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じょおうさまの、におい?
[エーリの言葉に、同じように空を仰ぎ見て。
黒江の言葉に、ようやく他の妖精たちの姿が見えなくなっていることに気付いた。]
ほんとだ。
みんな、どこいっちゃったんだろうね?
おうち帰ったの、かな。
…私も。
おうち、帰らなきゃ。
[どれほど時間が経ったのかわからないけれど、皆が帰ってしまうほどの時間までここにいたとなると仲間達がどれほど心配してるか、また怒っているかわからず。
早く帰らなきゃ、と思って立ち上がった。]
[おのれこの恨み足しとくからな!
とおっさんを睨んだけど、役立つ云々はよく分らんので首かしげるだけで終わっちまった。
頭とか首とかが相変わらず痛ぇんで、あっちこっち押さえたりしながら、おっさんの言葉には少し首を傾げた。]
さーな、あたいさっきまで人が居るトコにゃ居なかったから分かんね。
んでもそういやちょっと静かだな。宴会中なのに静かってねぇな。
[リッキーも近いこと言ってるし、そうなんだとは思うけどさ。]
んぁ、居残り?なんだそれ。
えーと、女王になんかあってあたいらが居残りなのか?
[3人寄ったらモン爺の知恵っていうんだっけ?
とにかくあたいは話を纏めてそんな事を言ったのさ。]
まあ、それはそれとして
ねぇ、イヴァンさん
[そう言って、イヴァンの意識がこっちに向くと同時、背後に跳ぶと]
逆さ吊りはベッティの自業自得として、落とすのは流石にやり過ぎだと思うんですがねぇ
あんまり調子ぶっこくと後ろからざくー、と逝っちゃいますよ♪
[抱きつき、耳元でそう囁くと、ぱっと身体を離した]
ってか、暑ッ。ホント火炎の方は、辺りがむわっとしていますね
[そう言って、パタパタ手で自分を扇ぐ]
―お花畑―
[一人寝転がりながら、見ている夢はいろいろと変わっているようで]
うん〜、ゲル大好きだよ〜…。
ずっと〜、一緒だといいね〜…
[ぎゅっと何かを抱きしめるような仕草、しばらくは幸せそうな寝顔でいた。
いくらかの時間がたってから、ぎゅっと自分の身を抱くように縮こまり。
里を追い出される前の夢を見ていた。]
―森の中の道―
[ナタルの言葉に頷いて]
そうだな、戻った方が良さそうだ。
妖精界の変事に、助けも出来ずはじき出されたとあっては、騎士の心得に反したと我が主の責めを受けかねん。
だから運が良かったのだろうさ。
[幸運かどうか、という話には、そんな結論をつけた]
まあ、騒動の元になっておいて言うのもなんですけど、ね。
[小さな呟きは友には聞こえないように。
女王は犯人が二人いるぐらいはわかっていても、幻で誤魔化されて誰がとははっきりとはわかってないだろう。
そうであれば騎士団長に告げていないはずがないのだから]
それでも、こんな状態になるとはねえ……
もっとあっさり逃げれたら良かったんですが、まあ贅沢はいえませんよね。
/*
リディ怖ぇwwなんでヤンデレやってんだwwww
いや、言葉による悪戯ッスよ悪戯
実際殺る気なんて……うん、ナインジャナイカナー
ゲルダお姉さん、ほんとに、かぜじゃ、ないの?
[えへーと嬉しそうに笑うのにはこっちも思わずにっこり返したものの、エーリの背中でふらふらぽわぽわしてるゲルダを心配そうに見て。]
[お水かなにかでゲルダお姉さんのお顔ひやした方がいいかな、と思っていたところにナタル達が戻ってきたのが見えて。]
あ、ナタルお姉さんたち、おかえりなさい?
おやすみしにいったんじゃ、ないの?
[ゼルギウスにマテウスもいるのをみれば不思議そうに首をかしげた。]
[エーリッヒの鳴き声に手の力をゆるっと]
みんな、いない?
ううん、榛ちゃんいるよ。まだ気配あるもの。
[また首ふるふる。今度はそんなにくらっとしない]
だいじょうぶー。
のどはかわいてるけど。
あんなにのんだのに、ふしぎだね。
[ベアトリーチェを見て、にこっ]
そうだな。
[やはり、ナタルには聞こえぬように、短く返す]
まだ知られていないだけでも奇跡だ。贅沢は言えん。
[最初から、すんなりと事が運ばぬことは予想できていた気がする。いやむしろ、失敗の確率の方が高いと、内心は覚悟していたのだろう。だから、今も、焦りはない]
そうですね、女王があの幻に騙されてくれただけでも僥倖と言うものでしょう。
[小さく同意を返す。
あのような幸運は一回限り。
手持ちの道具にはもう幻を見せるものはなく。
もしも誰かが秘宝の力を探れるのだとしても、それを邪魔することなどできない]
ふぇ?
榛名お姉さん、いないよ?
[ゲルダの声に辺りをきょろきょろするもやっぱり榛名の姿はみえず。
気配がすると聞けば、ここにいなくても近くにいるのかな、と納得した。
喉が渇いたと聞くと、立ち上がって。]
それじゃ、お水、もらってくるね。
[そういって誰かいないかと辺りをきょろきょろ。
黒江からここにいた方がいいといわれると、きょと、として。]
お外、でれないの?
でも私、おうちかえらないと、お姉ちゃんたちが心配、するから。
[黙って出てきたこともあり、早く帰らなきゃという気持ちは強く。
いつまで出れないのかな、と不安そうに黒江を見つめた。]
やはり女王に気配は掴まれていたと見ていいだろうな、これは。
[自分がこの地に着いてから顔を合わせ言葉を交わした数少ない妖精達だけがここに残されたという事実が、それを物語っているとしか思えず]
―夢の中―
[ハイエルフの住む里、自分の母親ももちろんハイエルフであり、
その中で自分は忌み嫌われる存在、ダークエルフに近い容姿をしていた。
自分の父親がダークエルフだったらしく、それを聞いたのは他の誰かからで、母親は自分に何も教えてくれることはなかった]
違う、私はなにも悪いことしようとしてないよ。
私は違うよ。
[里で何か問題がおきれば、まず疑われたのは自分で、
たとえ何も起きていない時でも、自分を見る皆の目は疎むものだった。
そうして自分が泣いている時に、母親はただ何も言わずぎゅっと抱きしめて頭を撫でてくれていた]
―南西・お花畑―
[夢を見ながらそっと目から涙が零れ落ちていく]
違う……私は……何も……
[小さな声で呟き、自分を抱くようにして小さく震えていた]
――となると、私のこともやはり気づかれてるでしょうねえ。
[なにせ幻は水の気配をまとっていたのだから。
名を交わしたものばかりが残っている様子を見れば、この場に居ないイヴァンたちもまた、残っているのだろうと察してため息をついた]
当たらんかったからいいじゃん
それに、その分は逆さ吊りでとんとんということで
あとベッティお馬鹿だから、痛い目見ても忘れるんだもの
まあ、そこに弄り甲斐げふんげふん……ほっとけないんだけどね
[イヴァンの言葉にそう返す
自分の周りを回る焔に僅かに首を傾げるが]
そうだね、とりあえず宴会会場に戻るがいいかな
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