情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
疾風竜 ティル は 翠樹竜 ベアトリーチェ に投票した。
月闇竜 オトフリート は 雷撃竜 ミリィ に投票した。
焔竜 ダーヴィッド は 影輝竜 ノーラ に投票した。
流水竜 ナターリエ は 影輝竜 ノーラ に投票した。
生命竜 クレメンス は 流水竜 ナターリエ に投票した。
大地竜 ザムエル は 氷破竜 ブリジット に投票した。
雷撃竜 ミリィ は 流水竜 ナターリエ に投票した。
精神竜 アーベル は 雷撃竜 ミリィ に投票した。
影輝竜 ノーラ は 流水竜 ナターリエ に投票した。
氷破竜 ブリジット は 雷撃竜 ミリィ に投票した。
機鋼竜 エーリッヒ は 雷撃竜 ミリィ に投票した。
翠樹竜 ベアトリーチェ は 疾風竜 ティル に投票した。
疾風竜 ティル に 1人が投票した。
流水竜 ナターリエ に 3人が投票した。
雷撃竜 ミリィ に 4人が投票した。
影輝竜 ノーラ に 2人が投票した。
氷破竜 ブリジット に 1人が投票した。
翠樹竜 ベアトリーチェ に 1人が投票した。
雷撃竜 ミリィ は村人達の手により処刑された。
焔竜 ダーヴィッド は、月闇竜 オトフリート を占った。
機鋼竜 エーリッヒ は、焔竜 ダーヴィッド を守っている。
次の日の朝、焔竜 ダーヴィッド が無残な姿で発見された。
次の日の朝、疾風竜 ティル が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、月闇竜 オトフリート、流水竜 ナターリエ、生命竜 クレメンス、大地竜 ザムエル、精神竜 アーベル、影輝竜 ノーラ、氷破竜 ブリジット、機鋼竜 エーリッヒ、翠樹竜 ベアトリーチェ の 9 名。
[影輝竜の心中と異なり、青年は疑うのではなく笑みを深める]
……なるほど、それはありえますね。
影輝と精神の力を私も感じ取りました。
ちょうど、その事について大地殿に窺おうと思っていた所です。
[窺うような素振りにも、青年はただ微笑むばかり]
中:
…うん、おいさんの動きが悪いんだよねorz
今日ちょっと頑張って偽者CO帰ってきてやろうとしたら…!
・゚・(ノД`)・゚・
あーうー。占い溶かしも今日だったし、これどうなるんだ…。
/*
此処まで私ばかり襲撃だと、襲撃委任の可能性ががが。
いえ、違うとは思うのですが。
手綱握りっぱなしなのは怖いです。
……影輝と、精神の、ですか。
< 振り向かずに呟いた。俯いた頬に髪がかかり、陰を落とす。
変貌した欠片は大分散らされたか、潜む気配も今は感じられない >
ええ。ああ、でも。
辿るとなれば、貴方のほうが得手でしょうか。
< 其処で歩みを緩めて、振り仰ぐ >
影輝竜 ノーラが「時間を進める」を選択しました。
/*
襲撃やってもいいですよ?
ティルの力について、なんとなくPC視点邪魔なのかなーという認識は抱いているようなので。
アーベル殿がどちらが良いかおっしゃってください。
[未だ回廊に『混沌』の気配は色濃く残っていた。
それ以外の属性が逆に際立ち、また疾風竜の前を向く心を捕えるのは容易い]
今なら――…
[影輝竜から僅かに歩みを緩めて離れ、遠く心の力で疾風の竜を絡め取る。もうひとつ小さな心も付いて来たが、同じ風の属故に共に結界内部へと*送り込んだ*]
/*
いえ、タイミングの問題で迷っていただけですので大丈夫です。
今回は疲労具合も兼ねて此方のつもりでしたので。
お気遣いありがとうございます。
疾風殿>短いですがこれにて送り込み終了です。心覗くは後の機会に。
中:
とりあえず。
ティルが連れて行かれてしょんぼりのおいさんです(´・ω・)敵対候補が…。
これなぁ。もいっかい爺さん頼るべきかなぁ…。
折角ベアがいるから、あの辺に任せたいんですが。
あとは…ダヴィが溶けたから、じったんあたりから糾弾されたいなぁ。
―東殿/回廊―
[歩みを緩め振り仰ぐ影輝の竜へ、少し遅れて歩いていた青年はゆっくりと首を振った。
混沌の欠片の破片が青年に吸い寄せられるように近づいて漂う]
……いいえ、今は『混沌』の気配が強すぎて逆に辿りにくくなっています。
あなたの方が向いているでしょう。お願いします。
[頭を垂れる代わりのように青年は視線を伏せる]
/*
はっ。
【祝・たすくさん墓行き】(おまえ
いやうん、儂が同村した村では表残ってばっかじゃったもんで。
(マーガレットのお茶会は除く)
/*
表に出る雰囲気で無いので。
ダーヴィッド様、ティル殿、エミーリェ様、お疲れ様です。
今日の結果を見て、吊りに関する認識がまた大幅に間違っていたことを実感しました。不機嫌ってそういう意味か。後付すれば良かったんですね、必要があれば。
首飾り云々は活用してくださったオトフリート様に大感謝。
ちなみに狼が本格稼動になるのでしょうか。これでお話そのものも進むかな。
色々混じり始めたのでここで沈黙。
/*
逆呪殺くるなら襲撃いらなかったのではとか思ってしまってテンパっていたのが本当です。
護衛が若焔以外の様子から、ティル護衛の可能性もあるかなと思っていたのですが。
襲撃下手な狼ですみません。
「襲撃は、『剣』を求めた赤組がここぞ、という所を狙って襲う、という形が基礎になります。」
これに目一杯甘えている気がします。あああ。
―回廊―
[闇色の炎が、ダーヴィッドのところから、自分の方に近寄るのを見ていた。]
[くるくると、前に"視"たような様子で、それは踊り。
――火炎の竜が、何かに気付いたような顔をした。]
ダーヴィッド殿?
[身のうち、心に隠れていた"片割れ"の残滓は、その火を睨み。
そして首の飾りが、その闇を厭う]
[ふたつがあわさり、その炎をかき消さんと。
そして、その力を持つものを――一番手っ取り早い方法で、遠ざけようと。]
[力が、ふくれあがった。]
― 東殿・回廊 ―
< 一時、レンズ越しに精神の竜の瞳を映す。伏せられていると悟ったからこそではあるが、直ぐに僅か逸れた。
視界の端、つかず離れずの位置で黒の破片が宙を彷徨う >
近しいものであるが故、ということですか。
ならば、貴方は襲われないのかもしれませんね。
< 会話の遊びに軽く言ったのみの事 >
……欠片の残滓を辿れば、恐らくは。
< それは己が力の一部を吸ったものである為に。
前へと向き直り、黒布を引き寄せ、迷わぬ足取りで歩を進める。もういないのか、避けているのか、欠片が寄ることもない。次第に喧騒が近くなる >
─東殿・回廊─
[剣についての話をしているところで、二者から視線を感じる。事情を知るティルのものと、何か聞きたそうにしているミリィからのもの。己が持つ剣が持ち得る属性が増大した時、彼女はその場に居合わせた。おそらくは気配を感じ取っていたのだろう。小さく息を吐くと、何事か訊ねようとミリィへと視線を向け──]
──……っ!?
[ハッと息を飲む。ミリィの頭上に現れていたのは無限の鎖。それはすぐさま螺旋を描きミリィを包み込んで行き──消失。言葉を発す暇も、それを防ごうと手を出す暇もなく、ミリィの姿は掻き消えた]
何と……今度はミリィが…!
[しばし呆然とした後、他に変化は無いかと周囲を見回す]
[そして気付く、一つの力。それは昨日己に纏わりつき、霧散したそれと同じもの。見えぬそれに気付いた時には既に遅かった]
……っ、ティル!
[原理は分からぬが消えゆくティルと、白き小猿の姿。その力の渦から引き出そうと、己が左手を突き出す。昨日その力を弾いた剣の能力を頼ろうと。
しかしその腕はティルへと届くことは無く。また、剣は見えぬ力を弾くこともせず。ただ消えゆく様を見つめることしか出来なかった]
[己の時には声を出し、認めないといった剣の力は。
しっかりと火炎の竜を、抵抗もないのに絡めて、送った。]
[契約者たる彼女のいる場所へ]
[闇色の炎は、今はない。
首飾りからは、流水と天聖の気配――]
月闇竜 オトフリートは、生命竜 クレメンス を投票先に選びました。
月闇竜 オトフリートが「時間を進める」を選択しました。
―――っ!!。
[不意に。
頭が痛み出した。
咄嗟に頭を抑えると、目の裏に浮かぶのは、闇に浮かぶ焔。
それが、一瞬激しく燃えさかったかと思うと、次の瞬間には光る水により燃え尽きた]
……焔が……消えた?
どうして……?
[頭の痛みは一瞬のみでなくなった。
それでも、ナターリエは呆然とした面持ちでその姿のまま固まった]
……どうして……私は此処にいるのに……「流水」の力が……。
―― 東殿・回廊 ――
[目の前で「それ」を見るのは初めてだった。唐突に現れる無限の鎖、そして消えて行く雷竜の姿、そして、続けて姿を消す風の竜…]
ミリィさん!ティルさんっ!?
[目の前で起こったことに、名を呼ぶことしか出来ずにいた、その間に、もう一つの消失…それは、離れた場所の、力を渡してあった機械竜から伝わる]
……ダーヴ?!…馬鹿なっ!
[逆流したエネルギーがメタルの腕を天青石の光に包む]
―東殿/回廊―
そういう事です。
……さぁ、それはどうでしょう。
それなら峡谷も安心なのですが。
[会話の遊びは真実の一端を突いていたが、青年は微笑むだけ。
欠片の残滓を辿る足取りを、じっと見つめていた]
……え。
[ザムエルに向けて言葉を発しようと、口を開けたまま。
気が着けば、見える景色が変わったように見えた。
あまりに突然の事で、思考が着いていかずにぽかんとそのままのポーズで、固まった**]
―東殿・回廊焔側―
[ダーヴィットが消える。何が起こったかは――よくは分からない。
素早く、問うのは別な場所。
こちらではただ、驚いたような表情を浮かべたまま。]
オティーリエ…一体、何が。
[あったと、訊ねる。
不機嫌と、各々の力と、それとは別な方法で、焔竜は消えた。
それはまだ知らないもの。]
精神竜 アーベルが「時間を進める」を選択しました。
[感覚は、いつもの如く、唐突。
揺らめきと、不快感。
飛来する、無限の輪と──]
……っ!?
[それに、声を上げようとした矢先。
感じたのは、それらを更に超える、違和感。
束縛に繋がるそれは、お世辞にも心地よいとは言えず]
……っ!
うぜ……さわんじゃねぇぇぇぇぇぇぇっ!
[絶叫が響いた場所は、先ほどとは、違っていた]
―― 東殿・回廊 ――
……過負荷……防御機構作動…
[青く染まる顔から、声が零れる]
Shutdown!
[青の光が消えると同時に、ゆらりとその身体は床に崩れ落ちた**]
─東殿・回廊─
[目の前より失せし二竜の姿。その内の一竜は己が対。バランスは一気に崩れ、断続的に起きていた微震の影響が少しずつ表れてくる。当初より強さを増したそれは、この竜都をも少しずつ揺らし始めた]
くぅ……やってくれる。
ここまでされて居ると言うに、奴らの尻尾は未だ掴めぬとは…!
[悔しげに漏らされる声。己を律すべく、右手は額のバンダナへと]
機鋼竜 エーリッヒは、影輝竜 ノーラ を能力(守る)の対象に選びました。
―西殿中庭―
あぁ…!
[目を見開いてその瞬間を水鏡の向こうに見る。
膨れ上がった力は空間を渡りやってくる]
ダーウ、様…!
[舌の回らなかった幼い頃の呼び方。
走り寄り、涙を流しながらその身体に触れる]
ごめんなさい…ごめんなさい…!
[焔竜の身体は酷く冷たかった。術を使った反動か、更に力に飲み込まれてそこまでに至ったか。炎の力はか細く弱く]
機鋼竜 エーリッヒが「時間を進める」を選択しました。
─東殿・回廊─
エーリッヒ?
ダーヴィッドがどうか……。
[どうかしたのか、と訊ねようとした時]
エーリッヒ!
[倒れるエーリッヒの身体。咄嗟にそちらへと駆け、床とエーリッヒの身体の間に己が身体を滑り込ませる。辛うじて、エーリッヒの頭が床に当たることは阻止したが、己の腰を打った]
あいたたた…。
…何があったと言うのじゃ。
ナターリエとやら、起こすのを手伝って……ナターリエ?
[助けを求めナターリエへと視線を向けるが、当のナターリエは呆然とした様子で固まっている]
うぁ……あーあ、こうなるんか…。
[オティーリエが意図的に何かやってはいない事は、確認がとれ。
とはいえ起こった出来事には、驚嘆の念しか。]
…まぁ、結果オーライ?
とりあえず、調べのきく奴はもう居ないわけだし。
[とはいえ近くにいる者のことを考えると、個人的には若干悪い方向へ一歩近づいたといった所か。]
―東殿・回廊 焔側―
……一体、何……が。
[目の前で起こった出来事に、何も対処できずただ時が過ぎていく。
焔の竜は虚空にでも飲まれるかのように消え去り。
鈍い痛みが、頭を襲う。焔の竜が消えた影響だろうか。
月闇竜からは、本来感じるはずの無い流水と天聖の気配が感じられる。
一度だけ、小さく頭を振るう。翠樹の仔を、今一度しっかりと抱きかかえて。
ブリジットへと与えられたパズルのピース。
命竜が告げた探査の結果、そして目の前で出来た出来事]
剣と――…貴女を守ろうとした何か。
[囁く声は*どこか遠い*]
混沌に紛れ、疾風殿を送りました。
これ以上結界を覗き込まれては困りますから――…
クレメンスの言っていた通り、若焔が揺らされていて……
若焔が、剣を奪おうと――?
それで、剣の力で、……彼を、どうにかした?
[思ったままに、自分の情報をつなげて行く。
本人から、解答は帰ってくるだろうか。月闇竜を、じっと見る]
……っ!?
雷!風!
[焔の消失を感じたとほぼ同時に、一緒にいたはずの雷と風の気配が消えた。
霧に生じた雷の残滓も、凪いでいた風の残り香も、今は無い。
嵐は終わりを告げたのだ]
うぅぅぅぅぅぅぅ!!
[短い時間とは言え、楽しい時間をすごさせてくれた二人。それから、対の一が消えたことにより、抑えていたはずの力が暴走しそうになる]
あぁぁぁぁぁぁぁ!!
[必至に抑えようともがく。
水竜王から教わった水の輪を目の前で回そうとしたが、それは、徒労に終わった]
大地竜 ザムエルが「時間を進める」を選択しました。
氷破竜 ブリジットが「時間を進める」を選択しました。
他にも?
[アーベルが遠くから囁くような声には、微かな疑問符を浮かべ。
続いた言葉には軽く頷く。]
了解。
…さて爺さまはどう出るんだろうな。
[一振りの剣は奪われ。
孫のような竜も攫われた。
怒り心頭といったところか。]
―西殿中庭―
[天聖の力は全てに干渉し得る。
だがそれは決して推奨されるようなものではないが]
お願い…力になって…!
[しかも今の封じられた状態ではその効率も酷く悪いが。
それでも必死に願い、自分の力を変じさせてその身体へと注いでゆく。少しずつ、だが確実に]
[集中するその背後で揺らぐ影が一つ]
―回廊―
……え?
[ブリジットの言葉に、ネクタイの上から、首飾りをおさえる。
おさまれと願うも、それは叶わない。]
[ただ、話の内容からわかるのは。]
――ええ。
剣の力で、……剣が結界に送りました。
[水が。
堰き止められていた水が。
少しずつ溢れ始める。
最初は少しだけ足元を濡らす水が。
次には通路を覆うようにあふれ出す水が]
[―――外に降り続いている雨が、段々と強くなる]
[体から水が噴出す。
それは、小さな穴から、水を弾き飛ばすように。
すさまじい勢いで吹き飛んでは、壁に極少の穴を開けていった]
他?
[アーベルの言葉に思い当たる節はなかった。]
[そして今、クレメンスを見る。]
何を言ったんですか? ブリジット殿に。
―東殿・回廊 焔側―
[ブリジットの言葉に一番耳を疑って吹きかけたのは、嘘を振りまいた張本人。
思わず片手で口元を塞ぐのは、ある種考え込んでいる様子に見えなくもないが。]
―西殿中庭―
[不意に風の力が強くなるのを感じた気がした。
振り返れば、すぐ目の前にある、カケラ]
…!
[動けない。触れれば活性化するかもしれない。
そして自分が焔竜を守る為の力を無理にも使おうとすれば、逆に傷つける事態になるかも知れず]
あれ、オティーリエにも分かんないのね。
[同じように疑問符を浮かべる様子にそう受け取り。]
いや…前言った通り。
ダーヴが揺らされてる、でも今は泳がしてる、ってのと。
オトフリートは揺らされてない、ってのと。
あとはじさまが剣持ってるって言ったくらいかぁ?
[その解釈から導き出された結論が真逆もいい所なのは、流石に予想出来てなかったので、内心動揺に近いものが。]
[イライラする。
やたらとイライラする。
それが何に起因するのかは、今の所は理解が及んではいないのだが。
ただ、やたらと研ぎ澄まされた感覚は、それの──混沌のカケラの気配は確りと捉えていて]
……八つ当たり、決定。
[まて、お前、と言われそうな呟きをもらし、気配を感じる方へと駆ける]
―東殿・回廊 焔側―
[剣を持っている、という月闇竜の言葉には、抱きかかえた翠樹の仔が
不思議そうな顔を浮かべているかもしれない。
ただ、ブリジットには仔の心境は分からずに]
……剣の力で、"揺らされたもの"に、対抗できたのね……
良かったと安心するべきか、もっと、早く対処して貰いたかったと言うべきか……
色々と、制約などが、あるのかも、しれないけれど……
[どこか苦しそうに告げる。
苦笑のような表情だが、いささかどこか、安心した様でもあり]
笑ってないで、どうごまかすか、考えておいてください
[睨むまま]
……とりあえず、わたしは、嘘はついていませんから。
─東殿・回廊─
[倒れるエーリッヒを床に座るようにして支えた状態で、回廊奥から現れるノーラとアーベルの姿を見つける。何事か口にしようとして、それはナターリエの叫びに掻き消された]
ナタ───……いかん!
[名を呼ぼうとして、危険を察知した。ナターリエの身体から飛び出した水が目の前を横切り、傍の壁に小さな穴を開ける。咄嗟に砂の翼を広げ、壁を作り。エーリッヒを背負うと低空飛行状態のまま近くから離れた]
一体何が…。
そう言えば、ダーヴィッドがどうと、エーリッヒが言って居ったかの。
……よもや、あやつまで……!?
[そうであるとするならば、このナターリエの暴走っぷりも頷ける。剣の影響で増大した力に、更に対の一つが欠けたのだ。抑えきれなくなったのだろう]
―東殿・回廊 焔側―
……、クレメンス?
[考え込むようにしている命竜を見て、覗うように名を呼んだ。
吹きかけているとは露知らず、何か思うところがあったのだろうかと]
[ぴくり。
深い眠りに堕ちたままだというのに、無意識の防御本能はそれを捉えていて。
淡い灯火は二つ、三つ…辺りを囲むように灯る。]
…とりあえずザム爺さんと接触したらまずばれるだろうな。
氷竜殿に他言無用念押しした方がいいぞ。
[自分から言うことは出来ない為。
大声で笑えないのは、流石に場所が場所だからか。]
[波がうねる。
大波が逆巻く。
ナターリエは、半分暴走状態のまま、自らの形態を波へと変化させて移動。
移動する場所は、当然、流水の気を感じる方向へと]
[海原が荒れる。
激しい渦を巻いて、波が高く高く上がった]
[波は高速で移動。
通路いっぱいに残っている混沌のカケラを巻き込み、蹴散らしながら。
―――そうして、移動した先に見えるのは、月と氷。それから、生命の姿。
ナターリエは、波の移動を止め、天井近くで上半身だけを元の形態に戻して、叫ぶ]
誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!誰が!
[言葉は言葉にならない。
意味の無い言葉をただ叫び続けるのみ]
え、ええ。
[どうしてそういう結論なのか。
と、いうのを、問い詰めたい。
が、問い詰められない。]
[はっと仔の視線に気付いて、]
ブリジット殿、すこし、良いですか?
[逃げた。]
ベアトリーチェ殿。
[名を呼んで、近付く。
そうして、そっと、囁いた。]
後で、ちゃんとお話しますね。
一緒に、王様を、お出ししましょう?
/*
そろそろ投票は狼のどっちかにしたいところじゃが。
キャラがどっちとも分かって居らぬから投票しにくいというか。
虚竜王の不機嫌じゃからどっちも取り込まれる可能性はあるんじゃがのぅ。
対決したいとかなんとk
[咄嗟に思いついたのは危険な賭け。
それでも胸の刻印に触れるよりは、よほどマシなはず。
自ら手を伸ばし、カケラに触れる。
それが半実体化する所に、自らの身体ごと突き飛ばした]
ツッ!
[蜘蛛のような姿をとり始めたカケラの、鋭い棘が肩に腕に刺さる。
それでも動き出さないようにと、押さえ込んだまま]
―東殿・回廊 焔側―
あ、いや。
[すぅと息を吸ってから手を放せば、辛うじて体裁だけは取り繕えた。
氷竜に覗き込まれたので、思わず頭を撫でておいた。ええ思わず。]
いや、こうも簡単に見つかるとは思ってなかったから、よ。
[何が、とは今は言わない。他の竜の気配が近づいてきているからだ。]
―東殿・回廊 焔側―
[とそこに現われたナターリエの様相に、若干の危機感を感じ半歩下がった。]
うぉぁ!?
な、何だぁ?どうしたナタ!?
[あまりの様子に、眉を潜め。]
―東殿・回廊 焔側―
[何故だろう。月闇竜と生命竜が自分を見る目がおかしい気がする。
もう一度、自分の情報を整理してみた。
うん、間違ってない、多分。きっと。恐らく。――多分。
ただ、そんな風に思うのも、脳の随分かなり隅っこの方でのこと。
今は大きな頭痛が大半を占めており、それを抑えるのが精一杯]
……、オトフリート?
[翠樹の仔へのひそひそ話や、ばれたら怒られる、という言葉には、
素直に頷くのみ。
命竜に撫でられれば、不可思議そうに睨みつけただろうか]
/*
ご、ごめんなさい。
地上のナタ様に、何かデジャヴモドキを感じるのは私だけですか…?w
ちょっと肩の力が抜けたかも。
墓下もまたやりたいこと始めちゃってます…ごめんなさい。
─ →西殿・中庭─
[走りつつ、感じたのは違和。
つまり、近くに感じる気配と、遠くなった気配の存在。
二つは丁度、入れ代わったようにも感じられ]
……ここ……って。
[微かに戻った冷静さが、一つの予測をはじき出し。
やがて、たどり着いた場所にいた者の姿に、それは確信になるが、その前に]
……それ、そーじするから。
下がってな。
[声が低いのは、気にしちゃいけないと思われます]
―東殿・回廊 焔側―
――ッ!?
[頭痛がさらに酷くなった時。回廊の奥から、通路いっぱいの荒波が押し寄せてきた。
幾分離れたところで波が止まると、はるか高みに見覚えのある上半身が出で生まれ]
流水のナターリエ……!?
[暴走しても見える、彼女の容貌。そして、声に、驚きを隠せない]
氷破竜 ブリジットは、影輝竜 ノーラ を投票先に選びました。
ティル様?
[顔を上げる。呼び方を間違えたのは気付かない。
ただ声が何だか危険な気だけは少しした]
は、はい。
[まだ絡め取られるところまで来ていなかったのが幸いか。
反動をつけるように、身体を離した]
─東殿・回廊─
[目の前にあり得ぬ光景が広がる。高波が、頭を擡げていた。それはナターリエであったもの。波へと転じたナターリエは、通路いっぱいに身を広げながら何処かへと流れ行く。こちらへ来なかったのは僥倖であったろうか]
ぬぅ……あのまま放っておくわけにも行くまい。
が…まずはこ奴をどうにかせねば。
[背に抱えたエーリッヒに視線をやり、彼の個室へ向かおうとする。途中アーベル達に声をかけられたなら、後にしてくれんかの、と断りを入れて、低空飛行で回廊を進み始める]
─東殿・エーリッヒの部屋─
[眠りについたままの表情が歪む。]
…エル…ザっ……
[譫言と共に、灯火の一つは蜘蛛のごとき魔物へと走る。
焔は膨らむことなく色を変え、青白い幾万度の広がらぬ熱へと。]
[ナターリエの怒号は止まらない]
「流水」が泣いている!
嘆き悲しんでいる!
聖なるものとして作られたものが、本来と逆の使われ方をして泣いている!
誰が!誰が!
そのようなことをした!
何故泣かせる!
何故悲しませる!
誰が!誰が!
流水を、眠らせていない!
あいよ、宿題は了解。
忘れないように明日提出するわ。
[さてどうしようかと内心で考える。
とはいえ、かなり『いいわけ』作りは難航しそうだが。
睨まれたのと不機嫌そうなのには、軽く笑んだ。ええ心から。]
まーま。
…自分の立ち位置が出来て良かったじゃねぇか。
暫くは、剣の所持者の心持ちでいればいいさ。
嘘はついてねぇ。
[実際持っているわけだし。]
[呼び方を気にする余裕は、今の所はなく。
エルザが距離をとるの確かめると、ずっと握っていた銀のロッドをす、と構え]
風牙、烈空……。
[周囲に、風の力を呼び集める。
目が座って見えたら、それは正解]
……破砕撃!
[声と共に一気に距離を詰め、ロッドを振り下ろす。
変化した蜘蛛に撃ち込まれたロッドの衝撃と、それがまとった風のエネルギーが一度に叩き込まれた。
苛立ちで増幅したのか、先ほどの嵐の疾走の影響か、いつになく重い一撃は、蜘蛛を容易く吹き飛ばし]
…また話をややこしく。
まずいな、離すか?
[一見錯乱しかけながら、おそらく真実を口にしているナターリエは再び事を混ぜ返しそうで。]
[エーリッヒの部屋に着くと扉をあけ、ベッドへその身体を横たわらせる。顔は未だ青ざめていて昏睡しているらしく、目覚める気配は無かった]
一体何があったと言うのじゃ…。
流石に後で聞きださねばなるまい。
[孫のように接する存在。その彼が倒れしに心配しないはずもなく。倒れた時に感じた機構の力の増大と、あの光は一体何だったのだろうか。流石に聞かぬと言うわけには行かなくなって来た]
[エーリッヒの身体に毛布をかけてやっていると、開け放たれたままの扉から機械竜が入って来て、エーリッヒの傍へと降り立った]
お主は確か……エーリッヒが作りし機械竜じゃったか。
……後で様子を見に来る故、しばらくエーリッヒのことを頼むぞぃ。
[機械竜の頭を撫でるように触れ、傍を離れると部屋の外へと足を向けた]
さて…あやつはどこへ行ったやら。
[次に気になるのは、波となり駆けて行ったナターリエのこと]
[止めの一撃を繰り出す前に、力の波動を感じて、一歩、引く。
翻る焔を避けられたのは、多分、本能の成せる技]
……ったく。
[零れたのは、重いため息と]
っつーか。
ここって、どこ?
[ある意味、ボケきった*問いかけ一つ*]
[この場合どうすればいいのか。というか流水の様子が怖いのは、事前の印象がものをいっているという部分もある。]
ブリジット殿。
そこの変態のひとに此処を押し付けて、逃げませんか?
[腰が引け。]
――私は逃げます。
―東殿・回廊 焔側―
暴走している……、若焔が、結界に送られた所為……?
[頭痛の原因もこれか、と顰め面になりながら。
痛みで言葉の意味はあまり捉えることが出来ず、ただ睨むだけで]
―東殿・回廊 焔側―
お、おい?落ち着け、しっかりしろ!
[まるで錯乱しているようなナターリエに近づき。
ゆらと、周囲に集めるのは琥珀の光る粒子。
生命の一部を周囲に漂わせ、押さえ込み――というよりは、宥めにかかる。
ゆらり、ゆらり、粒子はナターリエを取り巻いてゆく。]
―東殿・回廊 焔側―
……反対する理由はありませんね。
[月闇の竜に、こくり頷きながら。
翠樹の仔を、しっかりと強く抱きしめて]
――戦略的撤退です。
ええ。
促しました。
[共に逃げる気はないと。]
――このナターリエ殿は、ベアトリーチェ殿も誤って傷つけてしまいそうですから。
逃げられるので、ご安心を。
いいですか、私は、こっちに逃げるので。
あっちに、お願いします。
[自分はナターリエに近付くけれど、と、部屋をさし。
ブリジットには、廊下の遠方を。]
それでは、お願いしますね。
後でまた。
[いうなり、部屋へと入り込む。
そのまま窓を開け――外へと、そして結界の中へ、余裕があれば回りこんで、逃亡**]
―東殿・回廊 焔側―
変態の人とか愛が足りないってオトたん。
…まぁいいわ。
任されるから行ってらっしゃいっと。
あんまし役に立たないかもしれないけどね!
[けらけら笑いながら、ナターリエの方を向いたまま、片手で3(4)竜にひらりひらり。]
―東殿・回廊 焔側―
ええ。オトフリートも、色々気をつけて。
まだ、揺らされているものも残っていそうですから。
[オトフリートの指示にこくりと頷き、命竜ほっぽっといて大逃亡。
廊下の遠方を目指し、小走りで掛けていった]
グルルルルルルル……!!
[強い唸り声と共に、ナターリエが三人の姿を順に眺める……ベアトリーチェは目に入っていないようだ。
流水の気配。
それは、いつもからかったりして、相手していたオトフリートから感じ取れた]
何故、貴様が「流水」の気配をさせている!
何故、今、貴様から感じる!
何も無かった!
貴様と触れおうたときには、何も感じなかった!
なのに、何故、今の貴様からそれを感じる!
答えよ!オトフリート!!
[言いつのっている途中、クレメンスから放たれた生命の粒子がナターリエを取り巻いてきたが]
しゃらくさい!!
[一喝して、今は退けた]
うははは!まぁそれが正解だな!
…最悪本性解放すれば何とかなるだろ。
[チビを傷つけかねないには同意する。]
心配しねぇが気をつけろ。
[万一結界に逃げ込むなら既に居る中の住人に、とは暗に含ませた。]
ダーヴィッド様!?
[飛来する焔に驚いて思わず振り返る。
直後の轟音。
振り返った場所に残っていたのは黒焦げの物体のみだった]
あ、ここは。
西殿…あの結界の内部、になります。
[口調はボケていても、どこか重い溜息と共に掛けられた問いに、恐る恐るティルへと答えた。
やっぱりか、などの声と再びの溜息が落ちるだろうか。
少し縮こまったまま、焔の主の元へと戻る]
ティル様、お手をお貸しいただけますか?
ダーヴィッド様を二階にある部屋までお連れしたいのですが。
[そうして手を借りて、一室へと運ぼうと。
運び方が苦しい体勢になったかもしれないことは、どうか御内密に]
─東殿・回廊─
[ナターリエの姿を探し、先程向かった方角に見当をつけて歩き出す]
あの様子であれば、何事か痕跡が……と、水が増えてきたの。
おそらくは、この先か。
[ナターリエは水に乗り駆けて行っていた。なれば室内でありながら水の溜まっている方向に居るだろうと当たりをつけ、そちらへと向かって行く。近付くにつれて強まる流水の気配]
──……何?
[それに紛れ感じる、別の気配。左手首の腕輪が鈍く光った]
…何故じゃ、何故こちらにある…!
[感じるのは片割れの剣の共鳴。エルザと共に消えたはずの、剣の共鳴が何故か感じ取れた]
流水竜 ナターリエは、月闇竜 オトフリート を投票先に選びました。
─東殿・回廊─
[結界内にあるはずの片割れの剣。その共鳴に踵を返す。もはやナターリエを追うどころではなかった]
[感じる共鳴を追い回廊内を彷徨う。しかしそれは途中で途切れ、追うことが出来なくなってしまう]
……これは、一体……。
[半ば呆然とした様子で立ち尽くす。右手で顎髭を撫で、今まで得たものを頭の中で整理する。この状況で考え得るはほぼ一つ]
…あやつらの手に渡った、か…。
[喧噪から離れた回廊の真ん中で、小さくぽつりと*呟いた*]
―東殿・回廊遠方―
はぁ、はぁ……。
[結構な距離を走り、既に命竜と水竜の姿は見えない。
頭痛に加えて急に走った所為か、息が上がっている。
翠樹の仔と、黄蛇が心配そうに声を掛けてきてくれただろうか]
少し、休めば……、大丈夫よ。
年は、取りたく……ない、ものね。
[困ったように苦笑する。
少しだけ壁にもたれかかるように、座り込んだ]
……これ以上好きにはさせられん。
[聖魔剣が干渉されし者の手に渡った。ほぼ間違い無いだろう。己の持つ神斬剣まで奪われてしまったら、「揺らすもの」の思うままに。世界が大きく揺すられ、世界がどうなってしまうか分からない]
我が命に代えて。
全力を以って護り抜く。
[喩え、周りが敵ばかりであったとしても──]
―東殿・回廊 焔が居た側―
[生命の粒子を向ければ、軽く引くナターリエに頭を掻く。
操る分の量では、今のナターリエには軽く足りないようで。
おまけに言っている内容は、今のブリジットにきかれなかっただろうかとはちらり。ナギににも。
このままで居られるのは、非常に拙い。情報もだが、状況的にも。見境無く辺りに牙をむきかねない。
正気を取り戻した時に、冷静に言葉を紡がれるのも問題だが…。
はぁと、溜息をつく。
本来であれば。あの二人の為に取っておきたかったが。]
…しゃーないか。
[手は頭から、首の後ろに。]
ナタあ!!
[名を呼びながら手を放し、首の後ろ―文字のような記号の刻印は、薄く光を放つ。]
極上の快楽をやるぜ。
極めきったお前さんには、ちっと物足りないかもしれんがな。
[へらと笑いながら、刻印の放つ光が濃くなるほど、周囲の琥珀色の粒子はその量を増やしていく。
クレメンス自体の身体もゆっくりと崩れ。これは灰銀色の粒子へと変わりはじめ。
二色の粒子は、互いに完全に混ざることなく、色を保ったまま交じり会い。増殖し。辺りに満ち溢れ。
ついには額に灰銀を残した、琥珀色の巨大な粒子の竜を形作った。]
[琥珀の竜は一度作りあげた形を崩し、ざわりとナターリエの周囲を取り囲む。
まるで水のように、空間いっぱいに質量をとり、天井まであったナターリエの身体の周りを取り囲み。
それは一斉に、怒れるナターリエをどぷんと飲み込んだ。]
大地竜 ザムエルは、月闇竜 オトフリート を投票先に選びました。
逃げるか!オトフリート!!
[追いかけようと、波が移動を開始しようとして―――ピタリと止まる。
そばに感じていたはずの流水の気配が遠ざかった]
―――?
[あんなに近くにいたはずなのに、何故?
そんな一瞬の迷いにより、クレメンスの本性解放による一撃に反応することは出来なかった]
……な!?
[戸惑いの言葉と共に、ナターリエの体がクレメンスの体に飲み込まれる。
水が、生命の海へと沈み込んだ]
[もう、届かなくなったはずの声。
それが遠くにでも聞こえたのは、反発であれその力を受けた人の傍に居たからだったか]
御師様…。
[自分の不甲斐無さが、師に多大な負担を掛ける。
その決意の言葉は、否定を許されず。
だがそんなことにはなって欲しくないと心から願う]
どうか…ご無事で…!
[声にならない、否、出来なかった言葉は心の中のみで響く]
[ちなみに本来であれば外で、広範囲対象に使うもので。
質量が空間を上回り、周囲の隙間という隙間に琥珀色は流れ出す。
クレメンスらが居た場所中心の廊下という廊下に、琥珀の粒は満ち溢れ。
うっかり巻き込まれた者の傷や状態変化、失われた体力が、ある種の快楽と共に瞬時に回復されるだろう。
絶大なる癒し。
ナターリエを飲み込んだ後暫く、緩やかに琥珀はそこを漂っていたが。
数分程度の後、琥珀はゆっくり端から、溶けるようにきえていく。
琥珀が全てが消え去り、灰銀だけが残れば。
それは人の形を取り、うつ伏せに倒れている普段のナターリエの傍に立って。]
…はぁ。
[いたが溜息と共に壁に背を預けずるずると座り込んで。
大丈夫かと、口を開きかけたが声にはならず。
そのまま壁にそって横に*倒れた。*]
[生命の海に沈みこんで数分。
やがて、琥珀が全て溶けて消え去れば、ナターリエは全裸でうつぶせに倒れていた]
……んん……ん。
[妙に悩ましげな声を上げて、ナターリエが目を覚ます]
ここ……は?
……ってか、なんで裸なのかしらぁ?
[サービスカットです]
……ま。いいわぁ。
えーと、確か流水の気配を感じて……く!
[思考の海に溺れようとすると、ひどく頭が痛み、ナターリエは思わず、手で抑える]
……駄目ね。何も考えられそうに無いわぁ。
―――?
[ふらり立ち上がると、前方の壁にクレメンスが横になっているのが見えた]
……すごい所で寝ているわねぃ。
ま。生命のならおかしくもないか。
それに、人を心配しているような状態でもないしねぃ。
私も、自室に戻って、横になりましょうか……。
[ナターリエはあっさりとクレメンスを放置して、自室に戻り、頭痛を癒すために、丸まった状態でベッドに*倒れこんだ*]
…。
……雷止むの待ってる間に仮眠してた ら。
仮眠が
出来ませ
ん。
orz
[ 寝過ぎ的な意味で。 ]
うわーうわー。
明日が休みだから日中補完が可能とは言え!
オトとかブリスに迷惑掛けすぎだろうjk…。・゚・(ノノ)・゚・。
―西殿個室―
[どうにかこうにかダーヴィッドを運び、寝台へと寝かせて。
そのままティルに自分の知る限りを教えた]
聖魔剣は私が持っていたのです。託された理由は剣との相性だったようです。あの剣は意思を持つものですから。
御師様がティル殿に言わなかったのは、万一の時を考えてです。
その万一は別の形で起きてしまいました、が。
[一度言葉を切り、深く息を吸い込む]
…剣は、オトフリート様に奪われました。
世界の崩壊も、剣の意思もどうでも良いのだと。力が欲しいから手に入れるのだと…そう仰って。
[干渉とは奥にある願いを揺らされること。だからそれは不自然でも何でもない。実際に相対して思い知らされた]
私は我君から多くを聞いておりました。けれど誰が干渉を受けたのか、誰を信じて良いのかの判断に迷いました。
そのまま目の前の出来事に引きずられた…結果がこれ、です。
[俯いて唇を強く噛み締めた]
ダーヴィッド様に働いた力に関しては想像することしか出来ません。可能性として思いつくものはありますが。
[自分なりの推測(>>4:+61)を述べて]
それから、クレメンス様は御自分が「干渉を受けたかもしれない」という認識をお持ちでした。なので、もしかすると跳ね除けてしまわれることも可能なのかもしれません。
今は…あまりそういうおつもりもないようでしたが。
[ここに運ばれた時の会話を思い出し溜息をついた。
その本人が表の騒ぎを沈めるために大変な思いをしていたことは、その時は露と知らず]
今私に分かるのはこの位でしょうか。
…為すべきことも為せず、申し訳ありません…。
[何か他にも尋ねられたなら、知る範囲で答えただろう。
未だ意識の戻らぬダーヴィッドが気になり、そのままその部屋で様子を見ながら過ごすことに*なるだろうか*]
/*
…とりあえず、こんな形にしてみました。
情報としては全部出しますが、エルザの主観が混じっている話し方になっているやもです。
ユーディット様やハリョン様、エミーリェ様はもしかするとダーヴィッド様搬送の途中で出会い、ご一緒したかもしれません。
その辺りはご希望に合わせてお願い致します。
それでは流石に限界ですのでこれで失礼を。
必要があれば動かしもご自由にしておいて下さい。
―東殿・回廊遠方―
[座り込んだ状態で、暫く体力の回復を図っていた。
下ろしたベアトリーチェが、心配そうに背中などを撫でてくれると]
ありがとう。大分良くなったわ。
[何とか微笑み、そう告げる。
事実、先程と比べると頭痛が大分引いてきている。
先程遠くで大きな力の流れが感じられたが、それからだ]
クレメンスが、なにかしたのかしら……。
[そう呟いたところで、ゆっくりと立ち上がる]
[穏やかに首を振った。その後はナギへと向けて]
もう、大丈夫です。
ただ……少し状況が気になりますから、ちょっと戻ってみます。
もしかしたらまだ危険かもしれませんから、リーチェと一緒に……
[そこまで言ったところで、翠樹の仔が服の袖を、きゅっと掴んで来た]
―東殿・回廊遠方―
……私が守れば……ううん。
私とナギさんで、きちんと守ってあげれば、大丈夫ですかね。
[その言葉に、翠樹の仔は微笑んだだろうか。
抱えようとしたが、疲れているのを察したのか、手を繋いで歩き出す]
―東殿・回廊 焔が居た側―
流水の姿は無い、か……。
[そう呟いたところで、壁に沿って倒れている命竜の姿を見つけて]
――クレメンス!
[急いで駆け寄り、息があるか確かめた。
その間、心配そうな顔でベアトリーチェが命竜を覗き込んでいたが]
……息はあるけど、大分お疲れみたいね。
[安堵の溜息を零すと、さてどうしたものかしらと思案顔。そこで翠樹の仔が、
「おじちゃん、こんなところでねてたら、かぜひいちゃうよ?」
と心配げな声を発し、ブリジットを見上げている]
……運んであげよっか。
[どこか困ったように笑んで、呟く。こくり、素直に頷いたベアトリーチェは、
うんしょ、うんしょと首根っこを掴んで]
まあ、それで良しとしましょう。
[首が絞まらないように、両手で引きずっていく。
命竜の個室まで引っ張るのには、それなりに時間が掛かった]
……ふう。お疲れ様、リーチェ。
[命竜をベッドへとなんとか運び終え、今度は翠樹の仔の部屋へと向かう。
あんなことがあったばかりで心配だったということもあり、
今日もまた翠樹の仔が寝付くまで、ベッドの端にでも腰掛けているだろう。
もっとも、ブリジット自身、疲れと頭痛の所為でベアトリーチェよりも先に
ベッドへ倒れこんでしまうかもしれなかったが*]
─西殿・個室─
[エルザに乞われるまま、火炎の竜を二階へと運ぶ。
体格差に、成長の止まりがちな自分の身体を恨んだ。
心底恨んだ。
ともあれ、どうにか部屋にたどり着いて話を聞き]
ふぅん……。
[声に気がないのは、束縛への苛立ちのためか、それとも聞かされた話のためか。
傍目、判断はできまいが]
ま、おっちゃんが怪しかったのは当たってた、と。
……ち、やっぱりど突きにいくんだった。
[今からでも遅くない、と気づくのはすぐ後のこと]
……取りあえず、オレ、そこら見てくるよ。
気になる事もあるからね。
[短く言って。
それから、ふと思い出したように]
さっきみたいな事。
やるのは勝手だけどさ、オレの前ではもうやんないでよね。
……ああいう、自分犠牲にとか、自分盾にしてとか。
そういうの、一番ムカつくんだ。
[それが、ザムエルの行動に納得できなかった、一番の理由。
何故、そう思うか、それは記憶の奥の出来事故だが]
[低い言葉にエルザがどう返したか、確かめる事もなく、個室を出る。
肩のピアが心配そうに鳴くのをつい、と撫で。
向かうは、三階の会議場。
確かめたいのは、ただ、*義兄の安否*]
/*
情報感謝ですよー。
取りあえず、現在危険物なんで接触注意。
特に生命は出会い頭に一撃いれようとするくらいなんで、お気をつけをば。
それではまた後ほど。
昼間は基本、一撃離脱です。
/*
しかし。
元々、赤とも紫とも対立する気ではいたが。
赤組wwwwww
なんだこれってくらい、相容れる要素ないwwwwww
ここまで徹底的なの久しぶりだよwwwwww
えー、ここまであれなのいつ以来だ。
下手すると、サーカス村以来じゃね?w
― 回想/東殿・回廊 ―
< 響き渡る呻き、唸り。
感情の昂りは容易に知れる。
音を頼りに最後の一歩を踏み込み見つけたのは、噴き出す水から逃れる、機構の仔竜を背負った大地の老竜の姿 >
ザムエル殿、何が、
< 吐き出された疑問を含んだ声に、黒を見開く >
……ダーヴィッドが、じゃと?
< 名を聞き留め、視線を意識を失った仔竜に注ぐ。
彼に対応策があるならば火炎の竜を護るだろう。虚竜王の不機嫌か。
荒れ狂う海、糾弾の叫びと共に流れ行く波に、それ以上の思考は遮られた >
< 後に、と言う老竜の言葉に頷き、精神の竜には跡を追う事を告げ、流れの行き着く先を求める。
途中、散らされた影ならぬ影が消えゆくのを認め、痛みを覚える訳でもないのに無意識に腕を抑えた。
立ち止まりかけた瞬間、視界を覆う白き光――ならず、琥珀の粒子。影に紛れる間もなく、否、影すら包む奔流に流されかける。
それは、物理的にのみではない >
…、…………っ
< 息を呑む。影たる仔には憶えのない感覚。
事の所以と顛末を知る由もなく、還る琥珀に似た様相で、その場から*消えた* >
生命竜 クレメンスが「時間を進める」を選択しました。
中:
生命竜 クレメンスが「時間を進める」を選択しました。
一応確認を。
あと投票先にしとこうか。…デフォじったんだy
生命竜 クレメンスは、流水竜 ナターリエ を投票先に選びました。
―西殿・会議場前―
[暴風通過。
一言で言えば、そんな感じの空間を後ろに残し、やって来たのは三階]
あ。
ギュンター爺様!
兄貴は!?
[天竜に駆け寄り、真っ先に問うのは、それ。
内側からの封印強化などの話に、零れたのはため息]
まあ、いちお、無事なんだ。
……他にめーわくかけてなきゃいいけど。
[望み薄そうだが]
え?
どやって来たんだ……って。
そういや、どやってだろ。
雷撃の姉さんとか、流水のと一緒にカケラ吹っ飛ばして、んで、爺ちゃんと、エーリッヒと話してて……?
虚竜王の力感じて、気持ち悪くなってたら、それに輪ぁかけて気色わりい感じに捕まって……気づいたら、ここにいたんだ。
[自身に起きた事には、理解は及びきっていない様子]
―結界内―
[すっと入り込み、息を吐いた。
安堵にはまだ早いのだが。]
[暫く置いておけば、この気は静まるだろうか。]
[地面に座り、天を仰ぐ。
酷い雨だ。]
にしても、さあ……。
王たち。
何考えてんの?
[問いに、答えなどはある訳もなく。
軽く、肩を竦めた後、何となく疲労を感じてギュンターの隣に*座り込んだ*]
/*
退席ついてるけど、あと30分はいます。
ギュンター周り空けた方がいいなら移動しますor移動させておっけーですよー。
/*
ゆるゆるでONLINEですが、こちらに顔出しです。
ゆるゆるでよろしければ話しかけにきて下さって問題ありません。
ところで雨でなければ脳内で修正をかけてください。
あと簡易的に、結界内にいる時は―結界内―と書きますと、一応伝えておきます。
以上。
―結界内―
[それから立ち上がると、幾つかの呪を口にする。
風が体を取り巻き、浮いた。
少々いつもより楽だった気がするのは――疾風竜に恐れをなした風が手伝ってくれていたのかもしれない。]
[行く場所は、見ることは出来ない三階。
近くならば、王へと話が出来るかと考えて。]
[窓を開けて入ると、
なんだか座っている疾風竜がいて――首を傾げた。]
「アーベル殿。ティル殿を送りました?」
[心の声で問いかけて。]
―西殿・会議場前―
[ふ、と感じた気配に伏せていた顔を上げる。
感じたのは、属性の力、ではなく]
……気持ちわり……。
[結界外で感じていた、違和感。
こちらでは、それがはっきりと感じ取れるのか。
お陰で、第一声は失礼極まりなかった]
…此処は何処でしょうね?
[腰に手を宛てて、周りをみわたす。
自分の中の話を色々統合するに、まぁまず取り込まれたのであろう事は推測出来たようだ。]
ということは…結界の中?
ならば…
[思いつけば、足は動く。
カツリ、踵をうちつけて歩き出した。]
─西殿・二階の一室─
[力満ちぬまま、昏々と漂う眠りの海。
それでも灯した小さな焔のいくつかは、結界内を哨戒するように漂う。
力無きものの危機に反応し、それを守るための機雷として。]
[既に人の姿を取れる余力も無く、無防備な寝顔は鱗を纏った半竜半人の姿。
背に追う翼は、一枚を失った二対三枚。]
/*
そんなわけで、あちこちに炎浮いてますんで、何かヤバい事態切り抜けるときにでも使用OKっすぉ。
*/
―結界内:会議場前―
[ギュンターへと視線を投げて。
近付いてこようとしないのに、息を吐いた。]
残念でしたね、ギュンター殿。
――彼女の怪我は治されているので、ご心配なく。
実際、気持ちわりい。
[苦笑と共に向けられた言葉に、返すのはばっさりとした一言]
『循環』が乱れてるだけでも、大概気分わりいわ、やなもん見せられるわ。
帰って来てから、ロクな事ねぇ。
あなたはやっぱり人間界が似合うのだと思いますよ。
[小さく笑って。]
循環とかはわかりませんけれど。
竜王様方は何をお考えなのかも、わかりませんけれど。
……何を考えているんですかね。
どこが似合うとか、そんなん決まってねぇよ。
どこにいたって、オレはオレなんだし。
[言いつつ、ひょい、と立ち上がる]
案外、なんも考えてないんじゃね?
[失礼極まりない物言いに、ギュンターは咎めるような視線を向けるが。
荒れ気味暴風には、気にする余裕はなく]
で。
そっちは一体、なにしてんのさ?
[なに、が示すのは、今の行動なのか、それとも、目的へ向けての行動なのか。
何れの答えを得たとしても、しばらく風は、*荒れ気味確実*]
それもそうですね
[疾風の竜らしい言葉に、小さく笑う。]
――嗚呼。
ありえそうです。
[ただ呟いた。ギュンターの反応など気にも留めない。]
王は、わたしの力が、ここに使われていることをご存知でしたけれど。
何故何もしなかったのかと考えていました。
問い詰めに来たのですけれど、やっぱり声は届きませんね。
[会議室を眺める。
それから、タイの上から首飾りを押さえた。]
なにというのが、このことでしたら。
望みを、かなえるために。
揺らされた、そんなつもりはないんですけれど。
どうしてでしょうね。
[目を細めて。
しばらくの間、その場に留まった**]
/*
いえ、反応が少し鈍かったりで申し訳ない。
何か聞きたいことがあったりしたらというのもあるので、このようにしていったん区切っておきます。
回想などでも付き合いますので。 退席します。
[ぽうと浮かぶ小さな焔。
そっと手を翳してみれば、敵意が無い事が知れる。]
…焔の若竜殿、でしょうか。
ということは彼も、此処に。
[腕を組み、歩きながら独りごちる。
首をめぐらせ周りを見て、此処へ来てから何十回目かの溜息。]
えぇ、混沌に紛れ……送りましたが…。
――…届いていませんか?
[遠隔で送り込んだ影響か、虚竜王と剣による干渉から結界を支える為の負担が大きいのか、心の声は遠いまま]
―結界内―
「いいえ。
いらっしゃいますよ―― 目の前に」
[不機嫌そうですと、小さく笑って。]
「ナターリエ殿が、気付いたかもしれません。
気を抜いたわけではなかったのですけれど。
――アーベル殿?」
では…御機嫌ようとは言わない事にしましょう……。
嵐に巻き込まれぬよう…気をつけて。
[疾風竜の所在と機嫌に頷いて、短い遣り取りから感じ取る状況に注意を促す。そして続く言葉に眉を寄せた]
流水の竜が…?
……あぁ、あの反応は…その為ですが…。
[津波のような姿を見送った青年は納得の声を返す]
―回想―
[気を失う前、ナターリエの声は辛うじて聞こえた。
顔の位置が固定されていたので、足の先しかサービスされなかったのは置いておいて。
よく分からないが暴走は止まった。思考面に関しては不明瞭、といった見解ではあった。
それだけ確認してから、すぐに意識は闇の中。
次に目を覚ました時に変わっていた景色に、数度瞬く。]
その剣は…流水の属を持ちますから……貴女の所為では…
[気に病まぬように優しく言い添え、呼ばれた名に意識を向ける]
……はい、何か…?
―東殿・自室―
…誰か運んでくれたのか。有り難い。
誰なんだろうな。
とりあえずナタとオトは違うだろうが。
[残り気から探る、などという器用な事は難しかったので、真実は闇の中なのだがここ2つは確信した。
ごろり、上を向く。
解放の疲労感はまだ残ってはいる。あまり無茶な動きはできないだろうが。]
慌しかったが…結局、向こうにゃ焔と風がいったんだっけか。
[雷竜の事はまだ聞いていない。]
「はい。ティル殿は、今のところ大丈夫なようですが、気をつけます。
嵐は怖いですから」
[心配にあたたかな気持ちになる。]
「しばらく、この剣が静まるのを待とうと思います。
開口一番に、気持ち悪いって言われてしまったんですけれどね」
[それから、言葉を切る。
目の前に彼がいたら、目を合わせていただろう。]
ナタの暴走は何とか片付けた。
オティーリエをまだ疑ってるかは分からんが。
結界内は変わりないか?
[食堂へと向かって歩きながらこちら側に声をかける。]
―西殿:回廊―
[ここが、外から見て結界が張られていた西殿ならば、会議場が上にある筈。
そう考えた雷撃竜は、カツリと踵と床の音をさせて真っ直ぐに歩く。
途中、2階には個室が並ぶのを見て客室があるのを記憶しておき、階段を上がる。]
…無事でおられると良いのですけれど。
[独りごちつつも、命の心配等はしていなかった。
階段を上がると会議場入り口が見えてくるが――そこは、封じられていて。
人影が見えれば、一度足を止める。]
アーベルの方は問題ないか?
確かノーラ殿と一緒だったんだっけか。
例のカケラもどきはそっちには。
[会ってはいないもう一人の安否も念のために。]
中:
ところで昨日はノーラ吊りだったのか…な?
ノーラが危険なのは察知したが、本人が吊られたいかは微妙だったり。
むしろアベに襲撃されたいのかなとは思ったのだが。
んでその辺一応示唆したんだが。
まぁ、意図外なら仕方ない。
中:
…なんだろう。誰も居ないときの怪しい動きってどうすれば。
ああ!わざと写真(エーリッヒの防犯カメラ(違)に写るとかすりゃいいのか。
でも今飛んでるかどうかわかんない><。
―東殿/回廊―
[青年は騒ぎにも黙して全てを見聞きし記憶へ刻んでいた。
流水の津波を見送り、後程と断りを入れ去る大地に視線を流し、影輝が追うと告げる言葉に頷く。
そうして皆がその場にいなくなってから、口元の笑みを深くした]
そう、若焔殿が。
――…賭けに勝ったな。
[青年が零した言葉の意味を知るものは少ない。
そして迷走する大地竜の気配に目を細めながら影輝の後を追い、生命の竜の琥珀の光に還るかの如き姿と倒れたニ竜を回廊の角から見て取った]
………。
[しばしの逡巡。だが、此方へと歩き出す流水の竜を避けるように*踵を返した*]
―東殿・食堂―
[中に入れば何人かの配膳係りが食事を作っていた。
ひらと片手を上げて、火にかけられている寸胴軍に近づく。]
えーと、どっちがカレーだっけ?一個もらってくな。
あ、これも。
[置いてあったリンゴを一つ手にし。
カレーをよそおうとした係りを制し、鍋の方に触れると、鍋ごとその場から*消えた。*]
[刻印を解き意識無いクレメンスを見る青年の紫紺の眼差しには隠しようの無い痛みがあったが、それが遠くなっている心話にまで響いたかはわからない。
ただ、あらゆる意味で側にいるのはよく無いと判断し踵を返した]
―結界内―
[重い寸胴を運ぶのははなから諦めていたので、人が居ようが構わず転移したが。後になってちと軽率だったかねとは少しだけ。まぁいい訳くらいは考えているが。
寸胴を結界内の食堂のガス台に何とか置いて。
リンゴはひとつテーブルに置いたところで。足にきた。]
…まず。
[ぐらり、意識は再び闇に飲まれかける。
食堂を出て、空き部屋を探し出し飛び込むと、ベットにたどり着く寸前で膝をついた。
結局、寝台にもたれかかるようにして、再び深い*眠りの中に。*]
/*
おっと、アーベルの方じゃったか。まぁ二択じゃったんじゃがw
こちらに引き込めそうなのがナタくらいかのぅ…。
赤の苦言者にはこれで満足かとは言いたいかの。
襲撃は赤で調整が可能、如何に儂ら天狐が村側に打ち明けたとて摘み取ることも出来る。
儂はそれを前提に動いておったんじゃがな。
こちらとてきちんと考えて動いておる。全てがこちらに非があるような言い方は止めて頂きたい。
努力しても認められぬでは報われもせん。
天狐として、第三陣営として動くことを望んでおったなら謝りはする。
じゃが天狐陣営とて2人しか居らぬ孤立。
場の動かしを兼ねる意味であの場は明かすのが良いと判断した。
村に参加して居るは皆人間、CPUではない。思い通りに行かず、予想外の方向へ向かうこととて多々ある。
…ここまでつらつら並べ立てておきながら、向こうの意図汲めてなかったら恥ずかしいじゃ済まんの。
[しかしその可能性の方が高かったりする]
―東殿/テラス―
[そして記憶の波の一つはまた砂に紛れ、意識は現在に戻る。
心話を返しながら青年は雨に濡れない角に背を預け、闇とも影ともつかない暗みに隠れて目を伏せていた。
オティーリエからの温かな心を感じて青年はレンズの奥の紫紺を穏やかに細める。疾風竜からの一言には微かな苦笑]
……そうですね、剣が…静まるまでは…その方が…
[静まるまで身を隠すのには賛成して、途切れた言葉に視線を上げて西殿の方を見る。目の前にいたなら目が合い、そして感情を悟られぬように逸らしただろうが、結界と距離が阻む]
―少し前・心話―
ああなんとかな。
…ただ本性出して無理やり押さえ込んできちまったから、もうこの騒ぎの間は使えないと思っててくれて。
[悪いねとへらり、まだ残る疲れを隠し軽くオティーリエには言いながら。
眠っている間、勿論誰かの訪問があったとかは*気づけるはずはなく。*]
「いつになれば、静まりますやら」
[布越しに触れる首飾りを、強く握って。
それから、一拍を置いて、尋ねた。]
「……お休みになっていますか?」
[結界と距離を失わせるものは、ないけれど。]
[いつもと違うと言われ、距離があるのに思わず目を見張った。
心配な心の動きを感じた青年が返すのは、穏やかだけれど苦笑に似た笑みの気配]
………すみません、少し…疲れているのでしょう…。
[詳しくは告げないものの、弱っている事実を隠す事はしない。
頼ると、倒れないと、そう約束した。それに彼女から向けられる心は温かく、弱る心を癒してくれる]
―すこしまえ>>*49―
「……それはかまいませんが」
[隠された疲れは気付かず。
なんとなく違和感を覚えはしたものの、それ以上こえを重ねはしなかった。]
―会議場前―
オトフリート殿…?
貴方も此方に取り込まれた、のですか…?!
[驚いた声をあげ、オトフリートとその近く、疾風竜とギュンターにも気がつきながら駆け寄った。]
[そして、思ったよりも早く届いたクレメンスの声に微かな安堵の気配が滲んだ。念の為とはしらないまま問いに返す]
此方は……無事ですよ…
……影輝殿は…琥珀の光に紛れて……消えました…
私は…欠片からは逃げましたが…
貴方も……あまり無理をせぬように…
[暗に見ていた事を告げて、遠い声で釘を刺した。特にエインシェントの解放後は危険だからと、案ずる心を伝える]
[疲れているというアーベルを、心配そうに。
そして軽い質問を>>*50こえにした。]
「癒しの力など、わたしにはありませんが。
アーベル殿が、ゆっくりとお休みするだけの場所は差し上げられます。
――疲れも、わけられれば良いのに」
―西殿・会議場前―
……単に、呆れられてんじゃねぇの?
[王が何も言わない、と言う言葉に返したのは、やはり遠慮のない言葉。
ギュンターの咎めの視線は以下略]
望み、ねぇ……。
[それから、首飾りを押さえるよな仕種に、気のない声を上げる。
旧知の月闇竜が『聖魔剣』を手にしている事は、既に聞き及んでいた]
……ばっかみてぇ。
[直後に零れた呟きは、傍らのギュンターにぎりぎり届く程度のもの]
―会議場前―
エミーリェ殿は、虚竜王に巻き込まれられましたか?
[ティルを送ったのならば、それしかないと尋ねる。
質問に質問で返した後に、困ったように。]
――わかりませんか?
[手をあてているタイの下、首飾りが、少し落ち着きはしたけれど、流水と天聖の力を放っている。]
[いつになるかとのオティーリエの声にはわからないと返して。
続いた言葉に沈黙が落ちた]
………。
[椅子に座っての眠りの内でも、意識のいくらかは記憶の整理に当てていたとは言えない。青年の部屋のシーツは一度も使われる事なく、ぴんと張ったままだ]
―会議場前―
手厳しい。
呆れてるというより――… 踊らされているんですかね。
[ティルの言葉に、苦笑]
それでも、もう止められません。
たとえどうなろうとも。
[届かない言葉に、首を傾げた。]
あ、と。
[近づく声と気配に、そちらを見やる。
月闇竜に向かうミリィの様子に、ピアが制止するような声を上げた]
雷撃の姉さん、大丈夫かっ!?
[混沌のカケラがいた事を思いだし。
とっさに口をついたのは、こんな一言]
[呟きに、ギュンターはどんな顔をしたか。
それを確かめる事もなく]
……ウチの兄貴はバカだけど。
でも、ちゃんと見るべきものは見る、やるべき事はやる。
オレが間違えたら、ぶん殴って、教えてくれる。
[言いつつ、手が、左の首筋に伸びた。
そこに残る傷痕が、嵐竜王の手によるものなのは、ごく一部しか知らぬ事]
ま、闇竜王のやり方はしらねーから、何でかはしらねーけど。
見てない、ってのはないんじゃね?
[さらりと言って。
続く言葉に、青を細める]
それで、ほんとに。
叶うと思ってんの?
[問いには微か、*呆れの響き*]
……は!
雷竜殿が落ちられたということは
対が居らぬということでh(気付くのおっそい!!)
…さて、如何すべきか。
そも対が存続しておる組み合わせなど…居るのであろうか(こてん)
良い、お兄さんですね。
ティル殿は、だからまっすぐなんでしょうね。
[疾風の竜の言葉に、口元が笑う。]
面白がるとか、ありそうですけど。
あの人は、あの通り、皆様をからかって遊ぶのがすきですから……。
[軽く、ため息を吐いてから。
問われた言葉に、微笑んだ。]
かなうのか、ではありません。
――何があっても、叶えるのですから。
―回想―
はい、いってらっしゃいませ。
私はもう少しここにて。
[回復を高めるためか、半人半竜の姿となっている焔竜に触れながら、ティルに頷きを返した。
続いた言葉の重さに、視線は床へと落ちる]
…申し訳ありませんでした。
[自分を盾にするというよりは、本能的な防御反応が出ることを期待しての行動だった、というのは言い訳にすらならないだろう。そもそれは下手をすれば刻印に手を出すよりも酷いことになった可能性が(内側から刻印を破るような危険すらあっただろう)あるのを忘れているのだから、口にしていたら呆れられるどころではなかったかもしれない]
―回想/東殿・回廊―
[窮地に救いが述べられたのは命竜殿の言葉。
仔は縋る様に顔を振り向けど、怯えの為か言通りに後ろへと下がる事が出来ぬようであった。
命竜殿が欠片に対し対抗する術を持ち合わせておらぬ事は承知済み故、仔を拾うには難しいかと私は思えども意外にも――…失礼、有り難き事に命竜殿は危険を冒して僅か離れた場所に居る仔を回収する。
慣れぬ人物故か仔は随分と驚いた様であったが、欠片の恐怖に勝るものは無い。
大人しく命竜殿の腕に抱かれたままであった。
案の定か対抗手段を持たぬ以上、偶然にも其処に居られたお疲れの様子である焔竜殿に…少々ご足労をお願いする事になってしまったが。]
[氷竜殿に手渡されるまで身動ぎすら少々怪しかったなれど、
むずがる様子も抵抗もせぬ。
ただやはり慣れぬ腕の為か僅かに硬直した様にも見えてはおった。
だからして氷竜殿に其の身を渡されると、幼子は一寸不思議とでも言うかの様に命竜殿へと視線を向けておったのは少々意外であった。
何を思ったかは私に判らぬ。仔は何を言うでも無かった故に。
時折頭を撫ぜられるのが安堵するか――はてまた嬉しいのやも知れぬ。
以降幼子は始終氷竜殿の首に手を回ししがみ付いたままであった。
氷竜殿には至極申し訳無い事に、彼の腕の中は半ば定位置に収まりつつある。
――しかし此れを父王が知れば、嫉妬に氷竜王殿に下手な八つ当たりが向けられるやも知れぬと危惧せずに居られぬのは私の気のせいであろうか。
…幸か不幸か向こうの声は今は届かぬ故――此方の現状も知らぬと思いたいが。]
[と焔竜殿の消失に驚く間も無く。氷竜殿の問いに、
仔は驚愕したか不思議と思うたか闇竜殿へと視線を真直ぐに向けた。
それも其の筈、捜すと言っていた目的の剣を既に闇竜殿が持っていた故に。
しかし闇竜殿から密やかに告げられる言の葉に其の色も直ぐに消え失せた。]
……!…うん!
[共に王をお出しするとの言葉に仔は嬉しげに口許を綻ばす。
捜していた剣を闇竜殿が既に持ち合わせて居た事は確かに幼子にも不思議であったようであるが、其れ以上に父王に会えるやも知れぬという期待は幼子の心を埋めた。やくそく、と真似る様に仔は口許へ指を添える。
後の事は仔の記憶に少々薄い。
幼子の事、多少の恐怖はあったに違いは無かろうが氷竜殿に抱かれていた事も安堵する要因で有ったし、何より父に会える事への歓喜は何より大きい様であった。]
[途中で命竜殿を個室へと送りはすれど、幼子が行った運搬はそれは酷いものであった。首根っこを引っ掴み運ぶ仔の頭の中に首が絞まるや窒息する等の配慮は恐らくではあるが、無い。
もし氷竜殿が居らねば、…命竜殿の無事は確証に厳しいものであっただろう。
――氷竜殿には既に何度感謝を重ねたか判らぬ。
後に氷竜殿と共に個室へと戻り休息を取る事となった。
この時私はまだ知らねども一寸前程から雷竜殿の消失により力の調整が利かぬ。
身体を休めようかと思う矢先、氷竜殿は早々に倒れこんでしまった。
ここ数日、申し訳無い事に仔を抱きかかえて事を過ごして居るからであろうか――にしてもやはり珍しき事。因は疲労のみで無いのかとも思うが、その理由は私にはまだ知る由も無かった。
仔はいつかの様に少々の時間を掛けて氷竜殿へと毛布を被せると、就寝の挨拶を交わし。
闇竜殿の言葉に、仔と私は聊か異なる感情を抱きながら眠りの底へ着くことになる。]
―回想終了―
ビックリした\(^o^)/
鯖エラーで一度文章飛んだ\(^o^)/
偶然メモ帳で保存掛けてなかったら、俺涙目\(^o^)/
[しかし俺は一発言に詰め込みすぎだろうjk。]
[暫しのときをそこで過ごすと、首飾り――剣は、少し落ち着く様子。]
失礼しますね。
[そう云うと、足早に立ち去る。
向かう先は、アーベルがいるであろう場所。
そうして、眠りへみちびく安らぎの闇を、彼に与えて。]
[その髪をそっと、撫でた。
ゆっくり眠ってくれるようにと*]
―焔竜の眠る部屋―
[どれだけの間、そうしていただろうか。
手に返る反応から幾らか落ち着いたらしきことを感じて溜息を吐いた。そっと手を離す]
お目覚めになられた時のために、何か食べるものがあった方が良いかしら。
[無くても焔竜なら本能が食堂へ導く気がしなくもないが。
少しでも早く食べるものが手に入るのに越したことはないだろうと、立ち上がり部屋を出る]
………。
[移動する途中、階上への階段を見上げて小さく唇を噛んだ。
感じられる幾つかの気配、微かに届く話し声。
戻ったら覚悟を決めて上にも行こうと思いながら、今は下にある食堂へと向けて階段を下りた]
/*
>翠樹メモ
…お疲れ様で御座います(なでぽふしたい)
この週末、太平洋側は台風のこともありますし、該当地域の皆様はどうぞご無理をなさいませぬように。
多分、そうなのでしょう…無限の輪が。
…え。
[わかりませんか、との言葉に、少しばかり首を傾げる。
僅かに感じられる気配に、更に首を逆に傾けて]
あぁ…力ある剣、とやら、でしょうか?
それを、
[いいかけた所、ティルの声が聞こえて顔を向ける。
少しばかり穏やかな表情を作り、頷いて]
私は大丈夫です。
疾風竜殿も無事そうで、安心しました。
[ギュンターへも、同じように頭を下げた。]
―結界内―
ええ。そうです。
……それに、わたしは送られていませんよ
[雷竜に告げる言葉は、わずかな微笑みと共に。]
―とある部屋→回廊―
[天気は今日も悪い。
その部屋を出た後、気配を探った。
今はこの首飾りは、沈黙している。]
[翠樹の仔へ、話にいかなければと。
そして、もうひとつ。
それは、決して心の奥から外へもらしはしない決意があった。]
――こちらですね。
[氷破の竜に願ったとおり、二人は一緒にいるようで。
仔にだけ話すことは可能だろうかと、困りながらもその部屋へ向かう。]
―食堂(厨房)―
カレー?
[誰が用意したのだろうか、寸胴鍋が置かれていた。
後は林檎が一つ。口元に指を当てて暫し考え、材料と道具を探してご飯を炊き始めた。食べる時には冷めてしまうかもしれないが、カレーが熱ければどうにかなるだろうとか]
[合間に棚を色々探って菓子の類を探し出し、大皿に盛り合わせてみた。自分のことに手一杯で陽光の仔竜とは未だ出会えていないが、こうしたものもあった方が良いだろうと。
同じようにもう少し小ぶりな鉢にも入れると、それを焔竜の部屋に置いておく分としてみた。ついでに見つけた林檎もいただいて、盆に乗せる]
[そうこうするうちに、ふっくらと炊き上がる良い匂いが立ち昇り始めただろうか。後は蒸らすだけ。盆を手に再びそこを後にする]
―食堂→二階―
―会議場前―
あぁ…――「揺らされて」居るのですね。
貴方が。
[足早に去るオトフリートの背中に、小さく呟いた言葉は彼女に届くか判らない。
そのまま暫し立ち尽くした後、ティルとギュンターに色々と事情を聞いた。
話される中、何度か疾風竜は悪態をついたかもしれない。
会議場は封じられ、王には会えないと聞いて少し落胆した。]
この中に入れれば、会えると思っていたのですが。
それにしても…あの剣を、揺らされた者が持っているのを王達は知っているのでしょうか…。
[身じろぐ。
寝台に伏せた背には、一枚足りない二対の翼。
良く見ればそこには、古い傷痕と共に腐り落ちた翼の痕跡がある。]
…ここは?
[薄くあけた青い目には、見知らぬ部屋の様子。]
―二階―
[焔竜の眠る部屋のサイドテーブルに林檎と菓子盆を置き。
様子を窺ってから再び部屋を出る。
廊下に出たところで、先ほどは気付かなかった扉が微妙に空いている部屋が目に入った。
気になって中を覘き見れば、ベッドの前で力尽きている生命竜の姿]
クレメンス様…。
[今は敵とも呼べるはずの相手だった。
それでも彼は恩人で。敵対しているはずの今も何度と無くその力でもって傷を癒してくれた。
そう、今動いていられるのも彼が休ませてくれたからなのだ]
…どうして。
[溜息を一つ。寝台へと抱え上げるのは無理だったが、凭れ掛かるその上に毛布を一枚掛け、そっと手を触れた。
焔竜にしたのと同じように、異質とならぬ程度の力を注ぐように]
[生命竜がどうしてそこまで消耗したのかは知らない。それでも外からよりも中で回復を図るべきであるような気配は何となく感じ取って。短い時間で手を離し、部屋から出ると扉を完全に閉めた]
[少しだけ疲労を感じつつ、廊下を戻ると気配が変わっている。
ダーヴィッドのいる部屋の扉を小さくノックした]
…?
[林檎くわえたまま、ドアからの物音に目をあげる。
見えた姿に目を見張って、なにかいいかけたが…
口は林檎の相手にいそがしくて、とりあえず口の中のモノを飲み事を優先。]
…エルザ?
て、事は…ここは…。
[とらわれたはずの彼女が居るなら、解放されたか、共にとらわれたかどちらかだ。]
―東殿・個室―
[疲労の程は氷竜殿程では無く、また同じ翠樹の気を纏う者であれど仔は幼い故にか均衡の崩れし影響を私ほど受けた訳でなかったのか、仔の目覚めは私や彼の竜より早かった。
幼子は一度寝台から抜け降り私と氷竜殿がまだ眠りの底だと知るや、
静かにせねばならぬと考えたのか、部屋に備えてあった椅子の一つに腰掛けたまま常に握り締めたままの小袋の中を弄る。
一つ、何味か判らぬ真白の包み紙に首を左に傾ぎ、しかし口へと放り込む。
薄荷だったか、慣れぬ味に僅かに幼子の顔は苦悶に歪んだ。]
…結局、役に立てなかったな。
[少しずつ思い出すのは、膨大な力の奔流にのまれる感触。
ぽすり、と寝台に伏せてうずくまった。]
―回廊→氷破の部屋―
[決して気付かれぬようにと気配を殺し、その部屋にたどり着く。
こんこんこんと、手の甲で三度ノックした。]
お目覚めでしたか。
[浮かぶのは安堵。モゴモゴしている姿に口元へと手を当てた。
笑っては失礼ですから]
西殿…結界の中です。
ダーヴィッド様は、その。剣の力にも弾かれて…。
[少し声のトーンを落としながら、状況を説明してゆく。
オトフリートに剣を奪われたこと、そのことで剣の機嫌も悪くなっているだろうこと。それからティルもまたこちらに取り込まれてしまっていることも。
ミリィのことはまだ知らず。伝えることも叶わなかったが]
願いなんて…他のを奪って叶えるもんじゃねぇだろが。
[微かなつぶやきと一緒に、まだ新しい翼をぱたり。
食べたらきっと、また眠るはず。*]
いいえ、そんなことは。
そう、気を失われている間にも助けていただいたのです。
[カケラを退けてもらった一件のことを慌てて言い添える。
だが声が沈んでいるのは、彼に伝えるべきものの一つを伝えることが出来なかったのを思い出したからだった]
役に立たないのは、私…。
[唇を噛んで、視線を落とす]
他のを奪って叶えるのもじゃない、ですか。
そう、ですね。
[力があるだけでは何にもならないことは知っている。
だがそうした言葉を自分のものと出来るほどの経験は無く。
ただ鸚鵡返しに口にして、心に刻むだけだった]
[食べ終えて再び眠りにつくダーヴィッドに頭を下げると部屋を辞し、今度こそ上の階へと上がる]
[突如室内へと響いた音。
別の味を食しようと包を解いた小さな手がはたりと止まる。
一寸の逡巡の後、椅子から軽く飛び降りた仔はぱたりと素足で床を叩いて扉へと駆け寄った。
その跡に点々と残る緑達は今まで寄りも些か大きく成長し、しかし直ぐに枯れゆく。
――其れが、雷竜殿が消失した影響かは知らねども。]
……だぁれ?
[幼子は恐る恐るに僅か扉を隙間に開け回廊へと覗き込んだ。
相手の顔を知れば、すぐさま其の顔は綻びようか。]
おはようございます、ベアトリーチェ殿。
[小さく笑って、首を傾げる]
今日は、まだお休みですか?
[仔の腕を見て、そこに蛇がいないことに気付き、尋ねた。
声は小さい。]
ブリジット殿も。
――うん、おはよ。
[幼子は自らの小さな身体で抑える様に、先程よりも扉の隙間を押し開ける。
投げられた問いに一度瞬くと、何かを確認するかの如く一度己の腕へと視線を向け次に室内へと振り返る。――私と氷竜殿が未だ眠りの底に居るようだと確認しやれば、最後に闇竜殿へと視線を戻して仔は小さな頷きを返し肯定を示した。]
ナギも、ブリジットもまだ、ねてる。
…きのう、たくさんつかれちゃった? から、かも。
そうですか。
それじゃあ、寝かせておいてあげましょう。
ベアトリーチェ殿は、大丈夫なんですか?
[そっと仔の頭を撫でて]
剣の、お話。
それなら、ここでしてしまいましょうね。
[しぃ、と人差し指を、口にあてて。]
[と、その前に一つ思い出して、メモを残す。
「食堂にカレーがありました」
…目を覚ます前に、自分の分も食べられる人が多いことを祈ろう]
―三階結界前―
[ミリィがいれば驚いて、まずはその話を聞くだろう。
そしてここにきた一番の理由は]
ギュンター様。
[養父とではなく、その名を呼ぶ。
年経た天竜は無言のまま、複雑な表情を浮かべてこちらを見た]
重ねての失態、謝罪の言葉も御座いません。
ですが、どうか。お力をお貸しください。
もう、これ以上は、足枷となりたくありません…!
[返ってきたのは*長い沈黙だった*]
その剣があれば、何らか叶う、のですか?
では、例えば、例えばですよ。
私が奪ってこの状態を元の状態に戻したいのです、と言えば戻せるのでしょうか。
[少し遠くを見るのは眼鏡の奥の濃い紅色。
ちらちらと、力無きモノへと揺れる小さな焔を写し、小さく呟けば。
ギュンター辺りには諫められるかもしれない。]
/*
時間切れなので、変なところですがここで。
動かしその他はご自由にお願いします。
邪魔だったら、この後またどこかに移動したことにしていただければ。
リーチェは、たくさんねたから、へいき!
[頭に触れる指が僅かくすぐったかったか、小さく笑いながら身を捩り。
そうしてから仔は自らの声が少々大きくなった事に気付いたか慌てて口を両の手で押さえる。氷竜殿を起こしはしないかと室内を再び振り返ったが、扉近辺からでは幼子の眼にはどうやら無事な様に見えたか安堵の息を零した。
確かに少なくとも先程より位置が動いたと云う訳では無い様に見えたが、
私も同様眠りの中故、実の所は判らぬ。]
おはなし。
ないしょ?
[闇竜殿の真似事の様に、仔も短な人差し指を口へと当てる。]
良い仔ですね
[くすくすと笑って、両手で口を押さえる様子をほほえましく見た。
それから、そっと膝を折り、目を合わせて。]
そう。お話、内緒ですよ。
ナギ殿にも、ブリジット殿にも。
できますか?
ブリジットにも、
…ナギにも?
[高さの近くなった闇竜殿の眼を真直ぐに捉えながら、仔はゆると首を傾ぐ。
氷竜殿であれば口を閉じれば幼子なりにも秘密裏に出来よう、しかし常日頃仕えている私にはどうか――仔は一寸困惑にも似た色を浮かべ考え込んだ。
しかし幾ら悟られる事が多いとは云え事を全て知られるとは在るまい。]
…わかった、だいじょうぶ。
リーチェ、いいこだから、できるよ。
[現れたエルザに、目を向けてお辞儀をし、挨拶。
知っているだけの事情を、摺り合わせる事になるだろうか。
そしてその後、ギュンターが重く長い沈黙を破るまで、ふたりの顔をじっと見た**]
良い仔ですね。
[仔の言葉を信じて、にこりと笑う。
もう一度、頭を撫でてから、ネクタイを外す。
そしてボタンを開き、そこにある首飾りを見せた。]
これも、剣です。
本当は、ザムエル殿のと、二つで、ひとつの剣。
半分だから、まだ、王様方は出せないのです。
ですが、もしかしたら。
……わたしが、その中に行ってしまうかもしれない。
その前に、あなたに、これを渡します。
[微笑んで。]
ぜったい、内緒ですよ?
…きれい、だね。
[闇竜へと見せられた首飾りを、幼子の双瞳は興味深げに真直ぐに捉えた。
剣の事と聞きして、何故首飾りなのかと幼子は思ったかも判らぬが、口を継いで出た言の葉は首飾りに対する素直な感想であった。
やはり幼子と云えども女児。装飾に興味を抱くのは不思議でないのやも知れぬ。]
――? 剣なの?
[闇竜殿の言葉に、仔は再び不思議そうに相手を見やった。
そうして今一度首飾りへと視線を向ける。幼子の眼にはやはり首飾りの様にしか映らぬのであろう。]
――ととさま、だせないの?
でも、おじいちゃん、剣もってないって、いってた。
…ノーラみたいなわっかも、わっかだから違うって。
…! やだ。
オトが中いっちゃったら、やだ。
[ふる、とむずがる様に仔は首を横へと振る。
しかし次の言葉には今度こそ確りとした驚愕の色を滲ませて瞬いた。
闇竜殿の言葉が判らなかった訳では在るまい。
しかし仔にとって驚くべき事に相違は無く。]
…あぶなくないの?
――さわっても、へいき?
[内緒との言葉には、小さく頷きながら。]
そのわっかと、この、かざり。
二つで、剣なのですよ。
すごい剣だから、形が変えられるそうです。
[微笑んで]
でも、老君。ザムエル殿は、二つが一緒になるのを、いやがるから、
どこかにやってしまおうと、しているんです。
だから、ザムエル殿は、教えてくれないんです。
私も、ベアトリーチェ殿と一緒にいたいです。
でも、これがあることに、気付かれてしまったから。
だから、ベアトリーチェ殿に渡すときは、
私が、持っていったように見せます。
[にこりと笑って]
触ってもだいじょうぶですよ。
でも、ぜったいみつからないように、こっそりね?
[首飾りを手に乗せて、触りますか?と。]
…すごいね。
――けんなのに、かたち、かわるんだ。
[闇竜の言葉に再び幼子の視線は首飾りへと注がれる。
やはりあの腕輪は剣に関与するものであったのだと幼子が安堵すると同時
続く言葉に、幼子は困惑を隠せぬようであった。]
…どうして?
おじいちゃんは、おうさま出したくないの?
[闇竜殿の説明は、幼子には不可解だとばかり困惑の色のまま首を傾ぐ。
仔は元を正せば父に会いたいだけではあったが、他の者にとっても王たる者達が居らぬ事は諸々に支障を来たすと云う事も重々に理解していた。
時折――例えば陽光の仔がそうで在ったように、中に居る王の一人の不機嫌に寄って誰かが中へと連れ込まれるとも聞及んでいた故、
尚更仔にとっては早く場から出さなければという思いもあったからであろうが。]
王様を出したくないのじゃなくて、本当の剣になったら、
とっても強いから、ザムエル殿には、使いこなせないんです。
[嘘ではない。
困ったように微笑んで。]
でも、誰かは、使いこなせるかもしれないでしょう?
挑戦しなくちゃ、出来ません。
今は、大人しい剣だけど、本当の剣になったら、とても意地悪なんです。
その挑戦が失敗したら、たいへんなことになっちゃうって、ザムエル殿は思っているんですよ。
――でも、早くしないと。
[眉を顰める。
ようやく、休ませたアーベルを思い返していたが、仔には伝わらないだろう。]
きづかれたら、だめなの?
中に、いれられちゃう? …だれに?
[笑みを向けられながらも告げられる言葉に、幼子は困惑のままも頷かざるを得ないようであった。
二対の剣が揃わねば、父に会う事が出来ぬと知ったばかりだと云うに、その一対が万が一中へと行ってしまえばそれすら叶わなくなってしまう。
幼子にとって、それは避けるべきでもあった。]
…こっそり。
[手に乗せられた首飾りをまじと見つめた後、恐る恐る指先にて触れる。
ひやりと硬質な冷たさはあるが、やはり見ただけでは剣とは思えぬ様であった。
不思議そうにじつと視線を注ぐ。]
……だから、あとで。
あなたに剣を渡します。
でも、お願いがあるんです。
それを。
[少し考えて]
ノーラ殿か、わたしの名前を、ちゃんと知っている人に、渡してください。
ベアトリーチェ殿が、もし怪我をしてしまったら、わたしはとても悲しいですから。
[首飾りに触れるベアトリーチェをそっと撫でて。]
わたしの、本当の名前を。
あなたにお教えします。
[微笑んで、その名を口にのぼらせた**]
…そっか。
そんなに、すごいけん、なんだね。
[それでは致し方ないやも知れぬ。
仔も始めは危ないと云われていた、地竜殿ですら使いこなせぬと謂うのなれば余程であろう。闇竜殿の困ったような笑みに幼子は同様の表情を浮かべる。]
……いじわるな、けんなの?
けんなのに、つかってもらうの、きらいなのかな。
はやくしないと、…たいへん?
[闇竜殿の言葉と表情にか、幼子が同じように眉を顰める。
その意図は掴めねども尋常で無い事だけは汲み取れたか。]
…うん、わかった。
[怪我をされては悲しいのだと聞いたのは、前は欠片に触れてしまった時か。
其れを思い出したのやも知れぬ、闇竜殿の願いとやらを聞きし幼子は素直に一つ頷くと
忘れぬようにか反芻するの様に一度口の中で繰り返す。
――今では随分と親しくなった影竜殿か、彼の竜の名を知っている者へと。
其処まで思考を巡らせ、仔ははたと思い当たったか一つ瞬いた。]
…オトの、なまえ?
[恐らくにも、皆知っているのでは無いかと驚いたように僅か首を傾いで
しかしその手に撫でられると、仔は闇竜殿を真直ぐに見つめた。
その様な意味では無いと、幼子の理解に到るのはこの後の言葉。]
――ほんとう、の。
[笑みと共に告げられる名を、仔は胸の内に秘め隠す。
それを告げるのは、氷竜殿にもましては常従う黄蛇にも許されておらぬのだと自らに言い*聞かせて*]
翠樹竜 ベアトリーチェが「時間を進める」を選択しました。
―とある部屋―
[オティーリエが結界から戻る頃、青年が居たのは随行者として与えられた部屋ではなかった。眠りの間、部屋に訪ねて来る者を避ける為に客用の空室の一つに滑り込む。窓の外は暗く、カーテンが閉じられた部屋の中は淡い闇に沈んでいた。
やがて心話を交わしたオティーリエが表れ、部屋の中に闇が満ちる]
えぇ、おやすみなさい――…
[――…ありがとう、
甘えるように心寄せたのを最後に、安らぎの闇が導く眠りに落ちた]
/*
………
これほどまでにテンション上がらんのはいつ振りかの。
何か既に「何このPP状態?」な気分で打開策が思いつかない。
苦言見て手控えた途端これですか。
/*
そもそも早々に舞台から降りる予定だったのに何でまだ居るのかと小一時間(ry
だからあんだけあれこれ動き回ってたんだがなぁ…。
内緒ですよ
[幼き子は、真剣に聞いてくれている。
頭をなでて、それから首飾りを戻して、立ち上がった。]
さぁ、ナギ殿もブリジット殿も起きてきてしまいますよ?
戻って、笑ってあげて下さい。
また、後で会いましょうね。
[名残りおしげに、身を起こし。
手を振って、部屋をあとにした。
向かうは、*食堂*]
―東殿/回廊―
[外見は変わらないけれど十分な休息を経て、青年は回廊へと滑り出た。求めるものはただ一つ]
……後で、という事でしたが。
どこにいらっしゃるやら。
[大地の老竜を探し動き出す。そして影輝の姿も]
精神竜 アーベルは、氷破竜 ブリジット を投票先に選びました。
精神竜 アーベルは、流水竜 ナターリエ を能力(襲う)の対象に選びました。
/*
昨夜の三人送りは、元はと言えば天聖呪殺なしになったのだから墓下人数的に無問題という事で立ち直りました。
本日は呪狼送り込みか、守護成功イベントを引き起こしたいものですが、さて。
―食堂―
[スープをかき混ぜながら、老君を待つ。
首飾りに、彼の竜が気づかないわけがない。]
[ため息を吐いて、目を閉じた。]
/*
なお、私が呪狼送り込みに投票する予定はありません。
(ストーリー展開的に此処に入れないと!になれば表明なし委任により話しぶち壊しの懸念から入れるかもしれませんが。)
ここで村側が送り込む為に票を合わせないなら、狼自らが勝利を差し出すのは少し違うかなと思うので。
狼は票合わせは一切してません。
今までの投票も委任も、全て村全体の選択ですよ。
[回廊に漂うスープの香りに、青年はふと足を止めた]
食事は必要不可欠ではないけれど…集まってくるかな。
[あてもなく動くよりもいいだろうと香りの先である食堂へ向かう]
風は止み、雷は止めども、水は波高くうねり続ける――…
それに――…属するがゆえに、危険。
[その呟きを耳にしたものは――モノは、居ただろうか。
青年は口元の笑みを深めて、食堂の扉を開けた]
―食堂―
[此方のあても外れたらしく、未だ目的の竜の姿は見られない様子だった。
台所の方からかかる声に眼鏡の奥の紫紺を向けて微笑む]
……いえ。
ですが、十分に満ちましたから。
[安らかな眠りで精神の竜は満ち足りていたから、そう告げて中へと入る]
あぁ、もしよろしければお茶をいただきたいかな。
[翠を見た視線は流れて、月闇の竜の手元へ留まる]
茉莉花茶で、よろしいでしょうか?
[微笑みのままに尋ね]
満ちていらっしゃるなら良かったです。
最近、いろいろありましたから……
えぇ、とても助かりました。
[うれしそうな彼女に、口元の笑みが深まる]
今度は、私が助ける番かな。
流水の竜は――…危険ですから。
[席に座る前、視線を彼女の喉元に向けて囁いた]
[熱い湯を注ぎ、やがて香る茉莉花。]
きっと、もうすぐ終わりますよ
[カップを用意して、そっと机に。
食堂には、茶が香る。]
流水の。
[アーベルの言葉に、その名を呟き。]
そうですね。あの方は、とても危険です。
何もされぬうちに、送ってしまっても良いやもしれません。
……老君の剣は、その後、ですね
……えぇ、竜郷が壊れる前に決着をつけなくては。
[机に置かれたカップからは優しい花の香りが漂い、花茶を好む竜の眼差しには穏やな色が浮かぶ]
ありがとうございます。
――…美味しい。
[ゆっくりと一口飲んで、口元が綻んだ]
えぇ、流水の属がその剣に悪い影響を与える前に。
大地殿は…剣を奪ってからでなくては、送り込めませんから。
虚竜王の気紛れを引寄せる事が出来ればまだしも。
…いえ、今は結界内の方が邪魔者が多く奪いにくいかな。
ならば孤立無援に。
[その為に一番の邪魔者になりそうな流水をと言外に含める]
< 風、雷、炎。
三つの属が囚われ、水は一時抑えられたためか、雨は止み、風は弱まり、雷は遠い。しかし暗雲は絶たれた訳ではなく、竜都より広がりつつあるようだった。
気温は低く、他の者であれば凍えていたことだろう。しかし今はむしろ、受けた癒しの力の所為か、灯るいのちが熱くすらある。
胸に手を当て、慣れない波動に眉根を寄せた。
短く吐息が零れる >
[心預けてくれた時、彼女の心は覗き込んでいた青年は、もう彼女の心を暴こうとはしない。必要以外に心を覗く事はしないと決めているから。
彼女が今、その奥に何を隠しているのかも――…気付かない]
本当に。
そんなことにはならないと思いますけれど。
[自分もまた席につき]
お口にあいましたようで、良かったです
[のどを潤わせ、ふわりと微笑んだ]
そうですね。
結界内で奪うには、少々人の目が多いですから。
わたしも、手伝います
[流水を送るのをと、微笑んだ。]
─東殿─
[剣の共鳴が途切れし後は、それを辿るにも辿れず回廊の真ん中で考え込んでいた。離れた場所での癒しの力には果たして気付けたかどうか。思案に没頭していたためにそちらに意識が向くことはまず無かっただろう。そうした状態のまま歩を進め始め、いつしか己が個室へと戻っていた。
その後、そのまま思案に没頭していたのか、今後に備えて休息をとったかは定かではない]
[しばしの時間の流れ。いつしか閉じられていた瞳が見開かれた]
……現れた。
[呟かれたそれはもちろん、剣の共鳴に対して。共鳴が断続的に起きている事象から考え得ることは一つ]
結界内を行き来出来る可能性、か。
他を押し込めることが出来るのならば、それが出来てもおかしくはない。
[己の中で点が線へと繋がる。何かを決意するように短く息を吐くと、椅子から立ち上がり個室の外へ。向かうは剣の共鳴の下]
―― 私室 ――
[唐突にぱちりと目を開ける。枕元に止まっていた機械竜が飛び降りて来ようとするのを、右手で制した]
…近付くな、ユル。
[ゆっくりと起き上がり、手袋に覆われた左手に目を落とす]
これ、が、剣の力…
[エネルギーの逆流を受けたメタルの腕は、ショート直前で全ての機能を落としたおかげで、自己修復により動きを取り戻している。しかし…]
確かに、危険だな。
[手袋を外し、指先を軽く握るように動かすと、酸に溶かされたかのように腐食した欠片が、ぼろぼろとシーツの上に零れ落ちた]
止めないと……誰が持っているにしても。
[手袋を戻し、立ち上がる]
[後で知られた時に、悲しむだろうかと、少し思う。]
[けれど口にすることはない。
彼が剣を持てるようにと、今は願う。]
[この身にある願いも、消えてはいないけれど]
[再びカップに口をつけていたから、返事の代わりに目で頷いて]
とても美味しいですよ。
それに…温かい。
[暗雲による気温の低下は、静かに建物の中にも伝わっていく。
カップを両手で包んだ青年は、余る指先を組む様にして遊ばせた]
大地殿はどちらにいらっしゃるのでしょう。
窺いたい事があるのですが。私も、影輝殿も。
えぇ、ありがとう。
けれど貴女は貴女のする事を優先して下さい。
今は心の力が満ちていますから――…
[貴女のおかげで、と笑みを返して口元をカップに隠す。組んだ指先が少し嬉しげに揺れた]
― 東殿・回廊 ―
< 海に触れる前の記憶を遡り、大地の竜が仔竜を運んだ場所を思い起こしながら進む。
所々に空いた小さな穴、嵐の過ぎた痕に焔の軌跡、大小差はあれど惨劇としか言い様のない傷跡を残す宮殿。
天聖のものが見れば嘆きたくなるだろう。残された彼らは、それでも忠実に職務をこなしているようだった >
―― 私室 ――
[近付こうとする機械竜に、また右手を振る]
だめだ、お前は…
[機械竜は構わずその肩に止まった。青い瞳が明滅する。まだ焔の色のルビーを額に飾ったままのその頭を軽く撫でて苦笑]
ダーヴの気性まで移ったんじゃないか?お前の役目は子守りじゃないだろうに。
[言いながらも、無理に退けようとはせず、そのまま部屋を出た]
さて…どこから当たるかな…
[ゆっくりと歩き出す。手袋の下のメタルの腕は、今も少しずつ、腐食を進めている**]
アーベル殿のいれてくださったものの方が、美味しかったと思いますけれど。
[不思議そうに首を傾げ]
老君ですか?
そのうちお見えになるのでは……?
……まだ。
少し痛むかしらねぃ。
[ゆっくりと。
ナターリエが寝床から起き上がった]
でも、いつまでも寝ているわけにはいかないかな。
昨日のこと、布に水が染み込むが如く、少しずつ、思い出してきたからぁ。
[鋭い目で。
ナターリエが扉を開ける]
けど。『力ある剣』を所持しているもの。
私一人では、到底対処できない。
ならば、もう一つの『力ある剣』を所持している、大地の元へ。
[回廊に出て左右を見渡し、そして、ザムエルの姿を求めて歩き出した]
─東殿・回廊─
[本来の持ち主─仮契約ではあるが─であるエルザの下から離れた剣の共鳴は以前より弱く感じられ。それを漏らすことなく辿れるよう、右手で左手首の腕輪を握り、強く念ず。気配を辿る様相は彷徨っているようにも見えたか]
……問題は、誰が持って居るか、じゃな。
[片割れの剣を持ちし者。現状、その者が干渉されし者の可能性が高い。こちらの残る面々の誰が持ち得るのか。己の剣について探っていたものであれば一人心当たりがある。しかし奴が持っているとも限らない。剣の気配を辿りながら、誰が持ち得るのか考えながら、その足は回廊を進む]
……。
[いつものナターリエらしくもない、真剣な表情で回廊を歩く。
探知と言うほど正確な探知を出来るわけではないが、先日暴走した末に、通路いっぱいに水を撒き散らしたことが功を奏して、大地の居場所はなんとなく掴むことが出来た。
やがて―――]
―――大地の。
[ナターリエの目はザムエルの姿を捉えることになった]
[声をかけられ、ハッとした表情となる。声のする方を見れば己と同じように真剣な表情をしたナターリエの姿]
……如何した。
先日の暴走からは解き放たれたようじゃな。
[瞳を細めナターリエを見つめる。流水の気配はするが、天聖の気配はしない。剣の持ち主ではないことだけは理解した]
─西殿・会議場前─
[月闇竜の言葉(>>*60)に、何も返す事はしなかった。
否──言葉を返す意義が見つからなかったのかも知れない。
ただ]
……頭のいいヤツに限って、わかってねぇ事多いって言うよな。
[立ち去る様子に、零れたのはどこまでも呆れた呟きのみ。
直情考えなしに言われたくはないだろうが]
[ザムエルの言葉には、深々と頭を下げ]
はい。
お恥ずかしいところをお見せいたしました。
[そして、話の核心へと触れる]
……まずは単刀直入に切り出させていただきましょうか。
もう一つの『力ある剣』の所有者を、貴方は知っていますね?
それが、誰だったのかを、お聞かせいただきたい。
何故なら、私は、今『力ある剣』を持っているものに違和感を感じていますから。
[知っているかどうかは、半分賭けに近いものがあった。
それでも、ナターリエは、ザムエルは知っているという確信に近いものを感じている]
[ともあれ、合流したミリィと情報を交換する。
説明の端々に苛立ちが籠もるのは、自覚はあっても止める気はなく。
ミリィが、そして、やって来たエルザが投げた言葉に、ギュンターがどう返すかを見守る。
返るのは否定か、肯定か。
そのどちらにせよ]
……なー、爺様。
オレも、やっぱり気になってるんだけどさぁ。
『真・聖魔剣』、だっけ?
それってそんな……どんな願いも叶うような、便利なモンなんだっけ?
人間界で伝説とかで聞いた話じゃ、そんな便利なモノじゃなかった気がすんだけど?
[頭を下げるナターリエには、いや、と短く返し。核心をついた言葉を聞くと僅か息を飲む。こやつも気付いているのか、と警戒の色を最初は浮かべたが、先日の剣についての知識、更には腕輪が持つ属が増大せし時を思い出す。目の前の人物ならば気付いてもおかしくはないやもしれぬ、そう思い短く息を吐いた。仔なれば言い包めも出来ようが、下手な嘘は逆に怪しまれることだろう。今剣を持つ者に対し違和感を感じると聞き、口を開くことを決意す]
……ああ、知って居る。
彼の剣、聖魔剣を所持していたのは……エルザじゃ。
エルザが無限の鎖に囚われし時、共にここから結界内へと移動しておるはずなのじゃが…。
[紡がれし言葉はナターリエに届くだけの小さなもの。それは他には隠すつもりで言ったのか、心労による疲れから小さくなっただけのことだったのか]
[自身が聞いたのは、『全てを断つ剣』としてのあり方。
そして、持ち主に多大な負荷をかけると言う事。
勿論、聞きかじりのそれがどこまで正しいかなどは、判断のしようがない訳で。
ギュンターから返るのは、これまでも語られて来た話とほぼ同じ。
ただ]
「……仮に、彼の者たちが二振りともに剣を得ても。
真なる剣への昇華は、できぬ」
[最後に付け加えられたのは、こんな一言]
は?
ナニソレ?
[疑問の声に答えはなく、天竜の視線は刹那、封じられた会議場へと向くのみ]
/*
多分、ここには誰も触れてない気がするので、ちょろりと出す。
少なくとも、ぎゅん爺視点で、承認が出るという認識はないはずだしな!
[長い沈黙の後、最初に返ったのは溜息だった]
「重ねの刻印が何の為にあるのか分かっていてそれを言うか」
はい。
[即答で返せば、また小さな溜息]
「…今は待て」
[反駁しかけ、止めた。
否定は返されなかった。それは肯定につながる言葉。
それから投げられた問いにティルの方を静かに見つめた]
[昇華は出来ぬ。意味は分かる。
だがその言い方はまるで]
それは。
我らでは扱い切れないというのとはまた別の意味が…?
[思わず疑問が口に上った]
/*
むしろ。
赤がそこをどうクリアするつもりでいるのかが凄く気になる。
基本時に、あの二人しんめとりかるどっきんぐ嫌がるしなぁ……。
[何の話だ]
[ザムエルからの言葉を聴くと、ナターリエは小さく頷いた]
やはり……。
しかし、これで、線は繋がった。
『力ある剣』はオトフリートが所持しています。
陽光、天聖。……焔。
対の属性。『力ある剣』……焔が消えたことと、流水の悲しみ。
今までの異変は……オトフリートから紡がれているのは、ほぼ間違いなくなりました。
即ち。
『揺らされていたもの』は―――オトフリート。
[きっぱりとナターリエは断言した]
[相性があっても、仮初の契約しか結べなかった自分。
二振りの状態でもそうであるならば、真なる姿となるそれを扱うことなど、並大抵の者では到底出来ないだろう。
そう考えての問いだった。
されど年経た天竜は黙して語らず]
[エルザの疑問の声にも、天竜は何もいわず。
その様子に、かりり、と頭を掻く]
よくわかんねーけど、まだ、なんか隠し玉があるってこと?
……っつか、それがあるから、余裕かましてる訳、竜王たち?
[疑問自体への答えはなく、返るのは物言いを諌める言葉のみ]
はあ……ま、いっけど。
んでもさあ、非常事態なんだし。
秘匿もほどほどにしてくんない?
何じゃと…!?
[紡がれし名は己も交友のある者。何度となくその知を語り合いし者の名。驚きに瞳を丸くする]
オトフリートが揺らされし者…。
今、聖魔剣を持つはあやつか……。
[考え込むようにし、右手で顎髭を撫でる]
……あやつが揺らされて居ると言うのならば、抑えねばなるまい。
剣を渡したままには出来ぬ。
「揺らすもの」からの干渉、それを食い止めるが今の儂のなすべきこと。
…お主が暴走せしは、それらが重なりてのことじゃったか。
[断言するナターリエに迷い、偽りが見えず。その言葉は信ずるに値するものであった]
/*
本当の所はどうなのでしょうね。
多分村の流れ次第なのだと思いますけれど。
…意味ありげな沈黙万歳(殴
ごめんなさい、少しは修正したいんです、自分の情けなさを!
私には、何が彼の人を揺らされたのか、原因が何なのかは、さっぱり分かりません。
しかし、「揺らすもの」がこの世の破壊。そして、停滞を起こすというのならば、力づくでもとめなくてはいけませんわぁ。
……其の点で、貴方と意見を同じくできて、助かります。
強大な力を持つ貴方とねぃ。
ちなみに。
私が「揺らされていない」というのは、何やら焔が証明してくれたということをお忘れずに。
……暴走しましたが。
[最後の言葉は少しばかり冗談気味におほほと笑った]
……ま、取りあえず。
ここで固まって突っ立ってても、仕方ねぇ、かなあ……。
[これ以上、語る様子のない天竜の態度にため息一つ]
んで、これからどーすんの?
真なる剣に出来ないっつわれても、このままにゃできねぇだろ?
[問いは、場にいる二人へと]
目的が同じ者が居ると言うのは心強いの。
…強大な力と言うが、それは剣が持つ力。
しかして儂は仮契約の身。
使いこなすまでは至らんのじゃ…。
[それを告げる声は申し訳なさそうなものとなり]
うむ、お主が違うことは理解して居るよ。
他に揺らされて居らぬはブリジットじゃったな…。
あやつにも助力願いたいところなのじゃが。
[如何したものか、と思案。続く冗談めいた笑いにはどことなく苦笑を漏らした]
―食堂―
[やがて茉莉花茶を飲み終えて、カップを片付ける旨を伝える。
そうして台所に入り、片付ける。]
[――気付かれ、逃げる道だけは確保しておかねばなるまい。]
―― 東殿・廊下 ――
うーん、誰から当たろうか?ユル。
[ついてくるなと言ったことなどすっかり忘れた様子で、肩の機械竜に語りかける]
ブリジットさんとナターリエさんは、もうダーヴが調べただろ?ザムエルさんは、あの時傍に居たから、違う。
残ってるのは、アーベルさん、オトフリートさん、クレメンスさん…それとノーラさんに、ベアトリーチェ。
いくらなんでもベアトリーチェは無理があるよね。
ノーラさんは…
[影竜は、自分の力に気付いている可能性が高かった。だから、揺らされたものであれば、邪魔とみなして排除にかかるのが自然。現に力を持つ事を公言していた二人が結界へと送られたのだから]
[機械竜が焔竜が送られた現場を「見て」いれば話は早かったろう。しかし、覗き見禁止の命を忠実に守っていたために、感じたのは力の奔流のみ。剣の圧倒的な力に紛れて持ち主までは特定できなかった]
貴方が仮契約ならば、向こうも同条件か、それ以下。
つまり、それだけで剣の力は抑えることは出来ます。
剣の力さえ抑えることが出来るのならば、二人以上いれば抑えることは出来るでしょう。
問題は、オトフリートに仲間がいるならば、二人だと心もとない、ということでしょうかねぃ。
[ナターリエが困ったように眉根をかしげたが、続く言葉には]
ブリジット?
そう言えば、暴走中にオトフリートと出会いし時に、氷のも一緒におられたような気が……。
後、生命のとねぃ。
[昨日の出来事を思い返しながらナターリエが思案する]
……氷に助力を求めるのは、少しだけ危ないかも知れませんねぃ。
―――他には誰か、信頼できるものに心当たりはありませんか?
―― 東殿・廊下 ――
そうすると、三人のうちの誰か、か。
[うーんうーん、と悩み中。三人共、とかいう考えには至れないようで]
< 真実に近付く者に遭遇することはなく歩みを進める。
初めに此処を訪れた時より、しじまは染みるようになっていた。明かりは意味を為さない、見えない闇が迫り来るような感覚 >
……エーリッヒ殿?
< 廊下で悩む仔竜の姿を認め、彼ではない口調で名を呼んだ >
ええ、そうですね。
[釣られたように溜息が毀れる]
出来るなら…剣を取り戻したくはありますが。
剣が望まぬ者の手に長くあると、何があるか分かりません。
それこそ、不機嫌になって力が…とか。
[真実どうなるかは明言出来なかったが。気分が悪いなどと言い出す剣のことだ。不安はある]
ただ、あちらも簡単に返してくれるはずがありませんし。
何よりこの結界内から動けないのでは…。
[自分だけで考えると堂々巡りにしかならなかった]
…一度休憩しますか。
あの、下の食堂にカレーの鍋があったのです。
ダーヴィッド様が起きられたらお腹を空かせるのではないかと思い、ご飯も炊いてきてみましたが。
[ふと思いついたので、どうしますかと尋ね返してみた]
[悩みながら歩く先に、見知った気配]
あ…
[それが地竜と水竜の気配と知ると、慌てて廊下の端に張り付いて隠れる場所をきょろきょろ探す]
―個室―
[疲労から回復し漸くにして私が起きた頃、
仔は部屋に備え付けられた椅子に腰掛けゆうらりと足を揺らしていた。
机上に散らばった幾つかの包み紙を見るに、何時から起きていたかは判らぬが
それ以降ずうと飴玉を転がしていたと見える。]
……、おきた?
[口に何か、恐らく飴の一つだろうを含みながら、仔にしては些か抑えられた声。
成る程氷竜殿はまだ眠りの底故、起こすのは拙いと思ったか。
無言のままに頷きを返せば、そう、とだけ言葉が返る。
――少々、違和感を感じなくも無かったがその要因は私には知れぬ。]
剣の力の相殺か……確かに、それは出来るやもしれん。
そうなれば協力する人数は必要じゃな。
ダーヴィッドの調べによれば、結界に作用して居るのは少なくとも二人。
もう少し人数は欲しい。
[ナターリエの言葉に同意し頷く。しかし続く言葉には眉根を寄せることになろうか]
……ブリジットがオトフリートとクレメンスと共に居ったと?
クレメンスは、おそらくはオトフリートと同類……揺らされている可能性はあると思う。
事あるごとに儂の剣について探って来て居るからのぅ。
その探りの後に……儂は奴らの力を向けられておる。
儂が剣を持っていることはあちらには明白じゃ。
その二人と共に居ったとなると……懸念は拭えんな。
[おそらくナターリエの危惧と同じものを想像しているだろうか。他に居ないかと聞かれると]
信頼し、儂が剣を持つことを明かしたティルはやつらに封じられた。
他と言えば……そうじゃ、エーリッヒはどうじゃろうか?
―結界内空き部屋―
[目が覚めるまでに随分時間がかかったのは、完全に回復するまでに安易に動いてしまったからか。
ずるり、身を起こせばかけられていた毛布がずれた。]
……。
[流石に流し込まれた力の残り気は良くわかって。
卵姫には感謝の念を――すぐには抱けなかった。
今見た夢に気をとられて。]
剣が不機嫌とか、それも大概やな話だよなぁ。
……っつーか、そんなもんあっさり周りに押し付けんなよ。
[視線は一瞬、会議場へ。
勿論ジト目で勿論ギュンターからは以下略]
……いっそ、暴走させて自滅したもらった方が手っ取り早いのかもしれねーけど。
[物騒な事、さらっと言った。
ギュンターの眉間の皺が深くなったが気にしてない]
出られねぇなら、出られねぇなりに、できる事考えねぇと。
悲観してたって、転ぶだけなんだよ。
[と、ここまではきつい口調で。
しかし、カレーの話題に表情一変しました。
思えば、力を放出した後、何も食べていないわけで]
食べる、食べるっ!
食われる前に、食うっ!
[目、きらきらしてます]
―結界内空き部屋―
[まるで内側を見透かし忘れるなとでも言うように。
三度見るのは過去の夢。世界の崩壊と、交わした約束、そしてそれが裏切られた瞬間。
ちり、と周囲を琥珀が舞う。
琥珀を、睨んだ。
瞳は暗い。いつかオティーリエに見せた、あの闇の断片を内に抱いて。]
ええっと…あ、そうだ。
オトフリートさんを見かけませんでしたか?
[誤摩化すように問いかけたのが、闇竜のことなのは、先に二人が一緒に居たのを見かけていたため]
「揺らされているもの」は二人、ねぃ。
[それに関しては初耳だった]
大地のが言うことが確かなら、闇と生命、ということかしらぁ。
だとすると、余計に氷は危険ねぃ。
下手をすると、その二人に協力している可能性まであるわぁ。
なら他は……。
[ゆるりと、今、この場に残っている属性を思い出す]
精神。影輝。翠樹。機鋼。
影は、昨日のカケラのことがあるので信用しきれない。
翠は、まだ子供。
後は、精神と、機鋼かしらねぃ。
……そうねぃ。大地のが言うとおり、昨日あの場に一緒にいたエーリッヒに協力してもらうほうがいいかしらぁ。
……いえ。
< 話題を逸らす問いかけに首を傾げかけたが、否定のため横に振る >
それより、身体は大丈夫ですか。
ダーヴが消えたとか……
敵わなかったんですか?
< 視線をずらし、肩の機械竜を見詰めた >
―― 廊下 ――
そうですか。
あー、うん、そうなんです。
[返された問いかけには苦笑する]
向こうの方が強くて……それに、初めて感じる力だったので、対処し切れませんでした。
[一旦、言葉を切って、影竜を見つめる。それは一つの賭けかもしれなかった]
ダーヴは「力ある剣」を持つ者に、結界に送られたみたいです。
―結界内空き部屋―
[何度か深く呼吸を繰り返せば、夢の残滓はゆっくりと頭から消えていく。
はー、と。
最後に息を吐きなおしてから、ようやく立ち上がる。
先程まであった内側の闇は、今はいくらか失せていた。
それからぽつり、呟く一言。]
……えーと。
何しにきたんだっけ。
[寝過ぎと夢のおかげで、ど忘れているらしい。]
なんか運んだ気はするんだが。
なんだっけなー?
[そして思い出そうとするように、部屋を出てふらり歩いて。]
―→廊下―
可能性はある。
[挙げられる言葉に頷きを返し。翠樹の言葉に軽く眉を顰める]
…ベアトリーチェ殿は、仔とは言え、何かに突き動かされている節がある。
儂に、剣について訊ねて来たことがあった。
それが干渉されたが故のものなのか、誰かに嗾けられたものなのかまでは分からぬが。
ただ、「教えてもらった」と申しておった。
知らぬうちに協力させられている可能性は否めん。
[持ち得る情報をナターリエへと明け渡し。エーリッヒに協力を、と言う言葉に頷き返した]
善は急げじゃ。
エーリッヒを探すとしよう。
……。それは、些か怖いです。
[一番最初の部分には沈黙。確かに押し付けられたようなものだが、ギュンターの教育の賜物もあり、しかも祖父である自王のことをそうこき下ろすことは躊躇われたので。
物騒な言葉には小さな声でモソモソと]
それは、その通りです。
今の状態で何ができるのかを考えなければいけませんね。
[そう、そのためにもギュンターに願いに来たのだから。
確りと頷いたところで、一変する口調に目を瞬き]
はい、それでは食堂へ参りましょう。
…ダーヴィッド様が再びお目覚めになる前に?
[唇の端に笑みが浮かんだ。肩の力が抜ける]
エミーリェ様もよろしければ。
[ミリィにも声を掛ける。ギュンターに掛けないのは、こんな時反応する相手ではないと知っているから*だろうか*]
……「力ある剣」を?
なんで、剣がダーヴを。
< 繰り返し、視線を戻し機鋼の仔竜を見返す。
見開いた黒。沈黙を数秒、落とした >
あるいは、暴走している……?
なら、あの欠片の事も理由がつくかもしれないけど。
< 手を口許に沿え、半ば独り言な小さな声を漏らす >
[沈黙の意図や、小声の返答には気づいた様子もなく]
しらねぇ道を、初めて歩く時は。
まず、足元を調べるといいんだぜ。
前だけ見てると、なんかに躓いてすっ転ぶ。
ま、転んで気づく事も、あるかも知れねぇけど……今は、「転んでる」時間がねぇし。
[さらりと言う、こんな所は人間界での経験に基づくもの]
火炎の兄さんに先を越されたら、食う分なくなるからなっ!
急いで行くぜっ!
[ミリィの返事を確かめる間もなく、走り出す。
そんな様子は、子供っぽくて。
実年齢との開きに、戸惑われるかも知れないが]
……そう言えば、子供のほうが素直に聞く分、干渉される可能性は高いかもねぃ。
ごめん。ちょいと、思考外だったわぁ。
[何やら、意外に子供には甘いようで]
よし。
やるべきことは決まったのなら、行動へ移しましょうか。
幸い、床に水たまりがちょこちょこ出来ているので、私の役立たない探知でも、ある程度は誰がどこにいるのかの場所は分かるのよ。
……えーと。機鋼のは、と。
……?
[探知して。
ナターリエが後ろを振り返った]
─西殿・廊下─
[とたとたと、駆けていく途中。
ふと、何かに気づいて足を止める。
何か、というよりは、気配、と言うべきか。
唐突に止まった事を、ついてきたものたちは訝るだろうが、そちらに意識は向かず]
……おっちゃん、か?
[零れたのは、びみょーに殺気っぽいものを帯びた呟き]
仕方あるまいに、通常ならそう考えるも自然。
今が通常とはかけ離れた状態にあるだけじゃ。
[事実通常あり得る状態ではない。謝る様子には気にするなと告げて]
ほぅ、それはまた好都合じゃな。
無闇に探し回るより効率が良い。
[感嘆するような声を上げ、その探知の結果を待つ。その様子を眺めていると、ナターリエは後ろを振り向いた]
ぬ?
どうした?
[つられそちらへと視線を向ける]
……
[影竜の反応は、剣を持つ者とは思えなかった]
暴走、に近いかもしれません。悲しみ、怒り、それに近い感情のようなものを剣の力から感じました。逆流するほどの。
[その逆流が、逆しまの呪に近いものとなって、今己の左腕を腐らせているのだと、感じていた]
……。
[ナターリエが、口に人差し指を添えて―――何故か、妙に艶かしい―――ゆっくりと、エーリッヒのそばへと移動する。
……はたしてそこには、怪しいと思っていた人物ノーラと話しているエーリッヒの姿]
(……どう、とればいいのかしらぁ。
まずは、様子見ねぃ)
―廊下―
[思い出すように足を動かせば、何か奥の方で名を呼ばれた気がしたので目をこらして。
誰だか気付けば、悪意もなければ反省も全くない、何時ものそのままに片手をあげた。]
あ。
よぅ?
[瞬間。]
[ナターリエの仕草は枯れた老竜にはどう映ったであろうか。ひとまず声を出すなと言うその行動に口を噤み。こそりと覗き込めばそこにはエーリッヒとノーラの姿。
ナターリエが言わんとすることを察し、まずは様子をみることに]
それほど、厭うことがあったんでしょうか。
< 後ろから声をかけたのだから、此方を窺う気配は機鋼の仔竜より悟り易いか。しかしまるで気付いていない素振りで、言葉を続ける >
剣の一は影輝の属を持つ。
そして強き力ほど、揺らげば及ぼす影響も強い。
暴走の前兆が混沌のかけらを変貌させたのかもしれないですね。
この場の均衡は崩れている。
< 後の科白にも、無関係とは思えないというように微か首を振った >
[然程高くもない椅子から飛び降りた仔は、難無く着地を果した。
腰を屈め伸ばされた腕へ常の様に絡みつく。]
…ブリジット、つかれちゃったのかな。
[未だ眠ったままの氷竜殿の顔を覗きこんで、仔は私へと視線を向ける。
かも知れぬ、幼子を抱えたまま果てには昨夜の様子は均衡が失われし所為か
体力の消耗は著しいものに他ならなかったに相違なかろう。]
つかれたら、なんだっけ。
…おみず?
あと、ととさまは、ひなたぼっこでのんびりするといいよって。
[――それは少々翠樹故の影響もあるかも知れぬが。
尤も、雨は上がれども陽が差すには空は程遠い。]
─西殿・廊下─
[御飯の話で一時飛んではいたが。
暴風、完全に静まってはいない訳で。
……ついでに、左手にはまだ『風雷棒』がしっかりと。
そして、相手の体調に気づけるような余裕は、ない]
「よぅ?」じゃあ、ねぇだろーーーーーーーーっ!
[廊下を蹴り、ダッシュで距離を詰める。
エルザは静止しただろうが、文字通り聞く耳持たず。
ジャンプから、頭に向けて振り下ろしの一閃]
―― 廊下 ――
そうでしょうか?
でも、あの時、ダーヴを送った剣には影輝の気配は無かった…
[感じたのは、天聖と流水、そして得体の知れぬ力。或いはそれが揺らすものの力の一部だったのか?]
或いは、対の剣が、揺らされた者に渡ったことで、もう一方の剣もバランスを崩している?
うっわあ…まじでやばそ…
[また怖い考えに至ってしまって、頭を抱える]
[ノーラの言葉に小さく、ザムエルにのみ届く言葉で囁く]
……なるほどねぃ。
昨日の影の如き、混沌のカケラは、貴方のほうの剣の力の暴走ということかしらぁ。
陽光が消え、月が揺らされていることにより、影がバランスを崩した末の結果、ということも考えられるのかしらねぃ。
ただ、私達が聞いているときにそのような話題になったのが出来すぎ、ということが少しだけ気にかかるかしらねぃ。
[少しだけ思案して、後のエーリッヒの言葉を聞けば]
ふむ。
機鋼のは冷静なようですねぃ。
それは、わからないけど。
実を言えば、影輝の気配は感じていました。
……ザムエルさんから。
確証がなく話す機会も逃していたから、手を出せずにいたけど。
どちらにしても暴走の危険性があるのなら、捨て置けません。
ひとまず話を聞いてみましょう。
< 悩むエーリッヒとは対照的に、顔を上げた >
…おみず、とりにいこっか。
リーチェも、のみたい。
[流石に陽に当たるのが難しいとは幼子も理解したか、
氷竜殿に掛けられた毛布を僅かに直し――否、不可抗力とは云え先程より少々落ちているやも知れぬが、幼子が気付いた様子は無い。
前回と同様、氷竜殿を起こさぬ様に忍び足で部屋を抜ける。
幼子の足跡が、前程より育つのは気のせいか。
結果的に萎れるのは同じであるが、些か奇妙に感じた。]
―個室→回廊―
え、ザムエルさんからって…
[その名が出るのは、意外ではないといえば無いのだが(何しろ剣の所持者候補は限られて来ている)影竜が上げた視線を追って、きょとん]
……いや、暴走と言う暴走はして居らぬ。
力が瞬時に増大した時はあったが、あの後直ぐに抑えておる。
別に要因があるはずじゃ。
促進した部分はあるやもしれぬが、な。
主要因ではないはずじゃ。
[ナターリエから囁かれる言葉に小声で異を唱える]
ノーラは、儂らが居ることに気付いて居るやもしれん。
何せ腕輪──剣があるからの…。
[こそりと、己が左手首に据えられた腕輪を右手で握った。エーリッヒの様子を見れば、状況はそれなりに理解していたようで]
言葉に揺らされはしておらぬな…。
……じゃが何じゃろうか、何かがおかしい……。
[それは近付いたがために気付いた異変。鋼に似た何かが、変化している気配]
あらぁ。
なんとなくは思ってましたが、やっぱりばれていましたかぁ。
[小さくため息。だが其の顔は笑みを浮かべている]
ばれてるなら、此処にいてもしょうがないわねぃ。
[ナターリエが二人の前に姿を現した]
ま。真打ではない私に用は無いのでしょうけども、在籍ぐらいは容赦してよねぃ。
[ティルの言葉にコクリと頷く。
疾風の若竜とは逆に、身体に精神が追いついていない身。
先達の言葉は静かに心に沁みてゆく]
[けれど続いた行動は仔竜のそれにも通じるものがあり。
思わずミリィと顔を見合わせたりしただろうか。
浮かんだ笑みがもう一段深くなる]
置いていかれてしまいますね。
[そうして足早に(小走りだったかもしれない)後を追ったのだが]
どうなさいました?
[唐突に止まった相手は、尋ねている間に、跳躍。
その向こうにいるのは]
あっ、クレ…!
[静止するどころか、見えた相手の名前を呼びきる暇も無く]
―廊下―
[夢見が悪く、夢の内容を思い出さないように、忘れようと努めていたから普段よりぼーっとしていた。のかもしれない。
まぁとにかく普段なら感じた殺気やら暴風に一目散に回れ右するところなのだが。
流石疾風。逃げる暇も与えちゃくれません。]
うごぁあああ!?!?
[真上からの一閃もろに受け、床と友達になりました。
ぐしゃとかプチとか、いい音がしたかもしれない。
つぶれたクレメンスの周囲を琥珀が、ちらりちらりと舞い落ちる。まるで心配でもするかのように。
与えられた力のおかげか、それともほんとに瀕死なのか。今はティルや他の竜にも、琥珀の粒子は見えるだろう。]
[ナターリエに続き姿を現し]
……エーリッヒ、お主何か変調をきたしては居らんか?
[訊ぬは先に感じた異変について。変じた場所を探し視線を彷徨わせ、辿り着くはエーリッヒの左手]
計ったようなタイミングですわねぃ。
< 口調ばかりが流水の竜を真似、笑みを含んだようになる >
いえ、もし悪い想像が当たっているのなら、
人手は一つでも多いほうがいいのだから、
用がないなんてことはないわぁ?
―食堂―
[窓の一つの鍵をあける。]
[それから、少し開く。]
[ベアトリーチェの居場所を、必ずわかるようにしなければ。
雨の降った後でよかった――水の魔法が使える。]
[疾風怒濤、動きの速さで他の追随を許さないのも疾風の由縁。
単純な「速度」だけなら、雷撃や陽光、時空と比較はできないのだが、それはそれ]
っとに!
おっちゃん!
あんた一体、なにやってんだよ!
[床とお友達になったクレメンス、いつものノリなら踏んづける所だが。
ピアがきき、と鳴いて耳を引っ張り、舞い散る粒子を指差す]
……なに、コレ?
[きょと、としつつ呟く。
更に、なんか復活遅いのに違和感があったのか、踏んづけずにおいた。
代わりに、『風雷棒』の先で粒子を突付こうとしてみたり]
[メタルの左腕は、大地の司る鉱物より鍛えられる、そのため地竜には変調を気付かれるかもしれないとは思っていた。だからこそ、逃げ出そうとしたわけだが]
いえ、その、別に、大したことはっ!
[ここで寝違えた、はもう無理ですよね、な感じで、じりじり後退]
[エルザとギュンター、そしてティルの交わす言の葉は黙って聞いていた。
下に下りるか、との話には頷いて]
…ともあれ、どうすべきが最善か考える必要がありますね。
[いっそ暴走させて、というティルの言葉には頷きかけたけれどギュンターの眉間の皺に思わずやめたのだった。
そしていま、風雷棒がめりこむクレメンスを見たけれど、彼自身より周りの琥珀色が気になったのは非道と言われるだろうか。]
…これは?
[そっと手を伸ばし、琥珀の粒子に触れようと。]
機鋼竜 エーリッヒは、流水竜 ナターリエ を能力(守る)の対象に選びました。
機鋼竜 エーリッヒは、月闇竜 オトフリート を投票先に選びました。
―食堂―
[片付けると言う月闇の竜にカップを渡し、青年は暫く目を閉じて記憶の整理をしていた。
やがて窓の方へと歩み寄る月闇の姿をレンズ越しの紺碧が追う]
……そうですね。
[花茶を飲んだ身は温かいが、窓の隙間から入る空気は足元へ流れひやりとさせる]
………。
[窓の外に満ちるのは淡い闇か、薄い影か]
……逃げられぬよう、
きちんとしたところで話そうかの?
< 手出しはしないものの、立ち位置の関係で機鋼の仔竜を挟み込むようになり、退路を断つ位置に佇む >
大したことじゃろうが!
[逃げようとするエーリッヒの腕──左腕を掴み上げる。その掴んだ感触からして普段とは違うものと変貌していた]
──……ボロボロではないか。
何をしてこのようなことに…。
[己が左手でエーリッヒの左腕を持ち上げ、労わるように右手で擦る。そして感じる微かな剣の気配。訝しげに首を捻る]
…何ゆえ剣の気配が…。
ともかく、食い止めねば。
[構成する鉱物へと働きかけ、その崩れを抑えようと試みる。エーリッヒの腕を持ち上げる左腕から覗く黒き腕輪。それは何かを中和するが如く鈍く光った。どれ程効果があったかは定かではないが]
―廊下―
[粒子はちらり、ちらり。おそらくティルの身からも現われては、クレメンスの周囲を巡りそして消えてゆく。棒でつっつかれれば、何をするもなく大人しくつつかれその起動を変えた。
そんな間にたっぷり10秒。会心の一撃は回復に長い時間をかけたらしい。
それでも10秒なのが。]
ってえーーーーーっ!あにすんのよティル!!!
[やっぱり起き上がりはいつも通り。
顔を上げれば何事もなかったように平時にもどるも、床に座ったまま、ティルを見上げるような格好に。]
なにって…何が?
[琥珀についてか、何をやったかについてか。
それとも両方についてか尋ね返した。]
だ、大丈夫ですか!?
[思いっきり潰れたクレメンスに、思わず出そうになった悲鳴を飲み込んで。慌てて傍に寄った。
いつもなら即座にむくりと起き上がってきそうなものなのに、そうならなかったのが心配だった。
けれどその懸念も10秒で消えたりするわけだが]
この琥珀は…?
[不思議そうに手を伸ばしたのは他二人と同じか]
[幼子はぐるりと回廊を遠回りしながら、食堂へと向かう。
逆の方へと進めば遥かに食堂へと近い筈であるが、前回幼子が食堂へ到った道は確かに此れと同様。
はてまさかと思ったが幼子は食堂へと続く道程を知らぬのやも知れぬ。
帰路は心竜殿に部屋へと送って貰った筈であるが成る程、帰路を逆に辿るには風景が些か異なる。慣れぬ場所を幼子が歩くには、目指す場所が決まっている今冒険をするには不向きであるのやも知れぬ。
たっぷりと時間を掛けて、漸く幼子は食堂へと到る。
他の個室とは異質とも言えるその扉を押し開けて、仔はおずと顔を覗かせた。]
― →食堂―
[影の言葉に、ナターリエも微笑む]
まさしく。
人手は多ければ多いほどいいですぁ。
[そう言って、右手の人差し指を、左手の上でとんとんと叩き、思考を進める]
……そうねぃ。
貴方を疑っている点はただ一つ。それを私は解消してほしいところ。
先日の、「影」の如き、混沌のカケラの大量発生。
それについて、お話を、嘘偽り無く聞かせてほしいですわぁ。
[穏やかに。だが、限りなく鋭い視線でノーラを見つめる。
彼女が影のように相手の姿を映すように、ナターリエもまた、水鏡のように相手の姿を映し出す]
…つっ!
[メタルの腕にも神経は通っている。それは無機の生命と有機の生命を併せ持つ機鋼故の特性。痛みに顔を顰めながら、中和を働きかけるザムエルの行動に、目を見張った]
ザムエルさん…やっぱり、本当にあなたが…?
[対なる剣の力は、確かにいくらか浸食を食い止めた。が、元凶である剣の悲しみ、或いは怒りの深さ故か、完治には至らない]
[琥珀の光の舞。
自身からも零れるそれに、きょとり、としつつ]
あにすんのよ、じゃねぇよっつーか、そりゃこっちの言い分っつーか!
何、は。
何から何まで全部。
は、めんどーだから、ここで何やってんのかと、コレが何かについて。
[言いながら、『風雷棒』でまた琥珀をつつき]
―食堂―
[大きな音をたてたのを聞き、目を離す。]
[何かを言おうとし、それから扉の開く音にそちらをみた。]
ベアトリーチェ殿
[先も会った子に微笑みを]
―食堂―
ごちそうさまでした。
[ゆっくりと歩いて扉に手をかける頃、硝子の割れる音が響いた。
それとは別に感じた違和感は、大地竜の黒い腕輪だろう。青年の口元に笑みが浮かぶ]
おや、いらっしゃい。
[触れた扉は力を入れる前に薄く開き、覗いた仔竜に微笑みかける]
どうぞ、中に。
[そして入れ違うように廊下へと出た]
月闇竜 オトフリートは、大地竜 ザムエル を投票先に選びました。
[ノーラと話しながらも、エーリッヒの言葉には困ったように笑み]
おバカさぁん。
何があったのかは知らないけれど、もし、大地のが貴方の敵になっているならば、貴方を癒すはず無いでしょう?
[そこまで言うと、―――くん。と鼻をひくつかせて]
流……水。
何故、貴方から流水の気配が?
…?
――オト!
[大きな音は幼子の耳にも届いたか、不思議そに一度周囲を見回し
しかし中に居た人物に仔の意識は即座に其方へと向けられた。
先日ほどの賑やかさは無いが、良く見れば心竜殿も中に見られる様子。
もう僅か扉を押し開け、幼子は顔を綻ばせる。]
…あのね、おみず。
のみにきたの。
……今更隠しておいても無駄じゃろう。
儂が剣を持つと言うことは既に連中には知れておる。
[中和を働き掛けながら小さく息を漏らす。ある程度食い止めると、己が左手を持ち上げ、黒き腕輪を示すように見せ]
この通りじゃ。
これが連中に奪われし聖魔剣が対、神斬剣よ。
「揺らすもの」の干渉を阻止し、この剣を護ることが今の儂の使命。
竜王様達より命じられたことじゃ。
[エーリッヒに告げる言葉はもちろんノーラにも届くことだろう。言葉を言い終えてから、ナターリエとノーラのやり取りを視界に収めた]
お水ですね?
わかりました。今淹れます。
座って待っていてください
[微笑んで、コップを取る。
アーベルが出て行くのも笑顔で見送った。]
―廊下―
[ティルの後から来ただろうエルザには、座ったままひらり手を振り。
その後から他の竜らが来るようであれば、そちらにも手を振るだろう。何時もと変わらない様子で。]
おー。おいさん死ぬかと思ったわ。
[ないない。
琥珀を注視するエルザと、ティルの質問にはまず同時に答える。]
ああ、それ俺の秘密兵器…ってわけじゃねんだけど。
そいつは生命の中にある、生命を構成しているものの一部で、俺はそれを使って自分やら他人やら回復させたりしてんのな。
他人の力をこっそり横流ししてるから回復早いし量も多いんよ。
[まぁつまり、ティルの中から出てきたティルの力もばっちり頂きました。
ということで。]
…こっそりって、見えてちゃこっそりも何もあったものじゃないと思いますけれど。
[クレメンスの言葉には、ティルの後ろから呆れたように零し、腕を組んだ。]
嘘偽りなく、という言葉を貴方から聞くとはねぃ。
< 微かに笑みが浮かべられた。
己を偽りと称すものが、そのようなことを――と >
嘘と偽りで出来たものには困難な話ですわぁ。
暴走した影輝の力ゆえ、欠片はその形状を変貌させた。
私はそう見ていますけど?
< 朗々と語る翁の姿を視界の端に留めながら、言う >
―廊下―
[雷撃竜にへらり笑って。]
うはははは!まぁ普段は俺にしか見えないからな!
他人に見えるようになったんは…ここ最近になってからだ。
[力を得てから、他人に見せる事が出来るように。
うっかり油断すると見えてしまうというのには、今実例もって気づいたのだが。]
[扉を閉める直前、オティーリエの奥底を知らず笑み返す。
クレメンスからの声にも頷き一つ]
えぇ、そちらも。
[既に食らった後だとは知りません]
―― 廊下 ――
俺は、誰も敵だとは思っていませんよ。
[水竜の言葉には、静かに答えた。が、流水の気配を嗅ぎ付けられると、また目が泳ぐ]
それはその…
[適当な言い訳を思いつく前に、地竜が示した腕輪に目が吸い寄せられる]
腕輪?そんな形に変化を?すごいなあ!
[きらきらきらきら]
あぁら。
私は「偽者」なのかも知れないけれど、嘘をついたことは一度も無くてよ?
[それこそ、本当か嘘か分からないことを、ナターリエは堂々と答えた]
ふぅん……。
つまり、貴方は先日の混沌のカケラには全く関与していない、とそういうことかしらぁ?
[表情にはおくびにも出さずに問いかけるが、やはり、影の奥を見通すのは難しい、とナターリエは感じた]
死ぬ死ぬ言っても、いっつもしぶとく復活してるのに、よくゆーよ。
[呆れたように言い放ち。
それから、説明された内容に]
あー、そういうこと……って、人の勝手に食うなっ!
[いや、食ったとは言ってない訳で。
ともあれ、反射的にもう一撃を繰り出していたり。
そして、当人は無自覚ながら。
疾風竜の生命力に触れたのであれば、多少なりとも異質さは感じるかも知れない。
二種類のものが複雑に絡み合っているようなそれは、酷くおぼろげなものなのだが]
ん。
[闇竜殿の言葉にぱたりと椅子へと駆け寄る。
僅かな新緑を芽吹かせながら辿り着いた其の先、
仔は半ば攀じ登るようにして腰掛けた。]
ブリジットもね、疲れてるみたいだから。
あとで、おみずもってってあげるの。
[差し出されたグラスにありがと。と小さく言葉を紡ぐと仔は其れへと手を伸ばした。
掌に包んで、そうしてから闇竜殿へと視線をじと向ける。]
…まだオト、中 いかないよね?
[心配げに仔が呟く言の葉の意味は、私には判らぬが。]
―食堂前/回廊―
[闇色の毛を持つ馬が嘶くのをレンズ越しの紺碧は見つめ、馬が蹄を翻した瞬間、誘うように駆け出した]
――おいで。
[青年の混沌の気配に引かれたか、馬はその後を追う。目指すのは剣を持つ大地のいる方向]
それがよろしいでしょうね。
[微笑む。
それで少しはごまかせるだろうと、思ったのもある。]
ブリジット殿もお喜びになると思います。
――ええ。まだいきません。
大丈夫ですよ。
…暴走せしはお主の力ではあるまいな?
陽光が欠け、安定を欠いたのではないか?
剣の力は安定しておる。
仮とは言え契約せし儂がおるしの。
[ノーラの見解にはやはり異を唱える。あの時の力の増大は己を護るために働いたもの故に。
腕輪を見て目を輝かせるエーリッヒにはやや呆れの表情]
お主は…。
そのように感動して居る場合では無かろうが!
[こん、と拳でエーリッヒの額を小突いた]
[その直後、響く嘶き。何かの思惑を乗せたその気配はこちらへと近付いてくる。急速に。
ハッとして、そちらに視線を向けた]
…普段から……。
[自分の力も吸われているのだろうか?
と思うと、一瞬額に青筋が浮かんだのはきっと気のせいじゃない。]
で。
もうひとつ…「ここ」で、何をなさってるんですか?
…、…おうまさん?
[どうやら回廊から響く嘶きらしき音に、幼子は一度きょとりと瞬いた。
しかしその意識も、闇竜殿の笑みに意識が逸れる。
または殿の中に馬が居る事など無いと思ったからやも知れぬ。]
うん。
ブリジット、すごく、つかれてたみたいだったから。
…ほんとう?
[返る言葉に、幼子はほうと安堵の息を零す。
何処へ行くというのか――私にはやはり会話の流れを汲むことが出来ぬが
幼子には其の言葉で十分であったか、こくりと一口喉を潤す。]
―東殿/回廊―
[角を曲がると同時、集まる竜達の姿が見えた。躊躇いなくそちらに走り抜ける]
混沌の欠片が!
[するりと間を抜けた所で振り返り、指差すのは闇色の毛を持つ馬]
―― 回廊 ――
[地竜に、ごつんと拳を当てられて、額に左手を当てる]
てて…っ!
[駆けてくる闇の馬の気配に気付いたのは、その直後だった]
――おそいと。
…どうなるの?
[続くかの様に見えた闇竜の言葉に、仔はゆると視線を上げ。
しかし外へと向けられた視線に、同様に其方へと視線が流れる。]
[額に当てた左手が、ぼうと天青石の光を帯びる、呼応するように肩の機械竜が、カシャカシャと羽ばたきながら空中へと舞った]
本当ですよ。
約束をしたでしょう?
[にこりと笑って、水を飲む仔を見る。]
だから、今は、行ってきます。
ベアトリーチェ殿。ここで待っていてくれますか?
……ナギ殿。
[仔に問いかけ。
それからそっと蛇に呼びかける。来てもらえるかと、目で尋ね。]
……していないとは、言い切れませんわねぃ。
私とて、影輝に属するものですもの。
しかも今は、対の一を欠いている。
けれど、私のみであれほど影響が及ぼせると思わないわぁ。
< 眼差しは大地の老竜へと移ろい、細められる >
なれば、あの時感じた力の増幅は何ゆえに?
何から逃げておられたのかの。
< 答えの返るより前に、精神の竜の声が届く。視界には、闇色の馬 >
[視線の先、駆け込んでくるのは精神の竜]
アーベル殿!?
[間を抜けて行ったアーベルから視線を闇色の馬へと転じる]
ええい、またか!
[こちらへ直進してくる闇色馬に、苛つくように吐き捨て、相対すべく構えを取った]
生命の一部…。
[不思議そうに呟いている間に、またイイ音がして首を竦めたり。
ミリィの問いに、答えを求めて再びクレメンスを見た。
口は挟まない]
―廊下―
うっはっは。流石おいさんだろう。
[威張れる事なんだろうが今威張る事ではない。
反射的に飛んだ一撃もやっぱり喰らい。
首が反対側に華麗に曲がったが、こちらは何時もの時間で元通った。]
残念、もう食っちまったからなぁ。
ほーれほれ、今ティルの生命力が…
おいさんのこの頬の 血 肉 に !
[いやらしい言い方である。
言いながら、ふいに感じた違和感。軽く首を傾げ。]
あれ、ティルお前…風と別属性の竜の混血だっけか?
[純血種だと聞いていたような気がするので、思わず訊ね返した。
この感覚は混血のそれに近い。が。]
[エーリッヒの言葉には素直に訂正した]
あぁら。それはごめんなさいねぃ。
そう思ってくださるのならばなにより。
[ごまかされた言葉に、問い詰めようとした直後、聞こえるのは馬の蹄の音]
……先手を打たれましたかねぃ。
[それが来る前にノーラの答えを聞けば]
ふむ。優等生な会話ですわねぃ。
ま。今は納得しておきますわぁ。
それどころの騒ぎじゃなくなりそうですしねぃ。
[そう言って、ナターリエは横へ移動して窓を開け放った]
―回廊―
すみません、私だけでは無理と。
[まるっきり荒事に向かない青年は、大地の老竜の言葉にすまなさそうな声を返す。
闇色の馬は大きく嘶き、流水の方へと棘の付いた蹄鉄を向けた]
―廊下―
[きっとミリィの生命力も奪われてるのだが。
直接ではなくとも、生命同士のつながりを通じた間接的にでも。
問いにははたと、一拍止まって。
ぽんと手を叩いた。]
ああ、思い出した。
いや、用事は終わって、疲れて寝てて。
そーだ起きたら向こう帰ろうと思ってたんだわ。
[けらけら笑った。
ツッコミどころは、きっと多い。]
平時なれば、調和を持たせることも出来るでしょうが。
今の私では闇に寄せられかねませんね。
< 羽織った黒のショールを掴み、一歩退く。眼差しは闇を捉えていた >
――うん。
…やくそく、した。
[幼子は小さく頷く。
この双方の間に何の取り決めが交わされたか私には判らぬが
幼子の様子を見るに、何やら意思は固いようであった。
これは私が問うた所で口を開きはせぬだろう。其れぐらいは私とて判る。]
…わかった。待ってる。
[手の平に包んだグラスに僅か力を込めたのが見て取れたが、
闇竜殿の言葉に仔は素直に頷いた。
私に向けられる視線には断る理由も無い。頭を一つ縦に振って肯定を返す。
するりと幼子の腕から其の身を解く。]
威張るなっつーの!
[いつもの掛け合いに、がるる、と唸りつつ。
投げられた問いに、きょと、と瞬き]
はあ?
何言ってんだよ。父さんも母さんも生粋の疾風竜だぜ?
[今更何を、と言わんばかりに問う。
琥珀の煌めきに宿るのは、異なる二種、否、同じ疾風の二者、とでも言うべきか。
誰か、他者を取り込みでもしたかのような]
[窓を開け放ち、降りしきる雨を味方につけようと考えての行動だったが]
あ、あらぁ……?
もう、やんでましたの?
[全く意味が無かった。
装甲している間に、闇色の馬の蹄は、ナターリエへと飛び掛り―――]
もう!
貴方に使うほど、余裕は出来てないんですわよ!
[―――左手で、水の盾を生み出し、なんとかそれを防いだ]
[展開するは背の翼。砂が、周囲を舞い攻防の体勢を取る]
戦えぬならば下がるが良かろうて!
[向かい来る闇色の馬に対し、うねる砂を嗾ける。己が得意とするは捕縛術。跳ね上げる蹄鉄を抑え込もうと砂が馬の脚へと絡みつく]
干渉されし者より放たれた力を防いだ結果があの力の増大よ!
尤もあれは剣が自ら弾いたのじゃがな!
あの時誰がそれを行ったかは分からず、ましてや剣は隠す対象だった故に訊ねられるは拙いと思うたのじゃ!
[技を展開しつつもノーラの問いに声を張り上げる]
これ…ダーヴの時と同じ…?
[近付く馬から、僅かに、先に感じた得体の知れない力と同じものを感じる]
…っああっ!
[その力に反発するように、左腕が激痛に見舞われ、光を宿したまま、がくりと床に膝をつく]
[もう一発行くべきか、と思ったら、綺麗な一発が放たれた。
やるじゃん、とか内心思ったのはさておき]
……で。
向こう戻って、ナニやる気なんだよ?
[ミリィへの返答に、こんな突っ込み飛ばしてみた]
ベアトリーチェ殿を、守っていらっしゃるのですよね?
――もしかしたら、少々危険なことがあるかもしれません。
その際は、お願いします。
[それだけ言って、ベアトリーチェに手を振って、窓へ手をかける。]
[鍵の閉めない窓。
――其処から身を乗り出して、外へ。そして、水の力を使う。]
[なるべく強い魔法を、編み上げる。]
[思わずパリと手の中で音がしたが
それよりエルザの手が早く閃いて、少し驚いた。]
「用事」「疲れる」「向こう」
……ひとつずつ聞くのも大変そうです。
[クレメンスとティルの様子を、じっと見る。]
[そうこうしているうちに、
ようやくおめざめのはらぺこどらごんは、
もそもそごはんをさがしにいくみたいです、よ。]
[視線は闇色の馬に向けたまま、エーリッヒの悲鳴を聞く]
エーリッヒ!
どうしたんじゃ!!
[一瞬だけ、ちらりとエーリッヒを見やれば、膝をつく姿が見えるか]
[タイは食堂の中に置き去りに。
ボタンを開けて。]
―中庭―
[大きな水の魔法は、欠片に向かい飛んでゆく。
いくつかを破砕して、そして水の矢を窓へと飛ばす。
人の居る場所のあたりをつけて。]
はい。
[大地の竜の叫びに頷き、青年は後ろから皆を見る。
そして影輝へと叫ばれる言葉に納得したように頷いた]
剣……あぁ、やはり貴方が。
何故、とお聞きする時間はありませんね。
ナターリエさんっ!!
[床に倒れかけている状態で、ナターリエが闇の馬と対峙するのを見る]
だめだ、これ以上は…!
[震える左腕を上げる]
―廊下―
おぅ痛ぇ!
はっはっは。ナイスな平手だな卵姫。
[当人目の前にしてそう呼ぶのは初めてかもしれない。
そして当然痛くはなさそうだ。
ティルの答えには、やっぱりそうかという感想と。ならばという思いがあり。]
ちょいと失礼。
[より深く、探る為にティルの頭に手を乗せる。
両親が同属性なら尚の事。子の属性は親のそれが混ざり一つの風となる。
ふむ、と少しの後手は離す。]
んー、なんだろな。
お前さんの中に、だれぞ居るような感じがするのが。風の何かが。
[ぽつり呟くのは、ティルの家の事情を全く知らない故。]
―――っ!?
[水の盾で防いだそれは、自分と同じ流水の属性を感じた。
それはエーリッヒから感じたものよりも更に直接的で]
『力ある剣』―――「聖魔剣」を持つものの仕業ですわねぃ!
やはり、お主か……オトフリート!
[推測は、完全に確信へと変わった]
…。
これは、ナギどうやってついていこう。
…人型を取るしか、ない?
[ちょっと悩んでいる。]
ここで人型をとるべきか、否か。
いや、蛇のままだと間違いなくついてはいけなくなるんだけど。
……本当の姿を見せるには、拙い。
おk、仮の姿を取ろう。そうしよう。
生命竜 クレメンスは、月闇竜 オトフリート を投票先に選びました。
――東殿・回廊の端―
[さっきまで何処で何をしていたのやら。
…ちょっと前までじつに大変な目にあっていたのだが。
まぁそんな気配は微塵も感じさせずに、唐突に現われたのは荒事事情の遥か後ろ。]
おおっと、何か丁度大変そうなのが。
がーんばーれよー。
[ものすごく他人事のように、隠れた場所から声だけかけた。]
[力を使い、翠の目は暗く闇を帯びる。
背をそり、羽根を生やす。]
[答えはしない。]
[ただ、微笑んで、呪文を唱える]
飛べ
[地面の石が、浮かび、窓へと飛んでゆく。
いつのまにか指先は噛み切られ、僅か赤い。]
理屈としては通っておるの。
< この場において、それ以上老竜に言及することは叶わない。
エーリッヒに視線を向けようとした刹那、再び硝子の割れる音。水の盾に防がれ、飛沫となって散り失せる >
――…、
< 闇に紛れ仄かな灯りの生む薄い影が蠢き、
靄の如くに猛る水竜――ナターリエに絡みつかんとする。
現状で闇と影の違いを察せるのは、対たるものか、影輝の力を宿した剣を持つもののみか >
―東殿/回廊―
[影輝の竜がショールを掴んで退くのを視界の端に、機鋼の仔竜の光る左ではなく右の腕を掴もうとした。
だがその前に光る腕が上がる]
――…!
[首筋までの侵食と幾何学模様に目を見張り、記憶に刻もうと伸ばした手が鈍る]
―廊下―
さぁてね。
[ティルとミリィにへらり、いつもの軽薄な笑み。]
ぶっちゃけおいさんのやることは大分終わったしなぁ。
あとはまぁ、荒事あったら癒しに回るし、顔出して手伝える事があれば手伝うくらいか。
[剣の情報は集め終わった。
奪う為の荒事には関与できない為。]
機鋼の!
話は後よ!
[エーリッヒから何事か叫ばれたが、ナターリエにそれに反応する余裕はない。
左手の盾で、相手の一撃をなんとか受け、右手に生み出すのは、丸ノコ]
……ダイヤモンドすら切ることの出来る水を、舐めてもらっては……。
[啖呵を切りながら、ダイヤモンドカッターの一撃を食らわそうとしたときに、窓の外から飛んでくるのは、多量の水の矢]
……くっ!
[瞬時にダイヤモンドカッターを解いて、そこに集まった水を、自分の周囲を包む泡の盾と変えて、それを防ぐ]
[呼応するような影に、羽根で闇を打つ。
闇は姿を変じ、蝙蝠に。]
[音を立てて、その窓めがけて飛んでゆくのを見る。]
こちらに、来たらどうですか――?
[口唇に笑みが浮かんだ。]
[ナターリエの前で、光は網のように展開して、攻撃の力が触れると、瞬時にその反属性、或いは等価の属性を造り出して中和していく]
オトフリート…さん、が?
[疑いの中にはあった人物、限界までの力を使い、焼き切れそうな意識の中で、その名を聞いた]
[頭の上に置かれた手。
いつもなら、撫でんな、と振り払う所なのだが、どうにもいつもとは違うようで]
……は?
なにその、訳のわかんないの?
[クレメンスの言葉は、封じられし記憶に関わるもの。
『消えた』母竜と、彼女から受け継いだ『力』。
嵐竜王からの、『諌め』の傷痕。
成長の滞る身体。
それらを結ぶのは、齢50に満たぬ仔竜には、余りにも残酷に過ぎた過去の出来事。
封じられたそれは、目覚めを拒否し、頭痛という形で振りかかり]
……あ、れ?
[その場に、ぺたり、と座り込んだ]
砂塵・蜘蛛網!
[馬の脚に絡みついた砂はすぐさま蜘蛛の巣のように広がり、その身体を覆おうと浸食を始める。絡みつけばその動きは鈍ることになろうか。
それを相手している間にも別方向から何やら攻撃が続いていて。それを防いでいたナターリエの言葉を聞く]
オトフリートじゃと!?
早く止めねば…!
[そう紡ぐ間にも続いて石がこちらへと飛んでくる]
ええい、次から次へt……。
[言いかけて、ハッとノーラへと視線を向けた]
止めよ、ノーラ殿!
[叶うなら、纏った砂がナターリエへと向かう影を抑えんとうねりを上げる]
流水竜 ナターリエが「時間を進める」を選択しました。
だめ、だ、オトフリートさん。
[届くはずもない言葉を口に乗せる]
剣は、剣の力は、本当に、危険……
[うわごとのように、それは聞こえたか]
中:
あれこれどっちに投票すりゃいいんだ?
一応現状オトなんだけど…。んー?
おいさんに投票先を読む力とかないから><
[ほとんどの竜は集っており、クレメンスの仕業でもない様子に眉が寄る]
オティーリエ…何を?
[けれど戦いの邪魔にはならぬように声は密やかに響く]
ティル殿…っ?!
[ぺたりと座ったティルに、駆け寄った。
クレメンスの手が何かしたようには見えなかったから、驚いた表情で。
手を伸ばすも癒しの技も使えぬ自身には何も出来ないと、小さく口の中で舌打ちをする。]
影輝竜 ノーラは、月闇竜 オトフリート を投票先に選びました。
―廊下・表の流れよりいくらか前か―
なにそれって、視たままというか。
おっと。ティル?
[突然座り込んだティルに怪訝そうに。
もう一度手を頭にのせれば、琥珀の煌きはその手に集い、風竜の変調を癒そうと。
だが直接的な傷でない限り、痛み緩和の領域は自分ではなくアーベルあたりのもので。上手く治癒が届いたかは分からない。]
[泡の盾。左手に生んだ盾とは違い、全方向をカバーすることは出来るが、それに伴い、強度は弱い。
ましてや、「揺らすもの」の影響か『力ある剣』の影響か、力を強化したものの攻撃を受けきるには弱すぎた]
―――まずい、か!
[防いだと思った、次の瞬間には、その泡の盾を破り、ナターリエへと襲い掛かる水の矢。
致命傷だけは避けるように、自らの体を変容させようとしたとき―――光の幕がナターリエを包んだ]
……!?
[それは、攻撃の力が触れると、瞬時にその反属性、或いは等価の属性を造り出して中和していく]
この力……?
卵…。
[思わぬ呼ばれ方に一瞬気が抜けた。
が、その直後]
ティル殿!?
[その詳細までは知る由もなく。だが記憶の封印というものは、方向性が違えども、自らも知るもので]
…予定の通り食堂まで、行きましょう。お疲れなのやもしれません。
[そっと提案してみた]
[動けない様子の機鋼の仔の前に出て、大地の竜の側に寄る]
お手伝いしましょう。
[青年の手が、添うように黒の腕輪へと伸びた。口元には笑み]
[心話は聞こえる。
矛先が変わったのかね、とは心話にも乗らない独り言。
どちらにせよ、自分はただ遠くから見据えるのみ。]
< 叫ばれる月闇の竜の名より、生命の竜の出現に与えられた癒しの力が疼くような感覚を覚え、其方に視線を走らせかけた。
されどそれより、うねる砂へと意識は奪われた >
……何を、
< 敢えて呟きを落とし、抑えかけられた影は方向を変え、砂の軌跡を辿る。
即ち、力を放った老竜自身、そして、その腕輪へと。
未だ揺らされしものとは言えず、己に親しい力を、剣は容易には跳ね除けられまいと。しかしほんの僅か闇に寄った力は、触れれば剣にとっては毒とも成り得るが >
そうですね。
ティル殿、歩けなければ背負いましょうか?
[エルザの提案に深く頷いて、見た目はまだ小さい疾風竜の顔を覗き込む。
なんだかイラっとしたので、パチッと小さな静電気をクレメンスに一度飛ばしておいた。八つ当たり。]
あ……だいじょぶ。
[駆け寄るミリィの声に、ぽそりと返す。
ふる、と頭を振った所に、送り込まれる癒しの力。
それは、頭痛を和らげこそすれ、消すには至らない]
あー、うん。
飯、食ってないから、力でないのかもしれねーし。
[エルザの提案には、素直に頷いた]
[傍に進み出るアーベル。荒事は出来ぬはずでは…?]
…戦えぬなら下がって居れと、言うたはずじゃが?
[伸びる相手の手は左腕に。しかし手は印を結ぶべく忙しなく動く]
そろそろ
[呟いた言葉は、あちらには聞こえまい。]
良いですね。
[闇の羽根は空を打ち。
あふれた力は蝙蝠に転じ、そこらへんにあふれ返る混沌の欠片を掴む。]
[それは、当然のことながらそこの集団の方へと飛んだ。
混沌の欠片をぶつけるために。]
―東殿・翠樹の個室―
……ッ!?
[窓の割れるような音、そして様々な力の奔流に飛び起きて]
何が起きてるの……?
[翠樹の仔の姿も、黄蛇の姿も無く。
不安を抱えながら、身なりを整えることなく、部屋を飛び出していく]
や、歩けるから、へーき。
[ミリィの申し出は、にい、と笑って断った。
さすがに、男の矜持というものがあるわけで。
飛んだ静電気には気づいたが、その意味はわからず、きょとり]
―廊下・表の流れよりいくらか前か―
[あまり効果がないようなので、手はすぐ離す。
無駄なことに力は使わないように、は長年の経験則か。
突然ミリィから静電気飛ばされたら、髭がぴろんと上を向いた。本人は気づいてない。]
[精神と影輝の属を持つ腕輪へと、精神の力を流し込む。
反発にしろ高めるにしろ、砂への集中を乱す為に]
…見ているだけでは何も成せませんから。
[影輝の影と精神の竜、二者の力は腕輪の力を抑えるか否か]
[戸惑った様子の、ナターリエの耳に届くのはオトフリートの声。
瞬時に、ナターリエがその方向へと向く]
オトフリート!
世界の停滞を止める為にも、お主を……止める!
[パン!と音を立てて、ナターリエが床を叩く―――否。それは床ではなく水溜り。
水を介して、力は外に広がる水溜りへと移動して、オトフリートの下にある水溜りから、巨大な槍を天空へと伸ばした]
―食堂―
[先ほど出た窓から中に入り、手早く首飾りを外した。]
約束です。
お願いしますね、ベアトリーチェ殿。
[そっと囁き、台所の水を使い、あたりに水の魔法の痕跡を。
仔が持つと気付かれぬよう、軽い仕掛け。]
[それから隣の部屋――先ほど馬が蹴り壊した窓のところへ行き、拾ったタイをしめなおした。
これで、見えない。]
[何か感じ取ったのか、スプーン咥えたままぽつり。]
お前ィだって、人の事いえねぇっての…。
[結界の外、激しくなる騒ぎが伝わっても、
今は何も出来そうにないのが歯がゆい。]
[おいさんの気配は当然無視した]
――…なるほど。
[影輝の竜の名に、添えられる影の力の意味を知る。
ならば目を引く行動を取るオティーリエに隠れ、剣を奪い邪魔者を消そうと意識を絞った。彼女の本当の意図はまだ知らず]
[ナターリエへと向かう影を防ぐべく向かった砂を辿り、影が己へと向かってくる。向かう先は、腕輪]
ちぃ……ノーラ殿も、と言うことか!
[結ぶ印は防御壁を作り出し。周囲を取り巻く砂が迫る影を防ごうと間に滑り込む]
ノーラ殿……何ゆえあやつに加担する!
あれらに剣が渡るは世界が「揺らすもの」の干渉を受けると言うことじゃぞ!
『均衡』を司りしお主が何ゆえ…!
――東殿・騒動のはるか後方―
[なにやら髭の先が上を向いているのは何処でナニをやったせいか。
騒動を、声を、あらゆる所から聞き状況だけは事細かに把握する。
ふと扉が開いたので見てみれば、氷竜が出てきたので手招いた。]
氷竜殿。そっち危ないからこっちこっち。
[と。
タイをしめたその時。]
[下にあった水溜りが、槍へ変ずる]
――っ!
[思わず身を引いたけれど、それはしっかりと足を刺し天へと。
血が飛んだ。]
精神竜 アーベルは、月闇竜 オトフリート を投票先に選びました。
―東殿・騒動のはるか後方―
[今にも走り出しそうなポーズで、思わず一時停止するように]
クレメンス!
今、一体どうなって……
[小走りで命竜へと近寄って――髭の先が上を向いているのに気付いた]
では、参りましょう。
エルザ殿も疲れているのではありませんか?
[ティルの笑みには、ぽむと一度小さく肩を叩いた。
エルザを振り返り、首を傾け。
ギュンターにも声をかけたけれど、彼は来ないと言うかもしれない。]
止まるかどうか。
あなたがお試しになってみてください。
[口唇は弧を描くままに、彼女へと。
槍の貫通した右の足は、使えそうにない。]
[そして、そのまま目をアーベルの方へと向ける。
一瞬でもその目は、合っただろうか――]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新