとも、同じようにあり、再び会えることか。
どちらも望みながらどちらかを選ぶ事は出来ぬまま
困ったような笑みを漏らし、首を振った]
[守りたい者を、守る。
アリョールの裡には、その想いが根付いている。
そこにタチアナが含まれている事を、本人に言い出すことは無いけれど]
そうだな。
見つからなければ、きっと、タチアナも――…喰われる。
[何処か限定的な物言いは、無自覚に近い]
大人しく出来るのならしておくが。
まあ、他の人間次第だな。
[すっと、階段の方へ足を向けた。
広間へと向かおうとする足取り]
……人狼に食べられる前に疑われてしまうことも、ありえるわよ。
[断定するような言葉にわずかに苦笑を零し。
階下へと足を向けるアリョールの隣にならぶ]
――そう、ね……
……
[口数が少なくなるのは、この中の誰が人狼でも、手にかけるのはむずかしそうだと思うから。
肩にはおったショールを握り締めて、アリョールとともに広間へと向かう]
[ヴィレムの行動をマグダラが止めることは無い。
その決断をしたのがヴィレムであっても、マグダラ自身は其れを唆したに等しいのだ。
感じるのなら、想うままにすればいい、と。
全て、見届けた後でたった一言告げるのは]
ヴィレム。
――…それが、あんたの決断だ。
[後は、傷付いた腕を庇う事も忘れたように、眼前の血肉を食むだけだった]
[アレクセイが動けばふっと目を細めて
フィグネリアとベルナルトが去るを見送る。
躯は血に塗れ襤褸のような態となっていたが
其処から抜けだした魂は生前と変わらぬ姿]
人狼に、喰われた、って。
覚えてないから実感もわかない。
知っても、知らせる事は出来ないだろうし
知らないままで、良いのかもしれない。
[独り言ちて、溜息を吐く。
己の生は終わった。
死は誰にも訪れるもの。
早いか遅いかの違いだけ。
そんな風に思っていたから受け入れるのも早く――]
[立ちあがる前、ベルナルトの言葉を聞きながら、小さく頷く]
私は、私が人狼じゃないことをわかってる。
だから、言えるけれど、どうして今になって旅人を襲ったのかしらね。
……それとも、今までは見つからなかったとか?
この部屋に焚かれた香みたいなものを嗅いでしまったとか……?
[眩しい、と言われて、無意識に髪を触ると、少し照れたように俯いて又顔を上げた]
逃げてここまで来たから。ここでは逃げたくないの。
だから本当は、強くなんてないのよ。
じゃあ、その内来るでしょうから他の方の分も一緒にいれておきますね。
[ヴィクトールの微笑みにそう言うと、竈の方へ向かう。
お湯は火の近くに置いていたから冷めてはおらず、ポットに新しい茶葉を入れてお湯を注いだ。
アリョールとタチアナが来る頃には、人数分のカップを用意して蒸らしたお茶をそれぞれへと差し出し]
――…。
[一瞬の逡巡]
タチアナよりは、先に私の方が疑われそうだ。
[ぽつ、と呟く。
殺されたというイヴァンの部屋を覗こうとすることも無く、階下へ降り広間へと入った。
広間の面々を顔を見詰めはしても、積極的に口を開くことは無い。
ただ、なるべくタチアナの傍に付いているようには動いた。
彼女に危害の加わる何かがあれば、守ろうとするように]
[ 血肉はアナスタシアの分しか未だ喰べてはいない。
飢えてはいる。
知識の塊とも言える灰色のそれを口にしながら、
何処か苦く、何処か陶然と、
何も聞こえなかったかのように灰色の食餌を進めた。]
[頬撫でるタチアナの手の優しい動きに男の双眸が柔く細まる。
幾度か共にした夜も、彼女はこうしてくれたか。
彼女の手のぬくもりに安らぎを覚え夢に魘される事もなかった。
悪夢から遠ざけてくれた存在に感謝していたから]
謝る事はない。
[ニキータに声を掛け庇おうとした彼女。
その言葉がどういう理由で発せられたのかは知らないが
それでも、それを嬉しくおもっていたのに
結局、感謝のひとつも伝えられぬままになっていた]
タチアナ。
[ありがとう、と、生きて欲しい、と。
願いは儚い響きのまま紡がれる]
[アリョールの言葉にきょとりと瞬く]
――アリョールを疑うぐらいなら私じゃないかしら。
[首をかしげて呟く。
生真面目な墓守のほうがまだ信用できるだろうと思う。
広間へと降りた時にはもう他の人たちは居て。
アリョールの傍にいながら、ベルナルトへと一度視線を向けた。
それから他の人たちをみやり……
小さく吐息を零す]
私は、要らない。
[フィグネリアから、差し出される紅茶。
数日前には喜んでいた嗜好品だと言うのに、それを拒んだ。
飲んでも、渇きが潤う事がないのは分かっていたし。
それに何より僅かに漂う血の薫りと紅茶の匂いが混じるのを嫌悪した。
どこか冷たく硬質な表情を浮かべる]
―2Fイヴァンの部屋→地下―
[広間に行こう、と思っていたが、一度台所に寄った。
その後、2階へと戻る。
階段でアリョールとタチアナとすれ違ったりしたかもしれない。
イヴァンの部屋は、タチアナが入ったときより変わりはない。
欠けた食われた体を、血に濡れるのも気にせず、一枚のシーツでくるんで、持ち上げた]
なぁ、イヴァン。
恨むんなら、人狼じゃなくて、俺にしとけよ。
[聞いている人など誰も居ないから、そんな風に呟いて、地下へとその体を置きに行く。
丁寧にその体を横たえると、一度水周りで手を流してから、広間へと戻る]
[フィグネリアから紅茶を受け取りながら、それを拒否するアリョールに首をかしげる。
どうしたのかしら、とじっと視線を向けて。
友人の硬い態度が普段と違う気がして、幾度か瞬きをした]
……アリョール?
[静かに問いかける。
――それでもまだ、誰かを明確に疑えないのは。
知ってしまえば疑うもなにもなくなるからだと、無意識で思っているから]
そう、ですか。でも、何か口には、いれてくださいね?
[いらないというアリョールへそう言うと、カップを片付ける。
アリョールの表情は昨日よりもさらに硬いように見えた。
昨日のことが尾を引いているのかと、思う。
アレクセイも広間に降りてくれば、同じように紅茶を出した]
―→広間―
[フィグネリアが紅茶を出してくれる。
口元が緩く笑んだ]
ありがとう。
――タチアナ、アリョールの手当てを任せる。
[彼女らの様子を見ながら、そこに救急箱があると棚を示して言った]
どうした?
[タチアナに向ける眼差しですら、以前の様に柔らかいものとはならない。
どこか張り詰めた様な、貼り付けた様な、強張ったもの。
フィグネリアには、視線ですらもう向けず]
ああ、後で。
――…生きていたら、口にさせてもらうさ。
[淡白に答えを返した]
眠っていたなら、抵抗は出来ないと思う、けれど――。
[ひとりごとにも聞こえるフィグネリア>>82の言葉に
その時はそれ以上は何も語らず、
ただ己の膝の上を見下ろしていた。
それからヴィクトールに応対した彼女が、
此方に向けてきた頷き>>86を見ながら、また暫し考えた。]
―――…。
人狼の自覚が無かった者を、目覚めさせる香――。
なんて話は、ヴィクトールさんもしていたけれども。
[この場の者たちの顔を思い描きながら、言葉を続ける。]
平穏に生きる為に――。
何とかして、見つからないように――とはするものだと思う。
もし僕が人狼になってしまったら、そうすると思う。
お茶をいれるくらいしか、出来ないし。
アレクセイさんも、余り無理しないでくださいね。
[アレクセイへ口元だけで笑むと、椅子に腰を下ろす。
と]
アリョールさん……?
[自分が彼女によく思われないのはわかる。
けれども、タチアナに対してもああだっただろうかと、首を傾げた]
ああ……わかったわ、アレクセイ。
[こくりと頷いて、うけとった紅茶のカップをテーブルに置く。
強張った表情のアリョールにはそれだけしんどいのかもしれないと、心配そうな瞳を向けて]
……アリョール、手当てをしましょ。
[こっち、とあいているソファに促して。
彼女の傍らに座って、手当てをはじめようとした]
―広間―
ヴィレム。
["彼"の聲は、"彼女"の声とは異なり、いっそ柔らかさを増している]
あんたに異存がなければ、今日はあの旅人を襲おうと想う。
[自分に、「何か口に」入れて欲しいようだったから。
言われたまま、夜に口にしようと。
なんとなく、そう想った]
アリョールは、 フィグネリア を能力(襲う)の対象に選びました。
逃げたくない、って思うことそのものが、
僕は強さだと思ってるよ。
[フィグネリアが照れる姿には、また少し口許緩めてみせた。
彼女のその意思は確かに眩しく聞こえたし、
彼女が触れたその髪も確かに、綺麗な色だと思ったけれど。
――綺麗、の言葉は胸の内に押し止めた。]
だから、僕も逃げない。
[ヴィクトールの、返答>>87の後の無言を感じながら。
新たに広間に姿を見せた者たちの姿を捉えながら、呟く。
その折に、タチアナ>>90と視線が交わる。
ほんの少しだけ吐息が零れたのは、あの時倒れた彼女が
一先ず無事に起きられたように見えたから。]
[ 紅茶を一口啜った。
まだ紅茶の味わいはしている。
イヴァンの記憶が補強してくれたのか、"美味しさ"に顔を微かに綻ばせた。
すぐに表情を引き締め、]
腹を割って話そうか。
僕はね、
アレクセイとフィグネリアは違うと思っているんだ。
特にアレクセイが人狼なら、
僕は喰われていいとすら思っている。
……、
君はどう思う。
ベルナルト。
[ ベルナルトの話を聞こうとする。
アレクセイが狼という話をしない限りは、対話を進めてゆく姿勢に見えるだろう。
アレクセイに危険が及ぶようであれば、
フィグネリアを殺すことも脳裏では考えているのだが。]
いや、ありがとう。
大丈夫だ。お前も無理をしないほうがいい。
[フィグネリアへ、そう告げる。
それから視線は、話すベルナルトへ]
――そうだな。
生きる為に。
なぁ、ベルナルト。お前は、人間か?
[問いかけの形を持っていても、その言葉は他人事のような。
そんな、感情のなさで発せられる]
ヴィクトールは、 フィグネリア を能力(襲う)の対象に選びました。
[しかしヴィクトールが話すなら、まずは彼へと視線を向ける。
話が、と言っていた。
後で。
多分、それを聞いたら戻れないだろう。
頭の中では冷静に、思考が組み立てられていく]
[広間に来たアレクセイに、視線を向ける。
僅かに厄介そうな表情を浮かべたのは、手当ての間身動きが取れないと感じてか。
それでも、心配そうな眼差しを浮かべたタチアナに促されれば、拒むわけにも行かず]
すまない。
[少しだけ苦しそうな表情でタチアナに謝ってから、利き腕を預ける。
解け掛けた包帯には、傷口の箇所以外にも血の痕が残っていた]
アリョールは、 ベルナルト を投票先に選びました。
/*
やだぁ狼勝ちのコースじゃないですかー
いや俺は死にに来たんだがうっかり初回襲撃を逃したので今日どうなるかと思っている。
アレクセイに疑惑を投げかけてみようか
[とはいえ、全くの安堵、という訳でもなかったのは
アリョールの負傷を察したから。
更に瞬いたのは、紅茶を拒む彼女の硬く見える表情。
迷いのない、と昨日まで感じていた人への微かな違和感。
ただそれもこの時は、ほんの微かなもの。]
――…ヴィクトールさん。
[手当てに就くタチアナの姿を一瞥してから、
身体をその人>>101の方へと向け、その顔を見た。]
じゃあ僕も、正直に話すけれど――。
もしもあなたが人狼であるとするならば。
そうと知っても……アレクセイなら、庇うかもしれないって。
――…あなたが、彼に喰われても好いって言うように、ね。
[これは勿論ベルナルトの主観。そして可能性の一つに過ぎない。
視線はつとそのアレクセイの方にも向く。]
[生憎と、自分が人狼であっても、ヴィクトールを食べるわけがない。
とは口にしない。
アリョールの視線には、おとなしく手当てされるといい、と。
どこか、不機嫌そうな視線を返した]
[最初の手当てが良かった為か、さして傷口に血は滲んでいない。
外された包帯は、かなり赤に染まっているというのに]
これ以上の無茶は、する気は無い。
それにきっと。
[広間の、少し離れた場所で聞こえる会話に俯いた]
すぐに、ケリが付く。
[其れを願っている、という様な声の明るさでは無く。
苦しさと、切なさを押し殺すように低い声]
[ ベルナルトの視線がアレクセイに向かう、
その仕草に眉が僅かに顰められた。]
君はお互い庇い合っていると言うのかい?
[ 再び問い返した。]
そうだろうな。
[ベルナルトの言葉に、最もだと頷く。
視線がこちらに向くのに、口元が小さく、笑んだ]
俺が人間で、ヴィクトールが人狼でも、俺は庇うな。
[ベルナルトの言葉に顔を上げて、ヴィクトールを見た]
……アレクセイさんとヴィクトールさんが互いを大事に思っているのは、わかります。
だから、ベルナルトさんの言うとおり、一緒にいたからというのは、理由にはならないと、思います。
でもそれは、アレクセイさんに限らない話だわ。
ヴィクトールさんが人狼でも、同じ。
もし人狼が複数いるのなら、別の人狼が動いたのかも、知れない。
[二人の様子を見ながら、言葉を紡ぐ]
[傷口周りと、包帯。
その色の違いにゆるりと瞬く。
その違和感を確認するようにアリョールをみたけれど、無茶をしないときけばほっとして。
続く言葉に、眉をひそめる]
――ケリがつく、って……
[どういうこと、とは声にならない。
辛そうなアリョールの様子に問い詰める事ができず。
ヴィクトール達の会話も聞こえているからこそ、これから起こる事でどうなるのかが決まりそうで。]
/*
と言いながら
投票はヴィクトールです。
ここで村側つってエピっても問題はないが物語的に問題が発生する気がする。
というかフィグネリアさんの元娼婦設定全く生かされないな…
[アレクセイから返される不機嫌そうな眼差し。
すぐに視線を外したのは、感情を抑え込む為。
彼に、他の誰よりも覚悟があるだろう事は、既に察していて]
(――…君は、君の守りたい相手を守れば良い)
[唇だけを動かして、声には出さない。
伝えようとも想っていなかった]
……………。
あなたが撫でてくれた手が優しかったからこそ。
そのあなたが、イヴァンを、喰らった、
―――… 、おそろしい人狼だったら、怖いんだ。
[ぽつりと零れた言葉は、ヴィクトールに髪を撫でられたことが
ふっと思い出されてもの。]
[もし複数いるのなら、朝一人ずつ襲われているのはおかしくないのか、と疑問も浮かぶ。
もっとも、複数いて一晩に一人が一人襲ったのなら、もうここに人は残されていないのだろうけど]
でも、二人とも人間でも、やっぱり庇うんじゃないかしら。
[向けられたベルナルトの視線。
受け止めるのは常の表情。
嫌いと言うわけでもない、好きな方に分類される相手に対して。
ゆるく、笑った]
――そうだと、思ってた。
それでもさ、
[内ポケットに手を入れる。ナイフを取り出す。布を、取る]
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