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楽師見習い アーベル は 修道士 ライヒアルト に投票した。
修道士 ライヒアルト は ジャーナリスト ヴィリー に投票した。
ジャーナリスト ヴィリー は 修道士 ライヒアルト に投票した。
人形師 ゲルダ は 修道士 ライヒアルト に投票した。
行商人 ハンス は 楽師 エルザ に投票した。
楽師 エルザ は 修道士 ライヒアルト に投票した。
剣士 レナーテ は ジャーナリスト ヴィリー に投票した。
修道士 ライヒアルト に 4人が投票した。
ジャーナリスト ヴィリー に 2人が投票した。
楽師 エルザ に 1人が投票した。
修道士 ライヒアルト は村人達の手により処刑された。
ジャーナリスト ヴィリー は、人形師 ゲルダ を占った。
楽師見習い アーベル は、剣士 レナーテ を守っている。
次の日の朝、ジャーナリスト ヴィリー が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、楽師見習い アーベル、人形師 ゲルダ、行商人 ハンス、楽師 エルザ、剣士 レナーテ の 5 名。
な、なになに!?
[感じていた以上のベッティの剣幕に慌てて]
落ち着かないと、教えて貰えることも言えなくなるの、
冷静に!冷静に!
[立ち上がり、ベッティの肩に手を添える]
ヴィリーの声……?
それに、犯人見つけた……っておい!
[素早く身を翻すアーベルに戸惑いつつも、数瞬遅れて、アーベルの後を追った]
教会?犯人?魔法的な方法?
なんだなんだ、いきなり急展開だな、おい……アイツ、はえー。
[よく分かってない様子で、言われた単語を頭の中で反芻して、アーベルを追うが一向に距離が縮まらない。どころか、離されている気がする]
アタイも足には自信あるつもりだったんだがなぁ。
/*
うわ、危ない。投票変えるの忘れてた!
エルザに入れる気はPLもPCも皆目無かったのにorz
さて。アーベルはどうするつもりかな。
そこで悩んでたりしました。馬鹿。
/*
……なあ、ランダ神。
その、な。
二日続けてのツンデレデフォルトはなんなんだ。
大体、デフォ無茶すぎや!
2日目:レナーテ・ベッティ
3日目:ゲルダ・エルザ
4日目:レナーテ・レナーテ
5日目:ハンス・ハンス ←いまここ
剣士 レナーテが「時間を進める」を選択しました。
[ローザの制止する声、肩にかけられた手。カヤにかけられた手錠が目に入り、カヤの胸元を掴んだ手の力を弱める]
どうしてよ。あんたがアタシを騙して、それでも、それで幸せになるってなら。
……まだ自分を納得させようって気になる可能性だってゼロじゃないわ。
[俯いた。瞳から大粒の雫が床へと落ちる]
何も話しやしない。挙句にあんたのその格好。
腹が立つったら、もう……っ
[最後の方は小声になって聞き取れない]
[レナーテの疑問は、聞こえてはいたが。
気持ちの焦りはその解消のために立ち止まる事をさせず、夢中で駆けた。
焦りの一端に、状況が『似ていた』からというのも、少なからずあったかも知れないけれど。
駆ける速度は、いつもよりも速かった、かも知れない]
─ →教会─
……つか、どこにいんだよっ……。
[教会の前まで来て、一度足を止める。
あわせていたはずの、風の波長が辿れない、掴めない]
……っきしょ!
[口をつくのは、苛立ちを帯びた声]
楽師 エルザが「時間を進める」を選択しました。
[エルザの言葉に、んー、少し考え]
大事な話…………というわけでもないんですけど
って、エルザさん?
[口ごもるエルザに首をかしげた]
[カヤを揺さぶる力が弱くなったのに、少し安心した。]
[が、はらりと落ちたものに気付いて、あっ、と空気を漏らす。…なんとなく、事情も見えてきたような気がする。]
[とりあえず嫌がられるまで、泣いているベッティの、背中を撫でてあげる事にした。]
…ベッティ、――なんて?
オレが幸せになってれば、って…
[聞こえた言葉に、零される涙に。
思わず、手錠のかかったままの手を伸ばして、少女に触れようと。
かなうならば…身を寄せようとして]
…ベッティ。
…………………………はい?
[エルザの言葉に理解が追いつかない]
えーと、エルザさーん。そーいう話ってどーいう話?
んー…………ハンスさん、分かる?
[とりあえずそこにいたハンスに聞いてみる
何やら悩んでる様子なんて知ったこっちゃなし]
(好都合を蹴ったw
さすがゲルダさん男らしい。
…あれだな、ベッティはしゃべり方とか、
発言タイミングとかリアルでいいな、あこがるる。)
それなら探すのもわかるし、
私が代わりに、なんてもっての他よね。
[何事かを勘違いし始めた。
しきりに頷いている。
ゲルダの問いかけも聞いちゃいない。]
―大通り―
何かを伝えようとして声を飛ばした。
……しまった。アーベルには聞き取れてるか?
[悩みながら小さく呟き]
[正確な内容を掴めずとも多少の想像は出来た]
[近くにいる自衛団員を探す]
[探そうとしたのだが]
……あー。
エルザ、自分だけで早合点しないように。
[ゲルダに尋ねられ]
[エルザの様子を確認して頭痛を覚えた]
……違うわ。何も言ってない。
[カヤに伸ばされた手を拒絶するように、一歩後ろへと下がる]
あんたなんか、嫌い。大っ嫌い。
あんたの居場所はあっちにあるでしょ……ばぁか。
[俯いて、自衛団長の方を指差した]
……。
[少しだけ息を切らせながら、教会までたどり着き、その建物を見上げた]
教会。
犯人。
そして、ヴィリーか。
……物語は、激しく動き出したってところか?
[視線を下げ、辺りにいるアーベルを探し始める]
おい、兄さんどこだ?
一人で突っ走んじゃねえぞ。
[最初に落とされたのはどこだったのだろうか]
[影に飲み込まれた時にはもはや意識を維持出来ず]
[朦朧とする中、どこかへと送られ]
[無造作に担がれた後に、どこかの部屋へと投げ込まれた]
─収容所─
[投げ込まれた衝撃で身体を打ち]
[尚且つ左腕を下にされ落とされたために激痛が走る]
…っ、てぇ…!
[その痛みに意識が戻り、薄っすらと隻眸が開いた]
………あーあ、ヘマしたな。
[小さく呟き、近くの壁へと這い寄り背を預ける]
[左腕は治療されているはずもなく]
[穿たれた傷口から未だ雫が少しずつ零れ落ちていた]
[圧迫止血を行うべく、左腕のシャツの袖を破り取り]
[口と右手で傷口を縛り上げる]
[そうしてから大きく息を吐き、ようやく部屋の中へと隻眸を向けた]
─教会─
[とにかく捜さないと、と思った矢先に聞こえたレナーテの声。
額の汗を拭い、声のした方を振り返る]
……こっち!
礼拝堂の方、行ってみよう!
[突っ走るな、という言葉は聞こえているのか。
声を上げると、すぐにそちらへと駆け出した]
/*
何だか取り込み中だったので駆け足で先にログ読んできた。
別所から運ばれるような描写があったんでそれに倣ってみる。
流石に封魔結界辺りはかかってるだろか、ここ。
じゃねぇと魔法使って逃げられるもんな。
タバコも取られてそうだ…(しょんぼり
あら。違ったかしら。
[残念そうな、安心したような。
どちらにせよ、まるで緊張感のない様子だった。
手と手を合わせ、誤魔化しの表情]
あー、えっと、
何か言いたそうにしてたけど、いいの?
[程なくしてアーベルの姿を見つけると、聞こえてきた声に]
おう。分かった。
[短くそれだけ返答して、アーベルの後を追っていった]
…ん、うん。
――いや…
[ベッティに下がられれば、少しだけ泣きそうな顔をしたけれど
手錠をチャラリとならして帽子を引き下げた。
それから言われた先を見て、ふると頭を振り]
んん。
戻れねぇ。
[自警団長は、何か言っただろうか。]
─ →礼拝堂─
[姉の勘違い。
場にいて聞いていたなら、多分呆れ返った後、無表情に否定の突っ込みをしただろう……というのは、さておき]
[礼拝堂の扉の前で、一度、足を止める。
行かないと、という思いと。
……何となく、行きたくない思いと。
交錯。
それでも、最終的には扉を開け]
……にーさん、いるかっ!
[声を上げつつ、中に踏み込むものの。
影は既に、捜す者を捕らえた後か。
そこにいたのは、見知った修道士だけ]
[エルザを、「お前は何を言ってるんだ」という目で見ていたが]
えっと…………多分違う
[そう言いつつ冷汗タラリ
だが続く言葉に首を傾げると]
ん? ハンスさん、何かあったの?
……もう、わけわかんないよ。
[自衛団長とカヤに哀しげな視線を送った後]
……ありがと。
[背中を撫でてくれてたローザに、俯いたまま小声で一言告げると]
[二人から離れ、壁際へと戻り再び膝を抱えた。時折鼻を啜る音が*部屋に響く*]
[部屋の中に居たのは今まで連行されたか浚われ姿を消した人物]
…一堂に介してる、ってか。
議会の上役辺りも絡んでそうだな。
[捕まって尚考えるのは事件の裏側について]
[街の有力者が関わると言う証拠になり得る状況にくつりと笑いが漏れた]
[無事な右手で胸ポケットへと手を伸ばす]
[けれど目的のものは没収され、咥えていた媒体用の手巻きタバコも無くなっていた]
ちっ……流石に馬鹿じゃねぇか。
[忌々しげに舌打ちが漏れる]
―大通り―
どうしてこのタイミングでそれがまず浮かぶかね。
[頭痛を堪えるように左手を額に当てた]
[丁度自衛団員の一人が見えた]
犯人が一人分かりました。
今頃アーべルもそちらに向かっているかもしれません。
ちょっと失礼。
[そして自衛団員を呼ぶ]
急いで教会に向かってくれ。
ライヒアルト、彼が犯人の一人だ。
すぐに行けば今回は隠す暇もないだろう。
う、ううん。
[小さな礼の言葉に、小さく首を振る。壁際に行ってしまった彼女に言えるような気のきいた言葉は、あいにくもってない。…ちょっと、途方にくれる。]
…ああああ!怖いけど悪くない人!!
[が、先の男性が部屋につれてこられていたのに気付いて、思わず声をあげる。非常に残念だが、時と場合を考えない元気さだ。]
怪我がそれ大変そうなの…。
[心配げにするのは、大の男相手でも同じか]
[アーベルに続いて、礼拝堂の中に飛び込んでみれば、中にいるのはただ一人]
……ライヒアルトの兄さん、か?
失踪事件の犯人……アンタなのかい?……いや、答えなくていいや。どうせ、アタイの頭じゃ判断つかねえし。
今までアンタという人物にあまり会ってねえから、信じれるかどうかもわかんねえ。
ただまあ……犯人の疑いが高いって話なんで、大人しく捕まってくれねえかな?
[言いながら、軽く拳を握る。
剣は抜かない。剣の機嫌が悪いこともさることながら、死傷沙汰にする気も全く無かったから]
「唐突になんだ」
[相手は当然の疑問を返してくる]
[時間は無駄に出来ない][スッと息を吸う]
『急げ!』
[二つの声を一度に使って炊きつけた]
[直後咳き込んでしまうが相手は走り出すだろう]
……ライヒ、さん。
ヴィリーのにーさん、は……。
[何処、とは問わない。答えが得られるとは、思わないから。
代わりに、口をついたのは]
……一年前も、『そう』だったのかな……?
だとしたら俺、どんだけ。
[間抜けなんだろね、と。刹那に掠めたのは、自嘲]
一緒、来て、もらうよ。
……終わらせたいんだ、俺は。
[決意を込めた声。合わせる場所を失した風は、繰り手の周囲を揺らぎ、巡る。
答えはあったか、否か。
何かしら、言の葉を交わすとしても、決意が揺らぐ事はないけれど]
[部屋の隅に行くベッティの背中に目を向けて
それでも少女はかける言葉が見つからなかったから。
只、水鏡へと目を向けて
少女にも養父にも近づく事はなく、
扉が開けば顔を向ける事は*あるけれど*]
……んだそりゃ。
[面識の少ない女が挙げた声に真顔で返した]
[己以上に緊張感が無さそうだとも思ったかもしれない]
この程度、どうってことはねぇ。
…が、これで気ぃ失うとは俺も鈍ったな。
[止血した腕を上げてひらひらと手を振る]
[顔の傷もさることながら]
[男には身体のあちこちに傷が残っていたりする]
[破り取って晒された左腕も]
[今回以外の傷がいくつか残っていた]
え? 犯人が?
[わけも分からぬまま、瞬きを繰り返す。
自衛団員が呼ばれ、会話を交えた後に駆け出すのを、呆然と見ていた]
ちょ――…大丈夫、なの?
[咳き込むハンスに近づく]
[ハンスが自衛団を呼び止め、教会へ向かいよう伝えるのを口を挟むことなく傍観していたが]
(………流石にこれは庇い立てするわけには……いかないよねぇ)
[心中で嘆息を吐く]
/*
あ、間違えた。初期の設定の方で書いてしまった(汗
二つの声でなくて呪歌に通じる声というだけで良かったのに。
分かりにくいことになってしまってごめんなさい。
[アーベルが風を巻き上げる様子には]
ほ。
[と、小さく驚きの声を上げた]
なんだ。そんな特技持ってたのかい、兄さん。
……けど、落ち着いてやれよ。
平常心忘れたら、どんなときでもロクなことにならねえぞ。
一時の感情は、暴走を促すからな。
[喉の痛みにきつく眉を寄せる]
[もうまともに使うことなどできるはずのない発声]
[勢いで使えばこうなることは分かっていた]
……大丈夫。
[咳はそのうちに収まるものの]
[エルザに答える声はまだ掠れたものだった]
[ゲルダにも非礼を詫びる様に小さく頭を下げる]
……わかってる。無駄に傷つける気なんて、ない。
[レナーテの諌めの声に、短く返す。
直後、礼拝堂の外から騒ぐ声が微か、聞こえて来た。
教会に残っていた誰かが、騒動に気づいたか。
何れにしろ、それが生じさせるのは、隙]
……『押さえ』て!
[不意に上がる、声。
巡る風が一瞬止まり、空白を経て、ライヒアルトの周囲を高速で舞う]
動かない方が、いいと思うよ。
それ……触ったら、切れるかも知れないから、ね……?
[わかってる、と言ったわりに、やっぱりちょっと落ち着いていないらしい]
[聞きなれない声に、一度顔を上げた]
煙男……。
[そこにあった意外な顔に驚いたが、またパーソナルスペースへと*沈む*]
ううん、あのねレナーテと話してる時に、
あなたが犯人だったらとっくに捕まってるだろうから、
犯人じゃないんだろうなーって、思ったことがあるの。
[水盤で見ていた分相手の事を知っている気分で、しかもなぜか自分も知られているような気分でいる。]
ほんと?なんでもないの?よかった!
[両手を合わせて。ねーよかったねーと振り返れば、ちょっと重たい雰囲気に自分の軽さを確認してしまい、あはぁ…と、また隻眼の男を見る。]
………ふええなんだそれ…。
気絶するのに十分にみえるの…。
[なんか見えた傷だらけの肌にそんな感想。]
大丈夫じゃなさそうね。
[息を吐く。
憂いを帯びた眼差しは消し切れない]
どうしてわかったの、って訊きたいけど。
貴方のことだもの、少なくとも考えなしには言わないでしょ。
[駆け出して行った自衛団を追うべきかと迷い、視線を転じる。
浮かんだ色を隠すためもあったけれど]
……あの子、どうしたかしら。
[思わず小さく、呟く。]
……まあ、ギリギリ及第点か。
[アーベルのおこなった方法論を見て、レナーテが呟く。
こちらとしても、完全無傷で抑えこめられるとはあまり思った無かったと言えば、レベルとしてはかなりマシな部類ではあったが]
……いいけど、コントロール失って、アイツをズタズタにでもすれば、思いっきりブン殴るから、ちゃんと集中してやれよ、兄さん。
[最後にそんな物騒なことを言って、程なく現れた自警団と共にライヒアルトの身柄を*押さえるだろうか*]
[向けられる方々からの視線には隻眸で一瞥を返すのみ]
[紫煙も、今は男の周囲には漂うことは無かった]
…くく、そんな話か。
道理ではあるが、必ずそうとも言えん。
良い悪いは犯罪に限らんからな。
[己は善では無いとでも言うような言葉]
[事実、善も正義も振りかざす気は無く、またそうだとは思っていない]
……ああ、こっちの傷は昔の傷だ。
今ついたもんじゃねぇ。
[指摘されたものに隻眸を向け]
[昔の傷口を右の人差し指でなぞる]
[当然紅い色がつくことは無い]
……心します。
[物騒な一言に、零れ落ちたのはこんな言葉だったとか。
それでも、傷つけたくないのは本意。
それが、甘い考えだと言われても。
ともあれ、そうしてしばらく風を手繰る事に集中して。
やがて、自衛団がやって来たなら、風の束縛を解き、後はそちらに任せる]
…………。
[連行された黒衣が礼拝堂から消えた後、ふ、と下に視線を落とす。
蒼が捉えたのは、床に滴り落ちた紅の跡]
大丈夫、かな……。
[口をついたのは、案ずるような響きの呟き]
―大通り―
[持っていた水袋で喉を湿す]
[痛みは消えないが声は少しずつ戻ってくる]
ヴィリーが掴んでいたんだよ。
確認のためにライヒアルトの所に行っていた。
結果はどうも芳しくなかったようだが。
[予想できても止めはしなかった]
[あわよくば記者が相手を捕獲してくれればと甘く思いもしたが]
[犯人が一人捕まえられれば良いとも割り切る]
アーベルも向かった可能性が高い。
一人で行かれてたら拙いから自衛団にも頼んだんだ。
卑怯な方法を使わせても貰ったけど。
/*
……せんせー(誰。
こ い つ 何 で 懐 い て ん で す か 。
おかしい。
……深夜テンションのせいか、そうか。
[なんか違う]
えー?
[良い悪いは犯罪に限らないと言われれぱ、文句を言いたそうな顔になる。…まぁ、いいたい文句もないから、そういう顔をするだけだが。]
じゃあ、怖いけど悪くない人じゃなくて、
怖いけど良くも悪くもない人って呼ぶ。
…それも長いの。名前教えて!私はローザだからね!
[そう話しながら、古い傷をなぞる指をまじまじと見る。]
…ほんとだ、痕だけなの。
[けんか怖い。とか思ってる。]
[大丈夫と言いつつ咳をするハンスを心配そうに見ていたが、しばらくしてどうやら収まってきた様子
非礼について詫びるように頭を下げられると]
いえ……別に気にしないで下さい
[あえて、分かったことについては彼女は聞かず、追うべきか迷っている様子のエルザには]
……気になるようなら、行きますか? 教会へ
[そう提案する]
[傍目、落ち込んでいるようにも見える様子。
覇気のなさに、レナーテからは激励の肩叩きをもらうかも知れないが、それはそれ]
……止まって、らんない。
まだ、終わってないんだとしたら……。
[ため息に乗せて、独りごちる。
残された言葉を聞き取れたのは、自分だけの可能性が高い。
なら、自分がやるべき事は]
……やんなきゃ。
[小さな呟きは、風に溶けて消え。
ふる、と軽く、*首を振った*]
[不満げな相手にくつりと笑いが漏れる]
[犯罪以外の良い悪いの例を挙げるなら]
[この男が性質が悪いと言うことだろうか]
おめぇの名は知ってるよ。
俺はヴィリーだ。
[連行後に聞いた名前ではあるが、一致はして居た]
[尤もこの場に居る者達からの消去法ではあるが]
昔ならこれだけの傷で気を失うなんざあり得なかったんだがな。
俺も歳かねぇ。
[軍隊を退役して数年は経つ]
[身体が鈍っていてもおかしくは無い状態ではあった]
[そんな話をしながら無事な右手をわきわきと動かす]
…流石に魔法は使えない、か?
ま、当然か。
それで――なのかしら。
[家での会話を思い出して、独りごちる]
行っている可能性は、高いでしょうね。
[性格から予想して、というには確信した物言い。
違いは親しいものならば悟れる、といった程度だが]
卑怯は構わないわ。
ありがとう。
ただ、無茶はしないで?
[先日の自分を棚にあげた台詞を吐いてから、ハンスに向き直ると人差し指を立てた。あまり喋るな、という意。]
/*
を。寝ぼけてたんで、ちゃんと確認しとらんが。
現時点のアベの持ってる白黒情報て。
エル・ロザが白で、ライが黒、だけだよな。
……カヤの判定は、聞いてないよ、ね。
つーか。
今回。
どーにも情報回しが上手くできんなぁ……。
いや、元々守護者って、あんま情報ないけど。
ここら、も少し考えて動けるようにせんとなー。
[と、くろねこめもに記載して、ねる!]
[ゲルダには目礼で感謝を示して]
[エルザの言い方に確信があるのかと思った]
[あの声が聞こえたならという予測ならこちらにもあったが]
無茶はお互い様だろう?
[手首を示して口の端を上げ]
[それでも示された意味には頷きを返す]
行くなら俺も。
[最低限の会話以外は控えるようにしながら]
[ゲルダの方を見た]
[おお笑われた、と感じるが、それについて怒ったりはしない。]
あれ、知ってるの?なんだー、教えてくれればよかったのに。
ヴィリー!覚えたの、うん、たぶん。
[一回聞いたのに、忘れて訊ねた。…とかじゃないのよね…と、不安そうにヴィリーを見やるが、特別に不愉快そうな顔をしているわけでは無さそうで、胸を撫で下ろす。]
ありえないとか、これくらいとか。
男の子は危険な事が得意なのだわ…。
[歳かねぇ、と言う相手に男の子扱い。いや、おじさんの過去、を指す意味で男の子呼ばわりなのだが、そんなこと言われても勘づける人も居ないだろう。]
魔法っ!?
ええと、ええと、"いたいのいたいの飛んでけー"!
…違う?違うの。
ごめんね、あのね、私の魔法は専門色強くて…。
そっかぁ、練習してみようかな。
[魔法で怪我を治す!…考えもつかなかったらしい]
(どんだけ頭弱いんだっていうね。
「想像すればなんでもできる」フラグ立てたし、
回復魔法やらかしてもいい…か、も?)
事件のことを調べてたからな。
連行された奴の名前も聞いては居る。
[己が女の名前を知るに至った経緯を簡潔に言い]
危険が得意かどうかは人に寄るだろ。
俺は危険と隣り合わせの場所に居続けた過去があった。
それだけだ。
にしても……随分と楽天的だな、お前は。
普通なら悲観するものだと思うが、捕まるなんて状況は。
それにお前が謝る理由なぞねぇってのに。
魔法が使えないのは、大方ここに封魔結界か何かが作用してるんだろ。
そうでなければ破壊力のある魔法でここから簡単に抜け出せちまう。
まぁ、俺の力が枯渇して使えない可能性もあるっちゃああるが。
ちぃと無茶な使い方をしたからな。
―回想-教会―
[元々影から直接『転送』を行う為には、相当に力を使う。
だからこそ、もう1人が運搬を引き受けてくれたりもしたのだろう。
そうして青年に見つかった際には、既に抵抗できる力は殆ど残っていなかった。
だからと言って、当初はそう簡単に捕まる気もなかったのだが。
一瞬の隙と、取り巻く風の刃。
動けないならば、影を切り離すことはできない。
例え切り離せたとて、集中力を欠いた今、青年と剣士のいる場所まで正確に届くとは思えない。
――最早逃げられはしない。
そう悟った時、口許に形作られた笑みは、 ]
―収容所―
[暫く後。
扉が開き、それはやや乱暴に投げ込まれた。
――誘拐事件の犯人の1人。
剣士の口添えがあったお蔭かは定かではないが、外傷はそれ程酷くはない。
…つまり皆無ではないのだが。
彼は投げ込まれた姿勢そのままに転がり、扉が閉まり足音が遠ざかろうとも、動く気配は*見せなかった*]
あ、そっか。納得したの。納得できましたー。
[思えば、大勢の人の前で連行されたのだった。そりゃあ調べた人が見たら、自分が誰だかわかるに違いないと思う。]
あ、男女差別したの。これはいけなかった…。
人に寄るのね、例えば私だったら倒れちゃうけど、
レナーテなら大丈夫かも!…みたいな。
…それにしても、それってば大変な過去だわ…。
そんなに楽天的かなぁ?…んー、まぁ、どこに行っても何をしても、
私は楽しんでそうだなっていう、妙な自信が有るせいかも。
…魔法、それ、そこまでかんがえてなかった!
お花をお水に溶かすのもここ来てからやれてないし、
…うーん、違うの、違くないの、頑張る!
[無茶な使い方、には首をかしげ。確かに何やら呪術めいたことをしていたのは水盤で見たが、難しい事をしているように見えなかったようである。]
行商人 ハンスが「時間を進める」を選択しました。
ふああまた誰かがあー!!
[あんまりに乱暴な投げ込まれ方だったため驚き、その驚きと比例して声も大きくなる。]
…あ、ライヒアルト…さん。さっきの大きい蛇の…。
[しかし名前は小さく呼ぶ。…そういえば、この人もベッティの知り合いだった…ような。]
ああ、あの筋肉馬鹿なら平気だろうな。
[女剣士の名を聞いてくつくつと笑いを漏らす]
妙な自信ねぇ。
知らずに相手の毒気を抜く才能は秘めてそうだ。
[己でさえ、気を抜けば相手のペースに引き摺られそうになっている]
[もしかしたら女剣士と同等か以上の才能の持ち主かも知れない]
[続く言葉や不思議そうな様子には薄ら笑いを浮かべるだけで答えることは無かった]
[これ以上己の手の内を晒してやる道理は無い]
[しばらくして再び部屋の扉が開く]
[投げ込まれたのは先程まで己と対峙していた元友人]
[垣間見える外傷とここへ投げ込まれたことに楽しげに口端を持ち上げ]
[声には出さずに、ざまぁみろ、と唇を*動かした*]
筋肉馬鹿…。
[次レナーテに会ったら言い付けちゃおうと心に刻みこんだ。まさか彼女が、面と向かって言われても怒らないだなんて、知りもしない。]
…私、才能があるの!?えへぇ。
[どうやら誉められたらしい、嬉しそうに笑う。多くは語らない様子に、なにやら意地悪されてるのかという気分にもならなくはなかったが、さっきのが嬉しかったので、気にしない事にする。]
…ふんふん、じゃあ寝るの、男の子は皆手負いだから安全!
[カヤもベッティも安心していいよと、言いながら頷き]
おやすみなさぁい。
[毛布を一枚自分の下に敷いて寝る。寝付くまでに五分も*かからない*]
[お互い様、との台詞には軽く笑って]
無理はしても無茶はしてないつもりだけど。
[屁理屈を捏ねる]
[そんな隙にゲルダは消えていた。
首を捻りつつも探したのは僅かな時。
教会に行こうと切り出した]
提案したのはミューラさんだし、
行き先はわかってるはず。
[アーベルがいる可能性が高い、との台詞も聞こえていただろうと。
答えは聞かず先へと促す]
昨晩、アンハルトさんが襲われたらしいの。
……それを、あの子が止めたんだって。
[二人になったのを良い機とばかり、歩みながら話す。
知ってはいても、止めはしなかった。
その事自体はハンスと同じ、けれど異なる理由]
場所は分からなかったから、
貴方みたいな真似は出来なかったけど。
[苦笑と共に告げて、髪絡ませる風の源を探すように歩んでいく。街でも特徴的な尖塔が近付いて来た]
[彼に報せたのは、アーベルの事を既に知っている風であったのも理由のひとつ。
けれど、そうでなくとも伝えたのだろう。
他の何でもなく、ハンス自身を、信じているから]
[確証もないのに愚かな行為と、
人は笑うかもしれないけれど]
[普段は人もさほど多くない教会の周り。
そこに集い始めた野次馬を自衛団員が制しており、同じく追い払われかけたが、彼らがハンスの姿を認めればそれも止んだ]
アーベル、
……それに、レナーテさん。
[礼拝堂へと赴き、何でも屋の女性と弟の姿を見つける。
真新しい血痕も見えたが、述べたのは恐らくは弟に連れて来られる形になったレナーテへの感謝ばかりで、仔細を問うことはしなかった]
[傍に寄り、アーベルの顔を下から覗き込むように見上げる]
……終わってないのね?
[それ以上の言葉はなく、問いを口にはしない。
蒼を映す翠は、想いを雄弁に語る。
彼が、自ら話すことを望むと]
[怪我のない片手を持ち上げる。
普段ならば耳を引くその手は、更にその上に。蒼い髪に指を通し、くしゃりと撫でた。
ほんの一時で離れたけれど、そうしたのも*久方ぶりのこと*]
ふん、手負いじゃなくてもてめぇらみてぇなガキに興味はねぇ。
[せせら笑いながら右手は口元へと動く]
[けれどその場に目的のものは無い]
[無意識の動きに軽く舌打ちをし]
[右手を床に投げ出した]
…くっそ、ヤニ足りねぇ。
[先程まで吸っていたのも媒体用の手巻きタバコ]
[味もしなければ薫りもせず]
[通常の手巻きタバコもほぼ丸一日吸えていないため]
[かなり物足りなさを感じていた]
/*
俺が襲われる=カヤが犯人とつるんでる に結びつくはずなんだが、ハンス気付くかねぇ。
カヤとのやり取りの一部を知ってるのはハンスだけだからな。
[隻眼の男とローザが話すのに視線を投げていると
投げ込まれるように現れたのは、
孤児院時代から顔を見知った修道士。
はっと目を見開いてから少しだけ泣きそうに顔を歪め、
その後にむうと半眼になってからまた眉を下げる、と百面相をしてから
そっと彼に歩み寄った。]
…ヘマしてんじゃん。
[脇にしゃがみこみ、低く言う。]
[子供が水盤から離れたのを見計らい]
[思いのほか身軽な動きで立ち上がると]
[左腕をだらりと垂らしたまま水盤へと近付く]
これだけは魔術が働いてるな…。
…なるほど、外を見せて捕まった奴らの無力さを煽る、ってか?
[いけ好かねぇ、と極小さく呟いた]
[右手で操作し映し出すのは青年の姉と行商人の姿]
[人形師は既にそこには居なかった]
…ほぅ、被害が出無かったのはあの小僧が俺を護ったから、か。
あの時点で俺を襲う理由があった奴は一人しか居なかったはずだがな。
[ちら、と一瞥するのは子供]
[それは子供が犯人と通じていたと言う証拠となる]
さて、ハンスの奴、それに気付くかねぇ…。
[子供とのやり取りの一部を知っていたのは居合わせたハンスのみ]
[しかしあの時はハンスも露天商失踪のために心の余裕は無かったことだろう]
[子供が実行犯では無いと直接情報を仕入れたハンスに]
[果たしてそれが気付けるか]
[転がったライヒアルトが動かないのに、手錠のかかったままの手を伸ばす。
自身も暴れてこんな目にあったのだから彼も暴れたりしたのだろうか?
判らないけれど身動きをしない彼の頬にぺちりと触れてから
手を口唇の前に持っていき、なんとなく息を確認した。]
…いたそ。
[修道士を厭っていた筈の少女は少しだけ眉を下げてその姿を見てから
水鏡を見る隻眼の視線を感じて、顔を上げた]
んだよ?
[半眼。]
…襲う理由があった奴、って一杯いるぞ。
あんた裏通りで自分が何やったか覚えてねぇのか?
――あぁ、覚えが悪かったんっけ。
[文字通り、裏通りに知り合いの多い少女は、
ギリギリと歯軋りの音すらさせそうな勢いで、隻眼を見る。
ライヒアルトの身体の近くからは、離れない。
手錠のかかったままの手、腫れた頬に目の周りの青痣も、
少女が自警団とやりあった後を物語る。]
[少女の言葉は届いたのかどうか。
何の反応もしなかった身体が、不意にぴくりと動く。
眼は見開かれ。
息を吸う度にひゅうと音が鳴る。
荒く呼吸をしながら半身を起こし、近くの壁に倒れ込むように背を預けた。
片手は前髪を掻き上げ、顔の上半分を覆う。
暫くそのままの体勢で、呼吸は徐々に落ち着きを取り戻していく。
そうして、隠れていない口許が薄く笑みの形を作った]
覚えの悪いのはてめぇの頭だろ。
事件のことをすっぽり忘れてたじゃねぇか。
それに裏通りの連中なんざ目じゃねぇよ。
連中は筋肉馬鹿が抑えてくれる約束になってるしな。
[実際は自衛団に駆け込まないようにしてもらっただけではあるが]
[嘘も方便である]
仮に裏通りの連中の仕業として。
だったら何故さっさと俺を襲わなかったんだろうなぁ?
[意地悪げな笑み]
[男も大概捕まったと言う緊張感が無いように見えるが]
[それは心の奥底で青年達が解決してくれると信頼を寄せているため]
[それが無ければあんな危険な賭けに出るのはもう少し考えたことだろう]
[子供の手や顔に残る痣等を見ても特に感慨は起きず]
[もし子供が事件に関わっていないにしても]
[暴れる奴だと思っているが故に]
…オレが覚え悪ぃのはその通りだけどさ。
うん、忘れてたぜ?
何故って、あんたがボコったからじゃねぇの?
闇討ちは常套手段だし。
筋肉馬鹿って誰の事か知らねぇけど、
オレから見ればあんたも大概一緒だけど。
[少女の傷が物語るのは、少女の好戦的な性格。
どうやら相手を敵と認めギリギリと歯軋りをしているようだ。
意地悪げな笑みには更に眉を釣り上げて、下から睨んでいたが
ライヒアルトが身体を起こしたの視線を移して認めると、
手で帽子のつばを少し引き下げた。]
話の通じねぇガキは嫌いだ。
俺が聞いてるのは闇討ちされる理由じゃねぇ。
報復を早く行わなかったことについてだよ。
お前、頭も悪いな。
[面と向かって言うのはどうなのか]
[この男のことだから全く気にしていないのだろうが]
レナーテっつー女剣士だよ。
自分でも認めてやがったからそう呼んでる。
俺はあっちよりはマシだと自負出来るぜ。
これでも力押しだけじゃねぇんでな。
[子供が悔しがる様に笑みは絶えない]
[悔しがると言うことは即ち、的を射ていると言う証拠にもなる]
…通じてねぇのはそっちじゃん!
裏通りの連中ボコるよーなやつが、
本気で恨み買ってねぇと思ってんのか?って話しじゃん。
報復が早くねぇ理由なんて知るかよ、早くなくちゃいけねぇのかよ?
頭悪ぃよ。
悪ぃから判るように説明してくれよ。
[既に、仲間を此処で庇う必要も無いのだけれど
彼の笑みに無性に腹が立つという態で言い返す。
さぞかし頭も悪く子供に見えることだろう。
手錠を乱暴にあぐらの膝に叩き付けると
ガチャリと金属の硬い音が、室内に響いた。]
ああ、なんでも屋の姉ちゃんか。
確かに力強そうだった。
[ふー、ふー、と一度荒げた息を整える。]
[声は耳に届いているのか、口を挟むことはない。
そんな理由も言葉も持ち合わせていなかった。
隠された眼がそこにいる人の姿を捉えることもなく、彼は*そこにいる*]
買ってねぇはずがねぇだろ。
んなもん先刻承知だ。
”何故”の意味を取り違えたのはてめぇだろ。
血の気の多い奴なら即報復に来る。
時間を置いてあのタイミングってのがおかしいのさ。
何せ俺はこの街に来たその日から連中ぼこってたんだからよ。
[問題発言を何でもないことのようにさらりと言う]
[そもそも仲間を庇う話では無く、子供自身の疑いの問題なのだが]
[相手はそれにも気付いていないようだ]
[己の仕草が他人に対して癪に障ると言うのも承知済み]
[だから尚のこと性質が悪い]
力はあるが、おつむが弱くて男女の機微にも疎かったな。
顔近付けたら真っ赤になってやがったぜ。
[くつくつと、その時を思い出しおかしげに笑いを漏らした]
/*
色々と面倒な人ですんませ(笑)
この手のキャラ、実は滅多にやらんのよな。
…いや、クイン使う時はよくやるか。[グラ系統一緒]
/*
あ、でも馬鹿なクインもやったことはある。
あれは楽しかった、(元)野球少年。
akIkaさんが居れば知ってるネタ。
オレが取り違えるのはあんたの言った通り頭が悪ぃからだ。
取り違えられるような言い方すんのが悪ぃんだ。
ボコられた連中が傷治るの待ってたのかもしれねぇじゃん!
あんたの「推理」は強引だって言ってんだよ!
[自身には彼を襲う理由なんてなかったから、
自分の疑いの話しだなんて少女は全く気づいていない。
そろそろ最早いちゃもんのように、
彼の仕草に煽られるように、
語気を荒くして最終的には怒鳴り始めたけれど
続けられた言葉には、また、眉だけ吊り上げて]
…おつむが弱いって、
あんた、学者さんか何かなわけ?
男女のなにがし[少女にはピンと来なかったようだ]が疎くないのって、
偉いことなのか?
[野良犬のように、喉でぐるぐると唸る。]
[少女が彼を襲うのに理由、がないのは。
彼女は彼が、またはハンスが。
証拠の一部を掴んでいる事を「知らなかった」からだ。]
俺はてめぇが頭悪いかどうかなんざ最初は知らねぇ。
あの程度なら普通は理解出来る範囲だからな。
じゃあ聞くが、どこがどう強引なのか言ってみろ。
てめぇが頭が悪いってなら、自分でも分かるように根拠を並べてな。
[別に己は挑発するつもりで言っていた訳ではない]
[連ねる言葉と態度が常に挑発的なだけだったりする]
[やはり色々と性質が悪い]
いやジャーナリストだ。
ああ、言ってなかったか、そう言えば。
[名乗ったのは名前だけだったな、とその時のことを思い出す]
[あの時の子供は真っ黒だったな、なんぞも思い出したり]
[ピンと来ていない様子に隻眸でじっと見つめてから]
[くつりと口端を持ち上げた]
強引なトコなんていっぱいだ!!
例えば…――、あ、いや。
[はた、と指を折って数えようとして、動きを止める。
此処に音声を拾う魔法がされてないという保障は無い。]
…ゆ、誘導尋問だな?!汚ねぇ!
言うかよ!!
あんたの事は面倒だと思ったけど此処までとは思わなかった!
[顔に血を上らせて、歯を剥いた。
決め付けた上で、また唸ってから、続いた言葉を肩を怒らせながら聞いた。]
ジャーナリストってセイギノミカタなのか?
良くわかんねぇけど、
――泣かせるのは嫌、かもしれない。
[呟いて奥に居る養父やベティへと一度視線を流した。
全く意味を取り違えているようだ。]
[別に誘導尋問するつもりもなかったのだが]
[相手を誘導しやすい態度であるのは事実]
そうかい、ボロを出せるかと思ったが。
そこまで馬鹿ではなかったらしいな。
[浮かぶのはやはり小馬鹿にした笑み]
正義の味方なんざするつもりはねぇし、振りかざすつもりもねぇ。
俺は真実を追い求めるだけだ。
記事書いて正義ぶってる奴はヒーロー願望の強いただの馬鹿だよ。
[己の持論を口にし]
[続く言葉に、理解してねぇな、と心中のみで]
[向く視線を追ってその先を見]
……後悔してんのか?
[何をとは言わず、ただそれだけを聞く]
大まかには馬鹿って言いてぇんだろ。
…どう違うのか判んねぇや。
オレの立場だからかな。
真実とか良くわかんねぇし。
[ヴィリーの小ばかにした笑みにはまた眉を釣り上げて
ギリギリと、目から何か出す勢いで睨み。
続いた言葉には、ふん、と鼻を鳴らした。]
後悔?してねぇよ。
[ぐるぐるとまた喉が鳴る。]
……獣は手負いの方が始末が悪いわ。
[ローザの言葉に、新たな住人二人を一瞥して]
[静かに目を閉じる。起きているのか死んでいるのか]
[言い返される言葉にはやはり楽しげな笑みが口元に張り付く]
記事が書いた奴が受けるのは賛辞ばかりじゃねぇってことだよ。
仮に今回の事件が解決し、それを元に俺が赤裸々に記事を書いて。
事件解明の手助けをしたからと賛辞を得られるかとしたらそうじゃねぇ。
暴かれた方は痛い腹ぶちまけられ、街には事件が起きたと言う汚名がつく。
恨まれる方が多いってことだよ。
俺はそれを理解して仕事してるってことだ。
[一応説明はしたが理解されるなぞ思ってはいない]
[理解されたならそれくらいの頭はあったか、と思う程度]
…泣きはしなかったかも知れないが、お前は既にあいつらを傷つけ悲しませてるはずだぜ?
恨まれる方が多くて、町に汚名がついて、
痛い腹もぶちまけられて、
…いいことねえじゃん。
じゃあなんで、そんな事してんだ?
金か?
[ヴィリーの言葉には、話している意味は判るけれども
内容の先の彼の目的が判らない、といった風。
怒った顔をきょとんとまた目を見開かせて尋ねる。
続けられた言葉には、ふん、と鼻を鳴らして]
お前には関係ない。
[また歯軋りをした。]
──……”制約”さ。
”真実を表に伝える”、それをしなければならないと言う強迫観念。
金も確かにそうだが、俺の場合はそれが一番強い。
強制的に植えつけられたものだが、俺はそれに抗うことすら許されない。
生きている限り、それを行い続ける。
[言いながら、右手が開かぬ右眼を覆った]
[右眼に手をあてたまま何かを握るように拳を作ってから]
[手をまた下へと下ろす]
[関係無いと言われれば、そうか、と短く返し]
けどな。
お前は既にお前を信じる全ての人間の心を踏み躙ってる。
それだけは忘れるな。
[子供は犯人ではない]
[そう叫んだ青年の姉]
[そう言って笑い飛ばした女剣士]
[彼女らのことを思い出しながら言葉を紡いだ]
ふーん。
ゲルダの人形みてぇだな。
[強制的に、と言われれば少女は興味を失ったように
翠の中の光を収めて彼から目を逸らしながら、
聞きようによっては酷いとも言える感想を、漏らす。
右目に手をあてる様子には、少しだけ横目でみながら首を傾けたものの
続けられた言葉には、一度こくりと唾を飲み込んでから。
ちら、と、ライヒアルトの方を見た。]
…自分が踏み躙られた、って事か?
[ダチだと、言っていた。
――ベッティの露店の前、彼女がツボを薦めていた時。]
かもな。
今の俺は死場を彷徨いながら制約に踊らされる繰り人形みてぇなもんだ。
けど制約以外は俺の意思で動いてる。
[別になじられたとは思っていない]
[事実その通りなのだから]
[だから抗えぬ分、自由に出来るところで己は自由に生きている]
[続いた問いと子供の向かう視線に]
[己も隻眸を一度だけ流し]
…さてな。
誰が犯人だろうと俺は同じ行動をした。
喩えそれがダチだとしても。
いや、もう”元”ダチだな。
[彼はどうだったか知らないが]
[男は身勝手な友人認識をしていた]
[故に既に彼に対する感慨は無いに等しい]
俺が言ってんのは一般論だよ。
獣か。
[顔を覆っていた手を降ろし、届いた声に微かに笑った。
直後傷が痛んだか、少し眉を顰めるが。
それは他がよく知る『修道士』の顔に近かっただろう]
[向けられた視線には気がついているけれど、眼を向けることもない。
“元”だと言われても、何を言い返すこともなかった]
[自分の意思で動いている、という男。
帽子のつばを引き下げてマフラーを口元から上げ、
表情を隠すようにして少女は少し俯いた。
「元ダチ」だという声がなんとなく自身の中に染み込んだ気がして
手錠が、ちゃらり、音を立てる。]
…オレ、頭悪ぃから一般論とかわかんねぇや。
[嘘をついた。
踏み躙っている事なんて、痛いほど、判っている。]
[元友人に意識は向けていなかった]
[僅かな変化を見ることもなく、隻眸は子供を見る]
そうかい、だったら覚えておくんだな。
[雰囲気から全く分からないと言うことはないだろうと]
[漠然とだが感じるも]
[慰めの言葉なぞ持つはずもなく]
[再度突き付けるかのように言葉を紡ぐ]
[その後は隻眸も水盤へと移り]
[しばらくは外の様子を*眺め見る*]
[返された台詞にはどう違うんだと苦笑する]
[ゲルダから視線を外していた僅かな隙だった]
[まるで被害者たちのようにその姿は消え]
[暫し探すもエルザの提案には頷いた]
そうだな。
無事ならば会いにも来るだろう。
[でなければ今ここで探しても同じだろう]
[歩き出してエルザの話を聞き]
[目を瞬いた]
場所は分からないけれど止めた?
……ああ。
[アーベルが何を出来たのかは知らない]
[だが繋がるものがあった]
[もしゲルダがもう一人ならば]
[その邪魔をしたのがアーベルなのならば]
それならアーベルは確実に向こうにいるか。
教会だと分かったのは聞こえてきた声の響き方からだ。
魔法に慣れていれば会話の内容も取れただろうし。
[普段より低い声で返しながら]
どうしても後手に回るな。
[大した差はないと苦笑を返す]
[足を止めずに進めば神の家のシルエットが見えてきた]
『通してくれ』
[追い払おうとする自衛団員を逆に追い払う]
[今度は咳き込まなかった][痛みは当然強くなったが]
[後で起きるかもしれない厄介事は今は考えない]
[隣からは怒られたか呆れられたか]
[声は出さず誤魔化すように手振りで促して奥へと向かった]
レナーテさんが一緒だったか。
[礼拝堂に入れば軽く息を吐いて]
[血痕を見れば眉を寄せる]
ヴィリーは。
[姉弟のやりとりも横目に入れながら]
[掠れ気味の低い声でレナーテに*尋ねた*]
…うるせぇ。
[隻眼の男の言葉に、やはり敵意はむき出しにしたまま
呟いた声は口の中、くぐもったような音になった。
眼をライヒアルトに一度向けそれから養父へと向ける。
自警団長は、語ろうとしない。
ゆらり、翠は揺れる。]
[それから少女は、隅に行ってしまったベッティの出来るだけ近く、
でも逃げられない程の距離までゆっくり歩いて。
「端末」に話すとき程の小さな声――ベッティだけには届く程のそれで
ぽつりと]
オレ、本当は孤児院に居た頃から裏の仕事、やってたんだ。
だから、爺っちゃんは関係ない。
[呟いた。
翠の大きな目は、じっと、目を閉じた少女を見詰める。]
―――礼拝堂―――
……。
[慎重に、アーベルとライヒアルトの様子を見つめ続ける。
―――正直、ライヒアルトが無理にでもそこから逃げ出そうとするならば、どうしようかと考えあぐねてはいた。風の束縛を解く訳には行かない。さりとて、ライヒアルトを傷つける気も無い。
なら、その時自分はどういう行動をするべきか。それを考えながらも、指の先一本にいたるまで些細な動きも見逃さぬよう、二人の様子を見つめる。
まあ……アーベルの集中が切れ、風が暴走しそうならば、迷わずブン殴って止める気ということだけは確実だったが]
[―――そのような思いも杞憂に終わり、やがて自警団がやってきて、ライヒアルトの周りを囲み、アーベルが風の束縛を解くと、彼らと協力してライヒアルトの身柄を押さえた。
押さえた後に連行するのは自分のやるべきことではない。やるべきことの終わったレナーテが振り返り、覇気の無いアーベルの姿を見つけると、ゆっくりと近づき、その頭をポン、と叩いた]
……お疲れさん。
よく、頑張った。
[いつもの体育会系な調子ではなく、どちらかというならば、子供をねぎらう親のような調子でレナーテが笑う]
……もう一度言うが、一人で突っ走んなよ?
[そんな言葉を吐き、新たに礼拝堂にやってきた人影を見つめる。
一人―――エルザは自分にしきりに感謝の言葉を述べていたが、それは口実だと思った。彼女は、レナーテを通し、アーベルの安否を心配していたのだろう。
レナーテは笑い、たいしたことはしてねえよ、とだけ返し、その後の二人の様子を見守った]
[そして、次に自分に話しかけてきたもう一人―――ハンスから質問を受けると、困ったように笑みを浮かべる]
アタイに聞かれても、自分自身ちゃんと分かってねえから、ちゃんとした答えは聞けねえぜ?
ただまあ、ライヒアルトが犯人で、ヴィリーがここにいたというのならば、誰でも出来る想像くらいは出来るかな。
まあ―――。
[そこで、床に染みた血痕をチラリと見つめ]
不安材料はあるかも知れねえが、アイツのことだ。例え爆発しても、自分がなんとか出来るようにはしてるだろ。
一人で行くと聞いたときから……心配はしてねえ。
─礼拝堂─
[肩を叩く感触と、穏やかな言葉。
一つ、瞬いた蒼を向けた先から向けられたのは、突っ走るな、という言葉で]
……え、と……。
[しばしの沈黙、後]
……うん。
[一つ、頷いた]
[それから間を置かず、やって来た姉とハンス。
姉がレナーテに礼を言う様子を、しばし、ぼんやりと見つめ。
側にやって来た姉の、短い問い。
答えるより先、伸ばされた手が髪に触れるのに、思わずきょとり、とする]
…………。
[撫でられたのは、いつ以来だったか。
少なくとも、それはすぐには思い出せないくらい前の事。
いつからか、周囲に向けていたのは拒絶だったから]
[覗いて居た水盤は場面を変え]
[己が先程まで居た教会の礼拝堂が映される]
[そこに一堂に会する、己が犯人では無いと判じた者達]
[遺された血痕は彼らの不安を煽っているようで]
[こんな己でも心配されるのかとくつりと笑う]
どうにも、避けるんじゃなくて止める癖は直らんなぁ。
[昔からの癖]
[それ故に腕に残る傷が最も多かった]
[心配していないと言う女剣士の言葉にも薄っすらと口元に笑みが浮かぶ]
……まだ、終わってない。
爺様が掴んだ情報によると、実行犯は二人だっていうし。
[小さな声で、話し始める]
あの、ローザって子が違うのは聞いた。
それで、カヤが違うんなら、あと一人いる、って事だよね。
……さっき、俺をここに呼んだヴィリーのにーさんの呼びかけの対象は、ここにいる四人。
そして、にーさんは、ここにいる四人は違う、って判断したって言った。
[声は、少しずつ確りとして行く。
何気なく使われる『にーさん』という呼び方。
同じ呼ばれ方をするハンスであれば、気づくかも知れない。
それが、強く信を置く者に対してのみ使われるものである事に]
[眺め見るだけで何も出来ぬ場所]
[あの場に居ればもう一人も見つけることが出来ただろうが]
[ここでは視ることすら叶わない]
[けれど奴らなら何とかするだろうと]
[高みの見物の様な心持ちで水盤を見やった]
……で。
今、この事件に何かしら関わりを持ってて。
それで、にーさんがまだ調べてないのが、人形師のゲルダ。
……俺には、風に手伝ってもらう以外の能はないから、この判断が正しいかどうかなんて、わかりゃしない、けど。
当たってみるつもり。
終わらせたいから。
[宣は、小さな声ではあったけれど。
それでも、確りと、響いた]
/*
とこ、ろで。
48視野進行で。
土曜が入るって事で。
……墓ログの増産がこわい、のよー。
[お前はどこのオウムだ]
ふ…んんーっ!
[薄く目を開けて、大きく伸びをした。]
ふわー、おはよー。
[寝すぎてたりするかなー、と目をこすりこすり]
そういえば、カヤがなにかしちゃってて、
ラインヒアルトさんはまああれだから、
冤罪は私だけかぁ。
自衛団員さんたち変だけどけっこ頑張ってるの!
[腕を組んで偉そうに、うんうんと頷く。]
[水鏡を覗けば、先程彼を捕らえた者たちの動向が、もしくはもう1人の同業者の様子も映るのかも知れない。
だが壁に凭れ眼を閉じる彼はそれを見ようともしなかった]
Es ist unser Vater im Himmel, die Kunst
Er hatte erwartet, dass in den verehrten Namen
[代わりに微か零れるのは、幼少時から当然のように口にしてきた聖句。
そうして聞こえてきた声に、薄く眼を開いた]
―礼拝堂―
……そうだな。
[同じように血痕を見ながら]
[レナーテの言葉に小さく頷いた]
つまりは。
[声が途切れ喉に手を当てる]
[その間にアーベルは決意を示す]
[息を吸い直す]
解決したいのはお前だけじゃない。
ここで逃げられるわけにいかないのは同じだ。
/*
>>+68
Byグーグル翻訳。
ちなみにこれを日本語訳しなおしてみたら、
私たちの父は天国では、アート
彼は予想していたが、崇拝の名前で
というわけの分からないことになりました。
彼女はお前を探して、直接会いたがっていた。
だが一緒に居たのに途中で姿をくらませた。
何をしようとしていたかは、想像に難くないな。
[確認するようにエルザを見る]
[続けたのはあくまでも推測でしかない]
[けれど確信にも近いもの]
それだけの手段も準備もできているんだろう。
何か対抗する手段はあるのか?
お歌だ!…あ、ちがうか。
[ライヒアルトが起きたのに気付き。カヤの質問に頷く]
まあね!連れてこられてすぐはもう、
ふざけるなって思ったし暴れたけど、
しばらくぼーっとしてたら大丈夫になっちゃった!
よく考えれば、ちょっと私も不用心すぎたし。
あ、もちろん無事にここ出て行けたらまっさきに、
よくもやってくれたなって言うけどねー。
多分、内緒ねって言って、お菓子ぐらいくれると思うの。
[お前だけじゃない、という言葉。
蒼が一つ、瞬く]
うん……そう、だよ、ね。
それに、終わりにしないと、拘束された連中も、消えた連中も、帰れないだろうし。
[こくり、頷いて。
ゲルダが捜していた、という話に僅かに蒼を細める]
……実行犯が俺の事知ってるなら、昨夜邪魔したのが誰なのかは簡単にわかるだろうから、ね。
対抗手段なんて、大したもの、ないよ。
さっきも言ったけど、俺には風に手を借りるしか能、ないんだから。
…そういえば、ヴィリーとか他の皆とかが
やいのやいの言ったから捕まえにきてたのか。
[ライヒアルトの言葉で、はたと気がつき]
やっぱやめた!
褒めない事にする!
[レナーテの言う想像に、
アーベルの語る決意。
確認を求める視線を受け、ゆっくりと頷いた]
そうね。
……前に、違和感を覚えたことがあったのは、
その所為だったのかしら。
[思案げに、呟きを漏らす。]
……。
[アーベルの説明を、ただ黙ったまま聞いた。
自分には説明を聞いても、いまだに何がなんだかよくは分からないが、きっと、それは間違っていないのだろう。
小さく、息を吐いて呟く]
ゲルダ、ね。
[関わりとしては少ないほうだ。
確か、ケンカの仲裁をした後に、少しだけ話した。それだけの関係のはずだ。
彼女の内の感情などは全く分からない。ただの悪人なのかも知れない。
だが、それでも、ライヒアルトの時と同様]
……気は進まねえな。
まがりなりにも、談笑した仲だ。
甘いってのは分かってはいるがな。
―――けど、仕事だ。
そんな安っぽい感情が必要な場面じゃねえってのも分かってる。
やるっていうんなら、アタイもある程度の覚悟は決めなくちゃな。
ほんとなの、元気!
だって怪我してないの私だけなの!
なんかちょっと申し訳ないくらいだわー。
どうせなら時間もまだあるみたいだし、
新しく魔法とかできないかなー
練習しようかなー
香水しか使えないのー。
回復魔法とか出来たら便利だもの!
[甘い、というレナーテの言葉に、苦笑めいた笑みを掠めさせ]
……それは仕方ないんじゃ、ない、かな。
俺だって、あんまり変わんないもん。
[小さく呟き。
覚悟を、という言葉に苦笑は緩む]
正直なとこ、ねーさんはあてにしてるんだよ?
俺、直接何か殴るとか、あんまり出来ないから。
[手、傷めるとまずいし、と。
綴る声は、冗談めく]
[そこまで言うと、視線をエルザに向け、口を開く]
エルザ。
こっから先は危険だ。どっか安全なところに……って、言いたくはあるが、まあ、どうせ言ってもきかねえんだろうな。
[苦笑しながら、視線をそのままハンスへと向ける]
おい、師匠さん。
アンタ、エルザのことを守れるかい?
アタイが守ってもいいんだけど、多分、それはアタイの役目じゃあないから。
[敢えて口にはしなかったこと]
[終わらせたい理由をアーベルに言われ視線がきつくなる]
[深く息を吸い][吐く]
なら頭数だけでも揃えておけ。
ただ自衛団は。今回はどうにも間に合わないと判断して頼みもしたが、出来れば避けたいところだ。
上が絡んでいるからな。
[何かあった時にどちらにつかれるか分からない]
気分が悪いなんて言ってられん。
ヴィリーもそう言っていた。
[レナーテの覚悟にも頷く]
俺も、そう思う。
[アーベルの言葉に、顔を引き締めて頷いた]
ああ。任せろ。
荒事は、アタイの専門だからね。それに―――。
[言葉を続けながら、にやりと笑みを見せ]
見るだけじゃ、笑うだけじゃ、本当の友達じゃない。
そいつが間違っているなら、殴ってでも止めてやるのが本当の友達だ。って、言葉もあるしな。
アタイはライヒアルトも、ゲルダも嫌いじゃねえ。
なら、殴って止めてやるさ。ははっ。
荒事は専門じゃないが。
[ゆっくりと息をする]
[痛みは小さくないが][もう一度くらいなら]
取り押さえようとする方がもっと向かないだろうな。
だからそちらを引き受けてくれるのなら。
……アーベルもいることだしな。
[護れるのだろう?と]
[そう視線で問いかけた]
…オレ、香水作れるだけですげぇと思うぞ。
オレ魔法とか全くできねーもん。
[びたーんとなったローザを見ながら、
思わず、薄く笑みを浮かべる。]
/*
気になっていること。
・両親の所在
3日目ptなくて使えなかったんだけど、最初から不在にしとくんだったかな!
・モニカに頼んだもの
エピローグでベティにあげるんじゃないかな!
・アーベルがピアノを止めた理由
・ハンスが歌を止めた理由
なんとなくは見えているけど、ちゃんと聞いていない。
・レナーテの「信じて死にたかった」の真意
・ゲルダは帰る場所がない?
後者に関しては、エルザ聞いてない……!
[きつくなる視線に、不思議そうに瞬く。
自分としては、それはごく自然な思いだったから]
……なんか、俺、おかしな事言った、かな?
[呟きはぽつりと]
そりゃ、色々考えれば、簡単には行かないだろうけど……特に、拘束の方は。
でも、さ。
知り合いとダチが拘束されてるとか、行方不明のまんまとか。
……いい気は、しないよ、やっぱり。
[彼らが自分をどう見ていたとしても。
少なくとも、自分の思いは変わらない、と。
言葉にこもるのは、そんな思い]
……自衛団の連中は、宛にしない方がいいだろうね。
被害、拡大しそうだし……。
[魔法の取得方法が分からず床に転がる女を隻眸で横目に見る]
[直ぐに水盤に視線を戻しながら喉の奥で、くく、と笑った]
[もちろん進んで取得方法を教えるなんてことはしない]
元気がないよりはいいさ。
[急に黙り込んだかと思えば、床に転がる。
慌しい様子にまた笑みを零した]
香水…ああ。
そういえば、そんなことを言っていたっけ。
[彼女と会った日、連行していった自衛団員の言葉を思い出す。
こちらの呟きは殆ど独り言に近かった]
甘くたって、仕方ないんじゃないかしら。
[変わらない――
というより、レナーテよりずっと甘いだろう。
その後の苦笑には、笑みを返して。]
あら。
これでも、今回は我慢したのよ。
でも、そうね。
誰が犯人かを聞いて、しかもそれが共に舞台を創り上げようとした人で。
それで、じっとしていることは出来ないかしら。
邪魔にはなりたくないけど。
[水盤の中では、すでに最後の1人はゲルダに決まってしまったような雰囲気だ。一瞥して、不満そうにふんふんと鼻で息をついて立ち上がる。]
でも香水作るのも材料がないと無理なのー!
いい加減なんだか暇を持て余しちゃう。
なんか遊べないかなー
遊べる事ないかなー
えいっ
[そう言いながら壁に向かい、唐突に倒立を始める。すぐ床に身体がすべってしまうけれど。]
[レナーテの言葉は、以前自分がヴィリーの問いに返した言葉と似ていて。
自然な笑みが浮かぶ]
ああ。
ちゃんと、止めないと、な。
[その笑みのまま、また一つ頷いて。
ハンスから向けられた、問うよな視線に、周囲に揺らめく風に意識を寄せる]
……遠隔で飛ばすのは、無理そうだけど。
近場なら、何とかなる、かな。
なんにしても、やれるだけやるよ。
それが、俺のできる事だから。
…あんた、怪我大丈夫なのか?
[ローズを見る視界の端のライヒアルトにふと顔を向け
言葉をかけた。
――幾分か苦手に見える風は消えて居るかもしれない。]
っしゃ!!
[バチーン!と自分の頬を両手で叩き、気合を入れる]
用意が出来たなら行こうぜ!
気合が欲しいなら、今なら無料で、アタイが97%手加減の闘魂ビンタを注入してやる。
[言いつつも、体はすでに外に向かおうとして……歩みが止まった]
……何処行けばいいんだ?
[空回り過ぎである]
……それが、最大の問題とも言う。
[歩みを止めたレナーテの言葉に。
はあ、と深く、息を吐いた]
まあ、向こうは俺に用事があるみたいだから。
……その内、自分から出てくる可能性も高いんじゃないかな。
それなら、それで。
こっちの都合のいいとこで、お待ちするのも一つの手、かな?
[屋内では、どうしても風の力は弱くなる。
なら、外へ、と考えるのは自然な思考ではあるが]
むりー
[両手を伸ばす事を諦めて肘を曲げて頭を床につける。]
あ、リボンよごれちゃ、わわわっ
[しまった!と肘を伸ばしたらバランスを崩し、勢い良く倒れそうになる]
[が、駆け寄って来たカヤが支えてくれて助かった]
おなかうつとこだった。
…て、カヤごめん、重いとおもうのー!
下ろしちゃって良いよ!
[香水売りが倒立を始めるのを横目に、掛かった声のほうを向いた]
怪我なら、君のほうが酷く見えるけど?
[変化には気づいたか、僅かに眉を下げて苦笑を作る。
仕事で聞かせていたのとは違う、周囲にとってはいつもと変わらない声]
いや、おかしくはないよ。
俺も当然そう思っている。
[口にすれば焦りを思い出すのだとは言えず]
[アーベルに向けて口元だけでも笑って見せ]
俺じゃ頼りなさすぎるかい。
これでも昔よりは色々鍛えられもしてるんだけどね。
[旅の間の厄介事は数知れず]
[それこそヴィリーと顔馴染みになってしまうほどに]
まあ、そこはアーベルも頼ってくれ。
[あまりにまじまじと見られて溜息を零した]
わ、わわ
[ぐらり、揺らいだローザをひしっと捕まえるも
手錠が邪魔でいまいちキレイに支えられず。
ぐ、と、蛙がつぶれたときのような声を出した。
そのままの姿勢で]
うん、重いな!
羨ましい!
[少女は身長が欲しいのだが。
ライヒアルトの苦笑を見て、ぱちり、瞬き。]
オレは大丈夫、だってあんた暫く動かなかったじゃん。
[小さく、首を傾けた。
不思議そうな顔。]
[威勢のいいレナーテに向けかけた疑問は、彼女自身によって為された]
何処へ行けばいいかも問題だけど、
相手が来るか限らない、というほうが問題じゃないかしら。
姿を晦ましたことから考えれば、
「こちらが気づいていることに気づいている」可能性は高いと思うの。
……仲間を捨てて出て行くかどうかわからないけど、
街から逃げないよう、自衛団に協力を要請したほうが良いかしら。
[特殊な力――魔法を使う相手。
手に負えるものかとは思いながら、そう続ける]
[97%の手加減][ふといつぞのライヒアルトが思い出されたり]
[何とも微妙な表情でレナーテを視線で追いかけ]
そうだな。
下手に動きの取れない場所で何かされても困る。
[心当たりはあるかというように]
[アーベルに目を転じた]
ああ、そのくらいは。
……誰かも動いてくれるだろう。
[エルザの言葉に浮かんだのは従兄の顔]
[その位は信用してもいいだろうかと]
少なくとも目撃証言くらいは取れそうだ。
最悪、街の外まで追うことになってもね。
あ。
違うの。頼りないって言うんじゃなくて。
ほんとうよ?
[ハンスに向けて言うが、念を押すさまは返って怪しい]
ただ。
そうね、変わったんだな、って思っただけ。
…疲れてただけだよ。
大したものじゃない。
[不思議そうな顔を向けられても、表情に変化はない。
苦笑は彼女らのやり取りにも向けられていたのだが]
ん、ああ。
そういう可能性もあるんだ……。
[姉の言葉に、初めてそれに思い至ったように呟いて]
それならそれで、何とかしてもらった方がいいかな。
……街からは、出したくないだろうし、色んな意味で。
[事件を表に出したがらない上の体制。
外に飛び火するのは避けたいんじゃ、と思いつつ]
俺が一番動ける場所は、周りへの被害甚大だし……。
[一番動ける場所=屋根の上である]
街外れの近くの方がいいかもね。
それはそれで、逃げられる可能性も出そうだけど。
少なくとも、余計な茶々ははいんないし。
ああ?
先手必勝ってわけにはいかねえのかよ。
来るにせよ、逃げるにせよ。相手にしっかりと準備の時間を与えるってのは、あんま嬉しくない出来事だな。
[苦い顔で、頭をぼりぼりかいた]
まあ……そうか。やさも分かってねえんだもんな。
受身になっちまうのはしゃーねえか。
うらやましいの!?
[心底驚いたような声をあげてから片足ずつ下ろす。]
…いろいろ複雑だけど助かったの!
[ありがとありがと、と頭ぽんぽん]
…ふーん。そっか。
――あんたさぁ、にじ…
[ライヒアルトに顔を向けたまま
声をかけようとしたけれど、
はた、と言葉を止めて]
…んや、なんでもない。
/*
冗談抜きで咳とまんねえええええ。
特に会話する必要無いキャラだから良いか(ぉ
昼散々喋ったし。
フェードアウトしたらすんませ。
[誰か。
不特定でありながら特定を示すような単語に、ハンスを見た。
彼の家庭事情に、然程詳しいわけではないが]
そう。お願いしても、平気そうなのね。
[街から出る、という言葉に少しだけ引っかかりを覚えた]
……ん?
いや、待て。
もしかして、街から逃げることは無いんじゃねえか?
そうでなければ―――この街で長い間事件が起き続けているってのはおかしいだろ。
それを専門にしているなら、ある程度噂が広がった時点で、他の街に拠点を移したほうがいいはずだ。
それが出来ないのは、この街から出ることが出来ないか―――それとも、この街に特別な理由があるのか。
そのどちらかなんじゃねえかな。
そりゃ、ケンカするなら先手必勝に限るけど。
相手が魔法使うのがわかってるなら、尚更。
[頭を掻くレナーテに視線を向けて、一つ、息を吐く。
それと共に零れた言葉は、ちょっと物騒かも知れないが]
それに、時間ができるのは相手だけじゃなくて、こっちもだろ?
[くすり、と笑う。
覗くのは、いつの間にか身に着いていた下街での笑い方]
……追い詰められれば、突破口を開こうとすると思うの。
そのとき、邪魔になる相手は――消しに来るだろうし。
ほんとうに、彼女がそうだって言うなら、
あの様子だと、自衛団はあまり脅威に見ていないでしょう。
なら、狙うのは、やっぱり。
[歯切れが悪いのは、荒事に対する耐性があまりないことを示す。
今更ながら、「ほんとうに」と言ってしまうことも。
街外れと提案するアーベルに頷いて、]
人のいない場所であれば、相手にとって都合がいいでしょうね。
…にじ?
[今度は彼が首を傾げる番だった]
? そうかい。
[止まった言葉の先を気にしながらも、追及しようとはしなかった]
それは、甘いぜ兄さん。
[アーベルの言葉にピシャリと返した]
こちらに出来た時間は待ち時間だ。準備時間じゃねえ。
いつ来るか分からない相手に、心の準備は出来ないもんだぜ。
それこそ、今、この時にも襲ってくるかも知れねえんだ。
……まあ、周りはそれとなく注意しているがな……アタイはそういうの得意じゃ無いんで、当てになるかどうか微妙だが。
……レナーテさんより強くも見えないだろうことは、自分でも分かってるから。
[言い募るエルザに肩を竦める]
[アーベルにはちらと一瞥を投げただけ]
確かにそういう側面はありそうだ。
けれど事ここまで来て何がどう転ぶかは分からない。
アーベルの言うとおり、こちらも時間を貰えたんだから、出来るだけの対策をしておいて損はないだろう。
[レナーテを見ながら言った]
二重人格、だろ。
[それは口には出さずに心の中だけで]
どちらかと言えば、切り替えの切欠があるような気がするが。
理由――理由、ねえ。
それが分かれば、何かしらの足しにはなりそうなんだけど。
[唸っても、分かりはしない。
眉間に皺が寄るくらいだ]
……そもそも、いなくなった人達を、どうしていたのかしら。
魔法で捕まえたとしたって、……その後、があるでしょう。
そんなに簡単に、どうこうできるもの?
心の準備は出来ないけど、
だからって、ずっと気を張っていたら倒れてしまうわ。
[そんな暢気な意見が出てくるのは、争いを知らないからだろう。
緩く組んだ手を、身体の前に置く]
人のいるところで複数固まっていれば、
早々、手出しはできないだろうし。
今出来ることをやったら、少しは休みましょう?
あらまあ!
[足が長いと言われて、頬を赤くして嬉しそうに]
そんなー、誉めてもなにも出ないのよー。
[座り込んで、やんやんと首をふっている]
出れない、理由……?
[そんなものあるのか、と言いかけて。
は、と思い出す。
事件に関わっているのは、実行犯二人と]
……上の人らが絡んでるんだっけ、この騒動。
それなら、逆に出ない方が安全だった……って言えんのかな。
[小さく呟いて。
姉から一瞬向けられた鋭い視線には、一瞬引きつったりするものの]
甘い、って言われてもなぁ。
心の準備も何も、来るなら来い、としか言えないし、さ。
腹括った以上は、やれる事やっとくしかないって。
失踪。
魔法使い。
イキシア。
花。
祭り。
[一つ一つ言葉を上げて、難しい顔でレナーテが頭をひねらせる]
……なんか、ピースが足りねえな。
全部、見えているはずなのに、見落としているもんがあるような……。
……。
[うなり声を上げながら、考え込んでいたが、やがて、頭をかきむしり]
あー!わかんね!
知らん!捕まえれば分かる!
[投げ出した。
そして、2人の様子を見れば]
あ。そう?ならいいけど。
アタイはそれこそ、メシ食ってるときも、風呂入っているときも、寝てるときも、トイレ行っている時も、いつどんなときに襲い掛かられても対応する余裕はあんだけど、それと同じ境地まで来たのかぁ。すごいな。一足飛びに近寄られたなあ。
[それは皮肉で言っているのではなく、純粋に感心して出てきた言葉である]
だって長いぜ?
ほらほら。
[ぐいっと自分の上着を捲りあげ
ローザの横に並び、足を比べる。
ほらほら、と言いながらもライヒアルトの方には]
ん、ううん。
なんでもねぇ。
ぜんぜんなんでもねぇ。
[いびつな笑顔を向けた。]
そう、上が絡んでいる。
下街とはまた別の、闇深い場所がね。
隠すにしろ匿うにしろ、なんらかの……。
[引かない痛みを無視しすぎたかもしれない]
[言葉を切って目を瞑る]
全てを貴女と同じレベルにしないでくれ。
出来る範囲でやるしかないのは変わりないんだ。
[再び口を開いた時はレナーテへの苦笑と共に]
[周囲のやり取りにくつくつと]
[傍観者の構えで笑いを漏らす]
[子供が言いたい言葉も]
[はきと言葉にする前に予測が出来ていたために]
[そして、レナーテにより並べ立てられる単語と唸り声。
エリザベートも考え込む風でいたが、
不意に頭を掻き毟り出したさまに苦笑した]
……それは無理だし、そうは言ってないけど。
そんな理由があって、街に居るしかないのだとしたら、
向こうもいきなり襲ってくる無茶な真似はしないんじゃない、ってだけよ。
んじゃまあ、いつまでもこんなところに居ないで、とっとと移動しようぜ。
腹減ってきたし。
行く場所はとりあえず、フーゴーの宿でいいのか?それとも、もう街外れで待ってるか?
アタイは何処でも構わないよ。
あ。けど、途中で露店で軽く飯買わせてくれな。腹が減ったら戦は出来ねえし。
[まさしく、いつも通りの調子でレナーテがあっけらかんとそう言った]
[こっちはこっちで、単純に風の報せがある事と、魔法相手に張り詰めていても仕方ない、という考えがあるが故の事なのだが]
……つーか、そこまでは言ってねーって。
[レナーテに他意がないとは気づけず。
声にはさすがに不機嫌な響き]
……下街の連中黙らせるだけのモンだしね。
[ハンスの言葉には小さくため息を]
そうか。
聞き間違いかな。
[面と向かって聞かれても、彼は否定したのだろうが]
…怪我、やっぱり痛むんじゃないのかい。
[歪な笑みはそっちのほうで捉えたらしい。
そう尋ねる彼は最初に身を起こして以降、その場から動いていない]
上?
[ハンスの言葉に、思わず天井を見上げてから、意味が違うのに気付いた。
そして、別に小さくも無い独り言を漏らす]
あ。あー……。
だから、親父が別仕事な訳か。
オレは平気だって。ほら。
[言って手をがちゃりと音を立ててあげ
頬をぴたぴたと叩いて見せる。
かちゃかちゃと金属音。]
オレよりあんただろ。
うごいてなかったし。
[やはり、ぴくりとも動かなかったのが気になるらしい。]
アーベルに任せる。
[行き先については短く]
[その声も掠れが少し酷くなってきたか]
伝えていなかったか。
まあそういうことなんだ。
[上というのに反応する二人に]
[通じはしたようだったからやはり省略系で言って頷いた]
あ、こらこら、おへそ見えちゃうから駄目なのー。
[上着を捲るカヤに慌てて]
あのね、足の長さって言うのは、
体の座った長さと比べて考えるの!
…たぶん…。
カヤもあと5年したらいいお姉さんになるわよ!
……人が多いとこ、なら、おっちゃんの宿の方がいいかも。
露店、結構しまり気味だし。
[ぼそ、と呟いて]
……親父さんが、別仕事……って?
[それから、レナーテの独り言に、不思議そうな呟きをもらした]
うん、伝えられてなかった。
……なぁに?
[ハンスに答えてから、
髪を掻く弟に目を向けるも、またすぐ戻して]
今は聞かない、喋りすぎなくらいだもの。
[言葉に含められているのは、裏の意味より、そのままの意味。
その腕を取ろうと、手を伸ばした]
行きましょ?
[レナーテに向けかけた疑問はアーベルに先に出されたから、その答えを待つ]
[三者三様の返し方に]
んー。そっか。
心の準備っつっても、人それぞれ違うもんか。
まあ、そりゃそっか。ははっ。
[悪びれも無く笑った。
体育会系は、自分と他者が同じ考えを持っているということが往々にしてある]
[その後は、3人の意見により、レナーテもまた付き従うように*動いただろう*]
[笑い声の主に一瞬向ける眼、それ自体はかつてと変わらない。
言葉は掛けないけれど。
一度目を伏せて、話している対象に目を向け直す]
まさか、きみに心配されるとはね。
[手錠に僅か眼を細めながら、そんなことを言った]
[アーベルから来た質問には、照れたような笑みを浮かべて]
ああ、いやいや。
アタイの予想でしかないし、確定しているわけじゃないから、言うのはやめておくよ。
外れてたら恥ずかしいし。
ただ、あの親父は、アタイには想像もつかない世界で仕事している人間だから。
[と、答えになっているんだかなっていないんだか分からない*答えを返した*]
……ねーさんでも想像もつかない世界って、それ、どんな世界……。
[レナーテから返る言葉。
思わず、呆れたような声を上げていた。
同時、ふと、過ぎるものもあって]
……世界は広い……ってこと、かな。
[ごくごく小さな声の呟きが零れ落ちた]
…へそ?
[ローザの言葉に、自分のまくった上着を見下ろして
ん、と頷いて服を下ろした。
5年、と言われてぱっと開いた手を見下ろし]
5年かー。
そのまえに此処こっそり出ないと、やべぇよな。
[5年どころか。
ぽり、と頬を掻いてから、ライヒアルトに視線を戻し]
…そうだな。
まさかオレがあんたの心配するとはね。
[真顔で返した。]
ん、まあ、とにかく、さ。
[は、と一つ息を吐いて。
がじ、と蒼の髪を掻く]
ハンスのにーさんも調子悪そうだし、真面目に休憩した方が良さそうだよね。
……フーゴーのおっちゃんとこ、いこか?
さすがに、あそこで仕掛けてはこないだろうし、ね。
[いつまでもこの場にいても仕方ないのは確かな事、と割り切りつつ、こう言った]
ああ。
[エルザに感謝の眼差しを向け]
[伸びてきた手に数度瞬いた]
[触れられた手に引き出される懐かしい記憶]
[歌っていると呼びに来た手の持ち主]
[ただ一緒に歌うことが楽しくて][歌うことは楽しくて]
[記憶の中と同じように腕を取られるまま]
[促されるまま歩き出す]
[腕を取ろうとしたハンスの様子にはこちらも瞬いて]
なぁに。いや?
[いなくなって、歌うことを止めてしまって。
伸ばした手は、その指は、奏者のそれになってはいたけれど。
問いかけるさまは、昔とさして変わらない]
[行きましょ?と皆を促し、*歩んでいく*]
広いね。
[途中アーベルの言葉には顔を向けて]
時に心細くなる位には。
[故郷を確認したくなる位には]
[逃げ出したはずのイキシアであっても]
[休憩を言われれば謝罪と感謝に軽く目を伏せて]
[エルザの問いには小さな笑みを浮かべて首を振り]
[共に移動*していった*]
[水盤に映される映像]
[その一角を見つめて口元に笑みを浮かべる]
……後で問い質さねぇとな。
[誰に対しての言葉だったか]
[出る気満々の様子でぽつりと*呟いた*]
[首を傾げる姉の様子に、軽く肩を竦め。
レナーテにも、行こか、と声をかけて歩き出す。
周囲揺らめく風は、今は穏やかに流れていた]
……心細くなる、か。
[ハンスの呟きを、小さく反芻して]
それでも……。
[続く言葉は、声には乗らず。
聞き取ったのは、肩にとまった翼ある友のみ]
…………。
[ふる、と首を軽く振る。
今、考えるのは、終わらせる事だけ、と。
そんな風に、*意識を切り換えて*]
だってオレ、孤児院に居る時から、
あそこに来る大人嫌いだったからな。
[苦笑に少しむすっと
眉をひそめて、口を尖らせた。]
あ、そっかぁ、とりあえずそこからね!
[ここ抜け出さないと、というカヤに同意する。はっと、ちょっと気が付いた事もあったが、考えない事にする。]
…なんか急に動いたからか眠い…
[長く寝る癖がついたら自衛団のせいなんだからーといいつつ、横になる。あくび一つ。]
それはきみが一方的に、だろう。
確かにぼくが見ただけでも、手を焼く人は多かったが。
[口を尖らせる様を苦笑を浮かべたままに見る。
手を焼く人の中には恐らく彼自身も含まれていた]
どうして嫌いだったんだい。
寝るといいんじゃないかな。
なんかあったら起こしてやるよ?
…起こした方がよさそうな時は!
[あくびをするローザには、声を投げつつ
ぺたり、床に膝を抱えて座る。
ライヒアルトの言葉に
マフラーに鼻まで埋めて]
来る人、「かわいそう」って言うから。
[それはきっと一部の人だが、
小さな頃の少女にとって、大人は同じに見えて。]
本当に元気だな、きみは。
[横で欠伸をする香水売りに、少しだけ眼を向ける。
少女の言葉が聞こえると、苦笑は一度消える。
眉を下げた]
そうか。
…それは嫌だね。
じゃあなんかあったときに起こしてもらうー…
[くわわわとあくび。水盤に見える街の中の、張りつめた空気にちょっと申し訳ないと思いながら、前回敷いて使った毛布を被り、目をつむる。]
[自分宛であろうがなかろうが、周りの声に、うんうん、うんうん、と頷いて。頷かなくなった時っていうのは、*寝てしまった時*。]
…――うん。
[ライヒアルトの言葉に、膝を引きよせて
尖らせた口をマフラーにうもらせる。
眉を下げた様子に同じように、思わず眉をさげた。]
同情なんて、惨めなだけだ。
[ふと視線を下げて、続いたのは独り言にも似た言葉。
そのまま横目で伺っても、自衛団長の顔は見えなかったけれど]
…まあ、いんだけどさ!
[暫くの間、じっとしていたけれど
ぱっと顔を上げて、ライヒアルトを見て明るい声を出し。
釣られるように自警団長を見てから、また視線を戻し
膝の下、自分の足先をじっと見た。]
…あんたさ、この「仕事」何時からしてんの?
[明るい声を聞いて、ゆっくりと顔を上げる。
今度は反対に俯いた少女を見つめる。
発された問いかけへの彼の答えは、少し間が空いた]
…始めたのは、2年前だったかな。
2年かぁ。
長いのか最近なのかわかんねぇな。
[少なくとも、自分はもっと、長い。
チラチラと向ける視線はベッティや自警団長にも向けながら]
…な、
――――間違ったと思うか?
[小さくちいさく呟く言葉。
問いの返事が返るのをじいと彼を見て待ちながら、
翠の瞳は*揺れていた*]
長かったよ。
…ぼくにとってはね。
[目の前の少女がもっと長くそこにいたことを知ってか知らずか。
問いに眼を上げて、向こう側の壁を見る]
さて、どうだろうね。
ぼくには分からない。
[ほんの少し前まで友人と呼んでいた男もその先にはいた。
だが、今の彼の眼はそれを捉えない]
…けどね。
時間が戻ったとしても、きっと同じことをすると思う。
[最後にそう、呟くように付け加える。
それから、彼は眠るように*眼を閉じた*]
[宿舎の中の彼の部屋。
窓際に置かれた机の、一番下の引き出し。
誰かが開けることがあれば目にするだろう。
未だ根本的な治療法の無い病名が記された、2年前の診断書。
症状の進行を抑える為の、高価な薬の領収書]
[視線を巡らす]
[目に入るのは、水盤][街で起こっていること]
[修道士とヴィリーとの関係や][カヤの裏の仕事]
……わからないことだらけ。
子供は黙ってろって所かしら。
[睨むような視線の向こうには隻眼の男]
[明るく振舞う天然の少女][共に育った元友人][教会の修道士と]
[何かしらの縁ある者ばかり、部屋に増えていく現状]
……こうしていても、事態は変わらない。
[ゆらり立ち上がって、扉の前へ歩く]
Vergib uns unsere Schuld,
wie auch wir vergeben unseren Schuldigern,
und fuhre uns nicht in Versuchung,
sondern erlose uns von dem Bosen.
[祈るようにつぶやいた後、おもむろに足を振り上げて]
[回転をつけながら思いっきり、扉へと蹴りを放った]
[鈍い音。ふらつく体]
[気にせず、蹴った]
[蹴った]
[蹴り続けた]
[痛みと疲れからその力が弱くなっても、ただただ音を奏で*続けていた*]
/*
うーん、喉びみょ。
ところで俺とライヒの踏み躙り云々の話ですが。
先に踏み躙ってるの俺だよなって話だよn
友人として見てた理由があれ、は無い。
あと『ビジネス対象』は多くても『友人』は居ないか少なそう。
元神聖騎士団で信仰も篤かった、ってことにしようかと思ったが微妙かなぁ。
─教会外・屋根の上─
[4人が教会で今後の協議をしている頃
町の要所─もちろん教会を見下ろせる位置にも─には、人目では目立たない位置に人形が置かれていた
……さらに言うならば、教会の中、宣教台の下、傍目ではわからない位置にも
それらは遠隔・不可視の糸で繋いだ人形たちで広範の視覚・聴覚情報を確保する彼女の情報収集における『とっておき』
敢えて名を付けるなら『ドールズ・ネットワーク』とでも言ったところか]
[ベティが扉を殴り始めたのに、目を丸くして。
そちらへとぱたぱた走りよる。]
ベッティ、そんな事したら怪我するぞ…!
[扉を蹴る少女を止めようと手を伸ばした。]
[向けられる二種の視線]
[片方は睨むように] [片方は向けて尚己を捉えずに]
[そのどちらにも隻眸は返すことは無かった]
[隻眸は全てを見届けるべく水盤へと注がれている]
……分からんのなら何故知ろうとしない。
知りたいことは手を拱いて居ても寄っては来ねぇぞ。
真実の探求に大人も子供も無ぇ。
[視線も向けず言葉を吐いた]
[露天商が扉を蹴る行動を止めはしない]
[それが彼女の選んだ行動なのであれば]
─路地裏─
[そのネットワークの管理者たる彼女はというと、今路地裏に身を潜めていた
彼女の周りには、ルーター兼情報フィルターの役割を果たす人形が数体
さらには、彼女の腰ほどの大きさのキャリーケースが2つ、壁際に置かれている
目を閉じ、情報収集に専念してした彼女だが、スッと目を開くと]
……なるほど、ね
『依頼主』様のことをそこまで調べられているなら、そろそろ私も引き際かな
あーあ、成功報酬がオジャンかな
[残念そうな口調でそう呟くが、口元にはうっすらとした笑み]
…………まあ、私の正体がバレているのは私としても良しとしないところ。アフターケアはして差し上げましょう
特に、あのハンスさんって人。地の果てまで私追ってきそうな気がするし、ね
[言葉の端々には、クスクスとした笑い声が混じる]
此処から出る方法は、オレ本当に知らないんだ。
此処に居る奴らが、どうなるのかも知らねぇ。
[叶うならばベッティの腕を掴みながら
少女は、彼女に言う。]
でもたぶん、これは壊れたりしねぇから、
怪我しないで欲しい…。
真実のたんきゅー、かぁ。
あんたはもう満足してんのか?
[「元ダチ」と言ったまま、ライヒアルトを追及したりしない隻眼に向けて、
ふと、言葉を投げる。]
満足なんざしてねぇ。
事件の全貌はまだ見えてねぇし。
ここじゃ出来ねぇから大人しくしてるけどな。
[元友人に追及しないのも、別の方法を使おうとしているため]
[その方法とはもちろん記憶を覗くこと]
[まだ友であった時に訊ね、答えが返らなかった内容]
[訊ねても返らなかったと言うことは、そこに明かす程の信頼が無かったと言うこと]
[答えが返らなかった理由は、おそらく男自身の性格と生業にあるのだろうが]
ふーん。
ゴーモンでもすんのかと思った。
[少女は捕まってしまった以上、そんな事もあるのかとも思っていたのでう。
男の思惑も知らぬ少女は、独り言のような調子で呟いた。]
[返る言葉にくつくつと]
[隻眸は水盤に注がれたままだが笑いを漏らす]
んなことして、口を割るタマか?
突発で何かしでかした奴ならそれも有効だが、長くひた隠しに何かを続けて来た奴は相応の覚悟をしてる奴が多い。
拷問したところで口を割る可能性は低い。
ま、他に手段のねぇ奴なら拷問することの方が多いだろう。
俺は俺の方法で突き止めるさ。
…ふーん。
[くつくついう笑い声には、酷く不愉快そうに
少女は眉をぎゅっと中央へ寄せて、
隻眼の男を半ば睨むように見た。]
……なんだそりゃ。
[刹那の間の後、酷い間違い方におかしそうにくつくつ笑った]
どんな勘違いしてんだか知らねぇが、ここで手のうちを見せるほど愚かじゃねぇぜ。
隠す事が活きるといいな。
[此処からでられなければ意味は無いだろうから。
少女は少しだけ、困ったように*わらった*]
さて、どうかね。
後は奴らにかかってる。
[隻眸の先、水盤に映る己が信じた人物達]
[彼らが事件を解決しなければここからはまず出られない]
[今はただ、その時を待つより他なかった]
[フーゴーの宿に集まっている面々の所に、アーニャが現れるのはおそらく彼らが到着してからしばらくのこと]
こんにちわぁ、ご機嫌はいかがですか?
[アーニャの口から出てきたのは、流暢なゲルダの声]
―――回想―――
[アーベル>>97の呟きに、遥か遠い地平線を眺めるような視線で静かに答える]
ああ……世界は広い。
何処に行っても、何をやっても、新しいことばかりで興味が尽きることは無いよ。
この世界に生まれて良かったって素直に思える。
ただまあ―――師匠さんが言ったように、心細いってこともあるだろうし、それ以上に物理的なだけじゃなく、何らかの力を持っていない人間は容赦なく淘汰されていく、無慈悲で、残酷な世界でもあるけどな。
[そこで、ふと視線をアーベルに戻し、先を続けた]
……全てが終わり、世界の華やかさと残酷さを全て考え、後は家族と会話して、それでも何かを見つけたなら、やってみればいい。
なんかあるなら、いるうちならアタイも聞いてやる。「何でも屋」のアタイがな。
[最後にニッと笑うと、あー腹減った。とか言いながら、皆と一緒にフーゴーの宿へと歩き出した]
―――フーゴーの宿屋―――
[道中、適当に露店でメシを買い、宿屋に着いたら着いたでまたメシを食べていたレナーテの目にゲルダの姿が映ると、笑いながら手を上げた]
よー、ゲルダ。
なんかこんかする前に、一緒にメシでも食わねえ?
見る限り、お前も逃げなけりゃ、アタイ達も逃げねえだろうし。
なら、多少ゆっくりしてもいいんじゃねえか?
[本気でいつも通りの調子で、*そんなことを言った*]
[呟きに、レナーテが返した言葉。
外を旅する者であるが故に言える言葉は、近い世界しか知らない身には酷く、重く聞こえて]
……新しくて、無慈悲……か。
[小さく呟き。
向けられた視線と、言葉を受け止める]
ん、まあ、一度に全部はできないし。
まずは終わらせて、それから。
考えてみる。
……なんかあったら頼むよ、『何でも屋』のねーさん。
[最後の笑みには、こちらも笑みで返し。
足早に、宿へと向かった]
─宿屋─
[たどり着いた馴染みの宿。
礼拝堂での一件は既に広まっているのか、姿を見た主人はやや、眉を寄せた]
あー……おっちゃん、ごめ。
ケリついたら店手伝うから、それで帳消しにして?
[渋い顔の主人にこて、と首を傾げて訴える。
「可愛くねぇからやめろ」という常と変わらぬ悪態に微かに笑んで。
とりあえずは、と休息をとる。
人形が現れたのは、一息ついて間もない頃]
……よー。
さすがにここで、『ご機嫌です』と返せるほど、人間できてないわ、俺。
[流暢な挨拶に、返した言葉は素っ気無かった]
…どうかなぁ。
ま、どっちにしてもオレはお役御免、だしなぁ。
[水鏡へと視線を移し
はー、と大仰にため息をついた。]
―回想―
[アーベルが再び呟くのを聞き]
[レナーテの見解も聞いて]
[小さく唇端を上げた]
[覚悟の無いまま飛び出した自分]
[当然辛いことの方が多かったが]
[今も旅を続けているということ]
[少女を連れるようにもなったこと]
[それ以上は何も言わなかった]
[きっと必要なのはもうアーベルの意思だけだろうから]
[ただ少しだけエルザの様子を窺うように見たかもしれない]
―フーゴーの宿―
[水を貰い][預けていた荷の中から薬を取り出した]
[一息つけたと思ったところに現れたのは人形師と共に居た人形]
残念ながら俺も。
この状況を楽しめるほど余裕のある人間ではなくてね。
[口元は笑っているようにも見えるが]
[当然目は笑っていなかった]
…裏の仕事なんざ関わらん方が良い。
一時の利益を求めて足を突っ込んで、一生戻れなくなった奴も居る。
お役御免なら良い機会だろ、足を洗ったらどうだ?
[軽口にも似た響き]
[解放されることを前提で話すのは、宿に集まる彼らを信じているが故か]
[カヤに腕を取られ、扉を叩く手足を止める]
[聞こえて来た隻眼の男の言葉に、扉を見つめたまま]
きっと無意識の内に、知らないことに甘え、言い訳にしたかったからかしら。
……子供だから。
[苛立ちを隠すつもりもなく、扉を蹴りつける]
[背後に置かれた水盤の上の景色を、拒むように]
[弟と、何でも屋の女性の会話には口を挟まない。
翠の双眸も、その姿を映すだけ。
ハンスの視線を受けても、小首を傾げて微笑むばかりだった。
一時見せた、眼を細めた横顔は寂しげではあったけれど]
―フーゴーの宿―
[こくり。
口に含んでいた水を嚥下して、滑らかな声へと視線を移す。
主の姿は見えず、人形があるだけ]
……あら。
よく、わかったのね。
[少しばかり暢気な呟きを零して、口元に手を添えた]
関わらん方が、って、今さら。
そんな簡単に足洗う、で済むもんでもねーだろ。
その口ぶりなら、色々知ってんじゃねぇの?
[隻眼の男に肩を竦めて
また、扉を蹴るベティの様子を心配げに見やる。]
…オレも子供だ。
知ろうとした後の責任が持てないから、か?
子供だと言われるのが嫌なら変わろうとすれば良い。
子供のまま、特権である甘えに逃げるのは自由だが、その状態で何も知らされないと言うのを僻むのはお門違いだぜ。
[露天商とは対照的に隻眸は水盤を見つめたまま]
[再び彼女が扉を蹴ろうとも視線は向けない]
残念ながらてめぇはまだ調べて居ない。
その様子だと余罪はいくらでも出てきそうだな。
簡単じゃ済まないからやるんだろ。
責任もって関わりを絶って、償うんだ。
……そこの人と同じ意見よ。癪だけれど
簡単に済むかどうかなんて、やってみなくちゃわかんないわ。
ブンタさんだって力になってくれるでしょ。
……もっとも、ここから出られたらって前提だけど。犯人ってきっと周到なんでしょ。修道士さんやそこの人でも敵わないくらいに。
何が目的なのかしらね。
[扉に向かって三発ほど蹴りを放つ]
知ってるか?
人の信念ってもんは何しでかすか分からんもんなんだぜ。
[露天商の言葉に楽しげに口端を持ち上げた]
[事件を終わらすと心に決めた人間が居る]
[それに賛同する協力者も居る]
[己は神は信じぬが]
[そんな人間達を信じている]
責任なんて問題じゃないわ。
……迷惑をかけたくないだけ。
[水盤へ視線を投げ]
……ふうん、信念ねえ。
聞いたら教えてくれるのかしら?ううん。違うわね。
知ってること、教えてください……払える対価は持ち合わせてないけど。
…調べる?
[隻眼の男が出来る事を知らない少女は、
きょとん、とした顔で後ろを見て。
それからふるふると頭を横に振った。]
関わってるあんたが言ったって説得力ねぇ!
[イーッち歯を剥いてから、
それでもベティの声にはやっぱり困ったように眉を下げて、顔を歪めて笑った]
…ん、――ん。
「あの人」の目的はオレも知らねぇなぁ。
そうかい。
[返答は短かった]
[教えてくれと言う露天商に、ようやく隻眸だけを向けて]
…何を知りたいのかに寄るな。
俺では答えようがないものの場合は答えられん。
対価は後払いにしてやるさ。
ここから出る方法……は無理ね。この街で何が起こってるのか。漠然としすぎかしら。
あんたがここへ来た目的。あんたのバックにいる連中と、自衛団の連中との関係。あんたや修道士さんを捕らえた者は誰なのか……結局、黒幕は誰なのか。
……後、アタシたちがこれからどうなるのか、って所かしら。安くしておいてね。
[カヤへと振り返り]
……あの人?
[子供の疑問には答えない]
[それ以上教えてやる義理も無いために]
説得力が無くても、『忠告』は頭の隅に置いておけ。
足を洗わねぇと言うなら、今回の事件が終わった後、お前は表の人間には全く信用を得られんことになる。
裏でも今回の失敗のせいで当てにされなくなる。
…表の世界なら、責任を取る、足を洗うことで信用回復が出来る可能性が残ってる。
お前の心がけ次第だがな。
[起きていたのか眠っていたのか。
蹴る音にも、制止の声にも然程の反応を返さなかった。
それがふと瞼を開く。
相変わらずその場からは動こうとせずに、短く息を吐いた]
…出るつもりか。
[誰と名指しもせず、眼も向けず、呟くように言う]
[子供は、隻眼の言葉には睨む半眼を崩さず。
ふい、と顔をそむけてから少し俯いて、
それから視線を修道士の方へと、向けた。]
捕まってるあんただっていっしょじゃん。
[小さな呟き
少女は男が裏の人間か表の人間か知らないから
ちゃんと声にだすことはできなくて。]
何が起こってるかは、身をもって体験してるように失踪事件が起きてる。
1・2年くらい前からこの街では住人・旅人を問わず人が消える現象が起きていた。
尤も然程頻繁にでは無かったようだが。
俺がここに来たのはその事件を調べて記事にするため。
バックっつっても、編集局しかねぇぞ。
うざってぇ婆なら居るが。
自衛団は利害の一致のビジネス対象でしかない。
俺はそこの修道士に襲われて捕まった。
修道士は大方、俺の連絡を受けたアーベルから自衛団に話が伝わって連行されたんだろう。
黒幕はこれから調べる。
これからどうなるかは……アーベル達次第だな。
連中がしくじれば、多分表の世には戻れねぇ。
こんなところか?
対価は三千五百年前の壺で良いぞ。
[答えられるだけのことは答え]
[最後の対価には冗談交じりの答えを返しておいた]
……あんた、いいように利用されてただけなんじゃないの?
その人って奴に。
[カヤを見て溜息を漏らした後、ヴィリーの言葉を聞く]
失踪事件……眉唾物の噂だけは耳にしていたけど。
随分と物好きな……え、修道士さんに?だってあんたたち、友達なんでしょう?
[ちょうど呟きが聞こえると、声の主へ視線を投げた]
[友達]
[その言葉に鼻で笑う]
俺は利用するために呼ばれたらしい。
ダチの縁は切った。
ダチである理由も無くなってたしな。
[隻眸は水盤を見つめたまま]
[感情の籠らない口調ではっきりと告げた]
腑に落ちないわね。連行された人がどうして失踪者と同じ場所に……?
アーベルたち次第、ってことは、彼は事件に関わってはいないってことかしら。
友達であることの理由……何か悲しいわね。
[自問するように呟くと、カヤとローザに視線を投げた]
ま、いいわ。ありがとう……特注で四千年前の壷を手に入れて置くわ。文様の勉強もして。
[視線を水盤へと移動させる]
[目を逸らさず、現実と向き合う決心はついたようだ]
それこそこの街の上層部に事件に関わってる人間が居る証拠だ。
目の届くところに全て置いておけば後で一括して処分が出来るからな。
[その場に居るにも関わらず、物騒な言葉を口にする]
あいつを調べたわけじゃねぇが、事件に対するあいつの信念は本物だ。
エリザベートは調べてシロと出たし、ハンスもお前が消えてからの必死さは尋常じゃ無かった。
何より極力関わろうとしなかった俺に協力を求めて来たしな。
筋肉馬鹿は何も考え無さ過ぎだ。
連中が事件の当事者ってことはまずあり得ねぇ。
それと、調べてクロが出たのはそこの修道士だぜ。
[友達である理由に関しては触れなかった]
[礼と共に告げられた対価については]
期待しねぇで待っとく。
[くつりと笑いを漏らしながら告げた]
[アーニャから聞こえたゲルダの声に対する4者4様の反応にくすると笑いが漏れ]
……男性陣は女性陣を見習って、もう少し余裕を持った方がいいと思いますよ
さて、お姉さんの提案も魅力的なんですけど
ノコノコ出て行って捕まるわけにはいきませんしね
そちらから来ていただいても構わないですかね?
…………ちなみに
お断りの場合には、誠に遺憾ながら相応の対応を取らざるを得ない、とだけ申し上げておきますね
[アーニャ越しの会話の声はあくまで暢気]
そういうことらしい。
…とっとと代わりを探すといいさ。
[元の友人については、自分から言うことはない。
男の言葉を継ぎ、後半はその当人に向けたものか、口許だけで薄く笑った]
あ、オルゴールとかどうかしら!
…ふあ、夢だた。
[一声と共にがばっと飛び起き、頭を掻く。]
なんか今大事な話してたかしら…。
[お口チャック!と、口を閉じて水盤を眺める]
……っつーか、さぁ。
そっちもそっちで、意識してかしてねーかは知らんけど、何かにつけて男の上位に立ちたがるの、止めたら?
可愛くないよ?
[しれっと言いつつ、ひょい、と立ち上がり]
ま、どっちにしろここで騒動起こして出入り禁止になるなんて真っ平御免だし、外行こか、外?
[そこらに散歩にでも行くような軽い口調で言って、場にいる面々を見回す。
蒼の瞳には、鋭さは確り、残るけれど]
はっ、代わりなんざ要らねぇ。
誰かを介して神を信じる道理もねぇ。
俺は神を信じない。
それだけのことだ。
[向けられた言葉に隻眸は向けぬまま言い放つ]
[今までのことが間違っていたとでも言うように]
[人によっては代わりを立てるのを厭うようにも見えるか]
処分……ぞっとする話。これだけ多くの人がいなくなれば、大事になると思うけれど……そうでもないのかしら。
孤児や余所者がいなくなった所で、一過性の噂にはなるけど、それだけかしら。時間と共に忘れられる。
知り合いが黒幕でないように祈りたい所ね。もし師匠が悪者だったら……
[拳を握りしめる]
本当、あんた一言余計なのよ!
見てらっしゃい。絶対に本物と見間違う代物を手に入れてみせるんだから!
[嘲笑するような笑みに睨み返して]
それにしても随分と推理に自信を持ってるのに……ここにいるの。不思議よね。
いいように利用されてたとしても、
オレが自分で決めた「仕事」だからなぁ。
オレは被害者じゃないんだ。
[ベティの言葉に、少し翠を曇らせて
肩を、竦めた]
それすら握り潰せるってことなんだろう。
事実も噂になれば自然風化する。
住人が居なくなったとしても、強く関わりを持つもの以外は記憶から薄れて行く。
……世の中そんなもんさ。
黒幕は、そこのガキのが知ってんじゃねぇの。
何が望みなのかは知らんようだったが。
[親指で子供を指し示す]
つーかよ、偽物持ってきます宣言したら意味ねぇんじゃねぇの?
別の対価要求すっぞ。
……”ヘマ”しただけさ。
推理に自信があっても、判断に間違えば意味がない。
[僅かに持った希望が今の己を成している]
[あの時、別の選択肢もあったのに己は一人で行くことを選んだ]
[他に助力を請えばこうはならなかっただろうに]
[アーベルの言葉に相変わらずクスクスと笑いを漏らし]
あらあら、怒らせてしまいましたか
そういうつもりはなかったんですがねぇ
……でも、可愛くないは余計ですね
あらゆる意味でそちらこそ、とだけ申しておきます
[最後の二言は幾分温度の下がった声で
だが、すぐに元の調子に戻ると]
そうですか
でしたら、『そちらのお望みの通り』街外れでお待ちしておりますので
私の気が変わらない程度にお早めに
[それは教会での会話を聞いていたことを暗に示す言葉]
[空になったグラスを、ことりと置いた。
ふと視線を移ろわせたが、すぐに人形のほうへと戻して]
アーニャちゃんに、案内して頂けるのかしら。
それとも、この子はこの子で、貴女の元に帰るの?
[遊びの誘いでも受けたかのように、のんびりと言う。
席から立ち上がると、今回はしっかりと会計の準備]
[口の中に入れたものを租借して飲み込むと、楊枝を1本口に咥えて立ち上がる]
ん。さっき言ったとおり、逃げる気は全くねえんでいいよ。
罠でも何でも、好きにすればいい。
全て踏み潰してやるからさ。
んで?
何処行けばいいんだ?
街外れね。了解……ああ、エルザいいよ。アタイがまとめて払う。
[言いながら、ドサリと金貨の入った袋をカウンターに全て置いた。
思わず、フーゴーが目を見開いて驚いたが、違う違うと手を振りながら笑い]
そん中から、今の会計取ったら、預かっててくれな。
激しく動いて、落としたら泣くし。
[と、本気とも冗談ともつきにくい言葉を返す]
怒ってんの、そっちじゃん?
……今、声質きっちり変わってたし。
[くすり、笑う。
余裕があるのかないのかは、見た目だけではわからぬが]
聞いてたんなら、話は早い、ね。
んじゃ、さっさと行くとしよーか?
[さらり、と言って。レナーテの出した金貨袋に、うわ、と短く声を上げた]
…まったく。
何処までも勝手な人だ。
[返答には眼を下に向けたまま、小さく笑った。
言葉をどちらと取るにせよ、一度切れたものは戻らないのだろう]
やあ。
よく眠れたかい。
[眼を上げて、飛び起きた香水売りを見る]
全てご存知、か。
[暗示されたことに薄く笑う]
[エルザと同じく代金を取り出そうとしたが]
[レナーテが先に動いて手を止めた]
礼は後で。
[静かに立ち上がる]
おう。
[アーベルの言葉に、小さく返事をすると思い出したように]
……ああ、兄さん。
お互い、無茶はしねえこと。約束な。
[と、軽い調子で肩をポンと叩いた]
師匠さんとエルザは、後方のほうよろしく。
さ。行こっか。
[軽い口調で、いつも通り大股でレナーテが歩き出した]
そう、強く関わりを持った者を忘れると言うのは容易なことじゃない。
切欠が何だったにしろ、共に在った事実は変わらない。
……ただでさえ『失われた右眼《テュフェルザウゲン》』で視た記憶は忘れられないっつーに。
[だから、元友人の記憶が無くなることは無い]
[右眼で視てしまったが故に]
……代理なんて置けるもんかよ。
[アーベルの売り言葉には、華麗に無視を決め込み]
…………では、お待ちしております
それでは、私はこれにて
[そう言うと、アーニャは前触れもなくフッとその姿を消す]
んじゃ、まあ。
ちょっと、行ってくるわ、おっちゃん。
[どこかぽかん、としている主人にひらり、と手を振って。
直後、肩に置かれた手。
それと共に向けられた言葉に、笑いながら一つ、頷いた]
はい、はい、と。
無茶はしないよ。
[軽い言葉と共に、外へ出る。
外で待っていた隼を肩に止め。
向かうのは、先ほど話した街外れの空き地。
そこが、最初の『サボり場』だった事は、今は他に知る者もなく]
アーニャがこわい…
[もぞもぞと毛布を頭にかぶり]
うん、よく眠れたのー。
あのねー。…いや、いいの!!
[夢の内容を喋ろうとしてやめる。つらつらいつまでも喋っちゃいそうな気がして。]
[カヤとベッティが会話しているように見えてちょっと安心しているのだが、水盤の様子のおかげではしゃぐにはしゃげない様子。]
ええ、そうね。純然たる被害者だとは思わないわ。
[翠に向ける視線は、険しくもどこか柔らかい]
[隻眼の男の言葉に、遠くを見る]
……薄情なのね、世の中って。
[口元を上げると、親指で指されたカヤを見やる]
どうやら、黒幕が誰かは話すつもりはなさそうね。もっとも、知った所で何ができるわけでもないけど。
偽物でもそれと見破られなければ本物と同じよ。
……あら、意外。あなたでも判断を間違えることがあるのね。
[それを認めることも意外だったのだが]
[それ以上元友人の言葉に返すことは無かった]
[丁度水盤でも青年達が動き始めている]
向こうも腹括ったかね。
真正面からとは、それだけ勝算があると言うことか。
[相手が先に待つと言うことは、そこに何かを張っている可能性はある]
[お手並み拝見と言わんばかりにその様子を眺め見た]
[歩く後、慕うよに揺らぐ、風。
それと共に舞う花弁は、それだけを見たならいつもと変わらない。
そんな事を考えつつ、道を進んで。
たどり着いたのは、街外れ]
─ →街外れ─
……さて、と。
お呼びに応じて、ただいま到着……ってね。
[周囲を見回しつつ。
上げる声は、軽いもの]
行商人 ハンスは、人形師 ゲルダ を投票先に選びました。
その薄情な中で生きてるのが俺らだ。
嘆いてなんざ居られねぇぜ。
[己らもその一部なのだと]
[皮肉を込めるように言葉を紡いだ]
ああ、知ったところでここでは何も出来んな。
ここから出られたら調べつくして失脚させてやるんだが。
その言葉には同意しておく。
まぁ精々頑張りな。
…てめぇは俺をなんだと思ってんだ。
俺は自分が完璧な人間だとは思ってねぇ。
むしろ欠点だらけで碌でもねぇと思ってるぞ。
[自嘲めいた言葉]
[けれど事実そう思っているが故、笑いながらそんな言葉を連ねる]
楽師見習い アーベルは、人形師 ゲルダ を投票先に選びました。
─街外れ・空き地─
[事件の影響もあり、人通りのない街外れの空き地
その中央に佇む彼女の足元には小型のソードやランスといった武器を手にした彼女の人形たち
そして、彼女の一歩前方に置かれた2つのキャリングケース
4人が現れると、にっこりと笑い]
ああ、お待ちしておりました
ようこそ私の『劇場』へ
[そう言って優雅に一礼]
[空き地の様子、『劇場』というゲルダの言葉。
がじ、とまた、蒼の髪を軽く、掻いて]
……なんというか、随分と剣呑なステージだなぁ。
祭りの催し物には、むかないんじゃね?
[軽い口調で言いながら。
風はゆらり、と周囲に集う]
ま。
聞いてたんなら、こっちの用件はわかってんだろうし、ごちゃごちゃ言う必要はないよな?
―街外れ―
[広い空き地を通り抜けていくのは風ばかり。
「観客」となった女は、小さいとはいえ、武器を手にした人形の姿に目を瞠る]
……『劇場』ねえ。
[弟の物言いに同意するように、]
一緒に舞台を創り上げたかったのだけど。
あれも――結局、単にお金のためだったのかしら。
どうして、こんなことを?
[それでも、問いかけてしまう。]
―――街外れ―――
よ。お待たせ。
[シュタと手を挙げ、ゲルダに答える。
ピリピリとうなじに感じる殺気に多少苦笑しつつも、手に色々な獲物を持った人形達とゲルダを見つめる]
うんうん。
この雰囲気。久しぶり……ひさ……考えてみれば、あまり久しぶりって程でもねえ気がする。
[小さく、笑みを見せて、軽く拳を握った。
ちなみに、今までと同様鎧は着ていない。
鎧を着るヒマが無かったというのもあるが、元より着てくる気もあまりなかった。
ケンカにそんな防具は無粋だと思っていたから]
…自信満々に見えるけどなー。
[隻眼の言葉には、思わずにくまれ口をひとつ。
それから修道士の方へと顔を向け
ぺたぺたとそっちへと向かい、隣へと座った。]
あんたは、どーなんの?
[小さな声で、尋ねる。]
[口が「へ」の字]
…あ、お姉さん良い事聞いた!
でもなんか聞きたく無いかも。
あれ、あれ、なんか思ってたより動揺してるの私…。
[アーベルの言葉にくすりと笑い]
それとこれとは別の『お仕事』ですから
[こちらも軽い調子で返し]
ええ、ですがこちらの答えも分かってますよね
答えは、断じて『ノー』です
[ピッと指を振る。同時、バクンと音をたてケース開封
中から出てきたのは彼女より背丈のある人形2体]
[取り上げられず隠したままの『端末』から、声が聞こえて来ることはない。
けれど水盤を覗き込むこともない]
アーニャか。
…『彼女』は、大人しく捕まったりはしないだろうね。
[香水売りの言葉から、同業者の存在を察して独り言ちる]
…うん?
話さないのか。
[話しかけて止めたのに、小さく瞬いた]
―街外れ―
やるなら力ずくでやってみろということか。
[黙ったまま聞いていたが]
[等身大(より大きいか)の人形が出てくるのを見て]
[エルザより一歩だけ前に出た]
あんなのいたっけ!
[彼女の人形劇を見た事はあるが、少なくとも2年以上前の話で完全には覚えてない。大きな人形にそう反応してから、ライヒアルトの方へ振り返る。]
えっへー、フェイント?
なんかね、ちょっと恥ずかしかったから。
それに言ったらベッティがきっと怒るの!
怒られるのやだもーん
[エルザの言葉にはにっこりと笑顔を浮かべ]
こちらはあくまで副業ですよ
『人形』を創るのはいろいろ入り用ですので
[特に魔術で動く人形は普通の人形とは色々違う
物質非物質問わず実に色々と入り用なのだ]
自信満々な奴が皆完璧な人間とは限らんぞ。
中には根拠のない自信を全面に出して威張り散らしてる欠点だらけの人間も居るしな。
富豪のボンボンに多い。
[聞こえた憎まれ口には事例も挙げて返す]
別の、ね。
[は、と。零れ落ちるため息は、呆れたようなもの]
そりゃ、ここで大人しく捕まるようなら、わざわざこんな『劇場』設えないだろっ!
[低く言い放ち、現れた人形二体を見る。
下街でのケンカはそれなりにこなしているが、荒事に関してさほど強いわけではない。
自分の動きに関して頼れるのは、常に傍にいた風の流れ]
……『行け』っ!
[低い声の後、風が流れる。
切り裂く刃ではなく、全てを打ち倒す勢いを乗せて]
さてね。
決めるのはぼくじゃないさ。
[少女の小さな声に、合わせるでもなく答える。
他とは違い、彼にここを出る気はなかった]
[アーベルが風を放つのを見て、レナーテがぐるりと腕を一回転させた]
さーて。
そんじゃこっちも、行きますか。
[唇をぺろりと舐めると、心底楽しそうで、それでいて獰猛な野獣のような笑みを見せて、レナーテが走り寄る]
ブッ壊しても、文句言うなよ!
[そう言ってまず戦いの相手に選んだのは、人形達。
相手の動きを見定めながら、鋭い突きや蹴りを次々と放った]
人の身の丈はある人形…。
アーニャとか言う人形を見れば、ただの人形で無いだろうことは判断に難くない、が。
[邪術・ネクロマンシー系列の可能性はあるだろうか、と]
[口には出さずに考える]
どちらにせよ、二体同時に行使出来ると言うのは。
いや、もしかすればそれ以上を繰る可能性はあるのか。
余程の技量では為せないのは事実か。
それも前向きって言うのかしら。
……もう、そんな事公言してると処分されるわよ。
ふうん、碌でもないって自覚はあるのね。
いつも上から目線で偉そうだから、神にでもなったつもりでいるんだと思ってたわ。
[視線は水盤の向こうに引き寄せられる]
何かしら、あれ。可愛い。
そうかい。
…ならいいさ。無理には聞かない。
[香水売りの話に出てきた少女をちらと見て、笑みを零した。
彼女が怒るという夢がどんな内容なのかは知る由もないが]
[アーベルの言葉にあははと笑いながら]
ごもっとも
じゃあ、頑張って力ずくで押さえてみてね
もちろん……そんなこと出来るならね!!
[動いたのは、前衛の人形(大)2体
後衛の本隊への風を遮るように彼女の前に立つ]
(ベッティが自分のお店を持っていて、
どういう商品をおけば良いかローザに相談してる夢。
実際ベッティが怒るかどうかは微妙だけどね!!
さすがにここで喋るべきじゃないなって自重したロザ)
[隻眼の言葉には、口を開いて言葉を出そうとしたけれど、止めて鼻をひとつ鳴らし。
翠のマフラーをカチャリと手を上げて鼻まで引き上げ、
ライヒアルトの言葉に、ん、と頷いて。
水鏡で起こる様子にチラリと視線を向け。]
あー、まぁ…そりゃそうか。
つかもう、決まってんじゃね?
[ぽつりと 軽口の温度の声。]
[『声』はそう何度も使えない]
[護身用の短剣を抜く][普通の短剣よりは少し長いもの]
[玄人とまではいえないがそれなりに慣れた様子で構えた]
相手によって設けられた舞台。
さて、何が飛び出してくるか。
[前方の動きを視界に入れながら]
[周囲を警戒する]
どちらにせよここから出られなきゃ処分は確実だろうよ。
出られたらの話だ。
仮に出られなくても、相手は痛い腹を探られることになってる。
[そう手配してきたが故に]
[失脚は無理でも痛手は負わせられるはずだ]
ふん、神なんざなるもんじゃねぇよ。
なる気もありゃしねぇ。
[それは以前にも口にした言葉]
[それを思い出したためか口にした言葉に対してか]
[厭うように眉根が寄った]
[引きたくはないが、他への影響を考えれば前に出るのは危険だと分かっている。
警戒はしていても、何が出来るわけでもないのだから]
副業。
[繰り返す。納得いかない、といった表情]
……なんのために、人形を創っているの?
なんのために、「本業」をしているの?
人を喜ばせるために、人を傷つけるの……?
[その隙を狙ってこちらへ攻撃を加えてこようとするレナーテにちらりと視線を送ると]
甘い。近付かせるわけにはいかないんでね
[そう言って、足止めのため『リトル・レギオン』の一部を彼女に向けた]
……言われなくても、そのつもりっ!
[流れを遮ろうとする人形の動き。
風に頼めるのは、単純な動きだけ。
どうするか、の思案は短く]
……『避け』て!
[上げた声が願うのは、回り込み。
くるり、大人形の前で渦を巻いた風は、壁を避けるように左右から回り込もうとしてゆく。
それと、同時、肩の上の翼が空へと舞った]
[ゲルダに付き従う小さき人形達は、かなりの素早さで動き回ってはいたが、捕らえきれないほどではない。
レナーテの拳が、足が、人形達に触れ、次々となぎ払っていく]
―――お。
[だが―――数の多さは如何ともしがたく、レナーテが放つ攻撃の数倍の速さで攻撃を仕掛けてきて、一瞬のうちにレナーテの体に次々に裂傷を受けて、血を飛び散らした]
おー。
[感嘆の声を上げつつ、それでも、レナーテの攻撃は止まない。同じように、人形の群れの攻撃もまた止まない]
かもね。
何にせよ、同じことだ。
[返す声は、いっそ穏やかに聞こえたかも知れない。
いつか聞いた言葉が耳に届けば、ほんの少しだけ眼を細めた]
…………ちなみに
戦力が見えるものだけ………なんてのは甘い考え
[そう言うと同時、エルザとハンスの後方からも潜んでいたレギオンが襲いかかる
エルザの質問には一瞬そちらに視線を向けるものの、すぐにそれは目の前の二人の方へ]
はっ。はは。
[致命傷を受ける攻撃は一つとしてない。そのような攻撃は全て皮一枚で避けている。
それでも襲い来る怒涛の攻撃は、レナーテの周りに血煙を巻き上げ、地面を赤く染め上げていく]
ははははっ。
[それでも、レナーテは変わらない。何一つ変わらない。
ただ、その顔に浮かぶ笑みが段々と濃くなっていく]
あはははははははははははっっ!!
[やがて、笑みは哄笑になり、周囲に響き渡る]
楽しい!楽しいじゃねえか!
すげえ!すげえよ!こんなに沢山の人形を同時に扱えるなんてよ!
[目がランランと輝き、体が傷を負うたびに、レナーテの動きは―――洗練されていった]
やはりくる、な!
[後方から飛び出してくる人形]
[逆側にいれば位置に入るだけでギリギリ]
[それでもギンと鈍い音が響く]
[力任せに払う]
……んとに筋肉馬鹿だな、ありゃ。
[戦う事を悦びとし]
[その動きが洗練されて行く女剣士]
[致命傷を受けずとも周囲を紅く染めて行く様に]
[呆れの声色が混ざった]
だがまぁ……気持ちは解らんでも無い。
[口元に浮かぶ笑み]
[手加減なしで強者とやり合う楽しさは己も知っているが故に]
[「避けて」という言葉と共に人形(大)を回避して風はエルザに襲いかかる
だが、口元を歪ませると]
それくらい……予測がついてないと思った?
[同時、大人形の背から盾を持った隠し腕が現れ、避けようとした風の進路をも阻む
そして、飛び上った隼には人形たち射出]
さあ、来い!人形共!
お前らが感情を持ってんなら、この気持ちも分かるだろう!
もっと。もっともっと楽しもうぜ!
[痛みは、人の体に躊躇をもたらす。
傷は、人の体を鈍らせる。
だが、それはただレナーテの笑みを深くさせ、その動きを軽やかにするのみ。
それは人の理を、ほんの少しだけ超えている証でもあった]
―――。
[レナーテが人形を砕く]
―――。
[レナーテが人形を吹き飛ばす]
―――。
[レナーテが笑い続ける]
用意がいいのね。そのくらいは当然なのかしら。
……まるで神を目指したことがあったみたいな台詞。
っ!師匠、危ないっ!
[思わず水盤に向かって叫ぶと、戦いの様子に固唾を飲む]
……ばっかみてーに、がっちがち。
[出現した盾に、零れたのは呆れたような声。
しかし、それならそれで]
……『止まって』!
[言葉に応じ、風が止む。
その間に、自分は駆け出して]
……『下』!
[短い、声。
数拍の間を置いて、風は人形の足元を掬うよに下から上へと吹き上がる。
天では翼の舞。
狙うものを掻い潜り、引き寄せる乱舞]
[舞い散る紅に眉を顰めている間も、問いの答えを待つ間もない。
飛び出て来た人形に反応し、身を躱そうとしたところでハンスが割り込む]
ああ、もう、だから、
荒事は分野じゃないんだって……っ!
[情けなく悲鳴をあげることはせず、
眼差しはやはり、ゲルダへと注がれた]
こんなの、おかしいじゃない。
皆を楽しませるために――一緒にって、そう思ったのに!
[別の一体が飛び掛ってくる]
[剣を戻す時間は無い][足で蹴り飛ばす]
[長柄武器を持っていた人形はそれを振るいながら後方へ]
[赤い筋が走る]
無理はしなくて、いい!
[再び剣を持つ人形の相手をしながら]
[怯えは見せないエルザに声を投げる]
尤もハンスの助力、っつーか情報の対価だな。
それが無きゃ出来ないことではあったが。
最後の足掻きってやつだよ。
[露天商の言葉に笑いながら言う]
[続く言葉には]
神って奴が大嫌いなだけだ。
崇められておきながら何もしてはくれない。
どんなに縋っても助けの手は差し伸べない。
…崇めるにも値しねぇよ。
[そこかしこで繰り広げられる戦い]
[人数の不利を人形で補う相手]
[その様子にただただ隻眸を向けた]
[ライヒアルトの言葉には、うん、と頷いてから
隻眼には、少し呆れたような目を向けて。
ベッティの叫び声に驚いて少し飛びあがった。]
…人形。
[ぽつり、呟く。]
(ふう、思ったよりもお姉さんに割かないといけない人形が多いですね
げに狂人は恐ろしきかな、とっ!?)
[止まったかと思うと今度は下から足元を掬うような吹き上げ
さすがに耐えられず体勢を崩す大人形]
……本当に多様なことで
[苦々しく呟く]
ははははははははっ!!
[今のレナーテに周囲の喧騒は全て消え去っていた。
今、見えるのは、聞こえるのは、眼前に広がる戦闘。ただそれだけ]
―――……。
[その耳に届いたのは、唸り声。吼える声。猛る声。
人形の相手をしながら、声の出所である魔剣に触れると、それは静かに脈動を繰り返し―――]
お前も、暴れたいか?
久しぶりに暴れたいか?
いいぜ。だが、ゲルダを殺したりするのは無しだ。
ゲルダに傷の残るようなのも無しだ。
他の誰かに被害を与えるようなのも無しだ。
それでもいいなら―――目覚めろっ!!
[レナーテが腰の剣に手をかけ……一瞬で抜き放った]
『天から、地』に!
[体勢を崩す大人形の様子に、再度、風へと呼びかける。
吹き上げた風は、今度は大人形を押さえつけるべく下へと圧力をかけるよに流れ。
普段であれば、ここまでの動きは飛ばせない。
それが出来ているのも、下街の呪術師から受け取った制御具のおかげなのだが]
……ちっ……邪魔、すんなっつーの!
[駆け寄る人形たち。
相手にする余裕は、色々な意味で、ないのだが。
切りかかってくるのをぎりぎりで往なしつつ、走る。
小さな煌めきが腕や脚を傷つけるのも構わず、距離を詰める事に専念した]
[その瞬間―――!!]
[どこか近くで稲光と雷光の音が聞こえた気がした]
[否]
[それは、レナーテの魔剣から迸る稲妻]
[剣の柄から一直線に伸びる、ただ一条の稲妻だった]
―――久しぶり。相棒。
師匠ってば凄いのね。
あら、神様を崇めて対価を求めるの?
むしろ逆だと思うけれど……打算的ね。商人みたい。
[隻眼の男に向かって口元を上げると、意識を再び水盤へ]
エルさん、師匠、頑張って……。
……無理はしてないわ?
落ち着いて話を出来ないのが悔しいだけ。
[ハンスに返す口調は普段通り。
表情に焦りが滲むのは、否めないが]
これが終わったら、護身術の一つでも習おうかしら。
くっ!?
[崩れた所を押さえ込まれ、無力化される大人形
そして、人形たちの攻撃に怯むことなく走り寄るアーベルから距離を取ろうとし]
…………うわぁ。あれはちょっと…………拙いかも
[レナーテの抜いた魔剣の一条の稲妻にぽつりとそう呟く
頬を冷たい汗が流れる]
さて。
こっからは本気だぜ。
久しぶりに「剣士レナーテ」としての力をとくと見ろよ!
[レナーテが剣を振るうたびに、バチバチ!と音が鳴り、人形達がショートしていく]
お。
ちゃんと手加減してるね。偉い偉い。
[魔剣に笑みを見せながら、二撃、三撃と次々に剣をふるい続ける]
[耳を劈く雷鳴。
幻聴かと思った。
片目を瞑り、前方へと視線を投げる]
なぁに、あれ……
[呆然としかけたところへ、前線から抜け出た小さなレギオンが一体]
きゃー!?
[思わず蹴り飛ばした。
制御の甘かったらしいそれはあっさり一撃をくらい、
前線でショートしている別の人形へとぶつかった。]
[女剣士が抜き放った剣に初めて身体が動く]
[寄りかかっていた壁から背が離れ]
[隻眸を僅か見開き、剣に魅入るかのように]
─…こいつぁまたとんでもねぇもん持ってやがったな。
滅多にお目にかかれねぇ代物じゃねぇか。
[まじまじと見つめてからまた背を壁に預ける]
[露天商の言葉が聞こえると]
何事も等価交換だと思うが?
神にそれが当てはまらんと言うならそれまでの話だ。
どちらにせよ、神が大嫌いなことに変わりは無い。
[大きい人形相手ではこうもいかなかっただろう]
[同時に殺到されなかったのも幸い]
[一体ずつを相手に出来たから]
っ。
[片方の人形の腰にあたる位置に入った一撃]
[体勢の崩れたそれを先程のように蹴り飛ばす]
それならいい。
[一瞬エルザを振り返る余裕が出来た]
[焦る様子に唇だけで笑い]
[すぐに顔を戻すと剣を構えた人形と三度対峙する]
そんな必要はあって欲しくないけどな!
[理由を言わなかったのは、信頼していなかったからではない。
理由があったところで、罪が赦されるとも思わないし、
何より『死が怖かったから』なんて、下らなすぎるように思えたから]
…。
[水盤を黙って見つめていたローザは、唐突に、はたはたと涙を流しはじめた。あそこで戦ってる人形はきっと、何かしらの物語のヒーローでありヒロインであり、それらをサポートする役者達だったのだろう。悪者だって、最後は皆で並んで大きくお辞儀をするのに。それで沢山の拍手を貰って、満足したふうな演技をしながらゲルダの元へ帰る物なのに。]
レナーテもお師匠もアーベルもお姉さんも、
皆がんばれー!
[閃いた雷光には、ちらりと視線を投げるのみ。
ゲルダがそちらに気を取られているなら、それが、好機]
……ハルフェっ!
[天へと向け、声を上げる。
応じるよに、隼は急降下。
狙うのはゲルダ自身──ではなく、その目の前を掠めるように飛ぶ事での、視覚的なフェイント。
それで隙が生じる事を狙って、ゲルダの足元へ向けてスライディングからの蹴りを放つ]
……いい加減、大人しく、しやがれっ!
/*
ちなみにショートというが
人形って多分布製か木製
ショートと言うよりも炎上だなぁ(しみじみ
ま、人形素材については一切言及してなかったし
な!?
[もう一度振り返る]
[けれどエルザもしっかり対応していた]
[隙を突くように突きこんでくる剣を避けられたのは幸運]
[左腕を掠められているから間一髪の悪運かもしれない]
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