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[無言でこちらを見上げるイレーネ。そこにはひそやかながらもしっかりと呆れの色が浮かんでいて]
…いや…だってな…せめて口で負けたくないし
[なんていいわけがましく横を向く]
……取り戻しに……ね。
言われずとも……という所か。
[消えた蒼き魔の言葉に、小さく呟いて。
握り締めていた右手を開き、閉じ込めていた白き羽根をふわりと風に散らす]
それが必要な事であるなら、勝てばよいだけ。
……単純な話……。
[全ての羽根を風に散らした後、一つ、息を吐く。
夜空を見上げる翠の瞳は*冷ややかな色彩を宿して*]
/中/
それにしても。
結局、羽根つきになっているのは笑えない(何。
……このキャラに、白翼……。
……ま、いいか(何。
ほんと、変わらない、ね・・・
[横を向く青年には呆れのようにも安堵のようにも聞こえる息を一つ吐く。]
[声が響きそちらを向けば、青髪の青年の姿をした魔は消え失せた。ざわめく薔薇をしばし見つめる。]
御意に――
[客人に対するが如く、深く頭を下げて恭しい一礼。
しかし、その瞳に抱く緑は、昏い光を帯びて。
ざわめく薔薇も、周囲の樹々も収まり、周囲を静寂が包む]
行っちゃったな。
[張り詰めていた空間が少し弛緩するのを感じて緩く息を吐く。
ただこれは問題の先送りになったにすぎず。
とりあえず、エーリッヒとオトフリートまで敵じゃないっぽいよな?と確信はないまでも抱きながらその点はほっとしつつ。
でも、次が来た時に……自分にできそうなことといえば……]
模倣…ぐらいかね
[なにも模倣は造るもの限定というわけでもなくて…]
まあ人の域までの話だけど
[なんて呟き、嘆息]
……さて、と。
[ぱん、と軽く手を叩くと、客人達へと微笑を向ける]
とりあえずは、中へと戻りましょうか。
腹が減っては戦が出来ぬなどとも申しますし、睡眠も重要です。
[さっぱりと緊張感のない言葉は、いつもの執事と変わらない]
まーね。
ってか周りが変わりすぎ。
[なんてイレーネの言葉に対し言いつつ、オトフリートのいつもと変わらない言葉を聞けば]
いや、オトフリートさんは変わっていないかも。
[とぼやき、イレーネに、じゃあ戻ろうか促し、強大な魔を見せた彼…エーリッヒにも...は特に怖れずに同じく屋敷内へと促した]
[魂の失われた少女に視線を落とし、世話が焼ける、と小さく呟く]
まあ、放って置いても好いのですが。
庭園の美観を乱しますし、魔に唆されたがゆえ……
という事も有り得るでしょうから、ね。
[さらりと酷い事を言いながらも、客人を促して邸内に向かおうか]
執事か…ん。確かに執事だ。
[やっていることは多分そうだなということで同意し、促されるままに屋敷内へと入る]
明日?明後日?
ま、近々な気もするけど。どうなる…いや、どうするべきかね。
[なんて思案、首にかかる薔薇の装飾は、吹き込まれたそのままに、無力感を映し出すようで、それをそっと*嫌悪した*]
[執事の促す言葉にそちらを向き、頷く。]
・・・・
確かに、ね。
[青年に対する肯定は自らのことも指すからか、僅かに躊躇するような間があった。]
・・・・・・怒ってる?
[何気に酷い執事の言葉を耳にすれば、小さく呟きながらも館へと足を向ける。]
[躊躇するようにしながらも問うイレーネに答える]
……さあ?
怒っているかもしれないし、ただ驚いただけかもしれないけど……
あんな風に変わらず、イレーネがイレーネならまあいいか。
そんな感じ。
[と軽い調子で、でもそれが本心だというようにいって屋敷の中へと]
[何処までも軽い調子の青年を見上げる眸は、また少しだけ紅みを増していたが。]
・・・ありがと。
[僅かに口許をつり上げ、微笑に似た表情を*浮かべた。*]
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