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傭兵 カルロスはかぶき者 ケイジに投票を委任しています。
くの一 アヤメ は かぶき者 ケイジ に投票した
少年 ネロ は 傭兵 カルロス に投票した
猟師 スティーヴ は 少年 ネロ に投票した
烏賊 ラス は 少年 ネロ に投票した
少女 カレン は 御令嬢 ロザリー に投票した
傭兵 カルロス は 少年 ネロ に投票した
孤児 オーフェン は 傭兵 カルロス に投票した
学生 エリカ は 少年 ネロ に投票した
御令嬢 ロザリー は 少年 ネロ に投票した
かぶき者 ケイジ は 少年 ネロ に投票した
少年 ネロ に 6人が投票した
傭兵 カルロス に 2人が投票した
御令嬢 ロザリー に 1人が投票した
かぶき者 ケイジ に 1人が投票した
少年 ネロ は村人の手により処刑された……
孤児 オーフェン は、烏賊 ラス を占った。
くの一 アヤメ は、学生 エリカ を守っている。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか?
現在の生存者は、くの一 アヤメ、猟師 スティーヴ、烏賊 ラス、少女 カレン、傭兵 カルロス、孤児 オーフェン、学生 エリカ、御令嬢 ロザリー、かぶき者 ケイジの9名。
そう。わかった。
[金糸雀色の瞳が、僅かに揺れる]
……ああ、後、ひとつ。
あの、狐の面の男と、陽光の翼の――
ラス、だったっけ。
ふたりは、親しいのかな。
[カルロスを抱えて飛ぶ瞬間、ぐら、と一度姿勢が傾ぐ。
その翼が、一瞬だけ空から何かの影がかかるように暗く揺らめいて。
すぐにそれは薄金へと戻り、力強く羽ばたいて結界樹の前へと飛んだ。]
負……がなくなれば
……堕天尸も、いなくなる?
……ううん、負がなければ、正も、楽しいも……ない……のかな
[ネロのつぶやきに、ぽつり。またエリカたちの話に集中する]
[エリカが服をつかむ様子をじっと見つめていたが]
……私は議論を急ぎすぎるな。責めたいわけではないよ。
私が信じるか信じないか、決めたいだけだ。そのために、知りたいことを知ろうとしている。
私は賢くはないし、人の心やその中の虚など感じる事は、得意ではないから、そうするしかない。
孤児 オーフェンが「時間を進める」を選択しました
……ラスと、狐の旦那?
[投げられた問いに、きょとり、と瞬き]
いや……あの二人は……。
どっちかって言うと、反りの合わない手合いだと思ってたけど。
なんで、そんなコト聞くんだい?
少女 カレンが「時間を進める」を選択しました
学生 エリカが「時間を進める」を選択しました
[ 2人の男はあまり穏やかではないようで。]
――――――…。
[ どうしようかと思案した後、もう少し近付く。]
どうも。
あまり、穏やかではないようですが。
[ そう声をかける。]
悪り、サンキュな。
[肩に担ぎ上げられ、飛び立つ刹那。ぐらり]
っと…?………。おいおい、大丈夫か……?
昨日のあの騒ぎの疲れがまだ残ってるんなら、無理するなよ?
[ほんの僅か、不安そうな声を出したのはラスの翼に影が差した気がして。
けれど、木漏れ日のせいだろうと結論付ける]
……否、私が過敏なのだと、思う。
[ふっと、手から力を緩める]
信じる、信じない――
私には、出来ないことでもあるから。
信じても、そこに、確固たる証など得られない。
容易く壊れてしまうものすら、ある。
傭兵 カルロスが「時間を進める」を選択しました
………その傷、結界樹に入れば治るかも知れんぞ。
[狐の面に隠された場所を睨み、低く呟く。
そこにかけられた声に驚き、振り向いて視線を投げた。]
……ロザリンドか。
[穏やかでないとの言葉には、黙ってケイジを睨む。]
……先刻。
結界樹の傍に、ふたりでいるのを見たから。
[瞬く世帯主に、解いた手を口許に添えながら答える]
楽しげ…… と称するのが、正しいかはわからないけれど。
そう、私には映った。
関係性は知らないけれど、意外な気がしたから、尋ねた。
ジョエルが襲われた理由、か。
[アヤメとエリカの言葉に、しばし考え込む。ネロの言葉には]
心から負がなくなれば、虚は浄化されたことになるのかもしれないな。
もっとも、人から負の心がなくなる状態というのはありうるのかがよく分からないが。
[ならば、虚が結界樹で浄化されるとはどんな状態なのだろう、ちらりと考えた]
あァ、そういえばそうかもしれない
[スティーヴの言葉にようやく思い至ったというように]
でも、このままがイイんですよ。
俺は屈折しているらしいんでね。
――これを見て苦しむ奴らを見ると、せいせいするもので。
[それから、天へと視線を移して]
ああ、村へ往こうと、思っていたんだ。
長老に報せるつもりだったようだから、彼は。
私が、己で言っても、仕方ないのかもしれないけれど。
[聖殿に来てくれれば、と言われた事を思い出す。
今となっては意味がないのかもしれないが、
せめてもの、償いのような意味合いもあった]
[背に背負ったカルロスに気づかれないよう、「虚」の力が満ちた時に自身の意識を一瞬剥がして、エリカの姿をさがし、手を伸ばす――]
って…!!
[ばち、と音がした気がして。
弾かれた。]
かぶき者 ケイジが「時間を進める」を選択しました
[何度か起き上がろうと試みているうちに
ようやく平衡感覚を取り戻すが、思考は朧気で]
あは。ここどこだろどこだろ〜
[目の前の見慣れぬ光景に思い出そうとするのはあっさりと放棄した]
くの一 アヤメが「時間を進める」を選択しました
結界樹での清め……本来、不自然な……こと
……必ず歪み、出るって……婆様が、言ってた……
[またエリカの言葉に心を移し]
狐さんと、ラスさん……
……どういう関係、なんだろ?
……あの二人が、楽しげ、ねぇ……。
[正直な所、それは想像もつかず。
先に長老から聞いた話と合わせて、何か引っかかるような心地がした]
……ま、後で聞いてみるのもアリ、か。
[ひとまず、こう納得して。
それから、聖殿へ、という言葉に一つ、瞬く]
ああ……それなら、アタシも行くよ。
一緒に行った方が、話もしやすいだろうしね。
そもそも、何を持って負というか。
対比するものがあるから、負と言えるのではないか。
正があるから、負がある。
けれど、逆に言えば、
負があるから、正があるということに成り得ようか。
[他所へと意識を広げる余裕が生まれる]
……すなわち、なければそれは、
感情を持たない人の形をした、ただの器に過ぎない。
[淡々と言葉を紡ぐ。
能面のような顔は、それを示しているようでもあった]
あは
[とまずは壁に手を伸ばす。
枝が絡み合って作られた壁を珍しいという心持で触れて、何本かぽきぽき音を立てて折る
木の実や果実は興味ないのか目を向けないが]
狭い。ここ
[外で寝て暮らしていたのには実際より広い空間であってもやっぱり狭く思ってしまう]
[ 2人に聞こえぬよう小さく溜め息をつく。]
その通り、と返されるとそれはそれで困りますね。
[ ケイジを睨むスティーヴの様子から話は連想されるか。]
……焦る気持ちも分かりますが。
そう怖い顔をされていては見つかるものも見つかりませんよ。
[ 屈折している、と言うケイジには苦笑いを。]
や、大丈夫、だ。
[ゆると傾いだ体はすぐに正して結界樹へと着く。
肩に担いだカルロスを下すと、ふぅと息をついた。
その額には、やわり、汗が滲む。]
[壁を蹴り飛ばす。何度か蹴り飛ばす。
今度は手で押すようにする。広がらない
仕方ないので枝をぽきぽきと折ったら心が落ち着いて。
徐々に周囲を見るようになっていった。そして]
あは、誰か居るのいるの〜?あははは〜
[人影を見つけて、手をぶんぶん振った]
−上空−
………随分とひね曲がったものだな。
[屈折しているとの答えに鼻を鳴らす。
長い時間の滞空で、翼が重い。]
……どうしても封じられたくないなら、堕天尸を探せ。
今の状況を愉しめるなら奴等も恐くあるまい。
[三度翼を鳴らし、ロザリンドへ顔を向ける。]
……恐い顔なのは元々だ。
それに手をこまねいている間に、また誰か消されるかも知れん。
[脳裏を過ぎるのは探している途中の深紫。]
―――俺は行く。ではな。
[返事も聞かず、*結界樹へ*。]
浄化って言っても、「全部なくしちまう」ワケじゃあないだろ?
アタシだって、心に裏表ある。誰だって、そう。
……でも、一方に偏った状態じゃ落ち着かない。
だから……浄化は、消すっていうより、均す、ってのが、正しいんじゃないかねぇ?
[周囲の話す、正負の話に、軽くこんな言葉を投げて]
完全など、有り得ないのかな。
[小さな呟きは、虚空に溶ける。
歩みだそうとして、世帯主の声に止まり]
途中…… 第三者が現れた途端、
雰囲気は転じたようにも思ったけれど。
会話の内容はよく聞こえなかったから、わからない。
[申し出には、一拍の間を置いてから、頷いた]
……、……わかった。
[ まだ誰かを消されるかもしれない。
その言葉に一瞬、顔を顰める。]
……そうですね。
また…消されるかもしれませんね。
…お気をつけて。
[ そう言って男を見送る。
スティーヴが去った後に、ケイジのを顔をじっと。]
――――――…。
[ 何か納得したように1つ頷いてみせた。]
/*
だっ…ダイジョブ!!
何とかなるって!!
おまかせしておいて、申し訳がないっす…。
アヤメ殿、格闘したいのかなー??
御令嬢 ロザリーが「時間を進める」を選択しました
信じるのは、確かに私にも難しいことだ。
それでも……今はある程度どちらかに決める必要があるだろうと考えるから。
分かった。特に裏づけがないならば、信じるか信じないか、私はエリカを見てしばらく考える。
ケイジとラスが話していた・・・というのは、確かネロもさっき、言っていたな?
[ラスとケイジの仲がよさげという言葉には軽く困惑して頭をかいた。むしろ時々、仲があまり良くないようにも見えたから]
村へ行くのか。気になることもあるし、私も行く。ネロも一緒に来るか?
頼むから、落としてくれるなよ?
水も滴る良い男になるのは間違いないが、落ちたときの衝撃が痛そうで厭だ。
[下ろされれば、不安定な足場にやや悪戦苦闘。
それでもラスの額に滲む汗を見れば、少し考え込んで、]
結構、此処に長居するつもりなんだが、その間に休めよ?
このままじゃ、行きはよいよい、帰りは怖いとなりそうだ。
……ふう……ん?
[第三者の介入で変化、という言葉にか、微かに表情は険しくなり]
……なぁんで、そこで間ぁ空けるかねぇ、この子は。
……大体っ!
[急に鋭さを増す、声。
ふわり、背に開くは深紫の四翼]
/*
睡魔に負けました。すまないロザリンド。
ケイジは1時落ち予定だから多分困らないだろうが。
GJで一手増えたので今日村側を吊っても問題ない。
堕天尸側内訳に自信がないので少し安堵した。
落とさねぇよ、落とすくらいなら自分が落ちて地面にお前投げてやるよ。
[苦笑して軽口を言いつつも、下げた眉の横ぽたりと汗が地に落ちる。
言葉に甘えて背を木に預けて座ると、立てた膝に肘をついて顔を伏せた。]
[ 問いかけに笑みで返事をする。]
いえ、施療院のエリカ殿の顔を見に行こうかと。
ですが、やめておきます。
[ 広場に人が集まりだしたか。]
広場にでも。
興味深いものが見られそうですので。
ケイジ様の方は、この後ご予定は?
[ 同じように問い返す。]
……天に瞬きて闇を照らせし煌星の波動、我が許に集い来たりて陣を成せ!
[深紫の光の粒子がふわりと舞う。
それはかざした手に集い、直後にエリカの周囲に光の螺旋を描く。
煌めく螺旋は、どこからか飛ばされた力を弾き、それを取り込むようにゆらりとうねるか]
……こんなのに狙われるような状況で、ほっぽり出せるワケ、ないだろ?
[はあ、と一つ息を吐いた後。
告げる言葉は、常と変わらぬ軽いもの]
エリカ?
彼女なら――さきほど結界樹のそばに居た気がしたが
[一度結界樹へと視線を投げ]
興味深いものがなにかはしらないが、そうだな
予定はないから付き合おうか。
[オーフェン、エリカ、アヤメの言葉には、ふむと考え込んだ]
……天秤のようなものかな。どちらか一方に傾いては、成り立たないもの。あるいは闇と光。夜があるから朝と呼ばれるものが出来る、逆も。
そういうものを結界樹の力で無理やり戻すのは、辛いものなのかもしれないね。……もっとも、虚に影響されている状態も、同じように辛いものなのかもしれない。
[食料を探して、どうやらある程度はまともな材料が発見できて満足した...は、とりあえず調理せずに食べられる果物を中心にいくつか手にして、クローディアとジョエルの下へと戻った]
って、あら? ネロネロじゃない!
何? また長老の頑固爺にやられたの?
[思った以上にあっけらかんと、新しく増えていたネロに声をかけた]
…おいこら、湖よりも地面のが落ちたら痛いだろうが。
俺は決して、泳げないから頼んだわけじゃないんだぞ?
[軽口に、小さく安堵したような息を漏らし。
それでも具合の悪そうな様子には、複雑な表情を浮かべた]
ん、俺、ついでに此処で羽根の手入れもするつもりだから。
そのまま、顔伏せとくなら問題無いけど、あんまりこっちは見ないでいてくれると余計に助かる。
[ぐらりと揺らぐ感覚は、一瞬。
集う光、描かれる螺旋。
目を瞑りかけた瞬間に、事は終わった]
狙われ、る……?
[はたり、はたりと。
二度、ゆっくりとまばたく]
[返ってきた言葉に、手を振るのをやめて近づいていき]
どうなのかな〜。わかんなーい。忘れちゃった
それでここどこかな〜どこかな〜。見たことなーい
[楽しげに、片足を軸にくるくる回りながら内部を見ていって
少しして目が回ってやっぱり倒れた]
……アヤメっ?
[言葉を紡いでいるとき、姉貴分の背に4枚の翼が現れるのを見た。エリカが深紫の力で覆われるのを見、ネロとオーフェンに無意識に腕を伸ばしながら、何かの力が弾き飛ばされるのを見つめる]
もう……?
[かつてあった鳥の器。
喪失を示唆するエリカの言葉に、寂しそうに目を伏せ]
……何、いまの……?
[目の当たりにしたアヤメの力に、瞳を大きく見開き、きらきらと感嘆の視線を向ける]
弾かれ…嗚呼、そうですか。
確かに辛いですね……。
分かりました。
ご忠告、痛み入ります。
[ 辛そうな声が聞こえても淡々と。]
中/
地盤ばっかり出さずにさっさかはじけ狂ってればえがったのか〜とか
ただもうちょっとこうごみごみとした流れじゃないとなーとか。むぅぅ。難しい
[ 不思議そうに首を捻る。]
結界樹の傍に…ですか?
もうお元気になられたのでしょうか。
それなら、尚のこと様子を見る必要はありませんね。
[ 広場に向かおうと羽根を動かす。
だがケイジの狐の面をまた見つめ、その動きを止めた。]
……あまり、戯れが過ぎますと封じられてしまいますよ。
鷹の目殿の目も厳しいようですし。
[ そう言って自分の額を指差しながらそう言う。
男に意味が通じないのであれば、それはそれで良かろうと。]
[すい、と手を動かし、手に深紫の粒子を呼び集める。
それに連れて、螺旋は解けて]
『堕天尸』にとっては、『虚』を読み取れる者は目障りになりがちなのさ。
『虚』を見出す力を持つ、アタシの母上がそうだった。
[瞬くエリカに、さらりと返し]
護りの法……『虚』を阻む、紫星の陣。
アタシが、父上から引き継いだ「力」だよ。
[目をきらきらとさせるオーフェンには、静かにこう返す]
[攻防らしきものは一瞬で終わり、動きを止める。しばし、アヤメの姿を凝視していたが、言葉を聴き]
アヤメ、4枚翼だったのか。
今までよく、外に出さなかったな。……器用だ。
守護の法、か。今……エリカを狙ってきたものが、あったんだな。
はい、広場に人が集まっているようです。
……長老が、また誰かを封じるのでしょうね。
[ そう言った声は沈む。
淡く金色に光る羽根を動かす。]
では、参りましょうか。
[ 広場での出来事に予想がついているのか。
羽根を大きく羽ばたかせた。]
[どう見ても、その上にどう聞いても、明らかな体調不良で不安になる。けれど。
自身もまた、羽根を広げるだけで倦怠感に襲われるのだから、忠告する立場には無い気がして。
こつり、結界樹に額を付ける]
……ごめんな。
[一言だけ呟いたのは、誰に向けた言葉か]
……っ
[アヤメの言葉に、一瞬身を竦め]
……紫星の……陣……すごい、綺麗……
[先刻の光景を思い返しながら、アヤメの姿に見惚れていた]
[ぽたり、ぽたりと 腕の下、足の間に汗が落ちる。
ゆら、と揺れる薄金の羽根は再び一瞬影が落ちるが、すぐに薄金に戻るとそのままの姿勢で寝息を*立て始めた*]
……、
[眼前で目にしても、尚、信じ難いのか。
感謝の一言は、なかなか出ずに。
金糸雀色の眼は、じっと移ろう深紫を見つめた]
でも、
知っている者は…… そう多くない、はず。
まだ、報せていなかったのなら。
[不用意に他者の前で見せたのは確かだったが、それでも、と。
腕を組んで思考に耽りかけたが、
ともかくは広場へ向かうべきかと、*顔を動かした*]
……エリカさん、を、狙って……
じゃあ、狙ったのは、エリカさんの……力のこと、知ってる人?
[アヤメの翼から、ネロを保護しているカレンへ、エリカの顔へと視線を移す]
[目が回って倒れたネロに少し慌てて近づきながら]
ん〜っと、とりあえず、ここか結界樹の中らしいよ?
あっちでクロちゃんが何かお祈りしてて、そっちでジョエルんが、水鏡? なのかな? を覗いてるよ!
[と、もぎ立ての林檎を一口齧った]
ネロネロも食べる?
[結界樹に手をかけ、少し上の方にある太い枝の元まで登る。
深く息を吐いて心を落ち着け、その羽根を広げた。
先日の痛みは既に癒されており、多少の負荷をかけても平気ではありそうだった。
その事に落ち着けば、周囲の様子もよく見えるようになり]
結界樹って、実なんか付けてたんだな。
[独白めいた言葉が落ちる。けれど、それに返ってきたのは小さな小さな寝息の音]
色々あってねぇ?
[カレンの言葉に、くすりと笑う]
器用っていうけど、結構苦労してたんだよ。
昨日、調子悪かったのも、これが関係あるし……。
[今は落ち着いてるけど、と笑って。
オーフェンの言葉には、軽く、肩を竦める。
その身が一瞬竦んだ事には気づいても、特に追求はせずに]
あはぁ……ありがとね。
[どこまでも軽く言いつつ、手に集めた粒子を散らそうとして]
……え……?
[そこに残る力の波動──その残滓に。
零れ落ちたのは、困惑の声]
……そういやあ。
アンタの力の事、今、知ってるのは何人いるんだい?
[エリカの疑問の声に、短く問う。
昨日とは違う、胸騒ぎが過ぎった]
……ま、知らなけりゃ、狙わないだろうね。
エリィはここに来てまだ日は浅い……狙う理由が、思いつかないしね。
[オーフェンの疑問に答えつつ、また一つ、ため息]
とにかく、ここにいても仕方ない……聖殿まで、行こうか?
[ぐるり、場にいる面々を見回しつつ、翼を畳んで歩き出す。
行った先で起こる事は、*未だ知る由もなく*]
[結局はこてりと倒れながら、そのままの態勢で近づいてきたリディアを見て]
あは。そっか〜。ここが結界樹の中なんだ〜
外から見たら小さかったのに不思議だね〜
[といいながら、クローディア、ジョエル。そしれ林檎へと視線を順番に移すろ]
あは、いらな〜い
[ゆっくりと、動きはじめる。ネロから腕をそっとはずし]
今の力が虚のものならば、エリカは多分、堕天尸ではないのだろうな。
昨日、私達と一緒に居て、エリカの言葉を聴いたものならば、カルロス、ネロ、ロザリー、それに、私。……他にも、エリカに力があることを疑いそうな人は、いるのかな。……どちらにせよ、確かに長老には話すべきだ。これは
[改めて、ネロにともに行くかと尋ねれば、行くとの返答を貰うだろうか]
あはは。
まだぐるぐるする〜
[と、こちらへと飛ばされた影響だろうか。
起き上がることはないまま、話しかけられれば聞きながらも、*次第に眠りに落ちていった*]
……アヤメさん、どう、したの?
また、具合……悪くなったの?
[アヤメの様子の変化に気づくと、心配げに声をかけ、カレンを見やり。聖殿へと促されれば、大人しく*同行する*]
[ 頷きに反応するかのように答える。]
そうですね。
早く、封じられると良いのですが。
[ 何をかは言及しない。
広場へと到着すれば、少し騒がしくなっていた。
部屋に篭っていたはずの長老がまた、姿を見せていた。]
/*
わぁぁん、やっぱり寂しいですよー。゚(゚´Д`゚)゚。
無理はせずにー、多分明日が正念場。
私も力になれるよう頑張りますねー。
おやすみなさいーノシ
色々、か……。
[共に育ってきたのに、知らない事も多い姉貴分と、その4枚の翼を眺める]
ああ、翼を半分ずっと封じるなんていう事をしていれば、無理が出るだろうね。今はいいならば、いいけれど。無茶はしないようにね。
……どうした?
[アヤメの様子に一瞬首を傾げるが、エリカが村へ行こうと顔を動かすのを見れば、構わずオーフェンを促して、村の広場へと向かうだろうか]
森→広場
…やっぱり、疲れてたのかね?
[起こさぬよう、小さく呟いて。それなりの時間を掛けて羽根を繕う。なかなか起きた様子が見られなければ、更に念入りに。
それでも起きる様子が見られなければ、羽根を仕舞って、枝から飛び降りる。
その際に手に掠った実が枯れたのには気付きもせず、ラスの顔を覗きこみ、反応が無ければ揺り起こす]
流石にそろそろ体力は戻ったか?
無理そうなら、まだ眠ってても構わないけどさ。
[訊ね、了承が得られれば、また湖の縁へと運ばれていき、そこでラスと*別れる*ことになるだろう]
/中
あ・・・虚を読み取れるのところ・・・反応するべきだった・・・封印描写見たらすぐ寝ようと思っている、さすがに今日は。
エリィさんの、力の、こと
知ってる人……多い……んだ
[カレンに促されれば、広場に向かって歩き出す。体調の不調を悟られないよう、独り少し離れて]
スティーヴと……ケイジか。
[またケイジの名が出たな、と考え、昨日長老と話しをしていたことを思い出せば、そのことを口に出すだろうか。そんなこんなを話しながら、森を抜け、広場にたどりつく。
広場はすでに騒がしく。聖殿のそばには長老が見えた。周りの人間の幾人かは、こちらをあからさまにじろじろと見つめてきた。
その場に流れる雰囲気が気に入らず、眉を寄せる。
長老の傍に控える聖殿の人間が、ネロを見て何か言うと、長老と共に近づいてきた]
そう、だね。
本来ならば、隠しておくべきだったのだろうけれど。
[実際に狙われた今となっては、言葉は重く染みる。
全くと言っていい程に、気づけなかったのだから]
誘きだす餌にしても、脆弱過ぎたかな。
[呟きには自嘲が含まれる。
距離が置かれたのに気づいて、歩みが速かったかと振り返るも、広場に入れば、ざわめきに意識は逸らされた]
[広場に到着すれば、聖殿の人を連れ近づいてくる長老を見ながら]
……なんか、好きじゃない……あの人
[ぼそりとつぶやき。彼らの纏う空気に、少し嫌な予感がした]
[こちらにやってきた聖殿の護衛はネロを封印するのだと告げると、有無を言わさず赤い髪の少年の腕を捕らえ、連れて行く。向かう先に儀式の準備はすでに整っており]
待て。……その理由、は?
[連れて行かれるネロを追い、長老に理由を問えば、長老はその特異な思考故だと語る。きれいは汚いと言っていたと。善いものをそのままよしとしないその心に、虚の入り込む隙間ができたのではないか、と。そして翼を失った異端であることも虚に付け込まれる要素ではないかと。
反論する暇も与えられず、ネロは押さえつけられ、封印の言霊が紡がれ始める]
―――…、
[封印の儀式を目にするのは初めてだった。
無意識にか、己の胸元を掴む。
反論の言葉を口にしなかったのは、疑惑の心が少なからずあったがゆえに]
[儀式を妨げることを恐れた護衛におさえられ、ネロの表情は見えなかった。
言霊と共に光の陣がネロを中心に紡がれ、やがてその姿を飲み込む激しい渦となる。
やがて光が消えたとき、ネロの姿はなく。赤い羽根が、ひらり、ひらりと舞うのみだった]
え……ネロを、封印……するって……?
[思わず耳を疑う。理由を問うカレンの声に、返ってきた言葉はすでに決定事項のよう。リディアが封印された時の、狐の言葉が頭を過ぎる]
……長老に、好かれているか……どうか……
[ぎり、と歯を軋ませ、連行されるネロの背中に向かって駆け出そうとするが、膝から力が抜け、崩れ落ちる。朦朧とする意識の中、封印の儀式が進んで行くのがぼんやりと視界に映った]
心の中のことなど……証拠にはならない。
それにそれでは、翼を失ったものは皆怪しいと言っていることになる。
[長老の言葉には冷たい声で反論する。といって、ネロではないと確として言えるものも持たず。護衛に抑えられながら、半ばぼうとした様子で、封印の儀を見届けた。儀式が終われば護衛の手は離れる。]
[儀式の終わった後。
長老が聖殿へと下がる前に、
ゆっくりと足取りで、歩み出た]
――……お話が、長老殿。
[先日の会話を思い出しながら、口を開く]
私には、結界樹に封じられた者を、見分ける力が有ります。
[変わらぬ表情、淡々とした声。
敢えて、大衆の前で告白する事を選んだ。
さざなみのように、ざわめきが広がっていく]
[儀式が終われば、長老が去っていこうとしたとき、倒れた少年が視界に入る]
……オーフェ……。
[くずおれたそばに寄り、その体を起こすと*様子を確かめ介抱しようとする*]
[カレンの声に、薄れていた意識が覚醒する。すでに儀式は終わり、そこにネロの姿はなく。ただ赤き羽にのみ、彼の残照を見る]
……ネロ……
[呆然とする中、エリカが長老に力のことを告白する言葉が耳に届く]
[余所者であり、翼を見せぬ身。
注がれる視線には、鋭いものも混じる。
――ならば、今の者の正体は。証を見せよ。
周囲から、声が飛んだ。
足を止めた長老は諫めの言葉を発するも、同調の意志を窺わせる]
……、
[首肯。
目を閉じた。
朱唇が微かに震える]
―― AIRANAC, iageno.
[淡い金の鳥を喚び、
二対の銀の翼を出だす。
夜空のもと、
一対は天に伸び、一対は地に下がる]
[封印の痕を示す、赤い羽根の前に、膝を突いた。
手のひらを地に当てて、瞼を下ろす。
ひかりの鳥は少女の眼となり、結界樹の気脈を辿りゆく。
銀の煌めきが、はらはらと、零れ落ちた]
――……、……………?
[微かな疑問のいろは、内にのみ仕舞われて。
やがて開いた金糸雀色の双瞳は、真っ直ぐに、長を見る]
……あの少年は、虚を内包する者では、ない。
[地上へと戻って来たひかりの鳥に手を伸ばしながら、宣言した]
[大衆のざわめきが聞こえてくる。驚嘆、懐疑、好奇、その多くは好意的とは思えず]
……っ
[自然と視線は聖殿内にアヤメの姿を探す。飛び交う声には思わず身を震わせ。凛として立つエリカに尊敬の眼差しを送る。やがて唱えられる召喚の言の葉と共に、目の前に出でたる金の鳥、背に生えたる銀翼をただ眺め]
……ネロ、堕天尸じゃ、なかった……
[エリカの宣言を聞き、胸に訪れるのは安堵と悲哀]
……もうひとつ。
昨日、封じられたものも、同様でした。
堕天尸では、ない。
[立ち上がり、月光を受けながら、口にする。
自身以外の、第三者の口添えもあったかもしれない。
それでも、尚、他者には確固たる証として見え難い力に、疑問の声は止まない。虚偽ではないかと。
真偽を――素質をはかるための方法は公に口には出来ないがゆえか、過ちの判断であることを突きつけられたためか、長老は沈黙を保っていた]
お疑いになるのなら、どうぞ、御自由に。
私は私の、為せることを、為すまで。
[誰にともなく言うと、一礼をして、下がった]
[振り返った先には、
崩れ落ちた小柄な姿と、介抱をする薬師の姿]
……平気?
[そちらへと向かうも、距離を置いて立ち止まり、問いかけた。
ひかりの鳥は、ふわりと二人の周囲を舞う]
ああ、私は、……大丈夫。
多少は、慣れてきたようだから。
[同種の問いかけを受け、ゆるりと首を振った]
リディアさんも……
ということは、まだ、堕天尸……いるんだ
……自分の、なせる……ことを、なす
[エリカの言葉にずきり、と胸が痛む。堕天尸を見つけられない自らの不甲斐なさに、唇を噛む]
……うん、平気……
エリィさん、は?
[恐らく思われていることとは異なる理由から、エリカの顔を直視できず、そう答えるのが精一杯。戻る返答に、よかったと力なく笑みを浮かべる]
そう。
……偉そうに言っても、
私は、封印された者を視ることしか、出来ないけれど。
[頷き、首を傾けかけるも、
眼差しの逸れる様子に、当人の思惑とは異なり、背後を見た。
未だ引けていない人波。広場には入り混じった感情が漂っている]
あまり、共にいるところを見られない方が良いかもしれない。
今日は、施療院の世話にならずとも済みそうだから、戻る。
……昨日は、迷惑をかけて、ごめんなさい。
[緩く手を持ち上げると、淡い金の鳥は、少女の傍らに戻った]
……エリィさんは、強い……よ
[広場の大衆に目を向け、いまだ残るざわめきに小さく震える]
そんな……
……また狙われるかも、しれない……し
[紡ごうとして言葉を失くす。エリカの気遣いは、互いの立ち位置の距離。その距離を縮め、無にするだけの力は、自分にはまだなく、隣のカレンを見やる]
ん――……
そんなことは、ない。
[強いとの評価に、曖昧に声を返して視線を彷徨わせる]
狙われる、か。
それに関しては、大丈夫、とは言い難いけれど。
堕天尸も、すぐさまは、力の行使は出来ないだろう。
今までの間から見て、少なくとも、一日の猶予はあると思う。
……それに。
もし封じられたなら、内部から探ることも出来ようから。
[薬師からは、諌めるような言葉。
明滅するひかりも、同意を示すようで。
次いだ声には、ほんの少し、苦笑が滲んだ]
そうならないようには、心がける。
[そう言うと、会釈をして、*踵を返した*]
[顔を上げると、そこには意を決した者の持つ瞳。封じられることも見据えた言葉、カレンの説得への返答を聞けば]
……気を、つけて……
エリィさん、封印されたら……悲しむ人、いるから……僕も、悲しい、から……
[できるのは、ただそんな言葉をかけることのみ。銀の翼と、鋼の心を持つエリカの背中を見送る]
……ねえ、カレンさん
ネロ、結界樹の中でも……楽しい、って笑って、くれてる、かな……
[寂しそうに笑うと、カレンに別れの挨拶をして、森へと*飛んでいく*]
[ 広場へとやってきた一行に気が付くと、ざわめきは絶頂に。]
――――――…。
[ 聖殿の者が何か話をした後、少年の影だけが連れ出される。
その様子をただ、黙って眺めている。
理由は分からない。
ここまでは聞こえてこないから。
けれど、先程進言したことを長老は鵜呑みにしたのだろう。]
………おやおや。
[ 広場の人々の視線の中心で抑えられる少年。
彼はこの状況を理解、しているのであろうか。]
[ 一緒に広場に来ていたケイジも愉快そうにそれを眺めている。
封印の言葉が紡がれた後、光が走る。
その瞬間左目を庇うように手を翳した。]
………結界樹の中も楽しいかもしれません。
ネロ殿、お達者で。
[ 残された赤い羽根を見て、そう呟いた。]
どちらにせよ。
[ 庇った左目が捉えるものは―――――?]
もう、お会いすることはないでしょうが。
[ 破壊の後――――――、虚無の闇。]
[ 翳した手はそのまま左目を押さえる。
そのまま、広場を去ろうとした時に事は起こった。]
エリカ殿………?
[ 彼女が何やら長老に進言をしている。
その声は広場にいる者に届く大きさであり。]
結界樹に封じられた者を、見分ける力…ですか。
[ 彼女の言葉を全く同じまま反芻する。
その後、昨日の出来事と照らし合わせて理解ができた。]
嗚呼、成程。そういうことですか。
[ 金の鳥が現れると同時、銀の羽根が広がる。
目の前で起こる光景は右目のみが捉えている。]
[ 封じられた者は堕天尸ではない。
その言葉が告げられて後。
広場の大衆はそれぞれに散っていく。]
………興味深いものを見ることができました。
ケイジ様のお気に召すものかどうかは分かりませんが…。
[ そう言って声をかける。]
では、本日は私、ここで失礼致します。
ケイジ様、どうかお気をつけて?
[ そう言って、薄い金色の羽根を広げ夜空へと*飛び上がった。*]
[湖の淵まで再びカルロスを運んで、彼がそこから歩いてどこかへ行く背中を見送った。
暫くそこで蹲っていたが、体力が戻るとばさりと翼を打って飛び上がる。
25年間住み続けている家へと着くと、脇の小屋から疾風が顔を出した。]
よぅ、今日も美人だな。
[声をかける主に、小さな獣はトコトコと寄って来たが、その後ぐるる、と咽からうなり声を上げた。]
/*
わぁ!びっくりしました(笑)
いえ、寝落ちです(笑)
もう、寝落ち文化圏の人です。
この村入って既に3回目ですので常習者です。
おはようございます。
/*
はい…起きたら少し寒くてビックリしています。
そう言えば、グレイ殿とはあまり表で絡んでないのですよね。
縁故的に飛び込んでいきにくいところなので。
今日、時間が合えば絡んでおきたいところですが…難しいかな…??
/*
暖かくしてくださいね!!
今日は大分張り付く予定ですよ!
なのでそちらのお時間に合わせますよー。
…誰か運んだり慰めたりばっかりしてますからね…
[キュンキュンと怯えた声を上げて小屋に戻る疾風の後姿を闇色の目で追いながら、背の羽根を翼胞へと吸い込むように仕舞う。
扉をくぐって家に入ると、父親が熱を出したようで看病していたらしい母親が父親のベッドに突伏するようにして眠っていた。
軽いその体を横抱きに抱き上げて彼女のベッドに横たえ布団をかけると、ぬるくなった父親の額に置かれた布巾を水で冷やし取替え、その横の母親が暖めていた椅子に座ってじっと眠るその顔を見た。]
/*
はい…ありがとうございます。
今日は15時頃には顔を出せるかなぁ…と。
もっと早く来れるかもしれませんが。
グレイ殿はいつもカルロス殿を運んでいるイメージです。
他に運ぶ男性がいないのが原因かもかも。
/*
カルロスのアッシーと呼んでください(古
了解です、お昼過ぎくらいからわくわくしてまってます!
アヤメが朝に来るかもしれないから、それに区切りつけておかないと。(いそいそ
/*
わわ!じゃあ邪魔にならないよう、そろそろ消えておきます。
アッシーくん(笑)の展開にwktkしながらまた来ますー。
そちらも無理はされないように…**
/*
いやいや、来るかもだけど来ないかも、なんで!
いつでも迎撃体制だけとっているだけですから!
また、お昼すぎに!
…寂しい思いさせてごめんなさいですよう(なでなで
[深く皺の刻まれた、疲れた顔。
自分に良く似た父親は正に自分の将来の予想図で。
そのたまに呻きながら眠る顔をじっと、じっと見る。
その視線を外した時の瞳は闇色で、糸のように細められる事は無かった。]
猟師 スティーヴが「時間を進める」を選択しました
猟師 スティーヴが「時間を進める」を取り消しました
/*
早起きというか、気になって眠れなかったのですけどね?
…いや、前の日寝すぎってだけです。ハイ。
12時間とか寝すぎでしょう私…!!
*/
─広場─
[広場で待ち受けていたのは儀式の支度。
対象となったのは、紅の少年。
止める事はしなかった──否、できなかった。
止められるだけの論拠もなければ、少年への疑念はない、とも言えぬが故に。
そして何より、深紫の捕えた力の残滓の方に、強く心奪われていたから]
[儀式は進み、少年は樹の懐へ。
そして──エリカの宣。
揺るがぬ意思の強さに、す、と目を細める]
……強い子だ。
[零れる呟き。
少女の力を証立てる術はある。確信も掴んだ。
しかし、自身もまたある意味では「余所者」の身。
直接の口添えは、混乱を深めるやも、とその場は沈黙して]
……っとに……ぎゃあぎゃあと騒ぐのはおよしよ!
[エリカが下がるのを見計らい、声を上げた]
確かに、あの子の言葉を裏付けるモンはないかも知れん。
でも、疑うばかりでいいのかい?
何も信じないで、ただ、流されて、疑うだけ。
それじゃ悪循環でしかない。
―昨夜―
[水鏡の中に映し出されたのは二人の幼馴染み。闇に染まりかけた陽光の翼、解き放たれ、闇をはね除けた紫星の翼]
…………
[封印されるネロの姿に軽く舌打ちを漏らし、人々の前に名乗り出たエリカに案ずる視線を向けて吐息をついた他は、ただ黙って、全てを見つめていた]
アタシも元を正せば余所者だから、アタシが何か言っても疑わしいのは百も承知だ……でも、これだけは言うよ。
こうやって、疑われるだけなのに、それでも出てきたあの子の覚悟……それを、その意味を考えてみな、ってね!
[静かに言い切り、苦い面持ちの長老に一瞬視線を投げてから、広場を立ち去るエリカを追い]
ほらほら、これからどこに行って何するにしろ、アンタが寝に帰る場所はアタシんとこだろ?
か弱い娘が森で一人で夜明かしなんて、承知しないからね!
[軽い口調で言いつつ、問答無用とばかりに*家へと連れて戻ってゆく*]
[やがて、水鏡から視線を上げると、ふらついて倒れてしまったネロと慌ててその世話をするリディアが目に入り]
いくら唆されたとはいえ、どうして、これを堕天尸と思えるかな。
[*軽く目眩がした*]
−結界樹上空−
[風に乗り、一路目指したのは結界樹。
空高く旋回すれば、枝に見慣れぬ色の翼が見えた。]
………カルロスか。
随分と痩せているが…闇色ではないな。
[遥か上空から透明に近い紺碧の翼を一瞥し、呟く。
その下、木の根元に蹲るラスの姿が見え、眉を顰める。]
無理が出た様だな。
…………しばらく放って置くか。
[顔を見せればまた責任を感じて動くかと判断し、片翼を引いて鋭く進路を変える。
時はもう昨日封じが行われた刻限に近くなっていた。急ぐ。]
−聖殿−
[着いたのは、紫紺が夜空に融ける頃。
アヤメとカレンの姿もそこに在り、深く息を吐く。
エリアの姿もある事に眉間の皺を刻むが、文句を言う立場になく。皆から離れた場所に静かに降り立った。]
…………。
[上空から見た時、ネロは既に押さえつけられていた。
手は要らぬとだろうと儀式そのものではなく、それを見る人々の様子に目を配る。
目に付いたのは、やはり愉快そうな気配を隠そうともしない狐。]
………あれが虚かは俺にはわからんが。
長老の耳に入れておくか。
厄介の種は早めに潰しておくに限る。
[奇しくもそれが虚の種とは知らず、そう思う。]
…………。
[声に出さず口内で呟き、下がろうとする長老へ足を向ける。
だがそれより早く歩み出る影。エリカの通る声が響く。]
…………あえて出たか。いい覚悟だ。
[口の端を上げ、動揺の広がる場を見回す。
様々な感情が渦巻く。
そしてそれを抑えるべく声を張り上げるアヤメの姿。]
……説教は後回しにしておいてやるか。
[地を蹴り、大きな羽音を立てて中心近くへと舞い降りる。
顰め面で辺りを睥睨すれば、それがきっかけになり人々はそれぞれに散り始めた。]
[長老は酷く疲れた風に見えた。
いつ終わるか判らぬ連日の儀式が老体に堪えているのだろう。]
………報告が遅れたが、リディアとジョエルが堕天尸でない事は俺も彼女から聞いていた。
少なくとも、今この場での思いつきで出た訳ではない筈だ。
[エリカの去った方向に視線を投げ、呟く。]
[飛び立つ薄い金色の翼を見送り、共にいた男へと目を向けた。
仮面はわらう。狐の笑みに全てを隠して。]
………それともうひとつ。
ケイジの面の下、不穏な気配を持つ傷があった。
蠢く闇の様だった。あれは――危険だ。
闇の種は災いの芽を出し、虚の花を咲かせるかもしれん。
[既に災いの芽は出ているかも知れぬがと呟き、遠く狐を睨む。
長老は思う所があるのか、何も言わず静かに聞いていた。]
………叶うならば、結界樹で清めた方がいい。
他に堕天尸と確実に判る者がいれば、話は別だがな。
[返事を待つ事もなく、老人を残し階を上がる。そして飛翔。
狐が保身に動くつもりか否かは、面越しに見る事はなかった。]
烏賊 ラスが「時間を進める」を選択しました
―広場―
[降りると、長老が現れ、ネロを封印していた。
狐はわらう。
ロザリーとは違い、目を瞑ることはなかった。もっとも、狐の下では誰に見ることも出来ないが。
――そしてエリカの声。]
なるほど。
やはりあの実は取れる、のだろうな。
[ひくく呟いたことば。
わらい、含んで。]
−回想−
[己の肩を掴んだ。
奇形の翼は、晒したまま。
ひかりの鳥も、少女の傍を漂う。
森へと歩を進め、広場の喧騒から少し離れたところで、投げられる声]
フィオーラ?
……でも、
[追ってきた世帯主に、目を見開いた。
声は続かず、視線をうろつかせたのちに、小さく頷いた]
……ぁ、…………ごめんなさい。
[感謝は上手く言えず、口をついてでるのは謝罪ばかり。
俯いて、叱られた子どもの態で、後をついてゆく。
躊躇いがちに伸ばした手。*指先が、彼女の服の裾を掻いた*]
― 自宅 ―
[聖殿から森を飛び、自宅前へ。婆様の墓標に祈りを捧げた後、家に入り服を着替えて寝所に転がる]
……眠い
[目を閉じると、ものの数秒で意識を手放す*]
[父親の寝息が苦しげなものから落ち着いたものに変わり、安堵の溜息をついて立ち上がった。
そういえば施療院へ残りの金を渡しに行かないと、等と思いつつ、玄関から出て裏手に回り羊の世話をする。
いつもは眠そうに彼を迎える羊が、鋭い悲鳴を上げて首を傾げた。]
…疾風といい、どうしたんだ?
[その笑みはいつもの人懐こい笑みで。
少し強引に羊を押さえつけつつ、仕事をこなした。]
/*
中身予想。
たすくさんーアヤメ
ひしょうさんーエリカ
が鉄板かな。
あとふかさんがジョエル?
カレンがセンさんぽいけど…どうだろう。
オーフェンが、鞭…??
超分からない!!!
こっちはバレてるのだろうか。
*/
−森・結界樹−
[湖のほとりに立ち、
高く聳える樹木を望む。
水面に映る緑を、金糸雀色の瞳が写す。
背に生えた、二対の異なる銀翼が揺れた]
……、
[微かに震えかけた手を、拳をつくって抑える。
トンと地を蹴り、根の上へと渡った。
細い手が、そっと、幹に触れる]
[アヤメの言葉にも、狐はひょうとくちぶえを吹くような音をたてるばかり。
そしてスティーヴが長老のそばへと。
――一度狐を見るのは、何ゆえかなど、よくわかるようなもの。
くすり、くすりとわらった。]
――鷹目殿は厄介なもので。
あァ、でも ……、
…もう、イヤなんだ。
疲れたんだよ…。
[羊の世話をしながらの独り言が、「声」に乗っている事も気がつかず、呟き続ける。]
いい人ぶるのも。
いい息子ぶるのも。
…このまま、あと何十年俺はここでずっとこうしてりゃいいんだ。
もう、疲れたんだ…。
[足下を見回すも、落ちていたのは枯れた実のみ。
頭上高くにある新しい実は、己の手には届かない。
視線を水平に戻して、膝を突く。
一対目の翼がピンと張り、
二対目の翼は根に沿うように流れた]
AIRANAC,
'honom uri... uru inakan ?
[呟くような声に呼応して、
湖面が仄かに金を帯びて光る。
ひかりの鳥は、深くにいるようだった]
[羊の世話が終わると、頭をぶつけないよう肩を屈めて家に入る。
母親はまだ寝ているようだったから、軽い食事を作って台所へと用意をし、置いておく。
自身は少しのパンを齧ると外へ出、そういえば、と呟いて飛び上がろうと膝を屈めるも、背中がずくりと疼いて。]
……やばいかな。
[呟くと、家の裏手の少し広い場所、人目のつかない所で翼を広げる。
その翼は――漆黒。
く、と一度目を瞑るとそれは一瞬の夢だったかのように薄金へと変わり…だが、彼の額にはまた玉の汗が浮いた。]
[向かったのは自宅ではなく施療院。
カレンに兎の燻製と薬の原料の肝などを渡し、籠を手にアヤメの家へ飛ぶ。]
…………今夜はもう家から出るな。二人共だ。
術を使ったのなら疲労は深いだろう。きちんと休め。
……肝心な時に倒れたくないならばな。
[後回しにしていた小言をきっちり言ってから、口を噤む。
しばしの逡巡の後、切り出したのはオーフェンの事。]
………お前達と同じ様に倒れた子供がいたぞ。
深紅の瞳を縦に細くして飛び掛ってきた後、急激に力尽きた。
俺には判らんが、あれもお前達と同じ【力】を持つのかもしれん。一度話をしておくといい。
ああ、別に怪我などさせてないぞ。……俺にもない。
今はどうか知らんが、カレンと共にいたから大丈夫だろう。
[顰め面で立ち去り、小屋へと戻る。
逆に己が倒れては小言の意味がない為、残りの差し入れを腹に収め、ようやくまともな眠りについた。]
[スティーヴが去ると、長老の疑惑のまなざしがつきささる。
面の下でおかしそうに嗤い、狐はそちらへと近づいた。]
長老殿。
なにか言いたいことが――?
俺は、嘘をついてはいませんよ
けっして、ね。
…幻視は、やっぱり苦手、だな…。
[ましてや、「虚」の力を弾かれ霧散された今、酷く体に負担がかかる。
苦しげな声で、呟いた。]
これの事をお聞きに?
――あァ、家の誰に聞いても口外はしないでしょうからねェ。
ご安心を。
俺は、呑まれはしませんから――
[くすくすとわらう。
そうして頭を下げて、場を辞した。]
−小屋−
[裸窓から朝日が突き刺さる。
目を眇めて体を起した。体は軽い。
大分回復した様子に頷き、肩を鳴らした。動くべき事は多い。]
………意識はしっかりしていた様だな。
[外に干した筈の服がない事に気付き、口の端を上げる。
用があればまた来るだろうと思考から切り捨て、雲海へ飛ぶ。]
…しんど…
[息を整えていると、家に届け物をしに隣人が来た。
両親を起さなくて良いように、翼をしまうのも忘れて慌てて玄関へと回る。
隣人から、昨日ネロが封じられた話を聞くと、眉を下げて心配げな表情を作った。]
それは…彼は、虚にとらわれていたんですか?
[答えが何であろうと、心配げな表情は崩さずに軽い感想を述べる。
額の汗と青白い顔を心配され、大丈夫、等と軽い会話を交わしてから隣人が去った後、、大きな溜息をついて肩を落とし届け物を家の中へ置いてから再び外へと出た。]
−上空−
[風を切り島を巡る。
人が多く封じられ虚の力が強まったなら、何か感知できるかと目を凝らす。
ふと遠く何かが見えた気がした。目を眇め、空を滑る。]
……ラス?
[鷹の目が捕らえた一瞬の違和感。
だが術に向かぬ身には、薄金に隠されたそれを看破は出来ず。
ただ眉間の皺を深くしたまま、竜胆色の髪の元へと。]
[大きく旋回する、大きな翼が落とす影に気がつき、目を細めて上を見た。
嬉しそうに目を糸にして笑うと、手を振る。
振られる手の方向と逆の方向に、後ろに縛った髪が揺れた。]
スティーヴさん!
/*
目撃はまずいだろうからぼかしておいた。
特攻はGJ出したアヤメの仕事だろう。
今更ながら術苦手設定が便利すぎて困る。ダメ親父だがな。
―自宅―
[昨夜、家に戻った後は、いつもどおりに朝を迎えた。
食事を取り、向かう先は結界樹。
理由はとくになかった。
あえていうなら、昨日落とした実がどうなったか見るために。]
[目を細めて笑う姿は常と変わらなく見える。
尻尾の様に揺れる髪に細く息を吐き、少し離れた場所へ降り立った。一度羽ばたいて大きく重い四翼を背に畳む。]
……今朝も早いな。
精が出る…のはいいが、ちゃんと休んでいるか?
[額に薄く残る汗の後を見、問う。]
――あれは
[進むのを止めるわけではない。
わらうと、狐はばさり、羽ばたいてそちらに着地する。
湖がまぶしかった。]
やァ、エリカ嬢。
[スティーヴの一挙一動を、口に笑みを貼り付けて嬉しそうに見。
心配の言葉を貰うと、目も細めて笑んだ。]
あぁ、ちょっと親父が調子悪いみたいで…寝てない、んですよ。
でも大丈夫です、丈夫だけが取り得、ですから。
[手の平で額の汗を拭い、ふるふると首を振った。]
――あァ、
見ていたのか
[その姿をとらえていたのにも関わらず、狐は苦笑する。]
アレは俺が嫌いなようでね。
親睦を深めるために色々と話をしていた。
己を嫌っているものと話すのもなかなかに面白い。
[わらい、そして問いかける。]
だいじょうぶか?
親睦……?
それにしては、雰囲気が、奇妙だったけれど。
[訝りを含んだ声。
苦笑の気配は、意外に感じた]
……平気、
少し深くを、視ようとしたから。
[頭を振る。
前髪は、額に張り付いていた]
[林檎はいらないというネロの横に、念のため林檎を一個だけおいておき、続いてクローディアの隣にも同じように一個置いておく。そして水鏡を覗いているジョエルへ林檎を持っていくとき、ぽつりと聞こえてきた呟きにがくりと肩を落とした]
……これで私が仮に堕天尸だったら、一体どんな顔してたんだろ?
[後ろから林檎を投げつけてやろうかとも少しだけ思ったが、あえて何もしないで*林檎を水鏡の隣に置いた*]
そうだったか?
――存外に、アレとは気が合うのかもしれないな
[本人が聞いたら嫌がりそうなことを、狐は口にして。]
ふかくを――?
結界樹の中?
[わからぬままに尋ねる。]
なににせよ、疲れているのだろう。
ならば、少しくらい回復してやろうか。
[わらう。]
[貼り付けられた笑みが、微かな違和感を生む。
疲れを無理し笑んでいるからなのか、それ以外の要因かを探る。
細められた目は真意を読みにくい。一種の仮面の様に。]
………親父さんが。そうか。
[努力してもどうならないものも在る。
気休めは口にせず、ただ頷く。
だが、大丈夫と言う口には顰め面を向けた。手も伸びる。]
寝てないで大丈夫な訳があるか。
少し仮眠しろ。その間くらいなら親父さんの面倒は見ててやる。
嫌っていても、実際に話してみれば、
印象が変わるということはあるだろうけれど。
[納得いかない様子ではいたが、
問われた事には、結界樹を見やる]
……、そう。
何か、異なるものが……
視えた、気がした。
[顔を向け、窺うような視線を投げる。
されど、面の下の表情は読めない]
それも、退屈凌ぎ?
親父は、今は大丈夫ぽいです、ありがとうございます。
や、スティーヴさんに見てもらうなんて、そんな、
[糸のように目を細めた笑みを崩さずに手をぱたぱた振ると、スティーヴの中指が額にぴしりと当たり。
子供に悪戯で膝を後ろから棒で突く遊びをされたかのように、膝が折れてぺたりと地面に尻餅をついた。
きょとりと目を見開いて、自分の足元をじっと、見る。]
…あ、れ?
まァ、愉しい話だった。
[狐はそうして、結界樹をあおぐ。]
異なるモノ――?
どういう?
……あァ、退屈しのぎさ。
それに、ただ、気が向いた。
[背の白とおなじような白い癒しの力を、手のひらのうえに集める。
握りつぶすと、ひかりが広がった。眩しくも無いそれは、空気にとけるように消え、エリカの疲労もわずかに回復させる意図をもつ。]
[遠慮する額を中指で弾く。
それなりに力は入れたが、膝が崩れるほどの威力はない。
それの意味する状況に、重い息を吐いた。]
………そんな状態で何かあった時に先生を呼びに飛べるか。
いいから休め!
[力ずくで引きずろうと、襟首に手を伸ばした。]
壊す、というのが?
[微かに聞こえた単語のひとつ。呟いた]
堕天尸が捕えたものとも、
封印を施されたものとも、異なる存在。
……虚に近しい気もしたけれど、捉え切れない。
[白いひかりが消える頃、
眼を開いた。
薄れた倦怠感。
ゆるり、立ち上がる]
今までに、狙われた者。
堕天尸の意図は、何だと思う?
[昨夜からの疑問を、目の前の男にも投げた]
わ、ちょ、スティーヴさん、大丈夫、です、から…!
[襟首をつかまれて引き摺られると、どうしようも出来ない。
背の羽根だけは地面を擦らない様に翼胞へと吸い込みつつ、長身だがそれほど重くもない体はずるずると引き摺られる。
家の玄関へと入ろうとすれば、いつも嬉しそうに駆けてくる疾風は小屋から出ようとせず、その角だけが覗いていた。]
[聞こえていたかとは、口に出さぬ心の呟き。
頷きにまんぞくげにわらう。]
ある種の業だな。壊すということを愉しいと思うのは。
――しかし、それは一体何やら。
[己の額に手をやり、ちいさくわらう。
そして立ち上がった彼女の問い。]
狙われた。
それは付き人殿のことか?
――何がしかに邪魔だった、くらいしか思いつくものはないが。
[アレは俺を嫌っていた、と、嗤う。]
……歩けん状態の何処が大丈夫だ。
[問答無用と大して重くもない体を引き摺っていく。
翼が仕舞われれば抵抗などあってもないも同然だった。]
…疾風? 珍しいな。主に似て体調でも崩したか。
[玄関から中へ放り込みかけ、静けさに首を捻る。
たまの来訪時に足に纏わりついて離れない子犬は、小屋の中から出ようとしない。]
業――……?
[口許に、添える手。
答えが見つからず、呟きのみに終わる]
貴方を嫌っているものは、多そう。
彼を嫌っていたものに、心当たりはないけれど。
[ふ、と息を吐き出す]
狙われたのは、
巫女、付き人、……そして、昨晩は、私。
邪魔だったという思考からいくのなら、
……堕天尸は、私の力を知っていた者、ということになる?
歩けますって…!
さっきのはちょっと、驚いただけですって…!
[言い訳しながら引き摺られ、玄関で疾風の小屋を見て立ち止まるスティーヴを顎を上げて逆様から見るような形で見上げた。
ぽり、と頬を掻いて]
ちょっと喧嘩したんですよ。悪戯したんで怒ったら拗ねてるんです。
[眉尻を下げながら、目を細くして笑った所で玄関から放り込まれ、頭を打っていて、と呟いた。
小屋からはみ出る角はたまに揺れている事から寝ている訳でも無さそうだが、出てくる気配は全く無い。
覗き込めば、酷く怯えた疾風が尻尾を後ろ足の間に挟み込んで伏せているのが見える。]
[業について答えはせず、狐はわらう]
そうだな。
俺は異端だ。厭われているだろう。
――お前の拾い主にもな
[それから、ほうと呟く。]
お前も狙われたのか。
――そう、考えるのが妥当だろうな。
[わらう狐の、真意は定かならず]
――……異端、
[一瞬、翳りを帯びる眼。
ゆっくりとまばたいて、いろを消す。
手は、口許を覆った]
彼を邪魔に思うということは、彼を知る者。
私を邪魔に思うということは、私の力を知る者。
一番に該当するのは鷹の目だけれど、
彼がそうならば、わざわざ訊ねに来る必要はない。
偽装としても、人目の薄い場所では効果が――……
[そして世帯主やその幼馴染には知らせておらず、
疑った先にあったのは、不可解な男の存在だった。
音にして零していた思考は、後に続いた狐の言葉に止まる]
……、…………意外。
[先程から、意外に感じてばかりだと、己でも思った]
[逆さまの顔には鼻を鳴らし、無言のまま小屋に手をかける。
起こさぬ様にそっと覗き込むと、子犬は尻尾を後ろ足の間に挟み込んでいた。酷く怯えている様子に眉を顰める。
しゃがみこみ手招きながら、振り向いて後ろを見た。]
……どんな悪戯したらこんなに怯えるんだ。
叱ると怒るは違うはずだがな。
[カレンとオーフェンが似た話をしていたとも知らず、呟く。]
鷹目殿ならば、まァそうせずとも、お前を封印させてしまうのもたやすかろうな。
[誰を疑っているのか、狐はまだわからずに、一つの思考を潰す。
しかしぽつりと落とされた言葉に、わらった。]
おや、何が意外やら。
―回想―
[ラスの具合の悪そうな様子に家まで送っていくべきかとも考えたが、徒歩では却って疲れさせるだけだろうとも思い。
気にはかけつつ、家路を辿った]
…見舞いにでも、行くべきかね。
[久し振りの自室の寝具の上、眠りに落ちる前に思いついたのはそんなこと]
/*
なお、纏わりついて離れないのは骨だけでなく飼い主が懐いているからだと思う。
匂いが染み付いているせいかもしれないが。肉とか肉とか肉とか。
えぇと、まぁ、色々…
[もごもごと口の中で、言い訳する子供のように口を尖らせていたが、そのまま玄関で意識を失うかのように眠ってしまった。
脱力した体はぐったりと、背にも汗が滲んでいる。]
キャンキャン!
[主が眠ったのを見てか、疾風は小屋からそっと出て来てスティーヴの足元へと纏わり着いた。]
[手を彼女の頭に伸ばした。
子どもにするように。]
ここにはそれで罵るものはない。
――もっと酷い異端がいるからな
[わらった。]
……確かに。
[潰された可能性。
己が疑われていた事は理解している。
余所者だという事実と、翼の件のみを長に伝えていたならば]
いえ。貴方が、そう口にすること、かな。
[短くも長くも感じられる時間眠りにつき、少し体が回復した。立ち上がり、施療院の先生に処方された薬を飲む。家を出ていつものように墓標に祈りを捧げると、ふらふらと森の中へ向かう]
エリィさんは、ジョエルさんと縁の深い人……が、堕天尸かも、って言ってた。
……でも、アヤメさんは、エリィさんを封じられないように護った、から、違う……あいつ……鷹の、目?……も、違った。後は……
まさか、ラス……さん……違う、よね?
[その考えを打ち消すように、小刻みに頭を横に振る。以前ラスに触れられた髪がひょこひょこ揺れた]
[きょとり、またたく。
先日の事もあってか、
退がりはせず、
その手を遮ることもなく。
ただ、わからないと、小さく声を零した]
……確か、このへん……?
[何かを探すように視線を動かし、森の中を歩く。やがて目的物である、地面に散らばる薄金の羽を見つけ、その上空へと視線を送る]
ラスさん、いない……や
[それを心のどこかで望んでいた。ほっと安堵の息を吐く。そのまましばらく時を過ごし、やがて森を後に*するだろう*]
……全ては、
退屈を凌いで、愉しい事を求めるため?
[問いたかったことは、
恐らく、異なっていたけれど。
金糸雀色の瞳が狐の金の眼を見つめ、揺らぐ]
[答えはほぼ返る事なく、体から力が抜けた様子が見えた。
失神に近いその姿に渋面を浮かべ、大股で歩み寄った。
家の中を覗くが物音は何もない。]
……失礼する。
疾風、ラスの部屋は何処だ?
[起きている者はいない様子に一言断り、細い体を抱え上げる。
流石に部屋までは知らず、足元の子犬に問いかけてみた。]
[狐がわらう]
否定はしない。
が、そうだな――
ひとつだけ、はっきりしているのは。
[揺らいだ目を見る。]
俺は、嘘はついていないのさ
…クゥ。
[犬は、降られた言葉には再び怯えるように体を丸めるが、主が眠っているからか、とたとたと4つ足を交互に動かして狭い家の奥の部屋へと先導する。
布団と小さな机、畳まれた服が入った籠だけが置かれたその長身には明らかに小さな部屋の扉の前でピタと止まり、自身は入らずにスティーヴを見上げ]
アン!
[一声あげた。]
[朝、目覚め、身支度を整える。屋敷の中を歩み、厨房から適当な果物をくすねていく。それを見るものがあれど気にはしない。咎められることは無いのだから。
厨房を出れば、始まるささめき声。自身に愚痴かと耳を澄ませれば話はそれに留まらず]
……アイツ、身内にまで疑われだしたか。
当然と言えば、当然だろうけど。
[溜息を吐き、外へと出る。]
[震える羽根には手を伸ばさずに、ゆるり頭をやさしくなでて]
他には。
さて、あると思いたければあると思えばいい。
ないと思いたければ――そうすればいい
[わらった]
嘘は。
それを信じるかどうかも、お前が決めれば良いさ。
[村の中もまた、多くの噂が飛び交うようになっていて、昨日の広場で起きた事も風に乗り、耳に届く。
赤髪の少年が封印された事、銀の異形の翼の少女が力持つものと名乗り出たこと]
…ああ、これは……広場に居なかったのは正解、かな。
[自身の身にその情報が入ったと、主に知られれば動かざるを得なくなるかも知れず。
重い顔のまま、周囲に立つ人間にラスの家を尋ね、示されたその家の敷居を跨ぐ]
……そんなに怯えるな。後で言っておいてやる。
[体を丸める様子に呟き、小さな四足の進む方へ付いて行く。
扉のひとつに止まる姿を褒めてやり、中へ入った。
小さく質素な部屋を見回し、起こさぬ様に布団に下ろす。]
……このままだと布団が湿気るな。
着替えさせる方がいいか。
[服の籠があるのに気付き、躊躇いつつも手を伸ばす。]
[目の前の玄関は、何故か不用意にも開け放たれていて首を傾げる]
お?ノックをしたら美人だと言う妹さんが出てきてくれるなんて夢のパターンはあっさりと崩れたなぁ。
[軽口を紡ぎ、カツリ、靴音を立て玄関の内へと入る]
おじゃ……
[言いかけた声は、犬の鳴き声に機を失い]
ワウ!
[疾風はスティーヴの足元に纏わりつつ、その足元を前足でテシテシと叩いては玄関に向けて吠える、を繰り返す。
スティーヴが玄関へと向かうまで、それは続けられる。]
……私には人の心は視えない。
思いたいように思うしかないものかな。
真実は、あって、ないもの。
[独り言のような、ことば。
手を邪険にすることなく、眼を細め、
ちいさく吐息を零した]
私には、信じることは、難しい。
信じても、それは、とてもか細い糸だから。
/*
…カルロスが部屋を覗いたらスティーヴがラスの服脱がそうとしてるとか
何そのギャグ!!!
…とか思ったなんていえません。
赤で言おうかと思ったなんてそんな
*/
疾風、静かにしろ。起きるぞ。
[懸命に侵入者を知らせる子犬に低く命令し、ラスに布団を掛けて玄関へ出る。
そこにあった意外な顔に、片眉を上げた。]
……驚いたな。どうした、何か用か。
そういうものだろう。
誰の目にもあきらかな真実もない。
お前はお前のしたいようにすればいい。
[手を離す。]
あァ、そうだ
お前は、世界のことわりとは、何だと思う?
[犬の泣き声が止むのと共に、聞こえてくる足音。
呼び鈴代わりの便利さに軽く感心していれば、出てきたのは明らかに、そこの家人ではなく]
いや、まあ…こっちも驚いてるんだけど。
何かって、一応お見舞いのつもりでね。昨日、少し具合悪そうなトコに、更に負担かけたから…果物の一つでも差し入れようかと。
[果物籠を持ち上げ、示す]
そっちは、どうしたの?
クゥ!
[言われた事が分かるのか、疾風は大人しく嬉しそうにスティーヴの後をついて歩く。
カルロスの姿を見ると、クゥ?と高い声を出して首を傾けた。]
[首を傾げる疾風を見れば、膝を折り、視線を下げる]
お前、ここんちのか?賢そうで何よりだ。
育ての親の躾が良いのかね?
[小さいものの扱いが得手そうなラスを思い出し、頷く。
数日前に、犬の賢さに関する話で不機嫌になっていた事を思い出せば、非常に複雑な表情を浮かべたかもしれないが]
……そうか。
負担をかけたなら当然だな。部屋にでも置いてやれ。
[カルロスの示す籠を見、頷いた。出所など知らない。]
俺は睡眠不足で倒れた馬鹿を寝かせていただけだ。
………どいつもこいつも。
[低く呟き、カルロスを見る。]
流石にね…普段だったら女の子の見舞い以外は行かないんだが。
まあ、俺にだって、罪悪感の一つくらいはあるのさ。
部屋に…って、断り無く上がっていいもんなの?
[既に玄関に入っているのは、置いておき]
そもそも、ラス本人は――…って、そう言うことか。
一応聞きたいこともあったんだが、止めとくか。…全く、虚がもう普通の人間にも影響しだしてるなんてことは無いんだよな?
[ひとりごちるように呟き。スティーヴの視線に気づけば、静かに見返した]
…何?この村にそういったバカと強情張りが多いのは非常に同意したいところだけど。
顔を見ずに帰る見舞いがあるか。
……お前がそれでいいなら代わりに置いてくるが。
他にも病人がいるんだ。早くしろ。
[鼻を鳴らし、一歩身をずらす。
顎をしゃくって部屋の方を示した。
掴み上げた疾風は腕に抱き、軽く背を撫でて宥める。]
普通の人間に、か。
…………わからん。
[嫌な想像に苦渋の顔になる。
同意には知らぬふりをし、先立って歩き出した。]
……前言撤回。客を追い出すような奴に、この果物はやらん。
[睨むような視線と、大人気ない言葉。
悪戯を仕返そうと伸ばした手。
けれどスティーヴが疾風を持ち上げるのに、空振る。
誤魔化す様に、靴の埃を払い立ち上がった]
…なんだ。アンタでも、そんな風に笑うことがあるんだな。
そこまでは知らないが……
最近きいたばかりでね。
[肩を抑える様子をみる。
何を気にしているのかは、すぐにわかった]
……一体、なにを意味するものか、お前にも聞いておこうと思っただけさ。
[宙を掻く四足に浮かべた笑みを指摘され、への字口になる。]
………いいからさっさと行け。
[結局、返した答えは愛想のない促し。]
他に…病人?まあ、この騒ぎだし、心労で倒れた人が居てもおかしくはないか。
[ラスの家の事情を知らず、適当な一人合点。
部屋を示され、頷きを返し、そのまま家へ上がりこむ。
疾風を宥める様子には、驚いたように軽く眼を見開く]
俺にも、分からないけどさ…少し、昨日ラスの羽根に影が差したみたいに見えたのが、気になって。
…神経過敏にでもなってんのかね。やだやだ。
[愛想の無い促しには、含み笑いを浮かべた]
[一人合点するカルロスの言葉は、否定も肯定もしない。
黙って部屋の扉に手をかける。
その背に届いた言葉の内容に、目を見開き振り返る。]
……影、だと。
―――それは確かなのか?
[先程、上空から感じた違和感。
あれほど懐いていた疾風が怯えている様子。
嫌な符号だけが組み合わさる。
無意識に力を入れた扉が小さな音を立て、微かに開いた。]
[足音を潜めて、スティーヴの後を付いて行く。
軽く呟いた言葉に、驚く様子にはこちらもまた驚いて、]
あ…いや、木漏れ日かなんかだと思うんだけど。
でも、ちょうどその時、ラスの羽根を近くで見てたから、ちょっとの間だけ暗くなったのは、確かだ。
[運ばれていたとは、言いにくく。事実のみを口にする。
けれどその表情には、流石に違和感を覚え]
何か、あるのか?
[音を立てる扉が、嫌に緊迫感を増したような気がして唾を飲む]
最近、聞いたばかり?
[鸚鵡返しに繰り返す]
……理というからには、
皆の中で、「当たり前」であることなのだろうけれど。
[聞いてどうするのかと、
口にはせずに視線で問うた]
…ぅ…
[部屋の中から、苦しげな声が漏れる。
薄い布団の中、長い体を胎児のように小さく丸め、体中から汗をかいている。
その目は糸のように閉じられたまま。
背の翼胞が、強く脈動している。]
[小さな舌が無精ひげの生えた頬を舐める感触がした。
慰めてくれたらしい子犬の頭を少々乱暴に撫でる。]
………どちらにしろ、確かめるのが先だな。
大丈夫だ。もしそうでも…ちゃんと元に戻してやる。
[半ば己に言い聞かせる様に呟き、カルロスに頷く。]
遠目だしはっきり見た訳でもない。
ただなにか…違和感を感じた。
………さっき見た時は確かに薄金の羽根だったがな。
[詳しくは外でと目で告げて、扉の内へと入る。
扉の側で疾風を宥めつつ、カルロスを待った。]
[部屋に入れば、疾風はクゥ、と小さく鳴いたかと思えば、グル、と怒ったように喉を鳴らしたりもする。
落ち着かない様子で、スティーヴの腕をかりかりと引っかいた。]
そう。
最近、ね……
[くすりと嗤う。
エリカの様子に、狐はやはりもう一度頭を撫でて]
それを壊すというのは、どういうものなのかと、考えていたんだが
当たり前だというのなら、それは――
とぶこと、も、あるか。
[スティーヴの言葉に、かすか心臓が冷える。
あまり、今回の事で核心に踏み込むような事はしたくなかった。
それ以上に、核心に踏み込むような人物に気付きたくは無く、視線で告げられる内容に僅か躊躇した。
それでも頷きを返し、部屋の中へ。
手近な場所に、果物の籠を置き、顔を覗きこむ]
…随分、苦しそうだな。
[熱を見ようと手を伸ばし、…止まる。
方向を変え、薄い布団の上から、翼胞に触れようと]
なんだ…これ……?
[苦しげに呻くラスの姿に、眉間に深い皺を刻む。
どう見ても大丈夫とは程遠い姿だった。
更に汗をかいた様子に、傍らに出しかけた服を目で示す。]
……着替えさせられるか?
俺がやってもいいが、疾風の様子がおかしい。
[鳴いたり唸ったりと、落ち着かない様子の子犬の背を撫でる。
腕を引っかく姿は懸命に何かを知らせているように見えた。]
[全身があつく熱を持っているが、最も熱いのは翼胞だった。
触れれば必要以上に強い脈動と有り得ない程の熱を感じられるが、色の変化等はわからないだろう。
意識は完全に手放しているようで、荒い息の合間に呻くばかりで全く起きる気配は無い。]
クゥ…
[疾風はスティーヴの腕の中、唸るのをやめて完全に怯えた体勢になってしまい、カタカタと震えつつ眠る主人から顔を逸らす様にしている。]
/*
やだぁ、グレイ殿吊られそうぅ。゚(゚´Д`゚)゚。
と、直前のログを読んで。
こんにちは。意外に人が居てビックリです。
一応、さっくりログに目を通してきますー。
熱い――――――
――苦しい……
弾かれた力、が……
[陣によって弾かれた力は、ダイレクトに自分へと返って来た。
もともと苦手な術系を駆使して幻視を行い、その上術で力を返されたとあって体への負担は、どうにかその多い体力で補っている、といった風で。]
[触れれば、酷くきつく眉を顰める]
…ああ、着替えさせるのは良いんだが……。
翼胞がおかしい…。これは、医者を呼ぶべきじゃないか?
[近くにある服の籠を引き寄せ、ラスが着ている服を脱がしていく。熱と、脈動]
エリカ嬢
[目を強く瞑った彼女の頭を、やさしく撫でる。
声もそれに合うほどに、ふだんには見えない毒のようなやさしさが。]
――異端は、厭か?
[手持ちのハンカチで汗を拭い、けれど、それでも足りずに、籠の下に敷いていた布も使う]
全く…女の子以外の服を脱がしても、こちとら何も楽しくないんだぞ、と。
つっても、起きる気配すら無い…か。
[唇を噛む。スティーヴを振り返り、]
飛べない俺より、アンタの方が速い。施療院に行ってくれないか?
…これが普通の治療でどうにかなるか分からんが、熱を抑えることくらいは出来るはずだ。このままじゃ、脱水症状を起こしちまう。
ああ、頼む。
…………先生か。
[完全に怯えてしまった子犬を強く抱き、後から覗き込む。
脱がされた服の下、翼胞が強い脈動をするのが見て取れた。]
施療院に運びたい所だが、病人の様子を見ると約束した。
………先生を呼んできた方が早いな。任せていいか。
[足を扉の外に向けながら、視線を投げる。]
どうやら意見は一致したようだな。
――ラスを頼む。
[唇を噛むカルロスに頷き、疾風を抱いたまま外へ。
小屋に入れてやり、近くの木から飛び立った。]
ああ、こっちは任された。出来ることは少なそうだが。
[投げられた視線を受け止め、しっかりと頷く。
常より、低く鋭い声で、]
…出来るだけ、速く。頼む。
[部屋を出るスティーヴを見送る]
― 回想 ―
[ 部屋に辿り着けば、羽根の色は闇に紛れた。]
………エリカ殿が、やはり厄介そうですね。
[ 声を上げていたアヤメ。
仲間からの声では紫星の力によって弾き返されたと。]
エリカ殿と顔見知りとなると…。
嗚呼、アヤメ殿か鷹の目殿ですか。
さて…、素直に考えるとアヤメ殿ですが…どうでしょうね。
[ 左目を抑えながら暫し呟く。]
まぁ、どちらもコワセバ―――――いいですか。
[ 首を傾けながら、口元が気持ち悪く持ち上がった。]
[ 左目から手を放す。
瞳は、背中の物と同じ闇色をしていた。]
どうも…いい予感は致しませんね。
グレイ殿の姿も広場では見かけませんでしたし。
それから、ケイジ様のアノ闇。
ケイジ様の憎しみではない以上、油断はできませんか。
相変らず不思議な方です。
[ 愚痴るように言った後、ベッドに倒れこんだ。]
[ 翌朝、目が覚めていつものように羽根を広げる。
その時、声が聞こえた。]
―――――――…。
[ 仲間の声――――。
自分とは違うところで生きる彼の叫び。
それを聞いて、生まれた感情は同情ではなく。
背中の虚が疼く、一種の快感であった。]
くすくす…御可哀想に。
[ 彼には聞こえぬよう、伝わらぬよう。
自分と闇たちとだけで嘲笑った。]
― 回想終了 ―
[額に汗を浮かべつつ、体を仰向けへともぞと動かす。
自分の鼓動を確認するかのように右手を胸に当てながら顔をゆっくり巡らせると、そこにあった顔に少しだけ驚いた表情をした後、]
…カルロス?
寝込みを襲うなよ…
[細く開いた目で、うわごとのように口の中だけで呟いて、口の端を上げてにまりと笑う。
だがその笑みは力無く、息はまだ荒い。]
/*
ただいまですー(ぎゅぅ
と言っても、表で絡むのは無理そうですね。
うむむー、グレイ殿独占タイムだったのにぃー(笑)
と言っても表で絡むにはPtが大変そうです。
/*
マジすかー(笑)!!
愛を感じたwww
じゃあ、私も表に出ますねー…。
あれ、アッシーくん、カルロス殿は放置ですか??
Ptは私ではなくグレイ殿のPtが。
一応、飴は持ってます。
[汗を拭い終え、籠に入った服を広げる。
着せようと、ラスの方を向けば]
…起きたか?…意識はしっかりしてるか?
[静かに声をかける。けれど、あまりにあまりな返答に]
お前の寝込みなんぞ襲っても、何も楽しくない。
…んな軽口叩く前に、果物でも食って水分補給しとけ。
今、スティーヴが医者呼びに行ってる。
[溜息を吐いた後、食えるか訊ねる様に林檎を指差す]
……異端でも、
想ってくれる、ひとはいる。
[ふるりと、ほとんど震えるように首を振る。
けれど否定は、言葉とは裏腹に、肯定するような響きがあった]
…ん。
[半身を起こし、指差された林檎に手を伸ばす。
――が、その手が林檎にたどり着く前に、布団から起き上がると]
ああ、親父をみてこないと。
あとお袋と…
[ふらと、覚束ない足取りで部屋を出ようと扉へと向かった。]
/*
も暫くしたら出ますので!
今日で多分表最後なので、そちらがやりたい伏線とかちゃんと拾わないと!
愛ですとも!!
ごめんねカルロス…!!
[ 疲労が溜まっていたのか、部屋を出る気になれず。
いつものようにベランダで読書を嗜む。]
――――――…。
[ また、聞こえた声。]
……グレイ殿?
[ 相手の名を呼び返す。
明らかに様子がおかしかった。]
……成程、昨日のですか…。
無理せず…また虚の力で回復するはずですよ。
[ 語りかける声は、届くのだろうか?]
[こんな時にまで、他者の存在を気遣うラスに眼を円く。
けれど、立ち上がる様には流石に慌て、布団に引きずり戻そうと、腕を伸ばす]
…っ、ふざけんな、バカ。
お前…、少しは頼ることを覚えておけよ。
お前が頼ると一言言えば、俺はきちんとそっちだって見に行ってやる。なんで、そんなことにも気付かない?
[荒げかけた声は、押し殺した分だけ必死さが滲む]
あァ、そうだな
[くすり、と、狐はわらった。
頭を、髪を、撫でて、頬へとすべらせる。
指を離して、後ろにさがった。]
そうだろうな
[笑みをえがく、くちびるは見えない。]
…頼る?
何言ってんだ。
俺の親を俺が見ずにどうするんだよ。
[カルロスの言葉には、不思議そうにきょとりと目を丸くして見て、苦笑交じりに返しながら腕を取られても強くは引っ張らないが部屋を出ようと、扉に手をかけた。]
…そういえば、シャコンヌ。
結界樹の中から「虚」の力が感じられる、って言ってた、け。
行けば…マシに、なるかな。
[荒い息の下、呟く声。]
そう言うこと、当然そうに言うなよ…。
[家に帰れず、親に会う事すら出来ぬ身には酷く響いて。
傷ついた顔で、取った腕を離した]
ホント…なんでこの村には、自分の健康を顧みない奴が多いんだかね?
ラスも、動き回るならせめて…もうちょっとマシな体調になってからしろ。……向こうで倒れでもしたら、更に不安にさせるだろ。
[滑る指の感触。
ぎゅと硬く目を瞑るも、離れてゆくのを知れば、
すぐさま眼は開かれて手が動きかけた]
―――……なに、が
[唇を引き結ぶ。
揺らめく眼は、面の奥を捉えない。
行きどころを失くした手が、宙を彷徨った]
気を…つけろ…ですか…。
[ 返ってきた反応に瞬く。]
嗚呼、まぁ気をつけはしますが。
[ その後の返答には溜め息を。]
まぁ…あるでしょうね…。
どんな物も表裏一体。
どんなに聖なる木と言われていようと探せば。
といっても、気配に聡い私が微かに感じる程しか。
均衡を崩すことができるなら…そこから結界樹を汚せます。
[ 呆れたように。]
マシ…って…。
それは一体、どういう意味でしょうか?
さァ、なにがか。
[くすり、喉で嗤うおと。]
――エリカ。
おまえは、何を望む?
[名を囁いて、狐は、金の目で、揺れるひとみをとらえた。]
[いつもなら、傷ついたカルロスの顔を見れば申し訳無さそうに眉を下げるだろうに、振り返ったその目はがらんどうで。
それが糸のように細められる事は無く。]
いや、ああ、そうだ、施療院に払ってない金も、払わないと。
[カルロスの言葉は全く届いていないかのように、うわごとのように焦点の合わない目で呟いて。
半身に服も身につけないまま立ち上がり、すたすたと父親の部屋と母親の部屋を覗いて無事を確認し、ゆらりと夢遊病のように外に出ると、小屋から飛び出てきた疾風が激しく吠え立てた。]
いや、マジでちょっと…つらい、んで。
表を繕う事すらまともに、出来てないから…「虚」の力の近くに行けば、マシになるかと。
[返るは、搾り出すような掠れた声。]
私は……っ、
ただ――
[朱唇が動くも、音は紡がれず。
拳を握り、己の胸元に引き寄せる。
頑是なく、かぶりを振った。
不安定な足場、逃げ道はない]
望まない、何も……。
[ 目を閉じて気配を探る。]
―――――――…。
1度、あの木を汚すことができたなら。
強い浄化の反動で強力な虚を作ることは可能だと。
けれど…貴方にはそれ程の力はないようです。
この島で虚の一番、濃いところは堕天尸の近くです。
つまり…貴方の居るところと、私の居るところ。
最も、今は私の所が一番濃いようですが。
[ まるで他人事のように話を続ける。]
[振り向かれ、視線が合う。
ただそれだけの事に、何故か恐怖が生じて躊躇いを生む]
ラス…?おい。なぁ……、なあって!
[焦燥に駆られ、声の大きさを自制も出来ず、叫び呼びかける。
遅れ、部屋を飛び出して、外に飛び出れば抱きついてでも止めようと、また腕を伸ばす]
んな変な様子で外に出たら、今は危険だ…!
施療院の人間なら、今からスティーヴが連れてくるから!
嗚呼、別に構いませんよ。
ですが…。
[ 一旦、沈んだ言葉を浮上させる。]
疎み続けていて下さい。
虚は貴方のその心に棲んでいるのですから。
仲間になった覚えはありません。
協力しているだけです。
ロザリンドは貴方にとって憎むべき存在のはずですよ。
[ 勘違いされては困る、と。]
あぁ、疾風、今日も美人だな――
[言う笑みは力無く。
後ろからカルロスに腕を捕まれるも、まるで気がつかないように膝をく、と曲げ、熱い翼胞から大きな翼がしゅわりと出、飛び上がる事で抜け逃げる。
カルロスの手の中には、仄暗く黒いドロドロしたものが一瞬纏わりつくだろう。
ばさり、力強く空を叩く。
――その翼は、漆黒の。闇の色をしていた。]
くすくす……。
ならば、構いません。
存分に利用して下さいませ。
――――――…できるものなら。
[ ベランドの外、海にその嗤いは吸い込まれる。]
−施療院−
[そんな事態になっている事も知らず、露台へと舞い降りる。
翼を仕舞うのも惜しく、背に畳むだけで院内へ踏み込んだ。]
……先生はどこだ?
ああ、患者だ。おそらく急患だと思う。
[低い声で問えば、珍しい自体の為にか速やかに案内された。
簡潔に症状を説明し、往診を頼む。
手が空き次第行くとの返事に頷き、熱と脱水症状を和らげる薬を手に再び空へと露台を蹴った。]
な…っ。
[空を、仰ぎ見る。自らでは、行けるべくも無い、空を。
闇の、色]
………。
[手にまとわりつく、同じ色の、それ。
――――…知りたくなんて、なかったのに]
/*
鷹の目殿について来られると非常にマズイwww
やっちゃっていいような気もしつつ。
あれでしたら、ロザリー単品で隠してるのはあるのでそれは隠しちゃうみたいな。
というか、私はもうグレイ殿に合わせますよ。
YOU、やっちゃいなよー(笑)
……だって、
望んでも、掴めない、
掴んでも、離れていく――
[思考が混ざり合う。
何を否定して、何を求めるか。
己ですらわからず、
ただ、眦に触れる温もりに身を竦ませて、
金糸雀色の瞳を大きく揺らす]
[バサリ、強く空を叩いていつもでは出せないスピードで飛ぶ。
それは黒い塊となって、空を駆ける。
途中、鷹の目がこちらを捉えたのは分かったけれど、それには目を向けずに「虚」の力と「陽光」の元来の力で引き離し、見えなくなって。
凄まじいスピードで、壁にぶつかるように転がり込んだのは――海辺の、大きな屋敷の、ベランダ。]
…よう。
[そこで読書していた人物に、疲れた顔で手をひらり、上げた。]
しんど…
[ぜぃはぁ言う背には、漆黒の大きな羽根。
全く薄金のかけらもないその羽根は、息と共に揺れて。]
悪い、利用、する…。
…元気じゃねぇ、よ…本当。
つら…
[その足元に、黒い翼で体を包むようにしてゴロリと横になった。
口を開けて荒く息をつき、蒼白になった顔からは汗がぽたぽたと落ちる。]
もう、俺無理かも…。
[空を飛べるはずもないのに、地面さえ不確かで。
立ち尽くす侭、ラスの家と、空を見比べる。
ひたすら重く、深い呼吸。
頼む、と、言われたのに、裏切りたいわけではないのに、]
会いたく、ないな。
[ここにいれば、おそらくスティーヴは戻ってくるだろう。
そう思えば、知らず足は駆け出した]
[名を呼んだ。それ以上、言葉はなかった。
歯を食いしばり、速度を上げる。逃がす訳には行かない。
大切な者達の為に、結界樹の中の者達の為に、そして誰よりも――ラス自身の為に。]
『―――馬鹿野郎がっ!』
[胸の内で罵倒し、ただひたすらに闇の翼を追う。
だが「虚」の力と「陽光」力に敵う事なく、見失った。]
………チクショウ!
[吠え声は雲の海に消える。
漣の音に肩を震わせながら、しばしその場に留まっていた。]
おやおや…。
それは、大変そうですね。
[ 足元に横になったのを右目で見ながら。]
………無理ですか。
それは、それで困りますね。
嗚呼、何か飲みますか?
[ そう言って室内へと入る。]
猟師 スティーヴが「時間を進める」を選択しました
猟師 スティーヴが「時間を進める」を取り消しました
はー…
…きもちー……
[遠慮なく立ち込める「虚」の空気に、じわりじわりと息が戻り熱が引くのが分かる。
目を瞑ると海から来る冷たい風も、熱を冷ます力となっているよに感じた。]
「虚」が気持ち良いなんてな。
腐ってる。
[自嘲気味に、呟く。そこにいる女に向かってか、自分に向かってか、定かでは無いが。
室内へと入る姿に、ゆると顔を上げて]
…水。
[それでも彼女を良く思わない気持ちはあるようで、笑顔にはなれない。]
[自分が逃げているのだと、気付いたのは人目を避けるような道で呼吸を整えるため、立ち止まった時]
…ごめん、ね。
[荒い息の合間、呟いた謝罪は宙に消える。
重たい身体を引きずって、屋敷へと戻れば自室へと引篭った。
唇を噛む。
かすか血の気配がしても*気に*止めることも無く――…]
………違う。馬鹿野郎は俺だ。
ラスが苦労していることは知っていた。
ずっと抱え込んでるだろう事も。
……………頼らせてやれないで、何が大人だ。なあ、――。
[白の海に親友の名を呼び、拳を握り締める。
爪が肉に食い込み、血が滴った。]
[ 部屋の中に置いてある水差とコップを近くに置く。]
自分で汲んで下さい。
人が腐ってるみたいに言わないで頂けますか?
[ 椅子の上に置いた本を持ってもう一度室内へ。
それを、テーブルの上に戻した。]
……俺の後悔など後回しだ。
―――ラスを、封じねば。
[低い声を響かせ、紫紺の翼を大きく動かす。
巻き起こる風が白の波を散らし、赤の雫と混じり消えた。]
[ それから、ゆっくりと羽根を広げる。
薄い金色ではなく、その色は底の無い闇の色。]
………虚って素直ですね。
[ 否応なく向けられる感情に、悦んでいるようで。]
嗚呼、すいません。
面白いわけじゃなくて。
私はその力には出会いたくはありませんね。
痛いの嫌いですので。
[ やはり嗤いを噛み殺したように答える。]
腐ってるのは、俺、だよ。
…でも自覚あるならあんたも、なのかもな。
[くく、と喉で楽しそうに哂い、腕を伸ばして水差しに手を伸ばす。
逆の手でコップに手を伸ばそうとするが、面倒になったので水差しに口をつけてがぶがぶと飲みだした。半分くらいは零れて体を伝ってしまったが、そこからは薄く水蒸気が上がった。]
素直、素直な――そうだと思う。
だから、「虚」に全て任せれば、とても楽だ。
気持ち悪い、腹が立つ、キライ、疲れた。
だから壊す。
それだけだ。
−ラスの家−
[戻った時にはカルロスの姿はなく。
その代わり騒ぎに目を覚ましたお袋さんの姿があった。
戸惑い不安を訴える目に、ただ頷く。]
………大丈夫だ。
もうすぐ先生も来る。家で大人しくしていてくれ。
[詳しくは言わず、そう告げて薬の袋を渡す。
赤が幾らか移ったそれに小さな悲鳴が上がり、ようやく手の平から血が出ていることに気付いた。]
……ああ、すまん。
風で手を切ったようだ。
[ベルトポーチから血止めを出して塗る。
簡単に布で巻き、疾風に大丈夫だと撫でてその場を後にした。]
[ 返ってきた言葉に明らかな嫌悪を示す。]
………叩き出しても構いませんが?
[ 背中の羽根を大きく動かして、近付く。
太陽の下に出れば、その羽根は薄い金色に輝いた。
水差から直接飲んでいる様子を見れば、呆れたように。
深く溜め息をついた。]
[ 足元を付いて来ていた闇は日光の直前で動きを止める。]
くすくす……。
やはり、思ったよりお元気そうですね。
今日は何を壊すのでしょうか?
今度は失敗しないといいですけど。
[ またも嗤いを堪える。]
[疾風は、遠慮なくスティーヴの足元に纏わりつき尻尾を振る。
撫でられて嬉しそうにキュンと鳴くと、去って行く彼の姿を舌を出して嬉しそうに見送っていた。]
…今日は流石に、あんたがやってくれよ?
俺はちょっと、疲れた。
あぁ、そうだ、あの弾かれた力は…多分、アヤメだ。
あの光を、間違いはしない…。
彼女には手を出さない方が良いかもしれない。――こうなるぞ。
[少し肩を竦めながら、低い声で呟いた。]
――――――…。
体力勝負ではなかったでしたか?
[ 嘲るように言ってみせる。]
成程…アヤメ殿ですか…。
ご忠告ありがとうございます。
では、彼女は後回しにした方が良さそうですね。
[ そう言って左目を押さえた。]
まぁ…別に構いませんが…。
[ そう言って深く溜め息をつく。]
いろいろと考えなければいけないのに…。
あまり、面倒なことが増えるのも考え物ですね。
[ 左目から手を外して、男を見た。]
体力勝負だけど、「術」系で体力奪われたらどうしようもないっての。
しかも、それはあんたも一緒、だろ?
[ふてるように翼で包んだ体をごろりと転がすと、その漆黒の左目が目に入り。
きょとりと瞬いて、聞いた。]
そっちの目って見えねぇんだっけ?
…叩きだされるなら自分で消えるよ。
近くで、利用はさせてもらうけどね?
[面倒のひとつは俺だな、等と言うと、大の字に寝転んで楽しそうに笑った。]
[ 己の弱点を言われると、さらに不機嫌さが増す。]
……最近は、幻視でも疲れません。
確かに、術に関しては弱いですけど。
[ 返す言葉もなく。
少し苛立った様子で言葉を探していると問われる。]
嗚呼、言ってましたか?
完全に見えないわけではありませんが。
ここの所、無理したようでもうほとんど見えません。
視力は何れ失うと言われていましたし。
……私の負の思念はここに集中しているのでしょうね。
虚は本当に素直ですね。
[ そう言って、自分を嗤う。]
人の家をお手軽、便利、みたいに言わないで頂けますか?
元気になったなら、早く戻りなさいな。
誰かに見られては困りますから。
[ 大の字に寝転がる相手を睨むように。]
嗚呼、それから。
面倒の1つどころか、多大に面倒です。
そこら辺、自覚して下さいね。
[ 空いた水差とコップを拾い上げた。]
へぇ、幻視でも疲れないのか、すげぇな。
ま、言われなくてもそんだけ庇ってりゃわかる、けどね――?
[言うと、面白そうにくつりと笑った。]
/*
ところでだ。
ロザリンドのマイナス縁故が見当たらないんだが…気のせいか。
あえて言えば俺、だろうか。
喧嘩腰の上、目がいいからな。
襲撃されたいものだが、頑張れるだろうか…。
[ 溜め息と共に頭を抱える。]
……そんなに分かりやすかったでしょうか…?
弱りましたね…隠していたつもりでしたのに。
まぁ、最終的には何も見る必要はないですからね。
[ そう言って水差に水を足す。]
……謝られても困りますが。
私に迷惑がかからないのでしたら、どうぞご自由に。
ベランダはいつも開けっ放しですし。
あまり、ここに人は寄り付かないので。
[ もう一度、水を足した水差を傍に置いた。]
…すまん、さんきゅ。
[小さく言うと、次の水差しの水は頭から被る。
再び水蒸気に包まれると、黒い翼で翼を包んで大きな卵のような形になり、小さく寝息を*立て始めた*]
−蒼穹−
[空を行きながらカルロスの姿を探すが見えず、眉を寄せる。]
………争いの後は特に見当たらなかったがな。
お袋さんが目を覚まして逃げたか?
[翼を捨てた立場ならそれもありえるかと、鼻を鳴らす。
逃がした事については、責められる立場にない。
それ以上探す事なく聖殿を目指す。*長老へ告げる為に*。]
まぁ、最終的に壊しゃぁなぁ…
[かし、と頭を掻くような音がして、続けてくすと笑む音。]
…わり、2,3時間寝る…
[言うなり、その声は薄まって消えた*]
猟師 スティーヴは、烏賊 ラス を投票先に選びました。
[ お礼を言われると、また水差を受け取る。]
……困ったものですね。
[ ベランダで寝息を立て始めた男に、不満そうに呟く。
とりあえず、水だけは用意して。
自分は部屋のベッドに腰掛けた。
背中の羽根は*広げたままで。*]
さて…何も起きなければいいのですが。
[ 部屋の中、闇が蠢く。]
……煩い。
もう少し黙って見ていなさい。
まずはこの島を壊すんだから……。
[ そう言って指先で踊る虚を睨みつける。
嫌な胸騒ぎは、何を暗示するのか。**]
/*
忘れる所だった。
展開予想からラスにセット。
ケイジでもいいんだが、ケイジはロザリーと繋がってるからな。
ロザリーが潜伏役である以上、フォローに残すべきかなと。
―回想・広場―
[オーフェンのそばにより、声をかけ、体をゆすれば、やがて意識は戻るだろうか。しかしそれでオーフェンがずいぶんと弱っている事にようやく気がつき、表情がわずかに曇る。口が、への字になった]
君、一体何を隠している。
[――と、凛とした声が響いた。
自らの力について語る、エリカの声。
銀の翼を広げた少女は月下に宣言する。ネロが堕天尸ではないと。
不信と好奇にざわめく周囲。リディアが堕天尸ではないとの言葉には、昨日のエリカの様子を、短く言い添えたかもしれない。
そうしてオーフェンに傍らに膝をついたまま、一部始終を聞き、見届けた。
やがて話が終われば、鳥と少女はこちらにやってくる。
金の鳥は、ふわり、ふわりとあたりを舞う。思わずそれに目を奪われていると、エリカの声がして>>77 >>79疑わしそうに言うだろうか]
今度こそ、本当に大丈夫なのか。
……連日倒れている患者を放って置けとは、薬師にずいぶんな注文だな。
先生は、自分の意思で出て行く人は放っておけばいいといっていたけれど…少し残念そうだったよ。
[アヤメの喝が聞こえれば楽しげに目を細めるだろうか。オーフェンの言葉には>>83わずか、考え込んで]
ああ、あの子の事だから、樹の中に入っても、構わず笑っているのはあり得そうだ。……寂しいか?
……飛行、気をつけて。
[言うと、去り行く白い翼を見送り、視線を広場に戻す。周囲が未だ、遠巻きなざわめきに包まれているのを見て、軽く肩をすくめた。そのまま早足で広場を横切り、エリカを追っていったアヤメに追いつこうとする。広場を出て、人気のないところまで行けば、オーフェンが虚の気配に当てられやすいと、先生が考えたことを話すだろうか]
……だから。虚の影響からオーフェンを護るような術が使えるのならば、使ってあげられないか。
[と、相談した。用が済めば、夜闇に銀の光を零す翼を広げ、飛び立つ]
― 森中 ―
ラスさん、来なかった……ね
……家の場所、聞いておけば、よかった……
[立ち去る寸前、何気なく地に落ちている薄金の羽を拾う]
……え、なに?
[痺れるような感覚が全身に走る。間をおいて、快感。驚きの表情で羽をみつめ、ラスがしていたように羽根を]
――くる
――くる
――くるり
[羽根の表と裏が、交互に変わる。何かに憑かれたような瞳は、やがて縦に細まっていく*]
[ぱちり。と目を開けた]
あは
[笑った。
思い出した]
うんうん。あはははは
[それでも笑った。
封印される直前に言われたこと。堕天尸であるということ以外に、反論するようなこともなくて、それがおかしい。ということを改めて知ったから笑った。]
―夜・結界樹―
[アヤメと別れて向かったのは、施療院ではなく……結界樹。降り立ち、幹に背をとんと預けて、頭上に広がる葉の天蓋と、合間に差し込む月の光を見つめる。]
クローディア、ジョエル、リディア。こっちは相変わらず、落ち着かない。
…………………。
ネロ。翼がなくなって、上手く飛べなくなって……それは、本当に楽しい世界だったか?私は、怖い。
[ちいさな、ちいさな声。語りかけるでもない、呼びかけの形を取っただけの、独り言。そのまま、しばらく動きたくなくて、結界樹の根元に座り込んだ。風除けに翼で体を覆うようにしているうちに、やがて、そのまま眠りに落ちる。……目がさめて慌てて施療院に戻ってから、*先生に存分にお小言を食らうことになった*]
[ゆると、翼を開いて顔を上げた。
そろそろ動けるだけの力は回復していた。
ゆさゆさと、翼を動かしてみる。動く。
目を暫く瞑ってその眉を寄せると、漆黒の翼は薄金へと変わる――戻る。
…たとえ、仮初でも。]
じゃ、さんきゅ。行くわ。
俺確認したい事もあるし、またな。
[相変わらず本を読む部屋の主に手を上げると、翼を広げてベランダの手すりを蹴り、空へと飛び出した。]
あは、今日は何しようかな〜
[だから常のようになる
横におかれた林檎に目を向けることもなく。こっそり。のつもりで、陽気にそこから外れて。中を散策する。
絡んだ枝で仕切られたような個室。その中には柔らかい草の生えた場所がある。
他を見た。
絡んだ枝で仕切られたような個室。その中には柔らかい草の生えた場所がある。
また他を見た。
同じような。絡んだ枝で仕切られたような個室。その中には柔らかい草の生えた場所がある。
他も見て、他も見て、他も見て、他も見て]
同じようなとこばっかり〜
[それでも飽きることなく。見たが、やっぱり他のとこにはない。
クローディアがなにやら祈っているが、そっちには興味がわかず。
外の映像が見える水鏡の。ジョエルやリディアから少し離れたところに座って、映像を眺める。
外の人間の様子。特に移っていたのはラスだろうか。その映像を陽気に笑みを見ながら見続けて――――]
あは。そかそか〜。
嘘つき嘘つき〜。あははは
[ラスの黒い羽根を見て、ジョエルたちの様子を気にすることなく笑い
手を伸ばし、水鏡を指で、羽根を切り取るように。なぞって、また笑う]
─回想─
[エリカを追って、駆け出した歩みはカレンの声に止まり]
……オーフェンを?
ああ……確かに、あの子は『虚』の影響を受けやすいらしいね……。
護りの陣を向けるかどうかはともかく、制御の仕方は教えてやれる。次に会ったら話しとくよ。
[軽く請け負い、飛び立つ姿を見送って。
追いついたエリカの謝罪の言葉にははあ、とため息]
なんで、謝るかね、この子は。
……アタシは、謝ってほしくてアンタの世話役買って出たんじゃないんだからね?
[冗談めいた言葉を返して。
裾を掠める手に気づいたなら、ひょい、と当たり前のよに引いて行ったやも知れず]
[しばらく水鏡をみて、飽きたのか。また立ち上がって、うろうろ。
それでもやはり似たような場所だらけで]
広くないよ〜広くないよ〜。狐さんも嘘つき〜
[一度やったことなど忘れたように。げしげしと壁を蹴り、手で押すようにする。
結果はやっぱり変わらない]
/なか/
現在地:
虚に捕らわれて救われないENDルートの手前のセーブポイント。
誰にも会えなければ、そのまま長老の所で虚偽の報告。
会えたら……また変わるかも。
[次の日、いつもどおりの施療院の仕事をこなしているところに、重い翼の音が降ってくる。露台から姿を現したのは、スティーヴ。ラスの父親が熱を出し、ラス自身も急病のようだという。なるべく早く来しいと言い残し、スティーヴが去った後]
残りは私がやっておく。先生。早いところ、行ってあげてほしい。
[言って仕事を切り上げさせて先生を送り出し、自分は施療院で留守番をする]
……ラスか。昨日も、無理をさせてしまったかな。大した事がなければ、いいけれど。
[竜胆色の髪の青年を案じて呟いた]
[そして飽きたのか、ばったりと倒れれば
草をつぶす音と、感触がして]
あは、楽しいね。楽しいね。
あはははは
[ごろごろごろごろ。祈りの邪魔をしそうなことを平然と行っている]
[家に落ち着いて間もなくの尋ね人。
向けられた小言にははいはい、と頷いておいた。
一応、エリカを狙う『虚』を弾いた事だけは伝えるものの、その時拾った気配の事には触れず]
……オーフェンが……力を持つ者?
[聞かされた話に、カレンの相談が重なる。
これはやっぱり後で話すようか、と思いつつ。
自室に戻り、ため息一つ]
……それにしても。
[窓辺により、空を見上げる。
瞳は、暗い]
……あんの、バカ……。
もし、アタシの予想が正しいんだったら……。
[ぐ、と握り締められる右手。
震える声に、ラウルがぱささ、と羽ばたいた]
……思いっきり、引っ叩いてやる……!
[零れ落ちたのは、ある意味物騒な決意。
捕えた『虚』、それと共に感じた気配が馴染み深かったが故に、言葉は強く。
ただ、俯きがちの瞳に宿る想いが何かは、例えそこに他者がいたとて読み取れまいが]
― 聖殿前 ―
[焦点の合わない瞳、ふらふらと聖殿前へ。長老への目通りを頼む]
……こんにちは
その、堕天尸のことで、お話が……
[聖殿のお付の人々から向けられる、訝しげな視線。忌み、嘲り、侮蔑。それらを意にも介さず、口元に薄く笑みを浮かべ]
あはは。よっと
[草に寝転がるのをやめて起き上がる。
服に草がついているが気にも留めず
枝をよじ登って。行く先は微動だにせず祈りをささげているクローディアの下]
[知らず、何も考えずに飛んでいれば自然と風を切る翼は、森の一角の朽ちた大木の元へ。
昔良く遊んだ天然のアスレチックは朽ちているとはいえ腐ることは無く、今もまだその姿を残している。]
…ふぅ。
[何年たっても、仕事の合間一服するのはここで。
薄金の翼を揺るがせて、倒れた大木へとふわり、降りると座り。
空を見上げた。]
[信じられようが、信じられまいが、ただ淡々と
自らの目にした事象を 長老へと告げる
恐らくは、虚に落ちた者ではないか、と
摩訶不思議な力を使う、紫の四翼を持つ娘のこと]
…ねぇ
[声をかける。祈りに集中していて反応しない。
頬に手を伸ばしてむにむに伸ばす。やっぱり反応を返さない。
ただその場には、虚を祓う力が満ちているが、それが己に何か影響を与えるようなものはない]
それは楽しいの?
[明けて翌日。
さすがにここまでの疲れが出てか、少し寝過ごし。
目覚めた時には、エリカはどこかへ出ているようで]
……まあ、今ならどこにいても『届かせる』事はできるからね。
[小さな声で呟いて。
昨夜、スティーヴが届けてくれた草から繊維を取り出す作業にかかる]
ゆうらゆら 風吹く空には何が舞う
ゆうらゆら 風乗り舞うのは旅する羽根よ
行き着く先などだぁれも知らぬ
そら行く道には果てなどないよ
ゆうらゆら 彷徨う羽根は何探す
ゆうらゆら ひとりの羽は、誰探す……
[口ずさむのは幼い頃に、母に歌った名もなき歌]
[所詮は素性もしれぬ、しがない子供の言う言葉。信憑性など微塵もない。だが、そんなことはどうでもよかった。背中に受ける視線にも興味はない。僅かに軽くなった心と共に、聖殿を後にする]
……楽しい……?
[小さなつぶやきを残し、広場を歩く]
……さて、こっちはこれでよし、と。
[一通り作業を終えて、身体を軽く伸ばし。
離れていたラウルを呼ぶ]
さて、そんじゃあちょいと出るとしようかね。
[いつものよに、真白のサエーナ鳥を連れて空へ。
目指すのは、幼馴染の家──の、つもりだったのだが]
……っと……。
[不意に、感じた気配に翼の動きを止める。
森の一角、昔遊んだ良く知る場所。
そこに、僅かに気配を感じて]
……いるのかな?
[小さく呟きつつ、そちらへ向けて四翼を羽ばたかす]
[ぴぃ、と鳴くラウルの声。
見知った場所には、見知った姿]
…………。
[ためらいは数瞬。
そちらへ向けてふわり、舞い降りる]
こんなとこまで、お散歩かい?
[かける言葉は、常と変わらぬ軽いもの]
くの一 アヤメは、烏賊 ラス を投票先に選びました。
/なか/
やっぱり縁故のないキャラは役職希望しない方がいいのかな。役職希望するなら、積極的に縁故つないどかないと、絡める人がいないから空回りにしかならないみたい。
うん、次回に生かそう。
/中/
忘れていたよ、と。
投票はこっちの流れだろうけど。
さて、襲撃はどこに来るか。守護デフォはエリカ……っていうか、昨日のセットがそのままデフォってどういう事だい(笑)。
連続GJは展開上無用だし、あっちが残るなら、襲撃はこっちに来そうなんだけどというか、ここで残されてもする事ないような気がする。
さてさて。
取りあえず、守護はデフォのままで様子見。
嗚呼、お気をつけて。
[ 出て行く姿に声をかけるも。]
……彼女を破壊できるといいですね…。
[ くつくつと嗤いながら小さくなる姿を見送った。]
[広場の端まで来ると、人々の姿を不思議そうに見て]
どうして、みんな、嫌うんだろう、ね?
……気持ちいい、のに
[翼を拡げてふわり、高台へ向かって飛ぶ。その背中にはうっすらと一点の染み]
[仕種も声も、いつもと変わらない。
それだけ見ていれば、昨夜捕えたものは自身の錯覚か、とすら思える。
否、それは思いたいが故の惑いであると、自覚はあり]
ちょいと、人探しをしててね。
ま、折りよく見つかったんで、手間は省けたけどさ。
[軽い口調で問いに返し、それから]
……ねぇ。
なんで?
[投げかけたのは、酷く唐突な問いかけ]
[唐突な問いには、目をきょとりと開いてぱちぱちと瞬き。
何の事か、等と口は動いたが声は発せられなかった。
変わりに、眉尻を下げて親しい人にしか見せない情けない笑顔を作る。]
…疲れた、んだ。
[ぽつり、言った。]
……疲れた?
疲れたって、何に……?
[ぽつり、と零された言葉は、思いもよらず。
戸惑いを込めて、ゆるく瞬く。
肩のラウルもくぅ? と鳴いて首を傾げた]
[ 本の最後のページを読み終わる。]
………幼馴染…ですか…。
興味深いですね…。
[ 手元の本の主人公は幼馴染の女の子。
ありきたりな恋愛小説。
どこにでもあるファンタジー。]
さて…こちらはどうなるのやら。
御力を見せて頂きたいものです。
[ 大切だったものを、壊していくのを見るのはいい。]
―――――――…。
[ 残念なのは、"それ"がないから自分では見れないことか。]
[ラウルの声には、更に眉を下げて口は笑み。
ふる、と首を振った。]
…全部に、だ。
[ふと肌寒くなり、薄金の翼で自身の体を包んだ。]
さて、今日はどうしましょうか。
[ 羽根から虚が溢れ出す。
床にぼとり、と零れ落ちてはまた昇っていく。]
嗚呼、試しに結界樹でも汚してみましょうか。
[ そう言う声は愉しそうで。]
また、出かけるのですか…億劫ですね。
[ 自嘲めいた呟きは、部屋の闇に掻き消された。]
全部……? 全部って何さ。
まさか、生きる事から何から何まで全部とか、そんな……。
[右の手がぎゅ、と握られ、力がこもる]
……そんな、甘ったるい事、言うんじゃないだろうね……?
[低く問いつつ、翼に包まる様子に微か眉をひそめ]
甘ったる、い…?
…お前に、何が…分かるってんだ…っ!
[ゆら、と立ち上がり。
アヤメの首元に、その手をゆっくりと伸ばす。
その目は仄暗く、揺らめく。]
/*
だと、思いますが…
PL視点占い師ですが、PC視点黒くなろうとしてくれてる、のでしょうね?
村側の皆様のPLとPCの切り分け次第では面白い展開に!
[高台の上に降り立つ。穏やかな風を受け、空を見上げて遠くを見る。しばし瞳を閉じ、心に残るもやもやしたものを吹き掃うように、空へ。島の沿岸に沿い、白い海を眼下に飛ぶ。羽ばたきを止め、滑空。ふわり羽ばたき、急上昇、急降下]
あはは、飛ぶのって、楽しい……
……堕天尸も、巫女も、長老も、関係ない……ね……
護りの陣……って、言ったっけ。あれがなければ、どこへだって、行ける……のに
[拡がる海の向こうを見つめ。目を閉じ、すうっと息を大きく吸い込むと、風の匂いに胸が洗われた]
[ ふと足元の水差が目に入った。
中の水は残っている。]
………まぁ、腐りきってますけどね。
[ 水差を睨みつければ硝子が弾ける。
中の水はベランダにシミを広げていく。]
脆いものです。
―――――…それは、人も同じですか。
[ そう言って金色の羽根を大きく広げた。]
[やや手持ち無沙汰な時間の中、施療院の仕事を、のんびりとこなす。
その途中、足元に擦り寄ってきた、小さな金茶色の翼豹を抱き上げると]
……ふぁあ。
[小さな欠伸をひとつ]
……わかるわきゃないじゃないのさ!
アンタときたら、人の世話はうるっさいくらい焼きたがるクセに、自分の事となると閉じこもって話しゃしない!
[暗く揺らめく目。
首に手が伸びるのは気づいていても、臆する事無く、それを見返して]
いっつも、自分は大丈夫って、そればっかりで、カッコつけて!
挙句、それに押し潰されてりゃあ、世話ぁないね!
[投げかけるのは勝気な言葉。
それでも、瞳には微かに哀しげな色彩]
[返事はこない。聞いてもいないのだろう
それでも言う。]
なんで…清めるのかな。
楽しそうだったよ。なのになんでかな…
[そういって、そっと手は首へと添えて。
だが力をこめることなく離して笑う]
でも、ここから出たいからいいや。あはは
/*
襲撃…どうしましょうね。
こちらを封じるのに最も頑張っちゃった人を見かけたら、とか…?
一番、面白そうなところ、ですかね、ロザリーだと?
[その場にへたり込んでいたのは、いつまでだったか。
記憶は朧げだったが、
とにかく、湖を渡り森を歩んで、開けた道へと出た。
広がる蒼穹は、時の移ろいとともに、色を変えてゆく。
陽が闇におちるまで、金糸雀色の眼差しはずっと注がれた]
[そして降りて、水鏡の前に戻る。
アヤメとラスの映像が写されているか
山。川。森。島の端。誰かがいる光景をみたいとかではなく赴くままに映像を移したが
あっさりと水鏡の主導権を奪われた]
/*
まぁ、近くにいた人を…とかはあると思います。
鷹の目殿、カレン殿を筆頭に。
ケイジ様は狂でもいつか封じますが(笑)
多分、グレイ殿の忠告で能力者には手を出せないので。
五月蝿い…五月蝿い五月蝿い…っ!!
そんな事、あんたやジョエルに言われたく無いね…っ
[暗い目には何も感情は映らず、ゆらとその背から黒い波が泡立つように立ち上る。
片手はアヤメの細い首にかかり、もう片手は手首を取ろうと伸びる。
背の薄金の翼は黒との斑に裾から染まっていき、みるみる闇色へと変わる。]
[ 淡く光る金色の羽根を大きく広げ、空へ上がる。]
さて、何から手をつけましょう。
[ 目を閉じて気配を探ってみる。
そして眉を寄せる。]
これは……一体何でしょうか…?
[ 高台の辺り、動く者が。
知っている気配だからこそ、の違和感。]
/*
オーフェンはRPやりきった感じならアリかと思いますが、吊りに回せそうならもったいないですよねぇ。
最終的に、話をまとめてくれそうな人を残せばよいかと。(おもくそPL視点
*/
嗚呼、やっぱり暇だったんだ・・・。
ぶっちゃけ、こちらは半分好きで暇していますが・・・ぼちぼち動けるようにするべきか・・・。
/*
うーん、アヤメを長老に進言したことで怪しまれる可能性は高いですが。
話纏まる人。アヤメさん必須。(またもPL視点)
……くっ。
[首にかかる手。それを避けなかったのは、半ばわざと。
手首を捕えようとする手は、舞い上がったラウルが牽制し、そちらの自由は確保する]
こんの……バカっ……。
[闇色に染まった翼。
重苦しい気配に、息苦しさと息苦しさが重なる]
人の……人の気も、知らないでっ!
[言ってない、との突っ込みは、多分素通りさせつつ。
片手は首にかかる手を掴みつつ、自由な手で試みるのは頬に向けた全力の平手打ち]
[時はゆっくり、確実に過ぎていく。傾いた太陽を眺め]
先生、遅いな。
……行くか。
[客足もとうに途絶えた施療院に、念のため、張り紙をすると、ラスの家へ向けて、露台から飛び立つ]
[ 高台の辺りに近付いていく。]
……オーフェン?
どうも、こんな所でどうしたのですか?
[ いつもと変わらない様子に見えるが。
先程感じた違和感は気のせいだろうか?]
−聖殿−
[風切音高く空から舞い降り、誰よりも先に伝えるべき人の所へと急ぐ。島で唯一、封印の儀を行える長老の元へと。
常に増して険しい顔に道を阻む者はない。]
―――長老、堕天尸が判った。ラスだ。
[前置きなく切り出した言葉に、長老の動きが止まる。
それにも構わず、事実だけを簡潔に告げていく。
翼に刹那見えた影。
原因不明の熱と翼胞の脈動。
そして――追いつけぬほどの速度で消えた、闇色の翼。]
……俺は今からラスを探し、引き摺ってくる。
誰を封印するかの最終権限はあんたにしかないが、あの翼を見れば判るはずだ。……早く戻してやってくれ。
[言い置いて背を向け、大股で長老の部屋を後にする。
その後にオーフェンが長老を尋ねてくる事など知らずに。]
[輝く金色の羽根を見つければ、そちらへと振り向き]
……こんにちは、ロザリーさん
散歩中、だよ……
[虚ろな瞳を向ける。無意識に口の端が上がる]
ロザリーさんも、散歩?
飛ぶのって、気持ち、いいよね……。
[ばちん、と頬から耳へとかけての平手打ちは一瞬聴力を失わせた。
叩かれた方向へと顔を横向けたまま、手は彼女の首と手首から離れて固まる。
ゆら、と、肩が揺れ、そのまま顔を回して彼女を見る。竜胆色の髪が背中で揺れた。]
…人の気、って。
俺の気だって誰にも分かりゃしない。
なら、もう全部壊しちまえば早いじゃないか。
[唇を切ったようで、血の滲む唇を一度舌なめずりして。
歪んだ笑みを浮かべた。]
[ 散歩中と言う目の前の相手の目はどこか虚ろで。]
そう…ですか。
[ 口元が上がったその顔にますます怪訝そうに相手を見る。]
飛ぶのが気持ちいい…。
オーフェンはどうしてそう思うのですか?
[ 聞き返す。]
−上空−
[ラスを探し、見失った方向へと飛ぶ。
だが姿を見つけることは出来ず、片っ端から目を配っていく。]
………どこだ、どこにいる…。
[術を仕えぬ身には気配は遠い。
それでも飽く事なく、探し続けて―――]
[ロザリーの問いに首を傾げて]
ネロが言ってた、から、かな?
飛ぶの、楽しいって。
ロザリーさん、ネロと、親しかった。
……なんで、だろうね。ネロ、何もしてない、のに……堕天尸扱い、されて、封じられて……。
[その顔には同情や憐憫ではなく、嘲笑にも似た笑み]
[首から手が離れ、自由を確保した所で、一歩、下がる。
軽く咳き込む様子に、ラウルがぴぃぃ、と不安げな声を上げた]
……平気……アタシは。
[それに、短く返して。
向けられた笑みに、唇をきつく噛む]
……ホントに……バカだ。
バカばっかりだ、ね。
[間を置いて、零れる呟き]
壊して、それで、気が済むのかい?
壊せば、それこそ誰にもわかられなくなるのに……。
……アタシは……どうすれば、よかった?
[最後の呟きは小さく、独り言じみた響き]
ああ、先生。急患の具合はどうだ?中々戻ってこないから、また腰でも痛めたのかと…。
………え?何の話だ?
―――――――――ラスが?
御令嬢 ロザリーは、少女 カレン を能力(襲う)の対象に選びました。
[ 赤髪の少年の言葉を思い出す。]
飛ぶ、と、落ちる、は同じでしたか。
直接聞いたわけではありませんが。
―――――――…。
楽しいなら、どうしてそんなに寂しそうなのでしょうか。
ネロ殿がいなくなったから?
なら、どうして楽しいのでしょね?
[ 自分でも支離滅裂した質問だな、とは思いながら。
けれど、少し相手の答えを弄びながら。]
さてね。
誰にもわかられなくなるも、あんたがどうすればよかったのかなんてことも、関係ない。
全て壊せば平等に何も無くなるだけだ。
[横を向いて、口の中の血をぷっと吐き出す。
頬と眉を上げて、片方の口端を上げて歪に笑い、咽をくつくつと鳴らした。]
邪魔しないでくれないか?
[自宅に戻り、狐は茘枝畑へと。
面を外してつまんで、わらう。]
――堕ちるか?
そうでなくとも、
[わらい声で、続きのことばは響かない。]
寂しそう……?
[左右を見て、正面で首を止め、傾げる]
……寂しい、は、楽しくない……気持ちいいは、楽しい。
気持ちいいと、一瞬でも、嫌なこと……忘れられる。
ロザリーさんの、楽しいって、何?
[虚ろな瞳のまま、空平線の向こうを見つめ、ずれた回答と問いを返す]
[ふるり、首を軽く振り。一度、目を閉じる]
……全部壊せば……か。
それが、今のアンタの願い……。
[ゆっくりと開き、静かな瞳を前へと向ける]
そいつは聞けないね。
端くれとはいえ、アタシは紫星の天将に連なるもの。
護り手として……無為な破壊は見過ごせない。
[明かりも点けぬ部屋の中、手元に3本目の果実酒を引き寄せる。
酔って眠れたのなら楽だろうと、そう考えて]
……はぁ。
[けれど、こんな時ばかりは酔えず。ただ、噛み切った唇には時折痛みが走った]
[風が頬を撫ぜて、髪を、翼を揺らしていく。
岩のひとつに腰を下ろして、足を投げ出した。
視線の先には、薄闇の中でも尚 白い、海が広がる。
ふっと逸らして、手のひらへと移した。
昨晩、掠めた手は、当たり前のように引かれて。
感じた、温かな、ぬくもり。
俯いた自分は、どんな顔をしていたか解らない。
彼女も振り返りはしなかったから、見ることはなかったろう]
[ 忘れることは――――――。]
私の楽しいですか。
大好きな人たちと、同じ時間を共有することでしょうか。
[ テキスト通りのお手本の答え。
そこに、感情が込められることはなく。]
オーフェンは嫌なことを忘れるために楽しむのですか?
………別に、オーフェンがそれでいいなら構いませんが。
[ そう言ってから左目を手で隠した。]
/中/
道産子は死ねる(笑)。
さてさて……襲撃は、こっち……かな?
それならそれで、美味しいのだけど。
守護としてはやる事、もうないしねぇ……。
…やっぱ、アヤメだよなぁ。
すげー辛かった、弾かれて。
[不意に目を糸にしてにかっと笑う顔はいつもの彼で。
だが、その黒い翼から零れる燐光は決して陽光ではなく、間違いなく虚のもので。
真っ直ぐ見返してくる瞳の前、笑顔のまま再び手首を掴もうとさっと手を伸ばした。]
[ラスの家で会った先生に、ようやく知らせを聞き]
……そういう事なら、探す手は多い方がいいだろう?行ってくる。
[足にまとわりついてきた疾風をそっと撫でると、翼を広げた]
[向かったのはラスの家。
もしかしたら戻っている可能性もある。それにもうひとつ。]
……疾風なら追えるか?
[風の匂いを追えるだろうかと、一縷の望みに縋る。]
ロザリーさん、大好きな人、いっぱい、いそう。
[ロザリーの回答に込められた思いに気づくことはなく
続く問いに、拡がる海を見つめて]
……楽しいの後、嫌なこと、思い出す。
嫌なこと、忘れたいから、楽しむ……?
ずっと、続いてる、ね。
……どうか、したの?
[左目を隠す仕草に、目を瞬いた]
孤児 オーフェンは、かぶき者 ケイジ を投票先に選びました。
孤児 オーフェンは、御令嬢 ロザリー を能力(占う)の対象に選びました。
一度ならず二度までも、アタシの可愛い妹分に、手ぇ出すからだよ。
[返す言葉は、こちらもいつも変わらぬもの。
伸ばされる手は後ろに飛びずさって避け。
低く身構え、弾みをつけて、胸元めがけて肘打ちの一撃を叩き込もうと駆け出す]
[ 零れた虚の気配に目線だけ一瞬動かした。]
……そうでしたか。
分かりました。
彼女は後回しにしましょう。
情報ももう少し集めたほうが良さそうですので。
[ 考えてから言葉を紡ぐ。]
あまり早まるものではないですよ。
[ やはり、感情は込められず淡々と。]
と、やりあう気は無いんだ。
本気でやるつもりなら、あんたを一瞬で封じ込めるさ。
術系統を使われちゃ分が悪い。
[駆け出したアヤメを見て、黒い翼で強く地を叩いて飛び上がる。
くくく、と、歪な笑みを口元に貼りつけたまま、少し浮いた状態でアヤメを見下ろす。]
もう、あんたの幼馴染のラスは居ないんだよ。
[ちょうど飛び立とうと空を見上げたところに、紫紺の翼が見えて、瞬いた。疾風と共に、駆け寄り]
スティーヴ!ラスは・・・まだみつかっていないんだな?
実も終わるか
[茘枝の枝を見、狐は部屋へと向かう。
と、厨房のそばで酒が減っているという声が響いていた。
どうやらカルロスがやったようだと、言葉のふしぶしから感じ取る。]
――おやおや。
情けない。
[わらって、向かう先は、
その情けない人物の部屋。]
孤児 オーフェンは、烏賊 ラス を投票先に選びました。
[ 大好きという感情すら、忘れている気もするが。
その問いには笑顔を向けた。]
―――――――…。
嫌なことを忘れたい…ですか。
どうして忘れなければいけないのでしょうか?
オーフェンは忘れて、それでどうしたいのでしょう?
苦しみから逃れたいのですか――――――?
[ 左目から手は離さない。
どうかしたかの、問いには答えなかった。]
少女 カレンは、かぶき者 ケイジ を投票先に選びました。
[急停止をかけ、捕え損ねた相手をき、と睨むように見る]
……やっといた方が、いいんじゃないかい?
アタシの力は、邪魔だろうにっ。
[挑発めいた言葉が、とっさに口をつく。
護りの陣で護れるのは一人。
ならば、自身を囮にして他を護るもの、一つの術だから]
……生憎と……そう言われてはいそうですか、と納得できるほど、アタシは素直な女じゃない!
[舞い降りようとした眼下に、淡い銀の光を纏う翼が見えた。
その足元には疾風。
駆け寄る姿に翼が当たらぬよう引いて、勢いよく降り立つ。]
……カレンも来てくれたのか。さっきは助かった。
[問われた言葉に、渋面で頷く。
駆け寄りざまじゃれようとする疾風に手を伸ばし抱き上げた。]
……上空から探したが見つからない。
疾風なら追えるかもしれんと連れに来た。
………疾風。ラスを追ってくれ。
[角の根元をかいてやりながら、真面目な顔で疾風に頼む。]
[向けられた笑顔を肯定の意と取り、ぎこちない笑みを作り]
……逃げ……たい……?
からだ、おかしい時には、お薬……飲むよ?
……施療院の先生、くれた。
ずっと、忘れてれば……全部、なかった、ことに、なる?
……婆様のことも、リディアさんの、ことも、忘れる?
嫌なことと、楽しいこと、一緒に、忘れる?
[うぅ、と小さく呻き、悩んでいる]
AIRANAC...
[ひかりの鳥を、喚んだ。
主の心情を反映してか、
常よりも頼りなく鳥は舞う。
淡い金を映す眼が、ゆらゆらと、揺れた]
…やだよ、だって辛かったし。
やっと動けるようになったのに。
アンタの力には、触れたくないんだ。
[言って、にやりと笑うと。
バサリ、翼を強く打って高く飛び上がろうと。]
それなら尚更、食らわせてやろうかねっ!
[言いつつ、四翼で大気を打つ。
とはいえ、長く封じてきた翼を思うように動かすのは難しい。
本気で飛ばれれば──抑えるのは難しいかと。
そこには容易く、判断が至り]
……ラウル!
[手に深紫の力を集めつつ、相棒を飛び立たせる。
真白のサエーナ鳥は、高く飛んで頭上を押さえようと]
上空からでは、見つからない。飛ばないでどこかに潜んでいるのかな。
……ああ。疾風は賢いから……主人の匂いなら追えるかもしれないね。私からも頼む、疾風。
[と、こちらも真面目な顔で疾風に頼み込んだ]
[ノックの音もせず、扉は開いて。
眼を合わさぬよう、その扉から視線を逸らした。
それでも、声も、哂いも耳に入る]
…誰かさんのおかげでね。
[拒むように、返す言葉は短い]
[ 呻き悩んでいる姿を見て頭を撫でようと、
左目を隠していた手を離した。]
………そうですね、身体の病気はお薬で治ります。
忘れたければ、忘れればいいでしょうね。
何度も言いますがオーフェンがいいなら、それで。
忘れたいなら、お手伝いしますが。
どうしましょうか?
それでオーフェンが楽しいなら。
[ 左目にはほんの少し闇が差していた。]
投票を委任します。
傭兵 カルロスは、かぶき者 ケイジ に投票を委任しました。
そんなに嫌なことでもあったか?
[おかしそうに言って、まったく気にもせずにそばへと。
見下ろすのは狐の面。]
女に振られた、くらいじゃこうはなるまい。
全部、忘れてしまえば、いい――
嫌なこと、いらないこと、全部壊して……また作り直せば、いい?
[悩み果て、やがて深紅の双眸は、光を失う]
苦しみのない、世界……
苦しみを消す、世界……
……あはは、結界樹と、一緒、だね……
[ロザリーの離された手から覗く左目を見つめ、口元に歪んだ笑みを浮かべた]
御令嬢 ロザリーは、孤児 オーフェン を能力(襲う)の対象に選びました。
御令嬢 ロザリーは、烏賊 ラス を投票先に選びました。
[疾風は円らな瞳でカレンを見返す。
褒められたのが判ったか、尻尾が少し揺れていた。]
やはりそう思うか。
疾風、お前が頼りだ………行くぞ。
[疾風を片手で抱き、カレンに視線を投げて羽ばたく。
その手の血と薬の匂いに疾風は小さく鳴いたが、翼が生んだ風に驚いた様に鼻を上げた。
島全体を旋回し、闇の翼の生んだ風の匂いを探す。
ある方向で一声、怯える様な大きな鳴き声が上がった。]
………あちらか。
[紫紺を大きく広げ、空を滑る。]
[舌打ちをして、頭上に来た鳥を手で掴もうと手を伸ばす。
掴んでも、それは握りつぶす事はなく。
アヤメが下から追うには、更に翼で空を叩いて高く飛ぼうと]
猟師 スティーヴが「時間を進める」を選択しました
[ 歪んだ笑みに冷笑で答える。]
全てのものは表裏一体。
破壊のための創造なのか。
創造のための破壊なのか。
真理は何処にあるのか分かりませんが。
別に真理など必要はないのです。
人の数だけ真理があると私は思っていますので。
嗚呼、でも結界樹と一緒ですね。
結界樹の中、気になりますか?
[ 大きく羽根を広げた。]
[無自覚で少しでも距離を取ろうとするかのように、膝を胸元まで引き寄せる]
…それを、アンタに言ってどうなる。
振られたと言えば、慰めてでもくれんの?
[何か、思い出したかのように唇を噛んで、血の味に顔を顰める。
誤魔化すように、また瓶に口を付けた]
[伸ばされる手、それを避けなかったか避けそこなったか、真白はそこに捕らわれて。
哀しげな声でくるる、と鳴く]
……いかせないっ!
[更に飛ぼうとする漆黒の翼。
それを逃すまい、と翼を繰りつつ。
手に集めた紫星の煌めきの縄を投げる]
/*
コミット無事完了。
で、今日の襲撃何処だ…エリカは守護があるから違うだろう。
アヤメなら………明日以降誰が堕天尸捕まえられるんだろうか。
素村人の俺なんてお買い得だと思うんだがな…。
……ああ。怪我をしているんだな。
[飛び立つ少し前、疾風を撫でるスティーヴの手に血のにじんだ布が巻かれているのを見て]
……少し、痛みをとる程度だけれど。
[スティーヴの手に、それよりは随分と小さな手を重ねるとすうと息を吸い込み、意識を集中した。わずかな銀の光と共に、傷を小さくし、痛みを和らげる]
ん、行こう。
[飛び立つ。スティーヴに遅れないように、精一杯速度を合わせながら、夜風に淡い銀の翼を躍らせた]
[拡げられた羽根に目を奪われながら、横に首を振る]
……ううん、気には、ならない
きっと、望む世界が、違うから……
僕の、見たい世界は、あそこには、ないから……
[飛び上がった足首に、紫の煌きが絡まるとそこに周りを取り巻く闇が吸い込まれるようにぞわりと動き。
体は傾いで肩から地面へと落ちた。]
っつっ…!
[肩の痛みか足首の縄か。
どちらにかは定かで無いが、落ちた地で体を捻って呻いた。]
……?
どうか、した?
[常に“繋がっている”わけではない。
ゆえに、感覚は同じではなく。
数度瞬いた後、ゆるりと立ち上がった]
慰めて欲しかったのか?
[瓶をふたたび傾けるカルロスに手を伸ばす。]
そいつは知らなかったが。
お前が振られるのなどいつものことだろう
[瓶を奪おうとしながら、ことばをつむぐ。]
――堕天尸が誰だったか、知ったか?
[紫星の縄はそのままに、落ちた身体を追って地へと降りる]
……いかせるもんか……アンタには、言いたい事が山ほどあるんだからっ……。
[慣れぬ翼の操りと、力の行使。
疲労が深いが、それを気にする余裕はなく]
結界樹の中で、頭、冷やさせて、やるから、大人しく、しなよねっ!
[切れ切れの声。
それに重ねるように、解放されたラウルがくるる、と鳴いた]
少女 カレンは、烏賊 ラス を投票先に選びました。
苦しみも、辛いことも背負って生きていくと。
オーフェンの答えはそうなのですね。
それならば、何故そんなに空虚なのでしょうか。
どうして、辛いことから逃げようとするのでしょう?
[ その目をじっと見て、もう一度問う。]
もう一度お聞きします。
苦しみから逃れたいわけではないのですね?
[目指す先、煌めく光が見えた。それに照らされた竜胆色の髪も。
そちらへと四翼を強く羽ばたかせつつ、手をそっと握る。
カレンの治癒のお陰でほぼ痛みはない。
いざとなれば、鏃羽根を使うのには十分だった。]
……カレン、疾風を頼む。
[ラスに煌きが絡まるのを眇めた目で見、疾風を抱く手をカレンへ伸ばす。]
まさか。アンタが俺を慰めるなんて、かえって酷いことにしかならない。…そうだろ?
[笑う事を失敗かのように、歪む口許。
奪われた瓶を追うように視線を上げて。
かけられた言葉に息を飲む。それは、明らかな肯定で]
……、なんで。
[その縄が絡めばぐたりとして。
再びその額に汗が浮く。
その長い体を地面に伏せたまま、アヤメを細い目で見上げる。]
…言いたい、事?
[表裏一体の、矛盾の螺旋に心は揺れ。長老たちの前で宣言したエリカの姿を思い出して]
……苦しくて……も……っ、いい……
逃げるのは、もう……終わり……
[暗い深紅の瞳から、一滴の涙が頬を伝い、海へと落ちていく]
ほんとうに情けのない顔だな。
[取り上げた瓶は床へほうる。
音をたてて砕ける硝子。]
――俺が、堕天尸が誰か知っているのが何かおかしいか?
おめでたいな。
[哂った。]
[闇の底、深紫の光が見えた。一緒に、竜胆の髪も。気配は二つ。一つは……一瞬、よく分からなかった。深い深い、何かの気配。もうひとつはよく知っている、これは]
……ラス、と……アヤメっ。
[スティーヴの伸ばす手から疾風を受け取り、光の見えたほうへ近づこうと羽ばたく]
御令嬢 ロザリーは、少女 カレン を能力(襲う)の対象に選びました。
……愚痴とか、相談とか、あるなら聞くからって言ったの……誰さ。
[ぽつり、零れるのは、掠れた呟き]
他に、こんな甘えた話できるの……いないんだから、ねっ……。
[視界がぼやけたのは、気のせいだと。
そう思いながら、小さく続けて]
投票を委任します。
烏賊 ラスは、御令嬢 ロザリー に投票を委任しました。
[ それを聞くと満足そうに微笑んだ。]
そうですか。
オーフェンがそう答えを出したなら。
それを貫き通すのを見せて下さい。
楽しみにしていますよ。
[ そう言って薄い金色の羽根を羽ばたかせる。]
泣くなとはいいませんが。
貴方にはすべきことがあるのではないですか?
[ 左目の色は元のバイオレットに戻っている。]
[アヤメの言葉に、目を細めて、何か言おうと口を開いたが、何か零れるものが見えたならばそのまま口を噤んだ。
漆黒の翼はてらりと光り、その存在を主張している――]
[疾風を渡し、紫紺の二対を大きく広げる。
滑る様にラスとアヤメの方へと。]
―――ラス、アヤメ…!
[抑えた声で、闇がアヤメを襲わぬ様に、その漆黒を睨む。]
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