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療養中の少女 ベアトリーチェは、薬師 ゼルギウス を投票先に選びました。
[少女が目を閉じたのが見えた。眠ってしまったのだろうか?それならいいのに、と、遠く思った。それもすぐに子供の記憶からは消えるだろう]
ゼルギウス、その人狼を、渡して。
[少女を抱く薬師に、子供は声をかける]
霊を。
[呟き]
[少し][口籠る]
二重人格…っていうのが、近いかな。
僕の中に居た、もう一人。
あいつが、そうなのかと思ったんだ。
僕が知らないうちに、団長を…殺したのかって。
[飛び交う怒号。
視線は刹那、現世へ]
……白御霊。
一つ、散るか。
[いつか、物置で交わした言葉がよみがえる]
……選ぶと言っていたのは……殺めるではなく。
護るべきもののこと、だったのか……?
[疑問の呟きは、独り言めいて]
ゼ…。
[少女を抱き締めた彼の表情。
そのままでは良くない気がして、声を掛けようとする。
だが、青い髪の子供が動き。
背後でマテウスの切羽詰った声が上がって。
間に合わなかった。結局全てが中途半端なままに]
名を呼ばれた気がした。
……待ってたのは、ゲルダだけじゃなかったよ。
もう声はでない。
聞かせる必要もきっとない。
守れたなら。
良かった。
[包帯をマテウスへと渡し、ナターリエの手を握る。
酷く弱弱しい鼓動は指先越し]
…ナターリ、エ?
[叫ぶマテウスの声が耳に残る]
戻って、きてよ…。
[それでも、いつしか指先の鼓動も、失われ。
はたり、瞬く、翠玉が一筋の涙を零す]
[暗き翠は再び、狭間へと]
ああ。
生まれつき、持ち合わせていた、力だ。
……だから、お前が人である事は、わかっている。
[答えは静かに。
口篭った後に、返された言葉にはしばし、思案の素振り]
……二重人格……なるほど、ある意味では、分身。
そして、反側面……か。
あの時、どこか諦めたように見えたのは。
あのもう一人が人狼であったのでは、と思ったから……という所か。
……ゼルギウス……。
[振り上げられる、銀。
笑みと共に]
得られぬならば、滅すると……。
……バカ野郎が。
[零れ落ちるのは、嘆息]
過去は、過去。現在は、現在。未来は、未来。
俺とて、全ては断てずじまいだが……。
[何故、とは、口には出さない。
人の想いは、多様故に]
神学生 ウェンデルは、療養中の少女 ベアトリーチェ を投票先に選びました。
/中/
あ。いかん。
投票はナターリエじゃなく、ベアトリーチェにあわせなくちゃいかんのか。
万が一にも吊り間違いあっちゃいかんだろうし。
物識り ヨハナは、療養中の少女 ベアトリーチェ を投票先に選びました。
/*
えーと。
ベアタ、困らせてたらごめん。
RPの流れ上、こうなってしもた。
明日にまで引き延ばすのも考えたけど、茫然自失から抜け出せない状態のままになりそうだったもんで。
明日は死にたい。
今日でも良いんだけど。
そう、なのか。
それで。
[一つ][頷いた]
ああ。
いつから『分かれた』のかは、もう覚えてない。けど。
あいつはいつも、僕の邪魔ばかりしてきたからさ。
結局、無駄死にだったらしい。
[薄く笑む]
[死の際の如くに]
[返答代わりのように、背中に突き刺さってくるナイフ]
…ひ…は…
[今まで感じたことのない痛みで、わたしの心と無関係に目が開き、声がこぼれる。]
[わたしは最後の力でその痛みを忘れると、]
[彼の腕の中で、眠ることにした。]
─ 愛してる ─
[少女の言葉はゼルギウスの耳に届いたか]
[けれど振り上げられた短剣は勢いを緩めることなく]
[真っ直ぐに少女へと振り下ろされた──]
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