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−中央塔下部・ファクトリーエリア−
[ぱち、][ぱちぱち。]
[数度緩やかに瞬いて]
[また目を細める]
[が、][間を置いて][低い呻き。]
駄目、だ。
かなしむ、かもしれないこと、えらんじゃ、駄目だ……!
くるしいこと、かなしいこと、がまんしちゃ、駄目だ……!
[「ちゃんと休んで」
静かな言葉に、私は小さく啼いて応える。
無理をすれば迷惑を――役に立たぬだけでなく心配をかけてしまう事が――痛いくらいによく判ってしまったが故に]
[低い笑みに、思わず耳が立ったのが見えぬのは幸いであろうか]
護る…大事な…?
[……私、を。
こくこくと頷く彼の仔の姿に、私の目頭は熱くなりて。
愛しさの余り、言葉なく彼の仔を抱きしめる。
「受け止めて」と言う穏やかな声に、私は頷いて…小さく啼いた]
そう。
其れが私の。――”イレーネ”の、司る場所。
[青年の言葉に、ふわりと笑う。]
全ての生き物に、等しく、平等に。
与えられる筈の物だよ。―――我が三対。
[すぃ、と。其の頬を指先で撫ぜるように、触れて。]
酒場のママ ヘルガは、探偵 ハインリヒ を能力(守る)の対象に選びました。
< 声は
おしころした、激昂の響き。
だって、くるしくて、しかたないんです。
猫は、やさしくなんてない。
ただ、自分が、そうされて、悲しいから。
苦しいから。 >
俺だとしておけば、俺が消されても少しは欺くことが出来る。
そのまま消えた場合は、後はナタ・リェに任せるしか…。
イレーネを護ろうとしているのならば、きっとやってくれるだろう。
…何故俺がこんなことをしているのか。
それはきっと、”風の気まぐれ”。
そんなの私の知ったこっちゃないよ。生憎、私のこれは系統が違うんで
…………精霊だし、半分くらい吹き飛ばしても生きてるよね
[ポツリとそう呟くと、右手の拘束を解き]
……捌ノ首(はつのくび)「玉依姫(タマヨリヒメ)」
[そう呟くとともに右腕自体が変化。魔銃を取り込み、腕自体が長大な砲塔に
背中の放熱板がバシューっと排熱の白い煙を吐く]
大丈夫。ユリアンの下半分ほど吹き飛ばす程度だから
[多分、十分致命傷]
[応じる声には一つ、安堵の息を零し。
それでも、異眸は空の先の状況に厳しいままなのだけれど]
……あなたのお陰、かな。
素直に、そういう気持ちが持てるみたいで。
俺だけだったら、中々そうはいかなかったと思う。
……ありがとう。
[最後の言葉は、静かな、しずかな響きを帯びて]
酒場のママ ヘルガは、職人見習い ユリアン を能力(守る)の対象に選びました。
< ドロイドだったものの、モニター。
猫はそこに手をあてて。どんっと。
音が、ひびきました。
届きはしないでしょう、声は。
だけれど。 >
かなしむ、人、増やさないで
みんな、苦しい、から……!
< 伝わって、って思いました。そのきもちが、伝わってほしかったのでした。 >
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