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少女 カレンは時間を進めたいらしい。
少女 カレンが時間を進めるのを止めた。
[到着した先で目に映るのは]
あはは、綺麗だ…。
本当に…本当に綺麗だ…。
[それを見つめる目はどこか恍惚として]
…ああ、僕もあんなふうに。
[その後に続く言葉は口の中で飲み込んで]
遠慮、いたしますよー。
あいにく……オレの生命は、とっくに『契約の対価』に取られちまってるんでねぇ?
[言いつつ、す、と表情を引き締め。
くるり、一回転させた鎌を確りと構えなおす]
……ま、そろそろ、終わりにしませんか……と、ねっ!
[空に響く、鋭い声。
直後に、漆黒が力強く大気を打ち、その身が高く舞い上がる。
仕掛けるのは、上空からの一撃。
高速起動による勢いを、鎌の刃に乗せた高速の斬り下ろしの一閃]
せっかくだから、踊り子 ミュウ は 手品師 ディーノ に投票するぜ!
せっかくだから、情報屋 ノブ は 手品師 ディーノ に投票するぜ!
それは残念……って契約?対価?何それ
[そう言って小首を傾げる。しかし、鎌を構えなおすのを見るとスッと目を細め]
まあ、どうでもいいか。そろそろ私も疲れてきたし、決着つけるのには……大賛成!
[舞い上がるディーノに続いて自身も上空へ
斬り下ろしの一閃にニヤリと酷薄な笑みを浮かべると]
そう来ると……思ってたよ!!
[そう叫び、両手両足を広げるとそこにはモモンガの如き飛膜。もちろん空気抵抗により急制動。空振る鎌の軌跡。衝突する二人。その衝撃にわずかに眉を寄せつつニヤリと笑うと]
じゃあね、デイーノ
[腹部から再びポチ。今度こそ獲物を自らの腹に収めようと開かん限りに大口を開ける]
なっ……。
[止められ方に驚いている余裕はなく。
完全に回避するには、距離が近すぎた]
……っきしょ、オレはトリじゃねぇっ……。
[いささか場違いな愚痴は、衝撃と、紅の舞に遮られる。
程度はわからないものの、身体が、深く、抉られるのは感じられた]
……っても……このまま……ただ、終わる気はないんだよねっ!
[わずか、緩んだ手の力、それを再び入れなおす。
翼を大きく羽ばたかせて距離を開けつつ、振るった刃は果たして相手を捕らえたか。
確かめる術、それすらなく。
力が抜けた身体は、ゆるりと下へ]
[落ちる、堕ちる、おちる。
落下の感触は、奇妙に緩やかで。
嗚呼。もう、飛べないのか、と。
過ぎるのは、そんな思考]
……それでも……。
[ここは、空の上。
それが、安らぎで。
掠めるのは、笑み]
…………時計が…………止まる…………やっと。
[零れ落ちるのは、安堵を帯びた呟きか]
……『半身』……お前は……。
[あのこの元へ。
直に、その名は呼ばないけれど。
それに応じるように、大鎌は銀時計へと形を変える]
……結局、オレの方が惚れてたんだよな……ばっかみてえ……。
[口元を掠める、自嘲の笑み。
ふわり、ふわり。
漆黒の翼が、解ける。羽が舞い散る。
やがて、銀時計がぴたり、止まって姿を消せば。
その身は地の力に引かれるまま──一気に堕ちて。
漆黒と紅に抱かれるように、*動きを止めた*]
[密着状態からの噛み付き。鎌ごと腹部から背中にかけて丸ごと持っていけると思っていたが]
んな、これを避け……痛ッ!?
[ディーノが最後の力で振るった鎌の一撃。それは違わずポチを縦に両断し、腹部を深く斬り裂く]
くっ……最後の最後で……油断し…た
[中身が零れ落ちないように腹部を抑えつつ、彼女も力を使い果たし、墜落]
/中/
時間思いっきりオーバーしてるけど、最後に。
色々と手間取らせて、本当に申し訳なく。
そして、可能なら、もっときっちり時間とってバトルしたかったです、はい。
空中戦て、滅多にできないからね。
それでは、お休みなさいませ(深礼)。
[地面に向かって落ち続けていくカレン。このままの速度で落ち続ければ墜落死は免れないだろう。かといって翼を出す余力もなし]
まだ……死ぬわけにはいかない!
[そう叫ぶと、掌から最後の力で糸を出し、手近の柱に固定
慣性により壁の無い空き部屋に落下の勢いのまま転がり込む。無論受身など取れる体力など残っておらず壁に衝突
衝撃で意識を*失った*]
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