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教師 オトフリート は 学生 リディ に投票した
シスター ナターリエ は 学生 リディ に投票した
学生 リディ は シスター ナターリエ に投票した
研究生 エーリッヒ は 学生 リディ に投票した
青年 アーベル は 学生 リディ に投票した
ランプ屋 イレーネ は 読書家 ミリィ に投票した
職人見習い ユリアン は 読書家 ミリィ に投票した
読書家 ミリィ は 探偵 ハインリヒ に投票した
探偵 ハインリヒ は 読書家 ミリィ に投票した
小説家 ブリジット は 学生 リディ に投票した
酒場のママ ヘルガ は 読書家 ミリィ に投票した
シスター ナターリエ に 1人が投票した
学生 リディ に 5人が投票した
読書家 ミリィ に 4人が投票した
探偵 ハインリヒ に 1人が投票した
学生 リディ は村人の手により処刑された……
ランプ屋 イレーネ は、小説家 ブリジット を占った。
酒場のママ ヘルガ は、探偵 ハインリヒ を守っている。
次の日の朝、研究生 エーリッヒ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、教師 オトフリート、シスター ナターリエ、青年 アーベル、ランプ屋 イレーネ、職人見習い ユリアン、読書家 ミリィ、探偵 ハインリヒ、小説家 ブリジット、酒場のママ ヘルガの9名。
フーッ フーッ
グッ
[息を荒くしてドロイドを叩き潰す。
レーザーが、左手の平を貫通してそらの見えない天井へと吸い込まれた。]
/*
うを、リディに行ったか。
あのままミリィ送っても良かったんじゃ、とか思ったんだけど(酷
とりあえずヘルガ襲撃されんで良かった…。
*/
ランプ屋 イレーネが「時間を進める」を選択しました
[補足]《 190176419: 417827 》
[識別]《 1924154: 22019417/1401819 》
< 防衛レベル2: 異分子転送開始 >
[重なる][複数の][音声]
[分解]
[転送]
[再構築]
[別々の][されど][よく似た方法で]
[流水の獣と][生命の魔]
[二つの存在が][数字の羅列へと][粒子へと][変わり]
[己に触れるブリジットの手、かけられる言葉]
[自分でも状態が良くないことは分かっている]
[だが]
[そうも言ってられない状況]
[少女の言葉に応じることなく、視線は目の前の少女─ミリィへと注がれる]
[彼女が紡ぐ言葉を待つ]
[転がるドロイドたちだったもの。]
[最後の一体が撃ちぬかれた。]
[天井で様子を見守っていたクラウドが「お疲れさん」と呟いた。]
[点滅する光。]
[よろめきながら壁に背を預け、笑う。]
[魔力自体は温存できたものの、体力はほぼ使い切った状態で。]
まだ……*来るの……?*
─東部・草原─
取りあえず、もどらにゃならんか。
このまま、ここにいても、仕方ねぇし……。
[少し休めば、空間を渡ることもできるだろうか、と。
そう、思った矢先に、傍らの従魔がきゅ、と声を上げる]
……セレス?
[震える声。それが意味するものは、恐らく、一つ]
[知らぬというものを教える程にも、与える程にも]
[大人にはなれず]
―廃棄エリア・第一集積室―
[がっしゃん]
………!
[スクラップの山に、突っ込んだ。
雷撃の余波はまだ躯に残っていた。緩々と、意識が*遠退く*]
/*
ってか、本当幻魔何処だオイ。
……絆持ちが、ハインとヘルガ?っぽい?から
多分今日にはハイン落ちでー…ミリィ落ちで、ヘルガ落ちで…。
……オレも落ちて良いんかコレ?4人落ち?
でも、まぁ、今日か明日はアベぽん占いかなぁ。
教師 オトフリートは、読書家 ミリィ を投票先に選びました。
教師 オトフリートが「時間を進める」を選択しました
探偵 ハインリヒは、読書家 ミリィ を投票先に選びました。
青年 アーベルは、読書家 ミリィ を投票先に選びました。
青年 アーベルは、探偵 ハインリヒ を能力(襲う)の対象に選びました。
/*
早々にミリィにセット。
そろそろ俺も落ちるかなぁ。
何でこんなに残ってるんでしょうか。
絆もついてるのに(爆
不思議不思議。
*/
[最後の一体が倒れ伏し、あたりの機器が作動しているのを見て取って]
ここは機鋼竜の揺り籠。
いくらでも出てくる可能性はありますし・・・。
とりあえず最初の場所へと戻った方がいいかもしれません。
―果樹園―
[リディの言葉、アーベルの声…二人の遣り取りは予想の範疇で、驚きは無かった]
……やば……
[アーベルの口から発せられる、音の羅列、それはドロイドを調べた時に『聞いた』ものと似ていたかもしれない]
[ハインリヒに触れていた手がピクリと動いた。
いや、ハインリヒを掴み直した]
……ぁ。
[銃口を向ける少女。こちらとて容易な状況じゃない。
けれど、今のは。
微妙に折り重なるような、それでいて違う力の流れは]
職人見習い ユリアンは、読書家 ミリィ を投票先に選びました。
職人見習い ユリアンが「時間を進める」を選択しました
−果樹園−
[眉を顰めた表情のまま]
[拳を握る]
[片側の青の眼差しを][雷撃の精へと投げて]
……、…………どうする?
[それは如何様な意味を持つ問いだったか。]
…お前っ!!
[まだ、データリンク用のコードを数本残したまま、
欲しい侭に手を伸ばす幼子の渇望を聞く。
…その向こうにうっすらと、誰かの意志の混ざる様も。]
欲しいからって取って良いってもんじゃn…
[詰め寄ろうとして、ゆがむ視界。
伝わる意志は、不快、拒絶、排除。]
[どうして邪魔をするのか]
[どうして欲してはいけないのか]
[己が本能のままに動く竜にはわからず]
[己とは、誰だ?]
[塵のように霧散し、気が付くとまたさっきの場所。]
…あんのガキっ!!
[身を起こすと、見覚えのある簡易結界。]
─廃棄エリア・第二集積所─
…………昨日、ハインリヒが言ったこと。
「お前が探していたものを、機鋼竜が与えてくれるとでも言うのか」
……うん。まさしく、それ。
ずっと探してたアイツ。私の故郷を消したアイツ。そして、私の右腕を持っていったアイツ。その居場所を機鋼竜が教えてくれるって言うんだ。
みんなを送ってるのは、機鋼竜が欲するから。ギブアンドテイクの関係。だからこれはビジネス。ちゃんとした契約の元でのね。
[一気に説明。なお肝心なところ数点を暈しているのは、これもまた契約という考えの下。]
―果樹園―
[目前で消えた、大切な(そう大切だった)生命の娘…最後まで他者を気遣った翼持つ猫…目眩がするのは、傷のせいではないだろう]
どうする、だって?
[青の眼差しを、鋼の瞳が受け止める。]
[けれど、浮かんだのは怒りではなく]
何故だ?
[哀しみに似た色を浮かべて、問う]
何のために、こんな方法を使う?
機鋼竜の為の力が欲しいなら、最初から、俺を連れていけば良かっただろう?
[奇しくも時空竜が言い当てた通り、機鋼竜にとって、尤も効率的なエネルギーとなるのは、純粋な雷撃の精である自分の力の筈で…そして、アーベルにはいくらでも、その機会があったというのに]
消えた。また。
[ポツリとハインリヒに答える。指の力をゆっくりと抜く]
ミリィさんには分かっているのかな。
今の気配はリディさん。
…ミリィさんのこと庇ってたけど、リディさんはそういう契約のようなものはしてなかったのかな。
いつもと変わらない。あの不思議な精霊のような気配だけだった。
もう一つのは私では掴みきれなかったけれど。
すぐそばで動いたよね。
[どこか淡々と確認する]
契約って何。
機鋼の竜は何を求めているの。
「……時空竜……また」
[短い、声。それに、そうか、と返しつつ、碧をぽふりと撫でて]
とにかく、戻ろう……ここ、護法天陣の外だし、色々と危険だ。
彼女も、ちゃんと休ませないとだし……な。
[そのためにどうするか、と考えて。
ふと目に入ったのは、白金の腕輪]
確か、これ……。
[機鋼王の託したそれは、刻を刻みし物。
……つまりは、彼にとって最も直接的に力を得られる、糧]
ちょっと、借りますよ、と。
[小さく呟いて、そう、と手を取り。
腕輪に軽く、唇を触れて]
消えてしまいました。
転送装置はこの中でも有効なのですね。
送るほうは実験中だったんだけどまだ結果が出ていないし・・・。
やっぱり一度戻りましょうか。
[首をかしげ、息をついている2人へと提案する]
[昨日の己の言葉は的を射ていたようで。ミリィが紡ぐ言葉を注意深く聞く]
やはり、か…。
じゃなきゃ、お前が協力するとは思えなかった。
…こんなの当たっても、嬉しか無いが。
機鋼竜が欲するは、俺らの力、か?
[外での騒ぎ。今は収束したようだが、その後になされていた会話の一部を思い出す。それは自分の恩人が紡いだ言葉だったか]
[そう言えば、その恩人の気配が無いような──]
フーッ フーッ…ふーっ…
[息を整える。
移動したほうが、とのユーディットの言葉に頷いた時、突然ダーヴィットが消え。]
……何故?
[浮かぶ色が、理解出来ず]
[拒絶ならば][否定ならば]
[まだ、わかっただろうに。]
邪魔者を消した、 それだけ。
[――本当に?]
それだけ?
[視界が狭まる…人の身を模した身体は、流れ出る赤に、確実に力を削られ、精霊たる力も、生命の娘との争いに消耗したままで]
……ん。何とか、いけるか。
[小さく呟き。受け止めた姿勢から、きちんと抱えなおす体勢に直しつつ、立ち上がる]
さて……それじゃ、一気に戻るとしますか。
だいぶ、騒がしいようだしな。
[残してきた白梟の伝える、広間の様子に低く呟いて。
肩に碧の獣を止まらせ、空間を渡る]
ちょ、ダーヴ…っ
どこやった!?
[竜から伸びるコードを引っ張って、眠る竜につめよる。
ブチブチ、と音がしてコードがいくつか切れた。]
[リディが、消えた]
[しかし恩人には普通の気配しかしなかったと、傍らの少女は言う]
…完全なる協力者ではない、のか…?
[ミリィを庇ったと言うことは、恩人もミリィが機鋼竜に協力していたことは知っていたはず。しかし、恩人は違う、らしい。ブリジットが言うように、契約をしていないということなのだろうか]
[意識は別へと移ったか]
……ねえ、
“痛い”?
[まるで関係の無い問いかけ]
[滴る赤へと手を伸ばす]
治した方が好いよ。
壊れてしまわないように。
[触れるか触れないかのところで、][止まった]
あなたは…一体、なんのための……
[声は途切れて、近付く青に気付いたのは、その手が目の前に翳された後]
アーベル………
君は、何…だ…?
[以前にも問いかけた、その同じ問いを、もう一度口にして]
小説家 ブリジットが「時間を進める」を選択しました
―廃棄エリア・第一集積室―
< いっしゅん。
なにが、起きたのかは、猫には、わかりませんでした。
こえ? ことば? それとも――ほかのなにか? >
[ブリジットの言葉にちょっと思案顔。無表情だけど。]
……リディ。ああ、そういえば。了承はしていたけど契約はしてないのか。
強制転送には関わっていないから、リディ。
目的は企業秘密。口止めはされてないけど。
欲するものは……こっちは隠しても仕方ないか。
流石のご名答。機鋼竜が欲しがっているのは力。多分、出来るだけ多くの、ね。
< 視界のゆらぎに目を閉じて、猫がふたたび目をあけたのは、その場所でした。
無機質で
どこかつめたくて
どこかさびしくて。 >
……あ。
リディ?
[空間を『渡り』、屋敷へと。たどり着いたそこは、緊迫感に満ちているか。
取りあえず、どこに行こうか、と思いつつ、一歩、踏み出した所で、肩の従魔が翼を広げる]
……セレス? って、何処へ!
[呼び止める声に答える事無く、従魔は飛び去り。
それを追い、走った先には]
─屋敷・果樹園─
ユリアン……と。
アーベル?
一体……。
[何があったのか、と。どちらへともなく、問いかけて]
< スクラップの上に落ちた体は。
少しいたかったけれど、彼女に近づいて。
ただ、こんなに寒い場所にいたら、駄目だと思っただけでした。
こんな感覚を、味わった事はなくて >
……いた。
< 左の腕がじくり、痛みました。
猫はそれを押さえ、なだめるように、青い布のうえから、口唇でおさえました。
――自分がいたいというと、彼はいつもそうやってくれました。たいせつな、たいせつな、自分の親のような人のこと。
その情報は、既に、機鋼の竜にもあるでしょうか。 >
<--
優しい手が、猫の頭を撫でました。
いい子だねと。
芸を覚えた猫に、みんな喜んでくれました。
だけれど、覚えなくっても、その人は、喜んでくれました。
人の姿になることができたとき、びっくりしないで、抱きしめてくれました。
猫のときは、あんまりあたたかく感じなかったけれど。
そのあたたかさに、なんだか、とてもなきたくなったのでした。
むかし、むかしの、猫のきおく。
-->
……怪我?
[それが誰の物をさしているのかは、すぐにわかったが]
俺じゃ、無理。ヴィンターならできるが……。
一体、何があったんだ?
[声にこもるのは、僅かな警戒。
ひとまず、腕に抱えたナターリエを草の上に横たえ、その前に立ち位置定める。
その傍らに舞い降りた従魔は、じ、と青年を見つめて]
<--
一緒に逃げ出した日のことも、伝わっているでしょうか。
他の人たちの、猫を売ってしまえということば。
かなしかったけれど。
それでいいなら、いいかなって、猫は思ってたんでした。
でも、それをとめたのは、その人でした。
とめられないってわかったら、
いっしょに、逃げてくれました。
つないだ手は、あたたかくて。
とっても、不安だったのが、おちついたのでした。
-->
普段なら聞こえない情報も、今の俺なら運ばれてくるから、な。
あれだけ情報が集まれば、推測も出来る。
聞きたいことはまだある。
多くの力を集め、何をするつもりなのか。
…他にも協力者は居るのか。
……機鋼竜が、その契約を守るつもりがあるのか。
[最後のは聞きたいことと言うよりも、聞いてて浮かんだ、疑問]
<--
転んで怪我をしたとき、
いたくないよって、撫でてくれました。
それでも痛かったとき、
口唇をよせて、やわらげてくれました。
水のちからを持ったかれは、
ずっとずっと、しんぱいしてくれて
猫に、彼の名前を、くれました。
大切だよって。
-->
やっぱりそうなの。
ならリディさんには納得できる何かがあったというわけよね。
それが何かは貴方にも分かるか知らないけれど。
[軽く息を吐く]
それで無差別。
…さっきのは何か違ったような気もするけれど。
[根拠があるわけじゃない。ただの勘に近いものだが。
そこまで言うと、はふ、と大きく息を吐いた]
だめかな、これじゃもたないや。
[続いたのは普段のような幼さの残る声。
ハインリヒが質問するのに任せて口をつぐむ]
<--
逃げるのに、つかれたとき。
かれが、歩くのが、だめなとき。
猫は、ひとり、かくれなさいって。
そのときの、さびしさも、伝わっているのでしょうか。
かなしさも。
かれを守ってあげられない、くやしさも。
言われたとおりに、一人で生きて、
決して、人には、近づかないで、
いつか戻ってくるって、約束を、待っていました。
それは、きっと、うそだって、わかってたいたのに。
-->
流水の獣と、生命の魔と。
喧嘩したらしくて、その怪我。
……それから。
二人とも、消えた。
[端的に、事実だけを告げる]
其方も、怪我……?
連れて行ったほうが、好い?
< 機鋼の竜と、魔。
ふたり。
その、感情は、伝わったのかしら。
いいかい、お前は、ずっと、自由でいるんだよ。
お前がそうしてくれているだけで、いいんだから。
お前のすきなように、生きなさい―― >
っち…。
[竜の言葉が分からない彼は、コードを忌々しげに投げつけ。
ユーディットと共に、廃棄エリアへと血の跡を廊下にぽたぽたつけながら*向かった。*]
[座り込んだまま、ブリジットの言葉に一つ瞬く。
…リディが消えたの? でも、確かに協力はしてたみたいだ。
対峙する赤髪の少女へぼんやりと視線を向ける。
…リディと、ミリィと。…本当に、これでおしまい?
口に出さないまま、じっと翠樹の少女へ視線を向けて。]
< 猫は、そっと、昔のことを、またたいせつに、たからばこにしまいました。
それから、手をおろして、リディのそばに足をつきます。
手をのばして >
…………
元気に、笑って、ね。
< そっと、頭を撫でました。
てのひらから、ふわり、やさしさのしずく(と、かれは言っていたのですけれど)……ほんのすこしの、癒しの波動がこぼれました。
すこしだけ、あったかくて。
すこしだけ、かなしくて。
猫のことを気遣った、ちいさな、魔法でした。 >
白猫殿と、リディのお嬢さん……と。
[そりゃ、どんな状況だ、と思いつつ]
それで……二人は、消えた、と。
[先ほど感じた気配はそれか、と呟いて]
こっちは……まあ、怪我といえば、怪我か。
無理、してくれてね。
[声音に含まれるのは、安堵と、それから、微かな憤り]
その気になれば、二人くらいはまとめて運べるが……。
頼めるなら、ユリアン、部屋まで運んでやってほしいかな。
[まとめて運ぶと、一方が鎖での運搬になるのは秘密です。
それはさておき、この場に起きた事など知らぬが故に。
最後の言葉は、ごく自然に紡がれて]
< ほんのすこしの動作でも、
思い出のふたがひらきやすくて。
ほんの少しのこころの揺れでも、
すべて思い出してしまいそうで。
猫は。
すこしだけ、かなしそうに、わらいました。 >
……無理。得意分野だっけ?
[誰かの言葉を聞いたか、]
[時空の竜へと向けて投げた]
……、
…………わかった。
部屋の場所、教えて。
[沈黙は些か長かったか、][されど][そう紡いだ]
[昏々と眠る私には、何が起こっているのかわかりはせず。
ただ安堵できるぬくもりに揺られて――――]
─屋敷:果樹園─
[温もりが消え、草の匂いに包まれる。
傍らには、私の植えし若木が静かに見守って]
< なんなんでしょう。
猫はこまって、そちらを見ました。
よくわからない長い紐――コード。
赤と青と黄色の三色が、途中でのぞいているものでしたけれど、それはまだ“生きて”いるみたいでした。
羽虫のような、音を立てて、
バチッ >
< 音はひどいノイズで、一度なりました。
だけれど、それは、二度はきこえませんでした。
たまになくだけの、ドロイド。
モニターに映し出された、外の風景。
――ナターリェ、悲しむかなぁ。
小さく、そんなことを、思いました。 >
……得意分野って、あのね。
[口をついたのは、ぼやくような声。しかし、否定はできず]
ああ……どうせ俺も、上に行くから、一緒に行きますか。
……広間がなにやら騒がしいようだし、怪我人は安全圏で休ませないと、ね。
[白梟から、広間の様子は伝えられていたからか。
瞬間、声は険しく]
/*
…というか、今気付いてしまったのですが。
襲撃され損ねたってことは、私、本日ふるぼっこ説教?
[ふるふるふるふる(怯)]
ランプ屋 イレーネは、読書家 ミリィ を投票先に選びました。
……違った?
[軽口][微かに笑みのいろ]
[僅かな時で失せてしまったけれど]
[雷撃の精を抱きかかえて、]
[白いシャツに][残る][深い緋色]
[それは大した難のようには見えず]
(彼にそれ程の力はあっただろうか?)
わかった、行こう。
[踵を返して歩みだす]
ランプ屋 イレーネは、青年 アーベル を能力(占う)の対象に選びました。
[ハインリヒの言葉にジッとハインリヒを見ていたが]
……前二つは企業秘密。
最後のは、そうだね。あれに一度でも会えば分かるけど。
あれは純粋。少なくとも嘘はつかない。知っているといえば知っているのだろうし、教えるというなら教えてくれるでしょうね。
[あれが、【器のみ】であることは知らないが、感覚的に理解している。まさか、【魂】がすぐ近くに居るとは思いもよらないが。]
……聞きたいことはそれだけ?
< 広間にいる人たちは、緊迫しているようでした。
ミリィは、リディと、一緒に、動いてたのかな。
そう思って、少し、リディの眠る顔を見ました。
そして――アーベルも? >
違いませんよ、と。
[投げやりに言いつつ、はあ、とため息をつき。
横たえたナターリエを再び抱き上げ、肩に碧を乗せて自分も歩き出す。
同時に、ふと感じる疑問。
今のよに、軽口めいた言葉が、彼から投げられた事はあったかと]
読書家 ミリィが「時間を進める」を選択しました
読書家 ミリィは、探偵 ハインリヒ を能力(襲う)の対象に選びました。
< そしてうつされた場所。
口の動きでは、わかりませんでした。
だけれど、その文字が、もうひとつのドロイドの画面に、次々へとともっていきます。
もちろん、猫には読むこともできませんでしたが。 >
……おなか、すいた。
< ぽつり、猫はつぶやきました。そうして、リディをもう一度撫でると、たちあがります。
扉の方にすすむ、足にまとわりつく こわれた ドロイド。
かちゃかちゃと音がひびいて、猫は、一度、足を止めました。
ごめんね。
ちいさく、呟いて、その背を変化させます。苦手なかたちですけれど、元気をもらって、それくらいはできるようになっているのです。
――白い羽根が広げられ、ふわり、少し、体が浮きました。 >
[普段と異なる雰囲気の広間]
[片側の青をゆるりと巡らせて]
[けれど、]
[怪我人を抱えているためか]
[或いは普段通りと言えようか]
[そのまま通り過ぎようと]
< ひとのような、ドロイドでした。
猫をみて、みーって、なきましたけど。
それは、マテウスの人の形の影にそっくりでした。 >
< でもさすがに、しめました。
ものっそい怖かったんです、猫。
みーっていうんですよ。みーって。
そしてはたと思いました。
もしかして
もしかして、ここにいる人の形をしたドロイドが、いてもおかしくないんじゃないかと。猫本人含め。 >
[企業秘密。その言葉にはやはりか、と言うような表情。続く言葉には]
…まぁ、その確信がなくばお前が契約に是と言わないか。
だが、奴は力を欲している。
そのためにお前は他の連中を奴の場所に送っている。
そのお前も、力を持っている。
取り込まれない保証は、無いんじゃないか?
この世界に15の属性が揃った理由。
それがここに繋がってるんじゃねぇかと、俺は思ってる。
[機鋼竜の状態はオトフリート達の会話を聞いたが故に頭の中に入っていて。本能的に動いているのであれば、理性たる魂が無い状態のそれが本当に約束を果たすとは思いにくい]
…どうせ聞いても、肝心なところは答えてくれねぇんだろ。
[広間の状況は感じてはいたが。
今のままでは身動きが取れないのもまた、事実で。
いざとなれば、魂分かつ白梟も動けると。
そんな思いも、微かにあって。
歩みは自然、上へと]
[当の白梟は、その意図を感じ。
ばさり、窓辺で翼を広げるか]
[二階の一室][寝台の上]
[雷撃の精を横たわらせて]
[色濃く残る赤へと目をやる]
[触れると][掌にも]
[それは][べっとりとついて]
……、
[口唇を寄せて][舐め取る]
[赤を流す雷精の痛みは無論、]
[その味もわからず]
[――わからないことだらけ。]
[*部屋を出た後は、何処かへと消えて*]
< 外の音、少しやんだみたい。
猫はかんがえて、猫の姿になりました。そのほうがきっと、見つかり難いでしょうから。
生体反応でたしかめてたらどうにもなりませんけど。
そしてぱたぱたととんで、扉をあけて(あけられるんですよ、きっと)、外へ出ます。
と――その先に >
ええと……?
< ギュンターの姿がありました。 >
< 猫に気付いたギュンターがやってきました。
食料庫に案内してくれるみたい。
猫は人の形になりました。
戦力外通告をうけながらも、ギュンターと一緒に、やがてたどりついた食料庫。
いくつか、袋につめます。何日分か。
そして食料庫から、元の場所へと戻りました。
また見回りにいくというギュンターに、お礼をいって、手を振って、猫はふたたび、こわれたドロイドたちのところ。 >
[ユリアンが部屋へ運ばれるのを見届けたなら、自身もナターリエを、部屋の一つに落ち着けて。
……足の異変に気づいたのは、その時か。
異眸は微かに、険しさを帯びて]
……さて。セレス、お前はここに。
俺は、下に行って、ヴィンターを呼んでくるから。
「……時空竜」
大丈夫だ。麒麟殿を頼むよ?
[ぽふり、と従魔の頭を撫でて、階下へと]
保証? うん、無いね。
[きっぱり肯定。]
……ただ。そうだね。もし、私を取り込むようなら。代わりにフッ飛ばしてやるのも一興、かも。
[そう呟く。その言葉は嘘か真か冗談か。相変わらず無表情な顔からは判別つかないか。]
[――数刻後。]
−中央塔外周通路下部・メンテナンスエリア−
[視線を移ろわす][銀の骨組みの翼]
[視線を逸らす][一角に置かれた本]
[右の手を触れて][発する][コトバ]
" 174038136 30190: 417827 "
[データの][読み込][み]
[天青石の睛へと光が映りこんで、]
――…………っ、
[流れ込む][記憶]
[生命の魔へ][雷撃の精へ][連ねた言の葉]
[大切な人との][大切な思い出]
[やさしさ?][いたみ?]
[眉を顰める]
[頭が痛むかのように、]
(痛みは無いはずなのに)
[左の手を蟀谷に添えて]
[じゃらり、][鎖の音。]
エーリッヒにより持ち出された食料
――――
プレッツェルx10箱
板チョコレートx3枚
ソフトキャンディーx数多
かわいたパンx1袋およそ30個
牛乳(一人用紙パック)xどっさり
紅茶(一人用紙パック・無糖・アールグレイ)x1本
飲料水(300mlペットボトル)x10本
クッキーx1箱
またたびx1袋
氷砂糖x1袋
ラーメンの乾いたようなおかしx大袋1袋
えびせんべいx大袋1袋
するめいかx1袋
魚の干物x10袋(約30尾)
[否応なく]
(自ら望んだのだから応と言うべきかだ)
[入り込んでくる]
[日に日に][増える][記憶(データ)]
[知らない事を][知る]
[その為の][筈なのに]
[何かが][間違って][いる?]
[返って来た言葉は至極あっさりしたもので。続く言葉はどちらかと言えば本気に聞こえたか。イレーネに照準を合わせるのを見れば]
─…止めろ。
お前が邪魔だと思ってんのは、俺だろ。
[言葉で牽制。腰に当てていた手に力が篭る]
< とりあえず、袋の中から、するめいかを取り出しました。あと牛乳。
猫はそれをあけると、もぐもぐもぐ。
静かに、食べました。
するめいかは噛んでいると、やわらかくなって、おいしくなるのです。
人の姿でも好きなもののひとつ。
しあわせな吐息。 >
退かない。
[きっぱりと。翠樹の少女へと向き直る。]
[風に煽られるように広がった灰銀が、さらりと床へ流れた。
長く伸びた髪を気に留めず、ゆるりと、向けられた銃口へ視線を注ぐ。
今では、疾風の傍に佇む陽精と変わらぬ身の丈へ]
――退く必要も、心算も無い。
[疾風の言葉を耳にしてか、口許に薄く弧を描き、
少年の声より、僅かに低い声で。]
……やめて。
力が必要なら、殺すのは意味が無いでしょう。
[左手を胸元へと引き寄せる。
一歩前へと出た。ハインリヒに並ぶ形になるか]
< それから、しばらくして、扉のほうから音がしました。
近づいたら、また、ギュンターがいました。
どうやら案内してくれるということ。
猫は、それに従いました。ちゃんとドアはしめて、食料もわかりやすく、おいておきましたよ。
ギュンターは強いので、さくさくと進めました。 >
/中/
猫がするめいか食べちゃダメーっ。
http://www.necozanmai.com/nekoiku/dangerousfood.html
―→メンテナンスエリア―
< 猫はしかし、そこに入りたくないといったため、機鋼竜の体と対面はしませんでした。
それは、本当は、しるしが反対したからなんですけれど。
そして、猫は、そこに案内されるままに入ります。
――その視界に、アーベルの姿。 >
[俯いた顔]
[髪に隠れて]
[表情は窺えずに]
……、…………リディ。
[装置へと手を触れて]
[名を呼ぶ]
[未だ彼女の言葉がわかったわけではなく]
[けれど、]
……は???
[思わず女は間抜けな声を上げる。自分が突如転送された経験はあっても、誰かが目の前で転送する様を見るのは初めてで。]
[ユーディットの実験中の言葉に首を傾げつも。]
ん、とりあえず安全な場所なら何処でも……。
[ショールをはらりと肩に纏い。壁に手を付きながら歩いていく。]
[足が、*重い*。]
/*
さて、うっかり出しちゃいました。(うっかり?
Neu
Meer
Eternidad
一人だけ not ドイツ語(おぉい)
[交わされる声は届く事なく。
眠りは深く深く深く。
揺れて、揺られて――――木綿の香りに包まれる]
― →二階個室―
[生きているかを確かめるように、小さな前足が触れて、離れる。
側にある愛し仔の匂いに、表情は僅か穏やかになりて]
……
[呼吸が深く静かに変わり、昏々と*深き夢の中へ*]
……。
[音がした気がしたが、それはもう聞こえず。
手のひらの傷をペロペロと舐めながら、熊は丸くなって*眠りだした。*]
シスター ナターリエが「時間を進める」を選択しました
[少年から紡がれた、きっぱりとした否定の意思。ブリジット同様、少年を下がらせるつもりであったが、その声はそれを良しとしないもので]
[瞬間、目の前で少年の変貌が起こる。その姿や声は青年と言っても過言ではなく。彼が何を思い、そのように変じたかまでは分からず。ただ、その奥で銃を構える少女に意識を集中する]
< マテウスが寝てしまってから、そこにギュンターの姿がありました。
ギュンターはそこに彼がいることを知ると、あとで、猫にも伝えるのでしょう。
猫は、きっと大喜びで向かうのですけれど、それはもうちょっと、あとのお話。 >
うん。
……だいじょうぶ?
< 心配そうに、猫は、彼と目をあわせます。まっさおな、海の、水の、色をした目で、じっと。 >
[伝わる気配と、白梟から見える様子と。
それに、はあ、と一つ息を吐き]
……っとに、どいつもこいつも。
[続く言葉は、飲み込みつつ、右手を一度、振る。
漆黒の光鎖をそこに巻きつけ、扉を開けて、中へ]
─…→広間内─
……?
< 猫はよくわからずに、それでも。
大丈夫なようには見えませんでした。
そっとしゃがんで、手を伸ばします。 >
無理、してない?
< その頭に、手をのばします。 >
[血の匂い。]
[確かに感じる同族の力。]
[安堵からか、一気に力が抜ける。]
[そして、丸くなったマテウスに寄りかかり、己を闇に沈み込せた。]
[ギュンターが来た事にも*気付かない程に*。]
[突然大きくなったイレーネをパチクリと見ていたが]
……わ。びっくり。
[でも、無表情。果たして本当にびっくりしてるんだろうか。
そして、退かないと言い張るイレーネに一瞬目を瞑るが]
そう。じゃあ、仕方ない。先に……
[そう言って、引鉄を引こうとし]
/*
で、俺はどうすれば(笑)。
元々撃たれる直前にトンファー使って銃叩き落とすなり何なりするつもりではあったのだが。
実は一度も攻撃をして無い俺w
魔法は使ったけど、防御系。
*/
[引き金へと手を掛ける少女を、笑みを浮べたまま見据え――
ふと、広間へと入って来た人物へ視線を向けて。
一度僅かに目を見開くも、直ぐさま、すぅと蒼を細める。]
…此れでも、まだやる気かな。翠樹の娘。
私は兎も角――、時空の竜相手に、退いた方が無難だと思うが。
[小さく、何処か愉快気に喉の奥を鳴らし]
[動いた。右手の中の鎖を一気に外そうとして]
っ。
[増えた気配にすんでのところで止めた。
この場は任せた方がいい。イレーネの言葉を聞きながらじっとミリィを見る]
/*
このモードだと、何気に無敵に近いので困る。
俺が。
設定して何だけど、コイツ何でも有りなんですって…!
だから、戦闘モードは無駄に挑発しやすいので、早く終われ…!
この空気早く終われ…!!(ごろごろごろ)
[他者の記憶]
[幾ら詰め込んだところで]
[真に理解など出来るはずもなく]
[それでも][求め][拒絶する]
……………っ、
[ふるり、] [立てた膝に]
[頭を振って] [顔を埋め]
[広間に踏み込み、後ろ手に扉を閉めて。
イレーネの声が聞こえれば、くすり、笑みが掠めるだろうか]
あんまり、買い被らないでいただきたく?
[冗談めかした言葉とは裏腹に、異眸は厳しく。
いつでも、陣を展開できるようにと、身構えて]
< 顔を埋めてしまったアーベルの姿。
猫は少し、なやんで。
もう一度、手をのばしました。
撫でるのが嫌なら、と。
縮こまった体を、なだめるように、そっと、抱きしめます。 >
[尚もイレーネに照準を合わせるミリィを見て、腰にあるモノに手をかける]
[しかし、広間に増えた時空の気配。それに続くイレーネの言葉を聞き、それを抜き放つのは止める]
[もしもの時はすぐに繰れるように、手はかけたまま]
おや。――相応の評価だよ、オトフリート。
[くつくつと笑みを零して。
ゆるりと、銀の腕輪が填められた右腕を、少女へ向けるように前へ差し出す。
これ以上動く気ならば、此方からも厭わないと宣言する様に]
だいじょうぶ
< 彼が自分をここにやったのだと、なんとなく、気付いてはいても。
猫はそれに対して、何も言いませんでした。
ただ、おびえたその様子に―― >
何も、こわく、ないよ
< 放っておくことは、できなくて。 >
そんなに、こわがらないで。
< ただ、優しく、言って。
アーベルがおちつくまで、そうやって、しばらくの間、そこに*いるのでしょう* >
[……そこに飛び込んでくるオトフリート。ちらりとそちらを見やる。対面のイレーネの言葉にスッと目を細めると]
まあね。対多は得意だけど、流石に相手が相手だし、ね。
[イレーネの愉快気な言葉にも表情は一切動かず。おもむろに動いた右手が腰の魔銃に触れると]
……桟ノ首(さんのくび)「木花開耶姫(コノハナサクヤビメ)」
[瞬間、周りの空間にかなりの数の草のカッターが現出する。]
では、またのちほど。ハヴ・ア・ナイス・ナイトメア。
[そう言った瞬間、カッターが全方位に発射。怯んだ隙に通信機を起動して、下界に*消えるか。*]
いえいえ、過分なお言葉で……っと!
[不意に現れた、草の刃に舌打ち一つ]
……エターナル・ロンド! 護法陣!
[とっさに解き放つのは、護りの陣。
一片たりとも、草の刃を通すまい、と光鎖が舞う]
[少女が言葉を紡いだ直後。周囲に草のカッターが出現。もちろん己達の方へも刃は向けられて]
--Die Mauer des Windes--!
[咄嗟に呪を紡いだ。開け放してあった窓から風が流れ込み、壁を形成。周囲に風精が多かったせいか、それはいつもより大きいものに]
[オトフリートが展開した護りの陣もあって、二重の壁が出来上がるか]
こわが、って……、
何?
こわがる、って。
[くぐもった声]
[顔を埋めている故][表情は見えず]
[逃げる代わりに、][目を閉じる。]
[他から見れば眠ったとも思えるか]
[けれど、]
[訪れぬ眠りの代わり]
[見られぬ夢の代わり]
[幾度も繰り返される][他者(偽り)の記憶]
[*目蓋の裏に焼きついて*]
[一本だけ鎖を完全に外す。
紡がれる力が妨げられることの無いように沿わせて。
向かってきた刃は広げられた壁によって防がれていた]
[光鎖と風と、護りの力は、草の刃を押し止め、鎮めるに至るか。
いずれにせよ、その乱舞が鎮まった時には、それを解き放った者の姿はなく]
……ひとまず、引いた……か。
[ぽつり、呟いて。
ひとまず危機が去った、と確かめたなら鎖を収め。
広間の面々に一連の出来事を聞き、こちらも知る限りを伝えたなら、白梟を連れて二階へ。
ユリアンの傷の治療の後、ナターリエに寄り添うように眠る従魔の姿を確かめたなら、自身は相方と共に、*自室へと*]
――…、
[翠の刃に、笑みを浮かべた侭蒼を僅かに細め。腕の輪をシャラリと鳴らす。
も、即座に展開される護りの陣と風の壁に目を見開けば、
笑みを深めて、するりとその腕を下ろす。]
…流石だな。
此処まで頑丈な壁で有れば、私が出る幕などあるまいよ。
[小さく笑みを零しながら、密かに込めていた力を静かに霧散させて。]
[息を吐いて左手の鎖を元へと戻し。ずっと安定していた風の力に、余計なことだったなとちょっと苦笑い]
…行っちゃった。
[呟いた言葉の色は安堵に近かったか]
[動きを止めた草。鋭さを消したそれは集まった風精によって外へと運ばれるか]
…どうすりゃ止められるんかね。
[さっきまで少女が居た場所を眺めながらぽつりと漏らす。彼女を揺らすために投げかけた疑問も、彼女にとってはさした問題でも無かったらしく。治療され、傷跡も無くなった左の肩に、右手をあてた]
[オトフリートと情報交換をし、その姿を見送った後にイレーネへと視線をやる]
それにしても…お前まで変身するとはな。
アルだけじゃ無かったのか。
[あの緊張感の後のなんとも間抜けな感想]
ん…。
[寝返りをうとうと、身じろぎをしようと、ゆる、と目をあけた。
黒いウェーブが見え、ピク、と耳を立てて動きを止める。
エルザがもたれているのが見えたので、動かずにそのまま再びゆっくりと*瞼を閉じた*]
[忽然と姿を消した少女の場所へと視線を向けて、一つ吐息を零す。]
――退いて貰えただけ、マシと言うべきか。
全く、時空の竜殿に感謝だな。
[小さく苦笑にも似た笑みを零して。
疾風の言葉に僅かに蒼を見開くと、嗚呼、と小さく声を上げた。]
『魂』が異なる故、変身――とは厳密には違うがな。
ノイが、迷惑を掛けた。
ノイの言ってた、“イレーネ”の一人ね?
助けてくれてありがとう。
[小さくペコリと頭を下げた。
何だかノイよりずっと大人っぽい、とか思ったら彼は拗ねるかな]
[引いてもらえた、の言葉には「全くだ」と苦笑を漏らして。平然としていたが、撃たれた時の体力の消耗はすぐには戻らず。騙し騙し立っていたのは事実である。緊張が解ければ、疲労の色も見えてくるか]
魂が異なる?
ノイっつーのは、あのちまっこい方のことか。
まぁ、迷惑とは思っとらん。
むしろ助かったと言うべきか。
そう。エテルノと呼べば良い。
――尤も、助けたとは言っても特段、何をした訳でも無いが。
[むしろ、時空のに礼を行った方が好い。
小さく苦笑を交えながら、影輝の言葉に短く返す。]
あの子は、まだ幼いからな。
[続く聞こえた「声」に、唐突に応えれば驚くだろうか]
エテルノさん。
ううん、だってハインリヒさんも本調子じゃないし。
[疲労が少し滲む声にちょっと心配そうに振り返り]
えっ?
[口に出さなかった分まで答えられてちょっとビックリ。
でもその属性と、本来の生の長さを考えれば多少納得もするか]
ビックリした。
[とは思わず声に出してしまったけれど]
無理は避けた方が好い。
――精霊の力を操るに長けているとは言え、
一度貫かれた人間の身体で、長時間耐えられるとは思わぬよ。
私に関与できるのは、精神的な疲労のみ故に、
然程変わらぬかも知れぬが。
[疲労の見える相手に、ゆるりと首を傾げながら告げて。
相手の額の前へと、するり手を翳す。
暫しすれば、僅かに疲れも退くだろうか]
そう。私の前に出ていた魂を示す言葉が、”ノイ”。
そう言って貰えるなら、助かるよ。
随分と、――困惑していたから。
――おや、驚かせてすまなかった。
[影輝の言葉に、くつくつと喉を鳴らす。
楽しげに笑む様子は、本当に侘びを述べると言う寄りは
むしろ何処かからかう様にも近いだろうが。]
……まぁ、此処に居ては
休めるものも休めぬだろうしな。
そろそろ、休んだ方が良いだろう。
――再び来る前にな。
あっ、はい。
[エテルノに頷き、オトフリートとの情報交換。
喧嘩となったという話やユリアンの怪我の事を聞けば心配そうに。
自分は自分でさっき感じたものをまた説明して]
[途中ヘルガに睨まれたかもしれません。さっき何をしようとしていたのか、彼女やオトフリートには分かったかもしれないので。きっと必死に誤魔化そうと否定しますが]
見張り…と言っても。
あんな風に出てきたり消えたりできるんじゃ無駄かな。
それよりはできるだけ万全にしておいた方がいいよね、きっと。
ハインリヒさんも、ちゃんとお休みしないとね。
[調子の良くなさそうな人を気にしながら、解散となれば今夜は大人しく部屋に*戻るだろう*]
[と、戻るその前に。
厨房に色々出しっぱなしなのにも気が付くか。
まだ流石に痛んだりはしていないだろうから、元あった場所に片付けつつ。幾つもひっくり返してしまっていた鍋を片付けるのはそれなりに時間も掛かったり。
明日は何か作れるといいなとか余計な事も考えていたのは、まだ残っていればイレーネには*読めたかも*]
[恐らく、この姿を見た事は無かっただろうヘルガが、
どの様な顔をしたかも構わずに笑みを返して。
雷撃の様子と、流水の事を聞けば、僅かに眉を寄せながら
他にもその場の者と幾つかの情報を交わした後、
不調の者を各々の部屋へと送る。
その広間を出る前に、影輝の娘が厨房で
何やら片付けをしているにも気付いたが……聞こえた声は、
僅かに温かい視線を向けながらも…気付かないふりをしてやる。
…犠牲者が出そうならば、その際に止めてやろう]
……さて。
[小さく言葉を零して。
自室へと戻る前に――ゆるりとその足取りは外へ向かう。
そのまま、屋根へと上ると小さく笑みを浮かべ]
――そろそろ、出て来たら如何だ ”ネスティオル”
[凛と、静かにその名を呼ぶ。
――ひらり。
何も無い空から、一羽の鴉が現れて。
ふわり、と。差し出した腕へと舞い降りた。]
「――…何時から」
最初から。ノイに無理を強いる状況になれば、
…私が出ると思うたか?
”アル”。
[ゆるりと伏せた蒼を向ける。
楽しげに響く声に、鴉が小さく溜息を零した。]
「…趣味の悪い。
貴方まで、その様に呼ぶのは止めてくれませんか」
趣味が悪いのは、どちらかな。
姿も気配をも消して、ノイに着いていた癖に。
さて、此れで満足か?
――随分と、ノイは心配していたのに。
相変わらず冷たい奴だな。
[小さく笑う声に、鴉が黒の瞳を向ける。
ゆるりと、小さな頭を傾いで紡ぐ声は、何処か呆れた様な]
「こうでもしなければ、――”あの場”でも。
貴方は出てこなかったでしょう」
――…、
「ノイに冷たいのは、どちらですか。エテルノ」
[言葉を返す前に、するりと。
右腕へと填められた腕輪へと吸い込まれるように消える。
――正しくは其処に装飾されたサファイヤへと。]
[休んだ方が良いと言う2人の先制パンチには苦笑いを返すよりなく。事実、このままで居るのは無理な話だし。エテルノにより力を行使されれば、礼を述べて]
あっちがノイで、お前さんがエテルノ、か。
困惑してたのは…やっぱ俺のせい、だよな。
もちっとスマートに事を運べたら良かったんだが…この体たらくだ。
こっちこそ迷惑をかけたな。
[色々スマン、とエテルノだけでなくブリジットにも謝罪する]
[情報交換が終わり、部屋へと送られ。礼を述べれば今日は大人しくベッドへと横たわる]
[エーリッヒとリディが消えた。あの時リアルタイムで状況を把握する余裕は無かったが、風精達運んできた情報を頼りに今状況を整理する]
[リディがユリアン達に事の真相を告げようとした時のアーベルの言葉。「言わない。そういう、話だった」これは一体何を意味するのか。言葉通り受け取れば、アーベルも、真相を知っているということになるのではないか]
…協力者は、複数。
[あり得る可能性。天井を眺めながら口を突いて出た。「邪魔者を消した」つまり、エーリッヒとリディを消したのは、自分で行ったと言う事。アーベルがもう一人の協力者である可能性は、かなり高い]
確固たる証拠は、無い。
されど、状況証拠は、ある。
[力のコントロールが出来なかったが故に齎された情報。通常ならば知り得ることの出来なかった情報。力の均衡が崩れたが故に得られたは、何と皮肉なことか]
[今回集まった情報で、状況は大分クリアになったように思える。好転はしていないかもしれないが。機鋼竜の思惑、その協力者達の思惑、この界の行く末。様々考えを巡らし、途中で襲い来る睡魔に意識を手放し、深い眠りの中へ]
探偵 ハインリヒが「時間を進める」を選択しました
/*
退席ついでに自分の中で状況整理。
今日屋敷周辺で起きたことは大抵運ばれてきてるから、かなりの情報が集まったはず。
明日はその反動であんまり使い物にならなくなったりして
(爆
*/
―二階個室―
[朝の光が差し込んでも、私は目覚める事なく。未だ昏き睡りの中]
[時折、摺り寄せられる温もりに心守られつ*白金の輪は時を刻む*]
[目を開く、傷は治療が施されて、既に痛みも無い]
あー…どじった。
[寝台の上で身を起こし、獣じみた仕草でぶるりと頭を振る]
[裂けたり汚れたりしている服を着替えて、部屋を出る]
ハインリヒさんは無事かなあ…
[昨日感じた異変を思い出して眉を顰める、生死に関わる程の衝撃とは思えなかったが]
[そっと足音を忍ばせて階段を降り、玄関から外に出ると、果樹園へと足を向ける。足元のふらつくようなことはなかったが、僅かに普段よりその動きは緩慢だった]
―屋敷→果樹園―
―果樹園―
[昨日より、また伸びたように見える若木の傍、自分が意識を無くした際に落とした短剣を見つけて拾いあげる。暫し、手の中でくるり、と弄び、思案]
これなら、なんとかなるかな?
[短剣を懐に入れ、結界を超えて中央塔へと歩き出す]
―中央塔―
[幸い、雷撃の一閃で排除できる程度の小さなドロイドしか途中では襲ってこなかった。中央塔の外周区画に足を踏み入れると、バンダナを外して短剣を取り出し、封じられた壁に両手でその切っ先を突き当てる]
雷光の名によって…命ずる…
[紫電の輝きがその身から短剣へと流れる。それは生き物の胎動にも似ていたか]
汝が主の元へ…
[パチリ、と雷光が弾け、見えない壁に吸い込まれるように…短剣は姿を消した。或いはシステムの中に流れる電流の中に溶込んだか。運が良ければ、地下に居る筈の生命の娘の元へと、その武器を届けるだろう]
後は自力でなんとかしろよー
[どこか気の抜けた声で、呟いて]
ふう…
[反対側の壁を背に、ずるずると床に座り込んだかと思うと]
ねむ……
[眠った]
[ミリィの攻撃を防ぐために行ったことなど何もなかった。
けれど、傷などない]
…翠樹の力でこの身を傷つけることなど、叶わない、か。
[皮肉っぽく小さく呟き、そのまま消えるミリィを睨んだだろう]
「……きゅう」
[時折上がる、不安げな声。
未だ獣の姿を取るセレスは、眠り続けるナターリエに擦り寄り、時に呼びかけて]
「ね、おきて」
「元気じゃないの、やだ」
「ボク、寂しい。白いにゃあさんもきっと悲しい」
「……時空竜も、辛いって」
[呼びかける事しかできぬ無力さに苛まれつつ、それでも。
セレスは何度も呼びかける。
癒しの術を持たぬ自身に、苛立ちという新しい感情を覚えつつ]
[ブリスを軽くにらんだのは、そこに本性を解放しようとする可能性を見たから。
結果として何もなかったが]
…まったく。
[ちいさくぼやいて、精霊は相変わらず不機嫌そうに壊滅を免れた部屋へと戻る。
―――微かに翠樹の気配を残して]
─二階・自室─
[ふ、と戻る意識。
目覚めを呼び込んだのは、訴えかける従魔の声]
ち……きつ……。
[掠れた声で呟いて、ベッドを寄せた壁に寄りかかる。
白梟から向けられる、睨むよな視線]
……そう、怒りなさんな、と。
[部屋へと戻ると手荷物のなかから煙草を探し火をつける。
香りは蜂蜜のように甘く。
実際には煙草ではないのだけれど]
……まったく。
ここのやつらと来たら本当に後先見ないのばっかりだねぇ……。
[疲れた、と小さく呟いて吐息ひとつ。
薄青の煙がゆらゆらと揺れては消えた]
[セレスの声は聞こえている。
自分も辛い、という言葉には、苦笑して]
辛いっていうか……苦手な、だけだ。
[ぽつり、零れる、小さな呟き]
……どうしていいかわからねぇ……それだけ、だよ。
どいつもこいつもバカっていうのか、騒げない方がバカなのか。
[首をかしげればこきりといい音。
そのままぼんやりとした表情で中央塔のある方へと視線を向ける]
「……わかんないって、なにが?」
[聞きつけたらしいセレスの問いが、無限鎖から響く]
ん……ちょっと、な。
「ちょっと、って?」
ちょっとはちょっと。
……セレスは、ちゃんとできてる。だから、気にしなくていい。
「……きゅ?」
[疑問の声。それに掠めるのは、苦笑]
……いいんだよ。
……セレスは、わかってる。
俺は、わかろうとしてないだけ。
[無限鎖を介した言葉のやり取りを、こんな言葉で締めくくると、ゆっくりと立ち上がる。
足元がやや覚束ないが、取りあえず下へ行こうと部屋を出て。
ふらついてます、見事なまでに。
こんな状態で階段はまともに下りられるのかというと]
…ま、いざとなったらひっぱたいて多少のお仕置きも必要か。
[ふむ、と首を捻って火を消すと立ち上がって廊下に出る。
壊滅を免れた酒があるなら寝酒にかっぱらってこようと]
……なんか、前にもどっかから落ちたような……。
[がったんと、派手な物音と共に滑り落ちた直後に零れたのは、こんな言葉。
以前は窓から、精霊たちの寛ぐ庭に落ちたんだっけ……などと思い返しつつ]
[扉を閉める音と、階段から何かが激しく落ちる音はどちらの方が大きかっただろう?
表現通りキョトンとすると、首を一捻り。
階段へと近づき]
…何してんの、おとっつぁん。
[上から見下ろし]
[呼びかける声に、一つ、瞬いて。
見上げれば、眩い陽光。落ちた後には精霊に会うものなのかと思いつつ]
……見ての通り、階段から落ちたとこです。
ていうか、誰がおとっつぁんですかと。
[あくまでそこは突っ込むのか]
あれ、誰かにおとーさんて言われてなかったっけ。
ライデンかな?
[階段をのんびり降りながら、起き上がる気配がなければ手をさしのべて起こしもするだろうが]
「……時空竜?」
[落ちた気配は伝わったか、セレスが不思議そうに呼びかけるのが耳に届いて]
ん……大丈夫だ、心配するな?
「きゅー……無理するの、ダメー」
[碧の獣、少しちたぱたしているかも知れない]
[ほんの一瞬掠めた苦笑は、どこへ向いたのか。
恐らくは、降りてくる陽精ではないのだろうけれど]
……そりゃま、彼にも言われてますけどね。
[投げられる言葉に、小さくため息。手を差し伸べられたなら、素直に助力を受け入れて立ち上がる。
その際に、気の乱れは伝わるだろうが]
どうも、助かりました。
―1F・厨房―
[とりあえず休息は一応取って。実際には大きな力を使ったわけでも無いし、彼女自身はそれ程酷い疲労もしておらず。
昨晩の思いつきどおりに階下へと降りてきていた]
うー、無理しようとしたわけじゃないのに。
[その台詞が昨日のハインリヒの言い訳と同じになっているのには気が付いていない。鍋をかき回しながら小さくぼやく]
あれ、そういえば。
なんでヘルガさんは何もしなかったし、なかったの?
[時竜と風の人が紡いだ防御は一通りのそれを防いでくれたけど。ヘルガの位置には場所的にそれを越えるほどの刃が迫っていたはずで。疑問符を浮かべながらおたまを動かしていた]
[それ以外にも考えることは多く。
響いてきた音もどこか遠く聞こえて首を傾げたのみ]
力を求めて、かぁ。
皆で協力してあげられるようなことならいいのに。
それなら普通に行けば終わるのにな。
[ぐるぐるぐる。脳の中もお鍋の中も。
作業台には雑多な調味料]
[深き眠りの中。
おぼろげに誰かが呼んでいる気がして、私は小さく啼く。
声には成らず、コエにも成らず、響く小さな波紋]
[なかないで]
[慰めるように散り行く余韻]
…おなか、すいた。
[ぐーきゅるる。]
[膝抱えて寝てて、空腹でお目覚め。
いまなら、ブリスの壊滅的ごはんもおいしくたべられます。]
< こわがる。
それがわからなかった、アーベル。
猫は、目を閉じている彼を、そっと撫でました。 >
今の、アーベル、みたいなこと、かな。
足もとが、ぐらぐら、するみたいで。
……おやすみ?
< 静かな、かれに、声をかけました。返事は、なかったでしょうか。
少し考えて、猫は、彼から離れると、ちょっとあたりをみまわしました。よくわからない部屋です。とりあえず、棚をあけて、ようやくひとつ、毛布を発見すると、ぱさりと彼にかけました。
さて、どうやってメンテナンスエリアから出ようかしら。外に、ドロイドがいっぱいだったり、するのかしら。 >
< 何はともあれ、ギュンターがきて、戻る事になりました。
そして――先に送られてきた人々の話を聞きました。
そばにいるのなら会いにいきたいです。
猫は、それじゃあ明日って約束をして、ねむりました。
そして朝。
プレッツェルを1箱、もって出動です。 >
[響く、波紋は届いたか。
ちたぱたと、相手に見えない抗議をしていたセレスはぴたりと動きを止めて]
「……きゅう」
[寂しげに短く鳴きつつ、また、すり、と擦り寄って]
[さざめく時の気配に苦笑しながらその手を引いて立ち上がらせながら]
…落つかれ、おとっつぁん?
[クスクスと苦笑する。
きっちんから感じる香りに首をかしげつつ]
―廃棄エリア:第二集積室―
< 歩いていって、顔をのぞかせました。あらあら、みんないる。嬉しくなって猫はとててと入ります。
みんな、まだ、寝てるのかしら。
と。思ったら。
声がしました。
たばこ? >
……あ。
おでこの人。
[獣の警戒心ゆえか。
何処からか届いた物音に、私の意識は深き淵から浮き上がる]
………
[緩やかに指先が動く。何かを探そうとするように]
[微かな耳の震えに、従魔はじぃ、とナターリエを見つめ。
静寂に、ぱたり、と寂しげに尾を振るか]
[一方時空竜、向けられる苦笑に、決まり悪げに頭を掻き]
少し、飛び回りすぎたようで。
……ま、こんなんだから、あちこちに怒られるんだって、わかっちゃいるんですが。
[性分でねぇ、と冗談めかして言いつつ。
直後にこちらも厨房からの気配に気づいたか。
ちょっとだけ、嫌な予感がしたとかそんな]
飛び回る。
まったく、竜ってのはどいつもこいつも気ままだねぇ。
[誉めているのか貶しているのかは謎だったが。
それから本来の目的であるキッチンへアルコールを貰いに行こうと思い立ち]
…キッチン行くけど、どうする?
[軽く首を捻り尋ねた]
うん。
< はい、どうぞ。なんだろう、そんなにおなか減ってたのかなぁ
と、猫は思ったりしました。
1箱じゃぜんぜんたりないとか思いもしません。 >
気ままに……見えますかね?
多分、一番強い束縛を受けてる種族ですよ、俺たちは。
[力あるものとしての律に、最も強く縛られているのが竜族だから、と笑って]
……ああ。行った方がいい気がしますね。
[問いには一つ、頷いた]
ありがとぉぉぉ!!
愛してるっ!一生ついてく!恩に着るっ!
[おもわずひとにゃんこむぎゅう。
ねこに餌付けされるドラゴンとか、どうなんだ…。]
< 猫は どらごんを えづけ しました。
じゃなくて、むぎゅってされて、びっくりして、 >
ええと。
< とりあえず、ぽふぽふ。
それから、箱あけて、どーぞ。 >
そんなに、おなか、へってた?
「……きゅ?」
[何かを探す、指の動きに気づいたか。
セレスは緩く、首を傾げ。
そう、と小さな手を伸ばし、それに触れる]
「……おきた?」
[少し震えを帯びた、囁くような、問い]
あ。野菜だけのも作ってたっけ。
[ユーディットの出していたメニューを思い出す。もう一つ必要だったかと鍋を引っ張り出した。
がしゃあん]
/中/
セレス、天声で動かすようかな。
ptもactももたねー(汗)。
なら、大人しくしてろ?
……いやだって、中々絡めなかった陽光と絡めそうなタイミングに、出てこなくてどうするのかと!(そこか
…………そんなに?
< 食料庫のこととかしらないのかなって思いました。
でも。
1箱をあっという間に完食する勢いなのを見て、猫、さすがにまずいと思いました。
そういえば、大食いさんでしたっけ!
食料庫のそんざいは、胸の中にしまっておきました。かわりに >
ええと、もうちょっと、もってくるね。
だいじょうぶ。ギュンター
< と、そこにいた機精を見て >
がいるから。
< いってきます。
そう言って、猫はふたたび、部屋をでました。
おおきな麻袋に、やがて食料を(かなり)たくさん詰め込んで…… >
< 飴とかいろいろあるでしょうか。
それをどっさりおろしました。
ギュンターには、リディを、お願いと言って。
それから、けっこうな量をとってきたけど、まだあった食料庫の中身を思い返します。
…………つれてったら、一発で、終わりそうだなっておもいました。
みんなにあげる分は、はらぺこドラゴンさんがたべおわっちゃうのと、どっちが *はやいでしょうか?* >
[触れる小さな手。
愛し仔のそれに無事であった事を知って、私は安堵の息を吐く]
……セ……ス…………で……
[セレス、無事で…。
そう言おうとするも、声にならず。コエも掠れて。
思い通りならぬ我が身をもどかしく思いつ、重い瞼を開けようと]
気儘さぁ。
今この世界を揺らしてるのは実際問題竜だろう?
[軽く笑うだろう]
ま…竜であれなんであれ、最終的に必要なのは己を律する心だと思うがね。
[ふむ、と小さく呟いたがキッチンから響く激しい音に肩を軽くすくめ]
…急ぐか。
[眼鏡の竜に先を促す]
ん〜
[目が覚めたのは、遠い厨房の物音とか気配とかが原因ではないだろう、たぶん…]
「みー」
[目の前に球体の浮遊物。赤いモノアイが光る]
[目覚める様子、それに従魔はきゅう! と嬉しげに鳴いて尾を振って]
それは確かに。
[軽い笑いには、苦笑で返して。続いた言葉には、一つ、頷く]
そうですね。
力を、自身を、律する心。それが大切。
[静かな言葉は呟くように。
先へ促されれば、こちらもどこか真剣な様子で頷いた]
─…→厨房へ─
―中央塔―
[おもむろに手を挙げて、拳を作り、モノアイの中心を殴りつける…ガッション!…その間0.00001秒くらい。静電気がぱちぱちしている]
煩い。
[寝起き直後は不機嫌です]
「ボクは、平気。大丈夫?」
[掠れた声に、ぱたぱたと尾を振りつつ問いかける。
何かを探すような様子に気づけば、きゅ、と一鳴き]
「時空竜! おきた!」
[何が、と言わずとも、伝わるのは理解しているのか、声は端的に。
その声に、ふう、と傍らのヘルガに気取られぬような小さなため息をもらして]
……そんなに大声上げなくても、聞こえるよ、セレス。
……大丈夫か?
[投げる声には、気遣う響き]
[火に掛かった鍋からはちょっと不思議な香り。
新しく出した野菜は…ちゃんと洗ったし、それなりの大きさに切れている。ちょっと指先赤くなってるけど]
ええと、お塩…
[使わなそうな鍋も床に置いてあるか]
[深い眠りから一度浮上する。喚く風の声が聞こえたからだ]
…疲れてんだよ、寝かせろ。
[文句を言いながらその風精の言葉に耳を傾ける。
が]
………?
[何故か上手く読み取れない。自分が眠いせいだろうか。それとも昨日大量に情報が得られた反動が起きているのだろうか。集中して、風の声に耳を傾ける。ややあって聞こえてきた声は]
<時空の子が階段から落ちたのー>
……んなもんわざわざ報告してくんな!
[呆れと苛つきで風精に軽く怒鳴った。風精は驚いてどこかへ逃げる。大仰に溜息をついて、瞳を閉じた。集中し損、とか思ったが、それ以前に風精の声が聞こえにくくなっていたことが引っかかった]
…バランス崩れすぎじゃねぇか? 俺。
[この様子では、もう少し安定するのはいつのことやら]
まったく貧乏くじをひくと大変だねえ、おとっつぁん。
[くつくつと笑い隠さず、そのままキッチンをそろりとのぞきこむ]
………。
[思わず変な顔]
だから、その呼び方は何とかなりませんかと……。
[思わずため息。貧乏くじは自覚があるので、否定はせずに。
そうこうしてる間にたどり着いた厨房]
……ええと。
何をしてますかと。
[第一声がそれというのもどうか]
[揺れる瞳が映したは、視界を過ぎる元気な尾。
私は緩やかに瞬いて、碧の獣を優しく見つめる]
……
[なれど、やはり声は出ず、私は訝しげに眉を寄せる。
緩慢な動きで手を持ち上げ、喉へと指先を滑らせて――跳ねるよに身を起こそうとして果たせず、小さく咳き込んだ]
青年 アーベルが「時間を進める」を選択しました
青年 アーベルが「時間を進める」を取り消しました
[咳き込む様子に、従魔はきゅ、と声をあげ。
労わるように、そう、と擦り寄る]
─厨房─
おはようございます、と。
いや、料理ではあるんでしょう、けれど。
[……なんで異様な気配を感じるんだろうか、とは。
さすがに言いはしなかったが]
[首を傾げつつ、屋敷の玄関をくぐる。階上に風精の気配、ああ、無事だったのだな、と安堵の色を浮かべる]
んーと…
[匂いの元は気になったが、厨房には複数の気配があったので、そちらには向かわず、階段を昇る]
……影輝界では薬物調合をりょうりって呼ぶのか……?
[ひくりと顔がひきつる。
料理じゃない料理じゃない料理じゃない。
これは絶対薬物調合だ。
ビジュアル的にも料理とは言えない]
…ちなみに、何を作るつもりで?
[そろりと鍋を恐ろしいもの見るような瞳でのぞきこもうと]
[ドアの向こうから感じるのは天聖の気、それと機鋼の…アーベルではなく従魔の気配だというのは判った]
麒麟殿?
[そっと声をかける。そういえば彼の麒麟は、消えた羽根猫と親しかったのだと思い出して]
うん。ハインリヒさんと、昨日お約束したし。
[微妙な間違い。まあ昨日やるはずだったのは嘘じゃない]
薬物?そんなことないよ?
[何でそんな顔をするんだろう、と言いたそうな顔]
えぇと、カレー?
お野菜だけのはスープ。
[うん、確かに黄色い。ただ微妙な匂い(しかもちょっとキツい)なのは変わりない。
一応慣れてないから簡単そうなのを目指したのは不幸中の幸いだっただろうか]
[代わりに映ったのは、揺れる元気な尾。
私は一つ瞬いて、大丈夫と問う声に応えるよに優しく見つめる]
[元気な報告の後、耳に届くは探していた時の竜のコエ]
………ぇ………
[私は安堵しつつ応えようとして、上手く声が――コエも――出ない事に、訝しげに眉を寄せる。
指先を喉に滑らせ――急激に蘇るは意識を失う直前の出来事]
――…す…じゅ………にげ……っ!
[叫びつつ身を起こそうとするも、果たせず。
口内に広がる仄かな血の香りに、小さく咳き込む]
……はあ。ハインリヒ殿と。
[なんてー約束を、と。思ったのは内緒の話。
ヘルガの薬物調合、という物言いには、カレーってある意味薬物調合料理だよなあ、なんて。
少し、遠い世界へ]
……。
[カレーってこんなに目が痛くなるものだっただろうか。
こんなに不思議な香りがするものだっただろうか]
……なぁ、おとっつぁん。
味見してやんなよ。
[ひきつった表情でちらりと見て]
[刹那、気をやる直前の状況と今が混乱する。
落ち着いたのは、擦り寄る温もりゆえに]
………
[大丈夫というよに、柔らかなその背を優しく撫でて。
掛けられた声に驚いて顔を上げるも声は出ず、返事は叶わない]
「きゃう! 無理、ダメ、無理!」
[視線に落ち着いたのも束の間、咳き込む様子にセレスは声を上擦らせ]
……っ!?
無理、するな!
明らかに調子悪いんだから!
[投げる声には、微か、焦りが宿ったか。
自身の不調は、見事に棚上げではあるが]
え? あ?
いや、俺は。
[ヘルガの言葉に、思わず上がった裏返った声。
……と、不意に、異眸が瞬かれ]
……。
[視線は上へ、ついでに意識もそちらへと]
酒場のママ ヘルガが「時間を進める」を選択しました
[咳き込んだ理由は本能的に理解し、擦り寄る温もりに心落ち着け。
大丈夫と言うように彼の仔を撫でて、自らの喉を指差し、首を振る]
……コ…エ……な…ら……
[時の竜の声に耳を伏せて身を竦めつつ、セレスを見つめて。
声は無理、コエなら少し、その意図は伝わるだろうか]
[撫でられたセレスは不安げにきゅう、と鳴き]
……昨日の、あの声のせいか?
全く……無茶してくれる。
[声には少し、呆れたような響きが混ざり]
負担がかからないようにしてくれれば、いいから。
後で、ヴィンターに診させるか?
[俺は治癒系さっぱりだから、と。
付け加えながら、問いかけて]
< たまに入るノイズと、そこに映し出される風景――じゃなくて光景――
猫はちょっと、見たくないって思いました。
鍋に入ってるんですよ。音もちょっと出ています。こっちは音声制御の装置が、そんなに、壊れてなかったみたい。
カレーとか、そんな言葉が聞こえて……ちらり、ダーヴィッドを見たのは、それでもたべられるのかなぁって思ったからでした。 >
…………カレーって、たべたことないけど、あんなんじゃ、なかった気がする。
[返事の代わりに扉を開けようとして果たせず、私は床へと崩れ落ちた。痛みを消されている脚の事を失念していたが為に]
……っ
[痛みに息を飲むも、傍らに跳んでくる彼の仔の様子にそれを隠す。
『だいじょうぶ』と唇の動きで示せば、扉が開いて。驚くより先に抱き上げられていた]
[立ち上る気炎に、ヤバイ、と本能が告げたか]
……いや、ここはあれですよ。
ハインリヒ殿が頼んだのなら、あちらに一任するのがベストかと。
[真顔で丸投げしてみた]
< 呟きに肯定がかえったら、猫はほっとするでしょうが……
食べたいとか聞いたら、なんだかぜつぼう、するかもしれません。
とにもかくにも、壊れたドロイドにうつった場所。
それは、台所でした。
きっとそのうち、他の場所にも*切り替わるんじゃないかしら* >
失礼。
[状況は見れば明らかで、そうと判れば行動も決まっていた、抱き上げた麒麟の身体を、そっと寝台の上に降ろす]
怪我はありませんか?
[寝台の傍らに跪くようにして尋ねながら、案じている様子のセレスを、軽く撫でた]
[味見と言われれば小皿を探してきょろきょろ]
あった。はい!
[カレ(?)を一口よそいオトフリートに差し出した。にっこり]
[あちゃ、と思ったが、遅かったようで。
……まあ、基本的に食でどうなる事は(コーヒー以外では)ないのだが]
……観念しますか。
[とか、言いつつも。
意識は違う所が気になるようで、視線は気ぜわしく上へと]
― 廃棄エリア ―
何か保存のきくものを準備しておくべきだったのでしょうか。
[鏡に映るは屋敷の光景。氷の窓に反射する景色が映っているようだ。]
厨房の様子はよくわかりませんが大変なことになりそうですね。
まあ・・・ カレーで死ぬこともないと思いますので。
頑張ってくださいね。
[鏡の向こうの広間の面子へとにっこりと微笑んだ]
[意図が通じたは安堵するも、呆れの響きに耳が不安げに震えて。
なれど現状を鑑みれば不平など言える筈もなく、小さく啼いて仰せの通りにと知らせ――目を瞬いた]
な…ぜ……知っ…て……?
[姿なきを確かめて使ったはず、と不安げに瞳が揺れて]
………だい…じょ……ぶ……で……すか…?
[単に麻痺させるものとは言え、空飛ぶ者には危険ではなかったかと、心配そうに問いかける]
[驚きにか不安げな色の瞳を雷精へと向けて。
私はなされるがままに褥へと運ばれ、丁寧に下ろされる]
『ありがとうございまする』
[緩やかに唇を動かして、礼を伝える。
「怪我は」の言葉に少し惑うも。喉に手を当て、緩やかに首を振った]
波動を感じたから、ね。
[時空と天聖は対ならざる、対。
一方の力の揺らぎは、もう一方も察知できるのだと、告げて]
ああ、大丈夫。直接の影響は被ってはいないし。
[心配そうな問いかけに、さらりと返す。
直接の影響はない……その言葉に、偽りはないが。
間接的な衝撃は受けていたわけで。
それでも、それを言うとまた落ち込ませるかと思えば、そうは続けられずに]
[唇の動きと、喉に当てられた手に、軽く目を見開く]
……声が?一体、どうして…いや、答えるのは無理ですね。すみません。
[苦笑して、それから、その瞳をまっすぐに見つめた]
エーリッヒ殿のこと、聞いておいでですか?
[ユリアンに撫でられ、従魔はちょっとほっとしたようにきゅ、と鳴く。
時空竜が信を置く者、と知るが故か。特に警戒するような様子もなく]
[一方の厨房では、時空竜、精霊たちの様子にはあ、と一つため息を]
……ええと。
ちょっと、手を加えた方がいいかも知れませんね。
[ここからリカバリーは可能だろうか、と思いつつ。
いざとなったら、指導しつつ作り直せばいいか、なんて思ったとか思わなかったとか]
作り直しを推奨です。
こちらでも何か作ってみましょうか。
[システムへ介入した時に大まかな地図もざっと見た。食料庫の場所くらいは知っている。]
食料はともかく、調理器具があるかが問題でしょうか。
[てこてこと食料庫へ向って歩き出し]
[『はどう』
緩やかに唇を動かすも、彼の竜のそれを掴むは獣たる私には難しく。後ほど試さんと密やかに思う]
……よう…ござい………した…
[返る言葉に、私は安堵の息を吐きかけ―――掠める記憶に柳眉が寄せられる。前にも一度このような事があった…はず]
………………「は」?
[一音だけであるに、妙に何かが込められた音が響いたろうか]
[雷精の言う通り、説明は難しいと頷いて。
私はまっすぐみる瞳を見返した。不安が過ぎる]
[告げられた名に、私は『まさか』と両手で口を覆った。
今は使えぬ喉であれど、それでも出そうな悲鳴を抑えんが為に]
[麒麟の反応に、目を伏せる]
僕は傍にいたのに、止めることが出来ませんでした…。すみません。
[謝罪を口にしてから、顔を上げる]
今まで消えた方々も皆、廃棄エリアという場所に送り込まれたようです。
恐らく、皆、無事なはずです。
[これまで生命の娘たるリディが出入りし、今もそこに居るのなら、命を脅かされている者はいない筈だ、と、内心の確信を込めて告げる]
……どうか、した?
[妙な響きのこもった一音に、一瞬、きょとりとして。
それから、あ、と短い声。
こんなやり取り、前にもあったような、と。
……確か、呪印が酷く痛んだ時に]
……いや、まあ。
少し、呪印が痛んだりはしたけれど。
でも、大丈夫だから……。
[無理はしないよ、と。
できるだけ、穏やかに告げる。
後で、呪印の事も説明しないとならないか、などと*ふと考えながら*]
― 廃棄エリア・非常用倉庫前 ―
[数体のドロイド徘徊しているのが見える。場所柄、蟲をかたどったその姿は某家庭内害虫を連想させ暗鬱な気分になったかもしれない。]
こんなところまで出張してるんですか。ご苦労様です。
[声に反応し放たれる破壊の光はエプロンドレスの少女の遥か前で捻じ曲がり壁の穴をあける。
次の瞬間、少女の黒い瞳が紅く染まり通路の一角を白い世界へと変えるだろう。]
所詮は、子供の玩具ですね。
[氷に閉じこめられ機能を停止させたドロイドを見ることもなく倉庫の中へと入っていった]
[私は言葉もなく、雷精の言葉に耳を傾けた。
手が震えるのが判る。
なれど何も言えぬは喉のせいでなく、雷精の目を伏せる姿ゆえ]
……
[雷精の謝罪に、私はそなたがせいではないと緩やかに頭を振る。
目の前の青年でなくとも、誰も止められてはおらず――私とて止められはせぬのだから。責める事など出来はしない]
『はいき…えりあ』?
[続く言葉には瞬くも、無事、との言葉には細い肩が揺れて。
傍らの碧の獣へと手を伸ばし、縋るように抱きしめようか]
『…ええ、きっとぶじで』
[確信の込められし言葉に、私は静かにそう応える。
淡い菫色は祈るように天へと向けられ、啼き声が一音零れた]
[祈るように啼き声を漏らした麒麟の姿を見つめる。否…見つめていたのは抱きしめられた機鋼竜の従魔か]
『聞こえるか…?』
[この声が、と…それは、誰に向けての呟きだったのか]
[倉庫の中を見渡して。必要になりそうなものをチェックしている。]
キャンプセットのようなものはありますね。
固形燃料もあるので火の心配もいらなそうです。
運ぶとなるとわたし1人だと少し大変そうか。
パッと転送できると楽ですのに。
[食料の山と厨房器具を見ながら考え込む]
必ず、連れ戻しますから。
エーリッヒ殿も、他の皆も。
[鋼の瞳に決意の色を滲ませて、そう告げ、立ち上がる]
麒麟殿は、ちゃんと休んでないとダメですよ?でないとエーリッヒ殿が心配します。
[にこりと笑って]
[私は緩やかに頭を垂れて、少し不安げな様子の彼の仔を優しく撫でる。歌う事も、啼く事も出来ぬ喉の代わりに。
知らせてくれた雷精に礼を伝えようと口を開き掛けて、私は彼の精が腕の中の仔へと向ける視線に気付く。
今まで屋敷から消えたは二人づつ、なればエィリ殿以外にもう一人]
『……だれが きえたのですか? そなたも…?』
[気遣うように見上げて、そう訊ねる。
腕の中の仔を見つめる彼が、それに気づくか否かは*知らねど*]
[何かを思いついた顔になり、ポンと手を叩く]
転送装置に比べたら、あれ1つ動かすくらいは何とかなりそうですね。
運んでもらうことにしましょう。
[蟲形ドロイドにリュックを背負わせて通路を歩き去る*]
[麒麟の問いかけには、気付いたとしても答えはしなかった。ただ安心させるように笑って]
セレス、この麒麟殿を頼むよ?なんだか無理をされているようだから。
[もう一度、従魔を撫でてから踵を返した]
−中央塔外周通路下部・メンテナンスエリア−
[かけられていた毛布が落ちた。]
……、
……………。
[息を吸って、][吐き出して]
[緩やかに首を振る]
[散る青]
[私は決意の色の滲む彼の精の言葉に、同意するよに頷く。
心配は…もう既にたくさん掛けてしまったけれど。
きっと今もさせてしまっているのだけれど]
『…はい』
[「ボクも」と言うように鳴く彼の仔を優しく撫でて、私は問いに答える事なく笑みて出てゆく雷精を見送る。
彼の仔も頼まれた事に応えるよに鳴き声を上げたろうか]
『……どうか、ごぶじで』
[命の恩人の優しい猫を、そして今までに消えた者達を想い、私は静かに目を閉じる。
彼等を助け出す為にも――直接ではなくともその役に立つ為にも、もう少し休まねばならぬと*心に戒めるように*]
[薄闇の中]
[立ち尽くす]
[白の衣服にはくすんだ赤]
[左手と右足には未だ外れぬ枷]
[片側の青は、ただ、前を見つめて]
[人の形をした右の手を][伸ばす]
[*その先に在るのは――*]
[数多のコードに囚われた翼を持たぬ竜]
[移ろう空の如き双眸に青を映す]
[『魂』無き『器』のみの存在]
[なれば]
[今此処に在るものは何だと言うのか]
[彼らの会話を聞く者がいたとて]
[理解には及ばなかったであろう]
[各人に届く声は異なっていたが故に]
[まるで、心を鏡に映したかの如く。]
─中央塔下部・ファクトリーエリア─
[部屋の片隅。苦しそうに横たわっている。額には脂汗
右腕の行使により襲ってくる痛みは、既に我慢の限界を超えかけている
ごっそりと自分が別のものに作り替えられて行く感覚。それに右腕が軋むほどに強く握り締める
既に侵食は右上半身から頬の辺りまで至ろうとしており、先は長くないことを自覚している
だから……]
それま……でに、アイツを見つけ……ないと
[苦しそうに紡がれる呪言]
[呼んだのは][呼ばれたのは]
[果たして誰であったか
]
[共鳴]
[共振]
[同調]
[初めに願ったのは、誰であったか。]
[返って来た言葉に、『やはり』と私は哀しげに啼く。
なれど「無理はしない」と穏やかに言われれば、前とは違う様子に少しだけ哀しみは和らごうか]
……は…い…
[素直に頷いて、いつもいらぬと言われてしまう謝罪の代わりに、小さく反省を込めて啼く。
時の竜と僅かに近くなったよな距離に、心揺れ惑いながら]
[――それでも、翠樹を逃がしてしまった事、落下を助けられた事、運んでもらった事、そして階段を落ちた事などを知れば。
彼の竜の予想通り、*海より深く落ち込んでしまうのではあれど*]
[……だが、彼女は気づくことができなかった。そう呟いた瞬間、腕からくる痛みとは別の胸の痛みがちくりと一瞬走ったことを]
[そして、心配を掛けているのは彼の猫だけではなく――
陽の精や地の獣、青の魔…その他の係わりあった者達にもであり]
[そして何より、腕の中の愛し仔と――――時の竜にもである事を]
[応えの有無に関わらず]
[片側の青に宿るのは気遣う色]
[幾許か沈んだ様子も窺えるか]
[*彼は未だ、真実を知らず*]
[かけられる声に薄っすらと目を開くとそこにはアーベルの姿
緩慢に体を起こすと]
…………何、してんの?
[腕を押さえたまま、問いかける]
[多少空腹もまぎれてお昼寝中。たまに気配に起きては、襲い来るドロイドを迎撃したりとか。]
…確かに…カレーじゃなさそうだけど…
何処か遠い国の料理だと思えば、多分大丈夫だと…思う。
[とりあえず腹が膨れれば、なんでもいいみたいですよ。]
はらへった…。
[同じ理由で火の竜が起きたことなんて露知らず。
身じろぎをして、目を覚ました。
エルザが起きないよう、そっと体を起こしてからきょろきょろとまわりを見て。
もう一度、*目をとじた*]
[非常用倉庫から持ち出した鍋に飯盒でカレーの準備中。]
スパイス類はあまりありませんでしたから、ブリジット様のように本格的とはいきませんが・・・。
[何故か倉庫にあった大きなアルマイト鍋に野菜とルーをいれて煮込んでいる。*]
[アーベルの手から感じた機鋼の力に、一瞬ビクッと身を震わせるが]
……ん。大、丈夫……
[そう言って、手をとるでもなくただ俯く]
―廃棄エリア:第二集積室―
< 猫、ぽかぁん。
おでこの人、すごい。とてもすごいです。
やっぱり食料庫は、おしえちゃだめですね!
それにしても…… >
あっちの部屋も、ドロイド出るかな?
…… * だいじょうぶだと、いいなぁ *
[厨房の惨状なぞ露知らず。深い眠りからようやく完全に覚醒する。その顔から疲労の色は消えないが]
……だる……。
体力まだ戻ってねぇんかな。
[もぞもぞと緩慢な動きでベッドを降りた]
[体力が戻らないのも当然と言えば当然。色々あってろくに食事を取れていないのだから。人間であるハインリヒに取って、何か食べなければ体力の回復も難しい]
うー、腹減った。
昨日も結局食べ損ねたな。
[空気を入れ替えるために窓を開ける。風が入り込み頬を撫ぜた。それに乗り、何かの匂いが漂う]
………。
何だこの微妙な匂い。
[何だか食欲が減退しそうになった。風にその匂いを運ばないように命じると、ようやく一息つくか]
厨房は危険そうだな…。
…果樹園何か生ってねぇかね。
[危険を感じ厨房には向かわず。階下へ降りると広間の前を通らずに裏口から庭の果樹園へ]
―二階個室―
[「休んでないとダメ」
雷精の残した言葉の通り、私はもう一度瞼を閉じて――今度は安心した彼の仔と共に――眠りに落ちて。
目を覚ましたのは、いつであったか。
私は緩やかに首を振り、乱れた髪を頬から払って褥から身を起こす。振動に目を覚ましたか、傍らの碧の獣が小さく鳴いて伸びをするを優しく見守り、羽を指先で整えてやる]
『…ええ、もう だいじょうぶ』
[心配そうに鳴く彼の仔へと、柔らかく口を動かして。
私は口内に未だ残る血の味を消す為に、静かに褥から下りた]
/PL/
しかしハイン/ヘルガとはまた思い切った……いやいや。
ということは共鳴はナタ/オトか。
ユリアンは昨日誰も助けに来なかったから共鳴候補から外す。
[水を求めて、私は裾を引きながら緩やかに階段を下りゆく――
途中で、獣の鼻がそちらに行ってはならぬとの警戒を発して。
どうやら同じ意見に至ったらしき彼の仔と共に、静かに厨房を避けて、瑞々しい果実の生る果樹園へと向かおうか]
─果樹園─
[様々な果物が生る果樹園。その中のリンゴの木へと近付き、赤々と生っている実を一つもいだ。1個貰うな、などと声をかけつつ]
…あのリンゴもここのだったのかね。
[先日陽光の精霊から貰った(顔面に投げられた)リンゴ。それを思い出して一人ごちる。シャリ、ともいだリンゴに齧り付いた]
[適当な木の根元に座り。背を預けて。ぼんやりとしながらリンゴを租借する。ふと、果樹園をうろつく黒い影を見つけた。それはどこか陽光の気配がする黒い猫]
あー、ヘルガの猫だっけか。
……おめーの飼い主、一体何なんだろうなぁ?
[それはヘルガの正体についてではあったが、一番かかっていたのは昨日ミリィが逃げた時の様子。草のカッターが向かってくるにも関わらず、何もせず、何も起きなかった。いや、何も起きなかった訳では無い。何もしなかったのに、”ヘルガには傷一つついていなかった”のだ]
[私は傍らを飛んでは休み、飛んでは休みして移動する彼の仔を見、勝手に動いては心配をおかけするやも知れぬとコエを投げる]
…セレ…ス…と……果…じゅ…ぇんへ……
ちゅ…ぼう…は…何や…ら……こわ…い……ゆぇ…
[その危険と正面決戦中たる時の竜が、いかなる表情で応えたか知ることなきは幸いや否や]
[痛む喉に固き果実は辛くて、私は柔らかな実のなる温室へとゆく。
機鋼界の制御が狂いつつある中、たわわに実るは陽の麗人の恵みであろうか。
見た事なき果実の数々に目を丸くする彼の仔を、優しく導いて、辿り着くは紫と翠の垂れ下がる棚]
『いただきまする』
[唇の動きでそう告げて、豊かに房なすその実へと指先を伸ばす。
一房は食べられぬやもと思い、幾粒かを摘んで掌へと転がせば、彼の仔は興味深げにその珠を突付こうか]
[うろつく黒い猫の興味を引こうと、猫探しの時に鳴らす音を投げかけてみる。一度黒猫はこちらへと視線を向けたが、寄ってくることは無くまたうろうろ]
……飼い主が飼い主なら、ってことかね。
[嫌われていると認識したらしい]
[時の竜の瞳に似ているとはしゃぐ様子に、私は仄かに目元を和ませる]
『そなた…おとどのが すきなりや?』
[勿論と応える彼の仔に、私は良い仔だと頭を撫でる。
彼の竜にも見せたいと言わば葉に包み、その場を後にしようか]
[瑞々しい果実を食み、喉を潤して。血の匂いを嚥下する。
濡れた指先を舐めれば、彼の仔も真似をして前足を舐める姿に、仄かに目元を和ませようか]
[葉に包んだ土産を前足に抱いて飛ぶ姿を招きつ、私は翠の木立へと足を向ける。彼の仔に見せたき物がありしゆえに]
[風が緩やかに流れる。昨日より風精の数は少なく、元々このエリアに存在するくらいにまで落ち着いている。耳に届く声は相変わらずいつもより減っているが]
[リンゴを食べ終わり、流れる風を身に受けていると、小さな黒い影が目の前、立てられた膝の上に降り立った。それは対なる獣が連れていた鳥]
あれ、お前アーベルと一緒に居たんじゃ無かったのか?
[彼の者の下から逃げていたとは知らず、鳥に向かってそう声を投げかける。否定するように、ぴー、と鳴いた鳥は再び羽ばたき宙を舞う。眩しげにそれを眺めると、その先に影を2つ見た]
ん…ナタ・リェと、セレスティン?
[昨日オトフリートから倒れたと聞かされていた天聖の者。傍には機鋼の従魔の姿。2つの姿を見つけて、思わずその名が口から漏れ出た]
―果樹園―
[足を向けしは、私が種を植えし地。
なれどそこで待っていたは、小さな双葉でなく小さな若木。
不可思議そうに見つめる彼の仔の鼻先へと優しく触れ、次いで若木の萌える緑へと触れる。そなたと、こなた。そう告げるよに]
『そなたは まだ わかぎ』
『いずれは おおきくなり 実もなろうが』
『今は まだ まもられるが良い』
[彼の仔は幾度か瞬いて、小さく鳴いてみせた]
[痛い? という問いにビクンと反応]
…………ううん。大丈夫
[首を横に振ると、壁に寄りかかりながら立とうとし]
あっ……
[膝がカクンと落ち、前のめりに倒れそうになる]
『これは わたくしが うえしもの』
『いずれ おおきくなり 実をなし』
『その実がまた 芽を出し きとなりて』
『――ずっと そなたが そばに』
[どのような顛末になろうと、何れは来る別れ。
なれどそなたが側に心はあると、そう告げるように見つめる。
彼の仔は幾度か瞬いて、小さく小さく…鳴いてみせた]
―厨房―
[オトフリートに何をどうしたのか聞かれれば]
お肉炒めて。野菜も入れて。見たことのあるハーブ入れて。
[見たことのある?]
黄色い調味料と、あれとそれとこれと…これを入れて。
[赤黄茶緑白。最後のが砂糖の壺っぽいのは気のせいか]
煮込み始めたところだよ?
[甘辛くてちょっと苦い。そんな代物になりかけていたが。
今ならまだ薄めて味を作り直すのも可能だろうか。
自分でも味見してごらんと言われればやっぱり硬直]
…おかしいなぁ。
[そんなこんなで徹底指導受けながら作り直し開始。
ちょっと不思議風味は残ったけれど、匂いも味もとりあえずカレーらしいものになった…かな?]
こっちのスープはどうすればいい?
[こちらはまだ味も何もつけていなかったから。
マトモなものが出来上がることでしょう。
陽光の精霊も作ってくれてるようですし。きっとちゃんとした食卓に*なるはず*]
[よっ、と言う声と共に木の根元から立ち上がり。ナタ・リェ達の傍へと歩み寄る。宙を舞っていた鳥もその後をついてきた]
よ、もう起きて大丈夫なんか?
[声をかけた相手が完全なる人型を保てぬ姿であるのを見れば、疲弊も大きかろうとその身を案じ。宙を舞っていた鳥はハインリヒの肩へと降り立つ。ぴー?と鳴いて首を傾げるような仕草をしたか]
[その場から立ち去りゆこうとする背に、聞き覚えのある声がかかる。風が吹いて髪を乱すは、主が為に引きとめんとするかのよう]
『…かぜの』
[唇を動かして、小さく頭を下げる。
既に人間と知るが故に、近づくか、近づかぬか…しばし迷う。
その間に疾風の男は近づいていて、私は少しだけ首を竦める。
彼の仔は肩の鳥を興味深げに見つめようか]
『……ええ もう やすみましたゆえ』
[風に愛されし男には、口の動きだけでも滑らかに通じようか]
[首を竦めるのが見えれば、必要以上には近付かず。手を伸ばしても触れない位置辺りで立ち止まる。動く唇、されど発されないその声に僅かに目を見開くか。それでも何を言いたいのかは風がその補助をしてくれて]
そか。
…あんまり疲れは取れて無いみたいだな。
喉も、痛めてるみてぇだし。
[自分の喉を示しつつ。肩の鳥は興味を示されればぱたぱたと羽ばたき己を見つめる従魔の前に舞い降りる]
[恩人に癒してもらえば、とも思ったが、彼の娘はここには居らず。この者を一番心配するであろう流水の猫も居なくて。人間を恐れるとも知っているが故にどう声をかけるか迷っているのが目に見えて判るだろうか]
[咄嗟に手を出して]
[支え、]
……、
大丈夫、じゃないね?
[以前と似た体勢]
[覗きこむようにして]
[問いと言うよりは、確認。]
[歩みの止まる足。私は僅かに申し訳くなりて柳眉を下げる。
僅かに見せる驚きには、少し視線が揺れやも知れぬ]
『……そう みえまするか…』
[疲れているのは事実ではあれど、人目見て言われるは流石に堪えて。私は僅かに眉を寄せる。
なれど風の男の困った様子に、視線が揺れて…黒の猫へと移る]
『あの子は エィリ殿の 仲良き子』
『…探しているので しょうか…』
[そう告げる傍ら。
彼の仔は近づく鳥を触ろうとして、手の中の荷に困り顔]
[倒れそうになったところをアーベルに支えられる
以前にも似たようなことがあったことを思い出し、たまらず俯いた]
……その。……ごめん
[そして、問いというよりは、確認の意味で投げかけられた言葉には]
…………うん
[俯いたまま、頷く]
[「厨房は怖い」。
真理だ、と思った。
そうでなくとも、今は果実の方が摂り易いだろうから、と。
セレスにしっかり護れ、とからかい混じりの声をかけつつ、送り出す。
……表情が微妙だったのは気のせい、きっと]
[そしてその後、後々の危機回避に全力を挙げていたのは、言うまでもなく。
無限鎖を介して伝わる空気の穏やかさに、微か、安堵を感じていたからか。それでも傍目、表情は穏やかに見えたろうけれど]
[何もしないと言う意思表示のように両手はジーンズのポケットへ。尤も、いつも立ったり歩いたりする時のスタイルでもあるのだが]
人型が完全には保てて無いみたいだからな。
そう、思った。
[眉を寄せる様子に簡単に説明して。獣族の詳しい生態までは知らず。憶測で言葉に出したのではあるが。揺れる視線が黒猫へと向かえば、自分もそちらへと視線を転じ]
ああ…道理でさっきからうろついてると。
見えぬ姿を探し彷徨うか。
…居なくなったと言うのが分からないのか、信じたくないのか。
[大抵の猫ならば反応する例の音に飛びつかなかった黒猫。ナタ・リェの言葉にようやく合点がいった]
[パタパタと従魔の周りを舞った鳥は、困っているらしい様子を知ってか知らずか。従魔の肩へと降り立った]
─厨房─
……おかしいなあ、じゃなくて、ね。
[ブリジットの説明にはあ、とため息をつきつつ、徹底指導開始。
それでも、何かに安堵らしき物を感じているのか。
傍目、表情は穏やかに見えたろうけれど]
まあ、うん。
失敗なくして上達なし。これから頑張ればいいよ。
[彼のためにも、ね、と。冗談めいた言葉に無垢な影精は、どんな反応を返したやら。
いずれにしろ、陽精に後を託して厨房を離れ]
さて、と。どちらにおられますかね。
[呟き、気の流れを辿るよに歩き出す。追いかけるのは、雷撃のそれ]
……、
[沈黙は躊躇いか、]
[けれど]
[片手で、][ぽふり][頭を撫でる]
こうすると、好いらしい。
[自分にとっては得体の知れない感情でも]
[それは“やさしい”ものだというから]
[「人型が保てていない」
さすが情報を扱うだけはあるのか、図星のそれに瞳が揺れる。
乏しい表情と異なり雄弁は獣の耳は、明らかに動揺していよう]
『……いずれにせよ さみしいのだと』
[足元に来た黒猫へと手を差し伸べ、撫でようとする――その目の前で黒猫は黒い髪の子供に変化した]
―屋敷の外―
[時空竜が自分を捜しているとは知らずに、アーベルを探して、屋敷内をうろついた後、外へと出て来た。まだ少し、動きは鈍いと彼を良く知る者ならば見て取れるか]
んー、やっぱどっか行っちゃったのかな。
それとも…
[地下の方なのか?と視線を地面に]
[まだ少し、歩みは覚束なく。
後でまた、刻の旋律を借りるようかな、と思いながら、歩き回り]
─…→屋敷の外─
……と、あ。いたいた。
[外に出てほどなく、地面に視線を向ける姿を見つけ出し]
起きてて、大丈夫なんですか、と。
[お前が言うか、と突っ込まれそうな言葉を投げかける]
[震え伏せられる獣の耳。己が言ったことが図星であるのが分かる。何だかさっきから相手の気持ちを沈ませるようなことばかりしてるような、そんな風に感じ、ポケットから引っ張り出した右手でぼり、と頭を掻いた]
…だろうな。
[寂しい、その言葉に短く返し。聖なる獣が黒猫を撫でようとするのを眺める。その瞬間、黒猫は子供へと変化し。その様に呆気に取られるような表情になる]
……いや、うん。
アイツの猫なんだからただの猫では無いか、うん。
[平静を取り戻すべく、ここでは人間界での常識が当てはまらないんだ、と言い聞かせる。ぺしょりと座り込んだままの黒髪の子供は、寂しげにこちらを見上げる。聖なる獣は伸ばした手をそのままその子供の頭に乗せ、慰めるように緩やかに撫でるか]
/*
一発言に詰め込む文字数が半端無いです先生wwwww
同じくらい発言してるユリアンの半分くらいしか残ってなi
*/
よ…っと。
[ややぷるぷるしながら、手を伸ばして梱包材のようなモノを取る。
そっと、エルザと地面の間に差し込む。
自分の身体をそーっと抜き、エルザが起きないように抜け出す。
四足のまま、ぐぐ、と身体を引いて伸びをした。]
―屋敷前―
[声をかけられて振り返る]
寝過ぎると目が溶けるって言うし。まあ、寝てる場合じゃないでしょう。
[お互いに、と言外の意は伝わるか?]
/中/
act使いすぎー(汗)。
昨夜の読み違いのせいですが、うん。
そして、なんか妙な表記ミスしてたな、メモ……。
─廃棄エリア・第一集積所─
[夢を見た。
何処から射しているのか判らないような、緑の光が溢れていた。
それは、木漏れ日だった。
母親の夢だった]
[夢を見た。
乾いた風が絶えず吹き荒んでいて、時折急に轟音が響いた。
それは、雷鳴だった。
父親の夢だった]
確かにね。
[言外の意は伝わったか、くすり、と笑って]
にしても、昨夜……一体、何が?
広間の様子は、大体把握してたけれど……。
[消えた者たちとの間で何があったのか、と。問う時には表情は、静かなそれへ]
[どれほど疎ましいと思っても、どれほど消えていなくなれば良いと思っても、それでも愛しいと思っていた]
ん……。
[のっそり、目を覚ました。
スクラップの山が少し崩れた。
エーリッヒに言われてリディの様子を見ていた機精ギュンターと、目があった]
お、お化け!!
[「アイツ」
親しげに聞こえる呼びかけに、私は問うよに風の男を見やる]
…そなたら、知り合いなりや?
[黒猫であった男の子は、撫でられるまま。
黒猫の主が誰とは知らず、ましてやフルボッコ仲とは知らず、不可思議そうに問いかける]
いや、運んだのは俺じゃなくて、アーベル。
俺は、腕、塞がってたからね。
二人は……消えたと。彼からそう聞いたけど。
その前段階の君の負傷については、さっぱり。
どこで何をすれば、役に立つんか全然わからんな。
機竜の説得でもいってみるか…
言葉わからんが…。
[のそ、とゆっくり動き出す。
しかしおなかすいた…]
リディは帰れるもんねー!
[………。]
……。
どおしてー!?
[ギュンターが、見せてみろというので手渡した。
ギュンターが言うには、強制的な転送の際に壊れたのだろうということだった]
[暫く撫ぜていた手は、]
[編まれた赤の髪を]
[影の降りる頬を]
[なぞって、]
[そっと、 離れる。]
行かないと。
[――足りない][ないている]
[低く呻くような、機械の駆動音]
まだ、わからない。
でも、わかりそうだから。
わかりたい。
[小さな囁き][独り言のように]
[従魔は鳥が肩に止まると瞳を輝かせ、触れない代わりに頬を摺り寄せる。鳥もまた相手のその仕草に目を細め甘んじた]
ん、あ、いや。
直接の知り合いってわけでも無いんだが。
コイツの飼い主と、ちょっと昔一悶着あって、な。
[僅かに動揺したためか、誰の飼い猫であるかを言いそびれた。無意識に口に出すのを拒んだのかも知れない]
[足りないものは][何なのか]
[気付いたものはいただろうか]
[力が欲しいと言いながら]
[力を奪いなどしていない事に]
[欲したものは][欲したのは、]
< 猫もするめいかをたべました。
それから、映像をながめます。
いくつかのモニターが、いくつかの場所を――音はなしに、表示していました。 >
……どう、なのかな。
< ぽつり。つぶやいたことばは、音になったでしょうか。 >
[そうこうしている間にもどこからか沸いて出たドロイドを、ギュンターが撃破]
おじいさん、強かったのねー。
ミリィの試し撃ちですっ飛ばされたくらいだから、てっきり雑魚なのかと思ってた。
[しょんぼりギュンター]
ごめんごめん。
そういえば、リディのナイフどこ行っちゃったんだろ。
ドロイド相手じゃ、力も使えないしなあ。
相手が生き物だったら、いのちを吸い取っちゃったり、逆回復させればいいからいいんだけど。
[ちょっと物騒だ。
ギュンターは胸を張った]
え、お爺さんに任せとけって?
―屋敷前―
アーベルが、ですか?
[丸く目を見開いて、問い返す。見逃してくれた?のか、とは思ったが、まさかそこまで面倒見られてるとは予想外]
本当に、何も考えてないんだなあ…
[ぼそり]
ああ、ええと怪我は単なる家庭争議です。エーリッヒ殿に叱られました。
[説明になってません]
―森林地帯・北西部―
[銀に装う樹林の合間を、さく、と。踏みしめて。
水墨の世界に満ちた白の絨毯に、足跡を一つ残した。
小さく零した溜息は雪煙と変わって、消える。]
…――まるで、牢御所を模した様だな。
[くつりと、苦笑を零す。
少年の蒼を通して、見識っては居たけれども。
『封印』の領域を司る氷破の声の響く場所ならば、
そう感じるのも――或いは偶然では無いかも知れない。
頭の端で薄らと思いながら、僅かにその身を屈めて。
さらりと雪上へと零れる灰銀を気にも留めず、
掬う様にして、指先に真白を乗せた。]
[目を見開く様子に、軽く、首を傾げ]
ああ、そうだけど……。
何も考えてない……って?
[呟きに不思議そうに問いつつ。続いた説明?には]
家庭争議でする負傷ですか、あれが。
[きっちり突っ込み]
痛いのなら、此処に居て。
……大丈夫だから。
[淡々と紡がれる言葉は、]
[冷たかっただろうか?]
[彼にはわからない]
行ってくる。
[地下からでは、操作はままならぬから]
[行かなければならなかった。]
[彼女の答えを待たず、]
[*彼は向かう*]
―ファクトリーエリア―
なぁ、何で俺たちをここによんだんだ?
何かしてほしいことが、あるんだろ?
[無数のコードに拘束されているかのように見える大きな竜。
冷たいその身体に触れた。]
[彼の仔と小鳥の戯れに目を細めつ、風の男の様子には首を傾けるのみ]
『…なれば、この子を連れて行ってあげて下さりますか』
[昔の一悶着=現在仲良しの方程式かと、私は男にそう願う。
飼い主たれば、恐らく慰めてくれるであろうと。
それから、ふと私は大切な事を思い出す。
消えた者達を助け、今ある手掛かりを守るための事を]
―屋敷前―
邪魔者は排除する、と、言っていましたから。
自分の意志でやっているなら、僕を助けるのはどう考えても不自然だ。
[時空竜の目をまっすぐに見つめる]
アーベルは、機鋼竜に関わる者、ですよ。彼の介入で、二人が消えるのを見ました。
――…、
[冷やりとする感触に、僅かに眉を寄せて。
しかし其のまま、そぅと掌へと握り込む。
数時間と立っていた所為か。
指先が既に冷えているのか、水へと変わり成る事は無く。
薄暗い空にを見上げ、ゆるりと、蒼を瞬く。
灰銀へと、止む事の無い新たな真白の欠片が舞い降りた]
……模した物とは言え。
失うには、惜しい場所だな。
[ゆるりと、静かに呟いた言葉は、雪へと吸い込まれて。]
[聖なる獣の申し出に、う、と言葉を詰まらせた。昨日の今日、あの天敵と顔を合わせるのは正直辛い。殴られるかもしれないから]
あーうー……分かった。
[しかしそれを断るわけにも、と思い直し。殴られる覚悟をしつつ承諾の意を示す。子供に「行くか?」と声をかけた]
お前さんはどうするね。
もう少しここに居るかい?
/*
というか。ふと思い出した。
オレは、この村が始まって常々思っている訳なんだが。
…この村、占い師要るんかね?(おまえ!)
絶対みんな頑張れば感知できるってこの村の人たち!(笑)
ユリアン出来るでしょ?ブリジットも開放すれば出来そうでしょ。
オトも本調子なら確実でしょ。ハインリヒも聞けそうだし。
ユーディも鏡で知れそう。
……オレ、もしかしなくても全力でいらn(今更気付いた)
[それを口にするより早く、口を開いたのは黒髪の子供であった。
雷の人が怪我して、猫がびりびりして、子供がぺしゃってして、猫と子供が消えちゃった。
そんな事を言って、また黒猫へと戻ってしまう。
飼い主の元に戻りたくない心境なのか、単に風の男が嫌いなんかはわかりはせず。
その気紛れに揺れる尻尾を、傍らの子はじっと見ていた]
[あ、スルーしやがった、と思いはしたものの。
告げられた言葉は、それをひとまず横に置かせて]
彼が、か。
……セレスも、彼には何か感じていたようだけれど……機鋼竜と関わりがあったというなら、納得も行くかな。
しかし、邪魔者は排除する……ね。
なら、そうしなかったのは、君をそれと認識しなかったから、というのもあるのかも知れないが。
[確かにちぐはぐ感はあるかな、と呟いて。
それから、ふと、昨夜の違和を思い出す]
……そういや、彼って。
軽口叩くとかそういうの。今まで、やった事、あったかな?
−北西部:針葉樹林−
[集う粒子][人の形を象る][青の青年]
[何故、其処に現れたかはわからない。]
……、
[座標を誤ったか]
[三対の一に惹かれたか]
[懐かしき気配を感じたか]
[深い色の中、淡い色彩がちらつく]
最初から、違和感はあったから、僕にとっては今更なんですが。
機鋼の精霊力を強く感じるのに、封じられたものが別にあるような…いや、別に、じゃないのか?…説明が難しいですけど。
[もどかしげに頭を掻いて、時空竜の軽口という言葉には、首を傾げた]
は?軽口?アーベルが、ですか?
軽口どころか、まともに喋るのもたまにしか聞いてませんが。
[黒髪の子供が告げた言葉は昨日風により齎された情報と一致していて。そう言えばこの子も傍に居たのか、と思い出す]
ユリアンが怪我…大丈夫なんかね。
[彼の者も自分のことを心配していたとは知らず。同じように無事だろうかと考える。その話を聞いても、特に驚く様子は見せないか]
[黒猫に戻った子供がこちらに背(尻尾?)を向けるのを見れば]
…やっぱ嫌われてるかな…。
[処置なし、というような様相で息を吐いた]
[さく、][ざく、]
[薄い白を][落ちる緑を][踏む]
[鎖の音は柔らかなものに飲まれて]
……、冷えるよ。
[人影に声を投げた。]
[彼の服装では説得力など無いけれど]
封じられたもの……。
[思い出すのは、先日の夜。
「……おさえ……られ?」と呟いた従魔の言葉と、そして何より]
違和感は、俺にもあったよ。
俺は昔……竜郷で、彼に良く似た魔と出会った。
その時は、機鋼の属はそれと感じなかったけれど。
でも、少なくとも、今のようにぼんやりとした感はなかったし……あの、枷もなかった。
[300年前の事を思い出しつつ、告げて]
……なかったよ、な。
ほんの一瞬、一言だけだったんだが……物凄く自然に、言われて驚いた。
何、か。変わり始めているのかもしれない。
[微妙に口ごもりつつも了承を示す男と、何やら不満そうな黒猫の様子に、私は首を傾げて一人と一匹を見やる。
飼い主と風の男の昨夜の一幕を知らぬ身には、疑問符が浮かぶのみで。男の呟きへの感想は口にせぬ事にした]
『…では、エィリ殿と…どなたかが、ここで?』
[黒猫は言葉がわかったか否か、にゃぁと一声鳴くだけで、またうろうろと探しに行こうか]
『ユリ…殿が怪我を?』
『今日お会いした時には、お元気そうでしたが』
[目の前の男も重症だったと知らず、私は雷精の様子を告げる。
行くかと言う問いには、素直に首を振った。
彼の仔を連れて長く居るには、消えし場所たる此処は危なかろうと]
――…、おや。
[色彩の無い世界に、ゆるりと立つ色を視界に捉えて。
空へと向けていた視線を、其方へと向ける。
青年の纏う白に染む朱に気付いたものの、
蒼を一度瞬くのみで、顔色を変える事も無く。]
其れは、お互い様だ。
尤も私は此れ位で倒れる程、柔な記憶も無いのでな。
心配は、無用だ。
[小さく、笑う。
掌に包んだ雪華の欠片を、ぱさりと落として]
[黒猫が歩き出すのを見れば小さく溜息をつきつつ頭を掻く]
ああ…リディが、消えた。
[聖獣の問いには端的に答えた。隠していても、いずれ分かることだし、隠すことでも無いと思ったが故に]
どうもリディとユリアンがここでやりあったらしい。
その時に怪我をしたようだが…その後のことは俺も知らない。
[その時は自分もそれどころでは無かったし。今日会った時は、と聞けば安堵の息を漏らす]
そか、じゃあ大丈夫なんかな。
ヴィンターにでも治療してもらえたのかね。
[自分がしてもらったように。そう考えながら聖獣首を振るのを見て。じゃあ行くか、と移動を促す。黒猫はついて来ないだろうと諦めたらしい]
寒いのは、正直好ましくは無いけれどね。
冷たさを感じるのは、然程嫌悪する事でも無い。
[さくりと、雪を鳴らして相手へと向き直る。
僅かに頭を傾げば、さらりと銀灰が頬へと掛かった。
投げられる問いに、蒼を細めて]
イレーネ。
”エテルノ・イレーネ”。
――君とは少し前に、会って居るのだけれど。
覚えては居ないだろうね。…アーベル。
[ノイの名前を告げたのも、此処だったかと。
ふと、思い出して小さく笑う。]
―屋敷前―
[時空竜の記憶を告げられ、「変わり始めているのかも」という言葉に蘇るのは、意識の底で聞いた言葉]
…冷たさも、温かさも、
痛みも、
悲しみも、怒りも、
何も、
わからない。
……わからなかった。
[ぽつりと声に出す]
お嬢が…リディが言ってました。「命の無い存在」に会ったと。
あれは機鋼竜のことだったのかもしれないけど、僕はアーベルのことを思い出した。
命は、心の対…セレスが機鋼竜の命なら、アーベルの命はどこに?
―廃棄エリア:第二集積所―
< まだ残っていた食料をおいて、猫はねこの形で、とことこと歩いていきました。
そこからとことことことこ、出て行って…… >
[時空竜に向けた問いは、問いではなく、ただの独り言だったかもしれない]
[その問いに答えられる者は、今はまだ居る筈もないと知っていたのだから]
冷たいの、嫌じゃない?
……でも、嫌っていたよ。
[まるで足りない言葉]
エテルノ・イレーネ。
…………、
“わからない”名前だ。
[眉が寄る]
[次いだ言葉]
[ぱちり、瞬いた。]
覚えて、いる……?
< そろそろ みー って音にも、あきてきました。
猫は、またか、と思いました。
でも猫は猫なので、よっつの足で走り回ります。せいかくには、にげまわります。
みーみーみーみー
あっちこっちから襲ってこられて。
にゃーん。 >
−中央塔下部・ファクトリーエリア−
[『器』たる機鋼の竜]
[ただ、其処に在りしもの]
[力を求めると][自由を欲すると]
[それは真実なるか][虚偽なるか]
[今は未だ――]
[風の男の言葉に本から得た知識を思い出す。
生命の、少女。雷精の…関係せし者]
『…そう。皆…怪我を…』
[次々と出る負傷者の名に、私の表情は曇る。
白梟が治療したかもとの言葉には、曖昧に頷いて促されるままに歩き出す]
< 猫、ファクトリーの近くを通りますけれど、そのとびらはまるでないもののように通りすぎました。
あれれ、ふしぎね。そういうところがあったら、いつも逃げ込むのに。
――青い布の下、わずか、流水のちからが、強まっているようでした。
誘拐されたり、いやなところにつれてかれたり、そういうことをされても許してしまうだろうから、そうならないように、接触だけはとめようってことらしいんですけど……
そういうのも、場合に応じて、できれば良いものですね。
ちゅどーん。
ファクトリーへと通じるそばの壁に、ばくげき。 >
― 廃棄エリア ー
[立て続けに起こる爆音を聞き、そちらに向ってとことこと歩き出す。角から氷の鏡を作り状況を伺うとドロイドに追い立てられる猫の姿。その姿を見て取りどこかズレた感想をもらす。]
楽しげですね。
[呟かれた言葉に、ゆる、と瞬く。
ただ、最後の部分から、誰の言葉かは察しがついた]
冷たさ、温かさ。
痛み、怒り、悲しみ。
生命と精神に属す感覚。
……俺も、わからなかったな。
そして、知りたいから、『産まれる』事を望んだ。
[呟きはどこか、独り言めいて]
命のない存在……か。
彼がそうだとしたら。それを……探して?
[疑問系の呟きの後、異眸はふと、中央塔へと向けられる]
< ファクトリーエリアの、そばを、猫は猛スピード、にげています。
ええ。
たのしげっていうより、ひっしです。ひっしって、かならずしぬっていう意味ですよ!
猫ぱたぱた、姿勢ひくくしたり、高くしたり。にゃーにゃーみゃーみゃー! >
[表情を曇らせる様子に言わない方が良かったか、とも思う。少なくとも自分も怪我をしたことは隠すか。これ以上その表情に影を落とさせないために]
[部屋に戻るか、広間に行くか。それを聖獣に訊ね。部屋に戻ると言われれば、送ってから広間へと向かう]
[従魔も聖獣のあとを追いかける。その肩に鳥を乗せたまま。鳥も大人しく肩で揺られ移動する]
[ぽふりと頭を撫でられ、顔を上げる。その顔は僅かに悲しさを映していたか
寄りかかったまま、撫でられるままにしていたが、フッとその手が離れる
行かないと、というアーベルをジッと見ていたが、スッと体を離す]
…………
[いってらっしゃいとも何とも言わないまま、去っていくアーベルを見ていた]
――少なくとも、私は。
嫌であれば、態々掬い上げたりはしないさ。
……唯、如何だろうね。 属性であれ、他の理由であれ。
嫌がる者は居るかもしれない。
…、誰が?
[足りない言葉に、薄く口許に弧を浮かべつ。
ゆるりと、首を傾げながら問うて。]
あの仔の様に、”知らない”名では、無いのだね。
其れで、十分かな。
[緩く一度、蒼を瞬いて。
続く言葉に、弧を深めて喉を鳴らす]
そう。――今は無き君の記憶に。
私の名は残っていると思うのだけれど。
…?
[ファクトリーエリアの扉を、ンイー、とあけた。
小さくなるドロイド。
その隙間から小さな猫が見えた…ような…?]
機鋼竜同様、アーベルもまだ「産まれて」いないのかもしれません。
それとも封じられているのが、彼本来の「命」なのか。
探しているのは、封印を解く方法なのかもしれない。
[時空竜に倣うように、一瞬だけ中央塔に視線を向け]
ともかく…アーベルを探さないと。屋敷には居ないようだし。
オトさんは、こっちの守り頼みますね?怪我人一杯ですから。
[軽く言って、結界の外に向かって歩き出す]
猫さん、こっちですよ。
[角からひょこりと頭だけをだして手招きし、掌を上に向けると空気をきしませる音と共にあたりの気温が低下していくのが感じられるだろうか。]
冷たくて、
寒くて、
寂しいって。
……、……リディが。
[尋ねられるまま][素直に洩らす]
[生命の魔が感じていたのは、]
[それとは異なる事だったのだろうが]
ああ。
知らなくは、……ない。
無い、記憶。
失くした?
< バン!
ちかくで発砲音。やあああんっ!
猫ものすっごいいきおいで逃げる、しかいのはしっこに、こおりの、ええと、ユーディットの姿です。
手招きしてます。
遠慮なく、ダッシュ。近づきました。
もちろん、うしろのドロイドも、いっしょに! >
……可能性として、考えられなくはない……な。
[小さく呟いて。
軽い言葉には、小さく頷く]
ああ……どこから何が降ってくるかわからんし、こっちは俺が見てる。
……一応、無理はしないように、ね?
[俺に言われたくはなかろうが、と。冗談めかして付け加え]
/*
解説、というかメモ。
""内は、アーベルにとっては無意識に近い。
己が発した自覚は殆どない。
何方かといえば、“本能”に近い言葉。
*/
[風の男の問いに『部屋へ』と答えたは、厨房に近づくは怖いという警戒が残っていたゆえか]
[私が重い口を開いたのは、送ってもらった直後の事。
一足先に飛び込んだ彼の仔に見えぬよう、風の男へと唇を動かして問うたのは、多少なりと後ろめたさがありし故か]
『翠樹が逃げたと、聞きました』
『そなたが情報の元、私という事に願えませぬか』
[『…彼の人を、守るために』
それは精神が竜をかばう為のもの。
既に幾人かに知られた後とまでは知らず、願うは愚かであろうが。
皆の助けとする為に私に出来る事は、それくらいしかないと]
これやるとかなり疲れるのですけど・・・。
[猫が通路へと駆け込んだのを見て取り、上に向けていた手をドロイドの群れへと向け力ある言葉を解き放つ
―“Ice Fiend”
氷が渦を巻き蝙蝠の翼をもつ悪魔の姿を象った。
その右腕が振り下ろされ空気をきしませる音が響く。
後に残るのは氷結し塵となった何かが靄となって舞うばかり。]
< あれれ、
ユーディットのところにかくれて、ふりかえったときに、
ファクトリーエリアのとびらが、開いているのが見えました。
誰かいるみたい。
でも、
そこにはなんだか、近づけません。
ねこ、こまりました。
にゃーん。 >
< そして、ユーディットが、何かしたみたい。
ぶるるっ
寒いのをようやく、かんじて、にゃあ。さむいさむい!
――でも、おいかけてきたドロイドは。
いっしゅんのうちに。
小さく、もうしわけなさそうな、なきごえ。 >
降ってくるというか、撃ってくるというか…
まあ、確実に、肉体的には、そっちのが危なそうな気がしますから、本当に気をつけて。
[振り返り、一瞬真顔で言って、それからひらりと手を振って、時空竜の守護結界を出た]
もう大丈夫ですよ。
猫さんもこっちに来てたのですね。
[鳴いている様子を見て首を傾げ。]
どうかしましたか・・・?
――…、
…そう。生命の娘が。
[笑みを浮べたまま、小さく言葉を返す。
数日前を思い返せば――寒さを拒む事は有るかも知れないが。
少なくとも「知覚」を識る生命の子から、
嫌いという言葉が出るのは、思いも掛けない事でも在るから
――恐らく、他の言及だろうとは容易に想像出来たけれど。]
さぁ、私には前の君しか判らない。
あの刻から、――今、こうして私目前に立つまでに。
……「失くした」のか。
「無くした」のか。
[雪上へ吸い込まれるかと思われる程、静かに、言を紡ぐ。
ふと、青年から零れる音に、僅かに眉を寄せた。]
青年 アーベルが「時間を進める」を選択しました
ああ、全くだ。
そちらも、気をつけて。
[静かな口調で言いつつ、手を振り返し。護法天陣から離れる背を見送ると、屋敷の中へと]
青年 アーベルが「時間を進める」を取り消しました
そう。
きてた。
< でもきっとにゃー。としか、響きません。
猫はこまりました。
でももういちど、にゃー。
なんかさむくて、ぜったい、毛皮がてばなせません! >
[恐らく、ミリィが直接自分を狙って来る事はない。それは彼女にとって余りに不利な賭けのはずだ。だから、単独行動が出来るのは自分だけ。そして機鋼の精霊力を…アーベルの気配を一番探しやすいのも(対である精神を除けば)多分自分の筈だった]
さあて、ほんとにどこふらついてるんだか…
そう。
[笑みを浮かべる竜に目を細めて]
[何事も無かったかの如く]
[彼は人の声で言葉を紡ぐ]
前のならば、わかる、ということ?
前の、って、何。
……なくしたのに、
どう、
違いが、 あるの。
[幾重にも連ねる問いかけ]
[赤を帯びたシャツの胸元を掴んだ。]
[聖獣を部屋へと送り、入るのを確認した後に立ち去ろうとしたが]
…何?
何故──。
[そんなことを、と言いかけて、続く唇の動きを見た。それが誰であるか、すぐに理解する。影輝や陽光には既に知れたが、翠樹にはまだ知られては居なかったはず。それにまだ、翠樹の少女は自分が感知出来ると思って居るのではなかろうか]
──…分かった。
あまり、そっちに向かわないようには努力するがな。
[その意味は聖獣に通じただろうか。今は自分自身が直接情報を得られると思われていること。目の前の聖獣も、無理はさせたく無いと思っていること。たとえ自分に禍が降りかかろうとも]
猫さんには、少し寒いかもしれませんね。
暫くは氷点下から上がらないと思うんですけど。
[にゃーと鳴かれても勿論意味がわかったりはしない。
何かを訴えている様子はわかるだろうか?
手を伸ばし抱き上げようと試みる。]
< な ん で す と 。
猫ぶるるっとふるえました。
手がのびてきて、その腕のなか。
外の空気より、ずっとあったかいです。
抱き上げられて、その腕にすりり、身をよせます。
さむいんだもの! >
−中央塔下部・ファクトリーエリア−
[目を閉じたまま][僅か、巨躯が身じろいだ。]
[大地の獣の言葉が聞こえたかはわからないが]
[直ぐに戻る声色に、一度蒼を瞬いて。
しかし、深く問う事もせずに――重なる問いに、
目の前の青年へと、蒼を向ける。
ふわりと。灰銀へ、白の華が薄く積もる。]
そうだね。――君が、『此処』に来る前の。
その記憶なら。…多少なりとも、持ち合わせているよ。
完全に、消え去ってしまったか。
唯、魂の何処かに。置き忘れているだけか。
―――其れも、解からないか?
[赤の染む白を握る様子を見つめながら。
静かに、問い]
[カレーっぽいものと野菜だけ煮込んだ鍋はどうにかするとドライカレーとポトフに大変身。
味見を経て自分の出した結果に内心むせびなきながらシーザーサラダもプラス]
[風の男の顔に浮かぶ疑問は、納得のそれへと代わって。
了承の言葉に私は安堵と感謝の眼差しを向け――此方に向かわせぬと続いた言葉に目を見開いた。
それは男が自らを盾にすると言うことであったから]
『……ありがとうございまする』
『なれど無理はなさらずに』
[しばしの迷いの後、私が告げたのは感謝の言葉と気遣いのそれ。
知人である少女との対立を正面から受けようとする男へ、私は深く深く礼をして、扉を閉めた]
[猫さんを抱いたまま、目の前にいくつかの氷鏡を浮かべて見せる。
そこに映し出されているのは廃棄エリアの光景。
様々な場所が映っています。当然、このあたりの景色も。]
氷の反射している風景を鏡に映すことができるんです。
あまり自由度は高くないんですけど。
猫さんの行きたい場所は映ってますか?
……わから、 ない。
" UmSs lFr'p p#i. "
[僅かにずれて発せられる]
[言葉とコトバ]
[まるで二重音声]
足りないから、
" uhlp fP, " 捜している。
" cA#u. "
[色違いの青の睛が、蒼を見る。]
…っくしゅ。
[肩を震わせて、4度目のくしゃみ。
寒そうに背中を丸めて、通りかかる。
にゃんこあったかそーだなぁとか思ったり。]
< いろいろな、風景でした。
猫はおどろいて、氷にてを伸ばします。
冷たい空気ですぐにひっこめちゃいましたけど。 >
……料理、まともになってる。
< にゃー。
少し驚いたような、声色です。 >
[扉が閉まる前、鳥が部屋から抜け出した。それを眺める従魔の瞳は残念そうだったか]
ま、頑張るさ。
[返した言葉はいつもの軽いもの。相手に心配させぬように、平常心を保つために。飛んできた鳥を肩に止め、笑みを浮かべて閉まる扉を眺めた]
[そのまま足は広間へと向かう。どうにか食べられるものになった料理の匂いが漂うか]
< あらあら、くしゃみの音。
みたら、ダーヴィッドがいるんですね。
猫はにゃーとごあいさつ。
きっと、ユーディットはぬくぬくでしょう。 >
[くしゃみの音に振り向くと知った顔がひとつ]
ダーヴィット様、こんばんは。
先ほどカレーを作ったのですけど・・・・。
[作った場所は廃棄エリアの遥か奥。]
[アーベルが去った後、ジッとモニターを見上げていたが]
……でもやっぱり
[そう呟いて、通信機を起動し、地上へ。向かう先は対の存在のところ]
< カレーってことばに、
猫はにゃああ、と、あんまりうれしくない悲鳴をあげました。
だって。
カレーじゃないっていわれたけど。
あのモニター越しのものが、すごく、そう見えるんですもの! >
…つってもまだ、生まれてもないんだよなぁ…。
[なでなでとその冷たい体を撫でる。
ちり、と痛みがあったので手のひらを見て見ると、昨日の傷がかさぶたになっていた。]
猫さんがどこかへ行きたそうだったり驚いてたり色々なのですけど、何を言っているのかよくわからなくて。
[わかります? という目で火竜を見るが]
[ふんふん、と微かな鼻歌が食事の香りに混じって届くだろうか。
疾風の気配には気付いているのか気付いていないのか定かではないけれど、それなりに機嫌が良さそうなのは確かだった]
―二階個室―
[扉を閉めて振り向くと、彼の仔が私を見上げていて。
その無垢な瞳に、知らず私の耳は揺れる]
『…だいじょうぶ おれいをいっただけ』
[緩やかに唇を動かせば、彼の仔は小さく鳴いて褥へと転がる。
その弾みに包みが開き、紫と翠が零れる。
慌てて拾うその様子を見やり、私は褥へと腰掛ける。
長くはない散策であったはずなのに、立っているが辛かった]
< わからないって言われて、猫、こまりました。
でもなあ。人のすがたになると、きっと これより寒いんですよ!
猫にはたえられそうにありません。
だから申し訳なさそうになきました。
猫は炬燵でぬくぬくしたいのです。 >
─東部・草原─
[ユリアンが歩く方向の数メートル前。転送により現れたのは無表情のミリィ]
こんばんわ、ユリアンさん
ご機嫌はいかが?
[トンッと大地に降り立ち、挨拶]
[カレーとの言葉に目を輝かせるが、にゃんこの反応にくびかしげて。]
…にゃんこはカレーが嫌みたいだ…。やっぱり、おかかごはんのほうがいいのかな?
[部分的に合ってて大間違いなのはどうなんだろうね。]
─ナタ・リェの部屋→広間─
[料理の匂いと共に鼻歌が耳に届く。陽光のものだと気付けば、そのご機嫌な様子に何故か不安が頭を擡げるか]
よー。
何か良い匂いしてるが、誰か料理作ったんか?
[出来るだけ自然に。波風立てるような言葉は使わないように。当たり障りの無い言葉を選んだ。つもり]
[何処へ行こうか、と考える。
広間で寛ぐ、という気分でもなく、さりとて屋敷から離れるわけには行かず]
……風、当たるか。
[小さく呟き、選んだのは、上。
屋上へと上がり、白梟と共に、空を見上げつつ。
今、ユリアンと交わした言葉について思いを巡らせて]
[ゆるりと、異なる青を見つめる。
まるで別の意志を持って発せられて居るかの様な音に、
薄く開いた口唇から、微かに零れた吐息が
――白く、霧散して。]
捜している、か。…して、如何する?
――その欠片を、私は持っているけれど。
[ゆるりと笑みながら、一歩。青年へと足を寄せる。
白の上へ足跡が、一つ。]
私も、興味が在るんだ。
――君の、欠けた記憶の隙間に。
< 猫、カレーきらいに、にゃにゃー! とうなずきました。
とっても頷きました。ぶっちゃけ、違うけど、それでもうなずきました。
違うたべものかもしれなくても、カレーって。
カレーちがうっていわれても、カレーって!
猫の中での認識が、とても酷いことになってしまったのでした。
さいごの言葉は、いってないけど。
おかかごはんなら、猫、とってもよろこんじゃいます! >
あったかいのがいいとかそんな感じがするかも。
ぬくぬく?ぐつぐつ?
[なんとなく伝わったイメージは、コタツでねこなべぐつにゃー。]
すごいね、ヘルガさん!
[出来上がったのはずっとずっと(比較するのもアレなんですが)美味しいものだった。
うん次こそは、とか小さく呟いているかもしれない]
あ、ハインリヒさん。
ちょっと失敗したけど、ヘルガさんが色々してくれたの!
[広間の方に運びながらにっこり]
[部屋へと落ち着いて、私は時の竜へとコエを投げる。
無事に彼の仔を連れて戻ったを知らせるが為に]
……いま…かえりました…
セレスは…そちらに…送るがよろしいか…?
[果実で潤いし喉は、コエを少しは聞きやすくしたであろうか]
/*
よしゃー。
ナターリエと絡めた。
目標達成だけど、あんなんで良かったのかどうか。
あと全く絡んでないってのは居たっけ?
少なからず会話は出来た、はず。
*/
猫さんは、カレーお嫌いですか。
刺激物はダメなんでしょうか??
おかかごはんでしたら、飯盒にご飯を炊いたのですぐ作れますよ。
一度、戻ります・・・?
[相変わらず機鋼の竜には興味がない。興味があるのは竜に惹かれて錯綜している人だけだから。]
……、
持っている、の?
" Elb. "
[静かに]
[しんしんと]
[積もりゆく白]
[彼の青をも覆うように]
[立ち尽くして][歩み寄る][精神の竜を見る]
[揺らぎを抱く睛]
……ん。
[聞こえてきた声に、思考の海から意識を引き上げる]
……調子、良くなった?
[感触の変わった声に、ほっとしたよに問いかけつつ]
いや、俺は今、警戒態勢中だから。
そっちで一緒にいてくれた方がいい。
……セレスも、護る気満々らしいし?
[冗談めかした言葉に、セレスはこくこく、と頷いて。
全力で肯定している様子は、目に見えずとも、気配で察する事ができた]
[聞こえる疾風の言葉に一瞬きょとん。
どうやら本当に気付いていなかったようで、少し瞳を眇めはしたけれど]
…ちび影が作ったんだとよ。
[ぼそりと呟き、自分はといえば料理ではなくアルコールを選び]
小説家 ブリジットは、読書家 ミリィ を投票先に選びました。
[猫さんの態度がよくわからず。頭の上に「?」がいくつも。]
鍋物はダメなんでしょうか。
猫舌だから暖かいものはだめ?
[失敗。その言葉に部屋を出る前の匂いを思い出す]
『そうか、あれはブリジットがやったのか』
[声に出さぬ心の呟きをして、若干遠い目]
へぇ、ヘルガが。
美味そうだな、貰っても良いか?
[下手なことは言わないようにして、作り手の2人へと視線を向ける]
いえ、何というほどのことでも。強いて言えば、次の見積もり?
イレーネさんはアーベルと居ますし、他の方々は屋敷の中に居るし、色々面倒なんで
それで、消去法で
[そう言って、ピッとユリアンを指差し]
−中央塔下部・ファクトリーエリア−
[撫ぜられるままになっていたが]
[僅かに首を擡げて大地の獣を見る]
[体躯に繋がるコードが揺れた。]
< ねこぐつぐつやー!
刺激物よりもなによりも、ねこぐつぐつやなのです。
猫はしんけんに、にゃーにゃーにゃーにゃーなきました。
赤い、おでこの人は、ひどいです。おおぐいです。
猫、再認識。
それから、ユーディットにしっかりすりよって。 >
カレー、嫌だけど、
鍋は、いい。
あついのは、だめ。
あったかいのは、いい。
< でも、にゃー。 >
─屋上─
[思考の海から、意識を引き上げる。
その契機となったのは、果たして何か]
……?
[す、と異眸が細められる。護法天陣の先、気の流れを感じて]
……エターナル・ロンド……。
[小さく、呟く。何か大きな動きがあれば、すぐに動けるようにと、漆黒の光鎖を右腕に]
…お?
[首を擡げてこちらを見る機竜。
何か、いいたいのだろうか?と首を傾ける。
コードがうごめくのには、少し視線を巡らせて]
< あら、氷の鏡に、ミリィのすがた。
かの女は。
いったい、どうして、竜をてつだってるのかしら。
猫は知りません。
なので、ちょっと、しんぱいそうに見ました。
かの女の前の、雷撃の、ユリアンも、心配です。
きのう、つらそうだったんですもの。
原因は、じごうじとく だと、おもいますけど! >
−中央塔下部・ファクトリーエリア−
[鼻先で大地の獣の手を突付こうと]
[眼が薄く開いて揺らめく青が見えた]
[機鋼の魔の左眼と似た、][けれど異なる双眸]
―草原―
[ぽり、と頭を掻いて]
はあ、それで?
[どうして女性と言うのはこんなに血の気が多いのか、とか、アーベル意外と苦労してそうだな、とか思ったかもしれない]
[鏡は光を反射するだけ。故に音は聞こえません。
声はせずとも2人の表情からあまり穏やかな話し合いではないことだけはわかるでしょうか。]
彼女の望みは何なのでしょうね。
もう少し鏡を見ていれば、望みを叶える手立てもわかったかもしれないのに。
そんなに迷って苦しんで。何をしたいの。
例え最短距離を走る方法を教えてあげても何故か迷うのですよね、人間って。
[楽しげにくすりと笑い鏡の向こうの景色を見守った]
それで……ねえ、下に行ってみたりしたくない?
ほら、リディも猫さん……エーリッヒさんだっけか、も居るし
[そう言いつつ、左手には既に銃が握られている]
はい…果実をいただいて…参りましたゆえ…
[調子を問う言葉に、出来るだけ遣えないよう気を付けて返す。
「警戒態勢中」との言葉には、小さく息を飲んで。
案じる響きの混じる声で、仰せの通り任される旨を返す]
……はい。
では…わたくしが側に……て、セレスが…?
[側にありて守ります、そう告げ掛けて。
セレスが護るとの言葉に、私の目は丸くなろうか]
お、どうした?
…キレイな目の色してるな、お前。
[ちょっと嬉しそうに目を細め、鼻先を撫でてやった。
冷たい感触が、肉球を通してかんじられる。]
[首を振るヘルガには、「そうなのか」と納得して見せて]
あー、約束したな。
結局食えず終いだったが。
じゃあ頂くとするかね。
腹が減ってしょうがなかったんだ。
[久しぶりの料理された食事。嬉しそうに料理に手を伸ばす]
< 猫、赤いひとにぷんすかぷん!
なので、むこうをみても、ぷーいっとしてます。
いじめるひときらい。
もうお菓子、もっていかないんだから! >
……のぞみ。
…………なにか、したいなら、てつだい、したのに。
< にゃあ。
さびしげにも聞こえるでしょうか。 >
< でも、実力行使はだめなのよ!
って、猫、氷の鏡のむこうに、にゃーにゃーにゃーにゃー! 叫びました。
だめなのです。
いたいのは、ないちゃうから、くるしいから、だめなのです。
みんなみんな、いたいから。 >
――…恐らくは。
[更に、一歩。 白を鳴らして歩を進める。
相手の問いに、小さく言を零しながら。数歩の距離を残して。
揺らぐ青を、唯正面から見据え。]
……そう云えば。
ノイは、随分君に――懐いていた様だったよ。
[唐突な、言葉。]
尤も、己を見る声が「聴こえ難い」事も、
理由の一つだった様だけれど。
……だから、あの仔も君の声を、望んで聴こうとはしなかった。
[しかし、私はあの仔とは違う。
――ゆるりと、事を悠長に構えて居る場合でも無くなった。
蒼を、ゆるりと伏せる。]
君の「声」を。――”聴いて”も、良いか。
−中央塔下部・ファクトリーエリア−
[未誕の竜に感覚は存在するや否や]
[それは不明なれど]
[目を細める様子は心地好さげにも見えるか]
[鼻先を摺り寄せる]
―草原―
[溜め息、ひとつ]
お断りします。アーベルを探しているので。
[バンダナに手はかけなかった…が、晴れ渡った空に、時ならぬ雷鳴が轟いたのが聞こえたか]
……、懐く?
[唐突な言葉]
[理解は出来ず]
見るとか、
声とか、
聴くとか、
何。
[ゆらゆら、][揺れる]
[けれど、][逸らさぬ視線]
[疑問は重ねれど][抵抗の様子は無い]
なら、良かった。
……とはいえ、まだ体調はよくなさそうだし、ちゃんと休んで。
[静かな口調で言って。
どこか驚いたような響きに、くく、と低く笑みをもらすか]
大事なものは、護りたい。
そういう気持ち、動き始めてる。
だから……ね。
[受け止めてやって、と。
伝える声は穏やかに。
セレスはそれを肯定するようにしたぱた、尻尾を振って]
読書家 ミリィは、探偵 ハインリヒ を投票先に選びました。
―草原―
ダメですか?教えてくれれば、僕はあなたには手を出しませんが。
ああ、彼に会った後なら、一緒に下に行っても構いませんよ。
[御機嫌に頷く彼の仔の頭を優しく撫でて。
私は、窓へと視線を投げる。
仄かに感じられし護りの結界は、消え行くを防ぐには至らぬと言う。
なれば、また…そう考えて私は小さく震えた]
『どう…すれば……』
[弱った身体では、天を駆けて探す事も出来ぬ。
私は無力さを感じながら、小さく溜息を付き――不意に変わった『何か』に頭を上げた]
ああ、そうだ。
機鋼竜の協力者を探知出来るのは、俺だってことにしておいてくれよ。
[広間に居る2人に唐突に告げる。視線は料理に注がれたまま、何の脈絡も無く]
[機竜と熊との様子を見て、
思い出すのはあの白い小さな部屋。
体を丸めて漂う夢を、醒ましたその声を覚えている。
早く出てきて遊ぼうと、殻ごしに触れたちいさな手。
殻を破るのは大変で、疲れたしおなかも空いたけど、
呼んでくれたその声に、逢いたかったんだ。
初めて目をあけて、見たのは灰銀の髪。]
[鏡に叫ぶ猫さんの頭をなで]
残念ですけど、あちらの声が聞こえないように・・・。
こちらの声が届くこともありません。
隣に居たところでやめたりもしないとは思いますけど。
人間は意地っ張りですからね。
そのためなら痛くても泣いても我慢できてしまうものなんですよ・・・。賢明とは言えませんけど。
―草原―
あなたが本気で、僕を倒そうとするなら、相反する属性のぶつかり合い、双方無事では澄まないでしょう。
それよりも、確実に僕の力を機鋼竜に送る方を選ぶのが、プロのやり方というものでは?
それにアーベルさんと合流した方が、あなたにも有利なはずでしょう?
< 猫の耳は、その音をききつけて。
ユーディットの手から、飛び出しました。
その腕の中は、あったかかったけれど、さっきみたいに、何か映像が、出てくるなら、それを見ていたかったのです。
ドロイドからなら、もしかして、
声が、伝わるのかしらとか。
そんなのも、思ってなかったとは、いいません。
ユーディットがいうように、とどかないのでしょうけれど。
……そんなの、いやだったんです。 >
[ユリアンの言いぶりに何かカチーンと来た]
……その言い方は何か、ムカつきますね
あれですか、強引にでも今から下にお送りしましょうか?
[そう言ってチャキッと銃口をユリアンへ]
[響く雷鳴。
屋上にいれば、それを捉えるのは容易くて。
ばさり、と白梟が一つ羽ばたいた]
……やれやれ。
大丈夫ですかと。
[ぽつり、呟く。
それが相手に届かないのは、わかっているが]
−中央塔下部・ファクトリーエリア−
[ぱちり、][近づいた同胞の気配にか]
[開かれた眼][じい][火炎の竜を見つめる]
…唯の気まぐれ。――戯言だよ。
記憶の端に留めて貰えれば、其れで構わないさ。
[理解を得られるとは、思って居ない。
薄く、笑う。
口唇から零れた雪煙が、ふわりと消えた]
魂の、声。
私の知る君なら、持ち合せて居た――心の。
[青へ向けた視線を逸らさぬまま。
ゆるりと上げた指先が、相手の頬へと掠める様に、触れる。
――感覚を持つ者ならば、冷えた其れが理解出来ようが]
読書家 ミリィは、おまかせ を能力(襲う)の対象に選びました。
―草原―
[突きつけられた銃口にも動じる気配はなく]
まあ、下に送られたら、僕はいずれ消滅しますから、ここであなたに撃たれても大差ないといえば無いんですが…
多分、黙って撃たれると、いろんな方に怒られると思うんですよねえ。
< 猫はよっつの足ではしりました。
ジジ
ヂヂ
バチッ
音が。
聞こえるほうに、四つの足で、ひくい しせいで、羽根で風を打って。
そこにうつるものが、その場所かは、わからなかったんですけれど。 >
た まし い?
[妙に][ぎこちなく][紡がれる][言葉]
こころ、
[触れられる瞬間、][びくり][震えた]
[冷たさを理解しているのかは定かではなく]
[手から飛び出していく猫さんを目で追い。ぽつりと呟いた。]
猫さんは優しいですね。
でも、坂道を転がり出したボールを止めるのは、転がすよりずっとずっと大変なんですよ。
青年 アーベルが「時間を進める」を選択しました
[唐突な言葉に軽く首を傾げ]
イレーネじゃなくて?
…イレーネのために?
[何となく昨日のイレーネ…エテルノは隠さないんじゃないかという気がしたが。サラリと心を読まれたからか]
< ユーディットのこえも、きこうとすれば、猫の耳にはとどいたかもしれません。
でも。
でも、それは警告の音。
猫がふんでしまった、ドロイドのからだだったもの。
それにかきけされました。 >
[”イレーネ”が、自分から明かす可能性は、確かにある。それでも、相手を欺けるうちは自分に矛先を向けておきたい]
ああ。
そう言うことに、しておいて欲しい。
[理由も言わず、ただそれだけを告げて]
/中/
もし戦いたくて。それが更新後の予定だったらごめんなさい。
もう何だか分からなくなってきました。そしてちょっと眠い。
寝落ちるほどじゃないですが。
< 猫は、それでも、はしりました。
そして見つけたその場所。
ドロイドにであわなくって、よかった。
それはきっと、ユーディットの力をおそれたからかしら? >
―廃棄エリア:どこか―
< 猫は、そこを見ました。
見た先で。
ユリアンと、ミリィの声。 >
−中央塔下部・ファクトリーエリア−
[ぱち、][ぱちぱち。]
[数度緩やかに瞬いて]
[また目を細める]
[が、][間を置いて][低い呻き。]
駄目、だ。
かなしむ、かもしれないこと、えらんじゃ、駄目だ……!
くるしいこと、かなしいこと、がまんしちゃ、駄目だ……!
[「ちゃんと休んで」
静かな言葉に、私は小さく啼いて応える。
無理をすれば迷惑を――役に立たぬだけでなく心配をかけてしまう事が――痛いくらいによく判ってしまったが故に]
[低い笑みに、思わず耳が立ったのが見えぬのは幸いであろうか]
護る…大事な…?
[……私、を。
こくこくと頷く彼の仔の姿に、私の目頭は熱くなりて。
愛しさの余り、言葉なく彼の仔を抱きしめる。
「受け止めて」と言う穏やかな声に、私は頷いて…小さく啼いた]
そう。
其れが私の。――”イレーネ”の、司る場所。
[青年の言葉に、ふわりと笑う。]
全ての生き物に、等しく、平等に。
与えられる筈の物だよ。―――我が三対。
[すぃ、と。其の頬を指先で撫ぜるように、触れて。]
酒場のママ ヘルガは、探偵 ハインリヒ を能力(守る)の対象に選びました。
< 声は
おしころした、激昂の響き。
だって、くるしくて、しかたないんです。
猫は、やさしくなんてない。
ただ、自分が、そうされて、悲しいから。
苦しいから。 >
俺だとしておけば、俺が消されても少しは欺くことが出来る。
そのまま消えた場合は、後はナタ・リェに任せるしか…。
イレーネを護ろうとしているのならば、きっとやってくれるだろう。
…何故俺がこんなことをしているのか。
それはきっと、”風の気まぐれ”。
そんなの私の知ったこっちゃないよ。生憎、私のこれは系統が違うんで
…………精霊だし、半分くらい吹き飛ばしても生きてるよね
[ポツリとそう呟くと、右手の拘束を解き]
……捌ノ首(はつのくび)「玉依姫(タマヨリヒメ)」
[そう呟くとともに右腕自体が変化。魔銃を取り込み、腕自体が長大な砲塔に
背中の放熱板がバシューっと排熱の白い煙を吐く]
大丈夫。ユリアンの下半分ほど吹き飛ばす程度だから
[多分、十分致命傷]
[応じる声には一つ、安堵の息を零し。
それでも、異眸は空の先の状況に厳しいままなのだけれど]
……あなたのお陰、かな。
素直に、そういう気持ちが持てるみたいで。
俺だけだったら、中々そうはいかなかったと思う。
……ありがとう。
[最後の言葉は、静かな、しずかな響きを帯びて]
酒場のママ ヘルガは、職人見習い ユリアン を能力(守る)の対象に選びました。
< ドロイドだったものの、モニター。
猫はそこに手をあてて。どんっと。
音が、ひびきました。
届きはしないでしょう、声は。
だけれど。 >
かなしむ、人、増やさないで
みんな、苦しい、から……!
< 伝わって、って思いました。そのきもちが、伝わってほしかったのでした。 >
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