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きのこ畑の主 ユリアン の能力(襲う)の相手が 絵描き エーリッヒ に決まりましたよ。
語り部見習い ミハエル の能力(占う)の相手が 狩人 レナーテ に決まりましたよ。
糸紡ぎ ユーディット は 店員 ベッティ を心の中で指差しました。(ランダム投票)
薬師 ゼルギウス は 狩人 レナーテ を心の中で指差しました。(ランダム投票)
きのこ畑の主 ユリアン は 狩人 レナーテ を心の中で指差しました。(ランダム投票)
語り部見習い ミハエル は 絵描き エーリッヒ を心の中で指差しました。(ランダム投票)
絵描き エーリッヒ は 狩人 レナーテ を心の中で指差しました。(ランダム投票)
狩人 レナーテ は 薬師 ゼルギウス を心の中で指差しました。(ランダム投票)
店員 ベッティ は 糸紡ぎ ユーディット を心の中で指差しました。(ランダム投票)
道具屋 イレーネ は 糸紡ぎ ユーディット を心の中で指差しました。(ランダム投票)
糸紡ぎ ユーディット を 2人が心の中で指差しました。
薬師 ゼルギウス を 1人が心の中で指差しました。
絵描き エーリッヒ を 1人が心の中で指差しました。
狩人 レナーテ を 3人が心の中で指差しました。
店員 ベッティ を 1人が心の中で指差しました。
狩人 レナーテ は人々の意思により処断されたのです……。
語り部見習い ミハエル は、狩人 レナーテ を占いました。
今日は犠牲者がいないようでした。運が良かったのか、それともただの気まぐれでしょうか?
今、ここにいるのは、糸紡ぎ ユーディット、薬師 ゼルギウス、きのこ畑の主 ユリアン、語り部見習い ミハエル、絵描き エーリッヒ、店員 ベッティ、道具屋 イレーネ の全部で 7 人かしら。
きのこ畑の主 ユリアンは、ランダム を心の中で指差しました。
きのこ畑の主 ユリアンは、ランダム を力(襲う)の対象に決めました。
/*
ちょ っ と ま て よ ラ ン ダ 神 !
……ありえんでしょ、これ(汗。
というか、なんというか。
カップルブレイク街道まっしぐらだね……。
あ、デフォはリアにいでした。
[伸びた影が向かう先は、以前と変わらず。
そしてエーリッヒを通り過ぎて]
ああ、エーリと話せってことか。
わかったよ、後でいく。
[影に答えるコエ、向こうはそれが聞こえているのかどうかはわからないが]
/*
また襲撃なしってどういうことなのだね……!!!!
[だめだ、ふきすぎる。ふきすぎる。
だめだこれ、エーリ兄最強伝説すぎる。]
そしてレナーテ死亡で、
また吊り占い先被りってどういうことなのだね。
うわあ。さあ見事にとりのこされたぞ!
今日の追悼ロールはがんばれたいが。
語り部見習い ミハエルは、ランダム を心の中で指差しました。
語り部見習い ミハエルは、ランダム を力(占う)の対象に決めました。
薬師 ゼルギウスは、ランダム を心の中で指差しました。
店員 ベッティは、ランダム を心の中で指差しました。
[口を開く前に、はっとしたように視線が遠くを向けられた。]
死神…。
[ここではない、違う場所で、死神の影が動くのがわかった。
ただそれは、昨日と同じように、その人を通り過ぎて行くだけで。
再びまた、影が誰かを刈り取る事をしなかった事に、ほっと息を付いた。]
…エーリは、刈られないんだ…。
[代わりに、そんな言葉が口から漏れた。]
道具屋 イレーネは、ランダム を心の中で指差しました。
糸紡ぎ ユーディットは、ランダム を心の中で指差しました。
/*
兄さんまでかい…
そしてこれで3回襲撃スルーとか…どんだけー…
あ、昨日も今日も投票デフォはエーリでし、た。
…しかし、兄さん…。
[ミハエルに掛けられる言葉>>4:132を聞き、夢に見た人物を思い出す。
それは誰だかまではわからなかったが、
けれどもそれは事実で誰かが、なったということなのだろう。
机に手をついて、少しの間、呼吸を荒げ、ゆっくりと整えていく]
ああ、エーリは大丈夫なのかもしれない。
[そう、ミハエルへの答えを含めて]
三度目、父さんにも聞いたこと無い話だから。
よくはわからない。
[親友の言葉>>4:128に答えるようにも]
─自宅・作業場→外─
[ヒカリコケを混ぜた二種の赤色。それを中央より下側に濃いめの方で2つ円を描き。その中にやや薄めの方で更に円を描き入れた]
……あれ、筆が一本足りない。
仕方無い、道具屋に行って来るか。
[色により使い分けしていた筆。その一本が見当たらず、次に進むことが出来なかった。仕方無く絵は中断し、筆を調達するために外へと出た]
/*
ああ、ゲルダも愛されてはいたけれど。
それ以上にエーリッヒがアイされているのを再確認。
流石はえりりん。
よし。少し落ち着いた。レナテに戻ろう。
絵描き エーリッヒは、ランダム を心の中で指差しました。
/*
投票デフォはユリアン。
じわじわ減ってるのが何か恐ろしい。
て言うか『死神』さん糧得られてないんじゃこれ。
俺何度狙っても無理だよ!!
─白雪亭─
そういえば…ベッティ、手、大丈夫?
[ギュン爺の家で会った時、手を押さえて蹲っていたのを思い出して。
あの時はつらそうに見えたので、今は大丈夫なのだろうかと。]
絵描き エーリッヒが時計を進めました。
道具屋 イレーネが時計を進めました。
─道具屋前─
あ……うん。
でも、ちゃんと、ギィにいに手当てはしてもらったんだよ!
[足を痛めているのかという問いに、少しだけあたふたと]
……ほんとは、家に帰ったら、安静にって、言われたんだけど。
ビーズのお代、まだ払ってなかったから。
ちゃんと、したかったんだよ。
[ぽそぽそと、やって来た理由を告げる声は消え入りそうな小声。
その様子は、狩人の青年の苦笑を誘うか。笑われたら笑われたで、むう、とむくれて精一杯睨み上げるわけだが]
―ユリアン宅―
[言葉には眉を顰めたが]
ユリ?
[よろめく親友に、手を伸ばしかけて。
けれど宙でひたと止まった]
3度目、か。
……大丈夫か?
[息を整える様に手を引きながら、言葉だけを掛ける]
/*
お兄ちゃん消えたのしらないから、悲しむことも出来ないとかね!
も、もう知った後のこと考えると泣けてくるよ!よ!
ん……レテにい、何か、やる事あるんだよ、ね。
邪魔になるといけないし、お店番のお手伝いもできないから、やっぱり、明日くるんだよ。
[待っていてもいい、との言葉には、首を横に振り。
くるり、踵を返して歩き出そうとする──が]
……ふに?
[ふ、と、掠めるよに、過ぎ去る気配。
違和感を覚えて、振り返り──]
……レテ、にい?
─ユリアンの家─
[ゼルギウスの頷きもみとめて>>4:128、知っていると知るも口を直ぐに引き結びそれについては何を言うでもなく]
外す?
[二人が理解している主語が見つからず]
……っ! ユリアン?!
[不意に机に手をついた、辛そうな様子に驚いて服からは手を離して、目を見開き眉を寄せる。]
[その時初めて花に痛みを感じた]
[咄嗟に上から押さえる]
[痛み止めを飲んでいなかったなと頭に浮かぶ]
[それでどうこうなるものではないと分かってもいた]
[ユーディットへの見立ては正しかったらしい]
[後ろめたさの伝わってくる答え方に微笑が浮かんだ]
[むくれ睨み上げてくる姿にごめんと言う]
[その笑みが消えるよりも早くに]
……え?
[ついさっきまで、そこにいたはずの姿は、なくて]
……どして?
[口をつく言葉に答える人は、いなくて]
なんで……いない、の?
[一瞬だけ──花のようなものが見えたのは、幻か否か]
……なんで?
[もう一度、繰り返して。
ぺた、とその場に座り込んだ]
―自宅―
ああ、なんとか。
[すぐに呼吸が整えば、普段の通りに親友に声を返して]
ミハエルも心配かけてすまない。
[手をひらひらと振って、問題ないというようにそちらにも]
糸紡ぎ ユーディットが時計を進めました。
[エーリを過ぎた影は、そのまま何かに触れ、感じたのはレナーテの気配。
少女の声が、聞こえたような気がした]
ああ、伝えるべきか?
─ →道具屋─
[移動中、『憑く』者が何かをしたかもしれないが、今回はそれに気付くこと無く。道具屋を目指し通りを進む]
ついでだから新しい器と布袋も───あれ?
[道具屋に近付いて見えてくる一つの影。見知ったそれが座り込むのを見て慌てて駆け寄った]
ユーディット、どうした!?
[>>0 ユリアンから答えが返るも、矢張り全容が見とれず]
…、…わからない。
二人はわかっているようだがボクにはさっぱりだ。
二人は二人共に説明が足りないのだよ。
[むっ、と引き結んだ口をへの字に曲げた。]
エーリ兄が、大丈夫というのは、
それは、いったい、ど──…
[どういうことだ。と、言い切る前に、ふわ。と、金色の髪が揺れる。]
─道具屋─
[放心したように、先ほどまで人がいたはずの場所を見つめていた所にかけられた、声。
びく、と肩が震えたのは、傍目にわかるほど]
リィ、にい。
[ゆっくりと、顔を上げて、駆け寄ってきたひとを、見て]
……消えちゃった、の。
レテ、にい、が。
[紡いだ言葉は、端的なもの]
―道具屋前―
[瞬く程の間が過ぎる]
[見えたのはユーディットが座り込む姿だった]
……ああ。
[何が起きたかは理解できた]
[少女の視線は自分の上にない]
これは失敗したというか。
本当に突然なのだね。
[届かないと分かっていてもその頭に手を伸ばす]
[触れられないのを確認すると寂しそうに目を伏せた]
[同時に空気の流れのようなものを頬に感じた。
知る事が出来るという事は、死神の力の混ざったものなのか。
それから周囲を見回すと。
気配が増えた気がした。]
………だれか、また、死んだみたい…。
[ウェンデルがまだ近くにいるようだったら、伝えるようにそう悲しげに告げた。]
ああ、良かった。
[エーリッヒの声が聞こえて顔を上げた]
[支えられる者がすぐに来てくれたことに安堵の息を吐く]
…さて。
死後のことなど生きている間は誰も知らないものだけれど。
[状況を確かめようとぐるり周囲を見渡した]
―ユリアン宅―
毎回、それなのか。
[ユリアンの返答に、眉を寄せつつ返す。
ミハエルの問いにはこちらから答えて良いものか、迷うようにユリアンを見。
けれど]
……どうした?
[不意に途切れた言葉に、ミハエルに視線を戻した]
[言葉の追求はそれ以上続かずに、指の力が抜ける。持たせてもらった、水いりのコップが、]
また。……… とぎ…、れた。
[手をすり抜けて落下した。]
─道具屋─
[かけた声に対する反応を見て軽く眉を顰める]
──レナーテが?
また、か……。
[端的に告げる様が痛々しく、傍にしゃがみ込んでいつものようにユーディットの頭に手を伸ばした]
……大丈夫か、ユーディット。
[ショックを受けているだろう様子に、ひとまずそう声をかける。顔には心配げな表情が浮かんでいた]
―自宅―
起きてるときは。
[親友にはそう答えた後に、
レナーテの消える気配、夢にウェンデルのことを見たときと同じように感じたそれ]
ああ、ゼル、ミハエル。
探しにいくぞ。
レナーテを。
[はっきりと、告げる言葉、ミハエルの様子に気付けば]
大丈夫か?
[コップが地面に落ちて、割れ、水が広がる]
―回想―
人生、ほどほどっていうのが一番難しいと思うんだ。
[まじめくさった顔で言い切るのだった。]
っていうか死んだひとがこうやって話しているのが不思議だよね。
僕もだけど。
死んだらこうなるのが普通なのかな。
[そんなことを言いつつも。
ヒカリゴケが普通に食べられるというのに、やっぱり及び腰のままなだ。]
いやその。
あれってひかるものじゃん。
体の中で光りそうっていうか、怖い。
─白雪亭─
[ごそごそと救急箱を探していたが]
あ、あったあった。
[それを持ってイレーネの元に戻る。
そうして、てきぱきとイレーネの怪我の手当をしていたが、]
!? そ、れは…………
[手のことに触れられると、ビクッと手が止まる。
わずか逡巡するが、立ち上がると左手の袖を捲くる。
長めの袖に隠されていた雪割草のしるしを見せると、]
あの時、これが浮かび上がってきたんだ。
痛かった以上に……怖くてね。それで座り込んじゃってたんだ。
[はは、と自嘲気味に笑いながら、自分も手近な椅子に座った。]
―ユリアン宅―
[滑り落ちていくコップ。
青年の立ち位置からでは、それに反応できずに]
……途切れた?
[ただ聞こえた声に、訝しげに眉を顰める]
[あまりにリアルな想像は笑いを誘いすぎる。
実際今も近くにいるのを知ったら、大喜びで撫でろと思ったことだろう。]
笑い死ぬかと思った。
[しばらくして発作をおさめて、真剣に言った。
それからきのこの名を聞き、ゲルダを見て。]
ああ、なるほど!
ゲルダ美人だもんね。
緑色だからかぁ…。
―ユリアン宅―
[そうして次に親友が挙げたのは]
……レナーテ?
[この場にはいない人の名前。
間が空いて、……息を飲む]
まさか。
どれくらい。
見ていられるものなのかな。
[完全に切り離されてしまうのはまだ悲しい]
[残してきた者に未練がないなどとは言えなかった]
…見ていなければいけないものになるのかな。
[自嘲が浮かぶ]
[それからゲルダの言葉に、首を傾げて。]
エーリッヒ?
[刈られないとは何が何なのか。
さっぱりわからないという顔をしていた。
それからゲルダの言葉に、きょとんとして。]
そうなの?
じゃあどこかに行けば会えるのかな。
ええと?
[きょろきょろとあたりを見回してみる。]
─道具屋─
……大丈夫、だ、よ?
[こてり、と首を傾げて問いに答える。
撫でようとする手は、避ける事はなかったけれど。
向けられる表情から、心配かけてる事に気づいて、少しだけ困った]
でも。
……レェねえ、が……。
[だからというわけでもないけれど。
次に口にするのは、消えてしまった人の妹を案ずる言葉]
[もし同じ思いを共有できるかもしれないとしたら]
…ゲルダ?
ウェンデル?
[小さな声で自分より先に消えた者達の名を呼んだ]
[長の名を呼ばなかったのは見栄だったかもしれない]
─白雪亭─
あ、そんな大袈裟にしなくても…
うん、それだけでいいよ。ありがとう。
[てきぱきと手当てをしてくれるのを見れば、申し訳なさそうに笑って。
手のことを聞いたベッティが左手の袖に隠していたしるしを自分に見せ、怖かったというのを聞くと、そっか…と呟いた後、頭を軽く抱くようにして撫でた後微笑んだ。]
…うん。怖いよね。
あたしも、怖い。
[そういって首から胸元を隠していたスカーフを外してその下のボタンも数個はずし、肌の真中に咲いた蓮華草のしるしを見せた。]
[硝子の落ちて割れる音が、妙に遠い。]
──────。
[>>16 ユリアンが口にした名前に、
びくりと肩を揺らして]
レナーテ、は
……… みつ…、から…ない、と、…思う。
[割れたコップは視界に写っているのに、
謝らないと、と、思いいたるまでの思考がやけに鈍く]
…死神の影がエーリに何度か伸びて、エーリを刈り取ろうとしてたけど、エーリには死神の力が通用しないみたい。
[あるいは『もう一人』が言うように、何かを伝えようと死神が訴えているのかもしれないが。
とにかく、エーリッヒは平気なんだとウェンデルに説明してから。
どこかに行けば会えるかな、という声にはこくり小さく頷いた。]
…行こっか。
たぶんあっちの方。
[風が吹いた先は、道具やの方だった。
場所柄、思い出されるのはそこに住む兄妹達。]
/*
自分で言うのもなんだけど、「泣く」というアクションを封印すると厄介だなぁ……。
扱いにくい子で、すみませぬ。
[ほんとですよ]
というか、まさか目の前でいかれるとは思わなかったんだよー!
おのれ、ランダ神。
─白雪亭─
あたしは誰にも、言えなかったから。
ベッティは、強いね。
[相手に印が無ければきっと、自分はこれを見せることができなかった。
ベッティのしるしをそっと撫で、哀しげに微笑んだ。]
[ふわと近づいてゆくと、名を呼ばれた。聞き覚えのある声に。]
レナーテ…。
[ぽつと呟き、呼び返した。
近づけば、姿を見ることも出来ただろうか。]
─道具屋─
……大丈夫そうには、見えない。
[強がっている訳ではないのだろうけれど。大丈夫と言って首を傾げるユーディットを見て、思い切り眉根が寄った。ユーディットの頭を撫でていた手で少女の頭を自分の胸へと引き寄せる]
このことを知ったイレーネのことも心配だけど。
俺はお前がそんな顔をしているのを見る方が、辛い。
虫の。知らせと言うのがある──だろう?
[平坦な声が、目の前に置かれたゼルギウスの問いに、反応したように答える>>18。]
直感とか。
…天恵とか。
閃きとか。
昔から。
ふとすると、そう、いうのが、あって──…、
なんとなく…… わかる、ときが、あるんだ。
誰が、何を、背負っているか、とか。
[薬師の方を見て答えるは、意図せずのことでも、ちらりと──それを伺ってしまったからからか。]
―ユリアン宅―
[空虚に響くのは割れる音。
途切れがちの声に、漸く思考が廻り始め]
……怪我は。
[常ならば真っ先に問う筈の言葉を、随分遅れてミハエルへ向けた]
ああ。
やはり同じようになっていたのだね。
[呼び返された名に身体ごと振り向く]
少しぶり、とでも言えばいいだろうか。
[ゲルダとウェンデルに向けて淡く微笑んだ]
エーリッヒって何か凄いんだね。
[まちがったかもしれない感想を抱いた。
あっちと言われて、頷いてそちらへ向かうと、そっと声が届く。]
あ、レナーテ。
……レナーテも、死んじゃったのか。
[名前を呼んで。
それから小さく呟いた。
とりあえず姿が見えるところまでは行くことだろう。]
―自宅―
[ミハエルの頭をそっと撫でて]
そうか。
[そうとだけ、言い]
コップは問題ない。
新しいの持ってくる、少し座るといい。
[理由は知らないが、何かがミハエルにも見えたのだろうと。
恐らく自分と同じ結論にいたるものを]
─道具屋─
でも、ほんとにだ……。
[大丈夫、と言おうとした矢先に引き寄せられて。
言葉は、そのまま途切れた。
告げられた言葉に、微か、震えが走るのは伝わるか]
……ディが大丈夫、なのに。
なんで、リィにい、辛く、なるの。
[わかんないよ、と。
呟く声には、微かな戸惑い]
/*
一瞬、ボケ方面に逃げようとしたねこです。
[待ちなさい]
きゅー。突っ込み方が的確すぎて反抗できないじゃないか。
[なんの反抗ですかと]
そういうことのようだね。
私もこんな風になるとは思っていなかったかな?
[死んじゃったというのに頷いた]
[ウェンデルの感想にクスリと音に出し笑う]
ああ、ゲルダ。
挽肉のパンはとても美味しかったよ。
木苺のパンも優しい味がした。
[目を伏せるゲルダに近寄りその髪に手を伸ばす]
[最初に口にしたのは食べてきたパンの感想]
ゲルダらしい味だった。
怪我?
[ぱち。と薬師に向けた目が瞬く。首が横に傾ぎ]
……。指先がじんじんとしていて、
息が苦しくて、
頭が痛いな。
[>>27 質問に、ごく素直に自分の状態を、客観的に整理して理解しようとするように──淡々とした声が答える。]
─白雪亭─
[自嘲の笑いを零していると、ふっと柔らかく抱き寄せられ、頭を撫でられる。
その温かさにスッと目元を細めていたが、]
……それは。…………そ、か、レーねぇも……
[離れたイレーネが胸元を開くとそこには自分と同じようなしるしが。
強いね、という言葉と共にしるしを撫でられれば、ふるふると首を横に振り、]
……ううん、強くなんて、ないよ。いっぱい泣いちゃったし。
ああ、でも、もしかしたら涙の数だけ強くなれたのかな。
怯えていても強くあっても、結果が同じだとしたら。
うん、先に消えた人に恥じないように、一生懸命『今』を生きようって。
……はは、まあ単なる空元気の強がりなんだけどね。
[そう言って、はにかみ笑いを漏らした。]
―ユリアン宅―
[親友の言葉には押し黙り。
ややあって、小さく頷いた]
……そうか。
[ミハエルの独白に、こちらを見るのに、視線を返す。
言葉は短い]
死んだらどうなるかなんて普通知らないもんね。
本にも書いてあるわけがないし。
[まぁ書いてあったとしても忘れてるけど、なんて笑って。
それからゲルダのパンの話を聞きながら、食べてみたかったなぁなんて呟いたり*していた*]
呼吸が困難で、
世界の音が遠い。
… どこも、切っては、いないと思う。
[怪我はない。と、指先と足先、両方を見て答え
撫でてくれる手にユリアンを見上げて>>28]
うっかりした。……すまないのだよ。
買って、きちんと、返す。
こういうしくじりは、
あまりやらない方であると思っていたのに。
…… 不思議だ。今日のボクは随分とだめだめだな。
……ありがとう。
[緑色の髪に触れられると、瞬いて見上げた。]
挽肉のパンは、最後に作ったパンで、あのきのこ使ってたパンだったから。
…感想もらえるのは嬉しい。
[その髪の色に似た色のきのこの名前は、直接口にしなかったが。
感想を告げられると、伏せた目を上げ、少しだけ、嬉しそうに淡く笑んだ。
直接聞けた事は、より嬉しくもあり、悲しくもあった。]
─白雪亭─
[レーねぇも、という声には、困ったように微笑んで頷いた。]
…やっぱりベッティは強いよ。
あたしの方がお姉さんなのになぁ。
[一生懸命今を生きようというベッティに、苦笑めいた笑みとともに冗談めいた口調で言って。]
でも、本当に。
生きてる限り、頑張らなくちゃね。
[胸元をしまい、元通りきっちりとスカーフを締めベッティの方を向き。]
それじゃ、あんまり長居するのもなんだしそろそろ帰るね。
レナも待ってるし、木苺も悪くなっちゃうから。
手当てしてくれてありがと、これでゼルに怒られずに済むよ。
[そんなことを言って笑い、お裾分け、と木苺を取り分けてベッティに渡した後、食堂を後にした。]
―ユリアン宅―
[淡と紡がれる言葉に合わせ、指先を見る。
遠目には赤いものは見当たらなかったが。
立ち上がり、ミハエルの傍に近付いて]
……少し、休め。
[その頭に、手を*置こうと*]
薬師 ゼルギウスが時計を進めました。
そういえば、死んだら花になるって言ってたけど。
ここにいれば、花になるのかな…私も。
死ぬのは初めてだから、解んないよ。
二度死ぬ事はないんだし…。
[さきほど、ウェンデルに死んだらこれが普通なのかと言われた事も思い出しながら、そう言って。
パンの事を言われれば、そうだねと、少し間が後で目を伏せた。]
予定変更。
[コップに水を入れて机の上におき、ミハエルから返される言葉>>33]
少し落ち着いてからにしよう。
それから、つらいときは、素直にそうするのもありだ。
[ゼルが休めと、ミハエルの傍に寄るのを、自分は見ていた]
まったくだ。
まあ本があったとしても、知りたいと思ったかどうかは微妙かな。
[忘れないために本はあるのかなどとウェンデルと笑う]
[呟きには残念だったねと慰めるように言った]
美人髪。
そう呼ばれていたよ、あの茸は。
上手な使い方を見つけてきたね。
[その名前を口にして緑の髪を撫でる]
[優しく宥めるように何度もゆっくりと]
イレーネと、ミハエルも。褒めていた。
[少しだけ表情が霞んだがゲルダと顔を合わせたまま微笑んだ]
─道具屋─
[震えが伝わっても離すことなく。逆に引き寄せた手と反対の手もユーディットの背へと回す]
お前が我慢しているように見えるから。
あんなに感情豊かだったのに、今のお前はそれを押し込めているように見える。
……辛い時や悲しい時は感情を抑える必要は無いんだ。
[囁くように言葉にし、腕に込める力を少し強める]
大切な奴がそんな状態だったら、俺も平気じゃ居られない。
[ぽつりと呟いた言葉。今になって気付いた自分の、想い]
花になるか。それもいいね。
残った人々の心を穏やかにできるような花になれるなら。
[ふっと息を吐く]
ゲルダならなれるよ。大丈夫。
一緒に、綺麗な花を咲かせよう。
[ウェンデルもね?と顔を向けた]
[違うものを望むなら笑ってそれもありかと言ったかもしれない]
─白雪亭─
はは、そんなことないよ。
だって自分のことでいっぱいいっぱいだもん。
こんな中でも他人を思いやれるレーねぇの方がずっと強いと思うよ。
[服を戻すイレーネに、苦笑いを浮かべつつそう返す。
帰るというイレーネに、そう、と呟くと、]
レナにぃにもよろしくね。
むしろ、こっちこそ簡単な手当くらいしか出せなくてごめんね。
それじゃ、また。
[そう言って、パタパタと手を振って見送る。]
ウェンデルの時のようにまた。
感じ取れてしまっているだろうか。
辛い思いをさせてしまっているだろうか。
だとしたら。それだけは。
悔しくて悲しい。
[頭を撫でられると、少しだけ固まっていたものが溶けるような気がする。
ギュンターに撫でられた時も、似たものを感じたが。
その事に少し戸惑いながら、きのこの事を告げられると、ぶんと首を振った。]
知ってる。
……人並みだと、思うから。
名前、もっと他のでよかったよ…。
[美人がかかるのは、容姿か髪か。
どちらにせよ不相応だと、少し困ったように、ぽそぽそとウェンデルに言われた時に>>+7したのと同じように反論した。
イレーネと、ミハエルがといわれると顔を上げ、微笑みを向けられた。
ただその前に一瞬、表情が霞んだ事には気づいていた。]
[席に座る事を進められれば──拒絶することが思いつくようでもなく、騒ぐでもなく、すとん。と、席について
呆けたように、薬師の青年が近くに来るに顔の向きをあわせ
>>35 伸びる手を避ける事を思いつかず、]
おどろいた。
珍しい。
ゼルギウスが、まともに優しいぞ。
[言葉と手に。ひどく吃驚したように、
大きな猫目の翠を丸くした。]
ミハエルに、何をしてやるのが正しい?
なぁ、少しは役にたったりはしないのか?
[語りかけるコエに影が答えるわけがない、ゲルダがいれば聞くこともできただろうか]
[花になろうと言われたら、少し間が空いた。]
できれば、なりたくない、けど
ああでも、私だって分らないなら、平気かな…。
[ただの花なら、記憶に残る事もないのかもしれないと。
思いながら呟いて。]
…レナーテ?
[苦しむように胸を押さえる様をみれば、今度はこちらが心配そうに見上げた。]
[妹も悲しむだろうか]
[その姿を見るのは少し自分も辛い]
[けれど口にすることは出来ない]
[きちんと言い残してこれなかったのは自分]
[どこか悲しげなゲルダを沈ませるようなことは言いたくなかった]
─道具屋─
……だって、ないたら、みんな、心配、するし。
だから、我慢、しないとって、ずっと……。
[父が帰ってこなかった時に、泣いてわがままを言って。
その時の母が、酷く辛そうだったのを見て、それが苦しくて。
普通に泣けなくなったのは、それからの事]
……ふぇ?
[そうやって張り詰めていた虚勢に対する静かな否定は、俯いて聞いていたけれど。
回された腕の力が強まり、聞こえた言葉に、きょと、と驚いた様子で顔をあげ]
……たい、せつ?
え、と。
え?
[言葉がどこかに飛んだようで。零れるのは、どこか惚けたような、言葉の断片]
―自宅―
[驚く様子のミハエルには]
ゼルは、昔から優しい。
人を気遣って、思いやれる。
[親友だからこその、過大評価だと、他の人は言うかもしれないが、自分はそう思う。
親友の視線を受ければ、常のように]
事実を言っただけ。
悲しんでるやつを、追い込むようなやつじゃない。
泣くのは、悪いことじゃない。
[最後にぽつりと]
/*
二ゃー、にゃー、にゃー、にゃー。
[ころころころころ]
[やはり、おにゃのこだところがるようです]
[この辺りが、精神力消費高い理由らしいですよ!]
[次で物凄く反動でそうだ]
何をもってして人並みと言うかは難しいね。
ただ私も良い名前だと思っていた。
だから諦めて受け入れてしまうのがいいと思うよ?
[ぽそぽそとした反論にはそう言って微笑んだ]
誰かの心に残るのは嫌?
そんなことを言うと悲しんでしまうよ。
[花になるのを否定するかのような答えには軽く首を傾げる]
[続けた言葉は重くなるのを振り払うように少し軽い口調だった]
…大丈夫だよ。
後悔しないようにと言われていたのに。
いざこうなると悔いというのは出てくるものだなと思ってね。
[心配そうなゲルダの声に顔を上げる]
[出来る限りいつもと変わらない微笑を浮かべてみせた]
─白雪亭→村の通り─
ううん、あたしのは…あたしのワガママなだけ。
あたしがそうしてないと不安なだけだよ。
それじゃ、またね。
[ベッティからレーねぇのが強いと思うと言われると、苦笑して首を横に振って。
レナにもよろしくと言われればわかった、と笑顔で手を振った。
けれど、食堂を後にして向かった先は自宅ではなく。
ゲルダのいたパン屋だった。]
ゲルダ。
パン、美味しかった。ごちそうさま。
[そう、中に声をかける。
まるでそこに彼女がいるみたいに。]
ボクは、
……落ち着いていないようにみえるのだろうか。
[テーブルの前に置かれた水。
>>36 ユリアンの声に、翠は、ぱちくりと瞬いて]
でも。
でも、
レナーテは、…… 消える、覚悟は、
できていると、言って…いたんだ。
[ほうけた様だった翠が、口にした名前に、少し──揺れて]
[諦めて、といわれると。困ったように見上げた。少し、照れも混ざっていたかもしれない。
心に残るのは嫌かと告げられれば、視線を逸らして頷いた。]
……忘れて欲しい。私の事。
忘れてしまえば、悲しむ事もないでしょ?
[凪いだ声で、首を傾げる人に微かに笑みながら。]
…仕方が無い、よ。
こうすればよかったとか、伝えたかったとか。
そういうのは、簡単にし終える事じゃないから。
[自分だってそうだった。
だからそう、何時も通りに笑む人に告げ。]
[コエが、届いたのはその頃か。
ふいに視線はレナーテからはずれ、遠くへと移った。]
…ミハエルに?
[ユリアンたちの様子は見えていない。
ただ届いた声だけ聞いて、ミハエルが嘆いている事は理解できた。]
…ミハエル、泣いてるの?
[問いかけに、応えは返るはずもなく。]
─道具屋─
泣かなくても、泣いた時とは別の理由で心配になるよ。
我慢して我慢して我慢しすぎて、どこかで一気に爆発してしまわないかって。
普段のユーディットは表情をくるくると変えるのに、こう言う時だけ表情が変わらなくなるのが、俺は不安だ。
[思ったことを一つずつ口にして。驚きを示して顔を上げ、惚けたような声を出すのを見ると、穏やかな笑みを浮かべた]
そう、大切。
俺はユーディットが一番、大切。
……だから。
[続けて言葉を紡ぐ時、表情を少し心配げなものへと変えて]
ユーディットが辛い事、悲しい事を全部受け止めさせてくれないか。
全部一人で背負い込まずに、俺にも共有させてくれ。
───泣くのを我慢しなくても良いんだ。
忘れてしまえば悲しまない。
それは…。
[否定をしようとして上手く出来ない]
[もどかしく思いながら口ごもる]
違うと思うのだけれど。
[理由をつけないままそういうのが精一杯だった]
[仕方がないというのには苦笑しながら頷く]
…泣いている?
[ミハエルの名が出るとギクリと身体を強張らせた]
[どこかへと問いかける声を繰り返す]
[ギッと奥歯を噛み締めた]
[薬師の親友の、畑の主に諭されて、口許が笑う>>41。]
うん。
ゼルギウスは、いじわるだが優しい。
でも。
怒るのも厳しいのも、心配しているからだと、
もっと、口と態度に出せばいいのだよ。
[勿体無い。と、とくに皮肉るでもなくそう言って]
……そうだな。…泣く、だけで、すめば──
まだ。こわく、ないのかもしれない。
[ぎゅ、と自分を抑えるように腕を抱いて、震える声を低めて]
─白雪亭─
[ぱたぱたと手を振り、イレーネを見送る。
誰もいない食堂にぽつんと一人座る。]
………………あ、あれ?(ぽたり
[つぅっと頬を一筋の雫が零れ落ちる。一筋が二筋に、そして止め処なくはらはらと零れ落ちる。]
あれ? おかしいな。一人になったら、涙──止まんないや。
はは。緊張の糸、切れちゃったみたい。
[泣き笑いで一人呟いていたが、]
…………やっぱ悲しくて苦しいよ、ウェン……くん。
[締め付けられるような胸の痛みに身体を掻き抱き、一人静かに*泣いていた*。]
[ミハエルの様子に、親友はその頭を撫でていたか、声もかけていたことだろう。
自分は、ミハエルの方を見ながら]
それでミハエルが後悔しないのなら、それもあり。
悲しむことはあっても、後悔はなるべく残さないように。
[できるだけかける声は優しく、気をつけたつもりで、
二の舞を踏むわけにはいかなかったから]
すまない、うまい言葉をかけれず。
…あまり残さなかったから。
私が作ったパンも、すぐに無くなる。
レシピも、ほとんど紙に書いて残してない。
だから、すぐに忘れてもらえると思ってたんだけど。
…きのこの名前だけは予定外。
[そういい、違うと否定するレナーテに、緩く首を振った。]
それでいいから。
[向ける笑みは、儚い。]
[ミハエルの名を聞いて、身体を強張らせるのを瞬いて見ていた。
歯が擦れる音を聞いて、ぽつりと。]
ミハエルが、悲しんでるけど。
何をしてやればいいか、わからない、って。
[誰がそう言った、とは言わずに、そう告げた。]
─道具屋─
……泣かなくて、も、不安。
[心配させないように、という気持ちが裏返しになること。
多分、直接指摘されたのは、初めてで。
一番大切、と繰り返されると、み、と短く声を上げてまた、俯いた]
……ずるいんだ、リィにいは。
そんな風、言われた、ら。
[ぽそぽそと、紡ぐ言葉は辛うじて届く程度のもの]
一番、大事……わかってたのに、わかんないって、言った意味、ないじゃない、かぁ……。
[一番深いところに沈めておいた言葉が浮かび上がってしまったら。
抑えていた色々が、滴と泣き声になって零れるのを、止める術は、見つからなかった**]
レナーテは、
… いのちは、消えることもあるもので、
ボクらが、蜥蜴を口に運ぶように、
刈りとられることで、廻り次に繋がるものであって
悲しみだけを産むわけではないのだと。
狩の、こころを、理解してくれていて
安心だと、言って──くれたのだよ。
[謝るユリアンに、ゆるゆると首を横にふる>>47。]
なのにだ。今のボクときたら、
── どうして、と、聞いてしまいそうなのだ。
[眉を寄せて笑う。ユリアンに向ける翠は、困ったようでも──抑えている様でもあって]
─パン屋─
…独りで、消えちゃったんだね。
さみしくなかった?哀しくは、なかった?
[中は、まだ彼女の痕跡をそのままに残していて。
本当にまだ、ゲルダが居るみたいで。
淡々と語りかけている自分は滑稽だったかも、しれないけど。
じわりと浮かぶ涙は堪えて、小さな声で問いかけた。]
ゲルダにも、あたしみたいなしるしがあったのかな。
[答えが返ってくるわけはなかったけれど。
しばらくその場で、ただ黙って立ち尽くして。]
…ごめんね、邪魔して。
それじゃあたし、帰るよ。…また、ね。
[想いが残るなら、彼女にも届くかもしれないと。
そう思いながら誰もいない店内に手を振って、家路についた。]
/*
長考しすぎた(とおいめ。
さすがに寝ないと、なぁ……。
それにしても。
にゃーにゃーにゃーにゃーにゃー。
[ほいでもってやっぱりころがるようです]
[ミハエルを抱きしめようと、伸ばされる手は親友の手か、自分の手だったか]
難しいことはいい。
感情と理屈は違う。
思う気持ちを、レナーテが否定することは、ないはずだ。
[儚い笑みを向け緩く首を振るゲルダに軽く眉を寄せた]
…いのちがひとつ尽きても。
[思い出したのは先日のこと]
[ミハエルの声が蘇る]
言葉は、残る。
そうして、言葉には、心が宿る。
美味しいという言葉にも、心は宿らないだろうか。
[言葉を借りてもやはり上手くは説明出来ず]
[困ったような顔で小さく微笑んだ]
ただ。
そう思うゲルダの心も。
まったく分らないわけではないかもしれない…。
─道具屋─
[繰り返す言葉には、うん、と小さく頷きを返し。短く上げられた声と続く小さく紡がれた言葉をしっかり耳にすると、軽く目を見開いた]
ずるいかな、俺。
俺は想っていることを、伝えたいことをはっきり口にしただけだよ。
この間ユーディットに言ったようにね。
[声には少しからかいが載っていたかも知れない。ようやく泣き出したユーディットに、少し安心したように息を吐いた。少女の背に回していた手で、あやすようにとんとん、と背を叩いてやる。ユーディットが落ち着くまで、その仕草を繰り返すことになるだろう]
[声が震えないようにするのにはかなりの力が要った]
いのちは散るものだ。
だからこれもまた自然の流れの一つだ。
けれど。
悲しませたくはなかった、な…。
[腕が小さく震えるのは止められなかった]
わからない。
わ、か… 、っ
[伸ばされる腕の服を震える手が藁に縋るように掴む。]
訊く、だけ、なら、まだ…いい。
でも、
… でも、今は。
ユリアン。ボクは
[段々と抑えていた感情が溢れるように声が揺れて翠が──涙に滲む。]
責めて──しまいそうだ。
どうして。と、
… 何故、と。
[声に感情が戻る。指先が震えて、どうしようもないように、口許を手で押さえ]
恨み、たくはないし、
…… 憎みたくもない、と思う
それ、は。それは。
…レナーテが、後に、伝え、ようとした、
こころを、捻じ、曲げるんだ。
[悲しみ以外を生むわけではない、と。そう、彼が言った言葉が、恨みや、憎しみを指すわけではきっとないから]
うん…。
レナーテの言ってる事は、わかる、よ。
[眉を寄せこちらを見る人を、困ったように見上げて。]
でも言葉を残して、心に残してしまって。
…自分のせいで、私が死んだと思われたから。
私の事を思い出して、泣くくらいだったら。
いっそ忘れて欲しい。
忘れて、幸せであって欲しい。
[一抹の願いを呟いた。
全く分らないわけでもないと、言われれば少しだけ目を細めた。]
─村の通り→道具屋─
[遠回りをしたので、自宅に戻ったのは結構な時間が経っていて。
レナ心配してるかな、と心なしか早足で帰ってきたが。]
エーリ。
………ユーディ?
二人とも、どうしたの…?
[遠目からは、エーリしか見えず。
近くに寄ると、エーリの腕の中のユーディがないているのに気付き、胸のうちに言い知れぬ不安が沸いて。]
…ミハエルは、ユリアンの家にいるよ。
[影はそこから伸びた。
あまり時間は経っていないから、おそおらくまだそこだろうと思って告げて。]
…行かない、の?
[微かに震える腕を見て。
震えないようにと、声を固くするレナーテに、問いかけた。]
中
イレーネに返したいが、タイミングがががが
えーん。どしよ。
ユリアンのところも何となく修羅場の匂いがするから行きたいんだg
─道具屋─
[ユーディットが泣き止む前か後か。イレーネが戻って来たのを見て、視線だけ向ける。ユーディットは腕の中に抱えたまま]
イレーネ。
……うん、ちょっと。
[歯切れ悪く言い、一度視線が地面へと落ちる。それから一呼吸置いて、イレーネへと視線を戻し]
…イレーネ、心して聞いてくれ。
───レナーテが、消えてしまった。
[一言前置きをしてから、肉親の消失を告げた]
ミハエル、今は泣いていいときだ。
[そっとミハエルの背を撫でる手]
ここであったことは誰にも、言わないでおく。
[親友にもそれで頼むと視線だけで、きっと親友からは了承の意が返るだろう。
ぽつりぽつりと、語られる言葉に]
ここで全部出して、後に残さない。
それもありじゃないか?
いっそ恨まれたほうが、楽なんだが。
難しいものだな。
[呟くコエ]
これでいいのか?
よくわからない。
ゲルダにもこうして、手を差し伸べてあげるべきだったのか。
[答えの返ることのない、コエは自問のように]
心を残してきたことは後悔しない。
残された心が支えになることも知っているから。
[それは死んだ母のことだったかもしれないし]
[気丈に振舞おうとしていた食堂の少女のことだったかもしれない]
けれど泣くくらいならという気持ちは分る。
幸せになってもらいたいというのも分る。
[息を吸って吐く]
ユリアンの所か。
ありがとう……いってみるよ。
[少し強張った微笑でゲルダに頷く]
[ウェンデルもまだ傍にいたなら片手をあげて背を向けた]
[距離も時間も曖昧な感覚に包まれて村の外れの茸畑へと向かう]
─道具屋─
うん?
………え…?
[いつもの飄々とした様子ではなく、言い難そうにしているエーリを怪訝に見て。
続いた言葉が、一瞬理解できなくて。
強張った笑みが浮かんだ。]
やだ、そんな冗だ…
[言いかけて、エーリがこんな冗談を言うわけがないと口をつぐんで。
俯いて、小さな声を絞り出し。]
…エーリとユーディが、側にいてくれたの?
[兄の最期を聞いた。]
─道具屋─
[イレーネの笑みが強張る。それを見て、軽く眉を顰めた]
俺は、直接見たわけじゃないんだ。
ここに来た時にはユーディットしか居なかった。
ユーディットから消えたと、聞いたんだ。
[自分が知り得る限りをイレーネに告げて。最後の言葉と共に視線は腕の中のユーディットへと*向けた*]
そう言えるレナーテが…少し、羨ましい。
[自分が残したものは、嘆くものにしかなっていないような気がして。
誰かの支えになったろうかと、どこか遠く思った。
分る気持ちもあるといわれれば、こくりと頷き。
礼には緩く首を振った。
去り行く背を見送り。
こちらもふらとその場を離れた。
ウェンデルがまだ居たなら、家に言ってみると告げて、一度パン屋の方へと戻った。]
─道具屋─
……そう。
ありがとう、ユーディ。
…レナの傍に居てくれて。
[エーリの言葉を黙って聞いた後、ユーディの頭を緩やかに撫でて。
ユーディに向けた微笑みをそのままエーリに向けた。]
…ごめん、エーリ。
ユーディ、送っていってあげてくれる?
[どのような返答が返ってきただろうか、それに対してはユーディのこと頼むね、とだけ返して。
二人が見えなくなるまで見送ると、店内に入って兄が作業していたらしい跡を見て、子供の頃母の狩りについていく兄が羨ましくて駄々をこねた時を何故か思い出した。]
…また、置いてかれちゃった。
─ユリアンの家─
ユリアン。
でも、
[でも。と、重ねかけて、黙り、]
─── ボクは、嫌な…子、だ、な。
[レナーテにも、エーリ兄にも。嫌われてしまう。と、自嘲のような泣き笑いを浮かべた。]
レナーテでなければ、
イレーネだったかもしれない。
…ユーディだったかもしれないんだ。
レナーテは。
覚悟を、していたはずなのに、
なのに。
…… 違っていたら、いいと、思ってしまったのだよ。
[ふる。と首を横にふる。]
…なでてもらえないのも、ふれてもらえないのも、
あの紅い目を、もう、みつけられないのも
いやで、いやで、さみしくて、
かなしくて、ひどく──くるしいが、でも
…っ、
[声が詰まり]
どう──して、レナーテだったんだ?
[声が尋ねて、ぱた。と、翠から滴が溢れて頬を伝う。]
どうして。
[答えの返らない問いを重ねて]
─道具屋 店内─
[思わず零れた呟きは、誰も居ない店内に思いのほか響いて。
堪えていた涙が、耐え切れずに流れ落ちた。]
兄さ…にい、さん…っ…
……おにい、ちゃ…んっ…!!
[名を呼んで、子供のように泣きじゃくって。
その場にしゃがみこんで、*泣き続けた。*]
どう、して、ボクは。
こんなに、未熟、なの…、だろう。
ボクだけが、悲しいわけじゃ、ないのだよ。
こんな、……
ボクの元には、確かに、
遺して──もらった、大事なものが、あるのに。
[ぎゅう、と服を掴む指が震える。]
どう、して、こんなに、
胸に…、穴が、あいたような、
気持ちが。するの、だか───…っ
[泣くを恥じるように顔を隠す様に、腕に顔を押し付けて]
う、ぁ、
[──その。]
ふ…、ぁっ、ぅ、ぁあ、…っ
[押し殺したような泣き声が続くのは、感情に振り回されることに疲れて、そのまま。──子どもの様に、糸が切れたように*眠りについてしまうまでの、間の事*]
/*
お兄ちゃんのばかああああああ!!!!
っていうかラ神のバカーーーーー!!!!!
ミハエル泣かすなよぅ…(めそめそ
語り部見習い ミハエルが時計を進めました。
[ユリアンの家にいたのは感情の波に耐えるミハエルだった]
[口にされる言葉一つ一つに抱く感情の重さが窺える]
[そうしてしまったのが自分かと思うと胸が酷く痛かった]
すまない…すまない。
苦しませるようなことにしてしまって。
何もしてあげられなくて…。
[ゲルダの気持ちが特によくわかる気がした]
[それでもと思う自分はなんて我侭なのだろうか]
[ユリアンに縋り泣く姿を見つめながら身体を震わせた]
/*
レナーテ追悼に600pt近く使うこのひどさ。
本当に付き合ってくれたユリアンはありがとうだった…
[でも、占ったら対立フラグは残しておく。]
ミハエルは何も悪いことをしていない。
嫌な子だとは思わない。
他の皆も同じはずだ。
[選び、かける言葉は、正しいものか、間違っているのか。
それでも気遣う心は、伝わってくれるだろうかと。
慣れない行動をする自分に、ずいぶんと変わったものだと思いながら、
ただ今目の前の少女は、あの時のことを思い起こさせて放っておくことはできなかった。
そのまま落ち着くまでの間は、ミハエルを撫で、その感情を受け止めるように。
やがて、抑えるように上がる泣き声も聞こえなくなり、眠りについたミハエルはベッドに寝かせた]
慣れないことは、難しい。
[椅子に座り、親友と顔を見合わせて、向こうの表情はどうだったか]
ゼルは、大丈夫か?
後悔の無い様に動かなくて。
[そう聞き、親友の答えを待ち、ゲルダがくれた最後のパンを*べていた*]
/*
あ、回想とかは本当に適当でよくて、
ゼルギウスとかユリアンは、
実際、他のところに行ってやるといいと思うのだよ。うむ。
引き止めてすまんとしかいいようがない。
[ほんとう好き勝手やっている と 思う。もうしわけない。]
…独りだったけど。
[声だけは繋がっていた。]
あの時は寂しくは、なかったよ。
ただ、死ぬ事より、怖い事に気を取られていたから。
あの時は悲しくもなかったよ。
ただ、嫌だって怯えて、我侭言ってただけ…。
[そうやって残した言葉は傷を作ったんだと思っている。
罪悪感に捕らわれている、もう一人の死神憑きを想い目を伏せて。]
…しるし?
[刈られる花達の事は知らない。だからそう告げられても、首を傾げるばかりだった。
立ち去る背を見送って。]
[再び声が聞こえたのは、丁度外に出た頃か。]
………後でレナーテに聞いておくよ。
[そうぽつりと呟いて届かない声に応え。]
………。
[続いた言葉には、暫く黙った。
再び口を開くまでには、少し間が空いた。]
これで、正しかったのか?
[考えて答えのでるものでもなく、聞いても答えるコエはない]
もう一度聞きたいといったら、ゲルダは怒るか?
[呟くコエは、ただ*響くだけ*]
…私は。
差し伸べてもらった手を、上手く掴めなかっただけだから。
[自分の死神に刈り取られたのは、自分のせいだと呟いて。]
……ごめん、ね
上手く握り返せなくて。
怖いって怯えて。
弱くて――――。
[イレーネの呼びかけが届けば意識は少しそれた]
[離れていても届くのは兄妹の絆がなしたものだっただろうか]
[緩く首を振って自宅のある方向を見た]
ごめん…。
[胸元で手を強く握り合わせる]
[寝台に移され泣きつかれて眠るミハエルの髪に手を伸ばした]
[触れることのできない頭をそっと撫でるようにして戻す]
…それでもどうか…少しでも幸せに…。
[紅瞳は瞼の下に隠されている]
[唇から祈るような声が細く*搾り出された*]
………。
[これでよかったのかと、また自分に問うような声が聞こえた。
無言のままでいれば、今度は違う言葉が届く。]
………………。
[家の壁に背をつけて、目を伏せた。]
怒ったりしない。でも。
忘れて……。
[伏せた目を、ぎゅ、と*閉じた。*]
―道具屋―
[抑えていた分の反動は大きくて、気持ちは中々静まらなかった。
けれど、支えてくれる手があたたかくて、それが安心できたから。
自分を呼ぶ、別の声が聞こえた頃には、大分落ち着いていた]
……レェ、ねえ。
……うん。少し、話し、してた、だけ、だけど。
[側に、と言う言葉に、小さく返して頷く。
イレーネに頭を撫でられると、にぃ、と目を細めて、その微笑みを見上げた。
笑っている様子が、逆に寂しそうで。
先に言われた事の意味が、改めてわかった気がした、けれど]
……レェねえ。
お代、明日、持ってくる、から。
[何をどう言えばいいのかわからなくて、結局、言えたのはこんな言葉]
あ……そうだ。
みんなに、報せないと、だね。
[事態を知らぬ者の方が少ない事は知らない。
だから、ごく自然にこう言って]
……大丈夫、ちゃんと、立って、歩けるから。
行こ、リィにい。
[歩けるかと問われたなら、笑ってこう返す。
翳りはまだ、あるけれど。
浮かべた笑みは、自然なもの**]
─道具屋─
[イレーネがユーディットを撫でる様子を眺め。送ってあげてと言う言葉には]
それは構わないけど…。
───分かった。
[大丈夫かと言いかけて、向けられた笑みと続けられた返答に言葉を飲み込んだ。今は一人にした方が良いか、と言う判断。腕の中に居る少女の方が比重が大きかったのも少なからずあるが]
ユーディット立てるかい?
無理そうなら、運んであげるけど。
[言うが早いかユーディットを横抱きに抱え上げて運ぼうとするが、歩けると言われて少し残念そうにしながらそれは断念し。向けられた自然な笑みに安堵を覚えつつ笑み返し了承の意を示して、ユーディットに寄り添う形を取る。一度、案ずるようにイレーネに視線を向けてから、ユーディットと共に道具屋を後にした]
報せるのもそうだけど、ユーディット、休まなくても大丈夫かい?
[提案を受けて気遣う言葉をかける。それにも大丈夫と返されたなら、他の者が居る場所の当たりをつけて、報せに向かうことになる*だろう*]
[『もう一人』の様子が気になって、自分もユリアンの家へ行こうとしたら、泣き声が聞こえたのでそちらに意識が飛ぶ。
たどり着いたのは、白雪亭だった。
一人泣くベッティの様子を少し見ていた。
ウェンデルはそれを見ていたかどうか。
誰も居ないようなら、そっと近づいて頭を撫でるように動かした。]
辛い想いは、時や、周りの人に少しずつ取り払ってもらうしかない…。
[もう一つ、解決する方法はあるが。
それは一時の痛みでは選んでほしくない道だった。]
[暫くベッティの様子を見た後、再びユリアンの家へと戻ろうと外へ出。
途中でウェンデルに会うようなら『ベッティが泣いていた』と伝えた。
それからユリアンの家へたどり、中を覗いた。
ユリアンとミハエルのほかに、ゼルギウスが居た事に少し安堵を覚え、何か話している二人を見ていたが。
ミハエルが眠る寝台の横で固く目を閉じ、泣いているようにも見えたレナーテの頭を、手を伸ばしいたわるようにそっと*撫でた。*]
―回想―
花になるの?
それも面白そうだよね。
きれいな花を咲かせられたら、それはなんだか素敵なことだ。
[そりゃ花なんだから、誰ってわからないと思うよ。
なんてゲルダには笑ったりした。
忘れてしまえば良いという言葉、
違うという言葉。
のんびりと聞きながら、二人、別々の所へ去ってゆくのは手を振って見送るのだった。
自分にやることはあるかな、と。
そんなことを考えれば首をかしげて。
――空白。]
[意識が捉えたのはかすかな泣き声。
瞬きをする。
そうするとなんだかはっきりとした。
どこかにいる自分が居る。]
……うん。
[村の通りだなと思って、うなずく。
と、ゲルダが建物から出てくる。]
ベッティが?
そっか。
どうやったら泣き止んでくれるかなぁ…
ありがとう。いってらっしゃい?
[なんとなくお礼を言って、彼女に手を振った。]
[食堂の中に入ると、ベッティが居た。
涙の跡がある。
下から覗き込むように顔を見上げて、
そっとその跡に唇を触れさせるような、そんな仕草を*した*]
─回想─
[ユーディがこちらを見上げるその目は見れなかった。
笑顔を作ることだけで精一杯だったから。
明日お代を持ってくるね、と言われれば、わかった、と頷いて。
エーリは、何か言いたそうにしていたけれど。
こちらの気持ちを汲んでくれたようで、すぐに了承してくれた。
内心感謝しながら、去っていく二人を見送って。
もう少し長くいたら、きっと二人の前で泣いてしまっていた。]
─回想・了─
─道具屋 店内─
[どれだけ時間が経っただろうか。
しゃがみこんで泣き続けて、声も枯れて。
目も喉も重く痛くなって、しゃがみこんだせいでベッティが手当てしてくれた足からもまた血が滲み出ていて。
それでも胸の痛みに敵うものは一つとしてなくて。
これだけ泣いてもまだ足りなくて、浅い息をつきながらしゃくりあげる。
こんな姿を兄が見たら、きっと困った顔をして、もう泣き止みなさいと言うだろうと思うのに。
泣き止みたいのに、止まらなくて。]
お、にい、ちゃ…ん……っ…
…ど、して…!
[しるしに気付いた時から、自分が消える覚悟はしていたのに。
大切なものを失う覚悟なんて、全然出来ていなくて。
返ることのない問いを投げたまま、立ち上がることも*できなかった。*]
店員 ベッティが時計を進めました。
―ユリアン宅―
お前のそんな顔は珍しいからな。
[珍しいと言われれば無愛想にそう答えた。
けれど頭に置いた手を外すことはなく]
……今日だけだ。
[ユリアンとミハエルから口々に言われることには眉を顰め、目を逸らす。
くしゃりと、少し雑にミハエルの頭を撫でた]
[ユリアンがミハエルの背を撫でる時には、己は少し離れて見ていた。
視線を受ければ目線だけで肯定を返して。
押し殺した泣き声が聞こえ始め、やがて静かになり]
らしくねぇ、な。
[ミハエルをベッドに運ぶ親友を見て]
……まぁ、いいんじゃねぇの。
[顔を見合わせれば、そんなことを言った]
[その後ユリアンに尋ねられ]
俺は刈られる気はねぇ。
[瞬時険を含んだ視線は親友にではなく、見えぬ『死神』への宣戦布告。
目を閉じ、一呼吸置いて]
ただ、
多分、今やらなきゃいけないことはある。
[呟くように言って]
……頼めるか?
[眠るミハエルの方を示し、親友に尋ねた]
/*
よし、もどった。もどったが、これで、
起きて精神的に復活して
直後にボクがおちるとかあったらふきすぎるな。
何がおきるかわからなくてわくてかせざるをえない。
[ふわりと増えた気配]
[頭に触れる柔らかな感触にピクリと肩を動かした]
こういうところはやりきれないね。
誰がなっても変わるものではないだろうけれど。
[少し声が掠れて咳払いを挟む]
忘れないで欲しいと思うのは私の我侭なのかもしれない。
けれどね。
共に在った時間が大切だから。
その時間が無くなったことになるのは寂しいと。
…同じように思ってくれるのではないかな。
[主語は無かった]
[特定の誰かを指したようでもあり]
[まだ彼方側にいる者達を纏めて指したようでもあった]
[ゆっくりと顔をあげ眠っているミハエルに近づける]
そう思って欲しいというのも。
私の我侭かもしれないけれどね。
[心の奥の方だけで呟く]
堪えて欲しかったわけではないよ。
上手に伝えられなくてすまなかった。
─道具屋→村の通り─
[立って歩ける、と言ったのは、しっかりしないと、という気持ちが強かったのだけど。
それとは別の要素もあったとかなかったとか。
ようは、歩けなくなっているのか、と判断されて倍怒られたらやだな、という後ろ向きな部分も少なからずあったりしたのだが、それはそれ]
……うん、大丈夫なんだよ。
出てくる前も、ちゃんと休んでたし。
……もし、歩けなくなりそうだったら、ちゃんと、言うから。
[気遣う言葉にはこう返して]
……それに……ミィも、心配なんだよ。
もしかしたら、じいちゃの時みたいに、気がついてるかも知れないけど。
そうだったら、余計に、心配。
[長の消滅を知った時の事を思い出し。少しだけ、眉が寄った]
[内緒話をするかのような位置まで近づける]
[少しして身体を離し低い位置からゲルダを見上げた]
どちらにしても、何ができるわけでもない。
泣かないでと願うだけだね。
ありがとう。
[立ち上がりゲルダの頭を撫で返す]
[紅瞳はいつものような穏やかなものに戻っていた]
少しだけ、家の方も見てくるよ。
もう一人泣かせてしまっているようだから。
[まだ眠っていたミハエルの頭をまたそっと撫でるようにして]
[道具屋の方へと戻った]
[道具屋の店内にしゃがみこんでいる妹の傍へ]
[背中から肩を抱くように腕を回す]
そういえば花のことも教えないままだったね。
言うのが良かったのか言わないままで良かったのか。
[どうしてと泣く妹の頭を撫でる]
[ミハエルの時と同じように触れることは出来なかった]
[当然しゃくりあげるのを止めることも出来ない]
無理に我慢させるのも嫌ではあるけれど。
早く泣き止んで欲しいな。
[困った顔で囁きかけるのも届かない]
─村の通り─
うん、分かった。
[ちゃんと言う、とのユーディットの言葉を受けて了承するように頷いた。次いでミハエルのことを聞くと]
……気付いてる?
誰かが消えたことを感知出来るのか、ミハエルは。
[そのことについては何も聞かされていないため、驚くような表情をする]
それが本当だとしたら……。
ミハエル、今はどこに居るだろう。
ユリアンにウェンデルのことを伝えに行ったなら、そこに居るかな。
[行ってみようか、とユーディットに提案した]
[イレーネの足元に目が向いた]
[滲んでいる色に眉を寄せる]
足を怪我していたのか。
気がつけなかったとは情けない。
とりあえずの手当てはしたようだけれど。
ちゃんと診てもらわないと。
ほら、いつもと逆になっているよ。
[けれど妹がしていたように引っ張っていくことももうできない]
[溜息を吐いた]
誰か来てくれないものかな…。
─ユリアン宅─
[ずっとずっと、宥める声は届いていて、自分は随分我儘な事を言っているというのに責める言葉は聞こえずに、あやすような言葉ばかりが届いていた。
ひとりで立っていれずに、
泣きながら、何度も何度も何度も、
消えた先の気配を追うも
──声は聞こえず、手が届かず
翠の瞳の目元は赤く腫れぼったく、
あまり泣きすぎて、心だけでなく、
身体まで、重く疲れてしまったようだった。]
─ユリアン宅─
[それから。
どのくらい寝ていたのかは定かでない。
ゆるやかに意識が浮上して、
目が覚めたのは覚えのないベッドの上で]
……エーリ、兄…?
[抱き上げて運ばれた記憶は、兄の家に遊びに行って、疲れて床で寝たときのそれにぼんやりと似て思えた。
まだ上手く前後が繋がらずにぼんやりと回りを見て]
─村の通り─
消えたことを……っていうのとは、ちょっと、違ったみたい、だけど。
うん、とにかく、感じ取れるものがあるみたい、なんだ。
[話を聞いていた時は、自分も取り乱していたから、あまり良く覚えていないのだけれど]
リアにいのとこ?
そだね、もし行き違ってたら、先にティのとこに行ってもいいんだし。
[心配なのはベッティも……というか、今は心配でない相手の方が少ないのだけれど。
提案に、こくん、とひとつ、頷いた]
―自宅―
[親友の言葉に頷いて]
することがあるなら、そっち優先に。
[ミハエルのことはまかされたと頷いて。
親友の姿を見送った。
パンを食べ終えてからは、眠っているミハエルの頭をなでたりしながら]
遺してくれたものか…
[胸中に思うことは表面にでることはない。
しばらくして、目を覚まし、兄の名を呼ぶ少女に]
おはよう、エーリに会いにいくか?
─村の通り─
そうだったのか…。
[自分の前では気丈にしていたのか、そんな素振りには全く気付かずに居た。そんな自分を不甲斐無く思う。思わず眉根が寄っていた]
それじゃ、ユリアンのところに行ってみよう。
うん、ベッティのところにも行かないとな。
[もう一人の名を出されて同意するように頷き。まずはユリアンの家へ向かうことにした]
─ →ユリアン宅─
─村の通り→ユリアン宅─
[眉根の寄る様子に、僅かに心配そうな表情を覗かせつつ。
同意の言葉に、うん、と頷いた]
リアにい、いるー?
[目指す家までついたなら、投げかけるのは、いつもと変わらない、呼びかけの声]
―回想―
[花だからわからない、というウェンデルには、そうなんだけど、どこか困ったように笑んだ。
胸中では、何かの弾みで気づいてしまうかもしれない、という事を危惧していたりしたのだけど。
死神の力は、何に及ぶかわからない。
それから、また暫くして。
白雪亭を出てすぐにウェンデルと会って、伝えて礼を言われると微かに頷いた。]
またね、ウェンも。
[そう手を振り替えした。]
―回想・終―
─ユリアン宅─
[>>94 顔を上げるとすぐ近くにユリアンがいて、
ぱち。と未だ少し赤い目元をした翠が瞬いた。]
……ああ。
[兄ではない青年の顔に、そうか。と、
ゆっくり思考が繋がる。]
いて、くれた……のか。
[へな、とまだ疲れを引きずる笑い方で、でも、無理があるわけではない笑みを浮かべた。──嫌な夢を見ることもなく、静かに寝れたのは、たぶん。]
……。寝顔を晒したは気になる。が、
…ありがとう、なのだよ。
[誰かがいると教えてくれた手があったからなのだろう。]
うん。…ベッドを占有していては、
ユリアンが眠れない。
[よいしょと身体を起こして、兄の名前に頷くも
掛け布を顔近くまで引き上げて]
…が、
ボクは、ひどい顔をしていないか?
[尋ねるくせに気になる目元の辺りは逆に隠した。]
―自宅―
[ありがとうの言葉には首を振り]
お互い様というやつだ。
[寝顔の件について触れることはないそう言ってすぐに、ユーディットの呼ぶ声と、エーリッヒの声も聞こえてきただろうか。
顔のことについては答える代わりに、一度ミハエルの頭をなでてから]
顔洗ってくるといい。
少しすっきりするはずだ。
[戸の方に向かうと開けてエーリッヒの方をみてから]
ミハエルなら、きてる。
[やりきれないと言われると、ただ頷く事しか出来なかった。
主語のない言葉は、自身の中では一人を差した。]
…わからない。でも。
嘆く言葉しか、聞こえないから。
[時折ぽつり、ぽつりと心に届く声は、後悔の念ばかり。
聞いてしまえば、謝罪と痛みしか心に残らない。]
それに、一緒に居た時間が、大切だと思えるくらい好きだったのか。
[そういえばウェンデルにも聞かれた。
あの時は、直後にレナーテが死んだから、結局口に昇る事はなかったが。
あの時唇から零れかけた答えは。]
……わからないから。
[死ぬのは、あまりに早すぎて。]
[死んでしまえば心は止まる。
未来がないから、ただ見つめるだけ、願うだけ。
レナーテに撫でられると、ようやく少し笑み。
出て行く背を見送った。]
─白雪亭─
……………んぅ。
[机に突っ伏して状態からむくりと起き上がる。]
あれ…………あ、そっか。泣き疲れて……
[ぐしぐしと目元を拭うと、重い身体を引き摺り、洗面所へ向かう。]
…………うあ。酷い、顔。
[水鏡に映った自分の顔に思わずそんな呟きが漏れる。]
─道具屋 店内─
…あれ…?……痛…っ
[気が付くと、カウンターに寄りかかったまま床に座り込んでいて。
あのまま泣き疲れて眠ってしまったらしいと思い当たると、本当に子供みたいだと自嘲の笑みを零した。
ゆっくりとした動作で立ち上がると、足にズキズキとした痛みが走る。
みれば、ベッティが施してくれた手当ての下から血が滲んでいるのがわかった。]
…しまったな、せっかくベッティがしてくれたのに。
どうしよう、…いいや、これくらいなら自分で出来る。
[一瞬頭を過ぎった影を、頭を振って消して。
今顔をみたらきっと、自分は甘えてしまうだろうと解っていたから。
兄のことも彼のことも利用してしまうようなことは、したくなかった。]
─ユリアン宅─
[ユーディットの心配そうな表情に気付くと、少し表情を崩して「大丈夫」とだけ告げ。共にユリアンの家まで来ると、ユーディットが呼びかけるのに続けて自身も呼びかけた]
ユリアン、居るか?
[呼びかけに応じて出て来たユリアンの言葉を聞くと]
やっぱり来てたか。
……レナーテが消えたことは、知ってるか?
[ミハエルのことも気になったが、先にそれを問うた。その答え如何によってはミハエルの様子を察すことも可能かと考えて]
―ミハエルのおきる前のこと―
遺したものか。
ゲルダはパンを残してくれた。
ああ、ゲルダ、最後のパン、おいしかった。
[返るコエがないのだとしても、
話しかけることで少しでも届くならと]
ん、逆にいった人に何か残せたかも、問題か。
[少し考えてから]
もし、そっちにいくことがあったら、決めたことがある。
あと、ゲルダ、たぶん…好きだった。
─道具屋 店内─
…やらなきゃいけないこと、いっぱいだなぁ…。
[木苺はかろうじてカウンターに置かれているものの籠に入れたままで。
ユーディのビーズの代金もまだ出せていないし、何よりギュン爺から頼まれたものは未完成のままキャビネットの中。
いつまでも泣いてばかりいられないのに、それでも。]
…哀しいだけじゃないって、言ってたのに。
兄さんは、いつだって。
[笑っていろと、兄も。彼も。言っていたのに。]
…むずかしい、な。
[苦笑を形作ってみても、やっぱり涙も零れてしまった。]
─白雪亭─
[ばしゃばしゃと顔を洗うと、酷い顔も多少はマシにはなるか。
そうして、保存食の蜥蜴の干し肉を齧っていたが、]
…………やな予感。
[胸に去来する虫の知らせ。騒ぐ胸をギュッと押さえると、]
…………行かないと。もしかしたら……
[そう呟くと、白雪亭をあとにした。向かう先はユリアン宅。
確証はなかったが、勘はそちらへ行けと告げていた。]
―自宅―
[エーリッヒから聞いた名前に]
らしいな。
あと、ウェンのことはミハエルから聞いた。
[そう答えてから]
エーリ、後で少し話がしたい、いいか?
できれば、二人のほうがいいかもしれない。
― →道具屋―
[ユリアンに見送られ、外へ向かった。
気掛かりは2つ。
そのどちらにも場所の宛てはなく、真っ先に向かった道具屋。
2度のノックの後]
入るぞ。
[返事を待たずに扉を開けた]
─ユリアン宅─
[玄関先に出てきたユリアンの言葉。
来ている、という事にほっとするものの、同時に、姿を見せない事に少しだけ不安を募らせる]
……大丈夫、なのかな。
[零れた呟きは、問いというよりは半ば独り言]
─ユリアン宅─
………そうか。
[ユリアンの返答にはそれだけを呟き。話がしたいと聞けば]
分かった。
…ミハエルは奥か?
ユーディット、すまないけどミハエルの様子見て来てくれないか?
[ユリアンにミハエルの所在を問うた後、ユーディットに妹を頼もうと]
─ユリアン宅─
[家の主人の配慮に甘えて、たすかる。と拝んでから、
ベッドから下り、場所を尋ねて、とと。と奥に向かう。]
つめたっ
[ぱしゃっと顔に水をかけて
ぽたぽたと雫を落とし]
……うん。
[冴えてきたら醜態も意識の途切れる前のこともだんだんと思い出せてくる。]
─道具屋 店内─
…ぁ、ごめんなさい、今日はお…
え…?
[店の扉をノックする音に気付いて、今日は店はやれないと言おうとして。
すぐに聞こえた声と、中に入ってくる姿に思わず固まった。
今一番会いたくて、会いたくなかった人だった。]
…ちょ、ちょっと、なんで、ゼル…
[泣き腫らした顔は、見られればすぐにばれてしまうから。
慌てて俯きながら、何故、と。]
―少し前―
[レナーテが出て行って、ミハエルがまだ起きる前か。
ふいに届いた声に顔をあげた。
まず聞こえたのはパンの礼。
それには少し、嬉しそうな顔をした。だが。]
…っ。
[最後に届いた声に息を呑んで、ユリアンを見ていたが。
視線は落ち着きなく彷徨った。]
[随分甘えたものだとわが事ながら気恥ずかしくもなり、ぐりぐりとこめかみを押さえたりしながら]
今日、だけで、いいのだよ。
[>>76 双方の言葉に苦い顔をしていた薬師の顔を思い浮かべる。水気を含んだ自分の紙を手櫛で軽く整える。]
ゼルギウスが……優しい方がボクの調子まで狂う。
偉そうで無愛想で厳しくなくては。
…… いつものように喧嘩もできないしな。
[うん。と、深呼吸をして。水鏡で目元の赤が薄れたを確認して、なんともいえない顔で笑った。]
やれやれだ。
[胸中にだけ思うことは、コエにも出さず。
全て自分の中にだけ]
余り一方的なのも、悪いか?
[もし聞こえてるとしたなら、とかそんなことを思ったりしていた]
─ユリアン宅─
あ……うん。
そう、だね。
[独り言へのユリアンの返しに、数度瞬いてから、何となくその意を察した]
うん、いいよ。
ミィのこと、心配だし。
[エーリッヒの頼みは自分がここに来た目的でもあるから、素直に頷くものの。
二人だけで話した方が、というユリアンの言葉には、少しだけ不思議そうな表情を覗かせた]
─ユリアン宅─
うん。
…大丈夫だ、な?
[水鏡で自分の顔を確認して]
ちゃんと、まだ、笑える。
[うん。と、頷いて、入り口の方へ戻り]
―自宅―
[ミハエルには場所は、指だけで方向を示していた。
ミハエルのことを、エーリッヒから聞かれれば]
グラス落として、水こぼしてな。
怪我はしてないが、まぁ少し落ち込んでた。
[いろいろとはしょられながら、嘘は言っていなかった。
ユーディットに話す言葉に頷いて、一度家の中を確認し、ミハエルが顔を洗い終えて戻ってきたなら]
じゃあユーディ、頼んだ。
[とユーディットだけ、家の中に招くだろうか、自分はエーリッヒと少しだけ話があると、その場で]
…… 寂しくないわけではないし
かなしいのが、なくなったわけではないが。
でも、
全部それだけに飲み込まれては、いない。
…… いない、と思う。
―少し前―
………たぶん、って。
[だいぶ間をあけてから、口から零れたのはそんな言葉だった。
ふいと横を向くと、赤い頬が晒される。
告げられた言葉には、返す言葉が見つからなかった。]
(さっき、わからないって言ったし。)
[とは胸中で思うだけ。代わりに、もう一つ言っていた言葉の内容に首を少し傾げた。]
…決めた事って、何だろう。
─ユリアン宅─
ユリアン。
[奥から戻り、押しとめてくれている家主に声をかけて]
ありがとう。
… もう大丈夫、だ。たぶん。
ユーディ。
エーリ兄。
[入り口のところの二人に、小さく手を振った。]
―道具屋―
……やはりここか。
[扉を入ってすぐに目を細めた。
小声は届いたかどうか]
来たら悪いか。
[イレーネに返事をしたのはその後。
遠慮する様子もなく、店の中央付近まで進んだ]
─ユリアン宅─
ありがとう、よろしく頼むよ。
[ユーディットの承諾に柔らかく微笑んで。不思議そうな表情を見ると、少女の頭を一度撫でるに留めた]
そっか、怪我が無くて良かった。
[ユリアンの説明を聞いて安堵の色を示し。ミハエルの姿を確認すると、笑んで手を振り返す]
[それからユリアンに対しては、外で話すか?と言うように視線を向けた]
…いいけれどね。
[自分で手当てを始めた妹に苦笑する]
[そうした行動力はやはり母に似ていると思った]
泣くなといっていたわけじゃない。
覚えていてくれたなら、それで良いよ。
[零れる涙を拭おうとするように指を伸ばす]
[響いたノックの音に扉の方を見た]
ああ。
[安堵の息を吐いて妹から一歩離れる]
[願っていた相手の登場に微笑が浮かんだ]
─ユリアン宅─
うん、わかったんだよ。
[ユリアンにも頼まれ、こくん、と頷く。
言い表せない不安はあるけれど、エーリッヒに撫でられると安心できて、表情は少し、緩んだ]
あ、ミィ!
[それから、ミハエルが奥から姿を見せると、とたとた、そちらへと駆け寄り]
大丈夫?
[最初に口をついたのは、案ずる言葉だった]
[ふわり、自分はユリアンとエーリッヒの声が届く所に移る。
ユリアンが尋ねる内容は大体予想がついたので。
それは自分も気になっていた所でもあり。
移動の最中、直に尋ねられた言葉には答えず、また少しふいと視線を逸らした。]
―自宅→キノコ畑―
[ミハエルからの声がかかれば]
じゃあ、少しエーリと少し話があるから。
[視線と、その向けた方向が示す先、外のことだろうとうと頷いて。
ユーディットが家の中に入った後に、戸を閉めて少し離れたキノコ畑の方へと]
単刀直入に話す。
エーリは、『死神』となにか関わりがあるか?
―道具屋 店内―
[ただゼルが来たことに動揺して、ここか、という声は聞こえたものの反応は出来なかった。
来たら悪いか、と聞かれれば俯いたまま首を横に振った]
悪くは、ないけ、ど…
せ、せめて返事くらい待っても良い、んじゃ…
[途切れ途切れにそう言って、なんとか笑みを形作ろうと]
きのこ畑の主 ユリアンが時計を進めました。
きのこ畑の主 ユリアンが時計を進めるのをやめました。
─ユリアン宅→キノコ畑─
[ユーディットがミハエルの下へ向かうのを確認してから、ユリアンに続きキノコ畑へと]
『死神』か。
───そうだね、あるよ。
[訊ねられて、隠すでもなくあっさりと告げる]
俺には『刈り手』とされる『死神』とは異なる奴が憑いてる。
そいつは自分のことを『刈らずの死神』と言ったっけかな。
魂を刈れない代わり、『刈り手』の影響も受けないんだとさ。
[軽く瞳を伏せて、少し悲しげな笑みを浮かべて言葉を紡いだ]
[相変わらずなゼルギウスに苦笑が浮かぶ]
[けれどそれがきっと良いのだろう]
よろしく頼むよ。
[妹の事なら少しは気がつけるものもあった]
[スッとゼルギウスに頭を下げ入れ替わるように店の外へ出た]
─ユリアン宅─
……エーリ兄と?
[ユリアンの言葉に、兄の方もちらりと見て、
少し考え込むも、引きとめはせず
ととっと駆けてくるユーディに>>108、
うん。と、疲労の影は隠れきらない笑みを浮かべて]
… うん。そうだな。ぜんぜん大丈夫、とは言いにくい。
でも……、半分くらいは、大丈夫。
今は、落ち着けている。と、思う。
[案じてくれる気持ちが、感じ取れるから、それで、浮かべた表情は和らぐ。]
─ユリアン宅─
[そうしてユリアン宅の近くまでやってきたわけで。
そうすると、玄関先にユリアンとエーリッヒの姿。]
あれ、ふたりともあんなところで何をしてるんだろう。
[そうして少し離れたところで、見ていると二人はきのこ畑の方へ消えて行く。]
何か……あったのかな。
[首を傾げつつ、とりあえずユリアン宅までやって来ると、]
誰か居ますかー。
[そう言って取り敢えずどんどんとドアを叩いてみる。]
―キノコ畑―
なるほど。
[エーリッヒの説明を聞けば納得がいったように]
『死神』にも友達関係とか、あるのかな。
ずいぶんと用事があるようで、刈る様子はなかったから。
[そう返す言葉、示す意味は伝わるだろうか]
盾になれると思えば、まだ少しはいいんじゃないか?
「…何故話す」
探られたくないんだっけか?
…でもね、俺一人じゃもう抱えきれないんだよ。
ごめんね。
「……まぁ良い」
「吾(わたし)を直接探られないなら、な」
─ユリアン宅─
……ぜんぜん大丈夫、なんて言ったら、怒ったよ?
[疲れの翳りの取れない笑みに、少しだけ眉を寄せて]
でも、大丈夫じゃなくは、ないんだね。
なら、良かった……。
[それでも、返された言葉と、和らいだ表情に、自分も笑みを浮かべて]
……心配、だったんだ。
また、じいちゃの時みたいに、辛くなってたりしないかな、って……。
―道具屋―
面倒だ。
そもそもいるかいないかも分からないしな。
[もしかしたら表に看板があったかも知れないが。
常の調子で言いながら、視線は前を向いている。
店内に入ってきてから、未だ一度もイレーネの方は見ていなかった]
……1つ言っておくが。
[視線はそのままで、言葉を発した]
俺は「無理して笑え」と言った憶えはない。
……に?
その声、ティ?
[ドアを叩く音に、そちらを振り返って首を傾げ]
うん、いるよ。
ディと、それから、ミィがいるんだよ。
[聞こえてきたのがベッティの声と気づくと、問いに答えた]
きのこ畑の主 ユリアンが時計を進めました。
難しい…。
[誰かが聞いていたらまた呆れられそうだった]
[暫く悩んでいたが首を振って移動し始めた]
ベッティ。
[ユリアンの家に近づくと少女が一人歩いていた]
[近くにウェンデルがいたなら軽く手を振る]
[少女の後を追うような形でユリアンの家に着いた]
─キノコ畑─
さぁ、そこまでは聞いて無いな。
………つまり、俺は何度も刈られかけてたってことか?
[ユリアンの言葉を聞いて、伏せていた瞳を驚いたように見開いた]
っはは……盾ね。
そうなってるなら、やぶさかでも無い。
…でも、俺自身いつまで『死神』の力に耐えられるか分からない。
それに、もう一つ───。
[最初は軽い笑みも浮かんでいたが、言葉を紡ぐにつれてまた悲しげな笑みへと変わり]
「彼」は自分を探られるのを嫌がるみたいなんだ。
もし誰かが、「彼」を直接見つけるような事態になってしまったら…「彼」は消えてしまう。
そうなると、憑かれた俺もどうなるか分からない。
─ユリアン宅─
優しいゼルギウスも慣れないが、
ユーディに怒られるのも怖そうなのだよ。
[冗談のように、真面目な顔で、そう言って、]
…、
ユーディは、……
知っているのだね、もう。
[ぽつ、と、主語を出さないまま、推測を示し]
─道具屋 店内─
そん、なの…
[勝手だ、と言おうとしたものの。
続いた言葉に、声が出なくなった。
ふ、と短い息をはいて、笑おうとして。]
…な、んで…そん、な…こと…
[顔を上げられなくて、伏せたまま震えた声で言った。]
[叩かれるドアに、ユーディには視線で良いか?と、
断ってから、ドアを空ける。]
ベッティ?
…ユリアンに用事、か?
[尋ねて、顔を見る。少しだけ目を細めた。]
─ユリアン宅─
[んー、やっぱ誰も居ないのかなー、とか思ってると、中から返答が返ってくる。]
ほえ? ユーディにミハねぇ?
何で二人がユリにぃの家に。
[こてしと首をかしげて、一人呟くが、]
えっと、入っていい、のかな。
ユリにぃが出てったのは見たから知ってるけど。
―キノコ畑―
まぁ、そういうことになる、のかもしれない。
[エーリッヒが驚く様子には、そう曖昧な様子で答える。
自分に憑いた『死神』はなにも語ることはなく、その真意は自分にもわからないこと]
探られる…か。
[一瞬、思い浮かべたのはミハエルの事で]
誰もいつまで無事かは、結局わからずか
─道具屋 店内─
そん、なの…いわ、れたら…
笑える、わ、け…ない、じゃ…
[零れる涙と、震える声を抑えられずに。
それでも、ゼルに縋ることはしたくなくて。
ぎゅ、と自分の身体を抱くようにした。]
─ユリアン宅─
……優しいギィにいって、ディには想像できないよ。
[真顔で言った。何気に、評価が酷い]
うん……。
ちょうど、ね。
そこに、いたんだ……。
[主語のない推測。意味する所は、すぐに知れて。
やっぱり、気づいてたんだ、と思いながら、こくり、と頷いた]
大丈夫だと思うよ。
リアにいは、リィにいに、話があるからって、離れてるだけだから。
お話し終われば、戻ってくるだろうし。
用があるんなら、中で待っているといいと思うんだよ。
[ドアの向こうで戸惑うベッティには、こんな答えを]
─ユリアン宅─
[そうこうしていると、ドアが開きミハエルが出てくる。]
あ、えっと…………やっほ。
[視線が右、左と泳いだあと、軽く手を上げて挨拶。]
用……てわけではないんだけど。
強いて言うなら…………何となく嫌な予感がして。
で、何となくここに足が向かった、としか。
[問いには、しどろもどろにそう答えた。]
─キノコ畑─
「彼」は何も言わなかったから、そんな事態になってるなんて全く知らなかったよ。
[曖昧な返答にはそう言葉を返し]
刻を越えるまで、どうなるかは分からないだろうね。
その刻がいつ終わるのかも分からないし。
…俺達には待つより他は無いのかな。
刈らずの死神…。
[きのこ畑でエーリッヒの言葉を聞きながら、ああもう一人居たんだと、そんな気持ちで見ていた。]
…一人じゃないのは、よかった。
[その事に少し安心した。
エーリッヒを刈る事はない。ゼルギウスもいる。
それなら、少しは辛さを紛らわす事もできるだろうか。
忘れて、くれるだろうか。]
─ユリアン宅─
[ベッティの、何故。という声には、]
……なりゆきだな。
[自分が此処にいる経緯を、
>>122 さらにごく簡潔にまとめて答え]
中に入るが気になるなら、出るかね?
ボクは、
伝えるべきは伝えてしまったと、
…思う。
―道具屋―
後ろ向きなことを言うな、とは言ったが。
「泣くな」と言った憶えもない。
[そうも続ける。
いつも言葉が足りないというミハエルの指摘は胸の内に、少し眉は顰めたけれど]
あいつだって、同じ筈だ。
[言って、振り返るのは扉の辺り。
微かな残滓のあった場所]
―キノコ畑―
まぁ、聞きたかったのはそれだけ。
とりあえず、疑問は解消された、ありがとう。
[エーリッヒにそう礼の言葉を言ってから、終わりの刻の話を耳にし、
その時はたぶん自分が消える時か、自分だけが残されたときなのだろうかと心の中にだけ]
待つだけっていうのは、つらいものだ。
[呟いて、自宅の方へと戻ろうと]
─道具屋 店内─
……う、ん。
わかっ、て、る。
[ゼルが言うことも。
あいつ、というのが兄であることもわかっていた。
もう既に、返事は泣き声になってしまっていたけれど。
それでも泣き顔は見せたくなかった。
いつだって、誰にも弱音なんてみせたくなかったのに。]
…なん、で。
ゼル、には…あま、えちゃうん、だろ。
[兄以外で泣いたのはゼルの前でだけ、だった。]
─ユリアン宅─
[ドアを開けて、中で待つといい、というユーディの声にも、同時にそれを進めるようにうなずいて>>125 真顔の答えに笑う。]
そうだな。ボクも、
あまりまともな想像はできなかった。
…生きていると、驚かされることが本当に沢山だ。
[ただ、]
─────────。
[ユーディの、主語のない話の汲み取りに、
>>125 少しの間、動きが止まって、]
そう、か。
/*
さて、これまで悉くCPブレイクしてきたラ神の傾向から見るに、そろそろ消えそうだと思うわけです。
でもこれで俺消えたらあんまりだよなぁ。
─キノコ畑─
そっか。
[礼を言われると短く返す。ユリアンに『死神』が憑いていると言うことは分かったが、それ以上何をするでもなく。また、何か出来るわけでも無かったために、自宅へ戻ろうとするユリアンの後に続く]
…うん、辛いね、待つだけってのは。
[どうにかしたくても何も出来ないし、とは心中のみの言葉。濃い翠の瞳がまた軽く伏せられた]
[「同じ筈だ」という薬師の言葉には大きく頷くだろう]
[同じようなことを届かないけれど言いもした]
[託せるだけの思いがあった]
─ユリアン宅─
……嫌な予感?
[ベッティの言葉に、不思議そうに瞬きひとつ]
うん、そう、だね。
……びっくりする事は、いっぱいあるんだよ。
[先の出来事──大切、と言われた事は、多分、生まれてから今日までで一番のびっくりだった、と。
そんな事も、一瞬だけ考えて]
……うん。
だから……ミィ、どうしたかなって……そう、思ったの。
[ミハエルの短い言葉には、頷きながら小さく呟いた]
─ユリアン宅─
[ミハエルの気になるなら……、という言葉には、僅かに考えを巡らすが、]
…………ううん、いい。
きっとわたしたちに聞かせたくないことだからこそ出てったのだろうし。
じゃあ、お邪魔しようか…………
[そこではたと気付く。]
……今まで消えたのって、爺ちゃんとゲルダおねえちゃんとウェンくんだけ…………だよね?
[そう問う声は、僅かに震えていたか。]
─ユリアン宅─
[震える声で投げかけられる、ベッティの問い。
小さく、息を吐いた]
……も、一人。
さっき……レテにい、が。
[消えちゃったんだ、と。
呟く声は、力のないものだった]
―自宅―
[自宅の方に戻ると、ベッティの姿が見えて]
中、入って問題ない。
[エーリッヒも中へと、招きながら、自分は入るのは一番最後に、
入る途中、感じる、頭痛のような、感覚]
また…か……、
[小さく呟く言葉はきっと誰にも聞こえなかったが、よろめき、戸に寄りかかる様子に、皆に心配をかけたかもしれない]
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