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音楽家 エーリッヒ は 医師 オトフリート に投票した。
少年 ティル は 医師 オトフリート に投票した。
娼婦 イレーネ は 医師 オトフリート に投票した。
召使い ユーディット は 医師 オトフリート に投票した。
詩人 ハインリヒ は 医師 オトフリート に投票した。
工房徒弟 ユリアン は 医師 オトフリート に投票した。
医師 オトフリート は 青年 アーベル に投票した。
小説家 ブリジット は 医師 オトフリート に投票した。
青年 アーベル は 医師 オトフリート に投票した。
医師 オトフリート に 8人が投票した。
青年 アーベル に 1人が投票した。
医師 オトフリート は村人達の手により処刑された。
青年 アーベル は、工房徒弟 ユリアン を占った。
音楽家 エーリッヒ は、召使い ユーディット を守っている。
次の日の朝、青年 アーベル が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、音楽家 エーリッヒ、少年 ティル、娼婦 イレーネ、召使い ユーディット、詩人 ハインリヒ、工房徒弟 ユリアン、小説家 ブリジット の 7 名。
…そうだよね。兄ちゃん、今辛いよね…けど、さっきまで話してて、急に居なくなっちゃうなんて、何か変な気がしたんだ。
[頭をがしがしなでられれば、少しだけ笑った]
おっちゃんってばー!
[大きな目をあけて、ハインリヒの方を向く]
いや、俺、もうちょっと出かけてくるよ。
[そういって、再び診療所へ向かって歩き始めた]
ええ、……イレーネさんも聞きましたか。
[あんな事、というイレーネの言葉に小さく返し]
どこに行っちゃったんでしょうね。
[首を傾げてみせた。
エーリッヒの囁きには、一瞥を返し。]
あ、そうだ。
私、オトフリート先生のところに行かないと。
ほら、これ。怪我しちゃったんですよ。
馬鹿でしょう?
[ちょっとわざとらしいかもしれないなぁ、なんて自分でも思いつつ、頬を指差してエーリッヒに言う。
昨日のことを二人に説明する気は、とりあえず無かった。]
/中/
ちなみに、昨日の墓下発言はノーラ含めて3つしかないので、楽しみにしていたら申し訳ないですー。
しばらく、ミリィに引きずられてたので、あまり書けなくてね(苦笑)
[叫びが聞こえた。
それは獣の咆哮ではなく、視えし者の叫びでもなく。
『オトフリート』の叫び]
(──存外持たなかったな──)
[赤い世界の中、消えた気配に瞳を閉じる。
それは黙祷だったのか、はたまた単なる瞑目だったのか]
/*
描写 足らず 過ぎて 泣けた。
へぼくてすみません。
時間があったら、やりたいと思っていた事は、ちらほら。
お腹の子を知ってるような傷つけ方=オトフリートだろうと断じたり、
「声が聴こえる」と言っても、「何の」と言っていない、
嘘は吐いていないけれど、全てが真実ではないのではと指摘したり。
/中/
とりあえず一言だけ中発言。
我侭にお付き合いいただき、感謝します。特にアーベル。
そして上手く意図を汲み取れず申し訳ありませんでした。
ミリィ、ノーラもお疲れさまです。
…ミリィはうん、こちらが引き摺ったのもありますから。ごめんなさいですよ。
少し表を様子見してから動きます。
や、っ。
ロスト様、返事、して下さい…
ロスト様―――――――――――!!!
[赤い世界に、僕の細い叫びが響く。
初めて得た主の、その片方を失って。
がたがたと、気配は揺れたゆう。]
/*
うん、本当に心配です。そして胃が痛いです。
アーベルのRPを自分ので粉々にしてしまったような気がして。もしそうだったらエピでお叱り下さいね。
とりあえず、3発言だけでも墓確認してくるかな…。
……ほんとに、あいつも。
参ってたとしても、そうは言わんやつだからな。
[ユリアンの言葉に、軽く肩を竦める。
直後、左腕に微かな痛みが走ったように思えたのは、気のせいか否か]
……?
[掠める嫌な予感に、微かに眉をひそめつつ。
頬を示すユーディットの言葉に、表情はやや、険しさを増した]
怪我、って。
何をやったんだよ、それ?
……一人でやったようには、見えないんだけど?
/中/
御疲れ様です。
ミリエッタとノーラ姉は一日振り。
そして、お休みなさい。
オトフリートは御気になさらず。
此方こそ、描写不足だった上に、
本当に村側かお前はと言いたくなる程に黒い子でしたから、
仕方ないと思われます。色々と。それはもう、色々と。
騙りをしていたので、動かない方がいいのかな、など、
ちょっと悩んでしまったりなんなり。
──……ゲイト。
どうやら華は持ってきてもらえないらしい。
[静かに言葉を紡ぐ。
がたがたと揺れる気配に、落ち着かせるように己の気配を重ねた]
…捻くれてるよね。
[エーリッヒの言葉にただ一言、分かりやすい評価をした]
[頬を指し、エーリッヒに見せるようにするユーディットを見て。
何やらかしたんだか、と思ったが口には出さないでおいた]
はい、昨日自衛団の人が来て…。
[ユーディットにそう答えながら。
怪我をしたという頬を眉を潜めて見る。]
痛そう…どうしたんですかそれ。
…ぶつけたんじゃないですよね?
[痣の形には見覚えがあった。人に殴られた跡。]
娼婦 イレーネが「時間を進める」を選択しました。
/*
投票デフォはユーディット!
さて、俺は明日も行きてられるのでしょうk
ロスト落ちたし、そろそろ表に出さないとなぁ。
[立ち去ろうとするティルの後姿を見て]
あー、待てよ。俺もついてくわ。
もしかしたら、先生さんトイレにでも行ってたのかもしれねーしな。
[後ろ頭をポリポリと掻いて。「ま、しゃーねーわな」と呟いた]
ええ、と。
まぁちょっと、自衛団の方と。
[もう、そうじゃなくて、とりあえずオトフリート先生のところに行ければいいんですっ、と頭の中でエーリッヒに拳を握り締めて説明しつつ。
平静を装って(珍しく険しいエーリッヒの表情に少し身を引きながら、ではあったが)返す。]
ほら、だから先生のところで診て貰わないと。ね。
や、嫌っ!
どうして、ロスト様…。
や、だ………!
[震えるのは、主を自分より先に死なせてしまった事への罪悪感からか。
血が、それを責めるように、激しく脈打っている。
恐れ、怒り、後悔、恨み、が、内側で暴れだす。
下手をすれば表に出かねない。
エウリノの気配がなければ、今すぐその場から走り出していただろうか。]
/中/
ですね。>エピローグで
偽に信頼を持っていかれながらも、
こんなのが真である事に愕然として貰いたかった。
それでは、中身は暫し引っ込みます。
湯浴み等もありますので。
…殴られた痕って、下手すると残るから。
ちゃんと見てもらった方が良いんじゃね?
[ユーディットの怪我を眺めながら横からそんな事を言い。
胸の辺りを握るイレーネに気付くと、その肩をそっと抱いた。
おそらくはあの屋敷でのことを思い出しているのだろう、と考えて]
あっさりと言うなあ……。
[ユリアンの評価に、浮かべるのは、苦笑。
その間にも、痛みのようなものは感じられ]
……まあ、顔に痕が残るのはよくないし、早めに行った方がいいな。
とはいえ、一人歩きしてるとまた色々と言われそうだし、俺も行くよ。
[下がるユーディットに向け、軽く言いつつ。
内心に同意を示すように、小さく頷いて見せ]
/中/
PLとしては、なかなかに驚かされましたが(苦笑
方向性として凄いなと思いましたよ。自分が苦手な分野なので。
はい、いってらっしゃいませ。
/*
先にSNSにも埋め込んできた懺悔の一番大きいものを。
…まとめページの墓下設定。
書き忘れたままだったのに気付かずにすみません!(土下座
適当にRPの動きを挟んでいって流れ作るように頑張ります。本当に申し訳ありません…(滝汗
ん?おっちゃんも一緒に行くの?うん、いこいこ。
[最後のつぶやきは聞こえずに、2人して診療所へ向かい歩く。
段々診療所へと近づけば、なにやら異臭が漂ってくる]
血の…臭い…?
[不安に耐え切れず、思わず駆け出していた]
…アーベルが対抗手段を持っていた、と言うところかな。
何よりアイツの武器は、『言葉』だ。
如何に強靭な肉体を持っていても、言葉で揺らされてしまえば隙は生ずる。
[淡々と、と言うのが相応しい口調で先程の分析を照らし合わせた推測を口にする。
ともすれば駆け出してしまいそうなゲイトを肩に触れた手でも押し止め]
……奴らは我らの同胞を手にかけた。
この報復は為さねばなるまい。
[静かに告げるそれは、どこか冷めた口調でもあったか]
[診療所にたどり着く。
その前に倒れているのは、2人の男性。
ひとりは、さっきまで一緒に居たひと。
あとひとりは、獣の毛に覆われた人間―その顔は、あまりに慣れ親しんだひとの顔]
…だって、自分でも言ってたし、アイツ。
[その時の話は笑い話になるようなものでは無かったが、アーベル自身そう称していたのは事実で]
診察所、行くんだ。
…俺らはどうする?
[後半の問いはイレーネへと向けられた]
ですよね。そうします。
[ユリアンに、こくこく、と頷いてみせて。
イレーネの肩を抱く彼に、ああやっぱり二人はそうなんだな、と思う。
この人狼騒ぎの中でもイレーネに変わりない態度を示すユリアンに、少しだけ微笑んだ。
二人が人狼とは関係のない人間なら良いのに、と願わずにはいられない。]
ありがとうございます。
じゃ、行きましょう、エーリッヒ様。
[視線をエーリッヒへと戻すと、診療所へと歩き出す。]
( 私が弱かっただけです―― )
[別の一部が赤の聲に反応を示す。
僅かに思考が広がった。心配するような気配を伴う]
[ティルの呟きに顔が強張る。慌てて自分でも周囲の匂いを気にしてみるが、自分の身体に染み付いたアルコールと煙草の匂いしか感じられず]
ほんっと、つかえねーな俺は…。
[嘆いている間にティルは診療所へと走っていってしまい。嫌な予感が膨らみあがり、慌ててティルの後を追う]
待てよ。待ってたら。
[診療所の前まで来て。やっと自分の鼻にも血の匂いが届く。もっともその事に気づく前に惨状が網膜に焼き付けられるわけなのだが]
…ティル。こっちこい。
それ以上見ない方がいい。うん。
[ティルがそれ以上、その惨状を見ないで済むように手を伸ばして抱き寄せようとする]
[自分でも、というユリアンの言葉に浮かぶのは苦笑]
ああ。
俺も、薬出してもらった方がいいかも知れんし。
[ユーディットに軽い口調で返しつつ、診療所の方へ。
常と変わらぬ様子を装いつつも、内心には一抹の不安があるのは否めなかった]
――ああああ!!
[裏路地。陽が出ているうちも薄暗いそこから、辺り一帯に響くような叫び声が響き渡った。壁に身体を預け、半ば仰向ける体勢になっていた...が、上半身を跳ね起こす。見開かれた目、肌には汗を滲ませながら、左右を見回し]
[ユリアンに肩を抱かれれば、少しずつだが握っていた手の力は抜けていく。]
ん…どう、しよう。
[問われて少し言い澱むのは、手に力を込めすぎたせいか。]
あ、そうだ。『視た』事言わないと駄目なんだっけ…。
向こうにお医者先生いるなら、ついでに伝えにいこうかな。
エウ…
[何時もはこの世界で猛り狂う主は今は淡々と。
逆に自分の方が、悲しみで荒れ狂っていた。
内に在る狂える一族の血が、激しく身を責めたてる。
それを表に出さないよう、必至で耐えた。
低い呻きをあげて、震えながら蹲り。]
…報復、を。
[エウリノの声に続くが、口にした言葉は弱弱しかった。]
[ユーディットに微笑まれた理由は理解しておらず。
僅か首を傾げた状態でユーディットとエーリッヒが診療所へ向かう姿を見やった]
…ああ。
そう言えば、俺以外には言ってないんだっけ?
二人も行くみたいだし、着いて行くか。
[頷いて、肩に手を回したまま、イレーネを支えるようにして歩き始める]
[惨状を目の前にして、しばらく、時がとまったように、立ち尽くしていた。
ハインリヒに抱き寄せられれば、やっと我に返る]
おっちゃん…
[そのままぎゅうっとしがみつく]
オト先生…アーベル兄ちゃん…
いやだ…やだ、よぅ。こんなのって、いやだ…やだ、やだ…
[嗚咽で言葉が詰まっていく。瞳からは、大粒の涙がぽろりぽろりと零れ落ちていった]
オト…せん…せい…アー…ベル…にい…ちゃん……
[後はもう言葉にならずに、ただ嗚咽を漏らすのみ]
[傍に落ちていたノートなどの束を拾いながら、ゆら、と立ち上がり裏路地を出る。その時「うるせえぞ!」という怒鳴り声と窓を乱暴に開ける音が聞こえて、虚ろな瞳はそちらを向いた。
家の窓から顔を覗かせた怒鳴り声の主は叫び声をあげた人物を確認すると、しまった、というような顔をして開けた窓を素早く閉め。再びの静寂]
……。
[暫くの間、ただ立ち尽くしていたが。そのうちに人通りの少ない村を歩き、そこへ、「変容」が起きた場所へと、向かい始め]
私の治療がそんなに不安ですか?
[冗談ぽくにらんでみせて、診療所に向かう。
近づけば、人影が見えた。
風に乗って流れてくるのは子供の泣き声と、
朱い匂い。]
いや、そういう訳じゃないんだけどね。
[返す言葉は、こちらも冗談めいて。
診療所に近づき、捉えた気配に、表情が変わる]
……これ……は。
[感じたそれは、数日前にも接したもの]
[弱弱しい言葉に、唇が小さく弧を描く]
そう、報復しなければ。
ロストに手を下した者を。
我らの邪魔をする者を。
この惨劇の舞台を用意した者を。
全ての者に血の粛清を!
この地を紅き雫で染め上げるのだ!
[静かだった声は徐々に高らかに張り上げられ。
漂う気配は享楽を愉しむものとなる。
狩る対象による抵抗。
それに対し昂ぶらぬはずが無かった]
あれは……ティル?
それに、ハインリヒさん。
何やってるんでしょう、あんなところで。
[胸の奥が、ざわめく。
匂いが、確かに、告げている。
それを無視するように、
厭な予感が途端に沸き起こってくるのを抑えるように、
ゆっくりと、歩く。
しかしそれは、徐々に、人影の傍の地面に何かが確認できるにつれ、堪らなくなり、
駆け出す。]
[ユリアンに肩を抱かれたまま(途中で平気だと言っても放してはもらえなかった)先立った二人の後を少し離れてついて行く。
二人の様子がおかしいと、気づいたのは診療所少し手前あたり。
誰かの泣き声が耳に届いた。
微かに感じる匂いは、明方近くに感じたものに似ている様な気がした。]
[抱き寄せてはみたものの。いざ抱きつかれて泣かれるとどうしていいものかわからずに]
大丈夫…。大丈夫だ。
[そんな言葉を繰り返し頭を撫でてやるしか思いつかず。とりあえずここから離れた方が良いことだけは間違いなく]
う、うし。とにかく人を呼んでこようぜ。
二人をこのままにもしとけねーしな。な?
[ティルの手をひいて「歩けるか?」と顔を覗き込んだ]
あちらは、先生に用事がある、とか言ってたけど……。
[疑問の声への答え。
それはユーディットまで届いたか。
唐突に駆け出したその後を追い、自分も足を速める。
腕が痛むのは、傷のためか、それとも、他に理由があるのか。
そんな事を考えつつ]
[そのままエーリッヒ達の後を着いて行き。
前方の二人の異変に気付く]
……どうした?
[声をかけ、直後に漂う匂い。
思わず空いた手で口元を押さえ、眉根を寄せた。
嗚咽の声も聞こえてくる。
僅かにイレーネの肩に触れる手に力が籠り、微かに震えた]
[闇、
目蓋を上げても、何も見えなかった。
否、見えたものは、それだけだった。
眼を開いている筈なのに、何も映らない。
先程までの感覚は遠く、今は、酷く希薄になっている]
ああ……──。
…良い匂いだ。
あまり近付いては抑えが利かなくなりそうだな。
[震えは歓喜にも似たもので。
恍惚とした声が響く]
…どこへ行ってしまったの?
[風に揺れる白い夜着のまま。]
どこへ行ってしまったの?
…わたしの…。
[彷徨う歩みは裸足のまま。]
何を、探しているんだったかしら…。
[佇む姿は、まるで迷子のよう。]
[高らかに笑う主を見て、震えは徐々に収まったが。
今度は泣いていたようだった。
ロストを、初めての、待ち望んでいた大切な主を失った事は僕の中にまだ重く残っている。
だが全て失ったわけではない。
仕える主はもう一人、こんなにも力強くワラっている。
その事実に微か喜びを感じてもいて。]
…全ては、主様の心のままに。
この血に宴を。弔いの花を。
[声は冷静というよりは、小さく儚いものだった。]
[遠く。声が、する]
――る――いな、
[煩いな、
そう紡いだ心算の音は、言葉にならない。
額に手を当て、眼にかかる髪を掻きあげる。
触れている筈の手は、感触を上手く伝えてくれない]
[怖い。怖い。怖い。怖い。
心臓が早鐘のように鳴っている。
物も言わず、診療所の前に駆け込んでくる。
地面に転がった二つの体が見えて――
否応無い事実が頭に浮かぶ。
それを拒否したくて、膝をついてその顔を覗き込んだ。]
…………アー、ベル。
[しかし。
胸を貫かれた青年の顔は、昨夜から、ずっとずっと会いたかった彼のもので。
改めて、現実はユーディットに、非情な事実を告げた。]
[頭をなでられる感触にも気がついても、流れ落ちだした感情はとまらない。
手を引かれれば、ふらりと引き寄せられるように動き出す。
『歩けるか?』の問いには、まだ嗚咽がとまらずに言葉が紡げなくて。
涙でぐしゃぐしゃになった顔で、顔を縦に振った]
[ザクリ、と切り付けられるかのような痛み。
遠い赤より伝わってくる高揚感と高らかな声]
( Wer bin ―― ? )
( 私は――…… )
[前を走る二人、奥に居る二人。
続いていこうかと思ったが、匂いと、その場を支配する雰囲気に呑まれ、足が竦んで動けない。]
…ユリアン、血の匂い…。
だれか、むこうで。
[肩から伝わる震えに、こちらも微か震える手を重ね置いた。]
紅き血の宴。
そこに咲いた華やかな花を。
ロストの弔いとして捧げよう。
報復の対象により作り出される、朱の花を。
[ゲイトの儚い声に力強く返す。
全てを愉しむような、はきとした言葉で]
[駆け出し、たどり着いた先。
そこに転がる、二つの体。
周囲を染める色彩は、容易に、状況を物語る]
……っ!
[しばし、言葉が失せ、それから]
この……馬鹿野郎が。
[零れ落ちたのは、掠れた声]
無理はするな、って……言ったろうが!
[苛立ちを込めたが向けられる先は明確か。
緑はしばし、青を見つめた後。
折り重なる姿へと向けられる]
[伸ばした左腕は異形のそれ。
引き寄せた右腕はヒトのそれ。
二つの腕が「見え」た]
…ああ。
[無意識の呟きに、一気に思考が立ち上がった]
――負けたのですね。
[悔しさとも悲しさとも、いっそ嬉しさともつかない感情が閃く]
[しかしロストのことは仲間とは思っておらず。
体の良い駒としか見ていなかった]
だがお前は俺が仲間へと呼び起こしたもの。
子に近いお前に、弔いの華だけは手向けてやろう。
[愉しげに口端が持ち上がる。
ロストの存在は己を愉しませてくれもした。
その礼くらいはしてやろうと、決意を心の片隅へと仕舞った]
アーベル。アーベル、何、やってるの。
[差し伸ばされた手は、アーベルの身体を掻き抱く。
膝をついて座り込んだまま、アーベルを横抱きにする。
深い傷が無数に付いた、血に塗れた身体。
中でも胸の傷は深く、大量の血がそこから流れ落ちていた。
それにも構わず、ユーディットは呼ぶ。]
アーベル。ねえ。
うそでしょ。
そんな、だって、そんな簡単に、探偵は、死んだりしない、でしょう?
ねえ。
[白いエプロンが、アーベルの血で朱に染まる。
くしゃ、と顔を歪ませた。]
ねえ、起きて、おねがい。
おねがいだから。
そうか。偉いな。お前は。
[ティルの頭を再び撫でて、診療所から離れようとする。その時になって初めて自分の脚も震えていることに気づく。]
…本当に偉いよ。お前は。
[空いた片手で膝を軽く叩き震える脚をごまかしならがらティルを連れて歩きそうとする。と、前方に数人こちらに向かってくる姿が見えて]
……ああ。
昨日も、嗅いだ。
[真っ直ぐ前を見た状態でイレーネに返しながら眉根が寄る。
重ねられる手に僅かハッとし]
イレーネは、行かない方が良い。
…今日の事だって、あるんだから。
[イレーネも自分同様手が震えている。
恐れを見せるその様子に、行かない方が良いと釘を刺した]
[遠く響く、もう届かない世界とは別に。
近くに揺れる気配]
………。
[吾子を探す母の声。スッと冷えてゆく感覚。
それを口にしたのは自分ではない。だがそれを勧め、見ていたのは間違いなく自分だった]
…………。
[そして腕に甦る感触。
もう一つの声は、その主のものと感じられて]
……、
[いつしか血の臭いのする場所――診療所の付近に辿り着き。ざわめくそこに近付いていく。こつり、こつりと、硬い、だがどこか浮いたような足音]
やあ、諸君。
ブリジット=フレーゲが……
[見えた数人の人影に挨拶をしかけ、途中で途切れさせる。立ち止まり、一度頭を押さえ俯いて]
ユーディ……。
[アーベルをかき抱いて呼びかけ続ける姿に、ふ、と目を伏せる。
彼女が抱く想いが何か。
それ位は察しがつくから。
けれど]
……もう、起きない、よ。
[それが現実なのも、わかっているから。
小さく、告げる]
[手を引かれるままに、ふらふらと歩き出す。
あとは、何を言われても反応を示さずに。他の人の姿が見えても、挨拶もせずに。
地面に、ぽとりぽとりと涙が落ちて、染みをつくった]
[起きてる。
言葉を返そうとして、
不意に、無意味な事に気付いた。
途切れていた記憶が蘇る]
死んでも、解放されないわけね。
負けたとも言えないんじゃない?
[遅れて、微かに聴こえた声を知覚した]
エウリノ…。
[赤い世界の涙はまだ止まらなかったけれど。
力強い声には段々と心が落ち着いてきた。]
ロスト様、ロスト様。
痛かったかな、最後、痛そうだった。
[かの人の断末魔は、赤い世界にも届いていた。
思い出せばまた涙が出てくるのだが、思わずにはいられない。]
花、ああ花を、寂しくないように花を…用意しないと…。
[足音に後ろを振り向くとブリジットの姿が見え。
いつもの名乗りを上げようとしたところで言葉が途切れる]
……先生?
[遠慮がちに声をかける。
声が聞こえないのか、ブリジットは頭を押え俯いている]
[答えはない。答えるはずもない。]
…………。
[泣きそうな表情でアーベルの顔を暫し見つめる。
エーリッヒの小さな声が、微かに耳に届き。形になって。
その意味がゆっくりと脳に染み込み。
――ユーディットは、アーベルの死を、受け容れた。
黙ったまま、ごしごしっと袖で目元を拭うと、その手でアーベルの目蓋を閉じさせる。
アーベルの身体を地面に寝かせると、ふら、と立ち上がった。]
[申し合わせたようにほぼ全員が診療所に集まっていることに気づき]
よ、よぅ。
[場に全く合っていない間の抜けた挨拶が口からこぼれた]
[ユリアンにはこくりと頷いて。それ以上は進まない。
青く震えたままでいたら、ティルを連れ立つハインリヒの姿が見えて、微かに頭を下げた。]
ハインリヒさん…。
[『一体向こうには何があったんですか』と口を開きかけたが、ティルの様子に問うていいのか躊躇う。]
わたし…?
…わたし。
誰だったかしら?
何処だったかしら…
[透けるその身は、こころすらも希薄。
振り向く淡い瞳は、何も映していない。]
…わたしは。
[無くしたのは、存在意義。
残ったのは、強い強い喪失感。
ぽっかりと穴が開いたのは、背中?お腹?それとも胸の中?]
[ゲイトの漏らす言葉に頷きの気配を乗せる]
ここで華を摘み取っても良いのだが、如何せん数が多い。
厄介な聞こえし者も来ているし……。
機会を探るとしよう。
場が、残るのですよ。
[こちらに投げられる声に、ようやく顔を向ける。
相手も今まさに感覚を取り戻したところのようで]
私の知る知識の中では、ですけれど。
一種の呪術的空間。…本当に御伽噺ですよね。
[溜息が漏れる]
あの状態で姿を晒しているのでは。
負けましたとも言いたくなりますよ、色々な意味で。
[見えはせずとも、
それは、よく、知ったもの]
――…、ノーラ姉?
[酷く、虚ろで。
消えてしまいそうな気がした。
名を、呼ぶ]
[次いで診療所の方からかけられる声。
見れば泣くティルを連れたハインリヒの姿]
…どうも。
……その様子だと……。
[見たのかな、そう続けようとして言葉が切れた。
聞かずとも明白だろうと思ったのもあるが、何より傍らで泣くティルにまた思い出させることになりそうだったために]
……大丈夫、か?
[ふら、と立ち上がる様子に、静かに声をかけ。
それから、改めて、倒れたオトフリートを見る]
人、なのか、獣、なのか。
判断に迷う姿で逝ってくれたもんですね、っとに……。
[零れた呟きは、彼の事情を知らぬが故のもの。
いずれにせよ、人狼が倒れた事。
それは、理解できるのだが。
腕に微かに走る痛みは、何故か。
安堵を感じさせるには、至らずに]
…。
厭な話だね。
[相手の口より語られる、己の知らざる知識]
あぁ、きちんと見られないのが、残念。
そう言うのなら、
矢張り――生かしてやればよかったかな。
[キクリ、と固まる。
熱が抜けてしまえば、そこには後悔も生じてしまう]
…ノーラ。
[姉弟から一歩離れた場所に立ち尽くす]
[その視線が向かった先には、もうひとつ、地面に転がった体。
それが誰なのか。判る。
けれど、関係ない。
これは人狼だ。
それは、何より先に知れた。
首筋に突き立ったままのナイフに手をかけ、ぐっと力を込めて抜き取る。ゆら、と真っ直ぐ立ち上がると、オトフリートの体を見下ろした。]
そう。あなたが、アーベルを。
あなたが、人狼だった。
あなたがッ!!
[ナイフを振り上げる。]
[表の自分と、こちら側の自分。
計ったように、正確に人間を演じ続ける自分と、赤い世界で僕として傅き、そして嘆く自分。
乖離した心が少し軋んだ。一人だと折れてしまいそうだった。
だが主は、敬愛し、それ以上に心を捧げる人はまだここに居る。
その事実だけが、表の自分をまだ生かし続ける。]
…そうですね、今は…。
それに、ロスト様が、エーリッヒさんも危険だと言っていました。
一旦、引きましょう。
機会はまたすぐに、きっと来てくれる…。
[ぽつりぽつりと、呟いた。]
[空っぽの硝子玉のような眼差しは、姉に似た髪の弟の姿を映しても見ては居らず。
差し伸べる手。
のばした指先から、ひらりはらり、零れ落ちる白い花弁。]
…俺にはなんにもできなかったよ。
ひょっとしたら、もしかしたら、最初に診療所を尋ねた時に…止められたかもしれねーのにな。
とりあえず、俺は。
こいつを連れて宿に戻るわ…。
自警団の連中は気にイラねーが伝えないわけにもいかねーしな…。
[と、ブリジットの様子を見て]
なんなら、お前も宿に来るか?
随分調子が悪そうじゃねーか。
[少し躊躇した後で、空いている片手をブリジットへと差し出した]
[刃の閃きを知覚する。
そうされても当然だと、ただ静かにそれを感じていた]
ああ、でも、ゲイトが。
[従順なる人の子が反応してしまうのではないかと危惧が浮かぶ。
しっかりと止めてくださいよ、と、既に届かない世界へと願う]
ああミリィ。
やっぱり貴女は生きてなくてよかったよ。
[オトフリートが死んで、彼女はどんなに悲しむだろう。
それとも、オトフリートが人狼だと知って喜ぶだろうか。
彼らが最後に交わした会話は、知らない。]
ユーディ!?
[ナイフを抜き取り、振り上げる動き。
何をしようとしているのかはわかる、けれど]
……落ち着け!
もう、死んでる……終わってるんだから!
[口にした言葉には、やはり微かな違和感があるような気がするけれど。
今はそれに囚われている場合でも、ない、と思い、押し止めようと手を伸ばす]
[荷物を持った方の手は下に下ろされ、空いている方の手は頭から耳を押さえるように変えられる。ユリアンに話しかけられればゆらりとそちらを見るが、声が届いているかはわからないような風情で]
大丈夫だ。大丈夫。
大丈夫、……
[自分に言い聞かせるように繰り返し。出てきたハインリヒやティルの方も一瞥し]
大丈夫、だ。
[手を差し出してくるハインリヒにも同じ事を言う。その手を見つめるでもなく見つめるが、ふらつきながらも駆けるように、現場へ向かおうとして]
…何処へ行ってしまったの?
[はらり、ひらり。
ほどけて舞い散り、降り積るのは花か雪?
それともそれは、重ねた月日?
ひとひらごとに、淡く、淡く。]
何方が良いのか、聞いただけだよ。
[ふ、と。
手を伸ばす直前に、男へと言葉を返す]
人の愚かしい部分ばかり見ていたら、
容赦したくもなくなるってものだね。
[その目には何も入らない。
その耳には何も聞こえない。
憎しみの記憶が螺旋のように立ち昇り、アーベルが殺された事実に絡みつく。
今まさにナイフが振り下ろされようとした時、エーリッヒの手がそれを止めた。]
いや……はなしてくださいっ。
[それを振り解こうと足掻く。]
だって、こいつが、アーベルを、殺したのにっ。
ゆるせないっ!!
何処、だろうね。
[触れるもの。
冷たくはなかった。
あたたかくもなかった。
淡く、散り、解けて、消えてしまいそうだった]
――…ごめん、ノーラ姉。
[見殺しにしたのは、自分だ。
それでも。
痛みなどない――筈なのに]
俺は此処に居る。
エルザ姉も、居るのかもしれない。
ノーラ姉の探すものは、何?
残れても、正気を保てた自身ありませんから。
[どちらにしても同じでしょう、と、そっけなく返す]
愚かさを極めると、人ですらなくなりますよ。
[皮肉な声。だがすぐに口を噤む。自らがその希望を奪った相手に掛けられる言葉など、持ち合わせていなかった]
なんて呼べばいいのか、わからないの。
…名前さえ、つけてあげられなかったもの。
[かつてそうしていたように、空いた手は居たはずの場所を優しく撫でて。]
なんて呼んで探してあげればいいのか、わからないの。
[ハインリヒの様子に、やはり問いかけるのは止めて。
戻り自衛団に伝えると言うのに軽く頷いた。]
気をつけて…。
[口にしたが、自分でも何に気をつければいいのかは良く分からなかった。
嘆くティルには、かける言葉が見つからなかった。
ただ心配そうな視線だけを送る。]
いいから、落ち着け!
[振り解こうとするのを、押さえつつ。
何とか、ナイフを離させようと試みながら]
そんなの、俺だって同じだよ!
俺だって許せと言われたら、素直に頷けやしない!
……だけど、ここで屍に八つ当たりしたって、何にもならんだろうが!
[名前さえ、の声に耐え切れず目を背けた。
本当は見詰めなければいけないのかもしれない。
自分が招いたものの結果、その一つを]
あぁ、
……そうか。
でも、ノーラ姉の声なら、
きっと――わかるんじゃないかな。
[それはきっと、気休めに過ぎないだろう。
けれど、それ以上、かける言葉は見つからない]
だって、だって……でも!
[足掻く力が急に無くなり、ナイフが乾いた音をたてて地面に落ちる。ユーディットはエーリッヒを見上げた。
目から涙の筋が幾つも伝っている。]
でも、私、何もできなかった……!
アーベルを、死なせないように、何か、できたはずなのに。
なんにも。
[顔が歪む。]
なんにも……。
[求める姉の声、
叫ぶ女の声、
重なり合う、異なる声は、
反響し合って、耳の奥にまで響く。
世界は暗い。
――如何して。
*何もかもを、他人事のように、聴いていた*]
[大丈夫、と告げるブリジットの様子は言葉とは逆のモノではあったが。差し出した手のやり場に困って、いつものように頭をポリポリと掻く]
そっかよ。まあ、でもあんまり無理すんじゃねーぞ。…これ以上なんかあるのは御免だぜ。ほんとに。
ユリアン、イレーネ。
診療所で何があったかは…自分の目で確かめとけ。
おまえらは、もうガキじゃねーし…。見ない方がいいもんだけどよ…。でも見とかなきゃなんねーもんでもある…と俺は思うんだな。うん。
[うし、と一言気合を入れてティルを背中に負うと]
結構、おもてーな。運動不足の年寄りにゃきついかね、こりゃ。
[そう言いながら診療所を後にした]
[ハインリヒの後悔を聞き、ティルを連れて戻ると言う言葉には頷きを返す。
ブリジットはこちらに視線を寄越したが、どこか自分に言い聞かせるように「大丈夫」と繰り返すばかり]
…そうは、見えないんだけど。
[診療所の方へ向かおうとするブリジットに、一言そう向けた]
[からり、と落ちたナイフ、その軌跡を辿りつつ。
泣き顔で見上げるユーディットに、静かな目を向けて]
……それは、むしろ俺がいう事だよ。
あいつの性格を考えるなら……手の届く場所にいるべきだったんだ。
そうすれば、こうなる前に。
阻めたかも、知れないのに。
[掠れた呟きは、悔しさを帯び]
……ユーディが、そんな風に思いつめる事は、ない。
そんな風に思われても、あいつの事だから……多分、喜びはしないよ。
自分で考えて、自分で決めて、やった事だから、って。
だから、そんな風に自分を責めずに。
[な? と言いつつ。宥めるように、ぽふぽふ、と背を叩く]
…そうね。ありがとう。
[微笑みは、まるで他人行儀で。
ふわり風に漂うように、裸足のまま歩む。
まだ名の無い子を呼びながら。]
[肩で息をしながらやっとの思いで宿へとたどり着く。自警団が数人まとわりついて来たが診療所での出来事を伝えると慌てたように「報告に行かねば!」と走り去って行った]
やれやれ…こいつの事とか気にならねーのかね。
此の村の自警団もじーさんが居なくなった時が終わりだったかねえ…どーにも。
[自分が泊っていた部屋のベッドへとティルを寝かせると、自分も力尽きたようにその横へと倒れこむ]
色んな事が起きすぎなんだよ…ったく。
[ここ数日で起きた様々な事が頭を巡り、そのまま眠りへと落ちて*いった*]
[びくりと、ハインリヒの言葉に身を竦ませる。
見たくなかった。だが見た方がいいとハインリヒは告げる。
足は竦んで動かないが、どうした方がいいんだろうかと。
二人を見送ったあと、ユリアンを見上げた。困惑したような顔で。]
[自分の目で確かめろ。
ハインリヒの言葉に顔を顰めた]
……簡単に、言うなよな。
[昨日アーベルが紅く染まった姿を見ただけでも足が竦んだと言うのに。
本来の現場すら見に行けなかったと言うのに。
直ぐには足が動かなかった]
ブリジットさん、無理は…。
[ふらふら奥へ行こうとする人を心配そうに見る。
だがそんなになりながらも奥に行く人をみて、やはり自分も行くべきだろうかとはどこか思った。]
[動けずに立ち尽くしている。
儚さと同時に、母の強さを目の当たりにして]
ノーラ…。
[すみません、という言葉は紡ぐことが出来ない。
謝って許されることでもないし、今もし同じ状況に落とされて同じ事をしない自信もまたなかった]
エーリッヒか…。
ロストが気にかけていた人物。
…次なる標的としては申し分ない、が。
[見定めるように瞳が細まる。
細まった瞳の奥が紅い光を灯した]
[イレーネに見上げられ、深呼吸]
…見たく無いなら、見ない方が良い。
──代わりに、俺が見てくる。
[深呼吸の後に決意したことを、はきと言葉にした]
あ、や。
…一緒に行く。
[ふるふる首を振ったあと呟いて、意を決して診療所の奥へと足を一歩踏み出した。
ゆっくりと、歩く毎に覚悟は出来てくる。]
それでも、でも、私は。
っ………。
[肩を叩かれれば、再びじわりと涙がこみ上げる。
こく、と頷いて、俯いた。
手で顔をもう一度拭って。]
……ごめん、なさい。
取り乱して、しまって。
[顔をあげた。
そこにはもう憎しみの色は鳴りを潜めていて、その陰さえ見ることはできなかった。]
自衛団の人が来るまで、ここにいて、いいですか。
[その声はまだ弱々しかったが、エーリッヒの目を見てそう言った。
許可が貰えれば、その場でアーベルの横に座って、人が来るのを*待つことだろう。*]
[辿り着いた現場。ユーディットにエーリッヒ、落ちたナイフを順に見るともなく見ながら、残骸の傍へと真っ直ぐに――傍から見れば揺れていたが、真っ直ぐに歩み]
……。
[赤い残骸らを、見下ろす]
いいから。
今は、無理に何か言わなくても、いいから。
[向ける言葉は、どこまでも静かで。
謝罪の言葉には、気にしない、と返す]
……ああ、構いはしない。
落ち着くまで、いていいから。
[穏やかに笑みつつ、言って。
座り込むユーディットから少しだけ離れるのとブリジットが来るのとは、どちらが先だったか]
……ブリジット。
何か……聞こえる、のか?
[亡骸を見つめる彼女に、そう、と声をかけ]
[突然ぐるりと視界が変われば、ハインリヒの背中に背負われていた。
そのまま、背負われて宿屋に向かう。
大きな背中は温かくて、やさしくて。少しずつ落ち着きを取り戻してきた]
おっちゃん…ありがとう…
[小さな小さな声で、搾り出すように言葉を紡いで。
泣きつかれたのか、そのまま眠りに*落ちていった*]
[一緒に行くと言うイレーネ。
本当ならば止めたかったが、足を踏み出す様子に付き添うような形で隣を歩く。
ゆっくりとした歩みで進み、やがて見えてくる。
──紅に染まりし二つの姿]
……っ!
[片方は胸から、片方は首から赤き雫が流れ落ちていて。
オトフリートと思しき身体は、まるで獣のような姿だった]
…これって…。
そう言うこと、なのか?
[治まりかけていた震えが再び強まる。
オトフリートが人狼であったと言う現実。
俄かには信じられないものであった]
(──ああ、何て無様な──)
[獣の姿を晒したまま倒れるロストの姿。
それを見て心中のみで呟いた。
ヒトの姿で倒れていれば、まだ誤魔化せたかもしれないのに。
そんなことが頭に浮かんだが、それは声にも聲にもせず。
表向き冷静な、内心冷ややかな視線がロストの身体へと注がれた]
[一人では決して見えてこなかったろうそれを、ユリアンと共に見た。]
――――――っ、ぅ。
[アーベルの血に染まった亡骸も当然ショックだったが、それよりは、明らかに異形と化したもう一人の―ミリィの傍に居た人の姿を見て、顔が引きつり、口元を押さえた。]
おいしゃ、先生…。
[それ以上は言葉も出なかった。]
……聞こえる。
[エーリッヒの問いに少し間を置いてから答える。耳を押さえたまま、どこか彼の声を聞き取り辛そうに]
赤いモザイク。
黒き影。
交じり合い、
――怒れよ!
怒れし影は――欠けたるか!
[ノートなどを持った手を腕ごと掲げるようにして。僅かに掠れた叫びを重ねてから、ぽつりと]
……異形。
異形に殺されしと、殺されし異形……
赤き賽は……
(──ああ、何て無様な──)
[獣の姿を晒したまま倒れるロストの姿。
それを見て心中のみで呟いた。
獣の姿をした彼をはじめて見たが、その姿には涙しか出てこない。
表で主だった人の亡骸に涙することは躊躇われ。
ただ赤い世界でだけ、見えない涙を零す。
表向き冷静な、内心穏やかならぬ視線が、ロストの体へと注がれた。]
[イレーネの様子にこれ以上は、と考え。
紅き惨劇から視界を遮るように立ち、少女を腕の中へと収める]
[自然、紅く染まった二人に背を向けるような形となり。
自分の視界からも惨劇を遠ざけた]
[後からやって来た二人には、軽く視線を向けるに止め。
ブリジットの言葉に耳を傾ける]
異形に殺されしと、殺されし異形。
[小さな声で繰り返す。
力あるもの、それもまた異形、異端と言えるのかと。
ほんの一瞬、自嘲的な笑みを掠めさせ]
……これで……終わる、のか?
[問いはブリジットへ向いたか、それとも、独り言は定かではなく]
[ブリジットが叫ぶ。
叫びの内容は理解出来なかったが、続き落とされた呟きは先程見た二人のことを示していると理解し]
…やっぱり、そうなんだ…。
[人狼が誰なのか、真実を突きつけられた。
信じがたいが、それが事実で。
不意に漏らされたエーリッヒの問いが聞こえたが、自分には知る術はなく。
何も言えずただ押し黙ったまま]
終わる。
終わるか、否か。
塔は崩れた。崩れた塔は一つか。
一つだとして。二つだとして。
黒き影は……
[エーリッヒの問いとも呟きともとれる言葉に対してか、ぼそぼそと。一歩、二歩と後ろに下がり]
留まらないのなら。
どうしたらいい。
変容が続くのなら。
[最後は独りごちるように]
[ユリアンの腕の中で、嗚咽をもらす。
辛うじて泣いてはいないようだったが、酷く怯えたように震えていた。
ブリジットの声も耳に届く。
異形、そうだこれが――人狼。
エーリッヒが言うように、これで終わるのだろうか。
これからの事を思い、震えは止まらなかった。]
[そうしている間にも掠めてゆく思考]
(もし、伝承の通りなら)
[それは微かな希望にして、最大の恐怖]
(会いたい)(会えない)(会う資格が無い)
[生命散らす前と代わらぬ想い。
どちらも今はまだ直視できず、顔を俯けたまま。
幾つもの声が意識の中を*響き渡っていた*]
終わるものか。
まだ惨劇は始まったばかり。
同胞を手にかけし報いは受けてもらおうぞ。
終わらせなぞしない!
[エーリッヒとブリジットの言葉に嘲るような声を発す。
その二人にも背を向ける形になっている口元が愉しげに歪んだ]
[腕の中で震えるイレーネの身体を抱き締め。
首だけをエーリッヒ達へと向ける]
……ここ、任せても良いか?
イレーネを、休ませてくる。
[これ以上長居してはイレーネの負担が大きいと判じ。
この後来るであろう自衛団の対応などを頼む]
[ぼそぼそと、途切れた言葉は相変わらず抽象的で。
下がる様子を見つめつつ、一つ、瞬く]
変容が、続くのであれば……。
[それは、終わらない、という事か、と。
口に出しはせずに]
……ああ。
ユーディの事もあるし、ここは引き受ける。
[ユリアンの方を見て、一つ、頷いた]
[頼む、とエーリッヒに返し。
腕から解放したイレーネを促し、診療所から離れていく]
[未だイレーネが嗚咽を漏らすようなら、宥めるように、慰めるように、その背中を擦りながら歩を進める]
…すみません。
[エーリッヒとユーディットに聞こえるかどうか、掠れた声でそう告げて。先に診療所を出て工房へと戻る。
人狼が死んだなら、明日は娼館に戻れるのだろうか。
そんな事をぼんやりと考えながら。
ユリアンの腕の中は、やけに温かく*感じられた。*]
……大丈夫、か?
[工房へ戻ると整えたイレーネの部屋へと連れて行き。
イレーネが落ち着くまで、その傍に*ついていてやった*]
[そのまま残骸からある程度離れた。壁際の方に、それでも残骸は目に映る程度のところに膝を抱えて座り込み]
……。
[俯きがちに、一人ぶつぶつと呟き始める。絶えず、やがて自衛団員が来て問いかけてきたなら、「異形に殺されし」「殺されし異形」「塔は崩れた」などと、とりとめのない言葉を繰り返し。
団員から開放されれば、またどこかへと消えていった*だろう*]
さて、この先如何にするか。
ロストは厄介な相手を宴から引き摺り下ろしてくれた。
上手く利用しないと、な。
[どうしてくれようかと思案する。
一度ロストを振り返るゲイトに気付けば、少しでも落ち着くようにと何度かその頭を撫でる]
[立ち去る二人と入れ代わるように、先にハインリヒから連絡を受けた自衛団がやって来る。
後から来たため詳細な状況はわからぬものの、二人が争い、相打ちになったらしい事など、可能な範囲で説明して]
……取りあえず、亡骸の安置は頼んでいいんだろ?
ああ、それと。
伝承によると、人狼の血は長く触れたり体内に取り込むと色々と危険らしいから。
くれぐれも、亡骸におかしな事はしない事をお勧めする。
[人狼の屍にやや興奮気味の自衛団員たちに軽く、釘を刺し。
場が片付くのを見届けたなら、はあ、と一つ息を吐く]
うん…。
[頭と背中を撫でられて、しゃくりあげそうになるのを我慢した。]
どう、しようか。
そうだ視た人の事も考えないと。
[昨日視た人のことは、まだ言えなかった。
今日視た人の事は、まだ考えていない。
工房につけばユリアンの胸の中に収まって、荒らぶる内をゆっくりと抑えていくだろう。]
……さて。
俺たちも帰ろう、ユーディ。
[団員達が去り、ブリジットもどこかに消えると、静かな声で促す。
その歩みがふらつくならば、支えつつ。
先の事への暗い考えは、*ひとまず押さえ込んで*]
そろそろ、贄は必要かもしれないな。
俺らが手をかけるのではなく、他の連中が手を下すための贄が。
誰が適任かの見極めが必要か。
[言いながら、腕の中に収まるゲイトを優しく撫で続ける]
あまり他の者を人と判じてしまうと、俺の隠れる場所がなくなるし、な。
どちらにするか、少し考えねば。
贄…うん。
ティルはもう駄目だし、あとは…。
エウリノを占うつもりはないと公言したようなものだから、エウリノも駄目。
ブリジットさんも、…多分無理。
[躍り出たロストは人狼だとばれてしまった。
おそらく、彼女を狼だと言ってももう信用はされない。
撫でられればロストを失った悲しみは、少しずつだが掠れてゆく。
その奥に開いた穴が塞がる事はないのだが。]
ハインリヒさん、エーリッヒさん、ユーディットさん…の、誰か。
…危険と見なすエーリッヒをどうするか、も考えねばなるまいか。
奴らは俺ら人狼の数を知らない。
順に疑いを向け、手を下させて行けたなら良いのだが…。
[果たして上手く行くのだろうか。
あれこれと考えながらも、ゲイトを撫でる手は穏やかな*まま*]
/*
退席符打ちつつ中相談へ以降。
ロスト落ちた後なので第二ラウンドは控えましt
実際どうするかね。
ガチ思考抜きなら、黒出ししまくって処刑に向かわせる、ってのもありなんじゃないかと思ったんだが。
でもこれやる場合ってブリ襲撃必須なんだよねぃ…。
そうだね…。
誰か、そうハインリヒさんあたりを人狼だと言ったら、どうなるんだろう…。
[考える事は、生き延びるための算段。
暫く二人であれこれ考え疲れ始めた頃、エウリノの、ちょうどシャツの合い間、鎖骨の辺りに唇をつけた。
貴方は何処にも行かないでと、証をつけるようにそこに跡を*残しながら。*]
/*
泣いてるし軽め、軽め(ぁ
今日ブリさん襲撃が可能ならそれもありなんだけど。
ブリさんの動きが読めなさすぎて守護がつくかどうか解んないのがね。
けっこうふらふらしてるし、今日見たく更新前に居ないんなら襲撃もありなんだけど。
ユーディットさんに黒出しして沈めたいんだけど、その場合RP的にもエーリッヒさんとは引き離しておきたい所なんだけど、これは難しいかな…。
/*
Σおま
そんなことしたら第二ラウンド勃発するっつーの(ぁ
むしろ今日ブリ襲撃しないと今後かなりきついことになると思う。
ロストが偽りを告げたことが判明した以上、ブリ真はほぼ不動ではあるよなぁ。
ただ一人狼を見つけたことにより、霊能者としての仕事は終了してる(ガチ思考でだけど)
後はGJ狙ってくるかどうか、かなぁ。
一回GJ出ても吊り回数は増えないから、ブリ狙って出されてもありっちゃああり?
エリ襲撃の名目にはなる。
きつくなる事には変わりないけど。
/*
発動したならそれはそれd(ぁ
色んな意味で手向けになります(どういう
7>6>4>2 GJ有
7>5>3
ただこれだとGJ出た日最終日ランダムになりそうなんだよねぇ。
それはそれで怖い所。
じったんは基本的にふらふらしてるから、エーリッヒさんと会わない限りは守護率薄いとは思ってるところ…。
あとはユーディットさんとの絆の強さかな?ユーさんアベさん好きだったんかもしれんけど。
ん、やっぱ今日はじったん襲撃を見込みつつ…吊りはティルもってきたいんだけど難しいかな。順当にいけばハインリヒになりそうな予感。
/*
まー一番の案牌はエリさん襲撃なんだけどね。
今日どうにかして喰えないかなぁw
あ、んでそうそう。今日爺さんとで騒ぎ起こしてCOする?
/*
ニヨと言う手向け(ぉ
そう、GJが出ると最後ランダムになるのがきつい。
エリの守護はユーで張り付きの可能性は高いっちゃあ高い。
ブリがこのままふらついてくれるなら、襲撃は通るやも、か。
そだね、ユーはアベに向いてたっぽい。
エリはノーラに向いてたっぽいけど。
どっちにしろブリ襲撃は必須、狙う方向で考えて、吊りと占い先決めよう。
ティルは白出してるからなー、俺らからは持って行きにくい。
他でゲイトが白出したから怪しい、って流れにならないと。
ユーとエリ残すなら、ハインしかないね。
/*
爺喰わんでもCO出来ることに気付いたw
PL視点でのCOはしておくべきかなぁ。
どうせ内訳はもう分かってるとは思うけど。
なんつーか、NPC使わないで襲撃絡めてCOした方が流れ的に良いような気もしてきた。
エリ喰いはやるだけなら簡単だけど、その流れに持っていくのが大変w
ロストから注意しろと忠告があるから、喰っても良いっちゃあ良いんだけど。
/*
こんだけひっついてればエウリノ狼だよね(爆
出来る?なら爺さんの件は出さないでもいいかなー。
んじゃ明日襲撃かねての前面出の方向かな。
理由はそれがあるからね。
というか他のメンバーもどっこいだよ多分。
じったんが私が黒出せないから〜って理由が一つあるくらいで。
/*
COのは技師の屍晒せば良いだけだった。
もうそろそろ乾いてるだろうしw
んじゃもう襲撃はもう暴れても良い感じ?
今日ブリ襲撃して、後はもう全面戦争でも良いのかなぁ。
PC視点で俺狼がバレ無ければ良いんだよな、一応。
PL視点でCOしたらなんかもうアウトな気がしてるんだけどwww
/*
うぅ、寝てた…。
<技師
あーそういえばそんなものも(ぁ
かぴかぴになってると、予想(ぁぁ
そうなんだよね<PL視点で見えてもアウアウ
だめだ寝よう;さっきからうとうとしすぎだー。
おやすみなさーい。
工房徒弟 ユリアンは、小説家 ブリジット を能力(襲う)の対象に選びました。
っ…。
[考えている途中に身体に走る痺れ。
ゲイトが唇を寄せた場所に小さな跡がつけられる]
…ゲイト…。
[それが何を願ってのものかを理解すると、途端愛おしさが込み上げてきて。
指でゲイトの顎を捉え上を向かせると、深く唇を重ねる。
交じり合う蜜の味を味わいながら、座っているベッドにゆっくりと押し倒した。
甘い吐息を漏らしながら唇を離すと、ゲイトの首や胸に口付けを落とし、自分の所有物である印を*つけて行った*]
[近しかった姉が、遠くなるのを感じながらも、
手を伸ばすことも、追うこともしなかった。
初めに断とうとしたのは、己だ。
――今更、何が出来ようか]
/*
第二ラウンド勃発させながらおはようございます(爆
今日明日は一日中張り付いてられるはずなんで、いつでも相談出来るぉ。
/*
流れ見てると黒出さないと能動的には動かなそうかなぁ。
人狼騒ぎが終わったかも?って話題出てるし。
黒出し+ブリ襲撃
これが場が動くだろう組み合わせかも。
そうじゃなくても動きそうなら、エリに白出しもありかな。
喰う理由の一つにはなる。
[見えずとも、聞こえ、感じられる。
嘆きと、憎しみと、悔しさと。
幾つもの、渦巻く感情が]
――…馬鹿じゃないか。
[呟く彼の声は、嘲りも呆れも、含んではいない。
一種、意外そうな様子は垣間見えたか。
敵の遺体を害しようと、
死者の傍に在ろうと、
何にもならないというのに。
身勝手に行動した男の最期だ。
泣くことなどなく、笑えばいい]
[エーリッヒが力在る者の可能性は、色濃く考えていた。
そうであれば――獣の牙に、抗い得る存在ではないかとも。
されど、何も、言わなかった。
誰が狙われ得るか、誰を護れば良いかを。
だから、
間接的に姉を殺しにしたのは自分で、
己の死すら、自業自得の結末に過ぎない]
[アーベルの横に座り、彼の頭を膝に乗せる。
俯いて、さらさらとした髪を撫でながら、周りの音を聞いていた。
アーベルのことをどう想っていたのか。
まだ、自分の中でも曖昧だった。
惹かれていたのは確かだけれど――
――それをはっきりさせたくて、彼に近づいていたのかもしれない。
今、失ってわかるのは。
胸の中に、ぽっかりと穴が空いたような感覚。
これを、喪失感、っていうのかな、と、うつろな頭が呟いた。
到着した団員たちに、アーベルの遺体を引き渡す。]
[思考を振り払う]
……終わる、 ねえ。
[覚えたのは、微かな違和感。
――場が、残る。
呪は何時、終わりを告げるのか。
元凶が斃れたというなら、今ではないのか]
まだ、いるのか。
[疑問というより、確認のような呟き。
獣のたる男へとは、届いたか否か。
死者の世界の存在は酷く虚ろで、捉え難い]
……お願いします。
[ゆっくりとお辞儀をして、運ばれてゆくのを見守った。
ふ、と気付いて足元を見れば、そこには青い丸石のピアス。
アーベルの瞳の色に似ている。
拾い上げて、そう思いながら眺めていると、背中にエーリッヒの声がかかった。]
はい。わかりました。
[エプロンのポケットにピアスを入れて、エーリッヒへと振り返る。
足元が妙にふわふわとして、道中、幾度か転びかけたが、エーリッヒに支えて貰ってなんとか家まで辿り着いた。]
[視界は相変わらず、無い。
見えなくなれば良いと思ったことは、幾度もあった。
己の目を潰そうか、抉り出そうかとしたことも。
されど、馬鹿馬鹿しいと、止めた。
手を、眼の上に乗せる]
……見えなきゃ見えないで、不便なもんだね。
[力を石に分け、抑え、視えなくなったときにも思ったことだが。
赤く染まった己の瞳の色を、青年は未だ知らない]
[水場に行って、血塗れになったエプロンを洗う。
そのポケットから取り出されたのは、ピアスと。
あの、刃。]
ねえ、アーベル。
[放置されたエプロンを流水が揺らす。
朱色が透明な水に交じる。
銀に光る刃を翳して、ユーディットは宙に問う。]
これで、終わったのかな。
[静かな声。]
それとも、まだ、終わらせないと、いけない――?
[*水音が、響いていた。*]
召使い ユーディットが「時間を進める」を選択しました。
小説家 ブリジットが「時間を進める」を選択しました。
/*
PC視点で持っていない情報。
・ミリィの絵
・オトフリートが霊能者を騙った事
・娼婦が殺された事
……かなー。
ユーディットにきゅんきゅんします。(関係ない)
まだ終わりませんよ。
そちらには……まだ、居ますから。
[口をついた言葉。
それでもまだその『真名』を紡ぐことは躊躇われた。
昨夜もう一人のそれは転がり出ていることを彼は知らない]
そして必ずあの子を守ろうとする。
何を偽ろうと、何を裏切ろうと、揺らぐことは無い。
私のように。
[揺らぐとしたら、もう一人が落ちる時だろう]
[ゆるりと顔を上げ、青年を見る]
私一人だったら、この『場』も解放されていると思いませんか?
[笑みとまではならない、苦笑]
詩人 ハインリヒが「時間を進める」を選択しました。
/*
だからね、今日はまあユリアン休みだけど。
第二ラウンドも別に構わない(笑)けど。
寝落ちるまでやるのはおやめなさい、と。
相談したいのも分かりますし、そも私が言えた義理ではないことも重々承知しておりますけれど。
最近は滅多にやりませんよ、まったく(苦笑)
…中身とロストが微妙に混じってしまっている(遠い目
それは、御立派なことで。
そして、詰まらない感情だ。
[護る。
結局、それかと思う。
変わりない。
人狼もまた、“人”である故に]
最初はそこまで、考えが及ばなくてね。
どうなろうと関係ないけれど、
縛られた侭になるのは面倒だな。
[手を下ろす。声のほうへ、目を向けた。
見えておらずとも、長年の癖は簡単には消えない]
余計に、お前の方を残しておけば良かったかと思うよ。
あぁ、でも――場とやらがあるというなら。
逢って、如何する気か。
それは楽しみかな。
人として暮らせば人としての情も移る。
そういうことだと思いますけれど。
表の『場』を壊す為に、他者ならば容赦なく砕く。
中途半端な私などとは違ってね。
[視線が合う]
そんなものですか。
そうですね、縛られたままになるのは……
[続いた言葉に凍りつく]
わ、たし、は。
[昏い双翠。暗紅色の筋が幾つも入ったそれが揺れる]
会う資格、など。
[恐怖。乗り越えきれない壁が身を竦ませる]
ふ…。
[零れる息、確かめ合う温もり。
交わされる蜜はどこまでも甘い。
胸に痺れを感じた時に、思い出したように合間に隠し持っていた透明な薬をそっと傍らに置いて。]
エウリノ…どうか、あなただけは。
死なないで、その為なら私は何でも出来る…。
[一族の血と自らの意志で。少女は人狼に添い従う。
鳴き声が、薄暗い部屋の中に*響いたのは暫くの間中。*]
/
というわけで受けてたったおはようございます(ぁ
こっちも今日はほぼ張り付き可能かな?ちょこちょこ抜けちゃうかもだけど基本箱。
今日はあえて動かさない→明日黒出し+誰か襲撃で残ってるぜ!とかで一気に、とかも考えてた。
んでその為の黒出し、明日のユーディットさんに取っときたいんだよね。
場を動かすんだったらそれこそNPC喰いでも動くは動くし。
今日明日黒2連続出して生き残れそうならそれでもいいけどww
どうだろう、難しいかな…。
って、ハインさん吊り候補だなぁ…。
黒出し+じったん襲撃
白出し+エリ襲撃
とりあえずはこの二択だね。
情、ねえ。
なら、俺はとっくに人を止めていることになりそうだ。
[相手へと向けた眼は、よく似た赤]
資格?
そんなもの、要らないだろう。
逢うのを恐れるがための言い訳じゃないのか。
…さあ。
個々の性質もあるでしょう、から。
[喉に手を当てる。
あの渇きとは違う、けれど喉の奥に乾いた感覚]
……本当に、容赦の、無い。
[再び同じ言葉で返す。翠の翳が増える]
ええ、そうですよ、認めます。
私は怖い。彼女に会うのが。
/*
どんだけサービスカット落としてるんだと笑いながら。
ああ、俺もあれこれやりつつではあるから気にせず。
NPC襲撃かぁ…やるなら今のうちかな。
夜は慌しくなるし。
黒2連は…どうだろ。
ユーに黒出したいなら今日は白出しが良いのかな。
白出し対象に襲撃重ねないと隠れ蓑がなくなりすぎるか。
けどユーに黒出す場合でエリ襲撃だと、何で先にエリ襲撃しなかったか、って出てくるような。
…んあ、でも初回襲撃の時はエリまだPc視点で表に出してなかったか、守護者っぽい素振り。
そうなると現状は
白出し+エリ襲撃>黒出し+ブリ襲撃
かな?
どうでしょうか。
こちらから向こうが見えるなら、彼女もまた真実を知ったことでしょう。私が偽り続けてきたことも。
[まだそこまで思い切ることは出来ない。
浮かべられた笑みに返るのは、深い嘆息]
アーベル。貴方、その眼。
[相手を見ていても相手の目を見ていられなかったから、気付くのが遅れた。そこにある暗紅は、何度となく鏡で見たもの]
…力の代償、ですか?
/*
赤なんて後で楽しむ所だからn
サービスは多いほうがきっと楽しいんだ(お前が楽しんでr
ところでふと思ったんだけど。
宿屋集合場所にしていいのかなこれ(ぁ
今無人…ではないか。ハインさんとティルがいるのか。
ならやっぱり宿屋かなぁ。
その辺の齟齬(何故襲撃しなかったのか)は何とか誤魔化す?
ここで一番怖いのは、エリさんとユーさんの連帯力だから。
OK。今んとこ白出しなら占い先はエリ、黒出しならハインさん予定。
その程度にしか思っていなくて、
その程度にしか思われてなかったと考えてるってことか。
まあ、確かに、穢れた真実を知って、
尚も誰かを信じられるとは思わないけど。
[何より、己がそうだったのだから。
問いに、目許に指を添える]
うん?
どうなっているかは知らないけど。
とりあえずは、見えないね。
死んで力が喪われたからか、
可笑しな使い方をしたからか。
他の心の色を映す、鏡なんだってさ。
/*
流石えろい人は言う事が違いますね(ぁ
それ以外に集まれそうな場所が無いからなぁ。
それに村の中心部にあるし。
ハイン達が行ってるから集合場所にしても良いかと。
俺がCOする時なら工房に集まっても良いけど。
皆で干からびた親方発見すると良いんだwwwwwww
どう誤魔化すか…。
こっちは護りの能力のこと知らないわけだから、「今になって何かしらの脅威を感じたんだろう」とは言えるけど。
ぬー、狼が吊れたこと露見してなかったら、「仲間割れでもしたんだろ」とか言えるんだけどなぁ。
/*
えろくないよΣ
今回は職業以外そんなえろくないじゃないか(おまえ
んーやっぱ宿屋だね。
ハインさんとティル懐柔したいしそっち行こうか。
親方は何処で出そうかwwww
守りの能力持ちって、ロスト情報以外に何かあったっけ?
エーリッヒさんユーさんとかアベさんに言ってたかな。
何らかの脅威、よりは知らぬ存ぜぬの方が無難?『何かあったのかも』とだけ。
脅威持ちって情報はほぼ表には出てない気がしたし(ハイン&ティルはほぼ情報貰ってないんだよね…)
仲間割れは、じったんがいるからどのみち厳しいと思った!
[コツリと額に何かあたる感覚がして目を覚ます。なんだろうと手を伸ばしてみれば、ティルの腕が額に当たっていたらしく]
…あぁ、そっか。あのまま寝ちまったんだなあ。
[ティルの手を毛布の中へと入れてやり階下に降りると宿の台所から適当に果物と飲み物を見繕ってカウンターに紙幣を一枚置いた]
もう…ほんとは意味ねーんだけどな。
でも、まあ…いいよな。これで。
[果物と飲み物を部屋へと持ち込むとメモを一枚破って共にテーブルの上へと置く]
『ティルへ。おっさんはちょっと出かけてくる。すまねえな。これでも喰ったり飲んだりして元気だしとけ。おっさんの奢りだ。』
[独りにするのは少し心配ではあったが、自警団の独りに事情を説明し「ティルに何かあったら元居た新聞社にタレコミしてテメーの人生めちゃめちゃにしてやるぞ」と脅しておいた]
そんなつもりではありませんっ!
[その程度、という言葉には叩きつけるように返す。
だがハッとなると顔を背けて]
…すみません。
結局の所、私は竦んでいるだけなのですよね。
彼女を傷つけたくないのは本当ですが、それこそ言い訳でしかない。私は畢竟、逃げることばかりを考えている…。
[重い溜息。自覚するということはいつであっても重たい]
私の色を映して、染まりましたか。
抑えが効かない時の色そのものですよ、それ。
見えないのがどうしてなのかは分かりませんね。
私が追い求めていたのは人狼で、話としては聞いても、対抗する能力の詳細まではあまり深く追求しませんでしたし。
/*
今回は、って言ってる辺り他では職業以外でえろいことを物語ってるね!(ぁ
親方はそのうちてきとーに出すよw
最終日に踏みつけて工房出るとかね。
舞台から降りる前には描写しとく。
エリとアベが隠喩含んで話はしてたけど、それに対してユーが気付いてるかが微妙なところ。
理由聞かれても「そんなの俺らが知るところじゃない」って感じにした方が良いか。
俺も赤抜きならブリが声聞こえるってくらいしか知らないんだよね、実は。
ハインとティルよりは情報入ってるだろうけど。
だね、厳しいな!
窓が鏡となっているのなら。
貴方の心はどうやって推し量れば良いのでしょうね。
[思いつきはそのまま口から滑り落ちた]
[宿から出てみれば、これまではそれなりにあった人の姿がほぼ見えず。おそらくは数度の被害が出た事で他の村人達は自宅に閉じこもっているのだろう]
まるでゴーストタウンだな。これじゃ…。
見た目だけはいつもとかわらねーのに、静かってのはなんともいえねー不思議な感じだよなあ。
[外に出てみたはいいが、特に目的地があるわけでもなく容疑者と言われた者達の家でも回ってみるかと考えた]
/*
ソンナコトナイヨ!(ガッ
踏みつけいいな、楽しみにしてるw
了解、それじゃエリ白、エリ襲撃の方向だね今の所。
あ、今日エリさんが『視えた』から、まだ何か続くのかもって伏線にもなるか。
あ、ハインさん出てきた。絡めないかな…
/*
ソンナコトアルヨ!(ゴッ
やれる時間あれば良いなww
んじゃそれで想定しておこう。
後は流れ見つつで。
ああ、『視える』ってことは終わってないってことだもんな。
示唆にはなりそう。
エリ襲撃で仮設定しとく。
今ユーと絡みそうだなぁ…。
頃合見計らって声かけてみるとか?
工房徒弟 ユリアンは、音楽家 エーリッヒ を能力(襲う)の対象に選びました。
[どれだけ時間が経っただろう。
新しい服とエプロンを身に着けて、いつものように家事をこなしながら(そう、何があっても、例え大切な人が死んだとしても、やらなければいけないことは毎日山のようにある)、ふう、と溜息をつく。
今日だけで何度溜息をついたのだろう。
どんどん沈んでゆく気持ちに、ずるずると引き込まれそうになる。]
でも、エーリッヒ様も、同じ気持ちだったはず。
[掃除をしながら、モップの柄をゆるく握る。]
私だけ、こんな風になってたら。
申し訳ないじゃない。
しっかりしなさい、ユーディット。
[気合を入れなおして、モップをかける。
しかし放っておけばまた心は沈んでゆき。]
……駄目だ。これ。
[気分転換が必要だ、と判断し。掃除が終われば書置きを残して外に出た。]
[くすり、笑う]
傷つけているというなら、既にそうじゃない?
本当に“愛しい”なんて思うなら、向かい合ったら。
[抑えが効かない。
ならば赤いのだろうかと思った、血の如く。
眦を指先でなぞる]
カインの眸を見ただろう?
分けてはいたけど、あれは俺の一部だから。
やることは同じだよ。
染まったまま戻らないのは珍しいけど。
[言って、ふと、耳許に手を移した。
石が無い。
本来其処に留まる筈の力が収まり切らず、己に還ったのか]
[エーリッヒとユーディットの二人はどうしてるだろう?診療所で会うことは会ったがろくに会話もせず仕舞いだった]
…もう戻ってる頃かねえ?
[ブラブラとエーリッヒの家に向かっていると、丁度家から出てくるユーディットの姿が見えた]
よぉ。もう戻ってたんだな。
[軽く手を挙げて挨拶をする]
/*
(ぶんぶん首を振っている)
あーそういや狒々爺さんの始末もあったんだっけか。
まぁこれは何処ででも(エピでもいいし)かな。
うん、表には何か出とこうかなと。どう出ようかな。
そしてエリさんが『視えて』これから続きがると知っている私には、残りの狼はユーさんハインさん、まぁ可能性は薄いにしろブリジットさんの誰か、っていうのが判明するわけね…気をつけよう。
/*
…って、占い結果ハインさんとユーディットさんに伝えたら(表向き)敵が露見してる状態じゃないk
ああ、でも二人してんだとエウリノもここに加わるのか。
[どこに行こう。どうしよう。
何もアイデアはない。
玄関に鍵をかけ、家を出て暫く行ったところで、向こうから人影が来るのが見えた。]
ああ……、ハインリッヒさん。
[挨拶されればぺこりとお辞儀をして返し。]
どうしましたか。お散歩……ですか。
[笑ってみせるが、まだその表情はいつも通りには戻れていない。]
-工房-
[気がついたら疲れのためか、眠ってしまっていた。
目を覚ますと隣にはユリアンが同じように眠っていて。
一晩中見てくれた事を申し訳なく思いながら、腕を潜って体を起こした。
崩れた服を調え、脇に置いておいた薬瓶を胸にしまうと、顔を洗いに水場へと向かった。
顔色は少し、悪い。]
/*
[くつくつ笑いながら頭を撫でり]
その辺りの始末とか全部終局する時にやろう。
今後も極力表には出ないようにして、全面対決の時にその辺のをやる。
PL視点でもCOしちゃうと俺吊りの流れをどうしても持って来られる気がなぁ…。
物語優先ではあるけど、狼陣営勝利も目指してみたい。
明日5人になるから、その辺りで少し親方のは出しても良いかも?
今日やるつもりは無いな。
矛盾出ないようにはしないとな。
俺も気をつけよう。
/*
伝えて対立見えるなら面白いんだけど。
それこそハイン吊りの方向に持ってくとか。
俺に向けられた場合はちっときついが。
お散歩ってほど暢気な状況でもねーけどな。
まあ…実際んとこは散歩してるだけなんだけどよ。
[そう言って苦笑い。ユーディットの表情がやや硬い事に気がついて]
そっちはあんまり元気がねーみたいだな。
いつも坊ちゃんを怒鳴り散らしてる元気は何処いったんだ?
[ん?と顔を覗き込みニカと笑ってみせる]
少年 ティルが「時間を進める」を選択しました。
/*
全面対決は明日だね。
黒出しもやって大きく場を動かすから、PL視点では出て問題ないのかも。…どうなるかは分かんないけど。
今日はそーだねー、もちょっと潜伏しといていいのかも。
幸いというか何と言うか、エウリノ寡黙吊りはされないだろうし。
私も表向き偽者としては出てないから、吊られる事はそう簡単にはないと思ってるし。PL視点では狂確定してるけどね!(ぁ
対立見えるもだけど、私視点だとハインさんもユーさんも狼最有力候補だから、怯えてまともに喋れないかもしれないんだよね、と今思った(ぁぁ
エウリノ出るならちょっとまっててー。
私先に工房は出るよ。二人一緒だとまた他の人に絡みにくくなるからw
そういえば、そうですね。
いえ、でも……よく、わからないです。
[暢気な状況、という言葉に、ゆっくり首を横に振る。]
もしかしたら、もう終わったのかもしれませんし。
自衛団の人は、相変わらず……警戒はしてるみたいですけど。
[視線が遠くなる。
その先には、こちらを観察するように見ている自衛団員が一人。
ふっと目をハインリヒに戻した。]
ええ、まぁ、あんまり元気がある、とは言えませんね。
殺された人のことを……考えると。
[少し俯く。]
/*
予想通りだったとはいえ、ハインリヒの中身、ほぼ確定。こちらはバレてるんだろうか、どうだろうw
ちなみに中身予想。
エーリッヒ:めいさん
ユーディッド:ひさぎさん
ハインリヒ:ねむさん
ブリジット:なめさん
アーベル:たすくさん
ノーラ:nachtさん
オトフリート:ろこあさん
イレーネ:たぬさん
ユリアン:mimu175rさん
ミリィ:飛入Aさん(多分中身は…)
*/
[深い溜息]
…そうですね、それを許されるなら…。
[力なく揺れた声。覚悟がついたとは到底言えないが]
ああ、そうでしたね。
イレーネの時も、彼女の本質を吸い上げていましたか。
人狼のような異質を映すと、戻るのに時間がかかったりするのでしょうかね。
[耳元に手を当てる様子には軽く首を傾けて]
/*
うん、今日は潜伏しとく。
明日が正念場かな。
RP村で寡黙になることはまず無いからな!(ぁ
5日に顔出せなくなるのが無かったらなー。
早々に暴れて吊られるつもりだったんだけd
こうなった以上は最後まで頑張る。
二人居る状態で最終日まで行けるように頑張ろう。
明日ユーに黒出して吊れればゴールは目前w
そこでティル引っ張り出してきて盾にするんd
ティルは懐柔しておきたいな、白出してるし。
あい、しばらく別のことしてるw
まぁ…な。
[殺された人という言葉に少しだけ表情を曇らせて]
どーなんだろうな。
人狼は結局…先生さんだったわけだろう?
ならもう騒ぎは終わったんだと思うんだがな。
自警団の連中も他に仕事はねーのかね。
給料くれるんなら俺が変わってやりてえよ。
[後半はわざと聞こえよがしに大声でいい、舌をぺろりと出す]
元気でねえ時はな。『空元気』ってのを出すんだよ。
[そういってユーディットの頭をポフポフと撫でる。その手は少しだけ震えてはいたが]
音楽家 エーリッヒが「時間を進める」を選択しました。
[顔を洗ってから、暫くユリアンが起きるのを待っていたがその気配は見えず。仕方なく手紙を書いた。
文字はあまり上手くないが、
『外に出てきます
エーリッヒさんが『視れた』よ』
と書かれたそれをユリアンの目に付く所に置いて、外へと向かう。
それだけ書いて、その場を離れれば察してくれるだろうと思いながら。]
…まだ、終わりじゃない。
[ぽつりと呟く。
良くない顔色のまま、向かう先は宿の方。
そこに皆あつまってればいいなと、限りなく薄い期待をしながら。]
[俯いた顔を上げる。]
人狼が一匹だけなら、お仕舞いでしょうね。これで。
でも、一応、他にも居る可能性はありますから。
[考えるのはイレーネのこと。
彼女が真に力を使う者ならば良い。
けれど、もし人狼の声が聞こえる人間だったなら。
もし、オトフリートの仲間だったなら。
まだ、オトフリートに仲間がいるのなら。]
[舌を出すハインリヒの様子には、自然な笑みが零れた。]
空元気ですか。
そうか……。病は気から、ってやつですか? ちょっと違うかな。
[頭を撫でる手の震えには、気付いたものの、黙っておく。
この人も辛いんだ。と、それだけはわかった。]
ハインリヒさん、そういえば昨日はティルと一緒だったみたいですけど……あの子は?
許すのは、誰?
一つは自分自身じゃないかね。
[耳から手を外して、腕を組んだ]
本質と知っている辺り、やっぱり、あの子は其方側?
異質――ねえ。
対して変わらない、っていうのが個人的な感想だけど。
/*
こ れ は 。
黒だしきたーーーーーーーーーーーっ!?
く、気力と体力持つか、俺本体!?
ぜってー今夜も忙しいよなぁ……(ほろろ。
遠い昔だろうね。
純粋だった子供の頃?
[純粋。
自分で言って、余りの似合わなさに笑った]
其方は、いつ拾って来たのやら。
[映したときに垣間視た、断片的な記憶。
赤いかけらを思い起こす]
―朝―
[目を開ければ、どこかわからない場所]
ここはどこだろ…
[眠い目を擦りながら、あたりを見回してみる。見慣れないベッド。テーブルの上におかれた果物と飲み物。
段々と意識が覚醒する。それと共に思い出す、昨日の出来事]
…オト先生…
[獣の毛に覆われた姿。それは間違いなく狼の証]
そっそ。塞ぎこんでたら身体の方もやられちまう。
だから、元気だしてりゃいーんだよ。うん。
[ティルの事を尋ねられれば]
ああ、ティルなら宿の部屋でまだ寝てるんじゃねーかな。寝顔みる限りは少し落ち着いてるみてえだが。
一応…宿の台所から果物と飲み物はもっていってやってるから起きたら適当に食うんじゃねえかな。
あ、金は…ちゃんと払っておいた。うん。
[人狼がまだ居るかもしれない可能性については]
どーだろな。イレーネが見分ける力持ってるんだろ?ならまだ居るならあいつが見つけてくれるかもな…。まあ、もういねえと信じたいが。
あ、そだ。お前さん手が空いてるなら、ティルに飯でも作って…いやなんでもねえ。
先生が…狼…
[信じられない、信じたくないけれど。見てしまったものは、真実。
重い心と身体を引きずるようにベッドから降りれば、テーブルの上の手紙に気がつく]
おっちゃん…
[何も食べたくはないけれど、ハインリヒの気持ちを無駄にはできなくて。ジュースに口をつけた]
-宿-
[自衛団の影が何人か見えたが、宿に入る事自体は問題がないようだった。
主の居ない宿はさながら檻の代わりなんだろうかと、ふと思いながら。
ぎぃと、扉の音を立てて入るが、すぐ中に人の気配は無かった。]
…誰も、居ない?
[ふらりと、中へと入る。
少しだけ、ユリアンとくれば良かったと思ったが後の祭り。
ことりと、何処かから音が聞こえたので、慎重にそちらの方へと向かっていく。
音は、二階の部屋の中からしたようだった。]
んー、……そういうものかも、しれませんね。
よし、じゃあ私元気になります!
……なる、努力はしてみます。
[小さく笑う。]
イレーネさんが、本当に力の持ち主だったら良いんですけど。
[その呟きもまた、小さく]
ああ、宿に泊まってるんですか。でも、その方がいいのかもしれませんね。あの子、家に居ても一人みたいだったし……。
ん、……あんまりショックが大きくないといいんですけど。
[ふ、っと息をついた。
提案には瞬きして。]
ご飯ですか? いえ、それは全然構いませんけど。
そういえば私、あの子に食事に招待するって言ったっきりでしたね。
[数日前、ティルと交わした約束を思い返す。]
それは、一番許し難いかもしれません。
[紅と翠の混じる瞳を伏せた]
貴方には隠しても意味が無いでしょう。
怯えながらも確信を持って断じることができるのは、つまりそういうことなのですよ。
もう一つの『聞くことが出来る』者。
まあ、私は人間として暮らしてきた時間の方が余程長いですし。
成り切れなかった『半端者』なのですよ、所詮。
それに人狼は、狼であり同時に人でもあるもの。
どこか同じものが在るのかもしれません。
ただ、それでも。人を食らわなければいけないと言う点では間違いなく『異質』でしょう。
[視線を上げた瞳は暗紅色に染まっている]
純粋すぎて、絶望しましたか?
[クツリと嗤う。けれどそれは長くも続かない。
色を薄れさせてゆく瞳]
さあ。
私も失くしてしまえば楽だったのかもしれませんね。
[口調とは裏腹、それを望むことは無いであろう声。
記憶の欠片まで視られているとはついぞ知らず]
[1杯のジュースすら碌に飲みきれずに、半分口にしてテーブルに置いた。
そこへ、こんこんとドアを叩く音がする]
だあれ?おっちゃん?
[部屋の主が戻ってきたのかと思い、入り口の方を向く]
[夏の鋭い日差しが瞼を刺す。
眩しげに眉根を寄せ、陽の光を遮るように手を空中に彷徨わせる。
眠りから目を覚まし、傍らに視線をやると、傍で眠っていたはずのイレーネの姿が無い]
……イレーネ……?
[寝ぼけたような掠れた声で名を呼ぶも、返事はなく。
緩やかに身体を起こし、寝乱れた服を直した。
視線を巡らすと、眠る前には無かった紙切れが一枚置かれているのが目に入り。
手元に引き寄せ、内容に目を通す]
……エーリッヒを、視た……?
え…待てよ、それって……。
[寝起きだった頭がフル回転する。
イレーネの視る力が消えていない。
そこから引き起こされる結論は唯一つ。
慌ててイレーネを追いかけようと思ったが、どこに向かったかまでは書いておらず。
とにかく工房を出て歩き回ることにした]
ん?イレーネが嘘ついてるかもって事か?
そりゃあ、その可能性が無いともいいきれねーけど何のメリットがあるんだ?それ。
[暫く俯いて考え込んだが、続くティルへの食事の事を聞いて慌てたように]
あ、いやいや。ヒマならってんで言ってみただけだ。今はまだ忙しいだろ、色々と。うん。
食事に招待うんぬんは騒ぎが終わってからでもいいじゃねーか。な。
[と、慌てたように取り繕い]
ま、少し元気が出たみたいで良かったぜ。
まだたりねーようならおっさんが分けてやってもいいけどな?
[と、ユーディットの腰の辺りに手を伸ばして軽く撫でた]
成る程、ねえ。
[齎される答えに、合点がいったように呟いた。
何が目的か、とまでは問わなかったが]
人でありながら狼でもあり、
人でありながら人を喰らう、
故に異質、か。
人にも、人を裏切り、殺し、糧とするモノも居る。
そういうのを視て来た所為かね、
さして、思いはしなかったけれど。
[揺らめく眼は、未だ、昏い紅を宿した侭]
ティル?
[中の小さな気配からおそらくと予想はしていたが、声で確認が取れたのでそっと中へと入る。テーブルの手紙には気がついた。]
おはよう。ハインリヒさん、居ないんだ。
…具合、どう?
[昨日憔悴しきっていた少年に、心配そうにそう尋ねる。]
[嗤う声には応えず、薄い笑みを浮かべるのみ]
失くせば、ただの生ける屍と化すか、
或いは、全てを喰らい尽くす獣と成るか。
何を以て、楽とするかな。
生きる意味も見出せぬのに。
─自室─
[ぱたむ、と音を立てて伝承の書物を閉じる。
緑の瞳には、微か、険しい色彩。
書物はテーブルの上に投げ出し、開け放った窓の窓枠に寄りかかるように腰を下ろした]
……まだ、終わったようには思えん……な、やはり。
終わったんだとしたら……。
[呟きつつ、軽く撫でるのは左腕、傷と痣のある辺り。
そこは、微かな熱を帯びて]
終わっていないなら、俺のやるべき事は決まってるようなもんだが……さて。
問題は……。
[未だ人狼が残るとして、それが誰か、という事。
見極めるものは既になく。
もう一人の力の真偽は読めぬまま。
どうやって捜したものか、と、零れるのは騒動が始まってから数える事も面倒になってきた、ため息]
エウリノ、ごめんね。
ぐっすり寝てたみたいだったから、そのまま出たよ。
今は、宿にいるから。
ティルと一緒。ハインリヒさんは居ないみたい…。
[そう赤い世界に囁き落とした。]
イレーネ…姉ちゃん…
[自分の名を呼ぶ声に軽く返事を返せば、見慣れた女性が入ってくるのが見えた]
うん。おっちゃん、出かけたみたい…
[大丈夫かと聞かれれば]
うん…多分、大丈夫。姉ちゃんも無理してない?
[言葉とは裏腹に、弱弱しい声で返事をする]
そうです。
[アーベルのことを言ったものかどうか。迷う。
迷った末に、エーリッヒに相談してから、と決める。]
人狼が、ただそういった力を放っておくかな、って疑問があるんです。伝承にも出てくるような力らしいですし、それだったら、対策をとってくるんじゃないか、って。
[曖昧に返して、軽く肩を竦めた。]
忙しいって言っても、そんなでもありませんよ。こうして散歩に出ることもできますし。あ、良かったらハインリヒさんも一緒にいかがですか?
[ハインリヒが慌てる様子には気付かずに笑顔で誘い]
……きゃっ!!
[ハインリヒから飛び退いて離れた。]
もうっ、そういうことはやめてくださいって、前も言ったじゃないですか!
[むう、とハインリヒを睨む。]
…構わない、が。
だが気をつけろよ。
奴らがいつ牙を剥いてくるやもしれん。
[心配げな気配を乗せ忠告する]
ティルか…今後のため、奴を引き込めは出来ないものかな。
手駒は多い方が良い。
ああ。
人は人であってもそれができる種でしたね。
そういう意味では実に性質(タチ)が悪い。
[嗤う。それは狼としての質]
暗いものを視過ぎましたか?
貴方がこの血を持っていたのなら、私なぞより余程美しい狼であれたでしょうに。皮肉なことで。
…けれど良かったですね、そうならなくて。
[不意に嗤いを収める。ただ静かに]
それは哀し過ぎる。貴方がそうは思わなくても。
[悲鳴を上げて飛びのくユーディットを見て笑いながら]
ワリワリ。おっさんだからすっかり忘れてたわ。
まあ、飯の事はまた今度でいいぜ。
正直今は…あんまり喉とおりそうにねえしな。
[そういってやんわりと笑う]
イリーネの力が本物なら…狼がほっとかない…か。
けど、伝承が本当なら、そういう力を持った奴がいるはずだろ?イリーネが偽だとして、じゃあ本物はどこにいるんだ?
[診療所で現場を見てからは、自宅に戻り、書斎の隅で座り込んでいた。床に置いたノートや周囲の本、窓の外の夜空を時折目に入れつつも、ただ茫然と。
何かと呟く事は普段以上に多々あったが]
……、
[いつの間にか窓から日が差し込んできていた。途中、幾度か転寝もしたかもしれないが、睡眠らしい睡眠はしないままに。
家を後にし、どこへともなく歩き始めた]
そっか、何処いっちゃったんだろうね。
私は……無理は、うん。してないと、思う。
[恐らく顔色は悪いが、少年に心配かけまいと小さく微笑む。
弱い返事には、少し迷ったがそっと頭を撫でた。
かける慰めの言葉は見つからず、これから伝えようとする言葉はあまりに残酷だったから。]
…あのね、ティル。
ハインリヒさんにも…エーリッヒさん達にも伝えるつもりではいるんだけど。
[伝える時は、ハインリヒと一緒の時がよかったが。
もうそんな余裕もきっとない。]
…まだ、人狼は、どこかに居る。
終わってない、の。
[声の震えは、さすがに抑えきることは出来ない。]
さて、どちらになったものやら。
体験からすれば後者の可能性は高かったでしょうか。
[どこか他人事のように返す]
そのどちらかであれば、意味など不要でしょう?
生きるか死ぬか、ただそれだけ。
けれど心を持つのにそれを強要されれば、そこには軋みが生じる。
そんなところなのではないですか。
大丈夫…私は、盾であり、欺き、殺し、生かすもの。
主様の為に、命すら厭わない。
[切り札は胸の中にまだ生きている。
使うときは果たして来るのだろうか。
忠告には、微かな笑みをもって応える。]
…そうだね、そうなってくれるといいんだけど。
人狼も人間の性質を含むが故に、
より性質が悪いと思うけれど?
[人の子もまた、嗤う]
無知であったら、違ったのかも知れないね。
識ってしまうから、余計な場所に足を踏み入れてしまう。
俺に人狼の血があったのなら、
人間は何も憂いなく俺を斃して、
物語はハッピーエンドを迎えそうだ。
[冗談めかした言葉は、本心か。
静かなオトフリートの台詞には答えず、笑みを湛えた侭だった]
さて……どうするかな。
[いつもなら、気晴らしに散歩をするか曲を創るかする所。
しかし、今となっては曲を創る気にはなれなかった。
完成させる意味が、自分の中に既にないから]
……少し、歩く、か……。
[掠れた声で呟いて、部屋を出る。
ユーディットの姿はなく、書置きがあるのみで]
……まだ、落ち着いてないかな。
ま、仕方ないか……。
[小さく呟き、一応玄関には鍵をかけて、ふらりと外へ。
夏の日差しの下、植物の息吹は強く。
しかし、人のそれはあまり感じられないように思えた]
次やったら承知しませんからね!
[冗談ぽく、厳しい表情で言い渡し]
じゃあ、また今度。
ティルも一緒に、是非来てください。
……ちゃんと食べないと元気も出ませんよ?
……ええ、本物は。
[鋭い台詞に、少し、言葉に詰まる。くるくる、と頭が回る。
ここでわからない、などと返して、後で、実はアーベルが、などと言っても到底信じて貰えないような気がした。
腹を括る。]
……実を言うと。
前に二人で話したとき、アーベルも、人狼を見極める力があるんだ、って言ってたんです。
襲われる危険があるから、表立って話しはしませんでしたけど。
アーベルによると、イレーネは人間、だそうです。
昨日、オトフリート先生と……その、あんな形になってたのは、たぶん、先生を視に行ったからなんじゃないか、と思うんですが。
[ゲイトは僕。
己がために全てを捧げる忠実なる者。
それを理解はしていても、理性たる部分ではその言葉が素直に受け入れてくれなくて。
赤き世界の外で顔を顰めた]
…それとなくで良い。
誘導出来そうならば誘え。
そうでなくば無理に追うな。
疑われては、元も子もない。
間違いない。
[人と狼。嗤う声は影の世界に流れる]
Erbsuende.
知識を得た対価は、しっかりと取り立てられるものらしい。
人として暮らせば絆が出来ます。
誰一人として嘆く者のない人間というのは珍しいですよ。
そして生れ落ちた瞬間の赤子ですら、母とは繋がっている。
[我が子を呼ぶ声を思い出し、瞳の色はまた揺れる]
喜ぶ者の方が多い人間は居るでしょうが。
ああ、もうやらねーよ。うんうん。
[にやけた顔のままうなずいて見せ、続く言葉に顔が曇る]
アーベルにも力があったってのか…。で、その力が本当ならイレーネは人間…でも人間なら嘘つく必要もねえだろ。普通に考えるなら力もった奴が二人居たって事なんじゃねえのか…?
それに…もしアーベルが力持ってて、襲われる危険があるから表だって言えないっていってたんなら、なんでわざわざ危険冒して先生さんを単独で見に行って喰われてるんだ?
[頭をボリボリと掻いて顔をしかめる]
あー、くそわかんねーな!
伝承やらなんやらは俺はさっぱりだからなぁ…。
詳しい奴誰かいねーのか。その辺。
[他人事めいた台詞には、成る程と同意を示す]
……それは、面倒だね。
人里を離れて隠遁生活でもすればよかったかな。
[何も映さない瞳は、ゆるりと逸れて何処かを見た。
異眸の赤は、何かを想うように]
嘆いても、還って来はしないのに。
/*
うむ、合流申請してみた。
やっぱりユーはRP上で危険人物w
これだけ弁が立つなら黒出して誘導しようとしてたんじゃ、とは出来るかなぁ。
……っと。
[家を出て、少し進んだ所で目に入ったのは人影二つ]
あれは、ユーディと……ハインリヒさん、か。
[そこにいるのが誰かを認め、そちらへと歩みを進める]
ある意味、珍しい取り合わせだけど。
和やかに世間話……って感じでは、ないかな?
おっちゃんなら、大丈夫だろ…
[顔色が悪いにもかかわらず、微笑みながら頭をなでるイレーネの姿に、小さく『ありがと』と答える。
そして、続く話を聞いた]
そう…なんだ…
オト先生だけじゃ…なかったんだ…
[『先生』と名を呼ぶ度に、言葉に悲しげな色が混じる]
ハインリヒのおっちゃん、エーリッヒ兄ちゃん、ユーディ姉ちゃん、ユリアン兄ちゃん…
[容疑者の中から、能力者以外の人を思い出す──複数の能力者がいる、ということを知らされていないティルには、イレーネとブリジットを疑う理由はない──]
[みんな親しい人だという事に気がつけば]
……うそだろ……
[愕然として、身体を振るわせる]
それが、人間でも人狼に惹かれて、
[顔を僅かに顰めた。]
それで、人狼の声が聞こえる者もいるんだそうです。
だから、人間だからって完全に信用できるわけでもなくて。
それに……2人も同じ力を持つ人間が出てくるなんて、そんな可能性は、とっても低いと思いませんか。
ない、とは……言い切れませんが。
アーベルがわざわざ独りで行った理由は、わかりませんけど。
視てもバレない、と思ったのかも。
[もしくは。バレたって、死んだって、構わなかった?
ふ、と心の中に暗い考えが浮かんで、振り払う。]
伝承は……んん、エーリッヒ様も詳しいようでしたけど。
[足音に気付き、振り返る。]
あら、噂をすれば。
お、よ、よう。
エーリッヒも家にいたのかよ。
[先ほどセクハラした手前やや気まずい]
[ユーディットに軽く目配せする]
『アーベルの事をエーリッヒは知っているのか?』と。
…はい。Mein domine.
[忠実な僕は静かに拝する。]
大丈夫、私は。
[それ以上は言わず、ただ静かに微笑んだ。
穏やかな気配はどこか儚くもみえるだろうか。]
[ハインリヒの目配せに気付けば、頷いて、声に出して言う。]
大丈夫ですよ。エーリッヒ様にはもう話してあります。
……信じられる人間だ、と推理しましたので。
[にこりと笑った。]
[姿が見えぬイレーネを探し駆ける。
あの書置きがある以上、娼館に戻ると言うことは考えられず。
誰かに結果を伝えに言ったのだろうかと人気を探した]
噂をすれば……って、何かあったのか?
[ユーディットの言葉に、緩く首を傾げ]
……でかける宛も、ありませんしね。
家にいる以外、どこにいればいいのかと。
そちらは、お散歩ですか?
[気まずげな理由はさすがにわからず。問う表情はどこか、きょとり、としたもの]
静かには暮らせたかもしれませんね。
それこそただ生きるだけになったかもしれませんが。
[ゆるりと視線が動く]
…そうするべきだったのでしょうね。
[何度目になるか分からない嘆息]
けれどそうしてしまったら。
[遠い赤に触れる意識]
得られなかったものも、ある。
それを望むのは、知ってしまった以上…。
[ユーディットの言葉に安心したようにため息をつき]
ああ、そうか。それならいいんだけよ。
[と、エーリッヒの方へと向き直り]
最初は散歩程度だったんだけどな。
ユーディットと色々話してるうちに、知らなかった事知っちまってな。頭が混乱しまくってんだが、整理するには…伝承やら何やら知っとく必要があると思ってよ。
昔、新聞社に居た頃に人狼ネタを扱ってるゴシップ部門はあったが…馬鹿にして全く読んでなかったからなあ…。
[ため息と共に宙を見上げる。あの時、古臭い書物に埋もれながらゴシップを書いていた記者の事を思い出していた。確かピーウィーとか言ってたか。]
ハインリヒさんに、アーベルのことを話していたんです。
[首を傾げるエーリッヒに説明する。]
迷ったんですけど……。
でも、アーベルはもう、……居ませんから。
危険はない、ですし。
生きるとはかくも難しきもの哉。
そうしたくて、
そうした結果が、 これだ。
後悔しようとも変えられはしない。
もう、手を伸ばしても、届く事も無い。
けれど、死、即ち消滅ではなかった以上、
其処には何かしら意味があるのかもしれないね。
すみません…。
[ティルに向けて。
エウリノとゲイトに向けて。
声にはできない思いを馳せる]
それでも、私は……。
[知らなければ良かった、と思うことは出来なかった]
[ハインリヒの返事と、ユーディットの説明に、ああ、と短く声をあげ]
……なるほど。
確かに、いつまでも情報を止めておいても仕方ない、か。
[呟きつつ、右手で軽く、傷と痣の辺りを押さえる。
熱はまだ、引かない]
伝承に関しては、家に本があるんで、必要ならお貸ししますよ。
俺も、それなりには叩き込まれてますしね、親父殿に。
[ハインリヒに返しつつ。
そんな記事書く連中がいたのかよ、などとふと考えていたり]
[やがて辿り着いたのは、広場。村中がそうだが、起きる前と比べると奇妙な程に閑散としている。宿の方を一瞥しながらも噴水の前で立ち止まり、両手を天に掲げるようにして]
嗚呼。
戒を破りたるには影が落ちよう。
戒とは何か。契約だ。本質として定められし事だ。
影とは何か。――永続だよ!
望まれぬ永続だ!
なんという恐ろしい事だろう。
そう思わないかい。思わないかね。それも……
ああ、それでも、恐ろしい事だ!
[無視をする人物すらいない中、演説を始める。それから暫くの間は、何があってもひたすら喋るのをやめずに。その耳には、朽ちたざわめきばかりが聞こえているの*だろう*]
/*
>ユリアンメモ
そういうときは、許可取らずに混ざるんd
よくやります。比較的、よくやります。
許可待ち時間が勿体無い上、訊かれて断ることは早々ないから。
[ティルに緩く首を振って。]
…私が『視る』力は…時が来るまで使えなくて、でもその"時"が来ている間はずっと使えるの。
昨日はノーラさんを視た。ノーラさんは…うん、人。
…お医者先生だけが人狼だったら、今日はほんとうは視ることは出来なかったと思う。
[オトフリートの名を呼ぶ声に、沈んだ色が入るのを見て少し胸が痛んだ。それでも、続けなければと言葉を紡ぐ。]
だけど、今日はエーリッヒさんが見れた。
…エーリッヒさんは人だった、けど。
視れるっていう事は、まだ終わってないって事、だと思う。
[ティルの中に、狼の可能性のある人は何人いるだろう。
残った人、具体的に誰が、とは流石に言わなかった。―半ば意図的に。
体を振るわせるティルを、抱き寄せ慰めるように背を撫でた。
自身も微かに震えたままで。]
ああ、書籍があるなら貸しといてくれねーか。
それと…情報を隠しとくのは場合によっちゃ得策だが。こういう状況じゃあまり得策とはいえねーな。
疑心暗鬼が渦まいてパニック起こすのは人の常だしな。
それと…ぶっちゃけた話。その伝承とかを知ってる立場として今の状況どう見るよ?
[メモとペンを取り出して、まるで取材のような構えを取る]
[事が起こった現場へ行くだろうか。
そこから宿屋へ向かう可能性は低く考えた。
他に人が集まりそうな場所はどこか考えながら道を駆ける。
途中、頭を付き合わせる3人の姿を見た。
探している姿は無かったが、何か知っているかもとそちらへ駆け寄る]
…っは。
……なぁ、イレーネ、知らないか……?
[上がった息を整えながら、会話するエーリッヒ達へと声をかけた]
/*
あれ。
偽黒だしかとおもて身構えてたら、白出された。
あ、いや、真偽説が動いてるから、逆に白出しが怪しくもあるる??
……読めねぇw
守護はどないしょなぁ。
[息のあがったユリアンの口からイレーネの名が出て少し顔を曇らせる]
イレーネか…?俺はみてねーけど…。
いないのか?
というか、何かあったのか?
[ユリアンの様子と今までの話の流れから、何かあったのでは…という予感が頭をよぎる]
/*
ぐだぐだですみません。
(多分)崩壊系です。 元から崩壊気味なのに!
位置的にも発言数的にも次更新辺り死ぬのではと
思っているのですが
生き残ったらどうしようか。まあその時はその時で。
*/
[エーリッヒ様のお父様が。
と、ちょっと目を丸くして呟いたが、そこにはそれ以上触れず。]
[駆け寄ってきた見慣れた人影に、おや、と振り向く。]
ユリアン。
いえ……見てないけど。一緒じゃないの?
貴方は本質を視るだけでなく。
真理を掴む力を御持ちなのかもしれませんね。
[軽く右手で唇に触れながら、そう言った彼の瞳は昏い翠]
Fugit irreparabile tempus.
[ゆるやかに古詩を紡ぐ。時の流れは戻らない]
そう、選んだのは私自身。
まだ『終わってはいない』のですね。
意味があるというのなら、するべきこともあるのでしょうか。
今すぐできそうなのは、そう。
見届けるくらいしか思いつきませんが。
[離れたはずの世界を感じることもできる。
それはそういうことでもあるのではないかと。
ゆらり、瞳も影も僅かに揺らしながら、意識を少しだけ*広げた*]
/*
そう、私一人前に出てきてるのに喰われないのは一番の黒要素なんだよね。
てわけで明日の為に頑張ってイレーネの信用を落とさないでいてくださいww
こっちはティル懐柔中?(ぇ
こうなるとティルは吊りたくないところ。
ハインorじったん吊りにもってければいいんだけど。
ええ、なら、家に寄ってってください。
まあ、隠しすぎはまずいと思ってたんですが……さすがに、状況が読めなさすぎましてね。
[掠めるのは、苦笑。
それから、投げられた問いにそれを消して]
見極める力を持つと宣した者と、死者の声を聞く者を名乗った人狼が共に倒れた。
ここから推察できるのは、両者が協調関係になかった、という事。
伝承においては大抵、見極める力を持つ者は一人ずつ、とされている所からして、今、残っている者たちの真偽はある程度ははかれますかね。
[ここまで告げた所で駆け寄る気配に、そちらを振り返り]
や……いや、俺は見ていないけど。今さっき、出てきたばっかりだしね。
[息を飲むようにして呼吸を整えてから]
…起きたら、居なくなってた。
書置きは、あったんだけど。
『エーリッヒを視れた』って…。
イレーネの視れる力は、その騒動が終わるまで続くらしいんだ。
昨日の…医者先生が今回の騒動の原因なんだったら、イレーネはもう視れないはずなのに…!
[焦りの色が浮かぶ。
一人にしてはならないと心が警鐘を鳴らす]
/*
頑張るよww
そこ突付かれたら娼館の事件持ち出して、一度襲撃失敗されてるのを出してみる予定。
ティルは吊れないな。
ブリ吊りもどうなんだろうなぁ…。
自分から希望出したなら、くらいの可能性しか見えてない。
/*
じったんはぶっちゃけ他との交流が薄いんだよね…。
なんでその点で票が入る可能性は否めない。
ただこのままだとティル?
次点でハインリヒ。
私も危うくなってきた。ロスト様の霊COが悪い方向に流れたなぁ。
/*
それこそ仲間割れ持ち出せるんじゃね?<ロストの霊CO
ノーラ襲撃があるわけだし。
まぁそこを示唆出来るかは微妙だけど。
出せそうならやってみる。
俺にはどーしてそうなってるのか…よくわかんないけど…
悲しいことはまだ続くってことなんだね…
そう…昨日はノーラ姉ちゃんで…今日はエーリッヒ兄ちゃん…視てたんだ。
[エーリッヒを疑わなくてよいと言うことはわかったものの。つまりは残りの中に狼がいるということは解り、複雑な表情になる]
[抱き寄せて背中をなでられれば、イレーネが微かに震えているのをを感じる。
何もいわずに、しばらくぎゅっと抱きつき返していたが。
少しだけしっかりした声をだし、イレーネに向かって話しかける]
イレーネ姉ちゃん…これ、みんなに言わないと。
終わってないのなら、終わらせないと、いけないから。
[また悲しい事は起こるのだろう。そんな予感を感じながらも、イレーネを軽く抱きしめた]
それから、逃げないことじゃない?
[つくられた表情は楽しげに、されど眼の色は戻らない。
己は如何なのだろう、と思う。
この選択に後悔などしていない――筈だけれど。
ふ、と。
耳許に、手を遣る。
何処かに、其処に在った筈のものを、感じた。
*溶け込むようにして、其の姿は、何処かへと消える*]
[エーリッヒの説明に、オトフリートが(皮肉なことに)死ぬ直前に、自分もブリジットと同じ力を持っていると宣言していたことを思い出した。色々ある中で、すっかり忘れていた。]
ということは、ブリジットさんは信じることができそうですね。
ブリジットさんも人狼なんだったら、わざわざ先生が対抗するように名乗る理由がありません。
イレーネさんのことは、……そうですね。
可能性は低い、ですものね。
[低い可能性。
アーベルは人間だと言っていた。
でも狼の味方をしている可能性は高い。
狼が誰なのかは判らない、しかし……。そうか。
考えたところで、ユリアンの声が耳に入る。]
終わって、ない。
[そうか。]
/*
村側がティル吊りになるのは問題無い。
ゲイト偽で動くなら、ティルだって候補内だからね。
仮想狼 ユーディット-オトフリート(-狂アーベル)
で仲間割れ妄想は膨らんでるんだけど、PL視点でのものだから出しにくいなww
/*
頑張ってwwwww
何かユーディットさんが終わらせる気満々ぽいのがガクブルですよ!
ああそうか、ティル狼の可能性も一応あるんだよね。
その辺には皆気づいてるのかww
[駆けて来たユリアンの言葉に、緩く首を傾げる。
自分を視た、というのは少し意外で、同時に僅かに身構えもするのだが、それは出さず]
村からは出れんし……今、行けそうなのは、宿くらいじゃないのか?
[主たちはいないけれど、と呟いて]
……ああ、彼女はね。
あの態度というか物言いのお陰で、さっぱりと読めんのがなんなんだが。
[ユーディットの言葉には、一つ頷く]
/*
やばい、明日ユーに黒出せたら完全対立して吊りランダム勝負に持ち込みたくなってきたwwwwwwwwwww
狼勝利目指してるのにこの思考はwwwwwwwww
/*
ゲイト偽を持ち出せないからなー、俺は。
そこに気付いてないとしたら、なんとも、なんだけど。
”仮に”と念を押して例を出すことは出来るかな。
終わらせるというよりは、キリングに動く伏線な感じもするかな。
[わかんない、と言ったティルに、ほんの僅か微笑んだ。]
…私にも、分かんない。
この力は、父さんから受け継いだけど…昔から伝わってるもの、としか聞いてないし。どうしてこんな風な力なのか、なんて。
…うん、続く。続くと、思う。
[終わらせないと、というティルには、こくりと小さく、はっきりと頷いて。]
そうだね、終わらせないと。
[これからどれだけ血が流れるかは分からないが。
それだけは心からの願い。
複雑な表情のティルを撫で続けていたら、逆に励まされるように抱きしめられた。
ミリィの時と同じように、温かいと、思った。]
ティル…ありがとう。
…よかった、ここにティルだけでも居てくれて。
[誰も居なかったら本当に無駄足であった。]
アイツ、一回襲われかけてるんだ…。
一人になんかしたら…!
[うろたえた様子で言葉を紡ぐ。
宿、と聞けば焦る表情に狼狽も乗せて]
…現場には行かないと思ったけど、そうだな。
居るかも、知れない。
[最初に可能性を排除した宿屋へ向かおうと思い立つ]
/*
出すなら『仮に』推奨だね。
多分思いっきり可能性気づいてないんじゃないかなぁw<ティル狼
まぁユリアンが見えてきてるってのもあるんだろうけど。
うん、こっちは何とか。
そっち負担かけてごめんね。
私は流石に話の流れ的に、すぐ行くのはマズイような気もするという…。
もし終わっていないなら。
ぐずぐずしては、いられないですよね。
[エーリッヒに向け、問う。]
確かに、イレーネさんは読めません。
でも、可能性が低いなら、そこから当たるべきじゃありませんか。
/*
PL視点で見えるのは問題無いけど、何も経由させずにPC視点に繋げたりしてたらなぁ、とか思ったり。
偽で見るならその辺りもちゃんと頭に留めておいて欲しいところ。
俺は表でボロ出してないつもりなんだけどな。
まぁ隠しすぎてる感は否めないけどwwwwwww
いや、負担でも無いだろ。
今まで俺が動けて無い部分もあったし。
もうちょっと人懐っこいキャラにするべきだった。
/*
ちょっと文章考えるの手一杯で仲間割れについて考え割けなかった。
あー確かに、それは丁度いいね。<アベ狂説
まだユーさん狼は見えにくいかもしれないけど。
[ユーディットの問いに逆に驚いたような表情になり]
…自衛団から聞いてないのか?
……娼館の、イレーネの部屋で、娼婦が一人殺されたんだ。
獣の爪痕をいくつもつけられて。
あの時、イレーネは別のところに居たから助かったんだけど…。
その娼婦が、イレーネと間違って襲われたかもしれないんだ。
……襲われかけてる?
[うろたえながらの言葉に不思議そうな声を上げる。
娼館で死者が出た、という話は聞いていなかったから]
ああ、そうだな。
終わっていないなら……終わらせないと。
[ユーディットの言葉に、一つ頷いた。
それが自身が父から受け継いだ役割でもあるから、と。
それは、口にはせぬままに]
……ん。
とりあえず、当たってみるべきかも知れんな。
イレーネとは、ちゃんと話す機会も少なかったし。
いえ、初耳です。
ミリィさんと、ノーラと、エルザさんのことは聞きましたけど。
[ユリアンに首を振ってみせる。
説明を考え込むように、顎に指をつけて聞き。]
……うん、なるほど。でも、
人狼は私たちの中にいるのでしょう?
この、よく見知った者同士の中に。
もしそうならば。
誰かを間違えて襲ったりしますか?
/*
あーあーあー。
今日エリ襲撃した場合、俺に白出したらどうだろう。
ゲイトが白判定したエリとティル、それなのにティルは襲撃されないでエリが襲撃されてる。
PL視点じゃエリが守護者であるのが分かってるけど、PC視点でエリが守護であるのを知ってるのは極僅か。
じゃあ何故ティルが残されてる? って出来ないかと。
明日ティル吊りに持ってけないかなぁ。
…見知ってるからって、間違えない保証なんてどこにある?
普段生活してたって間違えることは多々あるじゃないか。
[ユーディットが何を言いたいのか意図が分からず、訝しげな表情で見やり、首を傾げる]
[ユリアンの説明と、ユーディットの疑問。
それらを聞きつつ、腕を組んで思案を巡らせる。
娼館での襲撃が何を意味するのか。
考えられる可能性は、幾つかあり]
……警告……あるいは。
何かの、偽装。
[ぽつり、呟く。
イレーネが本当に見極めるものであるならば、それを知った上での警告はあり得るだろう。
そして、彼女が囁きに繋がるものであるならば。
襲われかけた、と見せる事で関わりはない、と思わせようとした可能性も捨てきれず]
『父さんから受け継いだ力』
これは本当であって嘘でもある。
受け継いだのは力ではなく血。
血が為せる業を以て、私は人狼様に膝を折る。
……ま、なんにしても。
道端で推論ぶつけあってても仕方ないし、落ち着いた所で話をした方がいいんじゃないか?
[ぐるり、場にいる面々を見回しつつ、提案する。
左の腕は相変わらず、*疼くような熱を帯びていた*]
[僅かながら微笑むイレーネの言葉に]
そっか…姉ちゃんもわからないんだ。不思議だね…
[イレーネがこくりと頷く姿に、『ありがとう』の声に、強張っていた顔が少しずつ緩む]
姉ちゃん…俺の方こそ、ありがとう。
[大きな丸い目がゆっくり細まり、僅かな微笑みが浮かんだ]
落ち込んでる場合じゃないんだよね。終わらせないと。
[一度笑えれば、あとは空元気でも、それなりの表情を浮かべられる]
これからどうしよう…みんなに知らせないといけないんだろうけど、みんなどこにいるんだろ…探しに行くかぁ…
[イレーネに向かい、そっと手を差し出す]
一緒に行く?
音楽家 エーリッヒは、召使い ユーディット を能力(守る)の対象に選びました。
確かにそうですが、でもイレーネさんがもし視る者なのだとしたら。
人狼にとっては、「ちょっと間違えて他の人襲っちゃった」じゃ済まないと思いますよ?
普段の生活で間違えるならともかくとして、ね。
もっと注意深くやる筈でしょう。
[エーリッヒの「警告」という呟きには首を傾げた。]
悠長に警告出してるぐらいなら、私が人狼だったらイレーネさん自身を襲撃します。
村が封鎖されてるこの状況じゃ、次どうなるかわかりませんし。
[肩を竦めてみせた。]
ともかく、私もイレーネさんに聞きたいことがあります。
一緒に探しませんか。
偽装って…。
何で、偽装する必要があるんだ?
[エーリッヒが漏らした言葉に疑問を投げかける]
イレーネは見極める力があるんだ。
人狼に襲われる可能性は高い。
警告ならともかく、何で偽装する必要なんか…。
[分からないと言うような表情を向ける。
もう一人視る力を持つ者が居たのを未だ知らぬために。
落ち着いた場所で話し合おう、と告げるエーリッヒの言葉を聞いて]
…それじゃ、宿屋に行って良いか?
イレーネが、居るかもしれない。
[他の者にもそう訊ねかけた]
/*
守護先暫定せっと。
なんかなあ、ユーディ鉄板になりつつあるんですけど、なんでなんでしょ。
赤組からのGJ示唆は今んとこ出てないし(ないよな?/汗)
、ここで様子見しときますか。
そんなの、俺には分からねぇよ。
襲われたってのも、その場で見たわけじゃないし。
襲った人狼にしか、そんなこと分からない。
[やはりユーディットの意図は読み取れず。
訝しげな視線ばかりが向かう。
元より人との交流が少ないのも、読み取れない原因となっていたか。
イレーネを探す、との言葉には、素直に頷く。
今一番心配なのは、イレーネの安否]
/*
っていつの間にかじったん吊り候補に…!(発言数見てきた
だいぶユーディットさんとかも発言数なくなってきてるね。
表は一旦収束かなぁ。
[訝しげな表情を向けるユリアンに、真っ直ぐに視線を向ける。]
ええ、実際どうなのかは私もわかりません。
でも……何だかおかしい、と、思うんです。
それは、考えるヒントになるでしょう?
そして考えたことは確かめに行かないと。
私には何も視えませんから。
それじゃ行きましょうか。
[言って、共に宿屋へと*歩き出す。*]
/*
まぁあれだ。
このキャラだと村人であってもイレーネの味方するから、狂人二人と言う素敵な流れに(おまえ
あれ、五神とほぼ同じじゃn
/*
…失敗した。
赤は勝利目指すのはいいけど、こだわりすぎないで欲しいのです、本当に。
でも、私が完全な人間姿に戻さなかったのが一番まずすぎました。ごめんなさい…。
[徐々に穏やかさを取り戻すティルに、微かに笑んで。
終わらせないとというティルに、こくと頷く。]
そう、だね。
何処なんだろう。みんな、家なのかな…?
[エーリッヒらとブリジットには生家がある。
そこから出てはいないんだろうかと思いながら。
どこかまだ、何時もとは違い力ない表情を浮かべるティルから、差し出された手を、ぎゅっと握って。]
…うん、行こうか。
[そう、どこか嬉しそうに微笑んだ。
震えは段々と、収まっていた*ようだった。*]
…考えるヒントにはなるかも知れないけど。
他人の思うことすら分からないのに、相手の考えを推測して、間違ってたら…。
確かめて真実が掴めたら良いけど、分からないままで正しい道から逸れちまったら…?
[不安げに瞳が揺れる。
はっきりと物を言うユーディットに、何故か逆に不安を覚えた。
分からないことだらけなのに、何故こうも真っ直ぐに居られるのだろう、と。
イレーネを心配するのもあって、ゆらゆらと心が揺れる。
行こうと言うユーディットに頷き、皆と共に*宿屋へと*]
そうだね。家かなぁ…
[考えていれば、ぎゅっと握り締められた手の感触を感じる。
微笑むイレーネの顔をみて、ゆっくりと*微笑み返した*]
…力は無いにしても、ユーディットも厄介かもしれないな。
何かを考えているようだ。
[宿屋へと向かいながら、赤い世界にポツリと漏らす]
ゲイト、今からそちらへ行く。
エーリッヒやユーディットも一緒だ。
話をしたいらしい。
[丁度ティルとの話は終わりかけていて。
主の囁きに、意識を抱いていた目の前の少年から離す。]
…はい、ここで待ってます。
言葉は力、でしたっけ。
[微かに震えた。糾弾される事には慣れていない。
それでもあくまで『占い師』として、表の自分は振舞い続ける。]
/*
何か面白い法則が見えるwwwwwwwww
まぁ明日黒出すのであれば、そのまま対立の流れには出来るな。
そうなれば事前キリングの申し出は出せるはず。
俺は村側から引きずり出された場合には死ぬつもりではあったけど、まだ引きずり出されて無いしな。
RP村で狼で潜伏すると最後まで隠れきるんだよなぁ……最終日に吊られるとかはするけど。
早めに見つかったこと無いかもしれない。
ガチでは即バレですg
そう、言葉は力たりえる。
ユーディットもアーベル同様、言葉にはきとした力を持っているようだ。
気をつけろよ。
[震えるような気配を漏らすゲイトに、包み込むような気配を送る]
…混沌を渦巻かせよ、俺の愛しい僕──。
投票を委任します。
娼婦 イレーネは、工房徒弟 ユリアン に投票を委任しました。
/*
>>*99
言ってたんだwwwwwww
じゃあ申し込んでみるかw
今日ゲイト吊りにならないなら、エリ襲撃でユー黒、ブリ残したままで良いな。
最終日にはどうせバレるんだし。
今日の流れが見えないのが悩みどころ。
隠れられてるのかなー。
PL的にはバレてるとは思うけどなーw
発言数は元々マルチ可能な人間だし、同じ村で2ID余裕でやるし。
メモのは少し意識して村人っぽくはしてるか。
でもこれで騙せるとは思ってないw
うん、二人が動いてたから、今回は完全に隠れた方が良いと思ってやってた。
村側の動きやすさはちょっと分からんな。
エピで聞くしかない。
[主の忠告にこくと頷く。
包み込む気配には嬉しそうな微笑を浮かべて。]
はい、私は。
虚構の中に真を隠し。
真実の中に偽りを織り込み。
心を乖離し。
疑心を生み。
猜疑の種を撒き。
混沌を齎す。
人狼様の忠実な僕…。
どうぞ私が咲かせる花を、見ていてください。
ロスト様が咲かせられなかったものを、私が継いで御覧いれます…。
[一旦身を離し、すると深く一礼した。]
惨劇の宴に相応しき花。
お前が咲かすならさぞかし美しく、そして映えることだろうな。
[咲かすという花を想像し、愉しげな笑いが漏れる]
見事咲かせて見せよ。
楽しみにしている。
/*
>>*103
うに、諸々了解。
そうだね、最悪それも使いながら、明日には黒出ししながらと。
そうそう、今のユーさんには、じゃぁ狼だれよという話もあるんだよね。
イレーネが偽者だったとしてあとは?って話。
まぁ関係上ユリアンが候補ではあるだろうけど。アーベルの言葉もあるから微妙な所はあるかもしれない。
真っ先に白出しされたティルも怪しいとは思うだろうけど、どうだろう。
ああそうそう、これはこっちの白要素なんだけど、『イレーネが人狼に協力してるなら、何で今日まだ視えるって言ったんだ?』ってのもあるかも。もう終わったよって流布しておけば易く食べられるわけだしね。
票はいまんとこ一応、エウリノに委任してあるよ。
…このままだとじったんなんだけどね。
夜に細かく変動するだろうからどうにも。
一応、発言数が一番少ない人には票が集まるだろうから、そこ狙いor交流そのものが微妙なじったんかな。
狼部分ほぼ表に出してないからね。匂わしてる所も無いし(ん?って思われるのは工房の技師んところくらい?)
…うん、頑張る。
[そう何時もの口調に戻れば、気配に遠慮がちに擦り寄った。]
…ね、エウリノ。
そういえばエウリノは、ここに来る前は何処にいて、何をしていたの?
[ふと、そんな事を尋ねてみた。]
/*
ふむ、ユー視点での狼可能性はイレーネ以外全員にあるはずではあるが、エリはまず疑ってないだろうな。
イレーネ偽で動くのだったら、俺とティルの二択ぐらいにはなってると思う。
どこに矛先が向かうかは、夜にならないと分からないかなぁ。
あー、それはあるか<白要素
白要素っつーか、真要素か。
俺がまだイレーネ偽を言われて無いから、まだ使えるかな。
発言だけで吊られるかは微妙に思えてるんだよなー。
何よりブリを吊る=処刑する理由が今のところ無い。
如何にPL視点で吊り襲撃を考えるとしても、理由つけるのが難しいところを出すかなぁ、とか。
匂わすの苦手だかr
技師は何かもう面倒になって放置してた(ぁ
/*
>>*108
そうだねー。後は夜にかな。
ああそうだごめん真要素w
反論予想としては『明日もし死体見つかった場合言い逃れが出来なくなるから』とかかな。
とはいえ他に要素がないのもまた事実…。
誰も吊られる意志がないからどっかで譲歩しないと駄目なんだよね。
うーん、吊り票入れるくらいならお前票入れた人殺せるんだよな!
ってのはまぁ当然なんだけど、どうしても無理だーって人も居るだろうし。仕方ない部分…?私は裏出せばいくらでも殺しにかかれるからいいんだけd(ぁ
あまり好まれないけど、最悪、NPC使って殺すという手段も、頭にちらとはあるんじゃないかな<all
お師匠さんっ…!
[ゲイトを包み込むような気配のまま、訊ねられたことに片眉を上げる]
…ここに来る前、か?
子供の時は、ここから遥か離れた街で、赤子の俺を拾った同胞と暮らしてたよ。
そいつも、その街が好きだから留まってるって言ってたっけ。
[少し懐かしげな口調になる。
昔を思い出すように、瞳は細められていただろう]
そいつが銀細工の仕事をしててな。
俺がオパール加工に興味を持ったのも、そいつの影響。
アイツの手で銀が色々な形になっていくのが見ていて楽しかった。
……そう、あの日が来るまでは。
[途端声が低くなり。
剣呑な雰囲気が漂う]
[エウリノの話を傍らで静かに聞いている。
捨て子だったという事には、微か眉を潜めるような気配を見せたが、エウリノを拾い育ててくれた、おそらく人狼には少し和らいだ。]
そうだったんだ…その人も、器用な人だったんだね。
[主の育て主を想像しながら。
不意に変わった雰囲気と、低い声に身を強張らせた。]
[器用と言う言葉には頷く気配を乗せて。
少し間を空けてからゆっくりと言葉を紡ぐ]
……俺が拾われて十を数えた年のこと。
突然アイツは俺を街の外へ行くように言った。
ここから離れろ、お前だけでも逃げるんだ、って。
最初何のことか分からなかったよ。
何故、どうしてと訊ねるうちに、住居の扉が開かれて、複数の自警団がアイツを取り囲んだんだ。
「人狼め、覚悟しろ!」と殺気立ちながら…。
その殺気とアイツの後押しで俺は無我夢中で街から逃げ出した。
幸い、俺を追ってくる奴は居なかった。
しばらく森の中で身を隠して、何日か経った後に街に戻ってみた。
住んでいた家には誰も居なくて、荒らされたままになってて。
街の広場には……。
[決意するように一度言葉を切る]
──……アイツが、晒し首にされてた。
俺は怖くなってその場から逃げ出した。
駆けて駆けて、また森の中に戻ってきていた。
それからしばらくは、一人森の中で暮らしてたよ。
[小さく息を吐き、剣呑だった気配を消す]
――。
ごめ、んなさい。
[エウリノの過去は、想像していより―酷かった。
言わせてしまった事に謝罪し。
失ってしまった―人狼―を想い、項垂れるように顔を伏せた。
晒し首。ロストもそうなってしまうのだろうかと。
敬愛する主を思えば、また胸が苦しくなり。
主の怒りは治まったが、自身の微かな震えはまだ残っていた。]
…それでも、エウリノが無事でよかった。
生きててくれて、よかった。
[震える声で、紡ぐ。
それはロストが死んでからも、ずっと心の片隅にあった、僕としては少しだけ穿った想いだった。]
[謝るゲイトの頭を撫でるような気配を送り]
いや……。
その時の記憶があって尚、この村には住みたいと思ったんだけど、な。
本質を押さえ込んでまで住みたいと、そう思ったのに。
異端は、脅威となる者はその素行に関わらず排除する。
ヒトはそのように考えるらしい。
確かに、他の同胞は好んで人を襲う。
もちろん、俺にも備わってはいるが。
お前と共に居られるなら、その衝動さえも抑えてやるつもりだったのだが…。
[静かにそこまで紡ぎ、次の瞬間には享楽の感情が頭を擡げる]
そんなにも俺を排除したいというのなら、今まで抑えた分、奴らの血肉を喰らってやるまで!
俺はこんなところでやられたりはしない。
連中への報復を完遂するまでは…!
[住まう場を奪われた恨み。
幼少の記憶も相まって、その意思はより強いものとなっていた]
[撫でられると震えも治まっていき。
共に居たかったと、優しい囁きが届くと胸が躍った。
そして再び、享楽の叫びが赤い世界に木霊する。
主の怒りを、震える思いで静かに受けて。するとその場で一礼した。]
全ては主様の御心のままに。
望むままに、この地に狂乱の宴を。
[忠実な僕は、ただ*拝す。*]
それにしても。
今回、みんなして中身隠してないかね。
元々そういうの勘に頼ってるから、下手とは言え、ほぼ分からん。
まあ、自らばらしたハインリヒ=メガネさんとかおるが。
後、多分会話の仕方から言って、ユーディット=ろこあさん。
ああ、着いて来い。
そしてお前も咲かせるんだ。
宴に相応しき大輪の花を。
この地を紅く、奴らの血で染め上げるのだ!
[響く哂い声。
意識が狂気へと飲まれていく。
それを止めることなく、全て受け入れ高らかに声を*張り上げた*]
/*
あーええと、ユーディットに黒出し→吊りに持ってく場合、じったんが居ると人判定出るから困るっていうのは、RPでも同じでしょ?だから早めに始末するっていう思考は間違ってないんじゃないかな、と。
そうそう、明日の私らにはその手がある<吊りが襲撃ちっく
誰か手を下したい人がいれば、その人にまかせてと。
はーい、行ってらっしゃい。
[広場まで来ると、ブリジットが何やら演説をしているのが目に入った。小さく会釈をして、その横を通り過ぎる。
酒場の前に立つ。ちょうど扉を開けて、中からイレーネが出てくるところだった。一緒にティルも連れている。
口火を切ったのはユーディット。]
良かった。ここに居たんですね。
あの、少しお話したいことがあるんですが。あと、聞きたいことも。
――ここでは何ですから、中で?
[ちらと酒場の中を見遣った。]
…ふぅ。
[探そう、という意識を持って感覚を澄ませてはみたものの。
彼女の気配を探し当てることは出来なくて]
そんなことがあったのですか。
貴方にとって私は不幸の象徴でしかなかったですね。
[溜息交じりの声は今は届かぬ同胞へ]
中途半端な遺体が残ってしまったのです。
それを使って逃げてくだされば良かったのに。
[そうはいかないであろうことは、この場も示している。
悔悟はどこまでしても足りなかった。ただ、多を取るなら願ってはいけないだろうと思いつつも、狂気に染まってゆく同胞となった者達の無事を願わずにもいられなかった]
/*
我ながら自縄自縛もいい設定だ。
本気で諸悪の根源コイツだし、どちらの味方も出来ないとかどれだけコウモリなんだよと。
中身の優柔不断さも極まれりで、痛い…。
リベンジしたいな、これは。エピで頼んでみようか。
なんだかまた一年後になってしまいそうだけれど。
-宿-
[ティルと共に、宿を丁度出ようとした所でユーディットらと出くわした。
突然、しかも都合よく現れた人に少し驚きと―少しだけ不安げな表情を浮かべたが、後ろに他の人らも居たのを見て、軽く会釈する。ユリアンを見かければ、表情は和らいだ。]
あ、よかった。
ティルと二人で、みんな探しに行こうと思ってたんです。
聞きたい…あ、はい。
私も言わないといけない事が。
[聞きたいことは、おそらく視た事についてだろうかと察し。]
…はい。
[神妙にこくりと頷いて、再び中へと戻った。]
工房徒弟 ユリアンは、小説家 ブリジット を投票先に選びました。
[中に入れば、イレーネに椅子を勧め、その正面に自分も座る。
その表情はあくまで、柔らかなもの。]
なんだか……こうやって、イレーネさんときちんと話すのがすごく、久しぶりな気がします。大丈夫、ですか。
[それは様々なことを含んだ質問で。]
ユリアンから聞きました。まだ、終わってないそうですね。
エーリッヒ様を視た、とか――
……結果は、いかがでしたか。
[たどり着いた宿からは、丁度捜していた相手が出てくる所。
中に入ると、主を亡くした空間は、どこかがらん、としているように思えた]
……ん、そいや。
あいつは、どこ行ったんだろな。
[ふと思い出すのは、不思議な白猫の事。宿にいるかと思ったが、その姿はどこにも見えなかった。
ともあれ、今はカウンターの側により。
懐に隠したものの存在を確かめつつ、イレーネの方を見る。
ユーディットが彼女に向けた問いは、自身にとっては最も興味のあるところでもあったから]
そう、ですね。
前話したのは何時だったかな…。
[ユーディットの柔らかな気配にも、こちらは僅かな緊張を崩さなかった。彼女はまだ『視ていない』からだ。]
ええと…。はい、それと昨日…
[エーリッヒとハインリヒ、そしてユリアンが居るのを見てから、ゆっくりと口を開く。]
昨日、視たひとはノーラさんでした。
ノーラさんは…人でした。
…言わなくても、分かる結果になってしまったんですけど。
今日はエーリッヒさんを見ました。
エーリッヒさんも、人、です。
[ぽつと、小さな声で告げる。
そしてこれで、自分が『視て』いない人は4人だ。そのうち一人は心から、信じているのだが。
この4人…むしろ自分の中では3人と思っている、中に人狼がいる。その事実に、少し震えた。]
[そして少しだけ。ゲイトが悲しみ、例え自分のためでなくても、エウリノが復讐を宣言してくれることを嬉しいと思ってしまった。
思ってしまったことでまた複雑な心境にもなってしまうのだが]
[広場で一人演説するブリジットにはちらりと視線を向けるだけに留め。
エーリッヒ達と共に宿屋へと辿り着く。
そこには丁度宿屋から出てきたイレーネとティルの姿。
イレーネの無事な姿を見て、焦りの色が安堵の色へと変わる。
声をかけようとして、先にユーディットが口火を切った。
中へと促す様子に、連れ立って自分も宿屋の中へと。
彼女らが椅子に座ると、自分はイレーネの傍へと]
ああ、ノーラさんを……。ん、でも、仕方ないですね。それは。
[エーリッヒが人間だという結果を聞けば]
そうですか。良かったです。
[ほっとしたように笑った。]
そうそう、朗報があるんです。イレーネさん。
ブリジットさんは人間です。
というのも。オトフリート先生が、亡くなる直前に「自分はブリジットさんと同じ、死者の声を聞く力を持っている」と私に話していたんです。
私だけじゃなく、エーリッヒ様もそれを聞いてらしたみたいで。
[ですよね、とカウンター傍の主人に確認し。]
同じ場所に、同種の力を持つ人が現れるというケースは殆どないそうです。
恐らくオトフリート先生は、その伝承を利用して、ブリジットさんの信用を落とそうとしてたんでしょう。
ブリジットさんが狼でオトフリート先生の仲間なら、勿論そうやって対抗する意味はありませんし。
ブリジットさんは人間の可能性がとても高い。
[滔々と話す。
周りに口を挟ませないような、そんな雰囲気を纏わせながら。]
これで、イレーネさん視点で……私視点でも、ですが……
狼候補はかなり絞れたはずです。
……ひとつ、お聞きしたいんですが。
[少し間を置く]
もし、人狼を見つけたら。
貴女は、どうしますか。
[自分の事を人、と告げる少女に向ける緑の瞳は静かなまま]
ああ、確かにそう聞いた。
……ま、その真偽は周知の通り、だけれどね。
[ユーディットの確認に、頷いて答える]
そして、過去伝承に関してもその通り。
少なくとも、俺の知る限り、見極めるものは同時に二人現れる事はほとんどなかった。
[補足するように、告げて。
ユーディットが投げかけた問いに、改めてイレーネを見やった]
え…そう、なんですか?
[ブリジットの事を詳しく聞いてはおらず、紡がれる事実に目を瞬かせた。
そして同種の力を持つ人が現れるケースの少なさにも。
ただ、そうだったんだと。
だが―手が止まる。ぎくりと。
だとしたら疑わしいのは、自分の中では二人。
狼が分かりかけているのは喜ばしい事ではあったが。
どちらかが人でない事に、微か青ざめた。
脳裏には、優しかったオトフリートの、恐ろしい死に顔が思い出される。]
狼を見つけたら。
………ころし、ます。
[青ざめながら、ユーディットに告げた。
誰かを殺さなければならない事実が、空恐ろしかった。だが。]
…終わらせないと、いけないんです。
そう、終わらせないと。
[それは少し前、ティルと交わした言葉でもあった。]
[宿のカウンターに、頬杖を突く。
現の物質に干渉することは出来ないはずだが、そもそも重力というものと無縁の所為か、すり抜けることはなかった。感触もなかったが。
まるで日常と変わりないように、彼の姿は其処に在る。
異なるのは、生者とは交わることのない世界に居るということ。
ブリジットならば己の声が聴こえるのかもしれないが、聴こえたとて、何の意味もないと思えた]
工房徒弟 ユリアンが「時間を進める」を選択しました。
工房徒弟 ユリアンが「時間を進める」を取り消しました。
中:
あれかなー。潜伏しすぎてこっちの意図を違う風に受け止められてるような、気がする。もしくはどーしたいんだお前らってハリセンされてる気もする><サーセン!
狼側って大変だよねぇ。
[エーリッヒの補足に、ありがとうございます、と礼を述べて、もう一度少女を見る。]
……そうですか。
ええ。そうですよね。
私も、そう思います。人狼は、あんな生き物は、許しちゃいけない。
例え、身近な誰かだとしても。
[すっと一瞬俯き、顔を上げる。]
もうひとつ、朗報があります。
朗報だと、私は思うのですが。
……恐らく、イレーネさんにもそう信じて貰えると思います。
…恐れるな、胸を張れ。
殺せば良い。
──人狼の烙印を押した贄を。
[赤き世界に囁く。
にぃ、と口端を持ち上げる気配が漂った]
[目を閉じる。大丈夫。そう自分に言い聞かせた。
目を開け、緊張した様子のイレーネを安心させるよう笑いかける。]
亡くなったアーベルも、貴女と同じ力を持っていたんです。
二人きりのときに、アーベルが教えてくれました。
皆に話すと人狼に襲われるかもしれないから、ってずっと黙っていましたが。
たぶん……あんな形でアーベルが死んだのは、狼だった先生を視ようとしたからなんでしょうね。
もし、アーベルが狼に味方する人間だったなら、あんな風には死なないと思います。
アーベルも、貴女と同じように本物でしょう。
さて、その占い結果なのですが。
[と言って、座っていた椅子から立ち上がる。
ゆっくりと、怯えさせないようにイレーネに近付いた。
一瞬、エーリッヒとハインリヒに視線を走らせる。]
[ユーディットから向けられた視線に、ほんの一瞬、瞬く。
何をするつもりか、と。
ただ、いつでも動けるように、僅か、カウンターからは身体を離して]
[伝えられる話を一つ一つ時間をかけながら整理し。
アーベルも力持つ者と聞き、受け入れかけて一時停止]
……待てよ。
さっき同じ場所に同種の力を持つ者が現れるケースはほとんど無い、って言ったよな?
何で、アーベルまで同じ力を持ってるんだよ。
おかしいじゃねぇか。
[眉根を寄せ、考え込むような表情。
そんな言葉を投げかける頃にはユーディットはイレーネへと近付いていて。
人狼の可能性があるその相手に、警戒の色を示す。
叶うなら、イレーネを護るように腕をイレーネの前へと投げ出して]
[言いかけて。疑問を投げかけるユリアンに、視線を移す。]
そうです。でも、ゼロではありません。
それとも、貴方はアーベルが偽者だと思いますか?
[アーベルが死んだあの状況で? と静かに尋ねる。
投げ出された腕には一瞥をくれたが、その目はすぐイレーネを捉える。]
アーベルが本物だということは、納得していただけますか?
[探す。見つからない。探す。見つからない。
そうしている間にも聞こえてくる、声]
お会いできませんか。少なくとも今はまだ。
それなら、向こうを。
招いてしまったことの結果を。
見させてください。
[意識を改めて外の世界へと向け直す。
解けるように影が解け、気付いた時は声の場所へ。
…彼自身の姿で酒場の片隅に立っていた]
…俺は、イレーネが真に力を持っていることを信じている。
でもアーベルが偽者だと言う証拠は持ってない。
ゼロじゃないんだったら、視る力を持つ者が二人居たっておかしくはない…。
それは否定しない、けど。
[何かが引っかかる。
何故だかさっきからユーディットに対して不安しか巻き起こってこない]
…ユーディットさんは、私が偽者だと言いたいんですか?
[見上げるその表情は青い。
答えを聞く前に、アーベルについては俯いて。]
アーベルさんが本物かどうかは………わかりません。
そもそも、同じ力があるって、今聞いて。でもその人はもう亡くなっていて……。
それなのに、信じろと言われても、私には。
[それは至極真っ当な答えだった。]
…お医者先生に殺されたから、人だったとは思います、けれど。
そもそも、どうしてアーベルさん、お医者先生を見に、一人で行ったんですか…?
見分ける力を持つものは、迂闊に一人でいてはいけないんじゃなかったんですか…?
なのに、そんな危険な事。
[一緒に宿を出ようとした所で、やってきた人たちと顔をあわせる。
ユリアンも居ることを確認すれば、イレーネの隣の位置をさっと譲る。
そのまま聞こえてくる話は、能力者の人数の話。
アーベルも能力を持つという話は、初めて聞いた。
ユーディットの語気の強さに、なんとなく口を挟めなくて、話を聞いている。
途中、『許しちゃいけない』の言葉に、軽く青ざめて。
悲しそうに目を伏せた]
…はい。
[微かの震えは、表の自分のそれが伝わってきているからか。]
全ては、主様の心のままに。
[烙印を押す相手は――とうに決めてある。]
[ユリアンの言葉は無視して、ただ真っ直ぐイレーネを見る。]
いいえ、そうは言ってません。
貴女も本物だろう、と私は考えていますよ。
まあ推理の詳細を述べると幾ら時間が合っても足りないので、今この場では控えますが。
アーベルが一人で先生を視に行った理由。
それは、判りません。
視ても相手には判らないと踏んだのか……。
あと、アーベルのお姉さん方が亡くなった後でしたからね。
多少混乱はしていたと思います。
それに、危険なこと、と言うなら、イレーネさんも皆の前で名乗り出たのは、危険だったんじゃありませんか?
人間ですから……
理性では判っていても、ということもあるでしょうし。
……例え、一人であっても、それと知られていなければ襲われる対象にはならんだろうね。
名乗り出たとしても、守り手の信を得られない限り──自身の安全ははかれんのだし。
まして、あいつはああいう性格。
他者の信を得る事よりも、自分の思うように動いた結果があれ、としか思えん。
[イレーネの疑問に、ため息混じりにぽつりと呟いて]
[死者は何も語らない。
故に、生者の会話には口を挟まない。
されど、今の己と似た気配を捉えて、顔を上げた。
赤の眼は何を見るでもないが]
なんていうか。
自分の話題があがるのも、痒いものがあるね。
[ゆるりと顔を向ける。今の自分の同類に]
何も伝えられないと思うと、尚更ですか。
よく「知られて」いらしゃったようですし。
[小さな笑みが浮かぶ。
穏やかさのあるそれは、影の世界へきて初めて浮かべたもの]
流石、エーリ兄は解ってらっしゃる。
[つい、笑いが漏れた。
人狼からの襲撃を恐れる素振りを見せつつも、独りで向かったのは、そも、己の目的が人狼を滅する事にはなかったからだ。
ただ、視てみたかった。
それだけの話。
見つける前に死ぬのは、厭だっただけ。
信を得るなども、無意味。己が、他を信じていないのだから]
主語と目的語ははっきりしないと、
いまいち、意味がわからないよ。
[己の事はさっぱりと棚に上げつつ、肩を竦めて見せた]
…こちらはお陰で惑わされました。
[溜息交じりの台詞は、生者の言葉に反応したものか、使者の言葉に反応したものか]
ええ、危険です。名乗り出るのはとても怖かった。
でも、占い師であればそれを明かし、狼を見分ける役割をこなす事は、自身にとって当然の事だと、そう伝えられてきたし、私も、そう思いましたから。
[あの時も震えていた。その事を思い出す。]
名乗り出ない方がよかったですか?
手探りで、人同士が殺しあった方がよかったですか…?
[ユーディットに向ける視線は、『どうしてそんな事を言うのだろうか』という困惑でしかない。]
…アーベルさんが、ノーラさんたちの死を知って…っていうのなら、一人でお医者先生の所に行った理由として納得はできますけれど。
[ユーディットの説明の、その一点には納得がいったようだった。
エーリッヒの言葉には、無言のまま。]
/*
あれ?
状況を整理してみよう。
アーベル:イレーネ白 あと1回はどうだったっけ?話してないよね?
イレーネ:ティル白 ノーラ白 エーリッヒ白
ぶっちゃけ、アーベル真でも偽でも、かまわないんじゃない?
イレーネがなんとなく困ってそうだ。どうしよう。
/*
うーむ。
なんか動きづらいなあ、と思っていたのだが。
……何となく理由がわかったような気がしなくもない。
これ、どこに着地させればいいんだろか。
悩むな……。
ああ、失礼。
ここ暫く偽りを見せぬように包むことばかりしておりましたもので。
[ある種の開き直りのようなものを見せ]
向こうに声が届けばと、貴方でもそう思うかと思ったのですが。
そうでないのなら、痒さを覚えるのはまたどうしてなのでしょう?
[困惑したイレーネの表情に、優しく言い聞かせる。]
ええ、貴女がそう考えて名乗ったのだろう、ということは判りますよ。
でもまた、アーベルのような遣り方もあるわけで……
[エーリッヒの言葉に頷いて]
まあ、性格の問題でしょうね。
さて、納得して頂けたら、アーベルが視た結果を……
……彼に代わって、伝えたいと思うんですけれど。
良いですか?
[添えられる手に己の手を重ね。
視線はユーディットへ向けられているために振り返ることは無かったが、優しく微笑む気配を向けた]
惑わされた。何の事だろうね。
[本当にわかっていないというより、わかっていて惚けているような物言い]
あぁ。
死んでも、自分の事が話されるのがね。
死者なんだから、放って置いてくれって思って。
まあ、仕方ないんだけど。
有している情報を利用しない理由もない。
[けらり、笑みを滲ませる]
意図が伝わっていないのは、当然だろね。
ありがとうございます。では、話の続きにいきましょう。
アーベルは……まず、私を視たそうです。結果は人間。
当たり前ですけどね。
この結果を得て、アーベルは私に自分が視る者だと明かしてくれたんです。
次に、ハインリヒさんを視たそうです。
視た理由は教えて貰えませんでした。まあ……アーベルですから。
[ちょっとだけ肩を竦めてみせ]
結果は、人間でした。
つまり。貴方の視た結果と合わせると。
[目の前に伸ばされたユリアンの腕を素早く掴み、どう見ても無理だろうという方向に曲げてその体を抑えた。]
ユリアンが、人狼なんです。
[その顔に、先ほどまでの柔らかさはない。
厳しさを湛えた瞳で、イレーネを見つめる。]
さあ、イレーネさん、ユリアンを、人狼を殺してください!
今すぐ!!
[一瞬空いた手で、小さな短剣を放って寄越した。]
私が抑えているうちに!
[腕に置かれるイレーネの手に自分の手を重ね。
ユーディットが告げようとしている内容に耳を傾ける]
[しかし次に感じたのは腕への痛み。
あり得ぬ方向へと捻られたそれに苦悶の表情が浮かぶ]
ぐあ!
ユー、ディット、何を──!
俺は、人狼なんかじゃない!
[尤も。
そうなるよう――
情報を残すよう、仕向けたのも己だが。
ユーディットの告げる言葉に、眼を眇めた。
声だけが、耳の奥に響く]
下手に相手などしなければ良かったですよ。
[呆れたような口調で返す]
こればかりは。
視る力があることを伝えてある以上仕方が無いでしょうね。
私も自分の失点を遡って話されるのは、情け無いものがあります。
[もう一度溜息をつき]
まったく、貴方の方が余程、混沌の種でしたよ。
あちらのあれは真実、ではありませんね。
貴方が見たのは私とイレーネだ。
[ユーディットの顔を鋭く見つめる]
って、ユーディ!?
[唐突な行動。
一瞬、その意味を捉えあぐねる。
アーベルが視た、と言っていたのはイレーネのはず……と思い。
ふと、思い当たったのは]
(……はったり、か!?)
[ならば、余計なことは言うまい、と困惑した風のまま、動きを止める。
勿論、何かあればすぐに動くつもりで。
これ以上、身近なものを死なす気はなかったし、ユーディットが違うのはこれまでで感じているから。
『力』の行使も躊躇うつもりはなかった]
―――ユリアン!
[ユーディットの傍らに抑えつけられているユリアンの傍らに膝をつき、ユーディットを見上げる。]
どうして!?
……ユーディットさん、私は、貴女の言う事が信じられない…。
[呆然と、ユーディットを見た。
―――その両手には銀の短剣。]
それは失礼。
イレーネが振舞っているような占い師だったら、
理想的だったかも知れないね?
[言葉ばかりで、謝罪の意志など微塵も無く]
人外に、人間の方が余程、
性質が悪いと教えてやろうかと思って。
[次いだ言葉は、何処まで本気なのやら]
いけません、まだ…!
[声になりそうなのを押し殺した。
既にその必要もなかったのだけれど]
思い出してください。私が視られたのですよ!
[ぎっ、とユーディットを睨むように視線を向けて]
消去法で俺が人狼だと!?
お前が言ってることが正しいと言う証拠はどこにある!
アーベル本人から聞いたわけじゃない。
聞いたのはお前だけだ!
[押さえつける腕を振り払おうとするも、上手く力が入らず動けない。
女の身でこんな力が出せるのか──?]
っつ。
[痛みの走った胸元を押さえる。
それは恐らく幻痛のようなものであったけれど]
そんなこと。
私も彼も知っていましたよ。
[相も変らぬ青年に、顔を顰めて返す]
人間だった頃の私も大概性質が良いとは言い難かったですしね!
[暴れようとするユリアンを押さえつける。
ただ普通の女性、というには鮮やかすぎる手腕で。]
信じられない?
信じられませんか?
アーベルが偽でなければ、ユリアンは人狼ですよ?
そして貴女はアーベルが本物だと認めましたね?
ユリアンは人狼です。
貴女が偽者でない限りは!!
そうそう。偽っているだなんて話、初めて聞いたよ。
それなら尚更、放って置いたほうが楽しかったかもね。
結果が分かれたときが、見物だったに違いない。
嘘を吐く気があったかどうかは知らないけど。
[失点という単語に、思い出したように言った。
後の指摘には、口唇が弧を描く]
良い利用の仕方だと思うけど。
お願いエウリノ、今は、我慢して…
ここじゃ駄目!『守り人』もいる!
[いまにも変転しようとする主を、辛うじて止める。]
[向けられる視線。
緑は感情を抑えたまま、それを見返して]
ああ。
確かに俺も、アーベルの占いの結果は聞いた。
本人から、直接。
[結果には触れず、それだけを告げる。そこに、偽りはないから]
っ……。
[エーリッヒの言葉に息を飲む]
…そんなの、嘘だ。
だったら、お前らアーベルに騙されてんだ!
アイツが力を持ってることが、嘘なんだ!
俺は…違う…。
人狼なんかじゃ…ない…。
[身の潔白をしようにも、言葉だけでは足りず。
悔しげに、声が徐々に小さくくぐもったものへと変わっていく]
自分の身体の変化に、気付かないでいるには。
生業の知識も、邪魔をしてくれまして、ね。
[ふぅ、と息を吐いて手を下ろす]
必要とあれば完全な嘘もついたと思いますよ。
躊躇う気も無くなってきていましたしね。
やり方はともかく、貴方の挑発に乗ってしまったのでは意味がありませんでしたから。
[もっとも、この青年が挑発のつもりですらなかっただろうことはもう理解させられてきてもいたが]
…悪い面ばかり見て決めてしまうのも早いのでは?
人間は素晴らしい力も持っていますよ。私はその両方を教わりました。
[丁度脳裏に浮かんだのは、あの虹のように煌く空を表した絵]
まあ、この場面を見て。
それを言うのもどうかと、自分でも思いますが。
[ふと、口を噤んだ。
深呼吸をするかのように、何度も深い息を*重ねる*]
/*
だよなぁw
いや、ユーディット生かすのが癪なだけ(ぁ
まぁ明日のはあれだ。
例の提案出して勝負持ち込む、ってのはある。
未だ、痛みが在るんだ?
[緩く、首を傾げて問い、
必要とあれば、と聞けば、尚更、残念だと笑った。
直後には、収まりを見せたが]
悪があるから正義が存在するように、
美しい面があるから醜いのだという価値判断が出来る。
本当に醜いものばかりであれば、そう思う感情すら存在しない。
そんなのは、理屈では、理解はしているけどね。
[期待するのはもう飽いた。
言外に、そう、台詞は続いていた]
ちがう、違うっ!
私が信じられないのは、貴女です!
[ユーディットの言葉を肯定したエーリッヒの――だがその以前、困惑した様子は見逃さなかった。
何か違うと、警鐘が鳴っていた。]
うそを、つかないでください。
[それはエーリッヒにも向けられた言葉か。]
アーベルさんが私と同じ力をもっていたかどうか、それすら私には分からない。その可能性があったとしか、もう分からないのに。
それにアーベルさんが死ぬまでの間、そんなに何人もの人間を見分けることが出来るはず無い。
この力は、占いという力は、絶対じゃない。
例えその力の元が違ったとしても、一日に一人が限界のはずです。
まずユーディットさんを視たんですよね、次に、ハインリヒさんを。
だったら、どうしてハインリヒさんを視た日に、お医者先生を視に行くような真似をしたんですか?
その日は占う事は出来ない。なら、見に行くのはその次の日じゃないといけないはずです。勘でお医者先生を追及しに行った?そんなこと、占い師ならまずやらない。視えることができるというのに。
[滅多に見せる事の無い怒りを露にした後で、急に萎むように項垂れた。]
…どうして、そんな事を言うんですか。
どうして、嘘なんかつくんですか?
おねがい、ユリアンを、離して…。
[俯きからは、嗚咽が漏れた。]
……力がある、と偽るのであれば、尚更、隠しておく意味はないだろ。
それこそ、見える場所で伝え、疑惑を撒くものだ。
……先生が、死者の声が聞こえる、と唐突に言い出したようにな。
[息を飲んだユリアンの叫び。それに返す言葉も、淡々として]
嘘は、ついていないよ。
聞いたのは確かな事だ。
[イレーネに返す様子も冷静なまま]
[叫ぶイレーネを静かな眼差しで見つめる。]
うそはついてません。
エーリッヒ様も、うそはつきません。
貴女が視たのでしょう。エーリッヒ様は、人間だと。
判らない、で止まるんですか。逃げるんですか。
考える頭があるでしょう、貴女には。
何故――視てもいないのに、ユリアンが人狼でないと、そう言い切れるんですか。
そこにどんな証拠があるんですか。
色んな人がいるんです。
力に多少の差異が生じることもあるでしょう。
何故、自分が視た者の言葉を信じようとしないのです?
占いの力は、確かに万能じゃない。
そして、いつまで使えるかもわからない。
なら、それにのみ頼り切らずに動くのもまた、力あるものの姿のはず。
アーベルがどう思ったかはわからんが。
それは、占い師として、間違った行いとは言えないんじゃないかな?
[イレーネに向ける問いは、どこまでも静かなもの]
貴方が視る者なら、結論はひとつです。
ユリアンが人狼!
今一度、聞きます。
貴女は、本当に、人と狼を見極める力があるのですか?
……アーベルが本当に力を持ってるんだったら。
俺にはお前らが事実を捻じ曲げているとしか思えない!
何で俺なんだよ!
調べたわけでもないのに!
アーベルの行動だけでお前らはそれを信じるのか!
それがアイツの作戦だったらどうするんだよ!!
普段から平気な顔して嘯くような奴の言ったことを鵜呑みにするってのか!
[錯乱したかのように叫び続ける。
その瞳には信じてもらえない悔しさからか、少しずつ雫が溜まり始めていた]
痛み、など。
感じないようにすれば、感じないものですけれど、ね。
[軽く睨むようにして]
精神的修行の足りない身ですから。
マゾヒスムではないので、嬉しいとは思いません。遠慮します。
…私よりよほど困難な道をいらしたのですね。
それでも美しいと感じたものは、本当に何一つ無かったのですか?
/*
つーか、イレーネはアーベルが本物とは確実に認めては居なくね?
分からないとしか言ってないはず。
その辺から切り込めないかな。
アーベルが本物であるかを確かめるために、疑っているユーを調べる。
疑うユーの言う通りにユリアンに手を下すことは出来ない、とか何とかで。
/*
うん、受け入れてしまって欲しいんだな。
ここまで村側がやる気で動くとね。狼は暴れて花咲かせてしまって欲しい。物凄く申し訳ないのだけれど。
ただ、エピではちゃんと話し合ってね。
狼側が吊られるつもりないよって意思提示してるのに、そのまま続けられるのもどうかなと思わなくも無いから。
後は…こういう時こそメモで話して欲しいんだな。
進行中ページもあるんだから、字数制限かかるならそっちも使って。
…今回は色々引っかかっちゃったなぁ。
私の失敗も多いけれど、認識統一の面で他にもあれこれ。
次できるようなら改善点として心に刻みたい。
ユリアン。
[押えつけながら、耳元で囁く。]
私はともかく、エーリッヒ様が嘘をつく必要はないはずです。
作戦って、何ですか。
アーベルが嘘つきなら、何故彼は殺されたんです?
ユリアン。貴方がもし人狼でないなら、答えはひとつですよ。
違う違う、そうじゃない!
力に差違?それもアーベルさんが言っていたんですか?
自分の勝手で動いたアーベルさんも、ユーディットさんも、私には信用できない。二人のやり取りを全く知らないんだから当たり前です。
そうです、エーリッヒさんは人です、それだけは分かってます。でもそれだけです。あなたがさっき何か驚いたのも見ました。
私は人が嘘をつかない生物だとは思っていません。
[冷静に返すユーディットに、伏せたまま淡々と返す。]
…私は、最後まで信じられる人は信じぬく。
それが、ミリィが残してくれた遺言だから。
ユリアンは人だと信じています。
だから。
今私に分かっているのは、貴女が、貴方たちが信用出来ないという事です!
[顔を上げ、ユーディットを睨んだ。]
/*
メモの意味を理解するまで、凄く時間がかかりました(お前。
つーか、向こうの意図が読めないんだよなあ……読み込み、足りないかしらん。
/*
……それって、間接的な――
其処は回避するためにロールを回すべきだと思う。
此処は弁論で回避出来る場所ではないから、
ユーディットを刺す、という選択肢しかないけれど。
そんなの知るかよ!
人狼の仲間内で何かあったんじゃねぇのか!
[囁きには叫びで返す]
アーベルが偽者だったらてめぇの正体は知れねぇ。
てめぇがついた嘘に、てめぇを信じきってるエーリッヒがただ言葉尻に乗っただけかもしれねぇじゃねぇか!
俺はエーリッヒから、アーベルが誰を調べたかなんて聞いてねぇし!
/*
いや、そこは認めたとは一言も言ってない、って返せば良いんじゃ。
返さなけりゃ相手の言葉を認めたことになる。
メモのは明日狼側は村側に勝負持ちかけるつもりだ、って出すとか。
困難なのかな。
そうでもないかも知れないよ。
感じ方なんて、人、それぞれだろうしさ。
[問いかけを耳にして、僅かばかり、赤は揺れた]
……さあね。
裏があると思えば、美しくとも、そう思えなくなる。
貴方がそう思われるのならそうなのかもしれませんね。
[ゆるく頭を振る]
………。
まだ時間が残されていたら。
ミリィの部屋にある絵を見てきてみて下さい。
それもまた、貴方を変えることは無いかもしれない。
けれど何かを見せてはくれると思います。
投票を委任します。
少年 ティルは、娼婦 イレーネ に投票を委任しました。
投票を委任します。
少年 ティルは、召使い ユーディット に投票を委任しました。
投票を委任します。
少年 ティルは、音楽家 エーリッヒ に投票を委任しました。
/中/
……若干。表が、心配な。
ユーディットは自吊りに仕向けているのであって、
ユリアン人狼だとしても吊る気はないと思うのだけれどな。
尻尾を出してくれれば儲けもの、程度で。
死者の身が恨めしい。
つい中身が出ました、失礼。
――へえ。
そう言えば、描いていると言っていたっけ。
[指先は己の眼の輪郭をなぞる]
気が、向いたらね。
後、見えるようになったら。
/中/
私も同じですので(溜息
少しばかり胃が痛いです。
場がこういう形で停滞するのは一番避けたいものなのですが。
この辺もエピでよく話し合いませんと。
では沈みます。
/*
お疲れ。
やりたいことをやるには周りとの疎通が大事だが…。
こうも急展開にされると身動きがとれなくw
俺がこの状況になってまで隠れようとしてる意図は伝わらなかったかな…。
それか実はPL視点でバレてなかったか。
/*
むー。
赤組の思考が読めん(汗。
どう一石を投じれば上手く動くか……。
ていうか、それよりも、投票先をどうするか、ですよ。
未だにデフォだぜ(汗。
/*
向こうはユリアン吊りか私吊りにもってきたかったんだろうかなーとも。
急展開だったねw反論も通らないくらいw
まぁ意思疎通出来てないのはこっちも同じというかなんというか。
赤との意思疎通はまぁ仕方ないんだけどねー。
ええ、気が向かれましたら。
それだけの価値があるということだけはお伝えしておきます。
…見えそうにありませんか。
[この状態は医師として手の出るものではなさそうで。
そも今の状態でそうした治療が効くとはまったく思えない]
/*
ぬあー、親方の描写今日やっておくべきだったんだろうか。
まさかここで前触れも無く引きずり出されるとは思わなかった…。
匂わせしてない俺も俺ではあるけど。ど。
/*
何かユーディットに独り言で愚痴られてそうで怖い。
隠れすぎた俺も俺だろうけども。
エピでジャンピング土下座だな。
/*
ユーディットが死んだら 俺らのプランが (爆
そうなるとこれ敵対するための人間置かなきゃなんだけど。。
エリ残す…?
/*
ぐだぐだな進行にしてすみませぬ…。
陣営勝利に拘りすぎたかな…。
でもやってみたかったんだ、人狼勝利。
ユーディットの手際が悪いとかは、無いはず。
俺が残るのにしがみ付きすぎただけで。
中:
ここでユリアンが村側だったら余裕で見捨てて殺すプランもあったわけですが(酷
まぁ実際はこうだしね。
うーん申し訳ない。
/*
ユーが引いてくれたから、今度は俺が引く番か?
今回陣営勝利に拘り過ぎた部分もあるし。
ここまで来たら大立ち回りしないといけないような。
/*
しか無かろう。
そうなったら、今回吊り襲撃被せないか?
俺が力顕現してユーを殺して逃走。
明日エリを狙ったところで返り討ち、辺りで。
石。ああ、耳を気にされていたのはそれですか。
[なるほど、と頷き]
あちらにあるのでしょうかね。
[緊迫した空気に包まれた現実へと、同じように視線を向ける]
/*
もう、本当に。
両陣営とも悩ませるばかりの展開になってしまって申し訳ない。自分の失敗がなければ普通に動けそうだったので、かなり胃が痛いです。エピでのお叱りは存分に。
RP村で陣営勝利に拘りすぎるとこういう危険が出るのですね。言い損なわないように中に埋めておきます。さて、表がどう動くかを見なければ。
/*
あ、ユーさん殺して、そのままエリさんと対決してエピ持っててもいいしね。
…エリさんの負担がでかいわけですが(爆
/*
対決は明日でも良いと思う。
どうせなら、親方の描写入れたいw
ティルメモ見てティルを墓に送ってやりたくなった…!
工房徒弟 ユリアンは、召使い ユーディット を投票先に選びました。
工房徒弟 ユリアンは、召使い ユーディット を能力(襲う)の対象に選びました。
小説家 ブリジットは、召使い ユーディット を投票先に選びました。
/*
異を唱えようにも、対案は出せんしなー。
しかし、これ。
襲撃本気でどこに来るんだか。
……一応、ブリスに合わせとくかねー。
音楽家 エーリッヒは、召使い ユーディット を投票先に選びました。
音楽家 エーリッヒは、小説家 ブリジット を能力(守る)の対象に選びました。
さっき、アーベルは本物だと認めてたじゃないですか。
今は、信じられないんですか?
エーリッヒ様のことも信じないと。
では貴女は何も信じないんですね。
……そのユリアンが人狼なのに!
[目を、す、と細めた。]
質問に答えてください。
貴女は、人と人狼を見極める力を持っているんですか?
イエスというなら、私は貴女を信じるだけです。
[ユリアンには、たった一言。
「本当に、『その可能性』が判らないんですか?」と、尋ねた。]
在ると良いですね。
[向ける顔は、どこか心配そうに。
その心配がどこに向いているのかは読みにくいだろう]
どちらに天秤は傾くのか。
そもそも、私はアーベルさんを占い師として認めた、とは言っていませんよ。わからないと、そうしか答えていません。
答えを歪曲しないでください。
[ユーディットを睨み続ける。]
そうです、私は人と狼を見極める力を持っています。
[そう、自分は本当に占い師なのだから。
少なくとも、表に居る自分は、心の底からその役割を演じていた。
欠片も綻びを出さぬよう。
矛盾を生み疑いをかけられないよう。
震える占い師として振舞った。
それが、彼女が受け継いだ、口伝であり、力であり、血であった。。
容易に偽りを口にし、混沌の種を撒き。
決してその心を奥底にある真を見せない
―――――――――狂える信徒の為せる業。]
…ああ、もう、面倒、だ…!
[ざわり。
再び殺気が漂う。
埒が明かぬ状況に、相手が引かぬその強さに、苛立ちを覚え、その瞳が紅く染まる]
工房徒弟 ユリアンは、少年 ティル を能力(襲う)の対象に選びました。
っつ、エウリノ!
[ざわりと狂気の風を纏う主を抱くも、もはやそれは限界に近かった。
荒ぶる風に、内が震える。
それでも、傍を離れなかったが。]
[可能性が何かなぞ、考えている余裕は無い。
埒が明かぬ状況に、苛つきが頂点へと達する]
……もう、面倒、だ。
[ぽつりと小さく漏らし、押さえつけられている腕に力を込める。
ゆっくり、しかし確実にユーディットの腕を押し返して行った]
……こんなところで……俺は死ねぬ……。
全てに復讐するまでは!!
[尋常ならぬ力でユーディットを弾き飛ばし。
俊敏なる動きで起き上がると、そのままユーディットへと襲い掛かる。
その腕は爪を携えた白銀の毛並みへと変貌し、苛立ちの元となっている女に対し、下から切り上げるように揮われた]
/*
防がれる可能性無きにしも非ずだけど、ティル襲撃にしてみる。
通った時にはエリに頼んで一撃貰う予定。
通らなくても頼んで一撃貰う予定(ぁ
工房徒弟 ユリアンが「時間を進める」を選択しました。
……なっ!?
[二人の問答の様子。
その行方を見守っていた矢先の動きに、対策が遅れた]
……ユーディっ!
[とっさ、抜き放つのは懐の短剣。
間に合うか。
そんな思いを抱えつつ]
音楽家 エーリッヒは、少年 ティル を能力(守る)の対象に選びました。
や、――――――――エウリノ!
[表の世界で銀色の腕を見せる主に、目を見開いた。
しまったと思った。
主の苛立ちの元を、先に叩くべきだった、と―――]
[頬杖を突いた侭。
手は、口許を隠すように。
赤い眼は何も映さず。
生者に視えぬ死者に、為す術はない。
手を伸ばしても、声を発しても、届きはしないのだから]
納得した、と言ったのに?
[肩を竦めた。]
そうですか、貴女が本物で、けれど私を信じられないなら。
その勇気を持てないなら。
私が――
[イレーネの持つ短剣を取ろうと腕を伸ばしかけ――]
……ぐっ!?
[ばん、と物凄い力で弾き飛ばされる。
何も判らないまま、――――]
[――――視界が朱で染まる。]
殺す、ころす、コロス──!
偽るだの、欺くだの、もう、面倒だ。
全て喰らってしまえば同じことではないか!!
[狂気が身体の中に渦巻き、高らかに声を上げる]
くはははは!
血の惨劇、狂乱の宴、紅き華を咲かせてやろうぞ!!
私が納得したのは、アーベルさんがノーラさんが殺された後に取ったの行動だけ―――
[そう言いかけて、目を見開いた。]
――――!!!
[青ざめる、目の前で起こった出来事に。]
[ふ、と口元が斜めに上がった。]
本当に、あなたが。
おおかみ、だったんだ。
[熱。痛み。苦痛。それから、すべて。]
エーリッヒ様――
[朦朧と]
逃げて――
エウリノ!エウリノ!!
[狂気に飲み込まれた主の名を何度も呼び続ける。
だが、ああ、だめだ、もう――――――――。
秘密は露見してしまった。
その事実に恐怖した。]
[舞う紅。
それが示すものは容易に知れて。
過ぎるのは、『間に合わなかった』という思い。
それに急かされるよに、ユーディットへと駆け寄った]
ユーディ!
ユーディット、しっかりしろ!
[逃げて、という言葉は聞こえていたが。
それには答えず。
振り返る緑が見やるは、今、紅を散らしたもの]
……そういう、事かよ……!
[先程まで己を強く押さえつけていた女が容易く朱に染まる]
くははははははは!!
何もかも喰らってくれる!
我が力、とくと思い知れ!!
[白銀を朱に染め、その場で高らかに笑い声を上げる。
その瞳は鳶色から紅へと変わり、顔にはいつもの無表情ではなく、惨劇を望み愉しむ歪んだ笑みが張り付いていた]
[遠くなったはずの赤い世界。
そこからの叩き付けるような力に膝を突く。
輪郭が崩れる。人の形を保てない。
だが前と違い、ギリギリ今の意識を掴んでおくことだけは出来た]
『――――!』
[影のような獣の姿で、伏せる。
脳裏に響き渡る哄笑に弾かれないよう、ただじっと耐える]
[響く、笑い声。
左の腕が疼く]
……てめぇ……俺のいる場所で、そんな真似ができると思うなっ!
[宣する手、握られた銀を飾る紅は鮮やかに燃えて]
ユリアン…っ!
[猛り狂うユリアンを呆然と見ながら。]
ユリアン、ああ――――――。
[顔色は、蒼白。
それは信じていた人が狼だったという事ではなく、守られていた秘密が露呈してしまった事への恐怖。]
[渇きがそこにあった。耐え難い渇きが襲ってくる。]
この、じんろう、がっ……!!
[憎しみが瞬間的にユーディットに力を与える。
ポケットから、震える手が突き出された。]
[イレーネに渡したのはただの短剣、しかしこの手にあるのは――アーベルの。]
死ねええええええええッ!!
[狼の右眼に向け、銀の短剣は突き出される。
自分の名前を呼ぶ声が、遠い。]
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