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研究生 エーリッヒ は 酒場のママ ヘルガ に投票した
ランプ屋 イレーネ は 酒場のママ ヘルガ に投票した
青年 アーベル は 酒場のママ ヘルガ に投票した
召使い ユーディット は 酒場のママ ヘルガ に投票した
酒場のママ ヘルガ は 教師 オトフリート に投票した
教師 オトフリート は 酒場のママ ヘルガ に投票した
小説家 ブリジット は 酒場のママ ヘルガ に投票した
職人見習い ユリアン は 酒場のママ ヘルガ に投票した
酒場のママ ヘルガ に 7人が投票した
教師 オトフリート に 1人が投票した
酒場のママ ヘルガ は村人の手により処刑された……
教師 オトフリート は、召使い ユーディット を占った。
小説家 ブリジット は、ランプ屋 イレーネ を守っている。
次の日の朝、小説家 ブリジット が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、研究生 エーリッヒ、ランプ屋 イレーネ、青年 アーベル、召使い ユーディット、教師 オトフリート、職人見習い ユリアンの6名。
/中/
投票デフォ、ユリアン。三度目にして初めて野郎に行った。
ていうか……順調(?)に、女性ろーらー続いてますね。
にしても、ブリスか…………いやまあ、わりと予想通りなんだけど、見つけに行く切欠がねぇよ、そこも(汗)。
絡み薄かったから、行く理由が思いつかないー。
それにしても、赤組豪華な構成だなぁ……。
そして、どーやらあべくんと微妙にネタが被ってしまったっぽい。
まだ補正かけられるし、きちっと差別化せねば。
/中/
まあ、ネタがない、とか言ってると話が先に進まないし、多少強引にでも動いておこう。
出るまで、後20分ちょいあるんだから。
─2階・客室─
……ああ……朝、か。
[光を感じて、本に向けていた顔を上げる。
──昨夜は、結局ほとんど眠れなかった。
昼間、眠りすぎたせいもあるのかも知れないが、それ以上にホールでの出来事が鮮烈に意識に残っていて]
…………。
[ぱたん、と音を立てて本を閉じ、胸元に──傷痕のある辺りに、手を当てる]
『 』。
『お前』……何を考えている?
[問いに、答えはない]
……あの時……彼女が取り込まれた時。
『お前』なら、オルゴールの行方を追えたはず。
何故……それを、しなかった?
『歌姫』を取り戻すのが、『お前』の目的じゃなかったのか?
[やはり、答えはなくて。募るのは、苛立ち]
……ったく……。
[ため息をつけば、みゃう、と不安げな声が上がる。
声の主──真白の妖精の頭を、ぽふりと撫でて、立ち上がり、窓辺へ向かい──]
……あれは?
[日差しの中、庭園に昨日まではなかった真紅を認めて、眉を寄せる。
庭に、他に人影はないらしい──と見て取ると、そのまま窓枠に足をかけて]
よっ、と!
[直接、庭へと飛び降りた]
─庭園─
[静けさに包まれた庭園。
薔薇の咲く一角は、白と黒に彩られていたはずだったが。
何故かそこには、昨日まではなかった大輪の紅。
紅の上にぽつりと落とされた黒は、容易に昨夜消えた女性を思い起こさせる。
その薔薇の周囲には、不自然に掘り返された跡が残っているだろうか]
……これが、彼女の……本性、なのか?
[そんな呟きをもらしつつ、ふと空を見上げて]
しかし、魔の力を取り込んだって事は……。
[続く呟きは、深い、*ふかい嘆息に飲み込まれ*]
/中/
やっぱり無理だーい、ひゃっほう!(←色々壊れたらしい)
まあ、どう考えても俺が見つけるのは不自然だからねー。
そして、色々悩んでたら電車一本送りです。
なんか前にもやったなこーゆーの……。
/中/
投票:青年 アーベル
占う:青年 アーベル
……余程、お好きなようで。
呪殺の機会は、御座いますかね。無理にするつもりもありませんが。
[戸惑うように揺れる深紅の瞳が、細く白い指を映す]
………ぁ…
[蝶々の翅のように睫毛を瞬かせ、少女は小首を傾げる]
…私…どうしてぇ……?
華はもぅ…散ったのにぃ……
――回想――
[幾らかのやり取りの後
執事の手に触れた魔は赤き花となりてはらはらと崩れ落ち
残るは静寂
それを見遣り小さく溜息を漏らし]
……これで、終わるのかの……
[些かばかりの不安の色を残し目を閉じて
意識を深く沈める
眠るように]
――そして現在――
[ゆるりと意識は浮上する
しかし映る物は変わらずに]
まだ戻らぬ、か?
何故だ?魔は一人ではなかったか?
……それとも、オルゴール自身が望んだか?
やはりいずれにせよ早くあれを見つけねば……
[向こうに残る者達に一縷の望みを託し、天を仰いで]
[消えた筈の魔もまたオルゴールに囚われ
そしてまた新たな犠牲者がいることは*今は知らずに*]
[少女は辺りを見回して、咲き誇る深紅の薔薇に目を見開く]
これは…私ぃ……?
ぅぅん、違うわぁ…これは私の力を吸い上げた…白…
[その花弁に触れようと指を伸ばし――]
青年 アーベルは、召使い ユーディット を能力(襲う)の対象に選びました。
/中/
青年 アーベルは、召使い ユーディット を能力(襲う)の対象に選びました。
って事でおっはよーございます…(ねむ…)
改めてヘルガさんお疲れさーまー。
確か、赤って下からでも見えるよねノシ
そして襲撃先は早々に決定済み。
そういえば、今日ユーディ襲撃っていってたけど
考えてみたら吊りの可能性も大きいんだよねー…(気付くの遅い
とか思いながら、ログ的には超利用っぽくなってるし
空振り出たら出たで良し(良いか…?)ぼちぼち表に出よーかな。
中/
お仲魔さん、ありがとゥ。
こちらは重圧から解き放たれて快適よォ。
LW頑張ってくださいなァ。ノシ
なんでしたらァ、妖魔噛みも有りですわよォ。
こちらからは伝えられないけれどネェ。
中/
独り言だけ。
どう考えても一般ピープルですってば俺。
なんか周りみんな役職もちっぽいよ〜。
さびしいよ〜〜(えぐえぐ
/中/
ヤッホー
ヘルガ様もお疲れさまっした
それについては、私も懸念してたけど、襲撃される描写を全面に押し出してみようかなと考え中
それで吊られたら、まあ残念でした、と
中/
オトフリートは占い師かねー
エーリッヒは妖魔?
イレーネ霊能者?
アーベルは狂っぽいし
ユーディットは狼だよね。と
……素村人。
守護者引いていればよかったかもとか
中/
囁きの方、ありがとゥ。
そちらもお疲れさまァ。
襲撃描写も素敵だろうけどォ、あんまり狼陣営の全面対決を前面に出しちゃうとォ、村側さんがやることなくて困っちゃうかもォ…それがちょっと心配ネェ。
―書庫―
…よ、っと。
[書物四冊を抱え直し。狭しと並ぶ棚の合間をゆっくりと抜ける。
結局、いつの間にやら昨夜は返しそびれたらしい。
―――客室に戻る前には、寄ろうと考えていた筈だったのだが。
折角返しに行くのだったら…と、先程読み終えた書籍も一緒に抱え
決して狭くは無い書庫の間を巡り巡っていた]
確か、此処らへん……、と。
―――有った。
[生憎、此処の書庫の書籍がどの様な並んでいるのか知る由も無い。
思い当たる棚へ記憶を頼りに歩を進めれば、抜き取った形跡も難なく見付かって。
形跡がさほど離れていない所に数点残っている辺り、
どうやら、ジャンル毎にアルファベット順にでも並んでいるのだろうか。
左右の書籍を見比べ、法則的に此れだろうと予想したものを当てはめていく。
……これで間違っていたら申し訳無いが、
周囲に誰も居ない以上、聞くにも聞けないし]
[流石に最上段へは、少々腕を伸ばすだけでは事足りない。
近くの踏み台を(作法悪くも)足で蹴り運べば、最後の一冊を棚へと収め。
よ、っと蹴り出す様に踏み台を降りる。
軽く手を叩き払えば、空いた腕を軽く組んで。
…微かに零れるのは、溜息]
覚えた事を片っ端から忘れてくって訳じゃないっぽいけど
まるまる記憶に残ってないって、やっぱ異常だよなぁ…。
[少し前はもっと短時間だったし。
むしろうっかり寝たりしたのかと、思ったけれど。
…自らの掌を見詰め、ぎゅうと握る。]
まぁ…今はそれどころじゃないっつーか
生死に関わるほど切羽詰ってない事だしなー…
[記憶が切れる間に交通事故やらに有ったら別問題だが。
この事件が終結するまでに、交通事故に会う事は…無いと思うし。
…多分]
[小さく溜息を吐けば、ふるりと頭を振って。
再び立ち並ぶ棚の合間へと、歩を進めていく。
面白そうな表題でも目につけば、それを幾度かぱらりと捲って。
ゆっくり歩いては、止まる。
そんな小さな足音は暫くの間、書庫へと*響き渡り*]
−三階・主の私室−
[主は今だ深い睡りの中。傍らの花が微かに揺れる。
その容態は一見変わらぬように思えども、
その生命の鼓動は日に日に弱まりゆく。
執事は暫し主の傍らに跪いていたが、立ち上がると、
卓上に置かれた一冊の本……主の記した日記に視線を移した。
伸ばした手は表紙に触れて、指先は頁を捲る。普段ならばしない事。
そこに綴られている思い出は、執事にとっても懐かしき事も多く。
奥方の事が書かれた頁に辿り着けば、その表情はやや翳りを帯びる。
執事が邸に来た――“拾われた”のは彼女が没くなる少し前が故、
深く知っている訳ではないが、仲睦まじい様子はよく憶えている]
─回想・ブリジットの部屋─
[夜。ブリジットの部屋を訪れる
目的はもちろん彼女の魂をオルゴールに捕らえるため
若い彼女の魂ならば、きっと歌姫も素晴らしい音色を紡ぐ事が出来るだろうから
数回のノックのあと、眠そうな返答が中から返ってくる]
夜分遅くに申し訳ありません
どうしても早急にお知らせしなければならないことが出来ましたので、こうして、お客様方の部屋を回らせていただいているのですが
申し訳ありませんが、室内の方に入らせていただいて構いませんでしょうか?
[彼女は僅かに渋るものの、同じ女性であるということで、どうぞ、と中へ招き入れた]
では、失礼いたします
[一礼し、まんまと部屋へと侵入したユーディットの口元には隠しきれない笑み
だが、ブリジットからは陰になりそれを窺うことは出来なかった]
[そして、その奥方の魂を用いて音を奏でようとした事も、
それにより本来の記憶を取り戻し、主に付け入ろうとした事も。
魔は人の弱い部分に踏み入り、奥底に眠る願いを叶えようとする。
――それは己も同じだった。
けれど短いながら唯の人間として過ごした時は情を与えたか、
結局は魂を解放し、主とは仮の契約を結ぶのみとなったのだが]
「それで、知らせたいことってなんですか」
[部屋に入ってきたユーディットにブリジットが訊ねる]
ええ、それなんですが……
[そう呟くと、スッと懐に手を入れる
そこから取り出されたのは……銀色のオルゴール
それを見て、驚愕の表情を浮かべているブリジットに、満面の笑みを向けると]
私の歌姫の生贄になってくださいな
[サラリと言い放つ]
[暫し言葉の意味が理解できなかったのか呆然としていたブリジットだが、事態を飲み込めたのか部屋から逃げ出そうとする
だが、こちらとて供物を易々と逃がすわけにはいかない。逃げようとする彼女の腕を掴むと、素早い動きで羽交い絞めにする]
ふふふ、逃ゲないでくだサいな
本当に歌姫の奏でる音色は美しいんデスから
もシカしたら、死ニ逝く直前くらいには耳に出来るカもしれませんヨ
[耳元で息を吹き掛けるように囁くと、パカッとオルゴールの蓋を開ける
とたん彼女の体からは力が抜け、オルゴールはその歌声を奏でる]
アあ、やはリ。私の歌姫の歌声は素晴ラしいデす
もッと、もっと歌わセテあげないと
[力尽き、崩れ落ちる彼女を手放すと陶然と呟く
果たして、ブリジットはその音色を耳に出来たのだろうか。そんな些事を一切気にすることなく、ただ彼女はその音色に陶酔していく
そのまま、彼女を放置して陶然としたまま部屋をあとにする
その時扉をちゃんと閉めたかどうかなんて、夢見心地な彼女が覚えているわけもなく]
[やがて日記を元の位置に戻すと、敬礼をして階下へと降りる。
向かった先は絵描きの女性の部屋]
失礼致します。
[断りはすれど、返る声はない。
室内は既に片付けられ、黒の花は白の寝台の上で眠る。
紙に写されたオルゴールは誰の手に触れられる事もなく机に。
本物と見紛うばかりのそれはモノクロームの世界にあり、
本物は薔薇の艶女が消えた後も見つからない]
……何処に。
[孔雀石の双瞳に映るそれは、禍々しきか清らかなるか。
少し影に隠れた顔から、判断する事は出来ない]
投票を委任します。
召使い ユーディットは、青年 アーベル に投票を委任しました。
召使い ユーディットが「時間を進める」を選択しました
[思考に耽っていても仕方がないと、執事は顔を上げた。
力も碌に使えぬ今は殆ど足で探すしかないのだが、
主因たる魔がいなくなったとあれば、それも楽になろうか。
しかし何故だか、拭い切れない違和感。
微かに息を零して、廊下へと出――
周囲に視線を巡らせたところで、微か開かれた扉に気付く。
先程気付かなかったのは、意識が余所へと行っていた所為か]
[その先に広がる光景は、予想通りと言えようか。
流石に見慣れて来た――というのも厭な話だが]
ブリジット様
[膝を突いて床に伏せる少女の名を呼び、
腕を回すと己に寄り掛からせて抱き起こす。
華奢なその身体は他と同じくやはり冷たく、
しかしその表情は他とは異なるように思えた]
オルゴールの暴走、にしては――……
[それ以上の推論は口にせず、抱き上げて寝台へと。
柔らかな白に包まれる少女の表情は、僅か和らいだろうか]
召使い ユーディットは、青年 アーベル を投票先に選びました。
――っ、
[襲い来るのは、頭を直に揺さぶられるかのような感覚。
響く音はオルゴールの旋律か、危く意識が絡めとられかけ、
薔薇を散らして強制的に呪を中断 霧散する花弁]
やはり、危険か。
[額に手を当て、幾度か頭を振る。
魂を奪ったが故か、オルゴールの力は想定した以上に強まっているようだった]
[ひかりである。
いつのまにか部屋にいたのは、否…部屋に戻ったのは記憶になく。
彼女は部屋の中を見る。
自分には触れられない。
ベッドで眠る姿を見下ろす。]
私はこんな色だったのね
この部屋はこんな色。
[扉がひらく音が聞こえる。
入ってくる姿といれかえに、彼女の姿は再び外へ。]
[昼と夜の境の時間。
庭は黄昏色に染め上げられる]
…静か…ですわぁ……
[けれど、少女は昼の光にも夜の闇にも染まることなく、赤く紅く]
─庭園─
……『お前』の何が気に入らないって、そのやり方だな。
自分からは決して動かずに、都合のいいように流れだけを作ろうとする。
[苛立ちを帯びた声は、自身の内側に向けられたもの。
しかし、答えはなく。
嘆息]
……こうなったら、俺も覚悟を決める。
その後がどうなるにせよ……オルゴールは、取り戻さなきゃならないんだし。
「……エーリぃ……」
心配するな、ローゼ。喰われはしない。
『名を聞く』気も、『与える』気もないんだから、『あいつ』……『メルヒオル』には。
[これまで、はっきりと声に出す事のなかった名を口にして、す、と手を前へ差し伸べる]
……Wort des Winds, den er aufhebt, erfassend.
Er hatte zum Platz gedacht, wo du nicht noch siehst……
[零れ落ちる歌。それに呼応するように、差し伸べた手の上にふわり、ひらり、白い羽根が生まれて舞う]
Ob du Traum betrachtetest, wahrend es Unreife ist.
Sogar hat solch eine Luft, die es zu ihm uberall gehen kann, das leere getan.
[歌は続き、白い羽根は風に乗って舞い散る。
それはす……と大気に溶けて。
しかし、力ある者の目には、白く煌めくそれが見えようか]
Das Gehen, deine eigene Schwache und die Zerbrechlichkeit beginnen, die bewust werden.
Viele Grad, die durch die Intensitat der Strase geschlagen werden, die vorruckt.
[羽根を溶かした風は、邸の中を巡る。
何かを探すように]
Annehmen, das es etwas im Ende dieser Strase gibt.
Weil du durch dein jetzt mochtest einfach vorrucken wahltest.
[見つけ出すのは恐らく容易いだろう、とは思う。
魔の者の魂を取り込んだ今、かの『歌姫』の力は相当に強くなっているだろうから]
Das Annehmen, das es verglich, verfiel an diesem Ende und beendete.
Du bedauerst nicht, absolut.
[風と共に舞うのは、『歌姫』にとっては、懐かしき力だろうか。
彼が用いる事で、それは多少、変化を交えてはいるのだが。
もしそれと気づいたなら、共鳴を返すやも知れず]
Wahrend Wort des Windsingens.
Er fahrt fort, zum Platz zu gehen, in dem du nicht noch siehst……
[やがて歌は終わり、風は静まる。
後には、どこか疲れたような彼が一人で佇んで]
……さて……問題は、誰が持っていて、どんな状態になっているか……かな。
[額の汗を拭いつつ、ぽつり、呟いた]
/中/
結局、One's roadの方までやってしまった。
まあ、天翔も好きだけど、実はこっちの方が気に入ってるんだよなー。
5時間トライアルの結果の荒削りの産物だとゆーのに(笑)。
それにしても。
現在生存者って、みんな能力者だったりするんだろうか。
……いやうん。
守護はどこですか、とね、うん。
……そしてどうでもいいけど、今回法則ががたっと破れたりしてますか?
いや、そんな事より、最終的な収拾のつけ方考えろや、俺。
[唄が聞こえる。少女は髪を揺らして、くるり回る。
足はふらつくことなく、優美な弧を描いて裾が花開く]
……きれいぃ…
[魅せられたものに近しい唄に、少女は華やかに笑んで踊る]
−庭園−
お見事でした。
[何時から其処にいたのか、今やって来たばかりか。
そして歌に対する賛辞か、形式的な拍手をしながら、
闇より姿を現すのは黒の燕尾服を身に包んだ執事]
……え?
[唐突にかけられた声に、一つ瞬く。
はっと振り返れば、闇より浮かぶ、黒き影]
……いつから、そこに……。
[全く気づいていなかったためか、挨拶よりも先に惚けた声が出た]
―離れの工房―
[熱する。熱する。固めるために特には水にいれ冷まし、曲げ、捻り、型を造り、鍛え
それを繰り返す。
猛々しく盛る炎の揺らめきに映える姿は、一心で。それこそ狂っているかのよう
それほどの熱中…否、静かに熱狂している]
―回想/客間―
[珍しく早朝……ブリジットが魂を食われて発見されるよりももっともっと前。
目が覚めて、ぼんやりと。
あ、部屋にちゃんと戻ったのか。と、昨日の記憶を反芻しながら思う。
あの後のホールで起きた出来事。ヘルガの末路。
あれが魔というものだったとなれば。それまで接していたのは、建前か本音かまではわからぬまでもヘルガだったのだろう。と思えば魔といえども複雑で、呆然としたまま他のことも気にかけずホールを後にしたのだが、それ以上は曖昧だった。
知恵の輪は今日は弄らない。思考も覚めている。
あの後、オルゴールがどうなったかまでは知らないが、魔は去ったのだから、後は使用人達が探して見つけることだろう。そしてエーリッヒが魂を戻す方法の一つも見つけて戻して解決するだろうと思うと]
終わったのかね。
[と呟く。一種の脱力感を持って]
職人見習い ユリアンが「時間を進める」を選択しました
お邪魔してはいけないかと思いまして。
[にこやかな微笑を湛えて言うも、問いには答えず。
長い黒橡が風に靡くのを片手で押さえ、目を細めた]
私一人で捜すにも限度がありますゆえに、
そちらでも動いて頂けるのはありがたく存じます。
[全て知っているのか、或いは探りを入れているのか。
普段通りの口調からは、それを読み取る事は難しい。
モノクロームの世界に鮮やかに咲く紅の薔薇を、
その周囲の様相を認め、口許には艶やかな笑みが浮かぶ]
[静か…それは早朝ということもあるが。
終わったからかもとも思っている。
オルゴールは見つかっていないならば、まだ魂を食われた人間は元には戻らないだろうが、探して見つけて。
後は任せれば勝手に解決の道を辿るだろう…といってもはじめっから任せっぱなしで逗留していただけだがな。と思う。
解決といっても元の鞘に収まるわけではないのだけれども
ただ……]
イレーネ……あの瞳は……??
[結局ヘルガに聞くこともできず、この胸の中にただわだかまる。
あれはなんだ。と。]
……まあ、集中切れると厄介だから、終わってからで助かったけど。
[問いへの答えに代わるように投げられた言葉に、ぶつぶつと呟き。
それから、続いた言葉に僅かに目を伏せて]
……やらない限り、最悪が避けられないんと思うんだから、やるしかないんじゃないかと。
[ため息混じりに言った後。
翠の瞳は静かな光を湛えて、艶やかに笑む執事を見やる]
……何も聞かないのは、気づいているから……と、解釈しても?
/中/
そーいや、誰もそこに深く突っ込んでないんだよね。
……単純に、突っ込み損ねた、とも言うけどな||orz
今回女性キャラとは、時間の都合もあったが、絡みが薄いわほんとに……。
[...は魔だのなんだの。人伝に聞くことはあっても、それを体験するような人生など送ってきたわけではない。
だから不可解なものはどこか現実から霞がかかって感じてしまう。
でもあったのは圧倒的に現実で……]
そっか……オルゴール見つけないと、まだ終われないのか……
何せ…わかんないってことは、終わったのかどうかもわからないんだからな
[別に、まるっきり違うのかもしれない…が、それはただの現実逃避だったのだろうか。と認めざるを得ない。
でも、仕方ないだろ?
と、誰にともなく語りかける。
なんにせよ。疲れた……いい加減に精神も疲弊してくれば感情も昂ぶってくる。]
お好きなように。
……と、はぐらかしてばかりでも、仕方ありませんか。
[笑んだままの表情は変わらずとも、
細められた緑の瞳に、僅か鋭い光が過る]
一つ申し上げるのならば、
魔が紛れ込んでいる事は元より察しておりました。
主の客人であるからと、深く探る事はしませんでしたが。
オルゴールを奪われたのは私の不徳の致すところですね。
[ゆらりふわり
意識の彷徨
それが捉える異変にふいと顔を向けて]
………また…?
どういうことかの?オルゴールが一人で、とは行かぬとはあの青年が言っておったが…。
まだ、魔の者が居ると……
[それを見つけた執事がなにやら力を操るのを不思議に思いながら]
あれと、これとではどう違うのかの。
ワシには解らぬが……
[その執事が何か思うように庭へと移動するのに気付き、後を追う。
何か、得る物があるだろうか、と]
[予感を覚えながらもわざと見逃したのは、
執事自身、退屈に飽いていたゆえ――
そして、音色を聴きたいと願ったからでもあるのだが]
[感情は、沈殿させることなく吐き出さねば。
そして自分の感情の吐露する方法は、決まっている。
やる気もそこそこ溜まっているし、今なら何かいいものが造れるだろう。
と、なんとも厄介で皮肉な状態でわいた勤労意欲に自身で呆れながら、使用人に尋ねる。
工房とかないか?と。
そして聞いてみて気づく。んなもん普通ないだろ。と。
だから難しい顔をして首を横に振ると思っていたが、予想に反しあったらしい。
なんでもあるな。と感心して、聞いた場所に向かう。
形はそうだな……ここ最近で言えば、薔薇か、オルゴールか]
―客室―
[窓枠へと腰掛け、その指は薄い頁を捲る。
背面から差し込む月明りが、並ぶ活字を浮び上げて]
―――……、
[ふわりと、室内へと吹き込む風に視線を上げる。
それは、白い煌きを伴いながら青の髪を攫って。
ふと、紅い瞳が其れを捕らえれば、僅か口端に笑みが浮んだ。]
[どうやら、あの女を焚付けたのは正解だったようだ。
結果的に役目を果してくれるならば誰だって良かったのだが
――これは、想像以上に]
…愉しくなりそうだ。
[青年よりも微かに低い声は、室内に響き渡って。
紅く光る瞳が、僅かに細む。窓の外に広がる庭園に浮ぶ人影を見据え。
青年の姿を借りた其れは、手に収めた本をパタリと*閉じた*]
……そう、か。
[元より察して、と言われれば、ほんの一瞬、目は伏せられて]
……ま、お察しの通り、だけれどね。
もっとも、俺は純粋な魔ではなく、かといって、既に人とも言い切れない……狭間の存在だが。
[さらりと告げる口調はどこか、自嘲めいたものを帯びようか]
……気づいていて放置していた、というのは、『こいつ』も同じだがね。
[言いつつ、傷痕のある辺りに手を当てる。
昨日までの押さえつけるような動作ではなく、ただ、軽く触れるように]
[庭園に向かえば金髪の青年
歌を紡ぎながら、またその手に力を紡いで]
……ほぅ……
[踊る白。すい、と風に溶けて。しかし魂のみの今、見えぬ筈のそれも僅か目に映り]
捜す、と言うたかの。
あの歌…あれは、あのオルゴールの……?
[同じではない。しかしそれは近しい響きを伴い。
その前に彼が口にした言葉とを照らし合わせ]
いったい…どういう事なのかの。
[そのままその場に佇み、二人の言葉を聞いて]
/中/
あべめも>
…………。
授業中に寝るのはどうかと。
[仕事中にぼーっと考えてて台車こかしたヤツが言うなというのはするーの方向]
中/
一人、まるで違う方向にひた走っているユリアンである。
エーリッヒと絡んでいないから何か気づくこともないし、オトフリートは少なくとも味方だろうぐらい。
アーベルとユーディットの異常は気づいていないしな
[朝早かったからだろう。特に誰かに会うこともなく、工房について……
そして現在に至る]
―工房―
[それからただの一時も休むことなく、創り続けている。
それは、弱さゆえの現実逃避もあったのかもしれない…が、作業を続ければ話は別。
その持続力はそもそも彼のもの]
そうですか。
[目を伏せる様子も、昏みを帯びた孔雀石は静かに眺め]
私は私で、仮契約の身ゆえに、大した力もないのですが。
[更に主の魂が囚われているとなれば、その制限はより大きい。
そこまで口にする事はなけれども、表情には苦笑が滲んだ。
けれど後に告げられた言葉と仕草とには、くすりと笑みを零して]
お互い様、という事ですね。
[それから、ふ、と視線を逸らす]
私と、貴方と、そして、彼女以外にも存在はするようですが――
どうにも、掴み所がない。
/中/
うー、なんだかなぁ、な役職まとめー。
結局、ヘルガ・アーベル…魔(狼)、ユーディット囁狂で良いのかな?
でもって、エーリッヒ妖魔、だよね?
オトフリートは守るの何の言ってるから多分守護だろう。
問題は占霊。
ブリジットがザムエルの夢を見た、と言うのは恐らくは霊能なんじゃないか、と。
占が判らん…
てか、イレーネって結局なんだったんだろう?
ナターリエの目の十字とか。
イレーネがこうも寡黙で残ってるのは、役職と思われてるんだろうなぁ。ナターリエ占ならもっとはっきり残すだろうし。
まぁ、ユリアンは何処から見ても村人だとは思うけど。
[どくん。
呼吸さえも微かであるがためか、脈打つ音が内にて響く。
それは己の鼓動などではない。今や自身の体は人ではなく全て造るための機関だ。狂ったと見紛うばかりに一心な集中力はそこにある。
ゆえにこの音は鼓動ではなく、胎動。
どくん。
これより生まれでる物の胎動。
そのリズムにしたがって想いを吐き出し息吹を吹き込むべく...は作業を続ける。
そして……]
でき……た……
仮契約……?
ある意味、似たようなもの、か。
[彼……彼らの場合は、互いに死と消滅を回避しようとする意思から、融合する、という存続のための唯一の選択肢を取り。
その後、身体の主である彼が、魂魄に棲みついた魔を『仮の名』によって束縛しているだけ、という状態で。
それ故に、完全な魔となる事はないまま、十数年の歳月を経ているのだけれど]
……しかし、嫌なお互い様だ。
[呟く言葉は、こちらも苦笑を帯びていたか]
オルゴールが戻らない、という点で、他にいるのは間違いないだろうが……。
[それが誰、とは特定できないのは、彼も変わらず。
沈黙したままの魔に問うても、答えは期待できそうになかった]
[結局...が選んだのは薔薇だった。
理由は単純。箱は作れても中身の音がないのは駄目だろう。というそれだけ。]
にしても……
[そもそもにして...は形にそれほど興味はなく、だから造る限りにおいてはなんでもよかったわけだが……]
使い道ねーー
[ブローチだろうか?ペンダントだろうか?指輪には少し大きい。ブレスレットにつけるならまだいいか?とは色々想像できるが、...にとっては全く持って使い道はなかった]
/中/
でもって、現在残6人。
うち、妖魔1、囁狂1、魔(狼)1
今日は上手く持って行っても囁狂だろうし、最終日、オトエリVS魔(アーベル)が一番盛り上がるだろうし。
そうなるとオトエリは襲いたくないだろうからイレーネかな?寡黙だし。
うん、やっぱ日曜朝だな、終わるの。
とか言って、読み違ってたらどうしようか?
何かしら。
そういえば。
まだ誰にも会っていない。
[呟いて。
なんとなく、白く感じた方向へと向かう。]
―ホール→庭園―
まあ、色々とありまして。
[困ったような笑みを浮かべて、肩を竦めてみせる。
執事自身は純然たる魔であるものの、一時は力も記憶も失い、
十年前に現在の主――オストワルト氏に拾われた訳だが。
しかしそれを彼に、わざわざ語る必要もないだろうから]
当人に自覚がないようでしたから、ね。
どうも、そちらは違うのでは……と思っているのですが。
[少なくとも今はと独り言ち、懐から出したのは黒の花弁。
けれどそれは薔薇の艶女の時とは異なり、揺らめく色を湛える]
それに……お気づきでしょうが、
先日とは異なり、オルゴールの気配が辺りに漂っています。
今の“持ち主”が隠す力を有しないからでしょうか?
[顎に手を当て思案するようにしながらも、
警戒を解く様子がないのは、信用している訳ではないからか]
[彼女がたどり着いたとき、白のひかりは消えていた。
そこに居るのはエーリッヒとオトフリート。
二人の色を見やりながら、そのそばにいるものをみる。
紅色の薔薇の少女。
そして]
今晩和、シャイトさん。
[ザムエルに声をかけた。]
[ぼんやりと
見える者などいないだろうが、ぼんやりとそこに佇んで二人の話を聞いたまま]
……二人とも、魔を宿す、か。
しかし、それは悪しき者では無いようだの。
[そう呟き]
やはりオルゴールは戻らぬまま、かの。
あのお嬢さんの魂を奪ったのはそやつであろうが…
手掛かりは無し、と言うのでは捜しようもないかの。
しかし、ここで頼れるのは今そこに居る人達だけじゃて。
もどかしいがの。
[苦笑めいた物を浮かべ]
[声を掛けられ其方を見遣る。
見える者が居るなど思わずに]
…おや、これは。
こんばんは、ナターリエさん。
[現れた女性に挨拶を返して]
お互い、難儀な事になりましたな。
[自分で作ったものを見る。
それはあの夜に見た、オルゴールほどの危険な魅力はないが、人が造り上げた魅力あるものだと…思う。
紅と黒が1:2の割合でできた花びら、緑の金属糸でところどころに棘を象った。壊れることはあっても枯れることはない薔薇の華。
全体的には静かで力の無い光を放っているが、紅の花びらだけは目を細めたくなるほど煌いている。
そこでなんとなくわかった。自分はここに、無力感による虚しさという感情を吹き込み形にしたのだと。
そして、紅の花には、そこから生まれる憤り。
それを改めて感じ、なんとなく恥ずかしく感じる。]
そうですね。とっても大変なことになってしまいましたね。
[困ったような顔をして]
でも、こういうのも新鮮ですね。
何かのアトラクシヨンみたい。
…なんて、おかしいですけど。
[小さく笑って]
きっと、すぐに戻れますよ。
─1階・音楽室─
[ひと思いに、この屋敷に居る全員の魂を捧げるという魅力的な案をチラリと考えつつ、表向きまともに仕事をこなしていたが、ふらりと、彼女はこの部屋を訪れる
部屋の中央には、グランドピアノ
この屋敷に来た際に聞いた話では、本来は主人の亡き妻が音楽を愛していたために作られた部屋という話だ
歌姫も音楽を愛していたのだろう。それゆえ魔と契約をし、歌声をこのオルゴールに封じたのだろうから
知らず、彼女の口から歌が紡がれる]
Dies irae, dies illa,
(彼の日こそ怒りの日なり)
Solvet saeclum in favilla:
(世界を灰に帰せしめん)
Teste David cum Sibylla.
(ダヴィデとシビラの証のごとし)
Quantus tremor est futurus,
(審判者やがて来りまして)
Quando judex est venturus,
(万(よろず)の事厳かに糺(ただ)し給わん)
Cuncta stricte discussurus!
(人々の恐れ戦き、如何にや在らん)
[視線を動かすその端に、赤き衣装を纏う少女がちらと浮かぶ。
薔薇の如きスカートを閃かせ、舞う少女。
その色はあの魔の女を思い起こさせるか。
それが、その魔である事には今は気付かず]
[肩を竦めながらの言葉にはそう、とだけ返す。
特に詮索する必要性は感じなかったから]
無自覚……か。それじゃ、『こいつ』が興味を示す事もなければ、ローゼが感じ取る事もないな。
[肩の真白をふわりと撫でつつ、呟く]
それに、『こいつ』は自分に興味がない事には自分から絡まないし。
今回は……『永遠のオルゴール』だから、騒いでいるようなもんだしな……。
[真白を撫でた手をまた、胸に落として。短い嘆息]
力が高まっているのは、魔を取り込んだから、だと思っていたけど。
隠す力がない……というのは……今持っているのが、普通の人間……って、事か?
[だとしたら、危険すぎると。呟く表情は険しさを帯びて。
警戒を解かぬ様子には気づいても、さして気にした様子も見せず]
そうですな、この状況も慣れれば面白い。
あまり慣れても困るであろうがの。
[そう笑って]
そこの…
[そう言いながら執事と青年に目を遣り]
この二人がきっとオルゴールを見つけてくれるでしょう。
きっともう少しの辛抱でしょうな。
[観察し終えると、興味も薄れる。
これは...の悪い点だろう。造った後はあまり興味がわかないのだ。
今はそれよりも]
あっちーー。
[今更気づき、汗を拭うがあまり効果をみなさない。
ずっとやり続けていたからだろう。服も軽く雨に降られたように汗に濡れていて、気持ちが悪い。
薔薇の装飾の使い道も浮かばないため、どう加工するかなども考えずとりあえず紐に引っ掛けて首から下げ、工房を出る。
外気が気持ちいい]
ええ。慣れちゃったら困りますわ?
[にこっと笑う]
この色に慣れちゃったら、色のない中で生きるのは難しいと思いますし。
そうね、二人とも。
普通ではないですし。
魔にかかわりがあるのかしら? それとも…
何にせよ、きっとすぐですよ。
[紡ぐ歌は鎮魂歌(レクイエム)の一節、Dies Irae(怒りの日)
果たして、彼女が鎮めようとしたのは主人の妻の魂なのか、
オルゴールに魂を捧げた歌姫なのか、
あるいは今現在オルゴールに縛られている魂なのか
それを誰も知る由もない]
まあ、私も本来はそういった質なのですが、
主に仇名したとあっては……ね。
[同じ“魔”としては共感するところがあるのか、
青年の嘆息とは対照的にくすりと笑みを零したが、
後半の声を紡ぐ頃には、やや物憂げな表情になった]
今日の犠牲者の事も考えれば、
まだ誰かが手にしているのは確かだと思うのですがね。
力がないのか、もしくは、わざと隠していないのか……
どちらにしても、また厄介な事になりそうです。
[腕を組んで顎に手を当て溜息を零すと、緩く首を振り]
正直、疲れておりますので、
どなたかにお任せしたいところなのですが。
[冗談めかして、小さく笑んだ]
……色…
[そう呟き思い出す、彼女の描く物
あぁ、そうであったか、と心で呟いて、しかしそれは言葉には出さずに]
戻っても色は褪せぬかも知れませんぞ?
こうなっては何があってもおかしくはないでしょうからの。
魔に…そうですな。
けれどきっとこの二人は善き者なのでしょう。
ワシらを助けようというんですからの。
すぐに…そう願いたい物ですがの。
ぅ…ん…
[ゆっくりと身を起こす少女。
小さく頭を振れば、ぼんやりと窓を見つめていたが…]
…そう…そうっ、なんか、ユーディットさんが、オルゴール持ってて…
羽交い締めにされて…
オルゴールの蓋が開いたと思ったら、なんだか、気が遠くなって…
と、とにかくっ、この事、誰かに伝えなくっちゃ!
[ば、と立ち上がると、急いでドアを開け…]
…へ?
[すかっ。
ドアノブにかけた手はすり抜け…バランスを崩した少女はそのままドアに倒れ込む]
きゃっ… … …?
[……そして、彼女は気づかない。否、気づけない
オルゴールが常人では聞き取れない共鳴を発していることを
何故なら、彼女自身は力を持たない存在ゆえに]
[倒れ込む先はドア…だったはずなのだが。
ドアを更にすり抜け、床に伏す]
…へ…?
[何が起こったのか分からない少女。
見れば、半身がドアの向こうにあるようで…恐る恐る立ち上がり、ドアに向かって歩き出す]
…
[何の障害もなくすり抜ければ、少女の部屋が広がっていた。
…そして、ベッドの上には瞼を閉じた少女の姿が…]
…
残念ながら、色はうせたままなのですよ。
あちらには、彼が十字を残していきましたから。
[くすくすと、なんでもないことのように笑って]
ええ。
まあお二人とも、私たちの救出が目的ではないと思いますけどね。
彼らにとっての目的は別にあるのだと、そう思うけれど。
でも、それでも、嬉しいことです。
[真っ先に浮かんだ考えを否定しようとするも、今現在の状況を見る限りでは肯定することしか出来ず…呆然としながら、少女はベッドの縁に腰掛ける。
…イメージだけなのだが…]
…
[つつ、と、指先は少女の抜け殻を撫で…
しかし、中に戻ろうとしても戻れずに居た]
どうしよう…
中/
まるっきり別方向につっぱしりまくって、全然ダメダメになっている気がします。
ごめんなさいごめんなさい。無計画すぎです自分。
でもあの話題に入るのは…一般ピープルユリアンには無理っぽい気もするのだよなー
んーー。
……なるほど。確かに、それは捨て置けない、か。
[笑みを零しつつの言葉に軽く頷いて。
それから、犠牲者、という言葉に、ゆるく瞬く]
……また、誰か他に……?
[呟くように言った直後に、オルゴールが未だ行方知れずである事を思えば、それは十分に考えられる、と思い至る]
……人が手にしているとしたら、魔の者よりも囚われ易いはず。暴走の危険性も高いな……。
[まったく、厄介なもの作りやがって、と。
愚痴めいた言葉と共に、傷の辺りを軽く叩く]
……オルゴールの件に関しては……嫌な話だが、連帯責任がある。
どれだけできるかはわからんが、俺も全力は尽くすつもり。
[それから、冗談めかした笑みにこう返し。
直後に、微かな震えのようなものを感じ取る]
[さらりと告げられた言葉の意味は判らぬまま、苦笑のような表情を浮かべて]
…そうなのですか?それは残念ですな。
[とだけ返し]
あの二人の目的はオルゴールでしょうな。
理由まではわかりませぬが、結果、ワシらが戻れるのであればそれで充分ではありませんか。
まあ、私も最後まで関わるつもりですよ。
食事もさせて頂きたいですし。
[笑って言った台詞には、少々物騒な色があったか。
続けようとした声は、青年の呟きが聞こえ、止まる]
[相手が意味のわかってないのに、彼女は頓着しない。
なぜならここは――普通ではないのだから。
だからこそ口も少し軽いのだろう。]
いいのよ、残念だけれど。
色が多すぎて、困ってしまうもの。
うん。そうね。
でも、執事さんは違うような気もするけれど。
戻れるならば、それで構わない。
[ふる、と頭を振り、手を夜空に翳す。
ふわり、舞い落ちるのは白い羽根]
……『歌姫』が……。
オルゴールが、俺に……いや、『あいつ』に、応えた。
共鳴……している……。
[一度閉じられる、翠。
やがてそれは、ゆるりと開き]
本当に、今の持ち主には隠すつもりがないか、それができないか、って事らしい。
……辿れば、追えそうだが。行ってみる、か?
[問いながらも、既に羽根は。
共鳴を追うようにゆらゆらと舞い始めて]
色が多くて、ですかな?
無事に戻れたなら、ナターリエさんの絵を拝見する約束も叶いましょう。
あの者も、オルゴールを取り戻し、ギュンターの魂を取り戻したいのでしょう…
多少は違う含みもありそうですが。
今は、戻れる事を祈りましょう。
[外気の気持ちよさにいつまでも浸っているわけにもいかない。
風によって少し渇いた気もするが、体を急に冷やすのも良くない
と、屋内へと入ると。何か聞こえる]
……唄?
[歌詞まではわからなかったものの、気になったもので、着替えは後でいいか。とわりきって唄が聞こえるほうへと足を向けてみた。]
ええ。色が多くて。
そうね。戻れたら。ぜひいらしてくださいな。
…もっとも、オルゴォルの絵は。
きっとすぐに、どこかへ行ってしまうのでしょうけれど。
執事さんはギュンターさんが一番の目的ですね、きっと。
…ええ、今は戻れることを。
……まあ、な。
[投げられた言葉に、浮かぶのは、笑み]
俺は、御大たちをこのままほっときたくないし。
……『こいつ』は歌姫を取り戻したいようだし。
行かない理由が、ないんだ。
[どこか楽しげな笑みは、魔の力を自ら用いているが故か。
ゆらゆらと舞う羽根は空間に飛び立ち、誘うように邸の中へ。
それを追うように、歩き出す]
ええ、そうでしょうね。
[執事はその場に佇んだまま、後姿を見送る。
やがて緩やかに首を動かすと深紅の薔薇へと視線を落とし、
*小さく笑みを零した*]
―音楽室前―
[唄にひかれてたどりつく。...は初めて訪れる部屋だ。]
ほんっと。色々部屋があるよな。
[まだ唄の主がいるのかどうかはわからないが、とりあえずノックをしてみる]
/中/
ということで戻ってきたよ!
>ゆんゆん
アーくん、音楽室向かったほうが良い?
何となく直ぐに行くと、ゆんゆんが暴走する気がするので
少しだけ遅れて行ったほうが良い予感がしなくもないんだ、な!
[歌い終え、遠くを眺めていると、不意に扉がノックされる]
……誰だカ知ラナいけど、ちョうどいい。次の生贄になってモらおうカしら
はい、開いていますのでどうぞ入ってください
[そう呟くと、外に向かって返答]
[ゆらりと舞う白い羽根。
それを追って、邸内を歩く。
羽根は時折りきらきらと煌めきを零すが、それを目に映せるのは、人ならざる者のみか]
……この方向は……音楽室、か?
[羽根がどこへ向かっているかに気づいて、小さく呟く。
進むにつれて、共鳴の響きはより強く、鮮明になるように思えた]
[ナターリエの言葉に頷き、ふと見ると二人の間の空気が変わり、青年の手に舞う羽]
おや、あれは…?
[それから幾つかの言葉を交わして羽は舞い、その後を追うように青年が続く]
どうします?
ついて行って見ますかな?
[このままここに居ても、とナターリエの様子を伺って]
/中/
多分音楽室から逃げることになるから、廊下で鉢合わせ
そんで、オルゴールの気配封じて下さいな
なお、それについては私:表ログ、アーくん:赤ログでとかやろうかなと考えてるんだけどどうよ?
[ノックの後、ドアの向こうから聞いたことのある声がする。
ユーディットの声だ。
ユーディットが歌っていたのかな。と考えつつ]
失礼します。
[とドアを開けて部屋へと入ると、中にいるのはユーディット一人。どうやら考えていたことは当たっていたらしいと思いつつ]
あーっと…唄が聞こえたものだから気になってきてみたんだが、邪魔だったかな?
/中/
おー。オルゴールの気配消しちゃうんだ?
(←面白そうだから消さないままで行こうと思ってた人)
ってか、ゆんゆんはオルゴール取られたくないが為に、
アー君に会ったら逃げると思った(笑)
[何かを悩む様子のナターリエに軽く頭を下げて、青年の後を追う。
辿り着いた先は音楽室]
はて、ここに何が?
[先程の会話より『共鳴』と言う言葉を思い返し、ハッと表情を改めて]
ここに……?
[あるのはオルゴールか、それとも魔の者かは力なき自身には判らぬまま]
…
[じぃ、っと少女は抜け殻を見つめていたが…
やがて、少女は窓の方へと向かう]
…
[月明かりだけが虚しく光る夜空。
小さく笑えば少女は窓をすり抜けた]
うふふ…なんだか、夢、見たい。
[風を切る感覚…落ちていく感覚…
少女は二階から一階へと落ちた。
…しかし、少女の四肢は砕けない。
なぜならば、魂というのは個体の概念がないからだった。
その気になれば、何処か遠くに行けるのかも知れない…
しかし。少女にとって、本当の自由は…
恐怖にしか、也得なかった]
─音楽室前─
[部屋の前で足を止め、白い羽根をふわり、手に集める。
それから、部屋の中から感じる気配に翠の目を細め]
……ユリアンと……ユーディット……?
どちらか……が?
[小さく呟きつつ、ゆっくりと扉の前に立ち。
すぐには入らず、気配を消して中の会話を伺う]
/中/
やー、逃げ切らんと吊られる方向に行っちゃいそうな気がするからさ
今からずっと居場所バレる状態での逃亡ってのも面倒だし絶対ダレるしねぇ
真正面からぶつかろうにも、異能者相手にパンピーが勝てるわけなかろうよ
私としても、出来れば吊り回避したいんよ
最終手段は「考えあるから吊らないで」ってメモで言っちゃう手はあるんだけどね
こんばんは、ユリアン様
[そう言って、にっこりと微笑む]
いえ、ただふと歌いたくなって歌っていただけですので
どうも、お聞き苦しいものを披露してしまいまして
[そう言って、深々と謝罪の礼]
/中/
や、まぁ…最終的に逃げるのはありだろうけど…
というか逃げた先に俺が居て、1vs1→襲撃状況、ってのが理想?
逃げ続けも、村側は追いかけるばかりでダレちゃうと思う、多分。
ゆんゆん視点では「異能者に勝てない」っつー前提を
まだ実感してないと思うから(出し抜こうと思ってるぐらいだし)
それを悟った(オト&エリ相手辺りと少しイベント起こした)上で
逃走を試みた方が、ダレないとは思う。…多分。
村側的には追いかけるじゃなくて、そろそろ確信に迫りたいと思うし。
[深々と礼をし謝罪をするユーディットに]
いや、別に。そんなことない。
仕事中だからとかそういうのがあるのかも知れないけど。俺自身は唄につられてきたわけだし
[と、慌てた感じに返答し]
…ユーディットは歌、好きなのか?
[何気ない様子で聞いてみる。]
[音楽室より聞こえる声と青年の呟き]
どちらか……?
どちらかが、この件の鍵を持っておる、と?
[聞こえぬと判っていて問いかけるように。
そして同じように中の様子を伺って]
/中/
ここでユーディットがユリアン襲ったら、エーリッヒが止めて(恐らくオトフリートも来て)ユーディットに票集め、かな?
ユリアン助けたら、そのままユリアン襲撃は出来ない気がするから、イレーネに流れそうだなぁ。
中/
というかいまだにブリジットが倒れたこととか気づいていませんよ。
なんてにぶちんなんだこの男はっ(お前でしょうが)
歌ですか……ふふ、好きですよ。歌うのも、聞くのも
……ああ、これも血筋なのかもしれませんね
[ひとり、何かを納得したのかうんうんと頷いている]
―自室―
[窓から吹き込む風に、青い髪がふわりと揺れる。
月明りに煌く蒼の瞳が、ゆるく瞬いて。
書庫で見つけた一冊の本、机に置いてあったままのそれを持ち上げる。
音楽室から偶然紛れたのか、元々其処に有ったものかは知らないが。
僅かに色褪せた、楽譜。
何となしに借りて来てしまったそれを、ぱらりと、捲っていく。]
[ぺらりと、頁を捲る指が止まった。
筆記体で綴られるタイトルに、僅かその蒼の目を細める。
―――記されているのは、"永遠"と同じ意を持つ曲名]
[ふと、視線を窓外へと向ければ、庭園に佇む人影が見えて。
ゆるりと首を傾げる。 この時間の庭園に人が居るのは
最早珍しい事ではないけれども。
楽譜を机上へと置けば、開きっぱなしの窓枠へ足を掛ける。
よ、と。小さな掛け声と共に縁へ伝いながら
作法が成ってないな、とチラリ思いつつも庭園へと降り立って。
見える人影を認知すれば、僅か目を細め]
もし、力無き者であれば――どうやって?
[あれを知る術もないはずなのに、と。
零れた問いかけは、誰に投げかけたものでもない。
それを聞くのは、天に煌めく月のみか。
白に包まれた手から離れた黒の花弁は宙を舞う]
ふ〜ん。血筋…か。
[ユーディットの両親が歌に関わって生きていた人なのだろうか。と思ったが、あまり込み入った話まで突っ込む気にもなれず、そこは想像するのみに留め。]
俺も嫌いではないが、もっぱら聞く専門かな。
[歌うのはどうもな苦手でなー。と続けつつ。そういえば今日起きてから屋敷内のことを一つも聞いていなかったことを思い出し]
そういえば、あのオルゴール…見つかった?
[半分ほど期待こめて...は聞く]
―客間―
[寝台の上、両腕で自らの身体を抱える。仄暗い部屋の中で薄く輝く紅。]
・・・・リジィ。
まだ、いるの・・?
[友の名を呟く。]
[内に抱える未熟な魔の眸から零れた泪は、既に跡を残すのみ。]
……っ、と。
[風に乗って流れてきた黒を、何故か反射的に捕らえる。
そっと握り開けば、手の中に納まったのは黒の花弁。
なんだこれ、と不思議そうに呟くも、目の前の人物に気付けば
再び掌を握る。月明りに反射するように蒼が僅かに光って]
――こんばんは。クリューガーさん。
[お仕事ですか?と僅か首を傾げ問い]
……血筋?
[中から聞こえた言葉に、微かに眉を寄せ]
そう言えば……そんな話も聞いたっけ……。
[以前、ここで交わした会話を思い出しつつ、呟く。
それから、ユリアンが投げた問いに、翠を引き締めて]
/中/
うーん、やっぱりイレーネ役職っぽいんだけど。
単にブリジットが村人でRPでザムエルの夢を見た、と言うことなんだろうか?
[唄が終わっても、少女は踊っていた。
愉しげにふわりふわりと…風に舞うかのように深紅の裾を翻して]
…ぅふふ……ふふ…
[黒の執事が、いつの間にか現れても。
少女が手にかけた老人が、静謐な眼差しで眺めても。
十字架から放たれた女性が、穏やかに笑みを零していても]
オルゴールですか……
[その言葉に僅かに思案するが、にっこりと微笑むと]
ええ、見つかりましたよ
[もちろん外で聞き耳を立てる存在になど気づく由もなく]
おや。
[耳に届いた声に、ゆっくりと振り向く。
一つに纏められた黒橡が風に吹かれて零れ、
一筋は頬にかかり、残りは流されるかのように]
いいえ、少し考え事を。
仕事と言えば、仕事になりましょうか。
[冴え冴えとした月を背に、浮かべる笑みは目もあやに]
[眸を閉じ、軽く頭を振る。紅は引いて行くけれど、何ゆえか完全に蒼になることはなく、青味の多い紫に留まる。]
[そのことに自身は気づいていないのか、扉のほうへと歩み、手をかけた。]
見つけ、なきゃ。
[何を、とは言わないけれど。少しだけ躊躇って、廊下へと出た。]
[月の光だけを頼りに夜の庭を散歩していたのだが…
はた、と立ち止まる]
…
[ふと、聞こえた…誰かが少女を呼んだ声。
否、本来ならば聞こえるわけもなく]
…
えっ。そなの?
[にこりと笑むユーディットの言葉に意外そうな声を上げる]
あー…なんてーか。そりゃよかった。ってか全然知らなかった。
[...はもう、皆が知っているものだと思っているようで、照れ隠しか頬をかきつつ]
まあ、専門的なことはわからないけどこれでユーディットの主も元に戻る…よな?多分。
エーリッヒ辺りがなんとかするだろうし
[ナターリエさんやザムエルさん達も…な。と続けつつ、あっさり見つかったということはイレーネのあの瞳の…魔というものと関係があるのか?と思っていた変化が…どうやら今回の事件に関わっていない様子なのに、内心安堵した]
それは、お疲れ様です。
[笑みを向けられれば、僅か目を細めながらもへらりと笑みを返し
ふわりと風が吹き抜ければ、青の髪が頬へと掛かる。
手の中に納まった黒い花弁を指先で弄り、執事の下へと歩み寄って。
ふとモノトーンの花に紛れ、赤の薔薇を認めれば僅かに目を見開いた]
…紅い薔薇?
[まるで、昨夜の女性を髣髴とさせる色に
ありましたっけ、と不思議そうに眉を寄せる。]
[既に金の青年と老人は去っていただろうか。
少女は誰が来たか――何を話したかも知らぬまま、小首を傾げる]
…ぁぁら……どうしたのかしらぁ…?
[魔である少女は、己の散華が終幕――後の全ては時間の問題と思っていたから。
黒の執事と蒼の青年の様子を、不思議そうに見やる]
………見つかった?
[扉の内より聞こえる声にふと見れば、青年は表情を険しくして]
見つけたもの、と言うことは…探し物はあの方ですかな。
[青年には届かぬ声で呟いて]
[ザムエルの問いに答えられずに、困ったように首をかしげた。
彼女を置いて、彼は先へ。
後をおうこともなく、残された執事の姿を見ることもなく。
舞い降りてきた影を追おうか、悩んで。
ふと目にした紅は、踊りをやめていた。]
[階下へと降りたところで、呟く声を耳にしたのか。動かす視線の先には金の髪持つ青年の姿。]
[扉の前に佇む彼のほうへ、音を立てないように進んで行く。相手が気づけば会釈はしようか、けれど自分から声を掛けようとはしない。]
[頬にかかる髪を掻いて避けながら、
こちらに歩み寄る青年に緑の眼差しを向ける。
その色はやや闇を帯びながらも、光を放つ]
いいえ。
[問いかけに対して短く答え、首を振る。
自分には覚えがない、というように]
ええ、見つかりましたよ
[安堵を浮かべるユリアンの姿にクスリと哂うと]
……ただし、主人もナターリエ様もザムエル様もヘルガ様もブリジット様も元に戻ることはありませんが
[笑顔でそう続ける]
…
[ぼんやりと虚空…否、屋敷を見つめている]
…悲しんでる…場合じゃ、ないんだから。
あたしが、泣いても…笑っても…気付いてくれないんだし…
積もる話は、お散歩が終わったら、ね…
…はぁ…
[誰に言う出もなく言葉を紡ぐと、小さく息をつく]
[ふと見遣れば、その向こうにイレーネの姿を捉え。
青年に気取られぬようにか足音を抑えて此方へと向かい来るをただ見つめて]
[中の会話に意識を向けつつ、近づく気配に気づいて、そちらを見やる。
それから、静かに、と。動作だけで示し]
……っ!?
[朗らかな響きを帯びて告げられた、ユーディットの言葉に息を飲んだ]
……囚われたのは……彼女かっ……。
[紅い薔薇といわれて、視線を投げる。
視界の端に目を細める女性の姿が映り、ゆっくりと振り向いた]
あぁら…御機嫌よぅ…?
まだ戻ってなかったのねぇ…。
[とっくに終わったのかと思っていたのに、と無邪気に笑う。
秘密を抱いていたはずの紅薔薇の根元は、無残に暴かれていた]
[扉の内より聞こえし言葉にハッと息を呑み青年を見遣り、もう一度扉の内側を伺う]
…では、あれが?
ユーディットが、そうであると…?
…やっぱり、そうですよ、ね。
[執事の前まで歩み寄れば、自然と足が止まった。
赤の花へとその視線を向ける。突如花開いたそれに、僅か眉を寄せて]
……まさかほんとーに、死体でも出てきたとか?
[冗談混じりの苦笑を浮かべつつ、先日の会話を思い出して。
根元の掘り返された跡を見やれば、靴裏で柔らかくなった土を軽く蹴る]
……は?
[ユーディットの浮かべる笑みに不気味さを感じつつも、言われた言葉に、なぜにブリジットも?と思い疑問符を口にして……でも最後まで聞かない。
オルゴールが見つかっていて、でも事件が解決せず、それどころか被害者が増えていて。
そこまでくれば自ずと答えは導き出せる。]
あー……撤回。やっぱ歌嫌いかも
[なんていいつつ、険しい表情でユーディットをみながら距離を置く。]
今晩和。
そうですね。
[無邪気な様子に、首を傾げる。
ヘルガだと認識しているのではあろうが。
しかし続いた言葉は]
薔薇、綺麗ですね。
いいえ、恐らくは……
埋められていたのは、オルゴールですね。
[思案するように口許に手を当て、視線だけを相手に。
少し伏せられた眼は、相手の様子をじっと窺う]
見つけられなかったのは、全く持って不覚です。
[動作には頷くけれど、歩む足は止めない。青年の傍まで近付いた。]
・・っ
[中の会話が聞こえたのか、青年の呟きに反応したのか。小さく息を飲んだ。]
[険しい表情をして距離を置こうとするユリアンに歩み寄りながら]
あらアら、せッかく聞カせて差し上ゲようト思いマシたのに
私ノ歌姫の音色を
……もチろんユリアン様の魂を対価にシて、デスがね
[ニコニコと哂いながら、ユリアンとの距離を詰めようとする]
―――…へぇ、
[告げられた言葉に、土を蹴っていた足が、止まる。
小さく上がる声は、驚愕と。感嘆の色を含んで。
緩やかに伏せられた瞳は、髪に落とされた闇に紛れて見えずに。
それでもその口端が、僅かに弧を描いたのは、気のせいか]
……それでも、もう検討ついてたりするんじゃない?
[まだ、青年の声を持つその声は。
何処か愉快気に、執事へと向けられて]
[少女は己の姿が、力を奪われたゆえに魂の――生まれてからの年数程度に変わっているとは気付かないまま。
ゆえにナターリエの態度にも違和感を感じることなく、素直に頷く]
まぁ…時間の問題でしょうけどぉ…。
それまでのんびり…空中散歩でも試せばいいわァ。
[とん、と飛翔してくるりと一回転。
ふわりと裾が開いて、それから蕾のように纏い付く]
えぇ…薔薇は美しく咲き誇るべきモノですからぁ。
[唐突な言葉には、艶やかな笑みを返す。
女性のいう薔薇が、白か黒か紅かは気にせずに]
[魂を対価に。
その言葉が聞ければ、十分か]
……さすがに、それは見過ごせないんだがっ!
[声に籠るは憤りか苛立ちか。
いずれにしろ、平静の彼らしからぬ怒声と共に、扉を開いて中へと踏み込む]
─…→音楽室内─
……さあ、どうでしょうね?
[視線は一瞬、ちらりと邸の方へと走るが、
すぐさま青年の姿をした彼へと戻される。
瞳はすっと細められ、それも愉しげな様相に見えるか]
シード様――
いえ、“貴方”はどうお思いになりますか?
空中散歩。
さすがに私には飛べないのじゃないかしら。
…でも試してみるのも良いのかもしれませんね
[ヘルガが気にしていない、むしろ気づいていないようなので、
彼女も気にしないことにして。]
そうですね、薔薇は、そういうもの。
どの色も綺麗ですね。
[少女の紅が彼女にはどう見えているのか。
ただそのひとつひとつ、少しずつ違ったその色を、目を細めて見て]
[扉の内より届くは残酷な響き。
側の青年は何を思うか]
…っ、早く、ユリアンを!
[聞こえぬと解っていても気は逸り、青年に声を掛けて。
踏み込む青年と共に中へと。
しかし自身には何も出来ぬ、と表情を硬くして、ただ、成り行きを見守る]
/中/
|∀・) ひっりー乱入開始!がんがれ! wktk
ぼくはまったりと庭園で待ち構えてみたり。
窓越しに庭園に脱出してしまえb(ry
[ニコニコと、離したぶんだけ距離を詰めるユーディットに不気味さを覚えつつやはり離れようとしながら言う]
いやいや、遠慮しておくよ。うん。
ってかあのオルゴールやばいって、昨日のヘルガさん見ただろ?あれどうみても正気じゃないし。返そうよ。
それにもし食わせるにしても俺の魂なんて食ったらあんたの大事な歌姫、腹悪くするってば、絶対。
[そんな軽口叩きつつ、時間稼ぎ。
普通に殴りあうなら…まあきっと問題もないだろうけど、昨夜のような不思議光景は無理。
あんなのに対抗しようもない。
でも、説得もどうせ無理っぽいなー。なんか昨日のヘルガと同じぐらいやばそうだし。とか思っていると、やはりそこは一室。逃げ場などすぐ失うのは当たり前。
何か典型的に追い詰められている自分に呆れたようなため息をつきながら、もう軽口などいっか。と]
だいたいさ。人の魂食って聞ける音なんておぞましいことこの上ないから聞きたくもねえよ
[と言う。
それは周りとは価値観が違うといわれても...の本音。それで、どうなるかなど想像がつくが、最後ぐらい気炎をはいてみたかった。そんな意地から出た言葉である]
[怒声が響き渡れば、流石に驚いたか眸を見開いた。]
[開いた扉の中は音楽室。対峙する男女からも、廊下に佇む銀灰色の髪は見えようか。]
あらぁ、人間は魂も飛べないの…愉しいのにぃ…?
[少女はくすくす笑って地面へと降り立つ。
魔である少女は、魂でなくとも空間すら渡っていたから]
えぇ、そう…薔薇はそういうものぉ。
薔薇でなくとも花は全て、愛でられる為に咲くわぁ…。
そうねぇ…綺麗だわ…悔しいくらいにぃ…。
[白も黒も…少女の力を吸い上げた紅も。
それから…モノトーン絵画に咲く大輪の華であった目の前の女性も]
―――…まさかとは思っていたが。
"私"に気付いてたな。
[執事の返答にくつりと口許が歪む。
喉を鳴らす青年の姿を借りた其れは、何処までも愉快気に。
指で弄り続けていた黒の花弁へと、視線を一度落とせば
愉しげに細む紅の視線を、緑の光へと向けて]
…まさか。オルゴールの行方を、私が知る由も無いだろう?
[その真意は何処にあるのか、青の合間に光る紅は相手へと見据えたまま]
飛べるかもしれないけれど。
普段と違うものは、どちらかといえば怖くて。
[苦笑。]
そうね。
でもめでられずとも、そこに咲くだけで綺麗。
あなたも綺麗ですよ。
悔しいって…?
[真逆そのように思われているとは思わずに]
お初にお目にかかります、とでも申せばよろしいでしょうか。
少々、調べさせて頂きましたが故に。
[手を胸の前に回し、嫣然と微笑んで優雅な一礼を]
そうですね……
確かに、初期には関わっていない、とは考えていますが。
[今はどうであるとも言わず、返す緑の瞳は揺らぐ事もない]
全く御存知でない、という事もないのでは。
このように“愉快な”事をお見逃しになるとは思えませんから。
[対峙する二人
声を荒げ踏み込む青年
扉の傍、それを見つめる少女
そして、それらを為す術なく見つめる自分自身]
口惜しいの。もどかしいものよの。
尤も、このような老いぼれに実体があったとて役には立つまいが。
正気? ふフ、そンなものアの音色の前には必要あリマせんよ
ご心配ナく。恐らクソういウ事象は魂にハありませんカラ
[ニコニコと距離を詰めながら、ユリアンの言葉に答えていたが、
彼のおぞましいことこの上ないとの言葉にスッと顔から表情が落ちると]
へぇ、私の歌姫をそういう風に仰いますか
いいです、もう少し苛めて差し上げようと思ってましたが、さっさと魂捧げちゃってください
[そう言って、懐からオルゴールを取り出す
その時、背後の扉を乱暴に開けてエーリッヒが乱入してくる
それをチラリと見て取ると、クルリと振り返り]
あら、エーリッヒ様。どうかなされたのでしょうか
[そう言う彼女の顔には再びニコニコとした笑みが浮かんでいた]
─音楽室─
[向けられた笑みに対するのは、冷ややかな表情。
それは彼ではなく、彼の内に宿る魔のそれか]
『歌姫』は、誰のものでもない。
……所有できる、などととは思わぬ事だ……魅入られ、囚われし愚かなる人の子。
[投げられた言葉には答えず、紡がれるのは冷ややかな言葉]
……もっとも、こう言ったとて聞きはせぬのだろうがな。
[くつり、と。らしからぬ笑みを浮かべる彼ならざる魔に。
銀のオルゴールは応えるように煌めこうか]
人間って、怖がりなのねぇ…。
[つまらなさそうに、紅の唇を尖らせる]
私は…そこに在るだけなんて…そんなの嫌だわぁ。
そんなの…ただの花と変わらない…。
[根に繋がれて動けない只の花と同じなら、魔である意味がない。
だからこそ、鳴らさぬオルゴールなど只の箱に過ぎぬと動いたか]
………花は…より美しくありたいと願い競うわぁ…。
だから、貴女みたいな綺麗なひとは、嫌い。
[拗ねたままに横目で女性を見、答えようか誤魔化そうか迷って…しぶしぶと口を開く。
魔である少女と違い、器の在る女性はどうせ元に戻るのだからと、そんな想いもあったから]
[ずっとにこにこしていたユーディットの表情変えられたことに妙な満足感を覚えつつ、苛められて喜ぶ趣味はないんだ。と言ってから]
何が歌姫なんだか。
ただの業突く張りだろ。魂が代価なんざぼったくりもいいとこだ。
[なんてあくまで見下すようにいう。
ユーディットがオルゴールを出すといっても言葉をやめる気はなかった。
どうせなら最後まで嘲って終わりますかね…と。
そんな変な覚悟を決めている時に、乱暴に扉を開け怒声とともに入ってくるエーリッヒの姿を見て……気が抜けたのか、よぅ。と軽く言って、ユーディットの気が逸れたのを確認しつつ、そっとドアのほうへと]
まさか調べ感付かれるとは思いもしなかった。
…尤も、調べていると気付かれる様な浅はかな能力ならば
どれ程調べようと、私の存在など嗅ぎ付ける筈も無いが。
[優雅な一礼を目前に、気にした様子も無くその視線は執事へと注がれる。
初期には関わってないと考える、と述べる言葉に、僅か眉を上げて。
それでも、愉快そうな笑みは変わらないまま]
…そうだな、言葉にするならば――目星がついていると言うべきか。
此処まで愉快な余興に成るとは思わなかった。
[くつと、その口端が歪む。]
怖がり、かしら。
そうかもしれないわね。
[くすくすと笑って]
いいじゃない、花は花であるだけできれいなのだもの。
そこにあるだけで綺麗なものは素敵よ。
自然のままで素敵なのだもの。
人が加わると、せっかくの、色、が、おかしくなってしまうもの。
…ええと。
私は別に綺麗ではないと思うけれど。
[困惑の眼差しで彼女を見た。]
[踏み込む先、せめてもの矜持を見せるユリアンとどこか禍々しい気配を纏うユーディット
そして、それに対峙するのは、さて、それはエーリッヒその人なのか。
纏う気配はどこか冷ややかな色を湛えて]
彼の中にあるという、魔、かの。
さて、それは一体どういう…
[関係が、と思い巡らせる所に、青年の声に呼応するかのようにオルゴールが煌くのを見ればそのどちらをも見比べて]
まさか、の。
歌姫と契約を結んだ魔、など……
[しかしながら、そうと思えば色々と符合するものがあって]
その様な偶然があるというのかの……
[否、偶然ではない。彼はもう何年もオルゴールに会うことを望んでいたではないか]
/中/
わぁいわぁい。腹の探りあい愉しい。
……ってか、どうにも動けない俺。
何処まで曝すかなー。
ってか、明日如何しよう明日!!
オルゴール奪ってなにすんの!!(考えてなかっt
[エーリッヒの言葉に一瞬キョトンとするが、すぐにニコリと微笑むと]
誰のものでもない? ふふ、何も不思議なことではないでしょう?
オルゴールの本来の持ち主の、その子孫が所有権を持っていても
それなりに長く生きておりますので。
[微笑みを浮かべての台詞は、以前にも紡いだか。
穏やかな表情は、底知れぬ深さをも感じさせる]
なるほど、そうですか。
確かに愉快ですね、と普段ならば同意したいのですが。
今回ばかりはそうとも言えずに。
[その光景は、一見、談笑しているようにも見えるだろうか]
…
[気ままに屋敷の庭を歩き回る。
ケセラセラ。まさにソレか]
つかの間の自由?
それとも、ずーっと…?
…せめて、楽しんでおこ、っと…
[その声は、何処か言い聞かせるようなモノがあったかも*知れない*]
・・・・・っ
[金髪の青年――否、恐らくは魔の冷ややかな声が届いた。瞬時凍り付く。]
[それでも扉のほうへと近付く馴染みの青年を確認すると、部屋の中へ。]
[昨日彼がそうしたように、侍女から青年を庇うように、逃げるのを邪魔しないように立った。]
[尤も、そのような力など持ち合わせてはいないのだが。]
[ユリアンが移動するのを視界の隅に捉えつつ、しかし、そちらには特に反応する事はなく]
……それがなんだと?
その程度で所有権となるのであれば、我がそれを『生み出したもの』としての権限を主張すれば、お前は満足するのか?
[ユーディットの言葉に、魔は淡々とこう返すだけ。
ふわり。
上へと翳した手に、白き羽根が降り積もる]
……自らの分を、わきまえる事だ。
永遠の虜囚となりたいのであれば、止めぬが。
[言葉を紡ぐ口元を彩るのは、冷たくも艶なる笑み]
……わからないわぁ。
より綺麗にありたいと、願ってはいけないのぉ?
[自然が一番との言葉に不服そうに、唇に指を当てる]
色が…おかしくなる…?
染めても、染められるはしないけど…よくわからないわぁ…。
[それから、困惑の眼差しを避けるように視線を青年達に向ける]
………自然のままで素敵なのでしょぅ。
[小さな呟きは、風にのって届いたろうか]
―――そうか、奇遇だな。
[何に対しての返事なのか、僅か目を細めて言葉を返し。
相手の表情に見え隠れする深さに気付きながらも、尚その笑みは絶えず。
一歩狭まった距離に、臆する事無く視線を向けて]
綺麗になりたいと思うのは自然かもしれないけど。
無理にそれをしようとしたら、どこかでおかしくなると思います。
自然の中で、どれだけ磨くか…じゃないかしら。
[自分でもわかっていないようで彼女は少し首をかしげ]
色は、ほんの少しずつ、変わるものだもの。
ほんの少しでも違うわ。
[それは特に、彼女の目だからか
視線を追い、二人の青年の姿を見る]
自然のままが、一番素敵よ。
思いを込めて、育てられた姿が。
作られたものが。
生まれた、形が。
[場の、張り詰めた空気はそこに居るものたちに何をもたらすか。
エーリッヒの言葉に対抗するかのようなユーディットの微笑み。
その場を逃れようとするユリアンをその力で捕らえて]
まったく、狡猾よの。しかし…
[先程エーリッヒが口にした言葉
人の子よ
で、あるならばそこにいるのは魔ではなく。
であるならば何故このような事が適うのか。やはりオルゴールのせいなのか、それとも]
まだ、何かあるのかも知れんが、の……
[そういえば、後から来る筈の執事が未だ現れぬ事に今更気付く]
……おかしなものよの。
[その執事が、今まさに、魔、と対峙しているとは欠片も思わずに]
[エーリッヒの言葉にクスクスと哂うと]
まさか
貴方様は私の祖先の魂を祖先の持っていたオルゴールに閉じ込めただけ
その容れ物も中身も、全部私の祖先のものでしょう
だから、貴方に権利なんてあるはずがない
分? あはは、それこそ貴方様のエゴじゃないですか
貴方様に私の何がわかると?
[しっかりとこちらが逃げようする退路をふさぎつつ、威嚇までするユーディット。
だがそれもどこか遠い。
恐れ。などそんなものよりも困惑のほうが多く、見事にハイな気分になってんね。俺。なんて自覚しつつも
ったく、なんだよさっきから、ユーディットもなんか違うと思ったらそりゃまあオルゴール持ってんだからしゃあだろうが、エーリッヒもなにかいつもと違うってもうわけわからん]
はぁ…
[と、そんな渦巻く思考をため息一つで問答無用で吐き出す。時間は待ってくれないだろうし、相変わらず危ないのは変わりないんだから]
[『所有者』を主張する女に『創造者』であると返す青年。
その手に生み出される白はユーディットにはどう映るか]
やれ、無理はなされぬようにの。
[それは魔を宿せし青年の身を案じてか。聞こえることはないのだが。
じりじりと張り詰める気配の中、ただその光景を*見守って*]
だが、それを望みしは『歌姫』自身。
嗚呼。知らぬのであれば、教えてやろう。
我は、『望まぬもの』には、何も為さぬよ?
自らの意思を持たずに、ただ、願うものに興味などはない。
[くつり、と。笑みが零れる]
何もわからぬさ、囚われの人の子。
ただ、魅入られるのみで意思を失った……その事にすら気づけずに踊る、取るに足らない存在の事など、な。
[ふわり、ゆらり。
降り積もった羽根が舞い上がり、空間を舞い踊る。
銀のオルゴールは、それに応えるように震えようか]
[はいはい、動きませんよ。とばかりに動きを止めつつ
いい加減驚いてばかりで飽きた。とばかりに二人の言葉にも耳を傾ける。
血筋ってそういう意味か。とか。そもそも作ったのあんたですかい。とか考えていたが、エーリッヒの奥のほうで動く影にそっち驚いた]
なっ、イレーネ。
何来ようとしてんだ。危険なのはわかるだろ……来るな
[普段は気遣う声も若干苛立ちながら]
……そんなの…知らなぁぃ…
私は…私のやりたいように…しただけだものぉ……
[結局の所、少女は魔。
人である女性とは、存在意義そのものが違うから理解できない。
――過去形で語るのは、少女がもう散った華だから]
…ぇ…?
オトフリートは…まだわかるけど……アーベルもぉ…?
[視線の先、青年達は穏やかな談笑ではなく、魔の気配を漂わせる一直即発の雰囲気。
未熟な魔はその存在に気付いていなかったのか、幾度も瞬く]
/中/
というか、話の展開が大絶賛私を吊る方向に進みそうだな。オルゴールが震えてたり
みんなが寝る前に、襲撃描写までいっとかないと(汗
変質しないように、すれば、何もかも綺麗だと思いますよ。
[伝わっていようがいまいが彼女には関係なく
目の前の光景に*どこか疲れたようなため息を吐いた*]
―――…、
[緩やかに瞬く瞳が、青へ触れる感触と共に微かに揺れる。
紅玉の光は、薄らと蒼を孕んで]
…『アーベル』を起こすのが目的ならば、薦めないが?
[それでも、愉快気に歪む口唇からは、青年の寄りも低い響きを伴って]
/中/
まぁ、襲撃描写に持って行くのがそもそも難しいんだけどねー…。
狼陣営は、RP村でCOしたと同時に気付けば吊り対象候補だから。
…無理に襲撃ロールにしなくても良いんだけどさ。
確か、そろそろエーリ中は就寝時間近いと思う…。
基本1時過ぎ、遅くても2時の人だ。
だからそのようなことは些細な事
問題となるのはその経緯ではなくて、ただオルゴールと歌姫の魂という存在、なのですから
[そして、囚われているという言葉には]
そんなことない!! 私は私ですわ!! それを捕らえられているなんて
[激昂し、エーリッヒを睨み付ける]
/中/
あ、っとやっぱりイレーネがそうなのか。
見るしか出来ない、って言っても一応役職だしなぁ。
占霊どちらにしても、もっとはっきり出さんと。
確かにこの村だと、この流れだと何れも結果を表に出す意味がなさげだけど…。
とか偉そうに言いつつ、自分じゃ役職希望は出さないんだけどね。
[名を呼ばれる声に向ける蒼が、若干紫掛かっているのは相手には見えようか。]
だって、リジィが・・・っ
だから、これ以上は・・・・
[来るなと言う声に、いつもは薄い表情が珍しく歪んだ。首を横に振って反発の声を上げるも、事実動くことはできないのだが。]
/中/
要は、アーくんがゆんゆんの行動に呆れ果てて観察対象に値しないと判断してサクッと襲ってくれる描写してくれればいいのかな?
いえいえ。
別段、それが目的という訳ではありませんから。
[白に覆われた手は青の髪を軽く梳けば、
そこから下り、親指の腹で頬を柔く撫ぜようと]
単に、ここ暫く食事をしておらず――空腹なもので。
[目を眇めて紡ぐ言葉は、傍から聞けば突飛にも聞こえたか。
もっとも魔なれば、それが唯の“食事”ではないのはわかろうが]
/中/
……其処までして食われたいんかい。(ずびし
マゾいなぁ。
んじゃ、一応。俺はイレーネ投票に合わせておきます、
とは言っておこう。あとはゆんゆんのロール次第だ!(ぐっ
/中/
買}ジか
アーくん、めっちゃ楽しんでるのに!(ぇぇぇ
どっちにせよ、襲撃描写やるなら…一緒に合流しないと無理だよ?
同時にオルゴールゲッツしたいし。
/中/
ユリが一般ピープル・・てことは
守護→ナタ?
とか今更。十字架とか。
シリアスシーン最中に失礼しました。
動けないの暇なんだもの。無謀に物理アタック仕掛けたい・・・(マテ
……人とは、面白きもの。
自らの祖が、何よりも忌避していたことを。
当然の事として為しているのだからな。
[音楽室に響く笑い声は、はっきりそれとわかる嘲りを帯びて]
己が為している事、その意味すら理解しておらぬというのに。
それでも、囚われてはおらぬ、と言うか。
……埒が開かぬな。
そのままでは、お前も取り込まれるぞ?
昨夜の女のように。
[睨みつけられても、魔は動じる様子もなく。
ただ、淡々と言葉を紡ぐ]
……それがお前の『望み』であるなら、我にそれを阻む事はできぬが、な?
[最後の言葉、それと共に浮かぶのは、冷たき艶笑]
青年 アーベルは、ランプ屋 イレーネ を投票先に選びました。
[女性の言葉に、少女は苦い笑みを浮かべる。
咲き誇る深紅の薔薇が抱くのは、穢れの黒。
深紅が変質した薔薇――それが魔の少女の本質なのだから]
………ぁ…
[女性のため息に重なるように、少女も小さく息を吐く。
そうして、目の前で繰り広げられる光景に、ただ*見入っていた*]
[イレーネの瞳が蒼じゃない。
…でも関係ない]
そうか…ブリジットが…ま、嘘つくわけもないか
[と一つ瞑目した後。すぐまた目を開き]
大丈夫…な〜んてこと欠片もないが、危険になる人数が増えるのはよろしくないだろ
[なんて、イレーネを落ち着けるためか、どこか日常的なふざけた口調で言う。
…そう関係ない、瞳の色が変われども、それは今までどおりのイレーネならば]
―――生気を欲するか。
目的は違えど…十分に起こしかねん。
[撫ぜられる頬に、くつと喉が鳴る。
更に薄らと蒼み掛かる瞳を隠すように、さらりと、青が零れて]
…何時もなら、多少くれてやっても面白いが
[今は、そういう訳にも行かないんでね。
薄い口唇から呟きを零せば、触れる指を緩やかに外そうと]
煩い! 五月蠅い五月蝿いうるさーい!!
私は歌姫に歌を歌い続けさせる!
それが、子孫としての義務と権利なんだから!
だから私が飲まれる事なんてない!
あるはずがない!!
[耳を押さえ、頭を振って、エーリッヒの言葉を否定をしていたかと思うと、扉とは逆。窓のほうに向かって走り出す
そして窓ガラスを突き破って屋外へ飛び出すと、庭園の方へと駆けていく]
/中/
面白いとは思うけどね(苦笑)
とりあえず、襲撃して欲しいなら逃亡ついでにこっちおいでー。
何とか裏人格キープしてるから。
でも、襲撃ロールしても、ただの死亡フラグと取られて
処刑されちゃった場合はしょーがない、と。それだけは。
/中/
ついでだから軽く能力設定纏め。
・基本人だが魔の種(?)を内に宿す
・魂が身体から離れるのを感知→蒼が紅に
・魔はバンシーみたいなもの?
・泪・・・人→透明、魔→紅
・現在感知のし過ぎで魔に浸蝕されかけ(瞳が紫)
・現在は直接他の魔に対抗できるような力は無い
・どうせなら守護希望で紅目でギアス発動ぽくすれば良かったorz
最後のはただの後悔。
/中/
てことで飛び出してみた。端から適当な所でこうするつもりだったし
それで、飽きられる理由なんだけど
ゆんゆんをオルゴールの影響で魔の者(の成りかけ)にしちゃおうかしらとか
普段なら、頂かないのですけれどね。
流石に、主の客人相手には。
[つまりは異なれば――
主に仇名すものとなれば、別という事。
ある意味では、宣戦布告のようなものだろうか。
外そうとする手に、邸の方角から聞こえた物音に、白は離れて]
おやおや、弁償して頂かねば……
[場違いに暢気に言うと、視線を緩く気配のする方角へ向ける。
吹き抜ける風が花弁や木の葉を揺らし、樹々をざわめかせた]
/中/
や、飽きはしないけど、襲撃理由はもう考えてあるよー。
ってか、ガンガンに利用するつもりだったし。
と言うかそそのかした始めっから、
最終的には贄にする気だtt(ry
……やれ、やれ。
[駆け出していくユーディットの様子に、魔が零すのは呆れたような呟き]
……『歌姫』の真意など、何者も知らぬ……か。
[呟きと共に、翠が閉じられる。
……次に開かれた時、翠は数回、瞬いて。
ふるり、頭が数回振られる]
……ったく……話をややこしくするな、『メルヒオル』っ!
[苛立ちを込めて吐き捨てるその口調は、いつもの彼のそれで。
破られた窓の外へ向け、躊躇せずに走り出す]
[口を挟むこともせず脳内で
ユーディットが激昂しているさまはどうにもこうにもどこかで見たような。って昨日だ。とかなんとか。思いつついい加減に落ち着こうと。
首に乱雑にかけただけの薔薇の装飾を軽く弄くる。
そして落ち着いてみて、見事に足枷だねー。なんて、考えていれば
部屋中に響く嘲笑と、それに対抗するような叫び声と、そして窓ガラスを突き破る音]
っっ……
[飛び散る破片に思わず手で顔を覆う。]
/中/
メルヒくんのテンションを長時間維持するのは、結構胃に来ますよ、と。
いや、やってて結構楽しいんだけどねー。
それは、気をつけねば成るまいな。
[言の葉の意味を理解したのか、執事の紡ぐ言葉に、くつりと笑みを深める。
そうして、邸から聞えた物音に、ゆるりと紅の視線を向けて。]
―――…来たか。
[まるで、判っていたかの様な。愉しげな響き]
それは、そう・・・だけど。
[何処かいつも通りの言葉に虚を突かれたか、若干口籠った。確かに其方に行けたところで如何にもならないだろう。]
・・・でも、
[続く言葉は、叫び声と割れる硝子の音に遮られた。]
[窓から飛び出していったユーディットと、歌姫について、なにか聞いていても見当のつかないことをいってからそれを追うエーリッヒ。
とりあえずこの場は助かった。と認識してもよいのだろうが…]
…このままじゃ、はっきりと言って後味が悪いよなー。ぁぁー……
[どこか疲れたようにぼやき]
イレーネ、俺は一応追っかけてみようかとか思うが…どうする?
[と、問いかける]
─庭園─
[庭園を駆けていたが、その進行方向に人影が見える]
!? オトフリートさんとアーベル……いえ、彼の方ですか
[はっとして、ひし、と懐のオルゴールを抱きしめると]
渡しませんからね! 誰にも。貴方にも!!
[そう言ってアーベルとオトフリートをきつく睨めつける]
召使い ユーディットは、ランプ屋 イレーネ を投票先に選びました。
ぇ・・・
[先程まで危機に直面していた青年の言葉とは思えなかったのか、意外そうに瞬く。]
[やや逡巡した挙句、頷いた。]
・・・・・行く。
─庭園─
[走り、追いつけばそこには追っていた者の他に二つの影]
……っ!?
[問答に飽きて鎮まった魔は、蒼髪の青年に何か感じたか。
いや、今はそれよりも]
そう言って、それを抱え込んで、取り込まれた例は過去の文献にも多々ある!
冷静になれ!
[オルゴールを抱え込むユーディットに向けて怒鳴るように。
それが既に魔とは響きを違える声と、彼女が気づくかどうかは定かではないが]
[予想通りの人物が現れれば、紅の瞳は愉快気に細む。
睨みつける様な視線にも、臆するどころか―――まるで]
…随分と、愉しい見世物だった。
[言葉を紡ぐ口唇からは、くつくつと低く笑みを零し。
侍女の後ろから、走り迫る金を湛える影には気付いたのか。
それでもその足は淀む事無く、侍女へと向けて。ゆっくりと歩み寄る]
[イレーネが驚いたように瞬いたその意味に気づき、一つ苦笑をした後]
なんか会話に出ていた歌姫とかいうのの真意とかいうのが気になっしな。
なーんかエーリッヒは知っているみたいだし、ここまで巻き込まれたんだから聞ける分だけ聞いておかないと損だ。ってとこ。
ま、もう危険はこりごりだけど
[と、肩を竦めながら言うと]
で、イレーネは窓から飛び出していくってのは……できるか?
[できるならばそのまま行こうと、できないならば普通に庭園に出ようとしつつ、庭園に移動するだろう]
ローエングリン。貴女でしたか。
[やれやれと言ったように、肩を竦める所作。
同じ使用人とて、彼女に信を置いた覚えもない。
裏切られたという心持など、毛頭存在しなかった]
渡さないのなら、如何なさいますか?
[睨みつける視線にも動ずる事なく、侍女へと向かう青年を見送る。
ざわり、揺れる薔薇が、魔に共鳴してか、白の一部は黒へと染まりゆく]
ランプ屋 イレーネが「時間を進める」を選択しました
見世、物? それって……
[どういうこと、と呟き、僅かに後ずさる
数歩下がったところで何かに躓き、その場で尻餅をつく
それでも、低く笑う青髪の魔から逃げようとズリズリと這い下がる
この感覚は……ああそうだ。初めてこの魔に遭った時にも感じた
……本能が告げる恐怖
何で私はそれを忘れていたのだろうか
コノ魔ニハ、常人ノ私デハ太刀打チナンテ出来ナイ
そうして、彼と私の間はなくなる]
・・・そう。
何か、ユリィらしい。
[返す声からは若干緊張が抜けたようでもある。]
・・・・大丈夫。
[後の問いには、実際のところは不明だが、気が急いているのか頷いた。多分、と小さく付け加えられたようにも聞こえたが。]
中/
村人Aは生き残ったー
でも生き残っても○○の村へようこそー
しかいえません(こんなときになにをしているのか)
俺らしいもなにも、いつだって俺は俺
[なんて返答しつつも、イレーネを見遣れば、眸がまた、紅を増したように見える。
驚きはあれど、昨日ほどの困惑はない。というかそろそろまともな神経が麻痺しているころでもあるわけだが……]
イレーネ…後で聞きたいことあっから。
[とだけ告げると、イレーネが窓から出るのを手伝いながら、無事出ると、一緒に駆けた。
声のする場所へと]
……もう一人の魔……そういう、事、か。
[低く呟く手に握られるのは、白い羽根。
肩の真白の妖精は、どこか困惑したような視線を、蒼髪の青年に向けて]
[後ろへと這い下がる女の様子に、薄ら笑み浮かべる。
侍女との間が無くなれば、ゆっくりと視線を合わせる様に、しゃがみ]
───ご苦労だったな、ユーディット。
[侍女の耳元へと囁くように。釣り上げた口端から零れる冷ややかな言葉。
怯える相手を見詰めるその瞳は、紅玉の光を湛えて。]
……このまま、最後の"役目"を果して貰おうか。
[その手は、いつの間にか相手の腕へと抱えられたオルゴールへと伸びて。
一度、ふわりと柔らかな笑みを向ける。その声は、冷酷に。
カチ、と小さな音と共に―――銀の蓋が、開く]
そう、だったね。
[ほんの少しだけ口許が笑ったように見えたかも知れない。]
・・・・・うん。
[此方に向けられる視線に、“聞きたいこと”の予想はついたのか目を逸らした。]
[何とか庭に降りると、手伝って貰ったことに礼を言って、少し遅れながらも同じ方向へ駆ける。]
―音楽室→庭園―
ち……こんな時に……。
[先ほどの、音楽室での問答。
その間、魔に主導権を取られていた事で身体にかかった負担は、思っていたよりも大きく。
膝を突いた姿勢で、銀の蓋が開く様を、見つめる]
[取り戻そうと動く事も、或いは可能だったかもしれない。
しかし、目の前で開かれる蓋に、孔雀石に浮かぶは好奇の色]
――……憐れな。
[口許を隠す白い手袋の下、口唇は笑みを象るか。
月光を弾いて煌めく銀より流れ出る旋律を、待ち望むかの如く]
/中/
オトフリート的には、下手人(ヘルガ)は始末したし、裏切り者(ユーディット)の魂が奪われようがどうでも好いし、オルゴールの音色も聴いてみたいので。
それはそうと、後で奪取はしますけれどもね。
[やがて人影が4つ前方に見えて来る。]
・・・・・っ
アーべ・・・
[先程まで侍女の手にあった筈のオルゴールは青髪の青年の手に。名を呼ぼうとし、けれどわらう彼に違うモノの存在を感じたか。足が止まる。]
[銀の蓋が開くと同時、眸は紅の輝きを得る。]
・・・、いや・・
[両手で頭を抱えた。]
―庭園―
[イレーネとともに駆けて、やがて見えてくる人影が四つ
一つはたっていて、もう一つはしゃがんでいるのかこけているのか影は小さいが、あれだろうと
更に近づけば何が起きているかも…アーベルがオルゴールの蓋を開けるのが…目に見えてきて]
ま…
[…まて。という思わず言った言葉も既に遅いようで]
ひぃっ!?
[耳元で囁かれる言葉に短い悲鳴を上げる
そして言い渡される『最後の役目』という言葉]
えっ!?
[茫然と見上げたその先には深紅の瞳と柔らかな笑み
……そして、冷酷にオルゴールの蓋が開かれる]
えっ……あっ、う、嘘。い、イヤだ。私は、わた……
[最後まで、言葉を紡ぐことなく、その場に崩れ落ちる
……そして、彼女の手から零れ落ちたオルゴールは、彼女の魂を対価に歌を奏でる
その音色は怪しくも美しい]
[青年の手によって開け放たれた銀の旋律は、夜へと響き渡る。
高く、済んだ『唄声』は――音色へと魅入られた魂を、絡めとって]
[瞬間、侍女の瞳が揺らいで。
音色を聞いたのか定かで無い儘、力無く侍女の手から滑り落ちた]
[顔色を変えることも無く、オルゴールを拾い上げる。
掌の中で小箱を弄りながら立ち上がり、役目を終えた女を見下しながら
青年の姿を借りたそれは愉快そうに喉を鳴らした]
[真白を湛える精霊の視線に、少女の声に。気付いていたのか如何か。
今やその瞳に、声に…―――蒼の面影は、無く。]
[響く音色。
それは確かに美しい、と思った。
懐かしい……そう感じるのは、彼ではなく、魔の方なのだろうけれど]
…………。
[心なしか。
それが軋んでいるように聴こえるのは。
やはり、魔の感覚なのだろうか]
……で。
お前はそれを、どうするつもりだ……?
[銀を手にした蒼き魔に向けて、問う。
真白の妖精の真紅の瞳は、どこか寂しげな色彩を湛えていたやも知れず]
研究生 エーリッヒは、召使い ユーディット を投票先に選びました。
研究生 エーリッヒが「時間を進める」を選択しました
ぁ・・・・
[呆然として、崩れる侍女を見つめた。]
[流すのは人か魔か、紅い眸から一筋伝う泪は透明。魔を示すあかい色ではなく、館の主や絵描きの女性の時と同じ色。]
[崩れ落ちるユーディット。それに先程までされていたことを思えば同情など欠片もするきはないが、オルゴールは彼女の魂を絡めとったのだろう。歌声を響き渡す。
確かに綺麗だ。綺麗で惹かれるものではあるが……...は想像していた通りなのか、どうなのかまではわからないが、どこかで忌避してしまう感覚を覚える。
綺麗過ぎるところに魚は住めないのと同じで…だから]
やっぱ燃費悪いよな
[なんて…]
―――…さぁ、如何して欲しい?
[手に持った銀の蓋を閉じれば、夜空へと溶けた音色は途切れ。
金を湛える青年の言葉に、くつり、と。笑みを向ける
問いに問いで返す言葉は、面白げに響いて。]
…仮にも、目的はオルゴールなのでね。
少なくとも、「返せ」と言われて――はいそうですか、と返すつもりは更々無い。
『オルゴール』も、『此の身体』も。な。
/中/
でも、カーバンクルは可愛くってしゃーない。(きゅん)
カーバンクルの為だけに元に戻ってしまいたいよ俺!(まてよ
……なるほど。
[残滓を拾い集めて聞くものとは異なり、
その美麗なる旋律は執事の心をも打つか。
浮かべる微笑の温度は低くも、艶やかに]
邪魔をするものは排除するのみ。
互いに、それだけの話でしょう?
[他者の会話に口を挟む様子も、いつもとはやや異なり。
無論、主の魂を――との思いはあるが、
純粋に、己はこの状況を愉しんでいる。
恐らく、その感覚は彼の魔と近しいか]
[返る言葉は、予想通りか。
一つ、息を吐いて、ゆらりと立ち上がる]
それは、困るな。
それは……俺としても、『メルヒオル』としても。
返してもらわなければならないものばかりだ。
[す、と。
翠が細められる。
それと共に投げられる言葉は、静かで]
[響く音色は美しかれど、紅い眸が視るもの故にその耳には届いていないのか、反応はない。]
っ
[変貌を遂げた青年を、身体を浸蝕しつつある魔の部分が警戒したのか、一歩後ろに下がる。]
ランプ屋 イレーネは、召使い ユーディット を投票先に選びました。
教師 オトフリートは、召使い ユーディット を投票先に選びました。
教師 オトフリートが「時間を進める」を選択しました
とりあえず、一般人は巻き込まないでくれるかなー。
[今までの常識なんてその辺に売り払ったとばかりな状況の...は、なんて、絶対に届きそうにない言葉をそれを承知でぼやきながら、少し、下がる。
そんな距離に意味があるのか。といわれれば疑問ではあるが、そもそも屋敷と言う箱庭の中にいる時点であまり関係もないだろうと開き直る
そして結局自分にできるのはこれぐらいと、他と比べれば小さな、イレーネの変貌もあっさりとした反応のまま、ただ泪を流すのだけはあまり嬉しくないのか。無言で頭をなでる]
…あぁ、その通りだ。良く判っていらっしゃる。
[と、執事の紡ぐ言葉に、笑みを向ける。
抜け殻と成った侍女の身体から数歩離れれば、紅の瞳を細め。
じり、と僅か後ろへ下がる。]
私の目的を遂げるには――それなりの魂が必要なのでね。
魂を集める習性を持つ『此れ』は、打って付けの代物なんだ。
…丁度良く、幾つか魂も収められている所だしな。
[金髪の青年の言葉に、掌に収まった銀へと視線を向けつ。
紡ぐ言葉は、さも愉快気に。]
幾年を費やして漸く手に入れた身体を、簡単に手放す魔が何処に居る。
―――あぁ、申し訳無い。
私の目的など、唯の人間には聊か興味の薄い話だろうが
[ユリアンの言葉に、僅かに目を見開いて。
何処と無く愉しそうに、笑みを浮べ。]
折角だ、此処の魂は奪えるだけ頂こうかと考えているんでね。
……近しい、君の未来だ。
[さほど関係無い訳でもあるまい、と]
……ま、お前の目的には、悪いが興味はない。
お前も、俺……というか。
『メルヒオル』の目的に興味はないだろうからな。
[蒼き魔の語る『目的』には、さらりとこう返して]
いないだろうな。
現にここに、身体を得るために15年近く人の中に居座っている魔もいる。
[続く言葉には、軽く肩を竦めて見せる]
[身に魔を宿すと言えど、ずっと人の部分がそれを抑えてきた所為で魂が離れる瞬間を感じ取れるだけで、他の部分は何ら人と変わりない。目の前の魔達との力の差は歴然だった。]
・・・・・
[青年に頭を撫でられ、困惑の表情を浮かべる。]
[眸から紅は引くも、やはり紫掛かっていた。]
巻き込む形となり、申し訳御座いません。
[声は届けども、反省の様子はあまり見られない]
勝者は全てを手に入れる、容易な話ですね。
ともあれ、今宵はもう既に、時間も遅い――
少々、お引取り願いたいのですが。
[紡いだ言葉は、あまりに悠長だったかもしれない。
夜に魔の能力が強くなるのは確かなれど、それは相手方も同じ事。
そして今、万全の状態ではない事は、互いに理解しているだろうか。
ざわり、と薔薇は揺れる]
うん。全然興味ない
[なんてアーベルらしき蒼い魔に対しきっぱりといいつつ、後者に対してはそうなるよな〜と。同意したようで]
俺なんていれても腹下すよ。
[と、そんな軽口だけ。
もう自分が無力であるというのは実感しつくしているからなのか]
!
[青髪の魔の言葉に顔を上げ、銀灰の影から睨むようにそちらを見る。]
・・・やめて。
[いざ力が向けば、自身が何も出来ないことは分かっている筈だけれど。]
…違いないな。
邪魔立てする存在の目的を聞いたところで、同情が欠片も沸く筈も無い。
[青年の言葉に、くつりと笑みを返す。
告げる執事の言葉に、紅の瞳をゆっくりと其方へ向ければ
手に持つオルゴールを弄りながら、肯定するように笑みを向けて]
…構わん、この場の魂を集めるには不都合だろうしな。
勝者が全てを手に入れる、実にシンプルだろう?
言っておこう、―――私が、此処から逃げる心算は元から無い。
[ざわめく薔薇を背に、紅の光は僅かに強さを増して]
リミットは其れまでだ。
―――取り戻したいなら、奪い返しに来い。
[吹き抜ける風と共に。 掻き消えるように青年の姿は*消えた*]
青年 アーベルが「時間を進める」を選択しました
青年 アーベルが「時間を進める」を取り消しました
[庇うようにしてみたは良いが、当の本人があまりに緊張感なく見えたのか。それともオルゴールに腹があるのか否かを突っ込みたいのかも知れないが。]
・・・・
[無言で青年をちらと見上げる眸には、やや呆れの色が浮かぶか。]
/中/
んじゃ、中身はお先に失礼させていただきます
もしかしたら、明日の朝顔出すかもだけど、先にお別れの挨拶をば
頑張ってねぇんヾ(´∀`)ノシ
職人見習い ユリアンは、召使い ユーディット を投票先に選びました。
[無言でこちらを見上げるイレーネ。そこにはひそやかながらもしっかりと呆れの色が浮かんでいて]
…いや…だってな…せめて口で負けたくないし
[なんていいわけがましく横を向く]
……取り戻しに……ね。
言われずとも……という所か。
[消えた蒼き魔の言葉に、小さく呟いて。
握り締めていた右手を開き、閉じ込めていた白き羽根をふわりと風に散らす]
それが必要な事であるなら、勝てばよいだけ。
……単純な話……。
[全ての羽根を風に散らした後、一つ、息を吐く。
夜空を見上げる翠の瞳は*冷ややかな色彩を宿して*]
/中/
それにしても。
結局、羽根つきになっているのは笑えない(何。
……このキャラに、白翼……。
……ま、いいか(何。
ほんと、変わらない、ね・・・
[横を向く青年には呆れのようにも安堵のようにも聞こえる息を一つ吐く。]
[声が響きそちらを向けば、青髪の青年の姿をした魔は消え失せた。ざわめく薔薇をしばし見つめる。]
御意に――
[客人に対するが如く、深く頭を下げて恭しい一礼。
しかし、その瞳に抱く緑は、昏い光を帯びて。
ざわめく薔薇も、周囲の樹々も収まり、周囲を静寂が包む]
行っちゃったな。
[張り詰めていた空間が少し弛緩するのを感じて緩く息を吐く。
ただこれは問題の先送りになったにすぎず。
とりあえず、エーリッヒとオトフリートまで敵じゃないっぽいよな?と確信はないまでも抱きながらその点はほっとしつつ。
でも、次が来た時に……自分にできそうなことといえば……]
模倣…ぐらいかね
[なにも模倣は造るもの限定というわけでもなくて…]
まあ人の域までの話だけど
[なんて呟き、嘆息]
……さて、と。
[ぱん、と軽く手を叩くと、客人達へと微笑を向ける]
とりあえずは、中へと戻りましょうか。
腹が減っては戦が出来ぬなどとも申しますし、睡眠も重要です。
[さっぱりと緊張感のない言葉は、いつもの執事と変わらない]
まーね。
ってか周りが変わりすぎ。
[なんてイレーネの言葉に対し言いつつ、オトフリートのいつもと変わらない言葉を聞けば]
いや、オトフリートさんは変わっていないかも。
[とぼやき、イレーネに、じゃあ戻ろうか促し、強大な魔を見せた彼…エーリッヒにも...は特に怖れずに同じく屋敷内へと促した]
[魂の失われた少女に視線を落とし、世話が焼ける、と小さく呟く]
まあ、放って置いても好いのですが。
庭園の美観を乱しますし、魔に唆されたがゆえ……
という事も有り得るでしょうから、ね。
[さらりと酷い事を言いながらも、客人を促して邸内に向かおうか]
執事か…ん。確かに執事だ。
[やっていることは多分そうだなということで同意し、促されるままに屋敷内へと入る]
明日?明後日?
ま、近々な気もするけど。どうなる…いや、どうするべきかね。
[なんて思案、首にかかる薔薇の装飾は、吹き込まれたそのままに、無力感を映し出すようで、それをそっと*嫌悪した*]
[執事の促す言葉にそちらを向き、頷く。]
・・・・
確かに、ね。
[青年に対する肯定は自らのことも指すからか、僅かに躊躇するような間があった。]
・・・・・・怒ってる?
[何気に酷い執事の言葉を耳にすれば、小さく呟きながらも館へと足を向ける。]
[躊躇するようにしながらも問うイレーネに答える]
……さあ?
怒っているかもしれないし、ただ驚いただけかもしれないけど……
あんな風に変わらず、イレーネがイレーネならまあいいか。
そんな感じ。
[と軽い調子で、でもそれが本心だというようにいって屋敷の中へと]
[何処までも軽い調子の青年を見上げる眸は、また少しだけ紅みを増していたが。]
・・・ありがと。
[僅かに口許をつり上げ、微笑に似た表情を*浮かべた。*]
青年 アーベルが「時間を進める」を選択しました
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