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[オリガへと向けられるメーフィエの言葉。
少しだけ驚いたように目を瞠り
そして、意味を理解すれば恥じらうように睫毛が伏せられる]
綺麗な方にそう言われると何だか恥ずかしいです。
……けど、そう言って貰えるのは、嬉しい。
宿を訪れた人が笑顔で過ごしてくれるのが
何よりも嬉しいので――…
[メーフィエにそっと頭を下げるのは感謝の意を込めて。
けれど暫くは照れもあり、顔を上げられそうにない。
落ち着く為に紅茶を口に運んで、くちびるを綻ばせた**]
─ 展望室 ─
[恥しがりやという評にはみたいねー、と軽く返すに止めておいた。
詮索はあれこれできるが、考えすぎるのも危険、という判断もあるから。
もっとも、そんな思考の全てが一時どこかに飛ぶくらい、扉の向こうは予想を超えた世界だったのだが]
……あんまり、考えたくないが。
ここの主が、あらゆる意味で、タダモノじゃないのは、間違いなさそうだわ。
[零れた疑問>>207に返すのは、ため息混じりの言葉]
(これだけの財力があるならもっと表に……いや、逆の可能性もあり?
しかし、これだけのモノ作れるようなヤツの話なら、どっからか流れてきそうなんだが……)
[同時、巡らせるのはこんな思考。
とはいえ、考えはすぐに行き詰まる。
考えるためのピースが、圧倒的に足りなかった]
……さて。
望んだお宝は拝めなかったし……雨眺めてても、仕方なさそうだし。
一端、降りようかと思うんだけど、どーする?
俺が見てきたとこ行くなら、案内するけどー。
[気を取り直して、投げかけるのはこんな問いかけ。
もし案内や、まだ見ていない場所への同行を望まれるならば、付き合う心算で。**]
─ 三階・展望室 ─
少なくとも、余程の好事家であることは間違いなさそうですね。
[客室一つにとっても行き届いている設備に、一階にあるらしい室内庭園やこの展望室を備えた屋敷。
ここが避暑地や観光地なら解らないでもないが、こんな森の中には不相応に思う。
無駄に金を持て余しているか、余程の厭世家か。
どちらにしても変わり者ではあるだろうと下した評は恐らく青年も同じだろう。
きっと、この屋敷の主人についての情報が事前に無かったことに不審が増しているのも]
…そうですね。
大浴場はともかく、室内庭園は見ておきたいかな。
あぁ、それと。
私が来た時に伺った、後の御二人にもまだお会いできていないので。
どんな方なのかお教えいただけますか?
[今は足りない情報を埋めるべきと判じ、案内を頼んだ後問いかけた。
答えは移動しながら聞くことになるだろう**]
─ 大広間 ─
そうかもしれないね。
凄く良い趣味してるんだろなぁ。
[屋敷の主人の好みだろうかと言う疑問>>192には同意の声を返して。
紅茶の注がれたカップの受け渡しに関してはにこりと微笑みを向けた。
キリルの反応>>195>>196も紅茶の味に対するものと捉え、余程良い紅茶なのだと受け止める。
メーフィエも口にしている>>190のを見てから、僕も紅茶を頂くことにした。
カップに注がれた茜色はここに来る前に見た空の色と少し似ている]
……うん、美味しい。
本当に良い物を使ってるんだね。
[茶葉の質だけでなく、扱い方もしっかりしているのだろう。
そこまで細かいことは知らなかったけれど、その美味しさや香り高さの良さは何となく分かった]
オリガも食べない?
紅茶よりも温まると思うよ。
[席につく前にオリガを誘うのも忘れない。
手を差し伸べて、応じるようなら席へと誘導して座る椅子を少し引いて着席を促そうと。
ついでにオリガの隣の席に座れるよう目論む*つもりだ*]
― 個室 ―
[メイドに案内された客室は、男の荒屋よりも広く、思わずほう、とため息吐く。
下がるメイドにタバコを所望し。
一人になれば乱暴に服を脱ぎ捨てると、用意されていた風呂へ。
細身とは言え、銃を扱うのに必要なだけの筋肉の付いた身体をバスタブに沈める。
平均的身長の男が、足を伸ばしてもゆったり出来る大きさ。
ふ、と息吐き天井を見上げる。]
……1年分くらい、喋った気がするな……。
こんな状況だから、かね?
[いつも仏頂面で、表情の変化に乏しく、しゃべるとしたらせいぜい取引相手くらい。
誰とも口を聞かない日なんて珍しくもないのに。
迷ったことで不安になったのか、と、自分自身を鼻で嗤う。]
[湯浴みをおえた後、用意された衣服に身を包む。
濃藍のイタリアンカラーのシャツ、黒のベストとパンツは、どれも男の身体にあわせて仕立てられたかのようにぴったりのサイズ。]
ここのご主人様とやらの趣味かね?
ありがたいが……落ち着かんな。
[シャツの襟元を後ろに抜いてくつろがせ、ベストはボタンを止めないまま羽織る。
タバコに手を伸ばしかけて、止め。
その手は袋に入れたままの猟銃へと。]
手入れ、してやんなくちゃ、な……。
[袋に包んでいたとは言え、あの雨では濡れていてもおかしくない。錆びられては困ると。
猟銃を袋から*取り出した。*]
[ふ、と過ぎるのは幼い頃を過ごした孤児院で聞かされたおとぎ話。
それを振り払うように軽く頭を振る仕種は、傍目どう見えたか。
問われたとしても、なんでもー、と軽い調子で誤魔化して。
問いに答える事で話題をすり替える]
先に来てた二人?
んー、ゆっくり話せる状態じゃなかったから、名前も聞いてなかったんだよねぇ。
俺も名乗ってないけど。
ただ、まぁ……。
[言いながら、思い返すのはエントランスでの二人の様子]
なーんとなく、ワケありさんっぽい気はしたけどね、どっちも。
[ワケあり、という意味では自分も変わらないが、そんな事はおくびにも出さずにさらりと言ってのけた]
─ →室内庭園 ─
[そんな話をしながら階段を降りてエントランスへ。
廊下の分岐を進み、途中、両開きの扉を差して、大浴場はここ、と伝えておく。
突き当たりの扉を開いた直後、また、雷光が閃いた]
……本格的に荒れてるなぁ。
あんまり長居したくはないから、せめて雷はどっか行ってほしいんだけど。
[硝子隔てた向こうとは対照的に穏やかな緑の園を眺めつつ、ため息と共に吐き出したのはこんな呟き。**]
[光が闇を裂き、轟音が静寂を破る]
ああ…
[案内された部屋の中、明かりも灯すことなく、プラーミヤは寝台の上で膝を抱え、窓の外を見つめている**]
― 大広間 ―
[紅茶を飲み終わる頃、メイドが運び来る香りは
豊かなものでオリガの食欲を些か刺激した。
宿を出た昼過ぎからこの時間まで何も口にはしていない。
空腹を感じるのに十分な時間が経っている。
誘う声がメーフィエ>>208とサーシャ>>218から向けられた。
これ以上お世話になってもいいのだろうか。
そんな事を思い迷うように視線が彷徨う。
雨音はまだ鳴り止む気配なく
この屋敷を出て森を抜けるのは難しいと知れた。
申し訳なさそうに眉尻を下げて]
ご厚意、ありがたくいただきます。
ありがとう。
[メイドを、そしてメーフィエとサーシャを見て言葉紡ぐ。
そうして導かれるようにしてサーシャの引いた椅子に腰下ろす。
近くあるその人に微笑みむけてから、匙を手にした**]
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