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[抱きしめられれば、少女は嬉しそうに微笑み――]
[差し出された願いには――]
[ふわり――]
[たゆたう柔らかな金糸を靡かせ――]
おとうさん――
[薄紅色の唇は、確かにその言葉を紡ぎ――]
ねぇ、おとうさん――
私たちは…これからずっと一緒に居ることが出来るの?
[燃え盛る屋敷を、何処か喜ばしげに見つめながら――]
[呟く――]
[全ての呪縛から解き放たれたように――]
[護ろうとして]
[ついぞ護ることのできなかった少女]
[横たえられたその頬を]
[あの時涙を拭ったように]
[そっと撫でるように]
[触れるように]
ええ。
これからは、ずっと一緒ですよ。ウェンディ。
[おとうさんと呼ばれ、嬉しそうに微笑んで。
*もう一度、ウェンディをきつく抱きしめた。*]
[轟音に包まれ、燃え落ちて行く館。]
[湧き上がる黒煙]
[夜空をも焦がす様に][赫々と燃える焔は]
[雪の様に舞い散る火の粉を散らして]
[願い、との言葉に目を向けて
手を伸ばし告げられた言葉にほんの一瞬の惑い
だけど
其れは同じ気持ちであったから
頷いて]
良いよ…。
[そういってそっと顔を寄せる]
[庭園へと歩み出る。
燃え落ちる館の熱風に、冬薔薇の茂みが揺れ、
その前で獣は蹲り、その落月の瞳を閉じた。
冬薔薇の茂みの奥には、白亜の墓標。]
[やがて館が燃え尽きてしまう頃]
[全ての骸が地に返る頃には]
[その姿も元からなかったかのように]
[焔の向こうへと*消え失せるのか――*]
きつく抱きしめられれば――]
ようやく私…還る場所が…出来たみたい…
[微笑み――]
[安堵の溜息を漏らして――]
長かった…。お父さんに辿り着くまで――
[小さく肩を震わせながら、少女はその身を彼に*預けた*――]
[ ――朱く朱く、天までをも染め上げていく焔。
軈て赤き雨は降り止み館で起こりし惨劇は終わりを告げれども、生きとし生ける者が其処に在り続ける限り悪夢は決して終わらず、犯した所業も失せる訳ではなく、閑かに閑かに重く重く降り積もっていく。]
[少し照れくさくて。
それでも頬から首へ手を滑らせ、
腕を回して]
……ありがとう。
[微笑が浮かんで。
わたしはそれに気づかぬままに、そっと口唇を押し当てる。]
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