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[アーベルのフォローに感謝……しかけたが、そもの原因もアーベルだったことに思い至り、てめぇあとで覚えていろよと内心ぐつぐつにゃーにゃー。
エルザの無邪気な言葉にはぎこちない笑みを浮かべつつ]
エエ、考エテオキマスデス。
まあ、ちょっとは驚かれたけどなぁ。
[心配、という言葉に掠めたのは苦笑]
まあ、そうなんだが。
……まだ、次の『月』は出てないし、気をつけてるから、大丈夫だって。
[続いた言葉は、僅かに真面目なものとなる。
『月』──『絵師』の素質を示す、蒼い三日月の痣。
それを持つ者は、今の所は見いだされてはいない。
故に、それなりの自重は、という自覚はあるらしい……一応]
[乾燥したキノコをポットに入れて、お湯をそそぐ、香り付けに少しだけ蜂蜜を入れるのは、母のやり方を忠実に守った入れ方だ。カップを二つ直に手に持って読書室へと戻る]
帰る前に一服していけ。
[口調は相変わらず]
と、おんや。
[カップを持って戻ってきたオトフリートの姿に、緑を一つ、瞬かせ]
別に、気ぃ使わんでもいいのになぁ。
村の設定が変更されました。
/*
あなたは共有者を希望しています。ただし、希望した通りの能力者になれるとは限りません。
確認。俺が間違えたら、あほのこすぎるからな。
けなげな弟への労いだ。
どうせ兄弟してろくに食ってないんだろう?茶くらい飲んでおけ。
[言いたい放題だが、食事まで提供する気はないらしい]
…。
信用していいのか、いまいち迷うな。
[『月』。
その意味するところを理解すればこそ、返答に少し間が空いた。
再び口を開いた時には、やはり先の表情だったが]
本当、気をつけてよ。
[取り敢えずはそう締めたところで]
あ、…済みません。
[出されたお茶に、戻って来た人を見上げて礼を言った]
……俺は、ちゃんと食べたぞ。
[それも結局は、弟の差し入れがあったからだが。
あの場で差し入れがなかったら、林檎と飴玉だけで済ませていた可能性は否めない]
……とはいえ、せっかく淹れてもらったんだし。
いただいてくよ。
それではブリジット、留守の間は頼む。
[助手たる少女に言いやり、本を携えて診療所を出る。
手早く用事を済ませようと図書館に向かう途中、広場に集う面々の中にある顔を見つけて、急いていた足をぴたりと止めた]
ユリアン=エルデミッテ。
お前はまた、何をやらかしたのかな?
親父さんが怒っていたぞ。
[ぶしつけに名を呼び、きっかり90度方向転換してそちらに向かった。]
……お前な。
俺を、なんだと……。
[迷う、という物言いに、ぼそり、と呟くように。
それでも、まとめの言葉にはああ、と頷いて、自分もカップに口をつけ]
ところで、何か用事があるわけではないのかしら?
お荷物があったら持つわ?
綿が要るなら取ってくるわ?
[にこにこと笑ったまま
ふたりを交互に、見た。
言いながら口の中で小さく歌を紡ぎ出す。]
[と、突然ぴたりと、歌はとまる。
現れた薬師の姿に、肩をすくめると
ふたりの後ろにさっと隠れた。]
どこも、悪くないわ?
[薬師の、僅かに纏う香りに僅かだけ眉をひそめながら
笑顔をぴくりとすこし、ひきつらせた。]
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