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…えぇ。
[ベアトリーチェの零れ落ちる涙を
そっと掌で拭ってあげようと手を伸ばす。]
きっと、良かったのよ。
[静かに諭すような声色で]
エーリッヒは…
[遅い足取りが、ライヒアルト達の居る場所に辿り着く間に、ゼルギウスの声が小さくなり、各フロアの様子や、ノイズだけが走っていたモニタ画面(あの古城にカメラがあったのだろうか?)が暗闇にかえる。
点滅していた僅かな機械類のランプもオフになり、瞬く星座のような幻想生物達も、姿を消す。]
[間に合わなかった命を思う。
ノーラの方を視た。糸の先、揺らめく、色]
ノー、ラさ……。
[症状が進んで見せたもの。
喉の炎症は進んで、目に。
その過程で見る、初めての、]
ノーラさんは、やっぱり、綺麗な人なの。
[一瞬の奇蹟。色は又、元に戻り、少女の視界を闇に返した]
終わった、ね。
[ライヒアルトの手に左手を重ねて微笑む。
どの顔も疲労の色が見て取れた。
眩暈がして顔を伏せる。]
少しだけ、……休ませて、ね。
うん。エーリッヒさんも、先生も、イレーネさんやダーヴィッドさんや、みんな。――ツヴァイさんも。
笑ってると、いいな。
[支える重さを感じながら、ゆっくりと、笑みを作る。目には、涙]
[え、と声にならない声が出る。
盲目の少女に訪れた一瞬の奇蹟。]
……ベアトリーチェ。
[ふ、と笑う笑顔は――もう見えないのだけれど
優しく彼女を見つめながら]
今度、星座を教えてあげるわ。
…暗闇ほど輝く綺麗な光の話を―――。**
……ん。
そうだな。
[重ねられる手。
小さく、頷いた。
休ませて、という言葉には、一つ瞬いてから、頷く]
……ああ。
起きたら、いう事がいくつかあるから……な。
[アーベルはカインは、やがて此方に来るのだろうか。
死は安寧――本当に?
その疑問はリディと同じく、心裡に積もる。]
ノーラさん、ベアトリーチェさん……。
[名を呼ばれて、そちらに緑を向けた。]
貴女たちは、精一杯生きてください。
[ライヒアルトによって、眠りにつく施設。
それは――彼女たちに生への道が開かれたということ。]
ええ。それまで、出来るなら、傍で…――。
[星詠みの人が零した言葉通り
――彼女たちの傍で微笑んだ。]
[腕の中、押し殺した声と僅かな震え。
故に、少女の髪に触れない指が。赤毛の男の前髪を何度も直した事を、指先が思い出す。]
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